- 13.4.1 やっと会えた
-
卒業生2人来訪。
現在、四国のとある学校に通っている彼ら。なんともう高3だ。
休みのたびに訪ねてきてくれるのだが、いつも突然現れる。
講習会中は、私はイレギュラーになるため、何度もすれ違いになっている。
電話一本入れてくれていたら、間違いなく体を空けて待っているのに。
2日前も訪ねてきてくれたようだ。私が事務所を出た直後に。
今日来ると書き置きが残してあった。スタッフも連絡をくれたら良いのに。
でもまあ、やっと会えた。
元気そうで安心した。
一人は現在、生徒会長を務めている。
大したもんだ。
言うことは相変わらず幼い面もあったが、それでもずいぶん逞しくなった。
生徒会として要求した全てが教師側に却下されたとぼやいていたが、女子寮と男子寮の合併なんてそりゃ無理だろう。
進路もはっきりと決まっているらしい。
がんばれよ。大学生になったらバイトにおいで!
再会を約束して、別れた。
こりゃ、何が何でも今年は同窓会を開かねば。
- 13.4.2 歯磨き
-
めんどくさいのだ。
『エアーフロス』
もちろん、きちんと磨いた方が良いのは分かっている。
だけど、寝る前は大概眠い。アルコールが入っていると、なおさらだ。
出かける前は、慌ただしいし。
ついつい、ガーッと歯ブラシを歯に押しつけ、乱暴にこすって終わり。所要時間は1分弱。
歯の裏や歯の間なんて気にしていられない。歯間ブラシやフロスなんて使おうとも思わない。
そんな歯磨きでも、虫歯にならずに済んでいるものだから、ますますいい加減になってしまう。
しかし、油断していると、手痛い目に遭う。
そして、年頭の親知らず騒動のような状況に陥って、初めて後悔するのだ。
「歯垢が歯周病菌の最大の敵」と教えていただき、しばらくは丁寧な歯磨きを心がけていたのだが・・・。
けど、やっぱり面倒なのだ。(文頭に戻る)
これじゃいかんと、秘密兵器を購入した。
テレビCMで見かけたときは、「おお!これじゃ!これがあれば積年の悩みも解決じゃ」と膝を打った。
通販で注文。昨日届いたので、早速使用。
???。う〜ん。いまいちで酒ね〜。
そもそも、驚くべきほどの爽快感を期待していたのがいけなかったのだろうが、さほどキレイになったと言う気がしない。
使い方が悪いのだろうか。
ま、しばらく使ってみよう。
芸能人は歯が命だしね・・・。(誰がやねん!)
なんと、驚くべき事実発見。
歯磨きは歯磨きでちゃんとした後、フロスを使うのだそうだ。
ガ〜ン!知らなかった。
- 13.4.3 赤福
-
講習会中は、食事が変則になる。
食べられないこともしばしば。
そんなときにありがたいのが、差し入れ及びお土産。
おっと、誤解しないでよ。催促しているわけじゃないからね。
空腹を1枚のクッキーでしのぐ。
まあ、大抵は胃もたれで後悔するのだが、その時はどれほど救われるか。
今日は、「赤福」がお土産だった。
生徒全員分に加え、私たちにもそれぞれ1箱ずつという、気の配りよう。
気持ちは嬉しいのだが、到底一人じゃ食べきれない(現在独身なのよ)。
私の分は生徒たちに。それでもまだ残った。
久しぶりに食べた懐かしい味。
白いお餅にこてこての餡が塗りつけてある。いや、これじゃ表現が悪すぎる。
甘すぎない上品なこしあんの中に餅が隠れている。
まあ、改めて説明の必要はないだろう。いわゆる「あんころ餅」だ。
美味しかったで酒。空腹もしのげました。
けど、今。胃がとってももたれておりま酒。
これじゃ、呑めない。けど、呑むぞ!
- 13.4.4 更地
-
駅までの道すがら、突然開けた視界に驚いた。
50坪ほどの更地が現れたのだ。
「あれ?こんな所にこれだけのスペースあったっけ?」
あ、思い出した。
たしか、ここには(数日前までは)民家があったはずだ。
現在の住居に引っ越してきたのはもう十数年前のこと。
そこには、バラック小屋のような長屋があった。
今時珍しいな、と思ったものだ。
以来、人の出入りを見たような気もするが、「錯覚でしょ」と言われれば、違うとも断言できない。
ふと、蘇る記憶。
夏がそろそろ本格化しようとしている頃だったか。
何年前だろう。10年前?もっと前?定かではないが、とにかく最近ではない。
きれいな女の人が目の前を歩いていた。
後ろ姿だけだから、顔が美しいかどうかを確かめた訳ではない。
しかし、その白い細身のシルエット。
と言っても、夜中のことだ。色すら分からぬはずだが、それでも何故だか、きれいな女性(ヒト)だと確信した。
ところが、しばらく目で追っていたら、そのヒトはふっと視界から消えた。
そう、忽然と消えたのだ。
私は慌てた。
「どこへ行ったのだ?周りに家は無いはず」
あ、あった。そこには長屋が。
そのヒトが入ったとすれば、そこしか考えられない。
思わず、部屋の扉をノックしようかと、しばし部屋の前で立ち止まり考えた。
しかし、その瞬間、我に返った。
確かめて一体どうしたいのだ?と。
あまりに突然消えたから、そのヒトの正体が知りたかったのだろうか。
今にして思えば、正気に返るのが瞬間で良かった。
そもそも、私が見たのは、実在の女性だったのか。
あるいは、幻?妄想が作り出した虚像なのか。それとも・・・。
確かめる術もないことだが、更地を見て思った。
誰かがここで生活していたのは確かなのだ。
そして今、その人たちはここにはいないことも確かなのだ。
けど、私は思いたい。
空間が消えただけのことで、存在までが消えたのではないのだ、と。
- 13.4.5 方向音痴
-
私はひどい方向音痴だ。
初めての場所や知らない店に行くときは必ず迷う。
いや、一度行ったことがある店でもまともに着いたためしはない。
仕方なくその店に電話をかけると、「ああ、(また)カッパさんで酒ね」と、呆れられる。
そもそも、地図が読めない。(もちろん書けない)
算数の能力の一つに地図が書けることを挙げていたのは、ピーターさんだったっけ。
長男がその遺伝子を引き継いだようだ。
ハニーの実家(宇和島)に久しぶりに顔を出した長男。
東京から飛行機で松山。松山からJRで宇和島。それほど難しい旅ではない。
ところが、到着予定時刻になっても宇和島には着かなかったという。
車掌に聞いて、初めて気がついたらしい。自分が高松に向かっていることに。
同情の余地はある。本人の名誉のために(一応)弁解させてもらおう。
松山駅から高松行きと宇和島行きは同じ時刻に発車する。
しかも、同じホームからだ。前の列車が宇和島行きの「宇和海○号」で、後ろの列車が高松行きの「いしづち○号」。紛らわしいことこの上ない。
おそらく発車時刻ぎりぎりだったのであろう。そして、間に合ったという安堵とともに、すぐさま眠りこけていたに違いない。
きっと疲れもあったはず。まあ、その日のうちに(24:00は回ったらしいが)到着できたから、よしとしようか。
それにしても、間抜けなお話。そんなところは私に似なくても良いんだぞ。
- 13.4.6 無敗
-
プロ野球が開幕して1週間。今年は贔屓のチームが調子いい。なんと、ここまでまだ一つも負けていない。
昨日の授業はたったの4時間。しかも、翌日は午後出勤。滅多にないラッキーデイだ。
はなから野球観戦の日と決めていた。
悲しいこともあったが、それでも予定は変更しない。
だって、講習会中くらいしか野球なんて見られないもんね。
と言うことで、今日は私にとっては開幕戦。球場入りしたと同じ気分で観戦させてもらった。
え?何のことか分からないってかい?
簡単なことよ。1回の攻防で生ビール1杯のペースで呑むつもりだったのよ。
(球場での出費はほとんど生ビール。800×○=諭吉以上になったこともあった。ひえ〜!)
さすがに1イニングごとに一杯は無理だったけど、何とかそれに近いペース?は守れた。
そもそも、私は評論家ではない。なのに何故熱中する。
理由は単純だ。
勝てば良い。
いや、負けてもいいんだ。あのスター達のプレーが見られれば、それだけで満足だ。
幸い、期待を裏切ることなく、今日もチームは快勝。
缶ビール数本と一升瓶1本が、私とともに喜んでくれた。
いつまで続くのだ。勝率10割。
どうせ夢ならば、もうしばらく見続けさせておくれ。
さて、負けたらどうしよう。
重大発表でもしようかな。
- 13.4.7 春期終了
-
いや〜。ひどい雨だった。
授業終了間際にいきなり強くなった雨脚。
駅まで送るだけで、ズボンはビショビショ、靴の中までグショグショになった。
というのは、昨夜の話。
この2日間の雨で、桜はすっかり散ってしまった。
まあ、仕方あるまい。
一時でも私の心を慰めてくれた桜に感謝しよう。
何はともあれ、春期集中講座は終わった。
自分では精一杯頑張ったつもりだったが、正直何の充実感も無く終わってしまった。
一部のやる気の無い生徒達に心を乱され、またある保護者からの謂われなき誤解には心が折れた。
ほとんど笑うことの無い2週間だった。
理解されないことの空しさ、苦しさを改めて思い知らされた。
けれど、それは全て受け止めねばならないこと。これしきのことを受け止められないならば、この仕事はやっていられない。
明日は休みだ。心も体もリフレッシュできればいいな。
- 13.4.8 おしまい
-
日記を書き始めて6年経った。日にして2200日。その間、毎日書き続けた。
下手くそな文章を顧みず、思えば大胆きわまりない。と言うより、無謀だった。
ところが、アクセスカウンターの数字はもうすぐ200000を迎える。(といっても、今日現在まだ190264)
心より感謝したい。
毎日100人近い人が覗いて下さったのだ。ありがたいことだ。
駄文につきあわせ、恐縮どころか、申し訳ないことこの上ない。
けど、もうおしまい。
本日をもって「カッパの日記」は終了いたしま酒。
正直、残念ではある。
私という人間を理解してもらえたら、という思いで始めたこの日記。
全くの手探りの状態だった。そもそも、私は他人のブログを読んだことすら殆ど無かった。
一体、何を書けば良いのだ。
日常の出来事?家族のこと?思い出話?世間のニュース?いや、自分に関係あることだけにしよう。私は評論家ではないのだから。
とにかく、ありのままを正直に書いていこうと決めた。
しかし、書くことが見当たらず、苦しんだことも多い。
人間生きていたら何かあるだろうと軽く考えていたが、一日中授業していたら、心が動かない日だってある。
初めは禁じ手にしていたが、生徒達のことを書かせてもらうことも次第に増えてきた。
それがいけなかったのかな。
個人攻撃をしたつもりはないのだが、これだけの少人数だ。特定するのは難しくないだろう。
「気に入らない。傷ついた。不快だ。どういうつもりだ」などの、非難を受けた。
中には、被害妄想かと思えるほどの言いがかりに近い抗議もあったが、傷ついたと言われれば詫びるしか無い。
たいていの方は誤解を解いて下さったが、怒りが収まらなかった方もいる。
あれ?けど、なんかおかしくないか。
理解してもらうどころか、誤解されているなんて。
もちろん、全て私が原因だ。悪いのは私。それは分かっている。言葉足らず、思慮足らずだったこともたしかだ。
しかし、なんだか、もう疲れてしまった。
文才の無い私が、文章で他人に理解してもらおうなんて考えること自体、甘すぎたのだ。
ただ、好き勝手を書き散らかしてもらったが、悪意は一切無かった。
ウソも一回もついていない。それだけが自慢だな。え?それが問題だって?こりゃまた失礼。
日記はこれからも書き続けていきたい。だけど、完全非公開。
自分のためにだけ書いていこう。
永らくのご贔屓、誠にありがとうございました。
ご迷惑をおかけした方々には、心よりお詫び申し上げます。
それでは、みなさま。お元気で。ごきげんよう。
- 13.4.9 黄砂
-
「もしかしたら、まだ残っているかも」などと淡い期待を抱きつつ、民博から父の墓まで車を走らせてみた。
かすかに花を残している木もあったが、桜の季節の完全終了を確認しただけで終わってしまった。
仕方が無い。あの吉野でさえ、すでに満開だという。今年は諦めよう。
久しぶりに車に乗ったら、ボンネットが黄色くなっていた。
洗車しようかもと思ったが、実家へ行ってハニーの不在の理由をごまかすのも気が引けた。
カミングアウトから一夜明けたが、思ったより、反響は少なかった。
メールを一通もらっただけだ。
まあ、そんなもんだろう。
明日、ハニーが帰ってくる。
ハニーにすれば辛い別れだったはず。
励ましてあげたいが、私にその元気があるだろうか。
- 13.4.10 五心
-
「三角形には五つの心があるんだよ」
中学1年生にそう言うと、みな不思議そうな顔をする。
「真心と下心。浮気心に遊び心。最後はスケベ心」
「え〜!そんなんウソや!」と、たいてい3つ目あたりで騒ぎ出す。
「あ?ごめんごめん。これは私の持っている心やったわ」
「そうやろ。それなら分かるわ」と言葉には出さねど、頷く生徒達。
「おいおい、信じるなよ。人の心はもっとあるねんで!」
再び驚く生徒達。
う〜ん。いいな〜。素直なよい子はいらい易い。
「仏心に里心。気心なんてのもあるけど、たいがいは出来心やな」
「しつこいっちゅうねん!!」目が怒っている。
「けどな。ほんま人の気持ちは分からへんよな。そうや、いくつくらいあると思う?」
「・・・?」
「分からんか?ほな教えたろ。一億以上やで!」
「え〜!」
いい加減なこと言いよるわ!と誰も信じない。
「ほんまや!だって、億って漢字よう見てみ!人偏に意やろ。人の気持ちってことやねんで」
「ふ〜ん」
みな、半信半疑の面持ちだ。そりゃそうやろ。私が勝手に考えたんやもん。けど、それはヒ・ミ・ツ!
「それはそうと、おまえら、人の心は人の心読めたらいいと思うか?」
「・・・。」
「そりゃそうやな。おまえ達は賢いな。分かったら怖いこともあるよな」
「けど、知りた〜い!」「いや、要らんわ!」いろいろな意見が飛び交う。
私は、そっとしておく。結局は自分が体験しなければ、分からないのだ。その怖さは!
- 13.4.11 おかえり
-
帰る家に誰もいないのと、誰かが待っているのとでは、これほどまでに気持ちが違うものなのか。
玄関に灯りがともっているだけでホッとする。
そう、ハニーが帰ってきたのだ。
たかだか1週間ほどの不在だったが、その間、私の心は全く動かなかった。
やはり、私は一人では生きてゆけない。
ところが、ハニーの様子がおかしい。
「ただいま〜!」と駆け寄る私を怪訝な顔で見つめている。
「え?どうしたの?」と尋ねてくるではないか。
「え?」 どうした?って、訊きたいのはこっちだ。
「なんでいるの?」
「おい、どうした?ここ、どこだか分かるか?」
「宇和島でしょ」
「違うぞ。ここは奈良だよ」
しばらくキョトンとしていたが、ようやく目が覚めたようだ。
「ああ、そうか。奈良に帰ったんだ」
私もホッとした。疲れていたのだろう。夜行バスで早朝帰ってきたが、眠れなかったと言っていたものな。
一瞬、ほんの一瞬だけだが、本当におかしくなってしまったかと、疑ってしまった。
ごめんね。ハニー!おかえりなさい。早く元気になってね。
- 13.4.12 写真
-
先日のたこ焼きパーティの写真をようやく編集した。
それほど大した作業ではないのだが、今日まで延び延びになっていた。
どうも最近、いろんなことにやる気が起きない。困ったもんだ。
昨夜今日と、とても冷え込んだ。
生徒たちも体調を崩している者が多い。
今日なんて半分が欠席だ。
ま、おかげで写真の編集が完成できたのだけどね。
みんな(私も)早く元気にな〜れ!
- 13.4.13 純粋
-
今夜の「探偵ナイトスクープ」。タイトルだけ見たら面白くなさそうだったが・・・。
1.『輪唱ができない』
2.『自分の作った部歌を元気に歌わせたい!』
3.『ランドセルが喋った!』
良かった。とっても良かった。笑いありの涙あり。
人の気持ちの純粋さが伝わってきた。以下、番組のHPから。
1.『輪唱ができない』石田 靖探偵
和歌山県の女子小学生(9)から。私は輪唱ができない。そのため、家族から遊ばれてしまう。お風呂で輪唱をしていて、できないとお風呂から出られないので、熱くて大変です。輪唱ができるようになって、家族からおもちゃ扱いされないようにして欲しい。早く来てください、というもの。
2.『自分の作った部歌を元気に歌わせたい!』松村 邦洋探偵
大阪府の男性(59)から。府立高校に勤める定年間際の体育教師で、36年間一筋にソフトテニスの顧問をしてきた。半年前、いまひとつ元気の無い部員たちに、刺激を与える意味で「君たちの手で“部歌と応援歌”を作ってみないか?」と提案した。しかし、いつまで経っても部員たちから何も出てこないので、定年の置き土産にしようと考えて、自分で言うのもなんだが、素晴らしい歌を作り上げた。そして、部活前に必ず“部歌と応援歌”を歌っているが、部員たちのウケがいまひとつ良くなく、嫌々歌っているような空気を感じる。この“部歌と応援歌”の素晴らしさを部員たちに伝え、元気に歌ってもらうようにして欲しい、というもの。
3.『ランドセルが喋った!』田村裕探偵
滋賀県の女子小学生(10)から。私が小学1年生のときに、ランドセルがしゃべった。今までに何回かウソをついたこともあるけど、これだけは本当の本当。どうしてなのかはわからないが、今はしゃべらないし、証拠もない。これまでずっと、友達から「ナイトスクープに出たやろ」と言われたくないので、迷ってたけど決めました。またランドセルとしゃべりたいので、お願いします、というもの。
特に、3話目が良かった。
信じることの素晴らしさを教えられた。
今時の子どもはすぐウソをつく。そして人を信じないと思い込んでいた私。
とんでもない。純粋な子もいるんだ。と言うより、子どもは純粋なんだ。
それを、周りが変な色に染め上げている、いや、私が色眼鏡で歪めて見ていただけなのかも知れない。
泣いたおかげで、自分も少しはピュアーになったかと勘違いしている、カッパちゃんで酒た。(一応しらふ)
- 13.4.14 地震
-
結構揺れた。
すぐに隣のハニーを起こす。
揺れている間、落下物からハニーを守っているつもりでいたが、降ってくるものがあるとしたら天井以外はあり得ない。
見当外れも良いところだ。傍から見れば(見る者はいないが)私が震えてハニーにしがみついていたように思われたかも知れぬ。
頭をよぎったのは「ついに来たか、南海トラフ」だった。「しまった。何の備えもしていないぞ」
ずいぶん長い間のようにも思えたが、実際はそれほどでもなかったのだろう。
揺れが収まり、「東京の息子たちは大丈夫かな」と、テレビをつける。
関西だけのようだ。ほっと一安心。
「え?震度3にも達してないぞ」 奈良は地震情報にも表れていなかった。
再び眠りに落ちた。
目が覚めると、メールが届いていた。
「生きてる?大丈夫?」 次男からだった。
「大丈夫だよ。ありがとう」と返信したら、即「よかった〜!」との返事。
きっと心配していたのだろう。
長男からも心配のメールが届いた。
うん。よい子たちだ。
それにしても、地震は怖い。
真剣に防災対策を講じた方が良いかも知れぬ。
- 13.4.15 偶然
-
出勤時に呼び止められた。
「般若先生」
「え?」普通こんな場所で声をかけられはしない。だって、ここは自宅の最寄り駅。しかもまだ8:00前だ。
駅前に中学生が屯していた。改札前まで広がって「邪魔やな〜」と感じた矢先だった。
振り返ると、「おお!久しぶり」。教え子が立っていた。
中1のとき、訪ねた学校で出会ったきりだから、それから2年近くになる。
とっても小柄な(可愛らしい)子だったが、普通の中学生の背丈にはなっていた。
「バスケの試合があるのです」と言っていた。
うん。なかなか爽やかな青年になったじゃないか。
間抜けだったのは、私の方。
改札に入る寸前に呼び止められたものだから、定期を自動改札にタッチした後だった。
しばらく話をして、「じゃ!また」と格好良く立ち去ろうとしたら、改札を通れない。
『同じ駅から乗車はできません』みたいな表示が出ている。
「あ、さっきタッチしたからこのまま行けば良かったんだ」と気づき、再び颯爽と「じゃ!また」とその場を後にしたら、今度は「ピンポ〜ン!」と通せんぼされた。
駅員に助けてもらいやっと入場できたが、私を見る彼の同級生達の目が、
「あの格好いい人だれ?」から、「何や、この変なおっさん」に変わっているのが、明らかだった。
まあ、いいや。教え子に出会うのは気分が良いものだ。
- 13.4.16 二重取り
-
お歳暮でいただいた「グルメフリーチョイス」。
これって、サギかな。
慥か、次男の帰省に合わせ、お肉を選んだはずだったが・・・。
葉書が来た。
「まだ申し込まれていないようですが、期限が迫っていますよ」と。
まあ良い。お店がそう言うのだったらそうなのだろう。
ハニーの勘違いかも知れないし。
早速、申し込ませてもらった。
写真は平城宮跡で見かけた鳥。
- 13.4.17 自暴自棄
-
誰にでもあるだろう。
「今ここで○○したら元には戻れない」という瞬間が。
そこで「いや待て!落ち着くんだ」と理性を取り戻せるか、それとも「もういいや」と投げやりになってしまうか。
私は、たいてい後者だ。
それを言っちゃ〜おしまいだよ!と思える台詞も平気で言ってしまうし、
絶対に手が出せない品物。それを購入したら確実に行き詰まると分かっていながらも、ネットでポチしてしまう。
何故だろう???
もちろん、その瞬間、何も考えていない訳では無い。
その行動がどのような結果を招くか?は、ほぼ分かっている。
けれど、それでも止められないのだ。
何度も痛い目に逢っているにもかかわらず、そこに至った過程を考えると、一々あれがいけなかったとか、こうすれば良かったと思い返すのが、(己の非が分かっているだけに)面倒に感じてしまう。
謙虚に反省し、もう一度やり直そうと考えるのが賢い人。
もうどうでもいいや!と自棄になるのがお馬鹿さん。
まあ、結局は「ただのお馬鹿」になるのだろうが、自分でも呆れてしまうことが多い。
一言で、短気だとか性格のせいでは片付けられないような、もっと深刻な欠陥があるのかも知れない。
きっと私には「○○破綻者」そんな病名が当てはまるのだろう。
誰か教えて! - 13.4.18 花びら
-
「桜の花びらをつかむと幸せが舞い降りるのよ」とハニーの言葉に、
「しまった!」と臍をかむ私。
たった今、手のひらの上に降ってきた花びらを取り損ねたところだった。
造幣局の通り抜けに行ってきた。
3年ぶりだったからか、生来の方向音痴のせいかは分からぬが、またもや降りる駅を間違えた。
「まあ、たまには違うルートも良かろう」と思っているのは、私だけ?
初夏のような陽気の下、長い距離を歩かされ、ハニーは閉口していたに違いない。
今年は早めがお勧めよ!と言われていたから、本当は昨日訪れるつもりだった。
たったの1日が決定的な違いにはならぬだろうが、案の定、桜は見頃を過ぎ、早くも散り始めていた。
まあ、桜吹雪とまでは言わねど、はらはらと舞い散る花びらの下を歩くのも乙なもの。
欲を言えば、雲一つない晴天に汗をかきながら歩くより、「少し寒いね」なんて身を寄せ合って夜桜の下を歩いた方が風情があっただろうな。
また、花びらが舞ってきた。
思わず、真剣に手を差し出すカッパちゃん。
「よし!ゲットだぜ!」
ハニーに見せる。
「ふふふ、これで幸せになれるよね」嬉しそうに見つめ合う2人であった。
- 13.4.19 Yシャツ
-
「今日の先生は、シャキッとしていますね」とある生徒。
「おいおい、普段の俺は何やねん。しなびた野菜か!」と、内心憤りながら「なんで?」と訊く。
「あの〜。服の感じがいつもと違うのですよ。ほら、ズボンも替えてるし」
「ほんとや!ほんとや」と、女の子たちが騒ぐ。
「よく見てるな〜。けど、カーディガンを脱いだだけやで」
彼女たちにはワイシャツの白が鮮やかに見えたのだろうか。
私にすれば、白より淡い色の方がおしゃれに思えるのだが・・・。
まあ、悪い気はしない。褒め言葉と受け止めておこう。
それにしても寒かった。
こりゃ、明日からまたしばらくはカーディガンが要るな。
- 13.4.20 スキャナー
-
スキャナーが動かなくなったのは、先月のこと。
本日、新しいスキャナーが届いた。
なんと、タダ!(正確に言えばタダじゃなく、ポイント交換で購入したのだが)
現在、インストール中。
さて、上手く動いてくれるだろうか。
おっかしいな〜。時間がかかりすぎだ。
残り時間約1分の表示がかれこれ10分以上続いている。
不吉な予感。
- 13.4.21 コミュニケーション能力
-
先輩が入院されたと聞き、お見舞いに。
癌だそうだ。
幸い初期だったらしいが、久し振りにお会いしたお姿は、やはり心なしかやつれておられた。
同行した後輩達と、一杯呑んだ。
一人は気配りの鑑みたいな弁護士。
万事にソツがない。若いけどしっかりしている。
もう一人は、ボディービルダー。
悪い奴ではないのだが、とにかく話が理屈っぽい。
通訳をしているからか、やたら外国と比較しては日本を貶す。
彼の言うことは至極まっとうだ。非難するつもりは毛頭ない。
「日本人はコミュニケーション能力に欠ける!」等は大いに頷けた。
しかし、別れる間際の態度はいただけなかった。
顎に切符を挟み、片手で「ほなサイナラ」はないやろ!
う〜ん。これが欧米か!
- 13.4.22 消費税ゼロ
-
「消費税ゼロ!毎月3日と20日は消費税ゼロ!」
関西人なら聞いたことはあるだろう。関東の人でもあるかも知れない。
私の教室の近所にもそのお店はあるが、私が行くのはもちろん3日か20日だ。
その日、店内には冒頭のコマーシャルソング?が延々と流されている。
先日、訪れた際にもその歌は流れていた。
けど、「あれ?なんか違うぞ?」違和感があった。
原因はすぐに判明した。
ある店員が、拳を振り上げ、バックグラウンドミュージックに合わせ、大声で歌っていたのだ。
レジの後ろでではあるが、それは異様な光景だった。
その青年と少し話をしたが、けして、変な子でも悪い子でもなかった。むしろ、とっても好青年。
じゃあ、何故? ここからは推測だ。
彼は朝からシフトに入っていたのかも知れない。
私が訪れた閉店間際には、一日中流され続けたであろうあのメッセージに、すっかり嫌気がさしていたのか、それともきれいに洗脳されていたのか、いずれにせよ、おそらくもうどうでも良いような状態になっていたのであろう。
う〜ん。恐るべし!メッセージソング。
たまにしか行かない私でさえ、強烈に印象に残っているのだ。一日中聞かされた日には、そりゃ踊りたくもなるわな。
参った!参りま酒た!
しかし、税率が10%になったらどうするのだろう。
- 13.4.23 偶然か必然か
-
この日記を公開しないようになったため、自分の中でバランスが壊れかけているようだ。
本来だったら日記ネタのレベルだろう。
HOPES通信に書くべきかと、ちょっと悩んだが、書いてしまったものは仕方ない。
さて? - 13.4.24 作問
-
算数オリンピックの問題を考えた。
「やった〜!完成!なかなか良い問題が出来たぞ」と、ほくそ笑んでいたのだが。
検証してみたら・・・。
答えがなかった。
ガ〜ン。私の2日間を返せ。
落ち込んでいたら、MASSEからも作問の依頼が来た。
う〜ん。どうしよう。
- 13.4.25 同時進行
-
以前にも書いたが、私はいつも併行して数冊の本を読んでいる。
通勤途中に読む小説。(大抵2冊を持ち歩き、その日の気分で読み分けている)
トイレの中ではエッセイが多いかな。家でのんびりするとき用には、これまた小説。
偶然だが、それらが同時にラストを迎えた。
今回は、トイレの中ではミステリー(教え子が書いた3作目)。こいつがまたややこしい。
電車の中ではSF長編と短編集。SFなどふだん余り読まないのだが、まあいろいろ事情もあるわ。
短編集(=絵本?)も意味不明だったし。
さすがに頭が混乱してきた。
やっぱ、複数(特に長編2冊)の同時進行はきつかったかな。
- 13.4.26 続けるということ
-
「継続は力なり」とはよく言ったものだ。
どんなことでも続けて行くにはエネルギーが要る。
体力的にも精神的にも。
最近ジョギングをサボり気味のカッパちゃんで酒た。
- 13.4.27 枝豆
-
昨夜のハニー亭。メニューに「枝豆」が登場した。もちろん今年初めてだ。
ビール大好きのカッパちゃん。枝豆も大好物だ。大感激で頂いた。
まだ、肌寒い日が続いているが、もうそんな季節なのね。
「鍋と枝豆。どちらを選ぶ?」
選択を迫られたら、困ってしまうが、おそらく答えは決まっている。
「どっちも!」
ダメかな?ね、ハニー!
- 13.4.28 連休
-
「きっとすごい人出なんだろうな。こんな良い天気だし」
ため息交じりに空を見上げるカッパちゃん。
連休中に仕事をしている我が身を恨んでいるのではない。
むしろわざわざ人混みに出て行かずとも良いことを喜んでいるくらいだ。
し・か・し。
今日は神戸まで行く用事がある。
水泳部の先輩が、東京から帰ってこられたのだ。
10年以上のご無沙汰なので、お目にかかれるのがとても楽しみ。
じゃ、何が気に入らないの。
神戸に行くことは問題ない。
ただ、梅田を通過するのが怖いのだ。
何でも、梅田はすごいことになっているらしい。
怖いもの見たさで途中下車してみようか。
いや、いや。そんな時間的な余裕は全くない。
さあ、そろそろ出発だ。
- 13.4.29 ミニOB会
-
10年どころじゃ無かった。H先輩とお目にかかったのは20年以上前のことだった。
4学年計7名が集まった。
H先輩だけではない、10数年ぶりにお会いしたY先輩。T先輩。
懐かしいメンバーばかりだ。
外見にはさほど変わりは無いが、さすがに皆年をとった。全員が50才以上だ。
それでもあっという間に蘇る高校時代。嬉しくなってついつい呑みすぎた。
近況報告では驚くことがたくさんあったが、まあ生きていればいろいろあるだろう。
私の終電は早々と無くなり、昨夜は同期のOくん宅に泊めてもらった。
明け方まで呑んだのは久しぶり。
うえ〜!気持ち悪い。
- 13.4.30 寿
-
卒業生が結婚の報告に。
きれいな女性を連れてきた。
「初めまして」と挨拶をする。え?苗字が同じ?
まあ、珍しい名前ではないけど、偶然でもそんなことあるんやな〜と思ったら、違った。
既に入籍を済ませていたのだった。
で、来月挙式だそうだ。
「ちょっと順番は違うんですけど」と、笑っていた。
全くノープロブレム。当人たちが幸せならば文句はない。
生徒時代の写真を眺めながら談笑。
あの可愛かった丸顔の坊やが立派になったもんだ。
どうぞ、末永くお幸せにね。