- 12.10.1 解禁!
-
やっと休みだ。仕事関係の用事が無いオフは何ヶ月ぶりだろう。
昨日は気絶するように眠ってしまった。10時間以上眠っただろうか。おかげでむちゃ元気。
毎月のお勤め。墓参り。お墓を綺麗にしたついでに、洗車までした。
元気なのは、睡眠を十分に取ったからだけではない。
ふふふ。ついに来ま酒た、このシーズン。
どれほど待ち望んだことか。
そうで酒。お鍋の季節なので酒。
昨夜は「塩ちゃんこ」。
今宵は「キムチ鍋」。
うれしいよ〜!
あ〜、まだかな、まだかな〜!
書いているだけで、腹減った。
- 12.10.2 驚きと喜びと
-
次男からメール。
「突然やけど、今日帰るわ」
あれ?現在、次男は自動車の免許合宿で島根にいるはず。
あ、そう言えば・・・
「合格したわ!免許合宿に行かせてくれてありがとう。ムッチャ楽しかったわ」 てメールも届いていた。
けど、てっきりそのまま東京に戻るのかと思いきや。
とりあえず大急ぎで帰宅。
いた〜!久しぶりやな。可愛い息子よ。(言う程日は空いていないが、ここは雰囲気を盛り上げておこう)
いろんな意味(進級。成人。ついでに免許合格)をこめて、「おめでとう!」の乾杯じゃ。
俄然テンションが上がるカッパちゃん。(←え?私だけ?)
疲れているだろうに、先程まで付き合ってくれた。
学校が始まるのは来週だと言う。
「そんなら、しばらくはゆっくりできるのね」
「けど、ここにおっても友達はみんな学校始まっているし」
え〜!私が居るやん。ハニーもおるで。足りんか?と言いたいのをぐっと我慢し、
「そうか?しゃーないな。けど、明日行くっちゅうことはないんやろ」
「うん。初めは明日帰るつもりやったけど、そやな。明後日にするわ」との約束までは取り付けた。
「帰る」という表現自体気にいらんのやけど、まあ、それはしゃーないか。
へへへ、明日も宴会じゃ。
- 12.10.3 失望
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この日記。タイトルだけ見ていると、「なんちゅう喜怒哀楽の激しい奴やねん」と思われそうだが、確かにそうかも。
今回、怒り(哀しみ)の相手は某中学校だ。
本来ならば、こんな場で公開するのは慎むべき情報なのだろうが、あまりに腹に据えかねたので暴露してしまおう。
と、思ったが、自重しま酒。悔しいけれど・・・。
- 12.10.4 チケット
-
「もしかしたらまだいるかも」 と、淡い期待を抱いて帰宅したが、やはり次男は居なかった。
予定通り東京に行ってしまったようだ。
うえ〜ん!寂しいよ〜!(←嘘泣き)
何故なら、またすぐ会える。今月末に、今度は私が上京するのだ。
え?拓郎のコンサート、チケット入手できなかったんじゃなかったの?ってかい?
はい、先行予約、特別予約、一般発売、ことごとく外れま酒た。
それでも諦めきれずに、結局、チケット屋で高額なものを購入してしまったのよ。
お馬鹿でしょ。
まあ、これを励みにがんばるということで・・・。ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
- 12.10.5 無力
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連日、学校の先生の訪問を受けている。
おそらく、参加した説明会でのアンケートに正直な思いを(はっきり言えば、ボロクソに)書いたことが原因だろう。
今日も、わざわざ訪ねて下さった。
アポがなかったのが不思議だったが、曰く「断られるかと思いました」だと。
訪問の御礼を述べた直後、「説明会はいかがでしたか?」と訊かれた。
「何を白々しい、けど、申し訳ないな」と思いつつ、正直に「はっきり言って失望しました」と伝えた。
もちろん、その先生が悪いのではない。
むしろ、その方は貧乏くじを引いただけで、気の毒としか言いようがない。
それでも敢えて言わせてもらった。言わないではいられなかった。
「入り口の操作でごちゃごちゃするより、『俺たちを信じて入って(入学して)こい。絶対に何とかしてやる』って、何故言わぬ。それとも言えないか?」と。
けれど、そこは流石で酒ね。敵意?を持っている所にわざわざ派遣される方のことだけはありま酒。
「本当にその通り。私もそう思っておるのですよ〜」と、(軽く)矛先を収められた。
「あかん。この人には何を言っても無駄だ」と、あとは世間話?に終始した。
そうなのだ。いくら私が何を言おうとも、所詮「個人塾のくせに何を言うてるねん」で終わり。
誰も耳を貸そうともしなければ、大勢にもなんら影響を及ぼさない。
つくづく己の無力を感じた。
しばらく私は貝になろう。口を開けば、己の情けなさが跳ね返ってくるばかりだ。
- 12.10.6 ドライカレー
-
ドライカレー。
初めて口にしたのは、高校生のときだったか。それとも浪人生だったか。
焼き飯とピラフの違いも知らなかったが、そのときの衝撃たるや、この世にこれほど素晴らしい料理があるのだろうかと思った程だ。
予備校をサボって入りびたっていた近くの喫茶店で、注文し続けた。
今にして思えば、単に味の経験値が低かったからはまっただけなのかも知れないが、多くの味を知った今でも好きな料理であることは変わりない。
我が家の今晩の食事は。ドライカレーだった。
汗だくになって夢中で食べた。口の中を火傷していたのにも気がつかず。
へたっていた私の心に程良い刺激を与えてくれたようだ。
おかげで少し元気になった。ハニー有難う。
- 12.10.7 水
-
さあ、日曜日。今日は8時間授業だ。気合いを入れるぜ。と食卓に着いたカッパちゃん。
「あれ?ドライカレーは?」
「もうないよ」
「が〜ん!」
でも、その方が良かったのだ。朝から汗だくにならずに済んで。
もしも残っていたら、とんでもないことになっていた。
食事を終え、台所に食器を下げる。(何て健気なカッパちゃん)
「あれ?出ないよ」
「何が?」
「水が!」
「え〜。コックを上げるのよ。下げるんじゃないわよ」
「(そんなことくらいわかってるわ)だって、ほら、出ないよ」
「あ、本当だ」
洗面所に行く。やはり出ない。
ぎゃ〜!断水だ〜!
とりあえず、飲料水で洗顔。歯みがきを済ませた。
問題はこれからだ。
トイレは、タンクに水が残っていたから何とか1回は無事。
さて、シャワーは?
こちらは、当然ながら無理。
困った。出かける前に必ずシャワーを浴びるカッパちゃん。加齢臭を押さえるため?なんて酷いことを言わないで。ダンディ呑ちゃんの身だしなみで酒よ。
仕方ない。フェイスペーパーでごまかそう。
「真夏でなくて良かったね」とのハニーの声に見送られ、いざ出勤。
本当に今が10月で助かった。多少べとついた感はあったが、何とか無事に授業終了。
生徒達からも「くさい」とは言われなかった。(言わさなかった?)
さあ、帰るべ。
流石にもう直っているだろうけど、ちょっぴり心配。
- 12.10.8 それぞれの休日
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世間は連休だったのね。
昨日は同級生達が集まっていたらしい。誘われても参加は叶わなかったのだが、お呼びもかからないのはやっぱり寂しい。まあ、住む世界が違う連中だから仕方ないのだけど。
本日私はオフ。生徒達には、テストや授業と全く休日とは無縁のスケジュールを押しつけているくせに、申し訳ない気もする。
ハニーと出かけたデパートはひどい混みようだった。
「楽天うまいもの市」なる催しが開かれていたのだ。
お取り寄せだと味が分からない。いくら連続何週第一位と言われても購入してみてガッカリすることも多い。その品物を実際口にすることができるのはラッキーかな。
そう思い、わざわざ出かけたが、正直大したものはなかった。何点かを購入したが、食べたことのあるものばかり。ポイントはつかないし、電車賃はかかる。これじゃ損で酒ね。
まあ、地ビールが飲めただけ幸せか。
帰りの電車で、ハニーが席を譲った老人。
周りの目も気にせず、ひたすら鼻をほじっていた。恍惚とした表情でまるで人生を賭けているかの姿には、神々しさすら感じた。わけないだろ。
夕飯(もちろん鍋)の材料を買いに、駅から歩いた。
車でしか行ったことのない店だったが、たまには歩くのもよいものだ。
ただ、重い物を長い時間運んだためか、しばらくは腕の震えが止まらなかった。
夕食後、借りてきた「すてきな金縛り」を観る。
大変面白かったが、今日購入した「舞妓はんひ〜ひ〜」のカレーせんべいをあてに、ワインを呑んでいたら、途中で意識を失っていたようだ。
素敵な休日のおかげですっかり回復。さあ、今週も頑張ろう。
- 12.10.9 霊
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霊の存在。
私は信じま酒。いや、信じたいと思っておりま酒。
最近観たドラマ(「ゴーストママ捜査線」や「素敵な金縛り」)の影響もあるだろうが、以前から肯定的だった。
私は霊感などは全く持たない。幽霊を見たこともなければ、霊気を感じたこともない。
けど、きっと居るはずだ。
もちろん、良い霊ばかりではないだろう。悪霊や恐ろしい霊の方が多いのかも知れぬ。
それでも、現世の私たちは、みな何らかの形で善意の霊に守られているのではないだろうか。
全部見られているかと思うと、恥ずかしい限りではあるが・・・。
死後の世界。そんなものがあるかどうかは誰も知らない。けど、魂は消えてなくなりはしない。そんな気がする。
- 12.10.10 面談day
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今日は面談day。
いや、そんな日がある訳じゃないんだけど、先日行われたテストを返却する日なのだ。
6年生は午前中から保護者に、5年生は授業前に生徒達本人に。
1日で終わってしまう人数なのが情けない。
5年生達にとっては初めての合格判定テスト。
さてどんなことを言ってくるだろうか。ちょっぴり不安。けど、楽しみ。
- 12.10.11 電話
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いつからだろう。電話が鳴るたび、怯えに似たような思いに囚われるのは。
昔は違った。電話は、良い報せを運んでくれる、幸せ配達人だった。
今は、ドキッとしてしまう。
先ず、悪い予感が胸をよぎってしまう。
ああ、いやだ。もっと気楽に生きていければよいのに。
今日、長い間ご無沙汰していた方から電話があった。
明日、お目にかかる事になったが、さてはて、悪い報せでなければよいのだが。
- 12.10.12 記憶
-
『地下鉄(メトロ)に乗って』のDVDを観た。
浅田次郎の小説が原作だ。もちろん、原作も読んでいる。
ところが、あまりにストーリーが違う。
「映画にするには、これほど話をふくらませる必要があるのか。なるほどな〜。『三丁目の夕日』だって、原作とまるで違うものな〜。これが脚本の力か」などと妙に納得していたのだが、見続けていくうちに、いくら何でもおかしいと思い始めた。
「よ〜し、原作をもう一度読んでみよう」
あれ?本がない。おっかしいな〜?
100冊以上の中から探し出すのだから、見落としたのかも知れない、と再度探すが、やっぱり見当たらない。
「あ、そうか。生徒達の貸し出し用にと、教室に持っていたんだ」
教室到着。
「あれ?ないぞ」
「も〜う、誰かが借りたままにしているんだな。不届き者めが!」
ところが、貸し出し記録も残っていない。
「そうだ、文庫本なら楽天ブックスで購入したはず。購入履歴を調べてみよう」
3年以上前から全て調べたが、残っていない。
となると、残された結論は1つだけだ。
「私は原作を読んでいない!」
何と言うことだ。同じ本を何度も購入したことは多いけれど、購入したつもりになっていたのは初めてだ。
読書ノートでも付けなきゃいけないのかな〜。
それにしても、記憶があやふやになってきたのは、情けない限りだ。
嗚呼!これも年のせいなのか?
- 12.10.13 酩酊
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「ブルッ」寒さで目が覚めた。
と同時に、「ここどこや?」
教室だった。
何故?
ああ、思い出した。
昨夜は、東京からの客人と痛飲したのだった。
悪い報せではなかった。仕事の依頼で、胸をなでおろした。
心配事がなくなったのだから、後は呑むしかない。
仕事の話もあったけど、息子の話が多かったな。長男はその方の所でアルバイトをさせてもらっているのだ。
最後はマンガの話で異様に盛り上がった。
店を出た時には、すでに電車はなくなっていた。
が、新大阪に宿を取られているとの事だったので、まあ大丈夫だろうと見送った。
でも、私の記憶はそこで途切れているのね。
う〜ん。楽しいお酒だったから、まあいいか。
- 12.10.14 歯痛(再び)
-
昨日から歯が痛い。
歯が浮くような愛の言葉を(寝言でも)囁いた覚えはないから、こりゃまた前回同様疲れから来るものだろう。
以前もらった薬が残っていたから(←オイオイ)、それを飲んだが痛みは治まらない。また歯医者さんのお世話になるのかな〜。
試しに、胃薬を飲んでみたがダメ。風邪薬も効かなかった。って当たり前か。
さあ、今日は早く休もう。
- 12.10.15 作問
-
先日の客人の依頼はMASSEの作問だった。
お断りする理由もないので、喜んでと引き受けたが、実はこれはなかなか大変なのだ。
ベーシックは1,2年生対象。わり算はもとよりかけ算も使えない。数が大きくなってもまずいだろう。
制約も多いし、算数オリンピックとはまたひと味違ったものにする必要もある。
具体的な作業にはまだ入っていないが、数題思いついた。
〆切は2週間後なので、おそらく何とかなるだろう。
息子達も作問には協力していると聞く。先生としても親父としても彼らより劣るものを作る訳にはいかない。
さあ、気合い入れるべ。
- 12.10.16 毛布
-
毛布。心地よい眠りへと誘ってくれる魔法の布。
どんなに疲れていても、毛布にくるまって横たわると、幸せを感じる。
我が家では、先週から使い始めた。
まだ少し暑いと感じるからか、たいてい明け方には毛布をはねのけており、寒さで目覚めるのだが。
長男は赤ん坊の頃、毛布を何故か「フーファ」と呼んでいた。
東京もだいぶ寒くなってきたはず。
彼らはもう「フーファ」を使い始めているだろうか。
いや、きっとまだだろう。2人とも暑がりだもんな〜。
- 12.10.17 激励
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保護者から丁寧なお手紙を頂いた。
HOPES通信を読んで私が悩んでいるのを知り、たまりかねたのか、ええ加減にせ〜よと言いたかったのか、とにかく感想をお聞かせ下さったのだ。
正直、嬉しかった。
ああ、ここにちゃんと理解して下さっている方が居る。
孤軍奮闘しているつもりでも、「結局、誰もわかってくれない」と嘆いていた私。
私のスタイル、考え方。確かにサービス業としてはどうかと思う。
でも、教育者としては間違っていないと信じていた。
もちろん、万人には受け容れられないものかも知れぬ。
それは、時代のせい?なんて、自分を慰めつつも、半ば諦めていたところがあった。
それでも、こんな私でも理解しようと努力して下さり、その上で命より大事なお子様をお預け下さっている方もいるではないか。
しかし、単純に喜んでよいのだろうか。
違う。その方だけが特別ではない。現在、お子様をお預け下さっている方はみな同じ思いのはずだ。
馬鹿だね私。そんなことにも気が付かないほど視野が狭くなっていたなんて。
子どもを預かる身として最低だ。
では、私はどうするべきなのか。
言うまでもない。諦めずに、己が信じる道を突き進むしかないのだ。
信じて下さっている方々を裏切る訳にはいかないじゃないか。
- 12.10.18 粋
-
いきなり、涼しさを通り越して、寒くなった。
まあ、10月も半ばを過ぎたのだから、当然と言えば当然なのだが・・・。
思う所があり、「粋」を心がけることにした。
と言っても、イイ格好がしたい訳ではない。
颯爽としていたい。う〜ん、少し違うな。
矜持を忘れずに生きたいと言うか。
上手く表現できないや。
プライドじゃないんだけど、誇りを持ち続けたいと言えば近いかな。
最近、卑屈になっていた私。多分、傍から見ていても格好悪かったに違いない。
目先のことに拘って、筋の通った生き方を忘れていたようだ。
先ずは、姿勢から正そう。
背筋を伸ばす。たったそれだけのことだが、心理的効果は大きかった。
心が引き締まる。
いきなり、怠け心が吹っ飛んだ。
始めてまだ日は浅いが、外を歩くときだけではない、家の中でも忘れずにいよう。
寒さに負けて、つい背中を丸めてしまいそうになるが、シュッとし続けたいものだ。
- 12.10.19 説明会
-
今日はT大寺学園の説明会。
この学校は塾対象の説明会などは開かなので、一般の方に混じって参加するしかない。
毎年参加させてもらっているが、時間のやりくりにはいつも苦心している。
学校紹介のビデオには卒業生も何人か映っていた。
この学校は次男の出身校。
良き友と出会い、素晴らしい先生のおかげで、彼は成長させてもらった。
改めて良い学校だったと思う。
説明会は、例年通り淡々と進んだ。
教育方針を校長先生が話され(ブレがないことに安心)、生徒達の様子を中学1年の学年主任から紹介される。
ここから入試に関しての話が始まった。
各教科の先生が登場し、出題傾向や諸注意を詳しく話して下さるのだが、ここで注意しなければならないことがある。
参加者の多くは、来春の入試の話だと勘違いしていると思うが、この説明はあくまでも今春の入試に関してのものだ。
毎年参加しているから分かることなのだが、例えば今年の算数は例年の傾向と大きく異にした。にもかかわらず、先生は「例年通りの出題で、来年度も同様です」と仰った。はっきり言ってウソだ。
各学年団に特徴があり、それぞれの学年が独自の方法で指導されていることに異を唱えるつもりはない。灘などはもっと顕著だし、それはそれで構わないと思う。
しかし、もう少し各学年団の間で意思の疎通が図られるべきではないだろうか。
素人相手だから軽く見ている訳ではないだろうが、やや無責任なように思えるのだが。
- 12.10.20 アルバイト
-
アルバイトには3タイプある。と思う。
1.時間を切り売りするタイプ。自分の余っている時間を金銭に換える。
2.体力を売るタイプ。肉体労働系はこれに当たる。
3.能力を売るタイプ。家庭教師などはこれかも。
もちろん、仕事に優劣はない。どんな仕事でも意義はある。
しかし、効率で考えるなら、大分差がある。
次男が居酒屋のバイトを決めてきた。
悪いとは言わない。しかし、典型的な1タイプだ。
彼なりに我が家の経済状況を考えてくれているのだろう。
その気持ちを嬉しく思う反面、親としては情けない気もする。
だが、私は心配だ。
かく言う私も、学生時代はアルバイトのし通しだった。
時間給500円で月に25万円程稼いでいたのだから、結構なものだ。
しかし、当然ながら勉強なんてする時間はない。
数件のバイトを掛け持ちし、起きている間は働いているか移動中か。
文字通り、本末転倒そのものだ。
そんな生活が永続きするはずはない。
結局、3ヶ月も続かず、最後は過労で倒れた。
深夜営業の喫茶店で、地下室へ降りる階段を踏み外して気絶したのだ。
次男には同じ轍を踏んでもらいたくはない。
そうは言っても、仕方がないか。
せめて、無理だけはしないでおくれ。
- 12.10.21 刺客
-
油断していた。
昨日、教室のセキュリティを解除したばかりだった。
どこから情報が漏れたのだろう。
疑わしいのは、駅で私に接近してきたあいつか。
ぶつかっておきながら、わざわざ私のまわりを一周してから去って行きやがった。
まさかまだ生きているとは思っていなかったから、驚いた。
しかし気付いたときは既に時遅し。瞼にわずかな掻痒感が残った。
夏の間はあれほどよく見かけたのに、涼しくなるとともに影を潜める。
彼らは一体どこに行ったのか。
全員が死に絶えた訳ではないのだから、生き残っている奴がいても不思議ではないのだが・・・。
あ〜あ、仕舞ったばかりのベープマット。もう一度セットしなくちゃいけないのか。
- 12.10.22 充実のオフ
-
今日は「コンタクトオフデイ」。
朝から問題作り。MASSEの作問に気を奪われていたが、来週6年生の合格判定テストが2つもある。
一つは完成。ちょうど良いレベルになったと思いたいのだが・・・。
午後は用事で外出。汗ばむ程の陽気だった。
帰宅後、今度はMASSEの作問。
メインの問題はまだ完成していないが、お茶濁し(こんな言い方は失礼だが誰にでも分かるような問題も必要なのだ)を数題。
おっと18:00を回ってしまった。
え?何があるかって?もちろんCSで酒よ。
応援の甲斐あってか、見事日本シリーズ進出を決めてくれた。
その後は「3丁目の夕日」で泣き、ちょうどいい加減の酩酊さ。
おかげで、しっかりチャージできたと思う。
- 12.10.23 忘れ物
-
「(他には)忘れ物な〜い?」
出かける時には毎日ハニーが聞いてくれる。
「うん、大丈夫。ないよ」
私の返事もいつも同じ。
だって、分かっていたら忘れないだろ。うっかりしているから忘れ物なのだ。
心の中で変な理屈をこねて、出かける。
あれ、ないぞ。
銀行に行こうと思って気がついた。
あ〜あ!今日は財布を忘れたようだ。
- 12.10.24 ダンボ
-
「かわ〜いい〜ぼうや〜♪ わた〜しの〜ぼうや〜♪」
ディズニーのダンボのビデオ。確か挿入歌はそんなだったと思う。
息子達と観たのはもう15年以上前になるから、記憶に自信はないが・・・。
と言っても、今回のネタには全く関係がない。
あまりに教室が寒々としていたので、暖房を入れたのだ。
今期、初暖房。ホッとした。
けど、生徒達には大変不評だった。あいつら、どんなに寒くても「暑い暑い」と吐かしやがるからな〜。
- 12.10.25 電車
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授業終了間際に保護者から電話。
「環状線が止まっている」と。
ひえ〜!えらいこっちゃ!
人身事故らしい。時刻を調べると1時間程前。復旧にはもうしばらくかかるかも知れぬ。
電車通塾で保護者のお迎えのない者が2名。
幸い方向が同じだったので、タクシーに乗せて連れて行くことにした。
そのタクシーがまた曲者。セコイのだ。ちょこちょこと遠回りをしやがる。
その時の第一本意は「生徒を保護者に届けること」だったから、グッと我慢。
生徒もいるから咎めもしなかったが、たっぷり嫌な気分にさせられた。
まあ、無事に保護者に会えたからよしとしよう。
その頃には、電車も動き出していたから、大騒ぎすることもなかったか。
けど、私が乗った電車は大層な込みようだった。
年に幾度かこういう事がある。
どうしようもないのかも知れないが、本当に困ったことだ。
- 12.10.26 完成!
-
ふふふ。できたぞ!
ぽち!送信ボタンを押す。
きっとその瞬間、私の顔は「にちゃら〜」としていたに違いない。
MASSEの作問が完了したのだ。
とりあえず10問ほど作った。
中には、構想10日(作成1時間)という、超大作?もある。
冗談でなく、寝ている間も考え続けた。
夢の中ではスッキリと理論付けできていたはずが、起きたらあやふやだった事もある。
もちろん、最終形ではない。まだまだ手直しが必要だと思う。
が、それでも嬉しい。
やっと肩の荷がおりた。
今宵は祝杯じゃ〜。
と、これを書いているはたから、ミスに気がついた。
が〜ん!が〜ん!が〜ん!やり直しじゃ〜。
- 12.10.27 現実逃避?
-
読書週間が始まったからという訳ではないのだが、この年になってようやく、読書習慣が定着してきた。
通勤時間を利用してなので、3〜4日で1冊のペース。
読書と言っても、100%小説。
それもかなり作者は限定される。
重松清から始まり、浅田次郎、伊坂幸太郎と続き、彼らの作品は殆ど読み尽くしたので、石田衣良に手を伸ばし、有川浩(女性だと知らなかった)やたまに西原理恵子(小説ではないか)を読んでいる。
虚構の世界が好きだ。しかも、現実にありそうで、それでいて自分では体験できないような世界が。
現実から逃れようとしているのかも知れない。
困るのは、読んでしばらくは作中の人物に染まってしまうこと。
そう、ヤクザ映画を観た後の男達が肩で風切って歩くように。
今?そうね。少し時代劇調の語り口になっているかもね。
(ありえないだろうが)もし、少女っぽい口調になったら、要注意で酒よ。
- 12.10.28 逃避行
-
しばらく旅に出ま酒。
必ず帰ってきま酒から、探さないで下され!
二人で恋の汽車ぽっぽ〜♪
- 12.10.29 6年ぶり
-
横浜に着いたのは正午前。雨になるかと心配したが、暑くもなく寒くもなく、好天に恵まれ、ラッキー!
ただ、体調がやや不安。前日から咳が出始めた。どうやら、風邪をひいてしまったようだ。
それにしても、なぜ横浜なのか?
分かる人には簡単な問題だが、分からない人には分からない。
ヒントは「6年ぶり」。
これだけじゃ分からないってか?
じゃあ、「コンサート」。
もうお分かりいただけただろう。
そう、吉田拓郎のコンサートがあるのだ。
今回のツアーは関東圏限定。わざわざそのためにと思われるのも無理なからぬところだろうが、前回、前々回とキャンセルや公演中止が続いていただけに、どうしても行きたかった。
それに、ステージ上で彼の勇姿を見られるのも、おそらくこれで最後になるのではないか。
同じ思いを抱いた人が多かったのだろう。チケットはなかなか入手できず、結局、どえらい高価なものとはなったが、私は納得済みだ。
つまごいから実に6年ぶり。やっと会える。
大袈裟だが、「会いたかったぞこの野郎。元気に帰ってきてくれてありがとう!おかえり!」と叫びたい心境だった。
開演1時間以上前だというのに、会場は長蛇の列。関西では考えられない光景に驚いてしまった。こちらでは、みんな行儀よく並んで入場するようだ。
年齢層は・・・。敢えて言うまい。つまごいから6年。当然、みなその分年をとっている。
やっと会場入り。私の席は、ステージの正面。やや後方ではあったが、とてもよい席だ。大満足。
隣は私より少し年上のお姉さん?だった。
携帯の待ち受けがお孫さんの写真だったから、正確にはおばあさんになるのだろうけど、ここは、同じ時代に青春を過ごした同士として、敬意を払っておこう。
なんと秋田から仕事を休んで飛行機で来たと言う。
やはりチケットの通常購入は叶わなかったそうだ。
このお姉さん。とにかくよく喋る。喋る。
前回のつまごいに一緒に行った友人が、その後急逝したらしく、
「今日はお友達の分も応援するのよ」と、その方の写真を胸に下げておられた。
さあ、開演だ。
拓郎がステージに上がる。いきなりボルテージは最高潮。
あちこちから「おかえり〜!」の声が届く。隣のお姉さんは既に泣いていた。
ところが、意味不明のエマニエル夫人に捧げる歌から始まり、いきなり肩すかしを食らった気分。
今後は、歌うだけではなく、語りにも重きを置いたステージを目指すのだと言う。
もちろん、飄々とした彼の語りは嫌いではない。でも、たかじんやさだまさしを真似るのは止めてもらいたい。
途中、前回の公演中止の言い訳を始めた。
彼独特のシニカルな言い回しに、周りの人たちは笑っていたが、思わず「ばかやろ〜!」と叫んでいた私。
ステージにその声が届いたかどうかは分からない。けど、数人は確実に振り返った。
「神様に何てこと言うんだ。この野郎!」と思われたのであろう。
ネタバレごめんで書かせてもらえば、今回の構成はこれまでのステージとはやや趣が異なっていた。
2曲目にいきなりあの名曲が。え?もうラスト?って感じだった。
やはり、新しい曲(ニューアルバムからも数曲)よりも昔の曲の方が圧倒的に会場は盛り上がる。
いや、このくらいにしておこう。ライブ盤が発売されるそうなので、続きはレコードで。
不覚にも途中トイレに行きたくなった私。中華街で昼間に飲んだビールが効いたようだ。
幸い、隣の人たちと仲良くなっていたので助かった。
いささか中だるみの感はあったが、それでも素晴らしいステージだった。
当然、隣のお姉さんも私も涙を流しながら叫び続けていた。
最後は二人とも抱き合ってと、言いたいところだが、思いとどまったのはやはり年のせいだろうか。
次はないかも知れぬ。だからこそ、(その分)しっかりと心に刻ませていただいた。
- 12.10.30 10ヶ月ぶり
-
コンサート会場を後にし、いよいよ息子たちのもとへ。
長男に会うのは、正月以来。部屋を訪れるのはさらに1年以上遡る。
私の到着少し前に帰宅したらしく、すでに眠っていた。
待つこと数十分。やっと起きてきた。
さあ、乾杯じゃ!
けど、はしゃいでいるのは私一人。
長男は口には出さねど疲れ切っていた。
サークルの部長を務めている彼。学祭や年末の公演に向けて寝る間もないほど忙しいという。
どうしてこいつは、いつも頑張りすぎるのだろう。
常に精一杯以上の物を追求し、極限を超えているのに諦めない。
人を束ねる難しさは、体育委員長時代にも経験しているはずなのだが、
彼曰く「比べものにならない」ほど大変だそうだ。
責任感が強いのは良いことだが、親としては体を壊してまで無理をして欲しくない。
「まだやらなあかんことあるから寝られへんねん」と言い残し、アルコールが回ったのだろう。服を着替えるまもなく、倒れ込むように意識を失っていた。
彼の足を引っ張るくらいなら、来るんじゃなかったか。
私の風邪を感染していなければよいのだが。
一方、次男は今夜は帰らないらしい。
次男の布団で私も程なく眠りに落ちた。
- 12.10.31 3つの選択肢
-
今回の上京の目的の一つに、部屋探しがあった。
と言っても、仲良く一緒に暮らしていた二人が仲違いをしたわけではない。
長男と次男は学部が違うため、来年からはキャンパスも異なるのだ。
現在の住まいは、駒場になら歩いてでも行ける位の距離だが、本郷までだと次男は40分以上通学に要することになる。
ここで考えられる選択肢は3つある。
1.それぞれがキャンパスの近くに居を構える。
2.中間地点に転居し、二人で仲良く暮らす。
3.現在のまま、次男には辛抱してもらう。
次男はかねてより一人暮らしを熱望していたから、1を希望している。
その場合、住まいのグレードは現在よりかなり落ちるが、(次男は)それでも構わないと言う。
しかし、親としては、経済的なことよりも一人暮らしのデメリットを怖れる。今より生活が乱れるのは、おそらく間違いない。
長男にとって3がベストであるのは言うまでもないだろう。
今回は2の線で動いてみた。
二人とも20分程度で通える場所もあることにはある。それなりに良い物件は見つかった。
ところが、一人暮らしに拘る次男は、それが叶わぬのであれば今のままでも構わないと言い出した。
とりあえず、結論を見送る形となったが、さて、どうなることやら。