- 11.6.1 記念撮影
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今回の上京。最大の目的は記念撮影だった。
初めは次男の入学式の日に記念撮影を行うつもりだったのだが、式は中止になるわ、本人は帰って来ないわで、今日まで延び延びになっていた。
息子達2人は行動がバラバラなので、日程調整には苦労した。
そのため、昨年とは別のフォトスタジオにお願いすることになった。
場所も近いし、料金も安い。こりゃいいワイと考えた私はやっぱりお馬鹿さん。結局、後悔することになった。
まあ、不満を言ったらキリがないのだが、ピントがぼけていたのには些か閉口した。
それより問題は、うちの次男。実は大の写真嫌いなのだ。
案の定、終始仏頂面だった。
そりゃ、こっちが無理を言っているのは分かるよ。
けど、そこは親の気持ちを汲んでもらいたい。
家族が揃って写真を撮るなんて、もう滅多にないだろう。
先日観た映画「象の背中」を我が身にだぶらせて、勝手に一人感傷的になっていた私は、やっぱりウルトラお馬鹿さん。
けどまあ、笑顔の写真も数枚あり、無事?撮影終了。
それから私たちバカップルは、息子達と別れ、狂乱の夜へと旅立つのであった。
- 11.6.2 お祭り終了
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楽しい酒だった。
親子でお世話になっている方と会食。
お忙しい方なので、その内に一杯と5年程前に交わした約束がようやく果たせた。
しかし、例によって調子に乗りすぎ、最後の方の記憶はない。
目覚めると頭はガンガン。意識は朦朧。
ボンヤリしていたら出発の時間が迫っていた。
息子達との涙の別れもそこそこに大慌てで東京を後にした。
元気でいろよ。今月またおじゃまするぜ!
さて、私の祭りはこれで終了。
楽しい数日間を過ごせたが、いつまでも余韻に浸ってはいられない。
厳しい現実が待っている。
社会復帰の第一歩はメールの整理から。
300通以上たまっていた。何でやね〜ん。
まだ返事が書けていないものもある。えらいこっちゃ!えらいこっちゃ!
のんびり日記書いている場合と違うやん!!
- 11.6.3 スーパー銭湯
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冷たい。
湯船に浸かって追い炊きをするが、一向に温まらない。
おかしい。
パネル表示を見たら、水温6℃となっていた。
あ〜あ!とうとうこの日が来てしまった。
この前故障したのが、昨年の夏。
本格的に直せば数十万円と聞き、「応急処置でお願いしま酒!」と1万円を払ったんだった。
「いつまで保つか保障できませんよ」との言葉を、どうせ営業トークだろうと本気にしなかった。
信じていない訳ではなかったが、まだまだ先の話だろうと・・・。
苦しいときに苦しいことが重なる。人の言葉を信じなかったバチなのか?
いや、それより問題は今日の風呂をどうするかだ。(う〜ん。陽水の世界で酒ね)
東京でゆっくり風呂に入る時間はなかった。
出発前夜はベロベロだったし、翌朝も時間が急いていた。
帰宅した昨夜は疲れ果てて眠ってしまった。そして今朝がこれだ。
流石に身体から脂が浮いてきた(ような気がした)。
はっきり言って、気持ち悪い!(これを自業自得というので酒ね)
ハニーを誘って夜中のドライブ(約10分)。
近所のスーパー銭湯に出かけた。
金曜の深夜、間もなく日が変わる。
え?何でこんなに混んでるの?
意外と言えば意外だし、成る程なと思えば納得できる。
まあ、いいや。気持ちよかったんだから。
さて、しばらくはスーパー銭湯通いが続くのか。(う〜ん。神田川の世界で酒ね) - 11.6.4 『希望ヶ丘の人びと』
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重松清の最新刊。
上下2冊になっているにもかかわらず一気に読んでしまった。
と言うのも、軽いドラマのノリなのだ。
タイトルが示すように、希望ヶ丘というニュータウン(元ニュータウン)を舞台に繰り広げられる人間模様が描かれている。
主人公は40過ぎの塾経営者。彼は妻を亡くしている。重松独特の設定なのだろうが、彼の小説は一番大切なものを失ったところから始まる物が多い。やや卑怯だといつも感じる。
このままだと暗い話にもなりそうだが、主人公を取り囲む回りのキャラクターが良い味を出している。亡き妻の同級生達が素敵なのだ。とくにエーちゃん(はい、矢沢永吉を心酔し成り切っておりま酒)がカッコイイ。
塾経営が上手く行かない所などは共感を覚えたが、所詮は作り話の域を出ない。
それでも十分面白い。笑いあり、涙あり、爽やかな感動も与えてくれる。
あくまでもドラマと割り切って読めば、楽しめま酒よ。お薦め!
- 11.6.5 オッサンの集い
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イビキの大合唱で目が覚めた。
まるでカエルの鳴き声だ。
「何??」
状況を把握するまでに数秒を要した。
「ああ、そうだ。同窓会だった」
次第に記憶が蘇る。
30名ほどオッサンばかりが集まった。
関西部会も回を重ねること、あれ?何回目だろう。
前回は入試と重なり、涙を呑んだカッパちゃん。今回は気合いを入れて最初から参加した。
何ともまあ訳の分からない飲み会だった。
93歳の芸妓さん(チャーミングで酒たよ)の艶技指導あり、勝谷氏による政局分析(真剣に聞いている者はあまりいなかった?)ありと、とっても為になるアカデミックな集い。
30数年ぶりの再会を果たした友も居て、それなりに充実した時間が過ごせた。
解散になったのは25:00過ぎ。
それから街にくり出していった強者もいるそうだ。
さあ、今日は8時間授業。
気合いを入れて頑張るべ。
- 11.6.6 親(今昔)
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昔の親は、真っ先に子どものことを考えた。
例えば食事。
少ないおかずを、自分は口にせず、子どもに与えた。
私にも経験がある。
「どうして食べないの?」
「お腹一杯だから」
「じゃあ、ぼくが食べても良いの?」
当時は、疑うことなく嬉しそうに食べていたのだろう。
笑顔の奥にある悲しいウソや寂しさを感じるはずもなかった。
今なら分かる。
親にとっては、子どもの嬉しそうな顔を見るのが最大の喜びだったのだ。
現在の親は違う。
先ず、自分が楽しむ。
決して、それが間違いだとは言わない。
けれど、今の親は、純粋に子どもの幸せを願うより、いかに自分たちが満足できるかに重きが置かれているように思える。
「無償の愛」
私が親から受けた愛情は、正にその言葉通り。
一切の見返りを求めず、ひたすら私の事だけを考えてくれた。
ありがたい。涙が出るほどありがたい。
ふと、我に返る。
私は「無償の愛」を我が子に注いでいただろうか。
1週間前を思い出した。
久しぶりに息子達に会えて嬉しかった。その気持ちにウソはない。
けれど、私が思い描いていたような生活をしていなかった彼らを見て、私は不満を覚えた。
それどころか、「もっと歓迎してくれても良いじゃないか、何でやねん」という感情すら芽生え、不機嫌になった。
だめだ。私は親になり切れていない。
これじゃ、我が儘なガキがただ単に年を取っただけだ。
親バカを気取っていたが、バカ親にもなれていなかった。
私のは愛ではなく、ただの自己満足だった。
何が足りないのかは、はっきりしている。
思いやりも優しさも全てが欠けていた。
こんな親の許で、子どもたちがまともに成長できるはずがない。
気付くのが遅すぎたかも知れない。それでも、改めることが出来たらと思う。
- 11.6.7 カッパ
可愛い仲間がまた増えた。
それも一気に3匹も。
夏らしくて素敵だ。
少し気が早いようにも思うが、誕生日にと、手紙を添えて生徒がプレゼントしてくれた。
ありがとうね!
大事にするよ!!
- 11.6.8 ギャップ
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6年生の個人保護者会終了。
次々に会っていると、最後の方は頭が混乱してくる。
人数が少ない(悲しいな〜)せいか、今回はいつものようにテンパらずに済んだ。(それでも2日かかった)
お一人お一人とじっくりと本音で話せたと思う。
今回に限ったことではない。毎回感じるのは、保護者の想いと本人達の感覚のズレ。
必死になる保護者と、何とかなるわいとのんびり構えている生徒達。
もちろん私は保護者サイドだ。
まれに強烈な保護者がいらっしゃり、「いや、そこまで言わんでも」と子どもを擁護したくなる場合もある。
しかし、今回は生徒達のあまりの不甲斐なさに、私の方が「そこまで言わんでも」を口にした。
要は、私達の想いをどのように子どもたちに伝えていくか。
そして、その想いを受けとった子どもたちがどのように変わっていくかだ。
保護者からも話は聞くだろうが、もう一度彼らの気持ちを確認したいと思う。
保護者会を終え、食事に外へ出ると、素晴らしい好天だった。爽やかな初夏の陽気。
眩しい光を浴びると、嬉しくなってくる。
梅雨明け?そんなはずはないが、素敵なことが起こりそうな予感すら覚える。
「コリャ、ビールが美味いぞ!おっと、いかんいかん。まだ授業前だった」
なんて事を考えていると、わ!驚いた。目の前をイタチが横切った。
これって、何かの吉兆?
- 11.6.9 光
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「世の光になれ」
ちゃう。これは☆光学院の校是だった。
「もっと光を」
これもちゃう。ゲーテのいまわの際の言葉だ。
どうでもよいことを書いてしまった。
どうやら、イタチは吉兆だったようだ。
家に帰ると、部屋が明るい。
何ヶ月ぶりだろう。居間に灯りがともるのは。
実は、我が家は暗かった。
息子達がいなくなったからどうのと言うのではない。
正真正銘、暗かったのだ。
風呂場の電灯はずっと断線していたまま。
だから居間の灯りが消えたときも、また断線かと思ってしまった。
なんせ15年も住んでいると、あちらこちらにガタが出てくる。
思い込みはいけませんで酒ね。
ハニーが照明器具を換えてみたところ、(何の問題もなく)点いたらしい。
ガタが来ていたのは、私たちの頭?いや、器具の方だったようだ。
まあ、何はともあれ。めでたしめでたし。
居間(兼寝室・兼書斎)でやっと普通に仕事ができる。
- 11.6.10 必死
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「必死」
最近、耳にしなくなった。既に死語なんだろうか?
私が子どもの頃は、よく聞いたし、よく使った。
辞書には「命がけ。全力を尽くすこと」と書いてあったが、もう少し単純な意味「一生懸命。本気」で使っていたように思う。
「必死のパッチ」なんて今じゃ言わないんだろうなぁ。
今の生徒達に流行らしたろか?
無理で酒ね。
のんびり・余裕・楽=格好良いで、努力・がむしゃら・ひたむき=格好悪いと思っている連中に、理解されるはずがない。
けど、こちらが命がけで臨んでいるのに、居眠りしたりあくびの連発。大人しい私でも切れるで、ホンマ!
水泳の授業が始まって、体が疲れているのは分かる。
けど、それくらい精神力でカバーせんかい!
そもそも、今の子ども達に精神力なんて求めること自体が時代錯誤なんだろうか?
え?それ以前に、眠くならないような授業をせんかい!てか?
はい、ごもっとも。コリャまた失礼。
叱るばかりじゃダメなのは分かっている。
けど、今の生徒達はあまりにヌルイ。
言葉で言って駄目ならば形で見せるしかない。
そのためには先ずはこちらが必死になること。
「親の背中を見て子は育つ」
ああ、これすら時代錯誤と言われるのだろうか?
- 11.6.11 肩こり
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肩が痛い。頭も痛い。胃も痛い。
ハニーほどじゃないけれど、私も肩こりだ。
鍼が良いとも聞くが、痛そうだし何か怖い。
ストレスがなかった子どもの頃の体に戻りたい。
- 11.6.12 蚊
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早くも蚊が飛び始めた。
教室は3階なので、それ程でもないが、たまに迷い込んでくる。
けど、生徒達がいるときならば、私は安全。
蚊もちゃんと知っている。
毒にまみれたオッサンの血と無垢な少年少女の血の、どちらが美味しいか。
災難なのは生徒達。
「きゃ〜!ムシが〜!」と叫ぶ子には「ムシしなさい」とキッパリ。
(ゲ!オヤジ)と思われているのだろう。
滅多に刺されることはないが、結構集中力を奪われるから、迷惑千万だ。
その私が、先日刺された。
「カイ〜ノ〜!」
他人の痛みが分からない私でも、自分の不幸には敏感だ。
復讐を心に誓ったが、当の本人はすでにどこかへ飛び立ったらしく姿が見えない。
「おのれ〜!一族郎党呪ってやる」
翌日、蚊取り線香をセットしたのは言うまでもない。
- 11.6.13 ゴールド
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免許更新の案内葉書が届いていた。
今までは遠くの運転免許センターまで行かねばならなかったが、何と今回は近くの警察署で良いらしい。
そう。ついに私も優良運転者の仲間入りなのだ。
ふふふ。ゴールドで酒よ。ゴールド免許。
ただ単に、運転する機会が減ったのと、運がよかったから違反が見つからなかっただけのことなのだが・・・。
必要な物は、その葉書と写真。サイズも書いてある。
ハニーに撮影してもらい、プリントアウトしたものをサイズ通りに切り取って持参した。
ところが、受付のネーちゃん。(コイツも警察官なのだろうな)
「あ〜!だめですね」写真を見るなりぬかしやがった。
「???」何のことか分からない。
「この写真では本人確認が出来ません」横線が入っているとか、粒子が粗いとか、色々難癖をつけ説明してくれた。
「じゃ、どうすればよいのですか」まだ私も笑顔。
「近くのコンビニでもいいですから、スピード写真を撮ってきて下さい」
「はい、分かりました」
「あ、ちょっと待って下さい」私の頭をいろいろな角度から眺めた上で、微妙な表情で言う。
口元には、微笑みというよりは馬鹿にしたような笑みが浮かぶ。
「あなたの場合、白髪ですからやっぱり無理ですね。そのコンビニの写真機はバックが白ですから、免許の写真として認められないでしょう」
「じゃ、どこなら大丈夫で酒?」やや、引きつりながら尋ねる。
「そんなことまで私は知りません」
「・・・」どっか〜ん!ついに切れた。
「おまえ、ええかげんにせ〜よ!」
「な、何がですか?」
「大体、写真に関して記載されているのはサイズだけやないか。どこに、こんな写真はアカン、これこれはアカン、白髪はアカンなんて書いてあるねん」
「いえ、私はただ・・・。この写真だとはねられて戻ってくるでしょうから、そうなるとまた費用がかかりますよと、親切に言ってあげているだけなのです」
「ほな、どこへ行けば良いのかくらい調べとかんかい」無茶を言っているのは私も感じていたが・・・。
「ですから、それは私どもでは分かりかねると・・・」
「ふざけるな!」
大声を出したものだから、他の警察官が飛んでくる。
「今調べますから、少々お待ち下さい」
待つこと10分。そのネーちゃんは調べようともしない。
しばらくして、「○○なら大丈夫です。場所はお分かりですか?」と丁寧に教えてくれた。
「あ〜でも、今からだと午前には間に合いませんね。午後は1時からですから、もう一度ご足労を願うと言うことで」
さらに説明は続く。何でも本日免許は交付されるが、また別の日に講習を受けに出てこなければならないらしい。
「どうもお世話になりました。(もうええわ!免許センター行くわ)」
その警察官に恨みはないが、いい加減にして欲しいと思った。
近くの警察署で更新が出来ることに、一体何のメリットがあると言うのだ。
車で往復2時間かけ、やっと免許ゲット。
しかし、免許証には、憮然とした表情の不機嫌なカッパが写っていた。
あ〜。5年間もこの写真で・・・。
いや。大事にさせて頂こう。短気は損気の戒めとして・・・。
- 11.6.14 タイムマシンにお願い
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サディスティック・ミカ・バンドの名曲。「タイムマシンにお願い」
高校時代だったかな。いや、中学だったかも知れない。結構流行ったよね。
YouTubeで探せばたくさんあったが、ビジュアル的には桐島かれんのこれが一番かな。
どうして、突然思い出したのだろう。
そうだ。授業で5年生に「タイムマシンがあったらどの時代に行きたい?」って聞いたからだ。
彼らの答えはまちまち。
自分の将来が見たいという者。
この気持ちは分かる。将来のある若者は未来が楽しみなのだ。
30歳を見たい=どんな家庭を築いているか知りたいのか。やや安定志向?
20歳を見たい=自分がどれほど格好良くなっているのか知りたいのだろう。ふふふ。ハゲになっているかもよ。
3年後を知りたい=どの中学校に通っているかを知りたいのだそうだ。そんなもん知るより、先ずがんばらんかい!
一方、過去に戻りたいと言う子もいた。
何故?まだ十分若いやん。いや若いと言うより幼いやん。
1年生の頃に戻りたい=勉強しなくて良かったからだそうだ。ふ〜ん。
赤ちゃんに戻りたい=みんなが優しかったからだそうだ。今でも十分愛されているやろ。
生まれる前に戻りたい=始めて聞いた答えだった。
当然ながら、生徒達は訊き返す。
「先生はどの時代に行きたい?」
今までなら、「今が一番だから、どの時代にも戻りたくない。まして未来なんて見たくもない。う〜ん、強いて言えば、父が生きていた頃かな」と返事をしていたはずだ。
ところが、「高校時代」と答えてしまった。
最近、同級生達と再会し、楽しかったあの時代を思い出したからだろうか。
いいや、懐かしさだけではあるまい。
現在の彼らと自分との余りにギャップに愕然とし、もっと真面目に勉強しておけばという念がなかったと言えばウソになる。
明日でまた一つ年を重ねる。
これから先、後悔ばかりの人生を送るつもりはない。
ただ、未来を楽しみにするより、過去を懐かしむことの方が多くなったのも事実だ。
- 11.6.15 人生が二度あれば
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もし・・・。
「もし」はいけない。
若者の「もし」は可能性に満ちている。夢がいっぱいある。だから構わない。
けれど、老人の「もし」はいけない。後ろを向いているだけだ。希望はない。
老け込むのはまだ早いよ。と言ってくれる人がいる。
けど、もう若くはないのも事実。
正直言うと、いささか疲れた。
ただ、逃げはしない。
卑怯者にまで成り下がりたくはない。
だから、これからも精一杯生きていきま酒。
お祝いのメッセージ。たくさん有難うございま酒た。
- 11.6.16 プレゼント
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生徒からもらったカッパの置き物。
少し元気になりま酒た。ありがとう。
昨夜は、自分でプレゼントした酒を呑み、「三丁目の夕日」(続の方)を観ながら、気が付けば泣いておりま酒た。
いいな〜。やっぱり良い。
何でも来年「三丁目の夕日'64」が上映されるそうだ。3Dらしい。そんなことはどうでも良いが、楽しみだ。
- 11.6.17 無題
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夜半の雨はよほど激しかったのだろう。
朝刊が、近頃では濡れないようにビニールにくるまれて届けられるのだが、それでも濡れていたことから推し量られた。
一通り、読むと言うよりは眺め、どの記事にも心動かされることはなく、再び眠りに就いた。
ある卒業生の夢を見た。
いや、正確に言えば、その子が出てきた訳ではない。
しばらく会っていないから気に掛けていたのだが、夢の中でもどうしているのかと案じるだけだった。
学業だけでなく、各方面の才能が豊かな子で、夢の中では画家として成功していた。
昔その子に描いてもらった絵が、今では相当な値打ちになっている。
1000万は下らないぞ、などとつまらぬ計算をしている自分に呆れたのか、目が覚めた。
雨は上がっていた。
さあ、1日の始まりだ。
- 11.6.18 涙雨
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人の死に接する度に、生を考える。
死は避けられない。いくら嫌だと言っても仕方ない。
けど、生きなければならない。
命がある限りは精一杯。
たとえどんなに辛くても。
遺された者たちの哀しみを思うと、なおさらだ。
- 11.6.19 決勝
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今日は、算数オリンピック決勝大会。
例年は東京で行われていたが、今年は各地で行われる。
何故かカッパちゃん。大阪会場の責任者を任命されている。
ひえ〜!大役じゃ。
とは言っても大したことはない。
試験監督の元締めみたいなものだろう。
大会が終われば、答案を抱いて、一路東京へ。
ま、要するにぱしりで酒ね。
しばらく旅に出ま酒。探さないで下され。
- 11.6.20 父の日
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足の裏が痛くなるほど歩いた。
たかが試験監督。されど責任者。
たった2フロアーなのだが、汗だくになった。
けど、大きな問題もなく、ファイナル終了。
さあ、行くぜ東京。
答案を運び届けるという大役を担っていたのだが、私の気持ちはすでに東北沢。
予定の新幹線を早め、ゆっくりと飲んだビールの旨かったこと。
思わず1本が2本になってしまった。(うそつけ〜!最初から2本買ってたやんか!)
え?見たんか?!でも、ロング缶じゃなかったでしょ。
ご心配なく、答案は鍵付きの鞄に入れちゃんとお届けいたしま酒たよ。
歌舞伎町で迷子になったときは泣きそうになったけど、何とか息子達と会えた。
「ほい!プレゼント!」
長男が差し出す。
「父の日と誕生日いっしょやけど」
「開けてもいい?」すでに涙目の私。
写真を添えられないのが残念だ。(私のデジカメ、今回の旅で壊れたみたい)
ポロシャツとハンカチのセットだった。
ハンカチには私のネームが入っていた。
2人からの最高の父の日のプレゼントとなった。
ありがとう。坊や達。
部屋が少なからず汚れていても今回は許す!
ただし今回だけだぞ。
明日会う同級生達に目一杯自慢しようっと。
皆の衆。ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
- 11.6.21 再会
為人に会った。卒業以来だから、32年ぶりだ。
嬉しさのあまりはしゃぎすぎた。記憶が消えているのは、まあいつものことだが。
いや〜。それにしても、よく呑んだ。
長男と遅めの昼食を取りながら先ずビール。
息子は学校。私は一人浅草へ。
なぜ浅草を選んだのか、自分でも分からない。
ただ何となく行ってみたかったのだ。
一応、浅草寺へお参りし、六区の方へぶらぶらと。
大衆演劇の街と聞いていたが、芝居小屋は1つだけ。時間が中途半端だったので、結局観ることは叶わなかった。
ところが私。うっかりコンタクトをつけ忘れており、近寄らなければ何も見えない。これじゃ観光どころじゃないわ。
ある店の前を通りかかる。日本酒の銘柄が窓に張ってあった。そんな所は見逃さない。
う〜ん。魅力的な酒ばかり。
時刻は15:00。飲み出すにはやや早いが、誘惑に負け、店の中へ。
表をしばらくウロウロとしていたから、不審者と思われたのだろう。
店にはママが一人だけ。何とも微妙な歓迎を受けた。
「いけますか?」
「どうぞ」ママはやや複雑な表情で、電話をかける。
「早く来て下さい。お客様です」
「あいにく大将が出ておりまして、今すぐ参りますが、焼き物はしばらくお待ち下さい」
「急がないから良いで酒よ」
軽く呑んでいくつもりだったが、そう簡単に失礼するわけにもいかなくなった。これでハズレだったらどうしよう。
一杯目(天寶一)。山芋のわさび漬けを当てに呑む。美味い!心配は無用だった。ハズレどころか、このお店、大当たりだ!
大将到着。想像していたより若い人だった。中島みゆき似のママ(本人はうつみ宮土理だと言うが)は、「姐さん女房なのよ」と笑う。
二杯目。鳥取の大吟醸(強力)。これまた美味い。
夫婦の苦労?話や仲良しの秘訣などを聞きながら、話題は日本酒へ。
一般には出回っていない酒(杜氏さんが自分達用に造ったようなお酒を裏酒というそうで酒)を中心に仕入れているらしい。
「いつもならこの時間は店を閉めているの」とママが言う。私はラッキーだった。
ささみを焼いてもらい、三杯目(橘屋)。
これまた美味しかった。すっきりとした辛口で、私の好みにジャストフィット。ささみもグッド。
『地鶏炭焼 おか田』超お薦めで酒よ。
面白い所ないで酒かと尋ねると、ママは「合羽橋道具街」を教えてくれた。
大阪の道具屋筋みたいな所だと思ったが、カッパちゃんとしては素通りはできない。
10分も歩かないうちに到着。
いや〜。驚いた。カッパだらけや。
鋪道のタイルもカッパ。店の軒先にもぶら下がっているし、窓にもカッパのステッカー。
カッパの人形はあちこちに立っている。逆立ちしているのまであった。
極めつけは「かっぱ河太朗像」。身長1.5メートルのカッパが釣り竿を持って偉そうな顔をして立っている。なんと金箔。キンキラキンだ。
像の側には合羽橋の町名由来を記した碑まで建っていた。
はるか彼方にはスカイツリーが見え、振り向けばカッパ。妙なコントラストだった。
友人との約束は19:00。少し早いけど、どうせ迷うだろうからと六本木を目指した。
やっぱり迷った。交番でビル名を告げると、目の前だと言われた。
やっと、到着。すでに一人は来ていた。
もう一人もすぐに来ると連絡を受けていたが、待ったりはしない。そこが良いんだよな。同級生って。
さっそく乾杯。2杯目の生ビールを飲みかけたころ、全員集合。
最近よく会っているので懐かしさはないが、むっちゃ楽しい。話も弾むし、酒も弾む。
店には夏酒が揃っていて、どれも美味い。私のリクエスト(=日本酒の美味い店を)に、友が応えてくれたのだ。
次から次へと呑みまくり、軽く6,7杯は行っただろう。もっとかも知れないが思い出せない。
21:00。「為人が来るぞ」と友が言う。
すげ〜!サプライズだ。
待ちきれず、店の前で彼を待つ。呼び込みの兄ちゃん(中国人)と仲よくなった。
「ためと〜!」と大声で叫んだら、「なんやねん」といきなり現れた。
それからまた、呑んだ、呑んだ。
何を話したかもはっきりとは思い出せないが、とにかく最高に楽しい時間が持てた。
友に感謝だ。
- 11.6.22 授業
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授業とは、読んで字の如く「業を授ける」こと。
今日は4年生に業を授けた。
忍法 変わり身の術
算数においては、とても良く使われる方法なので、ご存じの方も多いだろう。
例えば、次のような問題。
相似形を利用して解くのも一つだが、BとDを結ぶと、△BCE=△BCDとなるので、△CEF=△BDF。
△CEFの面積を問われているが、変わりのものを求めればよいので、私は「変わり身の術」と呼んでいる。
面白いもので、1つ新しい事を知ったときの反応で、その子のおおよその能力は測れる。
もちろん絶対ではないが、素直に聞き入れ、すぐに取り入れようとする子は伸びる。
そんな変な解き方しないでも答えさえ合っていれば十分だと受け容れようとしない子は、最終的には伸びない。
今の4年生はとても素直。嬉しそうに忍術を口々に唱えていた。楽しみな学年だ。
- 11.6.23 半袖
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暑い。暑すぎる。まだ6月やで。今日なんて真夏なみの暑さやん。しかも蒸してるし。
と言う訳で、今日から半袖にしたカッパちゃん。
まあ室内やし、上着なしで過ごせるだけ、まだましで酒ね。
けど、どうせなら、もっと涼しい格好しようかな。
例えば、半ズボンとかスカートとか。
いやいや、回りの迷惑も考えなあかん。ここは我慢や!
- 11.6.24 命の値段
-
命の値段?
そんなもの付けようがあるはずはない。
けど、敢えて、生命保険という物差しで測るならば・・・。
私の命の値段は半分以下になったのかな。
もちろん、保険が全てだなんて言うつもりはないし、思ったこともないが。
先日、保険を解約した。
何のために?
言うまでもない。生きるためにだ。
確かに、もし今この瞬間に私の命が途絶えれば、数日前まで約束されていた保障はなくなった。
えらいこっちゃ!今死んだら大損だ。
けど、私はその安心を捨てた。いや、迷いを捨てたと言った方が正しいか。
死んで家族を守るより、今を生きることを選んだのだ。
誰も想いは同じはず。死にたいはずはない。
死ぬ時期が分からないから不安になる。けど、だからこそ生きていて面白い。
精一杯生きたいと思う。
- 11.6.25 サマータイム
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日本ではまだまだ馴染みが少ないが、欧米などでは取り入れられているらしい。
夏の間だけ1時間時間を早くするというのだ。
初めて聞いたときは驚いた。え?そんなことが可能なのか?
夏は日照時間が長いから、明るいうちから活動して、その分早く休もう。
なるほど、もっともな意見だ。早起きは三文の得とも言うし、節電にも繋がるだろう。
しかし、反対意見も多い。実は、私もその一人。
そもそも、みなが素直に従うとは思えない。大混乱を招くだけなのではないか。
一部だけが取り入れても、大多数が従来通りだとかえってロスの方が多くなるように思う。
考えてもごらん。一人だけ早起きしても、周りが動いていなければ意味がないだろう。
そうなれば、省エネだって怪しいもんだ。例えば、始発が早くなっても終電が変わらなければ節電どころの話じゃない。
さて、もし導入されたとしよう。私ならどうするかな。
夜が1時間長くなれば、その分ゆっくり過ごせる。
正直嬉しい。今の状態(帰宅24:00前。就寝25:00過ぎ?)は、せわしすぎる。
お酒も沢山呑めるだろう。こりゃいいや!サマータイム賛成!!
おっと忘れちゃいけない。得したようにも思えるが、1時間早く始まっているのだった。
睡眠時間をけずって長い時間起きていても意味がない。
けれど、今後は日本でも導入する機関が増えてくるかも知れない。
だって、本当に暑いんだもん。
今日なんて、授業前に頭から冷水を被った。これじゃ、ほんまのカッパだ。
既にバテているカッパちゃんで酒た。
- 11.6.26 流行
-
今の6年生に大ブーム。
何がかお分かりで酒か?
意外や意外、扇子なのだ。 半数ほどの生徒が嬉しそうにパタパタやっている。
何故?
断っておくが、けっして上品なお子様達ではない。
団扇をパタパタやっている方がはるかに彼らには似合っている。
なのに、何故?
事の真相は、こうだ。
それはプレゼントから始まった。
ある生徒が、私の誕生日にカッパをくれた。
その生徒は、他の先生達には扇子を贈った。(私にもくれた)
一人の先生がその扇子を授業中に生徒達に見せびらかした。
生徒達が真似を始めた。
いつまで続くかこのブーム。
面白いからしばらくほっておこうかな。
私がもらった扇子はこれ(←)。 - 11.6.27 雪隠詰め
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追い込まれた。もう猶予ならない。
遊び歩いていたツケだと言われれば返す言葉もないのだが・・・。(え?上京からもう1週間?)
今日は折角の休日。
天気も台風接近と言われていた割には晴れていたし、先週寂しい思いをさせたハニーとどこかに出かけるつもりだったのだが、正直その余裕はなかった。
ゴメンよ。ハニー。
結局、一歩も外に出なかった。
え?じゃあ、パジャマの日?って、そんな気分じゃない。
追いつめられているのだ。せなばならぬ事がいやほどある。
けど、おかげで一つだけ片付いた。
夏の時間割(骨組みだけど)が、組めた。わ〜い!わ〜い!
科目など詳細を決めるのはこの数倍時間がかかる作業なのだが、まあ、一応形だけでも出来たことを喜ぼう。
生徒達全員の希望を叶えられればと、色々考えたが、ごめんなさい。やっぱり無理で酒た。
明日からも似たような状況が続く。
がんばれ!カッパちゃん。わけの分からぬ輩に気を使うより、今すべき事をするだけだ。
- 11.6.28 DM
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卒業生全員にDMを送ることにした。
HOPES設立20周年のお礼と同窓会の案内(大人の部は今年は行わないのだが)を兼ねて。
おかげさまで卒業生も500名を超えた。本当にありがたいと思う。
さて、問題はあて名書き。
いつもはプリンターですませるのだが、感謝の意を込めて手書きにした。
もちろん機械の方が美しいのだろうけど・・・。
ハニーが表を書いて、私が裏。
愛の共同作業なのだ。
先ほど書き上げた。時間はかかったが、とっても満足。
皆の衆。その内届くから待っててね。捨てたらイヤよ!
- 11.6.29 初夏
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しょ〜か。しょ〜か。初夏か。
下らんこと書いているヒマあったら仕事せい。はい、ごもっとも。
最近時間に追われることが少なくなり、分刻みの忙しさを忘れていた。
久しぶりに?忙しさを満喫している。
うん、この感覚。なかなか悪くないぞ。
この爽やかな初夏の季節ように、爽やかな呑ちゃんの復活だ。
(え?壊れたんちゃうかって?!失礼な。多分、大丈夫で酒)
- 11.6.30 熱中症
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え?6月終わり?私の誕生日記念月間が終わってしまったじゃないか。
それにしても暑い。
幸い、私は元気で爽やか?だが、生徒の中には、教室に現れるときに既にバテているような者もいる。
学校も何を考えているので酒かね?
この暑い中、生徒達をひたすら歩かせたり、走らせたりしているそうな。
軽い熱中症に罹った子までいた。
ところで、熱中症。
私が子どもの頃はそんな言葉は聞かなかった。(なかった?それとも知らなかっただけ?)
炎天下でもみんな平気で走りまわっていた。(帽子は被っていたけどね)
それでも、倒れるような者はいなかったように思う。無知故に無事だっただけなのか?
運動部の練習だって、昔はトレーニングの途中で水を飲むなんてもっての他だったはず。
とにかく根性あるのみ?で、今とは全く反対で酒ね。(もっとも私は水泳部だったから、水分補給にはこと欠かなかったが)
今の子ども達が弱くなったのか?冷房などに慣れてしまったことも原因しているのかも知れない。 だけど、そればかりじゃないだろう。
とにかく、用心に越したことはない。
そう言えば「熱中先生」なんてドラマもあったなぁ。
って、関係ないで酒ね。コリャまた失礼。