- 16.10.1 暑くない?
-
今日から10月。なのに・・・。
何人にも聞いた。大人にも子どもにも。
「今日、暑くない?」
返事は殆ど無い。怪訝そうに首を傾げるばかりだった。
体調がおかしいのだろうか。
私は蒸し暑くてたまらない。
これが、世に言うホットフラッシュ?
天気予報お姉ちゃんが言っていた。
「今日は涼しくて、過ごしやすかったです。ただ、休み明けからまた暑くなりそうです」と。
が〜ん!
これ以上暑いのは、い・や・じゃ!
- 16.10.2 DVD
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運動会のシーズン。欠席者も多い。
欠席者には、原則として補講は行っていない。(行う時間がない)
代わりに、授業を撮影したビデオをDVDに焼いて渡しているのだが、人数が多くなるとこの作業も結構大変だ。
それでも、少し前のことを思えば、かなり楽になった。
DVDがない時代は、ビデオテープにダビングしていたのだからね。
え?同じじゃないの?と思うでしょ。
全然違うのよ。
120分の映像があるとしよう。PCならば30分もあればDVDに焼けるが、ビデオテープだと120分そのままかかってしまう。
当時は、ビデオもテープ。デジタルではない。
撮影したものを家に持ち帰ってダビングをしていた(担当はハニー)ものだから、ダビング中はテレビもビデオも見られない。
多いときには半日以上ずっと私の授業を見続けていたハニー。ずいぶんと気の毒なことをした。
ただ、テープは返却してもらえれば、その上からまた焼き直しができた。
まあ、何遍も何遍も重ね録りをするものだから、最後は相当汚い画像になっていたし、すり切れてテープが切れてしまったものもあったけどね。
しかし、DVDは焼き直しが効かない。重ね録りができるタイプのディスクもあるが、やたらと高価になってしまう。
欠席者一人にDVDを1枚ずつ渡すのだから、次第にディスクは減っていく。当然のことだ。
今日も運動会。天気が悪くなくて良かったが、おかげでDVDは残り数枚になってしまった。
でも大丈夫、先日ちゃんと購入しておいたからね。
今まで使っていた製品(That's)が生産中止になっていたときには慌てたが、探せばあるものだ。
おかげで、かなり廉価なものを見つけることができた。わ〜い、わ〜い、と、喜んでいたのだが・・・。
が〜ん!また、やっちまった。
DVDだと思い込んでいたのが、CD-Rだった。
こりゃあかん。役に立たん。
顔面蒼白。けど、今頃気が付いても、とき既に遅し。これぞ本当の後の祭り。
けど、考えたら分かるよね。100枚で1000円ちょっとのDVD-Rがあるはずないわな。
トホホ。さて、何に使おう。写真の整理でもしようかな。
- 16.10.3 自己嫌悪
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生徒を怒る度に嫌になる。
大して偉くもないのに何故怒る。おまえ、一体、何様のつもりだ。
ちょっとだけ算数の経験が多いだけじゃないか。
叱るならまだ良い。叱るのは相手を考えての行動。
けど、怒るのは自分の勝手。己の感情だ。
無理に従わさなくても良いじゃないか。
ぼんやりしているように見えても、その子なりに必死に考えているのかも知れない。
人にはそれぞれペースがあるのだから。我が儘を押しつけちゃいけない。
「こう言えば分かるはず、分からないはずはない」そう思い込むのは、傲慢以外の何者でもない。
おおいに反省。
けど、ウソを認めるつもりはない。
子ども相手にムキになるなよ。と言われそうだが、これは信念の問題。
あ〜。嫌になる。もう、いっそ何もかもやめてしまおうかな。
結局は、私の器が小さいのだけどね。
- 16.10.4 てるてる坊主
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またもや台風が接近中らしい。
「来るな!あっち行け!」
「お前なんか嫌いだ!」
なんて、いくら叫んでも、聞こえないだろうな〜。
そうだ!いいことがある。
てるてる坊主を吊せば良いんだ。
てるてる坊主。最後に作ったのは、いつだったかな。
純粋な心を失っていなかった頃だから、もうかなり前のことだ。
作り方も忘れてしまった。
けど、大丈夫。
だって、今の私は、てるてる坊主なのだから。
何の話か、意味不明?
ご〜めんなさいよ〜!ご〜めんなさいよ〜!
今日散髪に行ったのね。
鏡の中の私。ケープを着けてもらったその姿。
紛れもない、てるてる坊主そのものだった。
どこかに一晩ぶら下がっていようかな。
- 16.10.5 ビスコッティ
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「ビスコッティ」なるものを、初めて食べた。
来客用にとハニーが用意していたものだが、不要になったので私に回ってきたのだ。
なかなか美味しかった。
けれど、あの固さ、歯ごたえは少々驚きだった。
岩おこしよりは固いかな?けど、口の中で溶けていく感じ?が面白い。
って、全く意味不明で酒ね。
う〜ん。食べ物のレポーターにはなれそうにないな〜。
なんでも、イタリアのお菓子だそうだ。クッキーを二度焼きしたようなものらしい。
おそらく語源は、ビスケットと同じだろうと推測するが、自信はない。
ビスコとの関係は?と思い、調べてみたけど、分からなかった。
誰かご存知の方がいらっしゃったら、教えてたもれ!
- 16.10.6 プラネタリウム
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「わ〜!きれい!」
「すげ〜!」
「あれは何て星座?」
「オリオン座だろう」
「じゃ、あれは?」
「さそり座かな?」
「じゃ、あっちのは?」
と、歓声に包まれ、盛り上がるはずだったのだ。予定ではね。
なのに・・・。
ぼんやりとしか映らない。
ピントが合っていないのだろうか。
それともどこか故障しているのか。
理科の授業で、星座を扱った。
一応、主な星座は写真付きで紹介したのだが、実物に近い物の方が喜ばれるだろう。
天球のどの位置にどの星があるのかも理解しやすいだろう。
と、ミニプラネタリウムを用意して授業に臨んだのだが・・・。
悪戦苦闘すること10分弱。
はい、諦めま酒た。
満天の星のイメージにはほど遠く、生徒達も暗闇には喜ぶものの、ショーとしては最低だった。
しょぼーん。
教え子が卒業のお礼としてプレゼントしてくれたものだから、けして安物ではないし、機能もたくさん付いていたから、期待したんだけどな〜。
私の使い方が間違っているのかも知れない。
よ〜し、家に持ち帰って再チャレンジだ!(色々やってみま酒たが、まだ上手くいきません。とほほ)
- 16.10.7 異常
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普段の状態とは異なるから、異常。
うん、当たり前だけど、正にその通りだ。
2つの異常が発生した。
先ずは、コピー機。
紙詰まりだと表示される。けど、紙は詰まっていない。
リセットしても直らない。
困った。
時刻は既に20時。メンテナンスを依頼するには遅すぎる。
ダメ元で電話をしてみるが、案の定繋がらない。
おまけに連休。これじゃ、復旧は早くても火曜日になってしまう。
テストの印刷が未だ残っている。
仕方がない。コンビニに行ってコピーするか。(塾開設当時を思い出すな〜)
と、善後策を考えていたら・・・。
「直りました。動き出しました」との報告が。
わ〜い!わ〜い!
原因は不明なれど、先ずは一安心。
ただ、これは何かの警告なのかも知れない。
直前にバタバタすると、こんな不測の事態に対処できないよ!という、天からのアドバイスかな。(けど、だれが天国から教えてくれるねん?)
もう一つは、私の体。
肩凝りが酷くて、頭痛まで。
げ!蘇るあの悪夢。
前回は鼻づまりが原因だったが、今度は何?
また、あの長い待ち時間の診察を受けなければならないの?
いや、無理だ。あの時と今じゃ、状況が違いすぎる。
困ったなぁ〜。
取りあえず、マッサージチェアに座ること小1時間。
ハニーには効果があるようだが、私にとっては痛いだけ。まるで拷問だ。(拷問を受けたことはないけどね)
効いているのかいないのか分からぬまま、風呂に入って、とにかく寝た。
おかげで熟睡できた。少しは楽になったように思う。
まあ、普段の姿勢から改めねば、良くはならないだろうな。
異常時に 気付く普通の ありがたさ。(字余り)
- 16.10.8 感涙
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教え子と呑んだ。
いや、少し違うな。今回は保護者同伴だ。
「息子も20歳になりました。一度先生とご一緒できたらと考えています。結構いける口のようです」
と、メールをもらったのが先月のこと。
私が飲みのお誘いを断るはずがない。
しかも、この母子とは縁が深く、卒業後も彼の進路について何度か相談を受けている。
もちろんOK。けど、日がなかなか合わず、今日になったのだ。
朝からハイテンションの私。何故か時折(授業中なのに)涙ぐむ始末。
だって感慨深いやんか。「20歳になったから飲もう!」と、わざわざ言ってくれるなんて、教師冥利に尽きる。
お酒好きのお母さんの思いつきかも知れないが、いやそれだけじゃないはず。
本人も、きっとこの日が来るのを楽しみにしていたに違いない。
色々思いを巡らせている内に、自然と涙がこぼれてしまったのだ。
案内されたのは、高級割烹。
何度か行ったことはあるが、私には敷居が高すぎるお店だ。
「今日は、大人の飲み方を見せてあげよう」と、内心思っていたのだが、
ダメで酒たね。一杯呑んだらいきなり崩れてしまいま酒た。
仕方ないと、彼には「人がダメになっていく様を見せてあげるね」と伝えた。
その予言通り、どんどん崩れていった私。
最後は、ボロボロに泣いていた。
お母さんの苦労。本人の頑張り。色々なことが一遍に思い出されて、こみ上げてくる思いを抑えきれなかった。
けど、ダメで酒ね〜。ほんとダメ!
ダメな大人の見本を示してしまった。
せめて、彼が私を反面教師として、今後、節度ある飲み方をしてくれることを願おうか。
- 16.10.9 反省
-
一日中、ふわふわとした感覚が抜けなかった。
まだ酔っているのか?いやいくらなんでもそれはない。
酒は抜けているはずなのに、一体どうしたことか。
高価なお酒をたくさん飲んだ罪の意識が、私を苛むのか。
それもあるだろう。
しかしそれよりは、抜け落ちた記憶の曖昧さが私を不安にさせるのだ。
飲みすぎた次の日は必ずこうだ。
じゃ、飲みすぎなければいいじゃないか。
はい、ごもっとも。
しばらく飲み会の予定はない。
あ、あった!とある学校の偉い先生方との会食が。
今度はヘマは打てないぞ。あかん、緊張してきた。
話は変わるが、季節はもうすっかり秋だ。
私の一番好きな季節。(昔は冬が一番だったが)
さあ、バリバリ行くぜ!
- 16.10.10 志望校
-
世間は「体育の日」で連休なれど、私は朝からお仕事よ。
授業をして、ただいまテストの監督中。
何のテストかって?5年生の合格判定テストなのよ。
彼らにとっては、初の合格判定テスト。受験はまだ1年以上先の話だが、意識を高めるために毎年この時期に行っている。
試験開始前に、まず、全員に志望校を記入してもらう。
この志望校を見るのが、私の楽しみでもあり、恐怖の瞬間でもある。
なぜ、恐怖かって?毎年必ず、とんでもない高難度の学校を書いてくる者がいるからだ。
さて、今年のメンバーは・・・。
ぎょぇ〜!今年も厳しいことを書いているな〜。
あんたら、本気で狙う気あるの?
君たちが真剣なら、こちらも精一杯応援するよ。
大丈夫?楽じゃないよ。私は厳しいよ。それでも頑張るというのなら、ついておいで。
けど、試験開始1時間も経たないうちに居眠りしているようじゃ、絶対に無理だね。
また、どんなに必死に頑張っても叶えられない志望校を書いている子もいた。
気の毒だけど、諦めてもらうしかない。
だって、○○君。その学校は女子校だよ。
- 16.10.11 秋晴れ
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好天が続いている。爽やかな秋だ。
この素敵な季節に、お出かけできないのは口惜しいが、仕方ない。
1年間は我慢だ。
まあ、これまでたくさん行ったからね。
最近の口癖。(というよりは独り言)
「終わらぬ仕事はない。終わらないのは終わらせる気持ちが足りないからだ」
ホント!気持ち次第で酒ね。何事も。
- 16.10.12 更新
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HPの学校リンクを少し手直しした。
リンク切れになって、そのまま放置していた学校もあった。
それが、なんと我が母校なのだから情けない。
入試情報もようやくUPした。
情報のチェックが不完全だからと、延ばし延ばしにしてきたが、このままじゃ全ての説明会が終了してしまう。
保護者のみなさま。お待たせいたしま酒た。って、待たせすぎで酒ね。
ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
あ、そう言えば、この日記のアクセスカウンターが280000を越えた。
う〜ん。感激!
感謝で酒。
- 16.10.13 秋
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秋が来た!と喜んでいたら、急に寒くなった。
あかんて!極端すぎるやん。
思わず、教室に暖房入れようかと思ったぞ。
けど、ホントに良い季節じゃ。
今は味覚の秋を楽しんでいる。
昨夜は、栗ご飯。ちょっと前には秋刀魚もいただいた。
ノンアルコールでがんばる私にとって、何よりのプレゼントだ。
ハニー!あじがとうね。
- 16.10.14 ボブ・ディラン
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驚いた!ボブ・ディランがノーベル文学賞?!
え?ボブ・ディランなんて知らんてか?
今の小学生じゃ仕方ないかな。けど、私たちの世代で知らない人はいないはず。
簡単に言えば、シンガーソングライター。まあ、フォークソングの神様で酒わ。
その歌手である彼が、文学賞を受賞したことで、賛否両論が巻き上がっているが、私は「あり」だと思う。
2012年にも、詩人としてノーベル賞候補にノミネートされていたらしい。(これは知らなんだ)
いいじゃないか。歌手だろうが、詩人だろうが。そんなの文学じゃないなんて、難しい事言わないの!
私にすれば、村上春樹の文章の方が分かりにくい。(ぎゃ!言っちゃった)
拓カさんに最も影響を与えた人物だからというわけじゃないが、私はボブ・ディランを格好良いと思うぞ。英語は分からんけどね。
- 16.10.15 重力
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「地球上の全ての物体は、(下向きの力=)重力を受けている」
誤解しないでいただきたいが、理科を教え始めたから偉そうに言っているつもりはない。
そもそも、まだまだ初心者の私が何を言っても始まらないし。
ちゃいまんねん。
みなさまもご存知のこの事実。これを否定するつもりはありません。
けど、おかしいと思ったことありませんか?
何で下向きやねん。何でそれに従わなあかんねん。ってさ!
最近、空気の重さを感じるようになった。
所謂、その場の雰囲気や重い空気(KYKとかの空気)とは違う、本当の空気。その重さを感じるのだ。
え?それって、空気圧のこと?
はい。多分それで酒。
え?それって、まずいでしょ。
はい。でも正直、動くのが辛く思えるほど重いので酒。
朝、起きるのが重い。辛いのではなく、重い。
歩くときも重い。単に動きが遅いのではなく、動きづらいので酒。
単なる老化現象なら、まだいい。
しかし、それ以上に精神面がへたっているように思えてならないのだ。
昔、それこそ若い頃は、(こんな)重力なんて感じたことなかった。
あらゆるプレッシャー、ストレスは私には無縁のもの。(だって、好き勝手に生きている奴にプレッシャーなどありえない)
全て自分のパワーではねのけ(られ)た。(と思っていたが、そもそも感じていなかっただけなのだ)
おそらく、全身から真っ直ぐ上向きの反重力パワーが迸っていたのではないだろうか。
まあ、元気があった分、失敗も多かったけどね。
ところが、今の自分はどうだ。
何かに怯えている。
己の行動への責任か?
いや、ちがう。
もっと、つまらないもの、下らないものに拘っている。
だから、空気すら重く感じるのだ。
最低やな。これじゃ、生きているとは言えないだろう。ただ存在しているだけだ。
上向き100%の重力を発したい。
今の私には無理でも、もう一度エネルギーを蓄えて、生徒達に伝えたい。
だから、今は充電中。
- 16.10.16 『赤ヘル1975』
-
やっと読了。
トイレ文庫だから仕方ないが、それにしても時間がかかった。
予想に反して、いや重松だからそんな気はしていたと言えば予想通りなのだが、けっこう重い話だった。
どうして彼は話を重くするのだろう。
まあ、それが彼の作品の良さなのかも知れないが、今回も少年達の友情物語に原爆を絡めてきた。
重松清と私はほぼ同世代。
1975年と言えば、私は高校生。彼は中学生か。
戦後復興も終わり、高度経済成長のさなかではないか。(いや、もう終わっていたか)
私は戦争の余波を感じずに育った。けど、広島という地域では、そう単純に割り切るわけにはいかなかったのだろう。
物語の舞台は広島。たった半年ほどの出来事だが、広島東洋カープの快進撃を背景に、少年達の出会いと別れが描かれていた。
感情の機微がとても良く伝わってきた。
その年、カープは初優勝を遂げるのだが、その事実を知っていても、結果ははたしてどうなるのか、とハラハラドキドキしながら読んでしまった。
その後、カープは今年を含めて7回の優勝を果たす。
物語に登場した少年達も、今はおじさんになっているはず。
どこかで今年の優勝に胸を熱くしているに違いない。
さて、今年の日本一はどのチームになるのか。
赤ヘル軍団は大谷翔平の豪速球を打ち砕くことができるのか。
観戦するつもりはないが、楽しみではある。
- 16.10.17 汗
-
夏物のジャケットを厚手に替えたところだったのに・・・。
何じゃこりゃの蒸し暑さ。
ネクタイが汗でぐっしょりとなってしまった。
一方、冷や汗もかいた。
復習テストで出題した一問。
サービス問題のつもりだったのに、みな皆目できていない。
あ〜あ、私の教え方が拙いのかな。と落ち込んでいたのだが・・・。
よくよく見れば、私の解答が間違っていた。
数値をいろいろ変えているうちに勘違いしてしまったようだ。
なんたる初歩的なミス。
情けないやら、恥ずかしいやら。
一瞬青ざめ、気付いたときはドッと冷や汗。
明日も暑くなるそうだ。
汗をかくのは仕方ないが、できれば冷や汗とは無縁でいたいものだ。
- 16.10.18 顔
-
私はポーカーフェイスができない。
感情がはっきり顔に出る。
ウソもつけない。
これって、良いのか悪いのか。
ギャンブルに負け続けたのも、(技術不足は棚に上げ)おそらくこのせいだろう。
気分が悪ければ不快な顔を隠さないが、嬉しいことがあった日には満面の笑み。
こんなに分かりやすい男もおらんやろ。
当時は、それはそれで良いと思っていたのだが、生徒達にすればそう簡単な話ではなかったようだ。
「先生怖そう」とか「何か怒ってはるで。なんでやろ」と疑心暗鬼を生んでいたらしい。
卒業生の中には、「わけが分からんかったから、とにかくいつもビクビクしていた」と言った者もいる。
おいおい、それって、あかんやろ!
無用な緊張を強いているつもりはなかったが、それでもある程度のズル抑止力にはなっていると自己満足していたことは確かだ。(←おバカ)
勘違いに気付いてからは、できるだけ気をつけてきたつもりでいたが・・・。
今日、欠席者に渡すビデオの映像を確認のため(以前の製品ならばダビングミスはほぼ皆無だったが、3分の1以下の価格のディスクに変えたものだからチェックは必要なのだ)見ていた。
そこに現れたのは、しかめっ面のごま塩頭のオッサン。
「誰やねん。これ!」
思わず言ったがな。自分に向かってね。
こんな顔で登場したら、ふつう引くで!
事務所のPCは音声が出ないので確かめようがなかったが、声はどうだったのか。
不機嫌そのものの調子ではなかったのではなかろうか。
もちろん、原因はある。
生徒の一人でもいい加減なことをしてくれば、それだけで私のテンションはだだ下がり。そして、それが常習者ならば、その段階で私の精神は壊れる。
けれど、それって多くの生徒達には無関係だよね。
「何で、あんな奴のために私らが迷惑を蒙なあかんの?」
しかし、怒り狂っている私にその言葉を言えるはずもなく、なれば黙るしかないわな。
大いに反省。
性格を改めるわけにはいかないが、態度は改善の余地がありそうだ。
世間の風潮か、生徒のようすも大分変わってきた。
いつまでも、我がスタイル(=我が儘)を続けるわけにもいかないだろう。
情けないけどね。
- 16.10.19 キンモクセイ
-
秋を感じることは何?
生徒達に聞いたが、それこそ千差万別。各人各様だった。
「温度で感じる」・・・まあ、普通だわな。
「食べ物で感じる」・・・グルメでいらっしゃる。
「行事で気が付く」・・・学校次第やけど、秋は行事が多いよね。
中には「まわりの人の服装」という答え(おいおい、大人みたいな事を言うなよ。けど、意外。周りをよく見ているのね)もあった。
しかし、意外や意外。「匂い」の回答がなかったのだ。
仕方ないのかも知れない。
そもそも子どもは経験が少ないから、違いが分からないのだ。
それでも、寂しさを感じるのは否めない。
今時の小学生は散歩する余裕もないのか?!
いや、通学時に匂いは感じているはずだから、「何だろう?」と疑問には感じていたはず。
じゃ、これは、それを教えてあげられない大人の責任なのか。
そう言う私も、匂いに詳しいわけじゃない。
昨晩初めて、キンモクセイの香りに気が付いた。
キンモクセイ?なんじゃそりゃ!なんて言わないでね。
ほれ、トイレの消臭剤の匂いで酒よ!
(昔のトイレは匂いがきつかった。それに勝る匂いと言えば、庭先のキンモクセイ。だから、消臭剤=キンモクセイとなったのではないかと、勝手に邪推)
げ!私こそが子どもに季節を伝えられていないダメな大人の典型なのかも?
まあ、とにかく。季節は確実に変わっておりま酒。
はい、もう秋で酒。(ここ数日は暑いけどね)
- 16.10.20 ラーメン
-
味を語れるほどの通ではないが、ラーメンは好きだ。
なんたって寺田町はラーメン激戦区なのだから、その気になれば1週間毎日店を変えて食べることも可能だ。
(まあ、とんでもないハズレもあるから、おそらく無理だけどね)
今日、新しいお店に入った。
できたのは知っていたが、なかなかタイミングが合わず、この日になってしまったのだ。
最近オープンしたのかと思いきや、なんと明日で1周年だと言うではないか。
アタリ!だった。
と言うより、私のストライクゾーンど真ん中。もろ、好みだった。
寺田町の住人T様がお薦め下さっただけのことはある。
接客も文句なし。わざわざ、店の外に出てまでお見送り。そんな店、いまだかつてなかった。
今はとっても、幸せな気分。
- 16.10.21 地震
-
結構揺れた。被害が出ていなければ良いのだが・・・。
トイレから出ると、携帯が叫んでいた。
「地震です。地震です」
緊急地震速報だと気が付くまでに数秒かかった。
そして、その数秒後。
来た!グラッと揺れた。
速報の方が早かったが、速報を聞いてからじゃ何もできない。あの僅かな時間で、避難なんて出来るはずもない。
幸い、揺れはすぐに治まった。
ネットを見ると、震源地は鳥取らしい。
え〜、鳥取と大阪、かなり離れているのにあんなに揺れたの?
と言うことは、震源地ではどれほど?
次の瞬間、私の頭をよぎったのは、神戸と四国だった。
神戸には長男がいるし、四国にはハニーの実家がある。
直ぐに長男に電話をしたが、繋がらない。
それじゃ、ラインだ!
慌てていたのだろう。ラインは東京にいる次男に送っていた。
ほどなく、無事だとの連絡があった。
これで、一安心。
けど、本当に地震は怖い。
授業を一つ終わって事務所に戻ると、私の机の後ろがなんやらえらいことに。
積み上げていた書類が地崩れを起こしていたのだ。
あれ?おかしいな〜。
その後、揺れはなかったはずなのに。
あ!そうか。これは単にカオスが限界値を超えただけだったのね。
反省!
- 16.10.22 110番
-
110番にかけるのは何回目だろう。
警察の方には申し訳ないが、あまり気分の良いものではない。ドキドキしてしまうからだ。
今朝、出勤途中のこと。私の10m目の前で車と自転車が衝突。
信号機のある交差点で、直進してきた自転車を、気付かずに右折した自動車が巻き込んだのだ。
思わず「うお〜!」と声を出してしまった。
自転車ははね飛ばされ、乗っていた人はバンパーの下に見えたが、幸い轢かれてはいないようだ。
直ぐに110番通報。
状況を聞かれるが、場所くらいは答えられても、詳しいことは殆ど「分かりません」としか言えない。
「意識はありますか」
「ありそうです」
「血は流れていますか」
「こちらからは確認できません」
「救急車を呼ぶ必要はありますか」
「あるでしょ」
「あ、はねられた人は支えられて歩道にまで移動しました」
私はそれでその場を立ち去ったのだが、程なくパトカーと救急車が到着した。(音で確認)
大したことがなければ良いのだが・・・。
皆さんも気をつけましょうね。
- 16.10.23 鶴橋
-
とある学校のお偉い先生方との会食。
いつの間にか、秋の恒例行事となってしまった。
もちろん嬉しいのだが、やはり緊張する。
指定されたお店の場所は鶴橋。
おそらく、私の事情をお考え下さり、教室に近い場所を選んで下さったのだろうが、鶴橋と言えば、どうしても焼肉・韓国料理のイメージがつきまとう。
しかも、駅の直ぐ側。和食のお店なんてあっただろうか?
あったので酒よ。それが。何とも素敵なお店がね。
授業終了と同時に教室を飛びだし、慌てて駆けつけたが5分の遅刻。
先生方は既にお待ちかねだった。
通されたのは、奥の特等席。白木の一枚板のカウンターがまぶしい。
てっさから始まり、北海道はサロマ湖で獲れたカキ(生ガキは苦手なのだが、あっさりした味で塩でいただくと大変美味。汽水湖だけあるわねって違いも分からんのやけどさ)など、次から次へと素敵な品が供される。
ショット鍋と言うらしいが、生でも十分食べられる魚介類が、惜しげもなくそこに放り込まれる。
さっと湯にくぐらせただけなのに、ちゃんと昆布の出汁が染みている。
クエなんておそらく生まれて初めて食べたぞよ。
こりゃ日本酒に合うわい。たまらんね〜と、調子に乗りかけたが、先日の失敗も未だ記憶に新しい。辛うじて、自制心が働いた。
それでも、大分呑んでしまった。
気が付けば、お偉い先生方相手にほぼため口。最後の方は、何を話したか覚えていない。
先生方。大変失礼いたしま酒た。
和食の後は、バーでワイン。
最後は、ガード下でホルモンつつきながら又ビール。
恐るべし、鶴橋。なんでも揃っているやンか。
幸い、先生のお一人が同じ方向だったので、連れて帰っていただいたが、一人なら無事に帰れたかどうかは怪しい。
酒に弱くなったのに、昔のイメージでつい呑みすぎてしまう。
何とかせねばと、いつも次の日には反省するのだけどね・・・。
- 16.10.24 バタフライ効果
-
けして、運命論者ではないのけれど・・・。
何気ない一言が波紋を呼び、結果、とんでもない事態を巻き起こす。
似たようなことは、頻繁ではないにしても、慥かにあるように思う。
百田尚樹の小説『フォルトゥナの瞳』を読んだ。
この人の文章。上手ではないのだろうけど、何故か引き込まれてしまうのね。
テンポが良いのかな。さすがは放送作家だ。(え?関係ない?)
物語は、他人の運命(死期)が見えてしまう青年の話。
死ぬことが分かっている人をほうって置くことができるか。
その死が仕方ないケースも多いが、主人公はその人達と関わってしまう。
助言を受けた人の命は救われるが、その代償に主人公の命がすり減っていく。
その小説の中に「バタフライ効果」が紹介されていた。
人間は、所詮、運命には逆らえないものだろうか。
それとも、ほんの少しのことで大きく変わっていくものなのだろうか。
永遠の謎だし、そんなことが分かるのであれば、それこそ神の領域になる。
ただ、人は生きていく以上、必ず誰かと関わりを持つ。
その関わりが、大なり小なり互いに影響し合って、人生は進んで行く。
考えてみれば、恐ろしいことだ。
もし、私の一言がきっかけとなって、生徒の人生が変わってしまうならば・・・。
間違ったことを言っているつもりはないが、人にはそれぞれの判断基準がある。
そもそも、正しいかどうかは、私が決めることではない。
発言には注意しなければ、と改めて感じた。
(その瞬間は)良い方向に影響を与えていると思いたいが、必ずしもそうだとは言い切れない。
しかも、それこそどんな結果に繋がるのか、全く分からないのだからね。
- 16.10.25 宝くじ
-
来た〜!ついにこの日が来た。
宝くじ当選だ。
オータムジャンボ。いや、記念すべき初当選だ。正確に言おう。
「第700回全国自治宝くじ」
残念ながら1等ではない。けど、末等でもない。
聞いて驚くな。
なんと3等なのだ。
さて、その当選金額は・・・。
1等 3億円
2等 1,000万円
スゴいだろ!
ここまで聞いたら、いやが上にも期待が膨らむじゃないか。
いや、じらすのはよそう。
じゃ、言うぞ!腰抜かすなよ。
3等 5000円じゃ!
え?5000円?
何かの間違いじゃない。
全国宝くじで酒よ。
3等で酒よ。
何で5000円なの?1等と比べる気はないが、3等でどうして・・・。
まあ、良い。
初当選を祝おうじゃないか。
これは間違いなく、金運上昇中の証だろう。
何に使うかって?
決まっているじゃないか。
もちろん、全額、次回の年末ジャンボにぶち込むぜ! - 16.10.26 休講日
-
今日と明日の2日間。全体の授業はない。
年に2度ある休講日なのだ。
毎年、この日を利用してどこかに出かけていた。
最近は近場が多かったが、名古屋や東京まで足を伸ばしたこともあった。
はじめは、拓カさんのコンサートに行くつもりだった。2012年以来だから、久し振りだ。
けど、今回はチケット購入にさほど情熱をかけなかった。
一度失敗しただけで、すぐに諦めてしまった。
拓カさんへの憧憬が薄れているのは否めないが、たとえチケットが入手できたとしても、行けるかどうか不確定だったため、あまり気乗りしなかった事も確かだ。
それ程、この半年間は忙しかった。(過去完了ではないけどね)教材作成に追われ、毎日午前出勤だし、休みも全く無かった。
近場でも構わない。せめて半日だけでも非日常を味わいたかった。
ようやく、そのささやかな夢が叶う。
教材は(1週間分だけだが)全て準備済みだ。
テストも大丈夫。
体調も悪くない。
さて、天気は。
おお!快晴だ。
けど、お出かけは無しになった。
ハニーが風邪をひいたのだ。
苦しんでいるハニーを見捨てて、一人で出かけたところで気が晴れるはずもない。
ハニー。早く良くなれ。
元気になったら、また二人でどこかに行こうね。
午前の予定はキャンセルになったが、実はもう一つ楽しみがある。
今晩、長男と呑むのだ。
ふぉふぉふぉ〜!
その前に個別授業があるけどね。
げ!雨が降ってきたぞ。
- 16.10.27 お片付け
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昨夜の酒は美味かった。
殆ど覚えていないけど、長男の笑顔が嬉しかった。
ぼんやりしていたら、2日間なんてあっと言う間に過ぎてしまう。
何もしないのも勿体ないので、家では風呂掃除、事務所ではメールの整理をした。
たまりっぱなしになっていた1000通以上のメールを区分け。
何とか片付いた。
受信ボックスに何もないのはとっても良い気分。
けど、またすぐ一杯になるのだろうな。
調子に乗って、机の上もかたづけようかな。
- 16.10.28 無銭飲食
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一瞬青ざめた。
昼食をとりに、先日のラーメン屋さんに。
今日も美味しかった。が、初回ほどの感動はなかった。人間はすぐ慣れてしまうものだ。
さて、勘定を払おうと立ち上がったが・・・。
ない!財布がない。
げ!無銭飲食と間違われる。
いい年して、情けない。警察に突き出されたらどうしよう。
けど、いくら探しても、見当たらない。
ああ、思い出した。昨日事務所で財布を出したんだった。
「あの〜。すみません。財布がないので酒が」
「・・・」
「直ぐにとって参ります。何か置いていきましょうか」
「じゃ、身分証明書でもあれば」
「ああ、免許なら・・・財布の中で酒」
あいにく名刺も持っていない。
カバンの中にあるのは、メモ類ばかり。
困ったな〜。
カバンごと置いていこうか。けど、そうすると今度はカギがなくて事務所に入れない。
もう一度探してみると・・・。
あった!カッパちゃんの小銭入れがあった。
祈るような気持ちで、中を見る。
結構入っていた。小銭ばかりだけどね。
Pたん。ありがとう。
おかげで、辛うじて支払うことはできた。
あ〜汗かいた〜。
今回、店員さんのお見送りはもちろんナシで酒た。
- 16.10.29 挨拶
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「寒くなりましたね」
交わす挨拶が変わってきた。
ついこの間までは、
「今日も暑いで酒ね!」だったのに。
そりゃそうだ。もう11月だ。
え?今年もあと僅か?
あ〜!焦燥感ばかりが募ってくる。
嫌だだな〜。
- 16.10.30 卒業生
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珍しく、卒業生の来訪が続いた。
一人は中学1年生。北海道から、昨夜帰ってきた。
またデカくなっていた。
あいにく、生徒の質問を受けている所だったので、
「まあ、ゆっくりしていけや」と言ったのだが、
「いえ、顔を見せに来ただけですから」と、そそくさと帰ってしまった。
保護者に言われて来ているのだろうが、それでも嬉しい。
帰り際の「帰ってくる度に来ますから」の言葉を信じよう。
もう一人は高校3年生。
なんと、卒業以来の登場である。(妹さんは良く来てくれるのにね)
一瞬、誰だか分からなかった。
「(大学)入試受けてきたんで」と意味不明な登場だったが、話をしているうちに、昔の面影が蘇ってきた。
在籍時代は、いつも遅刻してくる子だった。
そのことに触れると、正直に答えてくれた。
「はい。あの頃は、また先生の授業かと思うだけで、気分が悪くなり、足取りが重くなっていたのです」
「(分かっていたよ)そりゃ、悪かったね」
「いいえ、私がいけなかったのですから」
今、彼は猛烈に勉強させられる学校に通っている。同級生の中ではついていけずに学校をやめる者も少なくないらしい。
それでも、今耐えられているのは、当時私に厳しく鍛えられたおかげだと言う。
手放しでは喜べないが、まあ役に立ったのなら良しとしようか。
それにしても(なんせ、会うのは卒業以来だから、当然と言えば当然なのだが)、ずいぶん大人になっていた。
医者を志しているらしい。がんばって、自分の夢をつかんでおくれ!
- 16.10.31 風呂敷
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綺麗でしょ!素敵な色でしょ!可愛いでしょ!
え?何かって?
ふふふ。風呂敷なのよね。
先日、とある学校の先生にご訪問いただいた際に、頂戴したのだ。
え?何処の学校かバレバレ?
どうして?って、そりゃ、わかるわな。
まあ、良いではないか。
生徒達は、この風呂敷を全員持っているという。
セカンドバックとして?そんな訳はなかろうが、結構使っている子は多いと、先生は仰っていた。
わ〜い!わ〜い!お揃いじゃ!
さて、何に使おう。マフラーになんてどうだろう。
取りあえず、ハニーにプレゼントした私。
後は彼女任せだ。
実はこの学校。説明会に参加する度に、素敵なグッズを下さる。
今年はスマホ充電器だった。重宝して毎日使わせていただいている。
ま、中には困った品もあったけどね。
合掌人形と言うらしいが、少女が念珠を手に合掌している。
少女の顔は可愛いのだが、人形の存在自体が何となく怖いのだ。
捨てるに捨てられず、10数年間、事務所の本棚で微笑んでいたが、この度めでたく引き取っていただいた。
長い間ありがとうね。合掌!