カッパの日記 

2013年6月

13.6.1 幸せ

 今日の生徒達は不審に思ったかも知れない。
 「ハゲ!」って言われてもニコニコしている私のことを。
 普段なら、血相変えて、拗ねる?はずなのに。

 昔CMであったよな〜!
 「幸せって何だっけ?何だっけ?○○ポン酢があることさ」ってのが。

 私は今、最高に幸せだ。
 もちろんポン酢のおかげではない。

 長男が帰ってきたのだ。
 母校での教育実習の為に。しかも今回は約3週間のステイだ。
 これを幸せと呼ばすに何を幸せと言えば良いのか。(って、まあ、ある意味いつも幸せなんだけどね)

 久しぶりに見る顔は元気そうだった。あれ?1月前にも会ったんだっけ。
 「ただいま〜!」
 「おかえり〜!」
 その声がシングルではない。これがどれほど素晴らしいことなのか!お分かりいただけるだろうか?
 正直、私自身、昔はその有り難さが分からなかった。
 ありがとう=ありがたい=有り難い
 なるほどね。

 今宵は一緒には呑めなかったが、きっとまたその機会もあるだろう。
 あ〜!幸せじゃ〜!

13.6.2 『島の先生』

 先週始まったNHK土曜ドラマ『島の先生』
 その第一話を見た。
 主演は仲間由紀恵。相変わらず美しい。『サキ』で太った姿をさらした彼女だが、先ずは一安心。
 オープニングはキレイな海をバックに佇む由紀恵さま。
 一瞬「ごくせん」のパロかと勘違いしそうになったが、全然違った。
 「ごくせん」はコメディ。こちらは、どシリアス。
 けれど、缶蹴りのシーンなどもあって、「ああ、これはきっと由紀恵さんの好みなんだ」と(無理矢理)納得した。

 さて、たった6回の番組だが、どんな展開になるのだろう。
 楽しみにさせてもらおう。

13.6.3 耳が痛い

 「耳が痛いわ」
 「そりゃ、アドバイスとして聞かなあかんよ。あなたのためを思って言って下さっているのだから」
 「・・・」
 ちゃいまんがな。そっちの『耳が痛い』じゃなくて、純粋に耳が痛いのだ。

 理由ははっきりしている。
 数ヶ月前から、耳の中に傷ができていた。
 放っておいたら良いものを、カサブタができると剥がし、治りかけた頃にまたカサブタを剥がす。
 そんなことを繰り返しているうちに、きっとばい菌が入ったのだろう。
 数日前から痛み出し、現在心なしか腫れを持っている。

 さて、どうするべかな。
 病院に行こうか。そのまま放置しようか。
 「グズグズしていないでさっさと治し!」
 こりゃまた、耳の痛いことで。

 外耳炎で酒た。お騒がせいたしま酒た。

13.6.4 ベルヌーイの逆説

 長男は教育実習で確率を教えるそうだ。
 彼が、大学の図書館から借りてきた本を読んでいるのを見て、酔っ払いのカッパちゃん。思わず、茶々を入れてしまった。

 「確率って面白いよな。昔、こんなこと考えていたことがあってね。全ての偶然を確率で求められないかってさ。」
 「う〜ん。面白いかもね。でも、無理なんちゃう?」と、やんわりと否定されてしまった。
 「『ベルヌーイの逆説』って知ってる?」
 「ううん。知らない」と言うと、説明をしてくれた。
 何でも、定義次第で確率は変わってくるらしい。
 「例えば、弦がその円に内接する正三角形の一辺より長い確率は?」
 「3分の1でしょ」(どーだ!とばかりに即答した)
 「たしかにそうかも知れない。けど、それは円周上に点が均等に分布されていることが前提でしょ」
 「え、そうちゃうの?」
 「じゃ、こう考えたらどうなる」と今度は円を直径に垂直な線分で輪切りにしていく図を書いて示した。
 「???」(パパはお馬鹿だから分からない)
 「これだと、2分の1になるよね」(納得いかない)
 「さらに、こうしたら・・・。確率は0になるんよ」
 「え〜そんなアホな」としか返事できなかった。

 とても興味深い説明だった。
 パラドックスの一種なのだろうが、酔った頭には難しいことは分からない。
 しかし、かつては私から算数を学んだ息子が、今は私に教えてくれる。
 ただただ、そのことが嬉しくてたまらなかった。

13.6.5 精神力

 痺れた試合だった。
 サッカーワールドカップアジア最終予選。
 テレビでダイジェスト版を見ただけの私でさえ、鳥肌が立った。

 チャンスを生かし切れないまま、じりじりとした展開が続く。
 後半37分。まさかの先制を許してしまう。
 残り時間がどんどん少なくなっていく。半ば諦めかけていた者の方が多いかも知れぬ。
 ところが、終了間際に奇跡が起きた。
 相手のハンドを誘い、PKのチャンス。
 決めれば同点。外せば敗退。
 キッカーは本田選手。さすがの彼も緊張した面持ち。
 後は、皆さんよくご存じの結果。
 思い切り放った彼のシュートは、見事ど真ん中に決まった。

 素晴らしい精神力を見せてもらった。
 本田自身、決定的なチャンスを何度も作りながら、あと一歩のところで決め切れずにいた。
 それでも彼は諦めていなかった。後半見せた彼の咆哮は、その固い決意の表れだろう。
 いや〜!お見事。ますます、彼のことを好きになった。
 ビッグマウスと陰口を叩かれることもあったが、有言実行。いいじゃないか。素敵だと思う。
 言うだけなら誰でもできる。けれど、実現してこそ男だ。
 華のある男だとか、持っている男だとか言われているが、果たして天賦の才能だけだろうか。
 いや、土壇場でみせた精神力こそが、彼の魅力ではなかろうか。格好良いぜ!

13.6.6 西瓜

 いくら食べ物に季節感がなくなったと言っても、こいつは分かる。
 西瓜が店頭に並びだしたら、もう夏だ。

 先日、今年初めて食べた。
 久しぶりだ。え?はっきりとした記憶にないが、去年も食べていなかったのではないか?と思ったら、しっかり食べていた
 どうしてだろう。けして、嫌いなわけではないのだが・・・。
 そうだ、きっとサイズが大きすぎるのだ。
 ハニーと2人だと、4分の1玉でも持て余す。
 スーパーには8分の1玉サイズでも売っているようだけど、何となく味気ない。
 やっぱ、丸ごと1玉をみんなでわいわい言いながら食べる。
 それが正しい日本の夏の姿?のような気がする。

 今回は、ある方から4分の1玉を頂いた。
 その方も、「老夫婦だけだと1玉もよう食べきれない」と仰っていた。
 幸い、長男が帰ってきていたので完食出来たが、ふと寂しさを覚えた。
 家族全員がそろって西瓜を食べることなんて、もう二度と無いのかも知れない。

13.6.7 耳

 「けっこう(傷は)奥の方ですから、塗り薬は届きませんね。てんじ薬を出しておきましょう」
 先日(耳が痛い話で)、医師から言われた。
 「え?てんじ?」
 「さし薬のことですよ」
 恥ずかしながら、点耳という文字が一瞬分からなかった。

 おそらく生まれて初めてではないか。(あるいは、幼い頃のことで忘れてしまったのかも知れないが)
 耳に薬を入れるなんて。この年になっても初めての体験はあるものだ。
 先ずは、自分でやってみた。
 勢いよく、薬はほとばしった。耳の穴とは全く違う方向へ。
 そもそも、目薬だって上手くさせない私が、耳薬を点すなんて無理。
 ハニーに点してもらっているのだが、何故か余り良い顔はされない。

 5滴たらせば良いらしい。
 とても変な感じだ。
 ガサガソっと耳の中で音がしたと思ったら、次の瞬間、何も聞こえなくなる。
 そりゃそうだ。耳の中に液体を入れるのは、耳にふたをされるのと同じなのだから。
 そのまま横たわって約10分。今度は、反対向きに5分。入れた薬を流し出すのだ。
 泳いでいて耳に水が入り、それがなかなか出てこないで困った経験は、誰もがあるだろう。
 それを人為的に行うのだから、違和感があって当たり前か。

 くすぐったくて初めは喜んでいた私だが、残念ながら、もう飽きた。
 早く治らないかな。って、もう痛みはないのだけどな〜。

13.6.8 ショートショート

 私の時代(って、いつやねん?)に、ショートショートと言えば「星新一」だった。
 ちょうど中学生になった頃だっただろうか。設定の荒唐無稽さや切り口の斬新さに、夢中になった覚えがある。
 日本では、星新一氏がショートショートの第一人者であることは疑いようもないだろうが、他に作家はいないのだろうか。
 そもそも、ショートショートの定義ってあるのだろうか?

 少しだけ調べてみた。
 ウィキペディアによると、
 「長さに規定はないが、一般的には原稿用紙10枚に満たない作品を指す。さらに短いものは掌編小説と呼ばれるが、掌編小説とショートショートを区別しない場合もある。ジャンルは、SF、ミステリー、ユーモア小説など様々。ワンアイデアの面白さを追求し、印象的なオチを持たせる傾向がある」とあった。
 ああ、この括りなら納得だ。
 これなら、割と多くの作家が書いているではないか。
 東野圭吾の○笑小説なんかも、ショートショートに当てはまるのではないか。
 何冊か読んでみたら、結構面白かった。これは、意外に、はまるかも?

13.6.9 じぇじぇ

 「じぇじぇ」とは、北三陸地方の方言で、驚いたときに発せられるそうだ。
 とても驚いたときには「じぇじぇじぇ!」、もっと激しく驚いたときには「じぇじぇじぇじぇ!」になるらしい。(って、ほんまかいな?)

 NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で紹介されていた。
 我が家は、この朝の連ドラを結構楽しみにしている。平和やな〜。
 以前は、見たり見なかったりだったのだが、最近は、食後のコーヒーを楽しみながら眺めるのが日課になっている。

 現在放映中の『あまちゃん』。
 前作『純と愛』は、あまりに不幸の連続で辛すぎた(だって、ヒロインの愛する夫は病に倒れ、ついに目覚めぬまま、ラストを迎えるのだ)が、今回はドタバタコメディ。しかも、かなりハチャメチャだ。
 ストーリーは、岩手を舞台に繰り広げられている。
 東京から母の故郷に戻ってきた女子高校生が、海女になる話。
 かと思いきや、どうなるのだろう。
 現在は、アイドルを目指せ(シルヴィ・ヴァルタンか?あ、あれは「アイドルを探せ」だった)みたいになっている。(アイドル系はあまり興味ないんだけどな〜)
 はっきり言って、展開が読めない。きっとこの後、震災も起きるのだろうし・・・。
 ストーリーはさておき、番組の魅力は出演者。ヒロインの天真爛漫さはかなりのもの。脇を固める俳優達も個性派揃いで、飽きさせない。古田新太まで登場してきた。
 加えて、随所に盛り込まれているパロディ。分かる人にしか分からないネタぶりだが、ハニーなど毎回笑い転げている。う〜ん。おそるべし宮藤官九郎(=脚本家)。

 番組の挿入歌が耳について頭から離れなかったり、つい「じぇじぇじぇ!」とつぶやいてみたり、弊害?も多いが、まあ、もうしばらくは楽ませてもらおう。
 それにしても、15分がちょうどの長さに思えるのは、これも年を取った証拠かな。

13.6.10 お詫びと訂正

 「お詫びと訂正」 なんて書いたら、
 「また、何かしでかしよったで、あのはげ!今度は何や?」と、あらぬ誤解を招きそうで、不安なのだが・・・。

 昨夜は「お帰り〜!」のハーモニーで迎え入れられた。幸せじゃ
 長男は、現在、奈良から神戸まで毎日出勤中。
 当然ながら朝は早い。遅くとも7:00前には家を出ている。高校時代の彼がそのまま戻ってきたかのようだ。
 一方、私の帰宅は早くても23:00。日が変わることも珍しくはない。(これでも早くなったのだが)
 いくら一緒に呑みたくても、それは私の我が儘。叶わぬ夢を恨むではないが、彼の事情を考えれば無理は言えない。
 それでも、「お帰り〜」と言ってもらえるだけで、一日の疲れは飛んでいく。
 一般人?との時間帯のズレは仕方ない。
 そもそも、私のステージは平日ならば17:00開演。普通の勤め人の退社時間だ。その代わり、その人たちが出勤時刻にまだ寝ていることも多い。
 30年近いこの生活。流石に慣れた。普段は全く違和感を覚えないが、人との交流、特に時間の約束を交わす時など、つくづく己の生業がまともでないと思い知らされる。

 教育実習中の長男。パソコンに向かって指導案を作成していた。
 割とリラックスしている様にも思え、「もしや、今宵は一杯くらいなら」と淡い期待を抱いたが・・・。
 「父さん、これがこの前話していた『ベルトランの逆説』やで」と、一冊の本を差し出す彼。
 「おお!そうか。どれどれ、ほんまや。君の言った通りが書いてあるやん」
 と、答えながら、内心「あれ???」と思っていた私。
 「ベルトランって誰や?この前聞いた名前とちゃうやん・・・」
 「そうそう、この前のやり取り、日記に書いてんで。読んだ?」
 「ああ。そうなん。読んでみるわ」と、爽やかな返事。
 けど、私は冷や汗をかいていた。何故なら、私はベルトランをベルヌーイと間違えていたのだから。
 しかも、『ベルトランの逆説』があるのは当然としても、『ベルヌーイの逆説』までしっかりと存在していたのだ。

 「ははは。ベルは合ってるやん」と、笑って許してくれた長男。
 「良かった〜」と、ホッとしている場合じゃない。
 読者の皆様には、ご迷惑をおかけいたしま酒た。
 「おいおい、このおっさん。また変なこと言ってるで。けど、間違い指摘したら恨まれそうやしな〜」
 などと、悩まれた方もたくさんいらっしゃるのではなかろうか。

 ここに、謹んでお詫びと訂正をいたしま酒。
 加えて、長男の名誉のために。
 全ては勘違いしていた私がいけないので酒。いや、酒に弱くなったのを認めようとしないのが諸悪の根源?で酒。
 反省するとともに、今日は朝まで呑まないことを誓いま酒。(現在25:00。おそらく、大丈夫だろう)

13.6.11 豚の耳

 17:00過ぎから飲み始め、気がついたら21:00を回っていた。
 一体どんだけ呑んだんや。

 昨夜は、古くからの友人(お世話になっている方)に久しぶりにお目にかかった。
 彼の父上の葬儀以来だから1年以上のご無沙汰だ。
 毎週必ず呑んでいた時期も(10年ほど)あった。それを思えば、ずいぶん間が空いた。
 そのせいか、最初はややぎごちない空気が流れたが、そんなのは乾杯と同時に消え失せた。
 お元気そうで何より。全然変わっていない。文句言いのところも、即座に断定するところも。
 嬉しいじゃないか。

 場所は彼の行きつけの中華料理屋さん。
 いきなり得体の知れない前菜が出てきた。
 躊躇していると、「まあ、食ってみろ」と言われる。
 コリコリとしていて、程よい甘みもあった。絶品とまでは言わないが、まあ悪くはない味だ。
 「何で酒か?これは」と尋ねると、『豚の耳』だと言う。
 「ひえ〜!(聞くんじゃなかった)」
 その後は、何も聞かずにひたすら食べ続けた。

 何をどんだけ話したか、余りよく覚えていない。
 ただ、やたらと電話がかかって来る晩だった。
 教え子からと保護者から。メールも届いていた。
 「う〜ん。モテモテじゃん!」と、気分を良くして帰路についた。
 当然ながら、朝は頭が痛かった。ちょっぴり反省。
 けれど、来月もまたお会いするのじゃ。

13.6.12 仕事と趣味

 最近になってやっと分かった。
 仕事=人のためにする
 趣味=自分のためにする
 気づくのが遅すぎたのだろうか。
 でも、まあ合ってるよね。

13.6.13 炭酸

 暑〜!
 テレビでは各地で真夏並みの暑さと言っていたけど、テレビの言うことは余り信じない私。
 「どうせ大したことないでしょ!」と高をくくっていたが、ウソじゃなかった。立っているだけで、汗が噴き出す。
 こりゃあかん。ナメクジ男は溶けていくのみだ。
 けれど、私の場合は外にいる時間はほとんど無い。
 一旦事務所に入ってしまえば、楽ちんモード。
 あちこち行かねばならない用事があるにはあったのだが、全てパス。
 狡いよな〜!大人って・・・。

 さ〜て、これだけ暑いと炭酸が欲しくなる。
 基本的に、私は水分補給は水でと決めている。水より美味いものはない。(昼間限定?だけどね)
 それでも、何故だろう。炭酸が飲みたくなるのは。
 やっぱ、あのシュワワワワ〜が喉を通り過ぎていくときの快感で酒ね。
 う〜ん、たまりませんね。
 今宵はさぞかしビールが美味いだろう。
 そうだ、自虐趣味ついでに、久しぶりに走ってみようか?!(溶けないかな?)

13.6.14 年賀状

 今頃になって年賀状の整理をしている私。
 暑さで頭がおかしくなったわけではない。
 同窓会の案内を出すために、住所録を見直していたのだ。
 もらったときに、訂正しておけば慌てなくても良いものを、いつも必要に迫られなければ行動に移さない。困ったもんだ。

 宛先は、基本的には実家の住所を優先している。特に、生徒たちが大学生の間は、一年前のデータなんて殆ど役に立たない。
 けれど、今年の年賀状のように明らかに住所は変わっていないはずなのに、宛先不明で戻ってきたケースも少なくない。
 どうせなら、一人でも多くに届いて欲しいのだけどな〜。

 それにしても、年賀状。改めて読み返してみると懐かしい。
 ついつい、時が経つのを忘れてしまった。
 名前が変わった者や戻った者。家族が増えた者など、様々だ。
 そりゃ、私の中ではいつまでも生徒のままだけど、みんな確実に成長しているのだからね。
 みんなと会いたいな〜。

13.6.15 逆夢

 「え?入院?まさか」

 facebookで知った友の情報。
 そういえば、背中が痛いって言ってたもんな。
 最初は神経痛と診断されたようで、痛み止めで誤魔化していたらしいが、変だなと思っていたのだ。
 ところが、やっと痛みの原因が分かった。どうやら、胸椎に細菌が入っていたらしい。
 原因が分かって良かったと喜べば良いのだろうか。
 約一ヶ月の入院になるそうだ。本人は、禁酒もさせられるし、ダイエットになると言っているが、辛いだろうな。

 それにしても、一月前に見た夢。あれは、私が助けを求めていたのではなく、彼が助けてくれ〜!と叫んでいたのかも知れない。
 これって「逆夢」って言っても良いのかな。
 何はともあれ、早く元気になって欲しい。

13.6.16 誕生会

ケーキ

 「土曜日に集まりませんか?」と、ヤング魔女の会のお誘いを受けたのが月曜日のこと。
 oneoneの授業も入っていたし、実はその日は家族でささやかな祝宴を開くつもりでいた。
 「別の日にしてもらおうかな〜。でも、皆さんも無理して都合をつけて下さっているはずだしな〜」
 ちょっとだけ悩んだ末、「ほい喜んで」と返事をした。幸い授業も時間変更できた。

 どなたがお見えになるかは聞いていなかったが、まさかこんなに大勢で祝ってもらえるとは、想像していなかった。
 いや、そもそも「皆さん私の誕生日なんてご存じないでしょ!」と高をくくっていたのだが・・・。
 恐るべし、mixiとfacebookの力。このサイトは「今日は誰々の誕生日だよ」と、親切にも教えてくれるのだ。
 魔女の皆さんも慌てたのではないだろうか。

 ケーキまで用意してくださった。
 ろうそくを吹き消すなんていつ以来や。もしかして生涯初かも?
 余りにたくさんのろうそくで一気には消せなかったのだが・・・。

 目の前には美女の面々。隣には教え子と息子。これで文句があろうはずがない。
 幸せに酔ったのか、(いや実際たくさん飲んだ。日本酒もワインも美味かった)
 「今日ばかりは、主人公でも構わないだろう」なんて不遜なことを考えながら、終始ニコニコ、ご満悦のカッパちゃんで酒た。

 本当に幸せな一日。皆様、ありがとうございま酒た!
 

13.6.17 算数オリンピック2013

 トライアル大会は、昨日、無事?終了。今年は難しかった。
 頭がさびてきたのか、それとも昨夜の酒が残っていたのか。
 時間内には解ききれなかった。情けな〜!
 私がこんな調子だからなのかも知れないが、生徒達も苦戦していたようだ。
 中には、早々と白旗を掲げ、爆睡していた強者もいたが。

 さて、一つ困ったことが・・・。
 ファイナル大会の会場手伝いを今年も依頼された。
 責任者とは名ばかりの、正直しんどい仕事ではある。けれど、長年のつきあいもあるし、無碍に断るわけにもいかない。
 しかし、そんなレベルで悩んでいるのではない。
 はっきり言って、今年は日程的に大変苦しい。
 何故なら、その日は夏期集中講座の初日なのだ。
 普通に考えれば、絶対に無理!まあ、時間割を組んでみないことには何とも言い難いが・・・。
 現在「ちょっとお待ち下さい」と返事を保留しているが、やりくりは難しいだろうな〜。
 

13.6.18 デート

 幸せは永く続かない。それは分かっている。
 長男も今週末にはもう東京に行ってしまう。
 3週間の幸福な日々なんて、あっという間だ。
 いやいや、未来を嘆くより、今を楽しみましょ。
 と言うことで、今日は私もオフ。久々に息子とデートだ。

 私の描いたデートコースはこうだった。
 先ずは難波。昼食後に電器屋。ノートPCが要ると言っていた彼。予め、ネットであたりはつけておいたが、実物を見ないことには。
 その後は、梅田に移動。もう一軒電器屋に行く。先ほどの店との比較で決めよう。
 グランフロントを知らないと言うから(私も知らないが)、自慢してやろう。
 その後は・・・。もちろん宴会じゃ!

長男からのプレゼント

 出発が少々遅れた(まあある程度想定内だったが)ことを除けば、ほぼ予定通り行動できた。
 PCも気に入ったものが見つかったようだ。
 グランフロントでは、パナソニックの電池自動車に驚き、その後ロフトまでブラブラ。
 茶屋町には初めて訪れた。最近、何故か初体験が多い。
 例えば、今日のいでたち。
 長男からのプレゼントだ。なかなかいけてるでしょ?
 しかし、私にすれば大冒険。人前ですね毛を出すなんて。靴下をはかないのも珍しい。
 普段(のネクタイ姿)とは断然違う。ところが、これが意外と快適だった。
 とにかく涼しいのだ。電車の中では寒かったほどだ。癖になったらどうしよう。

 今日も幸せ一杯のカッパちゃんで酒た。

13.6.19 コンタクト

 コンタクトにも使用期限はあるのだろうか。

 ニューコンタクトは散々だった。
 購入してから1年ほど放置していたからか、それともネットで購入した安物だったからか。使用し始めてすぐに1枚目が破れた。
 もう1枚も目の裏に入ったり、ずれたりでなかなかなじんでくれない。
 相性なのかと、悩むまもなく、程なくこいつも破れた。それが数日前のこと。

 さ〜て、困った。残っているのは、以前使用していた片目分しかない。
 1日だけは片目で過ごしたが、どうも危なっかしい。
 急いで、ネットで注文(懲りないで酒ね〜)したが、届くまでには数日かかる。
 洗面台の後ろを探したら、あった!あった!未使用のコンタクトが。
 コンタクトを使用し始めた頃は、ワンデイだった。
 目に痒みが残るので、しばらくして使用を中止したのだが、その時のものが残っていたのだ。

 「うん?何じゃこの数字は??」
 EXP.2002/08と、度数などを記したケースの下部に刻印してあるではないか。
 う〜ん。謎じゃ。もしかして、消費期限?だったら、10年以上前に切れている。
 ま、今のところさして違和感はないから、きっと大丈夫なのだろう。

13.6.20 雪の茅舎

 世の中知らないことだらけ。いや、私が知ったかぶりをしてきただけなのだが。

 先日の「生誕53周年を祝う会」(って、誰が名付けたんや?!)で、魔女さん達から頂いたお酒。
 「雪の茅舎」秋田のお酒らしいが、私は呑んだことがなかった。
 それもそのはず。むっちゃ高級やん。番号まで振ってあった。

 今宵、そのお酒を呑ませていただいた。
 う〜ん。やや、濃厚なお味?でも、すっきり。って、私の舌はどんだけアバウトやねん。
 美味しかったで酒。ありがとうございま酒た。
 幸せじゃ〜!

 おかわり!プリーズ!(調子になるなってかい。仰るとおりでございま酒。ごめんなさい)

13.6.21 蚊取りマット

 久しぶりの雨。空梅雨が続いていたから、何だかホッとする。
 なんて言っていられない。結構激しくて、各地で被害も出ているみたい。
 まったくもう。天気まで辻褄合わせしなくてもよいものを。(宿題をし忘れた生徒じゃあるまいし)

 閑話休題。
 今年も来ま酒た。この季節。
 って、歓迎しているわけじゃないのだけど、数日前から被害報告を聞いている。
 ブ〜ン!チクッ!
 そう、あの忌まわしき羽音が聞こえたときには、たいていは時既に遅しだ。
 まあ、敵も何が美味いか不味いかよく知っているから、私は滅多なことでは被害に遭わないのだが・・・。
 いやいや、そんな身勝手なことを言っていてはいかん。大事なお子ちゃま達が重大な危険に晒されているというのにね。
 ということで、買ってきま酒た。アースノーマット。もちろん、某 消費税オフのお店でね。
 60日用を2本ずつ買ったから、おそらく今シーズンは保つだろうが、昨年は季節外れの刺客に酷い目に遭ったからな〜。

 ところで、今まで私は蚊取りマットを一概にベープマットと呼んでいたが、ベープマットって(フマキラーの)商品名だったのね。
 知〜らなんだ。知〜らなんだ。
 個人的には、山瀬まみのCM(カッパが良かったのに、最近替わってしまった)効果か、金鳥が好きなのだが、器械ごと替えるのも不経済だしね。
 各社共通のマットがあれば良いのにな〜。

13.6.22 気性情報

 先週のカッパちゃんは、長男の帰省中に加え、思いもかけず誕生日を大勢の美女達に祝ってもらったこともあり、好天に恵まれま酒た。(終始、上機嫌)
 ところが、昨日より張り出した低気圧(長男は教育実習終了とともに、即上京)の影響で、今日からは不安定な天候(ご機嫌斜めの模様)で酒。
 さらに、東シナ海で発生した台風4号(波泳会幹事のお仕事)が接近するため、(睡眠不足もピークを迎え)局地的には大雨の恐れがあるで升!
 今夜は、教え子の10年ぶりの来訪を受け、一時的に天気(ご機嫌)は回復するものの、今後も引き続き、お出かけの際には、我が儘カッパの気性情報に十分にご注意下され!
 以上、週末のカッパちゃんのお天気予報で酒た。

 なんて、笑っていられたら良いのだけど、寂しさは隠しようがない。

 長男がまたも東京に行ってしまった。(ぐすん・・・)正直、私もついて行きたい。
 しかし、彼にすればこれからが正念場。後期試験だけではない、すぐに院試が待っている。

 「がんばれ!息子よ。応援しているぞ〜!」 なんて偉そうには言えない。
 「邪魔はしないつもりだぞ〜!」 まあ、せいぜいこの程度だな。
 けど、体にだけは十分気をつけてな。あじゅ〜!

13.6.23 yaboo


 最後に会ったのは9年前。その前に来てくれたのはさらに9年遡る。(by事務所発表)
 yaboo!私の愛する教え子の一人だ。
 日記には初登場。このエピソードも当然初公開だが、生徒達の中には私とyabooのやり取りを記憶している者も多いのではないか。

 「この問題解けたら何でも言うこと聞いてやるよ」
 「・・・」 生徒達みな沈黙。
 「先生できました!」
 「何?!ウソやろ!」
 「見て下さい」
 「どれどれ?え〜!おおてる!!」
 「・・・」 生徒達は固唾を呑んで見守る。
 「よし!何でも言うこときいたるわ!何が望みや?」
 「先生。僕と結婚して下さい!!」

 目を輝かせてそう叫んでいた少年も、いつの間にか、いい年だ。もう37才になっていた。
 しかし、本人はこの話を憶えていないと言う。(『なんでやね〜ん!パ〜ンチ!』を食らわしてやった)
 私からすれば何も変わっていない。純粋な少年が、純粋なまま、ちょっと大きくなっただけだ。
 同席したハニーも言っていた。「昔のまんま。ほんま正直な子やね!」と。

 結婚の報告かと思いきや、「そう思っていたのですが、それだともう会えないかもと思い、今日は思い切って伺いました」と、本人の弁。
 「結婚ばかりが幸せではないよ。自分が満足して生きていければ、それで十分じゃない?」 のようなことを宣ったかどうかは、記憶にない。(きっと、偉そうに言っているのだろうけどね〜)
 けれど、自分の人生は結局自分次第。他人の評価ではない。自分が納得できるかどうかだけだ。なら、自信を持って生きれば良いじゃないか。
 偉そうに言える立場ではないが、私なんかはほぼその自己満足だけで生きている。

 yabooよ。
 またおいで!こんなおっさんでよろしれば、いくらでもおつきあいさせてもらいまっせ!

13.6.24 反動

 最近の私は、気分のムラが大きい。
 俄然やる気になって張り切ったかと思えば、簡単な作業をダラダラとやっていたり、すべきことは分かっているのに放置したり。
 何か全てが面倒に思えてくる。大抵の場合は、些細なことが原因(寝不足とか暑いとか)なのだが、以前より切り替えが遅くなった。
 年に1〜2回は無気力状態に陥り、何もかもが嫌になるのだが、今回はそれほど重傷でもない。
 対処方法も分かっている。こんな時は、変に考え込んだらいけない。余計なことは考えずに、粛々と仕事をかたづけていけば良いのだ。と言うより、それしか解決方法はないが。
 最近少し幸せだったから、今回のは、きっとその幸せの反動だろう。

 アルゴリズム。
 若いときは信じなかったが、好不調の波みたいなものは慥かに存在する。
 まあ、大波に呑まれさえしなければ大丈夫だ。
 あれ?なんか変だぞ。アルゴリズムって、数学用語だよな。
 おっと、また大恥をかくところだった。
 アルゴリズム×→バイオリズム○で酒た。
 え?もう遅いってかい。が〜ん。天中殺だ〜!

13.6.25 母校訪問(お礼参り?)

 忙しい週には用事が重なるもんだ。いや、用事が重なるから忙しいのか。暇なときは暇なのに・・・。

 長男の教育実習は先週(無事)終了。
 3週間の間、ほぼ連日のように先生方から饗応を受け続けた長男。
 ありがたい話だ。可愛がってもらっている証左だろう。
 ただ、親としては奢られっぱなしで知らんふりはできない。
 せめて、気持ちだけでもお返ししなくては・・・。(本人は御礼の手紙を書くと言っていた)

 と言うわけで、昨日は御礼の品選び、本日は御礼のご挨拶に伺った。
 けど、アポなしはダメで酒ね。
 校長先生は不在、教頭先生は入院中。お世話になった方々の半分にもお目にかかることが出来なかった。

 それにしても、職員室に入るのは緊張する。高校時代は、けして良い子でなかった私。この年になっても、冷や汗をかくのは当時の悪行の報いだろうな。

13.6.26 電子黒板

 「しまった!寝過ごした」
 目覚めたのは8:00を回っていた。
 今日は、学校説明会。9:00の電車に乗らなければならないというのに。
 確かに床に就いたのは遅かった。けど、前日は12時間近く眠り、しかも昨夜は一滴も飲んでいなかったのに。
 雨音が激しい。うわ〜!土砂降りだ。
 「こんな大雨の中、走って行くのは嫌だだな〜!」 雨音がますます激しさを増したかのように思えた。
 「よ〜し!決めた。説明会参加は見送ろう!」(ど〜だ、まいったか!)
 なんて、事を考えたかどうかは、ひ・み・つ!
 けれど、ビショビショになりながらもちゃんと出かけたカッパちゃん。なんて偉いんだ!

 と言うのも、今日の説明会には楽しみにしていることがあった。
 昨年も参加している学校だし、先生にも何度かご訪問いただいているので、大概のことは把握しているつもり。
 けれど、その学校。最近、ITを積極的に取り入れているらしく、何でも生徒たちにはIPadを持たせ、授業でも使用しているという。
 しかも、この春からは電子黒板を導入したらしい。
 電子黒板。10年以上前に、私も考えたことがある。
 「授業で話している説明が、(音声入力で)すぐ表示されたら便利だろうな〜(=楽だろうな〜)」と。
 そのうち開発して大もうけしてやろうなんて考えていたのだが、私が考えるようなことは誰でも思いつく。既にその時研究は進んでいたらしい。
 私が捕らぬ狸の皮算用をしている間に、製品化され実用化されたようだ。(恐るべし、楽を追求するエネルギー!)
 今回は、その実物を見せてもらえるとのことで、これは行かねばなるまいてと、意気込んでいたのだった。

 正直な感想。
 慥かに便利だ。教える方はかなり楽だろう。
 しかし、まだまだ、改良点はある。
 音声入力ではなかったし、どちらかと言えばプレゼンを聞いているような感覚だった。
 説明をして下さった先生は「双方向の授業が可能になり、生徒たちの関心が高まります」と言われていたが、果たしてどうだろう。
 私の目には、一方通行のように映った。
 上手く活用すれば効果はあるだろうが、下手すれば授業でなくなる(生徒たちに学力をつけることが出来ない)恐れもありそうだ。
 その意味では、従来の授業以上に、教師の力量が問われるのは間違いない。
 校長にその点を伺ったが、「慣れですよ」と一笑に付された。
 ただ、今後導入する学校は増えてくるだろう。10年後には電子黒板が主流になっているかも知れない。
 けど、敢えて言わせてもらおう。私には不要だ。

13.6.27 ノットマルチ

 どうして、仕事がたまるのだろう。
 怠けているわけでもないはずなのに・・・。

 ようやくその理由が分かった。(おっそ〜!)
 一つのことをやりかけにしたまま、次のことに取りかかるからだ。
 私の仕事の性質上、あることだけに専念するわけにはいかない。(例えば、一人の生徒に係りきりにはなれない)
 けれど、何もかもやりかけのままにしておくと、何一つ解決しないばかりか、時間が余計にかかる。精神衛生上も悪い。
 同時進行不可ではないが、理想は一つずつ仕上げていくことだ。

 私はマルチではない。その事を嫌ほど思い知らされた今日この頃。

13.6.28 step by step

 一つだけ終了。いや、完了はしていないんだけど、とりあえず一旦私の手からは離れた。
 大きなヤマはあと二つ。
 夏期の時間割作成と同窓会の案内状発送だ。
 まあ、あと二回くらい徹夜すれば完成するだろう。

 ところが、プチ問題発生。
 昨日から喉が痛いカッパちゃん。
 外出時には完全マスク着用。手洗い・うがいは100%実行しているというのに、何でじゃ!
 ハニー曰く「何日も使い続けているそのマスクが問題なのよ!」
 う〜ん。慥かにそうかも知れない。
 ま、早めに薬飲んだから大丈夫でしょ。

13.6.29 寿山福海

 我が家の玄関には、『寿山福海』と書いた色紙が飾られている。
 東大寺の偉いお坊さんが書いて下さったもので、何でも、吉祥の言葉の一つで、寿が山のように高く、福が海のように深いという意味だそうだ。

 「はあ〜!ため息しか出ないな〜」
 本当に、幸せって来るのだろうか。
 待ってちゃいけないのは分かっているが・・・。

 嘆いていても始まらない。とにかく、自分の精一杯を尽くそう。

13.6.30 プラスティック

 アルゴゲームをご存じだろうか。まあ、大分普及してきたから、敢えて説明の必要は無いかも知れないが。
 白と黒のカードを使い、相手の持ち札の数字を当てるゲームだ。算数オリンピックのメンバーやピーター・フランクル氏らが協力して考案したと、聞く。
 コミュニケーション能力も要求される、知的水準の高いカードゲームだ。
 アルゴクラブは、そのアルゴゲームなどを授業に取り入れ、低学年の生徒を対象に数理センスを磨くことを目的としたもので、HOPESも加盟させてもらっている。って、何もここでアルゴクラブの宣伝をするつもりはないのだが・・・。

 ところが、アルゴゲームのカードには難点もある。
 紙にフィルム加工が施されているのだが、使用しているうちにフィルムが剥がれて来るのだ。
 特に、黒いカードは剥がれやすく、いやでも目立ってしまう。
 生徒達もそのカードを覚えており、真っ先にそのカードを当ててくる。
 これはいけない。まるでガン牌だ。中には自らカードに傷をつけるゴト師もどきの猛者までいる。
 まあ、わざとでなくても、しばらく使っていれば自然に傷はついてしまうので、その都度カードを交換してきたのだが・・・。

 先日、本部にアルゴカードを注文した。
 すると、妙なことを言うではないか。
 「カードはどちらの?」
 「え〜!ほら、あの白と黒のカードで酒よ」(私もうろたえてしまう)
 「あの〜・・・。プラスティックのカードもあるのですが・・・」
 「うっそ〜ん!」思わず、受話器を持ち替えた。もちろん、うっそ〜んダンスを踊りながらだ。
 (そんな良いものがあるなら、何故言わん)心の叫びが届いたのだろうか、
 「以前から、ご案内していたはずですよ」と宣う本部のお嬢様。
 「じゃあ、それで!そのプラッティックで」と言うと、いきなり笑われた。
 「え?何かおかしいで酒か?」
 「だって、やっぱり関西の方ですね。『プラッティック』だなんて」
 「え〜!『プラッティック』じゃないので酒か」再び、うっそ〜んダンスを踊り始めたカッパちゃん。
 「そうですよね。私もそう言いますが・・・」と、まだ笑っている。(そのお嬢様は四国の出身)
 ようやく気がついた。
 「あ!『プラスティック』で酒か」
 「いえいえ、『プラッティック』でよろしいですよ。ホホホ」

 翌日届いた(はや〜!)が、「プラッティックアルゴお届けします」のお手紙付きだった。
 むっか〜!むっか〜!佳世ちゃんの意地悪!こうなったらムカフーン打法じゃよ。(意味不明)
 そうだ、『プラッティック』で構わない。それが正しいのだ。と開き直りつつ、赤面していたことは・・・。内緒じゃ。

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