- 13.10.1 ハプニング
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旅のレポートは、まだまだ続くのじゃ。
今回の目的地は愛媛。
とある事情で、ハニーの実家に般若一族が集まることになった。
そう、息子たちも東京からやって来る。
晩遅くには全員集合。喜びの再会を果たすはずだったが、長男からのメール。
次男が頭が痛い。関節も痛いと、異常を訴えているらしい。
えらいこっちゃ!えらいこっちゃ!
滅多なことでは弱音を吐かない次男(そう、私とは正反対)。あいつが言うなら余程のことだ。
駅に着くや、宿にも寄らず病院に直行となった。
指定された救急病院は、奇しくも、次男が生まれた病院。
「え〜、こちらの病院は初めてですか?」
「はい。あ!いいえ!診察は初めてですが、初めてではありません。息子はここで生まれました」
何ともちぐはぐなやりとりだったが、事実なのだから仕方ない。
これも縁か?ただ、病院は当時の面影を一切残しておらず、近代的できれいな病院に姿を変えていた。
それにしても、救急外来って、むっちゃ混むのね。
待っている間も次から次へと患者が現れる。
息子はベッドで横たわり、30分ほど待ったろうか。
担当医は、若いが、話しぶりに誠実さが表れている、好感の持てる青年だった。(少し教え子のA君に似ている)
診察が終わり、順を追って説明をして下さった。
しかし、なんと驚くなかれ。彼の下した診断は「ウイルス性の髄膜炎」。(何じゃそりゃ〜!)
即、入院を勧められた。
慌てたね〜。せいぜい疲れからくる何かだろう(何かって何よ)と甘く考えていたら、難しい病名をきかされた。
さらに、「治療方法は?」と尋ねたら、「ありません」と言われるではないか。
脳圧を下げる点滴を施す。ここまでは分かる。けど、ステロイド何とかを何とかすると言われても、何のこっちゃ分からない。
ただ、細菌性の髄膜炎なら大変だが、その可能性は低いとの言葉には、ほっと胸をなで下ろす。
こうなりゃ、素人がどうのこうの言っても始まらない。最良の方法は医師に任せることだと、入院手続きをした。
次男は、その間も苦しそう。熱は39度を超えていた。
それでも、早く処置してもらったのが良かったのだろう。朝には熱も下がった。
先ずは一安心。
ただ、いろいろな検査をしてもらうが、進展は見られず、次男は苛立ちを隠せない。
彼にしても、まさか自分の21才の誕生日を、入院先のベッドで迎えることになろうとは思ってもいなかったはずだ。
午後には外せぬ用があったので、一旦外出。戻ってから様子を見ることになった。
病院に戻る。
さて、どうしたものか。
親としては、完全に治るまで病院にいて欲しい。その方が安心だ。昼間も元気はなかったし。
しかし、次男にすれば、一刻も早く日常生活に戻りたい。
これといった治療方法もないまま、じっとしているだけなんて耐えられないだろう。
彼の気持ちもよく分かる。よし、ここは交渉だ。
昨夜の医師は忙しいらしく、連絡を取ってもらうが、なかなか現れない。
医師の治療方針を最優先しようと心に決め、じりじりしながら待つこと2時間弱。
やっと会えた。
先生の話を聞く。やはり、長期戦を想定しているようだった。
しかし、敢えて尋ねてみた。
「仰ることはよく分かります。しかし、経過観察しか方法がないのであれば、自宅に戻るという手はありませんか」
「そうですね。可能ですよ」
「(え?え?え?)では、退院してもよいのですか」
「構いませんよ」
力が抜けていくのが分かる。張り詰めていた気持ちが一気に緩んだ。
急遽、(翌日の)退院が決定した。
注意すべき事をしっかり守るという条件付きだが、次男は喜ぶ喜ぶ。とても素直に、先生の注意を聞いていた。
あいにく、次男の退院に立ち会う時間はなかったが、先ほど「無事に東京の部屋に着いた」と連絡があった。
バタバタした落ち着かぬ数日ではあったが、今回の旅を、私は一生忘れないだろう。
世の中の全てのことに、謙虚に感謝を申し上げたい。
縁に感謝、人に感謝、運命にも感謝だ。
- 13.10.2 背中
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「『世界一美しい背中の男』それが私や」と言うと、長男は
「よう、そんなウソつくな〜」と呆れていた。
一体何の話かって。
先日の旅行で、一緒に風呂に入ったときのことなのよ。
息子と背中の流しっこ。風呂でこれに勝る喜びはない。
一体、何年ぶりだろう。3〜4年ぶりかな。
しっかりこすってもらったおかげで、長年私を悩ましていたヌメリも取れた。
ただ、嬉しくて少々調子に乗りすぎた。
「あ!そこ、もっと」とか「しょうしょう、そこが気持ちいいの!」とか、なかなか終わりにしなかった。
また、息子も同じ思いだったのだろう。力一杯こすってくれた。
翌日、背中がひりひりしたが、これもまた嬉しさよ。
「親の背を見て子は育つ」と言う。
私の美しい背を見た息子は、きっと美しい心の持ち主になるはずじゃ!ガハハ!
- 13.10.3 自動
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事務所でお仕事。なんて賢いカッパちゃん。
「むむ!なんだこの熱気は?!」
ふと、殺気を感じ、振り返る。
エアコンがにやりと笑った。
「犯人はおまえか。お主!一体何やつ」
それには答えずエアコンは、不敵にも私の頭めがけて熱風を吹き付けてきた。
「すわ、一大事。また、故障か!」
真夏に水を噴き出したかと思えば、今度は何事じゃ?
修理の際、提示された料金が余りに高かったため応急処置だけにしたのだが、今頃それが祟ったか!
後悔の念が頭をよぎる。
「うん?じぇじぇじぇ!」
よくよく見ると、運転モードが「自動」になっていた。
思い出した。数日前に切り替えたのだった。
機械は賢いで酒ね〜。
「あんさん。もう秋でっせ。いつまで冷房つけてまんねん」
私をあざ笑うかのように、エアコンは暖房運転を始めていたのだ。
いや〜。まいりま酒た!
それにしても、季節の移ろいをエアコンに教えてもらうとは、何とも情けない。
けど、私にはまだまだ冷房が必要。だって、おデブは暑がりなんだも〜ん。
- 13.10.4 贅沢
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帰ってきたら、ごちそうが待っている。
何も言わなくても冷えたビールが出てくる。
毎晩、洗いたてのパジャマで眠れる。
目覚めたら、朝食が用意されている。
アイロンが当たったYシャツとハンカチ。それらが切れたことはない。
今まで当たり前のように思っていたこれら全てのこと。
いや、これだけではないが、何という贅沢だったのか。
しかし、何よりは・・・。
「ただいま〜」
「お帰り〜」
「行ってきま酒」
「行ってらっしゃい」
そして、ハニーの笑顔。これに勝る贅沢はない。
- 13.10.5 空腹
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食べなきゃ腹は減るし、食べたらデブる。
どうすりゃいいんだ〜!
最近では体重計の驚くべき数字にも無反応になってきた。
悪循環なのは分かっている。
時間がないから、昼は抜き。
授業が終わったら、どか食い。(当然アルコールも)
食べたらすぐ寝る。
外食しても、帰ったらまた食べる。さらに呑む。
今も空腹。
そりゃそうだ。朝からカップ麺一つだもん。
さ〜て、どこに呑みに行こうか。
いかん!トドの道一直線だ。
- 13.10.6 洗濯
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今日は快晴。
少し涼しくなったと喜んでいたのに、また暑さが戻ってきてしまった。
まあ、運動会の学校も多かったようだから、雨よりはましだが。
「きれいな夕焼けや〜。明日も洗濯物がよ〜乾くで〜!」
これは落語『貧乏神』の中の一節。
夕焼けこそ見られなかったが、きっと明日は洗濯日和だろう。
いや、洗濯日和だろうがなかろうが、たとえ雪が降ろうが嵐が来ようが、私は洗濯せなならぬ。
そう、着るものがなくなったのだ。
前回は洗剤を入れすぎてしまった。おかげでここ数日むっちゃ良い匂いに包まれている私。
明日は上手くできるかな〜。
- 13.10.7 オフ
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早、1週間が過ぎてしまった。
昨日は久々の10時間授業。流石に疲れた。最後は足がもつれるのを感じた。(酔っ払っていたのではないぞ!)
明け方、いつものように5:00前に目が覚めるが、今日の予定がゴミ出し以外にはないことを確認し、二度寝を決める。(洗濯物は昨夜のうちに完了じゃ!)
自分ではそれほど意識はしていなかったが、やはり疲れが溜まっていたのか。(いろいろあったもんな〜)
宅配便のチャイムで目が覚めた。
え?11:00?早い話、2日分を眠ったことになる。いくら何でもこれ以上は眠れない。
テレビをつけると「今日も暑いよ〜!真夏日で酒よ〜!」と気力を奪うようなアナウンスが続く。
仕方がない。仕事でもかたづけるか?
作業の途中でPCの電源を蹴っ飛ばしてしまった。もちろん電源は瞬間にオフ!
「げ!保存していない」一瞬青ざめるが、最近のPCは凄いで酒ね〜。
「あなたのやりかけの仕事はこれで酒か?」と聞いてくれる。まるで、金の斧と銀の斧みたいだ。
思わず「(はい、金の斧で酒)けど、もっと進んでいました」と言いかけたが、数時間前のゼロに戻るよりは遙かにありがたいので、我慢した。
時刻はそろそろ夕刻。
オデブ解消のために一日絶食も考えたが、欲望に正直なカッパちゃん。
そろそろ半額シールかなと思える頃まで我慢し、結局はスーパーへ。
ついでに、冷蔵庫内の賞味期限切れ(もしくは切れかけ)の食材をかたづけた。
流石に、日本酒→ヨーグルト→日本酒はきつかった。(まるで、納豆とワインの組み合わせだ)
それでも、最低の目標は達成できたかな。
さ〜て、満腹にもなったことだし、そろそろ眠るか。
って、まだ22:00にもなっていないで酒が・・・。
- 13.10.8 味
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私は、マニアではない。けど、ラーメンは好きだし、結構食べていると思う。
だが、今日はまいった。
久し振りに不味いラーメンを食べた。
食べたのは14:00。先ほどまで胃がもたれていたから、なんと8時間近く苦しめられたのか。
体調不良の原因は、これかも知れぬ。
妙に体がだるくて、全身汗ばんで、気持ちが悪い。季節外れの蒸し暑さのせいだけではないだろう。
実際、ラーメン以外に何も食べていないのだから、他に理由は思い当たらない。恐るべし。
そもそも、少し楽をしようとしたのがいけなかったのだ。
いつもなら駅の向こうのラーメン屋まで行くのだが、暑さと面倒くささとが手伝って、つい近くの店にフラフラと。
以前一度だけ行った事がある店だ。
大した味ではなかったし、何よりも接客態度がなっていなかったので、二度と行くまいと、固く心に誓っていたのだが。
忘れていた訳ではない。ただ、半年ほど前に代替わりをしたらしく、結構はやっているし、大丈夫かもと・・・。
甘かった。いや、不味かった。これほどの味は人生で4番目かな。
一番凄まじいラーメンを食べたときは、気を失いそうになった。回復するのにも時間がかかったし、今回のケースに酷似している。
いや、待てよ。(今回のケースも然り)そうか、途中で食べるのをやめれば良かったのか。
けど、空腹故に、気づいたときには、汁まで飲み干していた。
それにしても謎じゃ。何故、あの味で客が来る。何故、つぶれない。
う〜ん。人の好みはそれぞれと言うことなのか?
完食しておいておまえが言うなって!かい?こりゃまた、失礼。
- 13.10.9 モニター
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とあるアンケートサイトに登録している私。(←暇人か?)
この度、めでたくモニターに選ばれた。わ〜い!わ〜い!
今朝、サンプルが送られてきた。応募した覚えはないのだが、まあいいか。
ジュースのようだが、『のど飴ドリンク』とある。
冷やすタイプと温めるタイプがあるらしく、2本ずつ入っていた。
以前、ビールのモニターに応募したときは、選ばれたのか、狙われたのかよく分からなかった。
代金を払えば商品が送られてくるシステムらしい。
え?これじゃ、お試しに購入するのと変わらないじゃないか。まあ、少しは安くなっているらしいので酒が。
(もちろん飲ませていただきま酒たけどね)
さて、今回の『のど飴ドリンク』。
まだ飲んでいないが、楽しみだ。えげつない味だったらイヤだけど、結果はまた報告しま酒。
え?でも・・・。
アンケート用紙も何も入っていなかったんだけど、後で料金が発生したりはしないだろうな。
- 13.10.10 洗濯その2
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ハニーが帰ってきた。
「洗濯、2回もしたんだよ(どう?偉いでしょ)」褒めてもらいたくて嬉しそうに喋るカッパちゃん。
「ほら、ここにはこれを入れて、そしてこれはこっち」と使った洗剤を指さす。
「え〜?」ハニーの表情が変わる。
「それは両方柔軟剤。この前教えたでしょ。洗剤はこれ」
「が〜ん!」
結局、私は水洗いをしていただけだったようだ。いや、ちゃんと柔らか仕上げにはなっていた(はずだ)ぞ!
洗い直し決定。かえって手間をかけてしまった。しょぼ〜ん!
- 13.10.11 ニアミス
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昨日は千客万来。珍しい事もあるものだ。
予定では、一校から訪問があるだけだったのに。
予定時刻の少し前にドアがノックされた。
「あれ、ずいぶん早いな〜」と思ったら、別の学校の方だった。
アポなしだからと、追い返すわけにもいかぬ。
適当にお茶を濁そうかと思ったが、その学校には確認したいことが一つあった。
やや、詰問口調になってしまったからだろうか。私が尋ねたその瞬間、相手の顔色が変わった。
「そんなことはありませんよ〜」とはぐらかされたが、おそらく事実なのであろう。
ま、とぼける相手にこれ以上何を言っても始まらない。
早々にお引き取り願った。
その直後、約束していた学校の先生の登場。
前の方々がお帰りになってから1分も経っていない。
この人もとぼけたことを平気な顔で言う。
自分の学校のことを棚に上げ、来春午後入試を実施する学校のことはボロクソだ。
私が午後入試に反対なのを知っているはずなのだが。
「ま、私如きがいくら言っても何も変わりませんから、これ以上は申し上げません」とお伝えし、お帰り頂いた。
帰り際「それでは失礼いたします」と入り口を間違えて、トイレに消えそうになられたのには笑ってしまったが・・・。
その10秒後。またもやノック。
「忘れ物ですか〜」と言いかけたら、別の学校の先生が立っていた。
何度もお目にかかっている方で、私的には気安くおつきあいさせて頂いている。(早い話、私が馴れ馴れしいだけなのだが)
この方との話は楽しい。大歓迎なのだが、いつも突然現れるから困ってしまう。
「せめてお電話くださいよ〜」と、今度アポなしだったら、言ってみようかな。
- 13.10.12 ひよこ
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「ねえ?ボキュをどうするつもりなの?」
思わず目が合ってしまった。真っ直ぐに私を見つめる瞳。
きっと彼には、仲間たちの断末魔の声が聞こえていたのだろう。
「・・・(ごめんね)」私は答えられなかった。
彼の悲しげな瞳は、しばし脳裏から消えなかったが、それを振り払うかのように、思い切り頭から齧り付いた。
「やっぱり美味しいよね〜」あちこちで満足げな声が響く。
私も同感だ。「おいち〜ね〜」と思わずポーズまで取ってしまった。
その瞬間、彼のことは忘れていた。
生徒が「東京のお土産です」と持ってきてくれた『ひよこ』。(サブレではなく、ひよこ饅頭の方だ)
皆で美味しく頂いた。(Sさま。ありがとう)
ところが、しばらくして彼の復讐が始まった。
「次の○○。これはね・・・ゴホゴホゴホ」 解説中に、いきなり噎せた。
「大丈夫ですか〜」 と、生徒たち。
「大丈夫。少しさっきの『ひよこ』が喉に詰まっただけだから」
「え〜!今頃ですか?」
「おかしいよね。けど大丈夫だから」
「先生。ひょっとしてその後もまた食べたんでしょ。ほら、私達の知らないとこで」
「なんでやねん。数、勘定してみいや。ほら、君たちの数プラス1。ちょうどやないか」
「怪しいな〜」
おかげで、嘘つきのおっさんのレッテルまで貼られてしまった。
「大体、『私はウソをついたことがない』て言うこと自体、嘘つきの証拠やね〜」などとささやき声が広まり、それから生徒たちは私の言うことを信じなくなった。
うっそ〜ん!!
恐るべし!『ひよこ』の怨念。
- 13.10.13 秋
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「爽やかな朝や!」
見上げれば雲一つない空。やっと秋がやってきた。
けど、鼻水をたらしながら言うセリフではない。
昨夜から、急に冷え込んで、いきなり寒くなってしまった。
気温の変化についていけない鈍感な呑ちゃん。鼻水が止まらなくなった。
風邪ではないが、麻黄湯のんで早めの予防。
日記を紐解けば(と昔なら言ったのだろうが、私の場合、日記をクリックすればだな)、毎年のように夏から秋の変わり目には体調を崩している。
いかん。いかん。ご用心。ご用心。
- 13.10.14 氏より育ち
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「うげ〜!吐きそう」
本を読んで、気分が悪くなるのは珍しい。
「たかが小説じゃないか」と言うなかれ。私は感受性が強いのだ。文句あるか!
記憶に残っているのは、最近では、重松清「疾走」、石田衣良「LAST]くらいか。
そして今回の山田悠介「キリン」だ。
まだ読んでいらっしゃらない方や、読もうかと思われている人には申し訳ない。
簡単に言えば、優秀な遺伝子を購入し、天才児を生む。と言う話なのだ。
発想からして吐き気がした。(なら、読むな!で酒よね)
読んでいて、子ども自慢が命みたいな馬鹿親(我が子が可愛いのはまあ許せるが、他人と下らんレベルで競おうとするな)の顔が浮かんだ。
しかも、ラストは最悪。
山田悠介の作品はまだ3作目だが、(たぶん)もう読まんぞ。
子どもは親のDNAなんかじゃ決まらない。
どれだけ愛情を注いで大切に育てるかで、どんな子に育つかが決まるのだ。
そもそも、生まれながらの天才なんて滅多にいない。
私の持論(↑)とは180度違う考えの上に成り立っているこの作品の世界。
せめて、反面教師として書かれたのだと思いたい。
- 13.10.15 お片付け
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「片づけると言うことは、人生にカタをつけることです」
ドラマ『人生がときめく片づけの魔法』を観た。
片付けができない私が改心した訳ではない。
ただ単に、由紀恵さまが出演していたからだ。
いろいろ見習うべき点はあった。けど、積極的に実践しようとまでは思わない。(ここがいかんねんな〜)
思い出に縋るあまりに現実に目を向けようとしない人が、(想いを)片付けたことで、今を生きようとする話には感動したが、「片付けで人生が変わる」とまでは正直思えなかった。
由紀恵さまの言葉を借りれば、「中途半端で終わっているから一生理解できないレベル」なのだろうが。
もちろん、ビデオは消去しま酒たよ。
だって、「いつかそのうちまた観るかも」なんて『いつかは永遠に来ないのですよ』で酒からね。
- 13.10.16 失せ物
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失せ物現る。まぶたの奥から。
右目に違和感。またコンタクトが裏返っているのか。え〜い!鬱陶しい。外してしまえ。
と、指を入れたら瞳に突き刺さった。
ぎゃ!ない。コンタクトどこ行った?
まぶたをひっくり返しても、見つからない。
道理で見えにくかったわけだ。図形の記号なんて読めやしない。
仕方がない。諦めるか。でも予備がない。
早速注文した。
けどやっぱりゴロゴロする。
帰宅後、まぶたの裏をよくよく見ると・・・。
あ!あったよ!!
隅の方でいじけていたコンタクトちゃん発見。
よかった。よかった。
げ!注文出してしまったじゃないか!
- 13.10.17 長袖
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遅ればせながら、今日から長袖。
説明会会場は、やたらと冷えた。
上着も厚手のものにしておけば良かったかと、一瞬後悔の念がよぎる。
しかし、寒さを感じさせぬほど、話の内容は熱かった。
久し振りに心の高ぶりを覚えた。
「ああ、私の仕事はこれなんだ!」
自分の使命を再認識させていただいた。
ありがとうございま酒た!
分かる人にだけしか分からない話で、ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
- 13.10.18 埋蔵金の行方
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先日見つかった古い通帳。なんと2冊とも生きていた。
一つはすぐに解約。払い戻しもしてもらったのだが、もう一つは休眠口座になっていたらしく、手続きに手間がかかるとのこと。
先ほど、その手続きに行ってきた。
めでたく解約となったのだが、その金を他行に振り込むには手数料がかかると言う。
「振込手数料が630円かかりますが、よろしいでしょうか?」微笑む窓口のお嬢様。
「イヤで酒!」と、きっぱりカッパちゃん。
その瞬間、窓口のお嬢様の目は点になっていた。(元々目は小さい子だったけど)
新たに口座を開き、そこに後日送金してもらうことで、無事解決したのだが、いや〜面倒くさいで酒ね。いろいろと。
なんやかんやで所要時間、計1時間。
2195円のために費やした時間は、う〜ん。微妙で酒。
え?おまえが悪い!ってかい?うっそ〜ん!
- 13.10.19 数詞
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こなぐすり+とうふ=包丁
では、
洋服+落語=???
昨夜、たまたま点けたテレビでやっていた。
中学入試の問題だという。
悔しいが、正解できなかった。お笑いタレント達が次々に正解しているというのに・・・。
正解は「着席」。
みなさまは、お分かりで酒か?
そう、数の数え方になっているのね。
粉薬は、一包二包。豆腐は一丁二丁。したがって「包丁」。
洋服は、一着二着。落語は一席二席。だから「着席」。
とんちクイズみたいだが、実際に(2012年鎌倉女子で)出題されたと言うのだから、文句はつけられない。
生徒達はどれほど数詞を把握しているのだろうか。不安になってきた。
舟やお箸は大丈夫だろうが、食パンは?和歌は?タンスは?ざるそばは?
- 13.10.20 努・努・努
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土日で17時間授業。さすがにバテた。
けれど、生徒達も似たようなものだ。
いや、彼らの方が偉い。
私は家に帰って眠る(プラスちょびっと呑む)だけだが、彼らにはまだ復習が待っている。
すごいわ。実際大したものだ。
不安におびえながら、それを打ち消すべく精一杯の努力をしている。
私とて、鬼ではない(つもり)。
厳しい要求ばかり出してはいるが、彼らのがんばりも認めている。
ただ、結果が非情であることもイヤほど分かっている。
中途半端だと悔いしか残らないことも。
少しの甘さが命取りになる。だから、今は冷酷に徹しよう。
泣いても笑ってもあと90日。
- 13.10.21 行き先決定
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来週に迫った年間休講日。
今年は少し遠出をしたい。けど、東京まではチト遠い。
今宵、ハニーと鍋をつつきながらあれこれ考えた。(実は、それほど悩んでいないが)
ふと閃いた。何故か、Pたんの顔が脳裏を横切った。
「よし!名古屋に行こう!!」
基本的に、私の旅は場所ではなくて人が目当て。だから、いつもろくに観光はしていない。
名古屋の観光と言えば、まだ次男が生まれる前に長男とハニーの3人で名古屋城に登った以来かな。
さーて、今回はどこに行こうか。何を見ようか。
犬山に泊まって、リトルワールドや明治村に行こうかな。
旅は、計画を立てているときが一番楽しい。
久し振りのワクワク感。しばし、この感覚に酔いながら、ときめいていたい。
- 13.10.22 意志薄弱
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「よーし!今日こそは!!」
ある決意を胸に秘めていた私。
そのためにいつもより早く出勤し、気合いも十分。
「さあ、やるぞ!」と、事務所に到着するやいなや、取りかかった。
10分後。早くも心が折れかける。
「とりあえず、他のことからしよう。先ずは、教材作成。それからやな」
まあ、自分に言い訳をしている時点で、既に敗北は見えていたのだ。
一段落して、再度取りかかるが、今度は来客。
そうこうしているうちに、生徒達が来始めた。
先ほど授業終了。が、既に気力は残っていない。空腹もピークだ。
「あかん。やっぱ、一日じゃ無理や」
「よ〜し、明日こそは、明日こそは・・・」
大きな声で言えないのが情けない。
かくして、私の毎日は繰り返されるのであった。
あ〜あ、ボキュの机の上。いつになったらきれいになるのかな〜?
- 13.10.23 宿
-
来週の旅。行き先は決まった。
今度は宿選びだ。
旅慣れてはいない私だが、宿には、いくつかこだわりポイントがある。
1.安いこと。高級旅館は似合わないと言いたいところだが、実はお金がない。
2.ゆったりできること。疲れが取れなきゃ意味がない。ある程度、部屋の広さも求めたいが、それより静けさかな。
3.移動に便利なところ。駅から宿に行くだけで疲れ果ててしまったこともある。
4.風呂が温泉ならば言うことはないが、贅沢は言わぬ。大浴場があればよい。
これまで、散々失敗を重ねてきた。
理由は簡単。1に拘りすぎたのだ。
一人旅なら自分が我慢すればよいだけだが、同伴者がいるとそうはいかぬ。
さ〜て、探すぞ〜!
結構あるな。安い宿。
しかし、目的地からは少し離れている。まあ、レンタカーを借りる予定だから構わないのだが・・・。
「お!ここなら駅の近くで値段も手頃。いいじゃないか!」
思わず申し込みかけたが、何かイヤな予感がした。
よ〜く見ると、「女湯改装中。現在使用できません」とある。
残念。再び検索開始。
隣の駅だけど、ほどほど条件に合致した宿が見つかった。
「この宿にしようと思うけど」と確認すると、途端にハニーの顔が曇った。
「え〜!ダブル?ツインにしてよ」
「・・・」
「安くても良いからさ〜」(一軒だけ、ツインで1人3100円の宿があったけど)
「が〜ん!」そこまで私は嫌われていたのか。ショック!
また、一からやり直しだ。
どこまで調べてどこがまだか、だんだん分からなくなってきた。そりゃそうだ、かれこれ2時間以上も画面とにらめっこが続いている。
意識も朦朧としてきた。(当然ながら)ハニーはとうに眠っている。先ほど、朝刊が届いた。
おお!ついに発見。
一応、条件(1〜4)を全て満たしている。
実際に泊まってみなければ分からないが、ネット上では完璧。理想的だ。
まあ、食事がついていないのは仕方ない。
朝食付きのプランもあったが、いきなり1人2500円も高くなるだもん。(どんな朝食や)
晩はどこか居酒屋を探そう。駅前にはきっと美味い店もあるだろう。
良い宿だと嬉しいな〜!ふふ。楽しみ。
- 13.10.24 二つ折り
-
突然ですが、ここで問題!
「あなたは、1枚の紙を何回二つ折りにできま酒か?」
(註 二つ折りとは、1枚の紙を真ん中で半分に折ることで、さらにそれを半分に半分に折っていくことで酒よ)
さて、何回折れるでしょうか。
今日の授業で生徒達に尋ねた。
みんな、何かあるぞと気づいたのであろう。警戒してなかなか答えを言わない。
問いを変えた。
「学校の友達に明日聞いてごらん。きっと、5回,10回から始まってあっという間に『40回くらい軽いわ』ってなると思うよ」
「うん。うん」みんな頷く。と言うことは40回くらい楽勝と思っていたのね。
(そうなのだ、子どもは負けず嫌いだからすぐにエスカレートする。息子の幼稚園時代。足のサイズを言い合っていた女の子。最初は14cmだったが、あれよあれよという間に25cmを超えていた。どんな年少さんやねん)
「じゃ、40回折ったら(折れたらだけど)どれ位の厚さになると思う?」
ある生徒は指を広げた。
「じぇ〜んじぇん、足りんわ」
え?と言う表情で、今度は肩幅くらいまで手を広げた。
「じぇ〜んじぇん」
思い切り両手を広げて、「これでどうじゃ!」と、どや顔。
「話にならんわ!月まで届くんやで!」
「うっそ〜!」
途端に笑い出す子までいた。きっと心の中では「おっさん、冗談言いなや!ホラが過ぎるで!」とでも思っていたのだろう。
実際に※計算して見せると納得したようだが、それでも信じられんといった表情を浮かべている子もいた。
慥かに、俄には信じられないわな。けど、それ以前にどうやって折り返すんや!ってか?
で、冒頭の問いの答えで酒が、私はせいぜい5回が限度かな。
※ 紙の厚みを0.01cm(=0.1mm)としよう。
10回折ると1024倍だから約1000倍で10cm。また10回で8000cm=100m。次の10回で100km。40回折ると100000km。
地球と月の距離38万kmなので、正確には42回折ることが必要になるけどね・・・。
- 13.10.25 奥田英朗
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最近、奥田英朗にはまっている。
どの程度かというと、トイレの本も鞄の中もポケットの中も全てが奥田英朗の小説という有様。
ある方の推薦で読み始めたのだが、いいな。すっと心に沁みるというか、う〜ん、上手く言えないけど、とにかく良い。
肩も凝らないし、押しつけがましくない。
伊良部先生シリーズは馬鹿馬鹿しいが、嫌味ではない。いくら何でも現実離れしているだろうと思うのだが、それでいてつい引き込まれてしまう。
中学入試でも取り上げられているらしい。
昨日伺った学校説明会で、「今年の入試に使った」と国語の先生が仰っておられたが、その話はまだ読んでいなかった。
読み始めてまだ1ヶ月。せいぜい10冊程度だから仕方ないが、何か悔しい。
ただ、読んだはずはないのに、「あれ?この話知ってる」という話(=サウスバウンド)もあった。
一体いつ読んだのだろうか?謎じゃ。
そろそろ、読書ノートでもつけようかな。そうすりゃ重複買いも減るだろうしね。
- 13.10.26 高所恐怖症
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何を隠そう(隠してはいないが)、私は高所恐怖症だ。
先日も、下が見える階段を5階まで上ったが、その後は足が竦んで動けなくなった。
似たような経験は枚挙の遑(いとま)もない。
東京タワーを登ろうとしたときは途中で泣き出したし、息子達と遊んでいて公園の滑り台の上で立ち上がったときには目眩を覚えたほどだ。
今宵の「探偵ナイトスクープ」の一話目が「谷瀬の吊り橋を渡りたい」という依頼だった。
谷瀬の吊り橋とは、十津川村にある高さ54m、長さ297mの巨大な吊り橋。
依頼者は「30年あまり挑戦し続けたが未だに渡りきれない」と言う。
むっちゃよう分かる。その心境。
映像で見るだけでも私の胸はどきどきしてきた。(恋じゃないぞ)
「下を見るからいけないんだ」とか、「別のことを考えていれば大丈夫だ」とか、いろいろなアドバイスを受ける依頼者。
「騙されるんじゃないぞ!怖いもんは怖いんじゃ」と、別の意味の声援を送るカッパちゃん。
結局(お約束通り)依頼者は、見事に吊り橋を渡りきるのだが・・・。
果たして、そんなことで本当に恐怖心は克服できるのだろうか。
ふと、伊良部先生(奥田英朗の小説に出てくる精神科医)ならどう診断するだろうか?と考えた。
きっと「気にしないことよ。あはは!」って言うのだろうな。
と思った瞬間、架空の人物の顔まで浮かんできている自分にギョッとした。
「誰が何と言おうと、怖いものは怖い。克服しようとも思わないし、克服する必要もない」
などと開き直るのは、もはや醜い言い訳以外の何者でもないが・・・。
それにしても「探偵ナイトスクープ」。
最近レベルが下がったと思うのは、私だけだろうか。
2話目は(辛うじて見たが)つまらなかったし、3話目はパスさせていただいた。
う〜ん。残念!
- 13.10.27 「幸せ」って
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生徒達に「どんなときに幸せを感じるか」というテーマで作文を書いてもらった。
「お腹がいっぱいになったとき」とか「プレゼントをもらったとき」とかの、欲求が満たされたときという(子どもっぽい)答えを予想していた私。
いきなり度肝を抜かれた。
「私はいつも幸せです。どんなときに幸せかと聞かれたら、100ページ以上書くことができるでしょう」とあった。
まいった!素晴らしい!何て謙虚なんだ。私とは真逆じゃないか。
その生徒に教えられた。
「不平不満を一切言わず、日常のあらゆることに感謝を忘れないようにすれば、とっても幸せよ」と。
さらに、「だからあなたは不幸なのよ」とまで、言われているかのようだった。
そうか、傲慢だから不幸なのか。というより、幸せに気がつかなかったのか。
ある小説の中の一節を引用しよう。
「自分が幸福を感じたとき、その幸福がいったい誰によって、何によってもたらされたのかを、必ず考えなければいけない。そうでなければ幸福を受け止める資格がない」
謙虚になろう。いや、謙虚にならなければいけない。
- 13.10.28 えにし
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昨夜は同級生と痛飲。
彼とサシで呑むのは初めて。
高校時代も一緒に遊んだ仲ではない。つまり、彼は真面目で優秀な高校生だったわけだ。
性格だってまるで違う。過激な私と温厚な彼。そんな二人が何故?
30年ぶりの同窓会がきっかけだった。
私がヘルニアで苦しんでいたとき、助けの手をさしのべてくれたのが彼だった。(彼だけではないが、最終的には彼のお世話になった)
「なんて良い奴なんだ〜」感激したのを覚えている。
「いつか恩返しをしなくっちゃ」と思ったかどうかは定かではないが(オイオイ)、その機会は意外に早く訪れた。
現在、彼は同級生でもあるだけでなく、保護者でもある。
良く覚えていないが、お子様の進学に関しても相談を受けたとき、「おお〜!いつでもおいでや!」と言ったのが、現実となったのだ。
いい加減な奴だと思われがちだが、実は責任感の強い私(自分で言うなって!かい?だって、誰も言ってくれないんだもん)。
きっちりと義理は果たさせてもらいまっせ。どうぞご心配なく。
話は尽きず2軒目も行った。呑みすぎたのは確かだが、心は元気だ。
ありがとう。また行こうぜ!
え?しばらくはもうゴメンてか?うっそ〜ん!
- 13.10.29 処分
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片づけるためには、捨てねばならぬ。
その当たり前のことが出来ない私。いいや、出来なかった私。
しかし、遂に断行した。思い出深い品を処分したのだ。まさに、断腸の思い。
ワープロ2台にフロッピー数百枚に、今朝、永遠の別れを告げた。
塾を開設当時、教材はすべてワープロで打っていた。まだパソコンもなかった時代だ。(いえ、私が持っていなかっただけで酒が)
当時のワープロは、驚くほど巨大。10kg近くはあっただろう。それを毎日担いで通勤していたのだから、我ながら大したものだ。(各教室と自宅にそれぞれ置いておくなんて考えはなかった。お金もなかったしね)
最初はNECの文豪から始まった。(今一つ相性が悪く、いつの間にか息子のおもちゃに成り果てた)
私にはカシオのワープロが使いやすく、印刷速度もそこそこあったので、2台目以降はずっとカシオ。(何台変えただろうか)
当然、感熱紙の時代。記憶媒体はフロッピー。すぐに容量オーバーで、机の上はフロッピーの塔が何本も聳え立っていた。
今と比べたら、ずいぶん不便のようにも思えるが、当時はそれが当たり前だったし、別段、不満もなかった。
懐かしき、良い時代という感じかな。
しかし、時は流れ、時代はパソコンへ。
最初は抵抗していた私も、いつの間にかパソコンソフトに移行し、(ワードではなく一太郎を選んだのもへそ曲がりの証左か)ワープロは巨大なオブジェと化してしまった。
何年も使用していなかったのだから、もっと早く処分すべきだったのだが、何となく捨てがたくてね。
ま、このように、物に対して余計な感情を込めるから片づけられないのだろうけど。
あ、しまった。せめて写真に撮っておけば良かった。
- 13.10.30 名古屋
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天気は晴れ!って、まだ外は暗いけど。
さあ、出発じゃ。
と言うわけで、ちょっくら、旅に出ま酒。
探さないで下さいね。
さて、問題で酒。
私はどこに行くのでしょうか?
分っかるかな〜?分かんないだろうな〜!イエイ!
(↑これ自体謎?) - 13.10.31 はあとふるレター
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はい。正解は、愛知で酒た。よく分かりましたね〜。
一路、目指すは明治村。
新幹線で名古屋まで。名鉄に乗り換えて犬山へ。意外と早く着いた。駅で少し迷ったが、まあ、それはお約束。ここまでは順調だ。
ところが、ここでハプニング発生。
最初は、車を借りてドライブがてら(できれば)あちこち回ろうと目論んでいたのだが・・・。
レンタカー屋さんで顔面蒼白のカッパちゃん。
あれ?免許がない。
まさか!と思った瞬間、思い出した。前日に免許証のコピーを取ったことを。
うっかり、そのままにしていたのだ。
が〜ん!幸いハニーは免許を持ってきていたので、ドライバーはハニーに急遽変更。
全くもう、面目ない。意気消沈のカッパちゃんを慰めてくれる心優しきハニー。
さあ、気を取り直して出発だ。
正式名称は『博物館明治村』。改めての説明は不要だろうが、明治・大正時代の建造物を移築、復元した野外博物館だ。
結構広く(敷地は100万u。村は五丁目まである)、村営バスや京都市電に乗って移動するも、60以上の建物を全てを見て回るのは一日がかりの大仕事になる。
写真はザビエル天主堂。ステンドグラスがとても美しかった。
のんびり見物していたら、雲行きが怪しくなり、ありゃりゃ、とうとう降ってきた。
目の前の郵便局に緊急避難だ。
宇治山田郵便局。建物は古いが、ちゃんと郵便業務を行っている。
手紙を預けると10年後に発送してくれる『はあとふるレター』なるサービスも行っていた。
「メルヘンチックで良いじゃない!よし、私達もやってみよう」
早速、便箋を買い求め、お互いに手紙を書いた。
照れくさかったが、真剣に書いたぞ。もちろん、内容は10年後まで秘密だ。
さあて10年後。二人とも元気でいられるだろうか。仲良く笑って読むことができれば嬉しいな。
旅のレポートは、もうちょっとだけ続くのじゃ。