カッパの日記 

2019年5月

19.5.1 改元

 新しい年号『令和』が始まった。
 まるで新年を迎えたようで、少し気が引き締まる。
 しかし、世間の馬鹿騒ぎには辟易する。
 この気持ちは、騒ぎに乗り遅れた部外者の疎外感からだけではなかろう。
 まわりがどう変わろうが、自分自身が変わらなければ意味が無いのに。
 世間に逆らうつもりはないが、事実は事実として受け止め、その中でもっと淡々と生きるべきだ。と私は思う。

19.5.2 快方

チコちゃんシール  昨日は足の調子が良かった。
 腫れはあるものの、痛みはない。
 ロキソニンも飲まずに過ごせた。
 杖なしでも大丈夫と思えるほど。
 このまま快方に向かえば良いのだけど。

 写真は、保護者からのプレゼント。ふふふ。良いでしょ!

19.5.3 文化祭2019

文化祭2019  母校の文化祭に行って来た。
 雨も降っていなかったし、久し振りだしね。
 あれ、けど、去年も行ってたわ。

 少し迷ったが、杖なしで行くことに。
 だって、誰かに出会ったら、一々説明するのも面倒でしょ。
 それも「痛風で酒ねん」なんてさ。
 まあ、結局誰にも会わなかったけどさ。
 あ、校長先生にだけはご挨拶をしたぞ。

 バザーは空いていた。例年、入場制限が行われるほどなのに、なじぇ?
 時間が早かったからかな。(なんせ午前9:00過ぎには着いていたもんね)
 めぼしい物はあまり見あたらなかったが、焼酎サーバーなるものを発見。500円だったから買っちゃった。
 あと、がんばりUP点のご褒美に使えそうな意味不明のグッズも購入。こちらは100円。

 灘校グッズはほとんど売り切れ。けど、扇子がまだあったので、(使わないだろうと思いながらも)一応記念にね。
 そうそう、合格鉛筆も買ったぞ。受験する子にあげよう。

 展示はLEGO同好会を覗いたくらい。制作延べ300時間の超大作には圧倒された。
 長年受け継がれているという校長の肖像画。校長が若くて、思わず和んだね。

 マジック同好会は超満員。教室の後方から眺めるのが精一杯。
 けど、流石やね。仕掛けはちっとも分からなかったが、感嘆の連続。大いに楽しませてもらった。

 あれ?サッカー部が毎年行っていたお化け屋敷。今年は見かけなかった。
 何処に行ったんだろう。もうやらないのかな?残念。

 まあ、とにかく予想通りの人出で酒た。
 滞在時間はほんの1時間ほどなれど、思いの外疲れてしまい、電車で危うく寝過ごすところだった。

 楽しい時間は終了だ。さあ、現実に戻ろう。

19.5.4 マッコリ

 「友遠方より来たる」
 神奈川在住の高校の同級生。
 今春、次男さんが京都の大学に入学した。
 このGWを利用して、京都を経由して、奥さんの実家の山口まで。
 その帰り道、わざわざ私に会いに来てくれた。もちろん、奥さんと次男さんもいっしょだ。

 奥さんには、お目にかかったことはあったが、話をするのは初めて。
 友から聞いていたとおりの奥ゆかしい雰囲気を持った、美しいお方だった。
 次男さんとは、彼が小学生の時に一度食事をしている。
 それから10年。当たり前だが、ずいぶん大きくなっていた。友も大きな方だが、身長はもうほとんど変わらないんじゃないかな。
 今回の会合は、なんと次男さんのリクエストだったらしい。
 こんなおっさんのどこが気に入ったのだろう。まあ、光栄の至りではあるが。

 場所は、鶴橋の韓国料理屋。
 行ったことのない店だったが、ハニーと一緒だから迷わない。
 私たちの方が僅かに早く到着。その間、私は何を呑もうかとずっと考えていた。やはり焼酎かな。

 友人家族到着。さあ、楽しい時間の始まりだ。
 長時間の運転で疲れているだろうに、そんな様子は全く見せず、おかげで場は大いに盛り上がった。
 彼とは、高校から予備校時代には良くつるんでいたが、再会を果たすまで、実は20年近いブランクがあった。
 しかし、何と言えば良いのかな。気の合う奴とはそんなブランクは関係ない。
 あっという間に高校時代にも戻れるし、かと言って、昔話ばかりしているわけでもない。現在のお互いも認め合っている。

 いつの間にか、マッコリを酌み交わしていた。
 グラスでなくて、お椀みたいなもので呑むのよね。正に、酌み交わすって感じだ。
 マッコリを呑むのは初めてだったが、とても呑みやすかった。こりゃ、クセになるかも?
 やっぱり、酒の味は相手次第やな〜。

 今日は同級生が経営している大阪のホテルに泊まり、明日京都を回ってから帰るのだという。
 う〜ん。恐るべき行動力。私には到底真似できそうもない。
 友よ、また会おう。元気でな。(先ほど、無事に帰宅したとの報があった。走行距離は2000km近かったらしい。ひょえ〜!)

19.5.5 陽気

灘校グッズ  流石は5月だ。
 我ながら、変な感心の仕方だと思うが、今日などはホント汗ばむような陽気だった。
 私は今日から夏ズボン。それでも暑く感じたのは、肥満体型のせいなのか。
 先日購入したセンスが役立つかもね。
 ↑渋い緑で、結構気に入っている。

19.5.6 立夏

 連休が終わった。
 このGW。個人的には、ハプニングやイベントなど結構いろいろなことがあり、割と充実していたように思う。
 しかし、仕事面では問題山積。気の休まる間が全くなかった(いや、おそらく、これからもないだろう)。

 学力の低さは意識の低さ。多くの生徒達は何のために勉強しているかを全く分かっていない。
 目標があやふやだから、行動もいい加減になるのだ。
 なのに、その事に全く気がついていない。
 言われた事だけを形式的にこなしているだけ。誤魔化しながらね。

 もうイヤ!何度も叫びだしそうになった。
 やる気のない生徒をどう引っ張り上げろというのだ。
 目標の見えていない生徒をどこに向かわせれば良いのだ。
 実力も無いのに、プライドばかり高い生徒を、どうすりゃ本気にさせられるのだ。

 え?それがお前の仕事だろ!てか。
 慥かにそうだ。
 あらゆる手を尽くしてきたつもりでも、まだ方法があるかも知れぬ。

 もう少しがんばろうか。
 しかし、暦の上ではもう夏なれど、私の心はいまだ厳冬。

19.5.7 青空

 連休明けの今日。久し振りにたっぷりと睡眠を取った。
 外は快晴。素晴らしい青空が広がっていた。雲一つ見当たらない。
 昨夜の雨のおかげで気温が下がったのだろうか、空気も爽やか。
 駅までのんびり、坂を下りていった。
 出勤の慌ただしさは全くない。まるでお散歩。最高の気分だった。

青空  ところが、駅に着いて、気がついた。
 あれ?スマホがない。と言うことは、定期もない。
 トホホ。家まで取りに帰らなければ・・・。
 (←写真は、戻る道すがら撮ったもの。しかし、空だけってのも、結構間抜けで酒ね。)

 一計を案じ、公衆電話からハニーに電話をかけた。(久し振りだ)
 「良い天気だから、君もおいでよ」なんてね。
 己の失態に情けなくなりながらも、まあ、好天のおかげで、落ち込むまでには至らなかった。
 でも、やっぱり間抜け。
 ハニー、ごめんね。

19.5.8 恋する般若

 西加奈子。
 私はこの作家が結構好きで、作品は(文庫化されたものは)ほとんど読んでいる。
 小説は読み尽くしたので、ついに、エッセイまで手を出してしまった。

 「まにまに」を読んだ。
 彼女のここ数年のエッセイをまとめ直したものなのだが、いきなり驚いた。
 2話目のタイトルが「恋する般若」だったのだ。

 え!俺のこと?どうして?
 会ったこともないのに、何故?
 え〜!まいったな〜。
 などと、一人で照れていたのだが、よく考えたら(考えるまでもなく)、彼女が私が恋していることなど知るはずはない。

 内容は、恋する女子を冷静に客観視したものだったのだが、彼女の良さはここにある(と思う)。
 彼女は自分を客観的に分析できるのだ。
 だから、他人のこともよく観察でき、理解できるのだろう。

 100%の共感はなかった(そりゃ、男と女だものね)が、なかなか面白いエッセイだった。
 お勧め度65%くらいかな。(松本ちえこかっちゅうねん。って、意味不明だね)

19.5.9 空から

 空から降ってくるのは、雨や雪だけとは限らない。

 今日も好天。
 ルンルン気分で駅までの道を歩いていたところ、突然、左頬に冷たい感触があった。
 左手も濡れている。
 「え?この天気で雨?」
 ちがう!雨ではない。雨なら良かったのだ。
 鳥の糞(尿)だった。

 服に付いたわけでもなく、大した被害ではなかったが、気分が良いはずはない。
 実際、午後の仕事は捗らなかった。

 口を開けて上を見ながら歩いていなくて良かった。と喜ぶべきなのだろうか。
 今後、電線の下は極力歩かないようにしよう。
 皆様もご用心を!

19.5.10 今度は左足

 あ〜あ、また、杖の世話になりそうだ。

 1週間前の状態がウソのように、最近は快調そのものだった。
 これなら、ビールと日本酒の解禁も近いわい。と喜んでいたのだが・・・。

 今度は左足が痛い。
 甲から足裏にかけて痺れたような感覚がある。
 今は何とか歩けるが、先ほどまでは起き上がるのも辛かった。
 これは、やはり痛風の症状なのだろうか。

 痛み止めを飲んだからか、現在は大した痛みはない。
 けど、また同じような日々が続くのかと思うと、憂鬱だ。
 ビールも日本酒も全く飲んでいないのにな〜。(え?焼酎もダメなの?)
 せめて、来週行われる高校時代の大同窓会までには、杖なしの状態に戻りたいものだ。

19.5.11 フィルター掃除

 良い感じの気候が続く。
 暖房も要らなければ、冷房には未だ早い。そんな今日この頃。(電車は冷房がかかっているけどね)
 (恵まれすぎた環境の)生徒達からは、ブーイングの嵐なれど、私は一切無視を決め込んでいる。
 慥かに、たまに暑いなって思うことはあるけどさ。
 しかし、私にすれば、まだ「何言うてんねん?」のレベルなのだ。
 「己の頭の回転の鈍さを、温度のせいにするんじゃね〜!」てね。

 とは言え、そろそろ使う日も近いだろう。
 と、言うわけで、2日がかりでエアコンのフィルター掃除をした。
 年に一度(大部屋はね)の作業のせいか、思いっ切り汚れていた。
 ご存知で酒か?チョークの粉末ってスゴいので酒よ。
 おかげで、私の鼻毛はいつもボ〜ボ〜!

 意外に思われるだろうが、結構、繊細な作業なのよ。
 フィルターに水をかけながら、少しずつ汚れを落とす。
 水をまき散らしてもいけないし、雑だと汚れは落ちない。
 「よし!これで完璧!」と思っても、乾いた後のフィルターを見ると、いつもガッカリする。
 落としたつもりでも、残った汚れが目立つのだ。
 結局、今回もやり直し。
 ま、これはいつものことだけどね。

 それより腹が立つのは、作業中に蚊に咬まれたこと。
 人が(ホースを持って)動けないことを良いことに、背中まで咬みやがった。
 「え〜かげんにせ〜よ〜!」
 けど、ま、仕方ない。
 許そう。お互い、生きるのに精一杯だもんね。

19.5.12 28歳

 昨日は長男の誕生日。28歳になった。
 大きくなったものだ。って、そりゃそうだ。
 もう家庭を持っているのだからね。

 結婚式以来会っていないが、元気にしているのだろうか。
 連休中もクラブの遠征引率などで、相変わらず忙しい毎日を送っていたようだ。
 まあ、心配しても仕方ない。
 一番はもう奥さんに譲ったんだしね。

 私としては、ちょっぴり寂しいバースデイだったが、詮無きことかな。
 おめでとう!幸せな家庭を築くんだぞ。

19.5.13 母の日

 今年も2人の母へプレゼントを贈ることが出来た。
 嬉しい限りだ。
 しかし、母は年々年老いていく。
 それはそれで仕方ないのだろうが、諦めきれない。
 いつまでも元気でいて欲しいと願うばかりだ。

 いつも思う。
 子どものことを愛している一番は、絶対に母だ。
 母ほどありがたいものはない。
 けど、そのありがたさをついつい当たり前のように感じてしまう。
 勘違いも甚だしい。
 そんな、馬鹿息子のひとりごと。

19.5.14 ウソ、大嫌い

 改めて言うまでもなく、ウソが好きな人間なんて誰もいない。
 しかし、ウソをつかれるのは嫌いなくせに、人は必ずウソをつく。

 私も然り。
 生徒達には「私はウソを申しません!(ときっぱり)」だが、それは算数の授業(内容)に於いてだけのこと。
 私生活はウソばっかりかも知れない。(自覚症状がないのは、困ったものだが)

 そんな私が言うセリフではないが、最近、巷に溢れかえっているウソに気が狂いそうだ。
 ニュースで流れるのは毒ばかり。毒がめぐってる。(「こうせつ」かって〜の。で分かる人。私は好きで酒)
 微笑ましい話題なんて、滅多にない。
 と言うより、実際「え?いつあった?」のレベルで、何も思い出せない。
 政治家どものウソは今では当たり前。芸能人に至ってはウソがウリ?それが芸?
 大人がこれでは、子どもが正直になれるはずもない。
 実際、子どもはウソつきばかりだ。

 もっとも、ウソは絶対の悪ではない。必要悪という解釈(大いに賛成だ)もあるくらいだしね。
 けど、ばれてから「ゴメンナサイ」と言うレベルのウソなら、吐かない方が良い。
 「いいえ!絶対に違いま酒」と、最後まで言い切れる自信があるなら、(ウソも許される?)堂々としていれば良い。
 極論だが、私はそう思う。

 まぁ、(できる限り)正直にありたいとは思いま酒。
 それは、皆さんも同じでしょ。
 もちろん、自分にも他人にもね。

19.5.15 いま

 自分でも嫌になる。我ながら変な性格だと思う。

 私は「いま」を楽しめない。
 つい、その先のことを考えてしまう。
 明らかに、人生を楽しむという意味においては、損をしている。

 例えば、爽やかな好天が続いているとしよう。
 「わ〜!良い天気だ。気持ちいいな〜」と思う心は、一応持ち合わせている。
 けど、それと同時に
 「あ〜あ、この天気も今だけなんだよな〜。もうすぐ梅雨入りか?嫌だな〜」と考えてしまうのだ。(沖縄は早くも梅雨入りしたそうだ)
 ね、変でしょ!

 若い頃は全く違った。
 「いま」さえ楽しければ、それで良かった。先のことなど一切考えず、単純にその時間だけを生きていた。
 いつからこうなったのだろう。

 先を全く考えないのも困ったものだが、現実を肯定せず、悲観的に捉えてばかりでは面白くない。
 夢ばかり見てきた挙げ句、理想と現実との違いに打ちのめされ続けた結果、こうなってしまったのだろうか。
 あ〜あ。何とかならんかな?

19.5.16 ビデオ

 欠席者のために授業をビデオに撮る。
 そのビデオをDVDに焼いて渡す。
 簡単に言えばそれだけのこと(編集は全くしていない)だが、この作業が結構大変だ。

 以前はもう少し楽だった。
 ビデオカメラを変えたからなのか、それとも私が何か操作間違いをしているのからなのか。原因は分からない。
 しかし、とにかく、やたらとたくさんディスクが必要なのだ。
 これまでは、2時間の授業なら、ぎりぎり1枚のDVDに収まっていた。なのに、今は3枚。
 となると、ディスクの入れ替え作業のために、PCの前にずっと張り付いていなければならない。
 まあ、他の作業も並行して行えるから、言うほど大したことはないのだが、欠席者が多いと話はまた違ってくる。
 学校行事で複数人が休むと2コマなら1人に6枚渡さねばならない。
 所要時間は2時間の授業1コマ焼くのに30分〜40分。単純に掛けるその人数分。

 前回は3人だったが、今回は5人欠席している。
 ひょえ〜!冗談ではなく、優に7〜8時間はかかるのだ。(授業中はこの作業はできないしね)
 ま、仕方ないけどさ。

19.5.17 原因判明

 今日もひらすらダビング作業。今日は27枚の予定。

 どうしてデスク枚数が多くなるのだろうか?
 ハニーが教えてくれた。
 「高画質になってるんじゃない?」
 「え?そんな馬鹿な」

 そうで酒た。その通りで酒た。
 こんなオッサンの授業、高画質で見る必要ないのにね。
 家庭用に購入した物を数回使用した後、仕事で使っていたため、以前の仕様のままになっていたのだ。

 ハニー。かちこいね〜!あじがとう!!

 さあ、ひたすら焼くぜ!

19.5.18 心は少年

 見わたす限りオッサンばかり。
 ホテルの大浴場は私と似たようなお年頃のオッサンが溢れかえっていた。なかなかの壮観(?)だ。

 湯船に浸かって「う〜ん」と唸る。
 お!正面に見えるのは『チコちゃん』に出演した教授様ではないか。
 向こうも気がつき、二言三言を交わす。しかし、あまり長く浸かっているとカッパがタコに変身してしまう。
 「じゃ、またあとで」と湯船から脱出。

 そう、今日は「還暦前の大同窓会」なのだ。
 この手の集いには、いつも遅刻の私。
 今回ばかりは(最後になるかも知れないものね)、宴会の冒頭から参加したくて、授業を一つスタッフに任せて会場(宝塚)へと急いだ。
 ところが、ここでアクシデント発生。
 阪急電車は滅多に乗らない私。宝塚行きの文字につられ、発車間際の電車に飛び乗ったのだが・・・。
 え?宝塚が終点?下調べしていた電車と違うじゃないの。
 西宮北口回りで行くつもりが豊中経由になってしまった。
 が〜ん!間に合うだろうか?
 次第に疎らになる客席を眺めながら、不安ばかりがつのる。
 幸い、数分のロスだけで済んだようで、仲間達からは笑われたが、おかげで(冒頭にあるように)風呂に浸かることも叶った。

 さあ、宴会開始だ。
 ちょっと、待った。その前に、物故者に捧げる黙祷があった。なんと既に4名が鬼籍に入り、行方不明者も1人いるらしい。
 (死んだらあかんね。生きとかなくっちゃね)
 さあ、今度こそ乾杯だ!と思いきや、長い長い前説が続く。
 もうあかんと、乾杯を待たずにあちこちで飲み始めるお馬鹿さん達。もちろん私もその一人。
 正式な乾杯までに、私たちのテーブルのビールはほとんど空になっていた。

オッサンばかり  それからは、いつも通りのグタグタ宴会。
 40年前の面影を残している友もいれば、全く誰か分からない人もいる。
 合い言葉は「お前、誰や?」(あちこちで飛び交っていた)
 「○○じゃ」と言われ「お〜!」と返事をするも、頭の中には「???」。
 会うのが高校卒業以来の奴も多かったが、話すのが中学入学以来初めての奴もいたかな。
 数人から名刺ももらったが、全て茶羽織の中に忘れてきてしまった。(←おバカ)

 大宴会(↑総勢80数名)が終了すると、今度は2次会だ。
 あれ?ハニーがいるぞ!
 ああ、そうだ。泊まりになると次の日の授業に確実に差し障りが出るので、今回は日帰りを選んだのだった。
 ハニーには私の救出を依頼していたのだ。

 2次会は部屋飲み。少し顔を出してから帰ろうと思ったが、あいにく部屋は超満員。
 仕方ない。引き上げるか。と、後ろ髪を引かれつつ、数人に別れを告げ、部屋を後にした。
 けど、あれ?エレベーター前で酒盛りをしている奴らがいるではないか。
 バカで酒ね〜。これじゃ、コンビニに屯するヤンキーと変わらないじゃん。
 幸い、そのフロアーは私たち以外に宿泊客はおらず、他人様に迷惑は掛けていないのだけどね。
 え?私。もちろん、その輪に加わりま酒たよ。(ハニーは呆れ顔)
 もう、何を話していたかも覚えておらず、ただただ馬鹿笑いの連続。完全に出来上がっていた。
 体はオッサンなれど、心は少年。みんな気分は高校生で酒た。

 次はいつ、みなに会えるのだろうか。
 みんな、元気でいろよ。私もがんばるからな。

19.5.19 意志薄弱

 誘惑に弱い奴。意志薄弱。身勝手。楽天家。
 何と言われても仕方ない。
 飲んでしまったのは、事実なのだから。

 しかし、ご馳走を目の前にして指をくわえてはいられなかったのだ。
 ズラリと並んだビールびん。美味そうな日本酒も「私を呑んで」と誘惑してくる。
 友は次から次へと注いでくれる。それを「体調が悪いから」と断るのも、無粋だ。
 なんて、全ては言い訳で酒ね。

 途中からは焼酎もあることに気がつき、焼酎に切り替えたが、それまでどれだけ呑んだことか。

 はい、自業自得で酒。
 今朝は足が痛かった。
 再び、節制の日々が始まる。
 まあ、しばらくは我慢で酒ね。

19.5.20 人の気持ち

 杖を使うようになって、杖を使う人の気持ちが分かるようになった。
 理科を教え始めて、教わったことが理解できない人の気持ちが分かるようになった。
 健康を損なって、ようやく人の痛みが分かるようになった。

 経験しないことには分からない事がいっぱいある。
 本当は、これじゃあかんのやろうけど、実際分からなかった。
 いや、分かろうとしていなかったのかも知れぬ。
 だって、未経験のことでも、その人の立場になれば分かるはず。

 言われて嫌なことならこれを言わない。されて嫌なことならしない。
 単純だけど、今まで、最低限このことだけは守ってきたつもり。
 しかし、それだけでは「思いやり」とは言えない。

 もっともっと人の気持ちを理解するように努めなければ。

19.5.21 上原引退

 どんなに偉大なプレーヤーでも必ずこの日はやってくる。
 イチロー然り、秀さんもね。
 ついに、上原までもが引退した。
 仕方ないとは言え、寂しい思いもある。(けど、なんで巨人は彼と再契約したのか?)

 上原と言えば、私は「敬遠の悔し涙」を思い出す。
 球団の指示で、自軍の選手(松井だったよね)とタイトル争いしている(ペタジーニ?)を敬遠させられたときに涙を流したのだ。
 もう20年も前の事だ。
 偶々LIVEで見ていた私は、この時感動した。
 なんて自分に正直な男だろう。ってね。

 会社員は、いやおしなべて社会人は、帰属集団に気を使う。
 流行り言葉にもなってしまったが、「忖度」て奴で酒かね。
 私はそのような機嫌取りのような気遣いが大嫌いだった。(若かったしね)
 だから、彼のその涙には大いに共感を覚えたのだ。

 まあ、会ったこともなければ話をしたこともない人も心中を知る術もない。
 しかし、彼がこの年まで頑張れたのも己を曲げない強い意志があったからではないだろうか。
 私も、ブレない漢であり続けたい。

19.5.22 ガネーシャ最高

 『夢をかなえるゾウ3』が文庫本になった。
 早速購入。まだ半分くらいしか読んではいないが・・・。
 ガネーシャについては、過去にこの日記でも何度か取り上げている。
 初めて読んだときも衝撃だったが、ドラマ化されたときの感動?は忘れられない。
 もう10年以上前の事なのに、鮮明に覚えている。古田新太と水川あさみ。まさに、最高のハマリ役だったね。

 今回の『3』を読んでいても、登場人物がそのまま彼らのイメージと被さってしまう。
 もう一度、映像化されないかな〜。
 あ、もちろん。映像に頼らなくても、十分素晴らしい内容だと思いま酒けどね。お勧めで酒!

19.5.23 まさか

 「まさか?」
 「そのまさかで酒よ」
 何度も目を疑ったが、数字は変わらなかった。

 自覚症状はあった。
 しかし、何となくヤバいかも?って程度だった。
 まだ大丈夫だろう。だって、最近は暴飲暴食はしていないしってね。
 半分は希望的観測。半分は勝手な思い込みで、現実から目を背けていたのだ。

 けど、現実は厳しかった。
 「75.6kg」
 間違いなく、新記録達成だ。

 が〜ん!どないしよ。この足では運動はできないしな〜。(え?言い訳や!てか)
 う〜ん。困った。

19.5.24 読了

 『夢をかなえるゾウ3』
 3日で読み終えた。
 通勤時間に読んだだけだが、見事に引きこまれ、電車を降りるのが恨めしく思えたほどだ。
 面白いばかりではなく、素敵な話で酒た。

 私自身、随分教えられた。
 「目標を定められない子に、どう接するべきか?」
 「目標達成の苦しさに負けそうになっている子に、何が出来るか?」
 いま正に私が悩んでいる事へのヒントを頂いたように思う。

 もちろん、現実と理想のギャップはある。
 けど、心の持ち方次第で、人は変われる。
 これだけは、絶対に真実。
 たかだか生徒指導40年弱の私が言うのはおこがましいが、実際、激変した子達を何度も目の当たりにした。
 正直、全員を良い方向に導けたかと問われれば、口を閉ざすしかない。
 試行錯誤を重ねてきたが、まだ絶対の正解(あるのかな?)は見つかっていない。
 けど今回は、「あ!これ、良いかも」と思える方法を示してもらえたように思える。

 結局、私って単純なので酒よ。
 「この人の言う事なら正しい」と思えるのは、その人が好きなとき。
 「何言うてけつかんねん」と感じるならば、そいつのことを全く信用していないから。

 作者の水野敬也さんとはお目にかかったこともないが、私はなぜかこの人の言葉が腑に落ちる。
 きっと、共通の価値観があるのだろう。
 ありがとうございま酒た。
 おかげで、ぶれずに生きられそうで酒。

19.5.25 パズル

パズル本  またもや、本が届いた。
 K氏からだ。
 いつもありがとうございま酒。

 前回頂いた本は3分の1でギブアップ。
 今回はもう少しがんばりたいな。

19.5.26 暑〜

 39.5℃だと〜?!
 昨日の最高気温だそうだ。しかも、北海道でらしい。

 大阪も暑かった。
 たまらず、教室に冷房を入れた。
 けど、まだ5月やで〜。

19.5.27 不安

 明日から北海道。
 楽しんできたいのだが、色々と不安もある。

 不安その1
 8:00の便なので、始発に乗って関空まで行くのだが、起きられるだろうか。
 最近、二度寝をしてしまうことが多く、大いに不安。
 今宵は呑まずに早く寝よ。

 不安その2
 何着ていけば良いんだろう。
 学校訪問がメインなので、スーツで行くつもりだけど、その後は着替えるつもり。
 北海道は暑いのだろうか。寒いのだろうか。

 不安その3
 運転できるだろうか。
 足の調子は一進一退。
 この2日間、杖は使っていないが、足の甲の腫れは治まっていない。

 不安その4
 ハニーが体調を崩している。
 私も絶好調とは言えない。
 辛い旅にならなければ良いのだが。

19.5.28 歓待

 幸いなことに、前日の不安はほとんど杞憂に終わった。
 4:00前に目覚め、余裕をもって出発。空港でコーヒーを飲む時間すらあった。
 出かけるときは雨だったが、向こうは曇天。暑くもなく寒くもなく、大阪とさして変わらぬ気候だった。
 足の痛みはなく、運転もできた。慣れぬレンタカーではあったが、安全運転に努め、何のトラブルもなかった。
 ただ、ハニーが偶に咳き込む。睡眠不足も手伝ってか、心なしか元気がなかった。

 レンタカーを借り、高速に乗り、目指すは北嶺中学校・高等学校。
 この学校には25期生のR君が高校1年生として在籍している。
 もっと早く一度挨拶に伺おうと思っていたのだが、なかなか時間が取れず、今日まで延び延びになってしまっていたのだ。

 先ず、R君の担任の先生が応対して下さった。
 彼の現況を伺い、彼が大きく成長していることを知る。(尤も当時の問題点が未だに解消されていない部分はあったけどね)
 一人一人の生徒によく目が行き届いているなと感心した。
 次は寮に案内され、寮母さんが応対して下さった。
 寮母さんはR君のことを、これまた驚くほどよく知っていた。
 ずっと一緒に生活しているからこそなのかも知れないが、いやいやこれは当然のレベルではない。
 温かい目で見守って下さっていることに、心から感謝したい。
 「ずいぶん成長されたのですよ」と頻りに褒めて下さるが、当初は一体どれほどやんちゃだったのか。
 「30年近い私の寮母としての中でも、忘れられない生徒です」と仰った。
 こちらは、ひたすら頭を下げるしかなかった。

 程なく、本人も登場。そして、校長先生もお見えになった。
 「久し振りでしょう。大きくなったでしょう」と言われるが、実は2ヶ月ほど前に会っている。
 弟の卒業記念パーティに彼も参加してくれたのだ。本人は「正月以来ですかね」何て言っていたけどね。

 校長先生にお目にかかるのは3回目(いや4回目か?)。
 相変わらず、精力的に活動されているようで、エネルギーが伝わってくる。(慥か私より少し年上のはずだが、とても若々しい)
 R君は授業に戻り、その後は校長先生と寮母さんが寮の中を案内して下さった。
 男子寮にしては、綺麗にしている方ではないだろうか。
 R君の部屋も見せてもらったが、予想に反して割と片付いていた。
 校長先生は「大昔は、お見せできるレベルではなかったのですよ」と笑いながら、隅々まで(自習室や風呂までも)案内下さった。
 授業も覗かせてもらった。
 教室は、やっぱり男子校で酒ね。
 ムッとした男子校特有の臭いに包まれていたが、私はこの臭いは嫌いじゃない。(って、当然で酒ね)

北嶺  スタッフの方も感じの良い方ばかりで、生徒達の事を愛して下さっているのだろうことが、伝わってきた。
 良い人たちに囲まれ、そして育ててもらい、R君よ。君は幸せだぞ。
 感謝の気持ちを忘れず、精進するんだぞ。
 なんて、偉そうに言える立場ではないが、私は彼の将来を期待したい。

 お忙しい中、お相手下さった校長先生、寮母さん、並びにスタッフの方々、本当に有難う御座いま酒た。
 これからもどうぞよろしくお願い致しま酒。(次はきっとT君がお世話になりま酒)

19.5.29 札幌観光

 今回の旅。
 最初は日帰りでと考えていたのだが、折角北海道まで行くのだから、少しは楽しみたいと思ったのね。
 札幌で一泊することにした。

 学校を後にしたのは14:00を回っていた。
 一旦、ホテルにチェックインし、車もあることだし近場を回ろうかと思ったのだが・・・。
 車って、便利なようで面倒なのね。一々駐車場探さなくっちゃいけないし、近場なら歩いた方が早い。
 北大にも行ったが、守衛さんに「観光客は車では入れない。近くの駐車場を教えてあげる」と言われ、Uターン。
 校長先生は、「もいわ山ロープウェイ」をお勧め下さったのだが、夜景を楽しんでいると、予約した居酒屋の時間に間に合わない。
 これまた、断念。

ライラック  車を元に戻し、大通公園などを散歩した。
 宿の人から、「来週からライラック祭りだ」と聞いたのだが、大通公園のライラック祭りは終了していた。(来週開催は別会場だった)
 道理で、しょぼくれているはずだ。ほとんど咲き終わった花ばかりだったのだ。
 まあ、爽やかな初夏の風は心地よかったし、のんびりとした時間を久し振りに味わえた。

白い恋人  日も暮れ始めたし、さあ、そろそろ居酒屋へ。
 途中、『白い恋人』の店、発見。(面白い恋人じゃないぞ)
 ソフトクリームが美味しそうだったので、つい立ち寄ってしまった。これがいけなかった。
 いえ、実際ソフトクリームは美味しかったので酒が、呑みに行く前に甘いものなんて食べるものではないで酒ね。

居酒屋  何故か腹がふくれ、酒も今一つ美味しくない。
 秘かに、ビール&日本酒の解禁を企てていたのだが、断念。
 折角のご馳走を前に、撤退を余儀なくされ、無念。
 しかし、焼酎だけでも結構酔いは回った。宿に戻るやいなや、風呂にも入らず爆睡した。

 翌日は、見事に晴れ。
 さあ、支笏湖までドライブだ。(これも、校長先生のお勧めプラン)
 実は、北海道に来るのは7年ぶり。(函館から、小樽を回り、札幌まで)。
 そのときに、T様に案内していただき、支笏湖も訪れていたのだが、すっかり忘れていた。

支笏湖  車を走らせていて思い出した。「あれ、どこかで見た景色だぞ!」って、おバカで酒ね〜。
 それでも、湖は美しかった。水面に映える光がまた素敵。(写真撮影時には生憎曇っていたけどね)
 湖畔のホテルで、ランチバイキングを頂く。
 温泉にも入れるセットプランで何だかお得。
 ただ、温泉は少しぬるかった。風呂はほぼ貸し切り状態で喜んだが、アジア(韓国人?)のオッサンに不可解なクレームをつけられ、嬉しさ半減。
 まあ、いいか。八重桜も見られたし、ハニーも喜んでくれたようだしさ。

お酒もちょっぴり呑んだわね  空港へは早めの到着。
 けど、のんびり寿司なんぞ頂いていたら、危うく乗り遅れるところだった。
 生徒諸君。ご心配なく、一応しょぼ〜いけど、お土産は買いましたからね。

19.5.30 充電完了

 昨日、帰宅したのは23:00前。
 疲れはしたが、リフレッシュもできた。
 さあ、今日からまた厳しい現実が待っている。
 けど、がんばるぞ!

19.5.31 「生きる」ということ

 若い頃は考えたこともなかった。
 「何故、俺は生きているんだ?」なんてね。
 しかし、この年になって、今さらながら考える。(遅いかも?)
 「何のために生きているのだろうか?生きてきたのだろうか?」とね。

 恥ずかしながら、その答えは未だ見つかっていない。
 そりゃ、きれい事ならいくらでも言えるよ。
 「社会のため」とか、「誰かのため」とか、ならばね。
 けど、そんなの絶対にウソだ。
 口にした途端、違和感で背筋が痺れる。

 「人は、自分のために生きている」
 もちろん、その中に付加価値を見出しながらだけどね。

 (現段階での)私の考えに過ぎないが、当たらずとも遠からずではないだろうか、と思う。
 生きていること自体に大それた意味は無い。
 けど、生きていることこそが、尊いのではないか。
 そのついで?に、誰かと関わり、そのことがまた誰かのプラスになるならば、それはとんでもなく素晴らしいことではないか。
 いや、思い上がってはいけない。
 誰のプラスにならなくても良いのだ。
 生きている=生きさせていただいている
 それだけで、もう十分ではないか。

 友や知人の訃報に際する事が多くなった今、生きていることの素晴らしさを、改めて思う。

←前の月へ ↑先頭へ 次の月へ→

Copyright © 2001-2024 HOPES