- 19.3.1 桃
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桃の花。
梅や桜に比べると人気が無いのか、それとも私が無知なだけなのか、あまり有り難がられていないような気がするのだが。
洗面所の花挿しに、枝が数本入っていた。
僅かに蕾がふくらみ、ピンク色の花びらをのぞかせている。
「これ、何〜!梅?」とハニーに尋ねる。
「梅じゃないわよ。桃よ」と、ハニー。
そうか、これが桃なのか。(写真はフラワーアレンジメントbyハニー。可愛いでしょ!)
おそらく、数日の内には開花するだろう。
春はそこまで来ているので酒ね。
何となく嬉しい、3月の始まり。
- 19.3.2 時間割
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春期の時間割作成完了。
今年は、少しだけ期間が短いが、何とか例年並みの時間は確保できた。
しかし、その分、私はハードだ。
1日だけ完全オフの日を作ったせいもあるが、それ以外は完全に朝から晩まで。
全体授業を行っていない時間も、個人対応を入れている。
こりゃ、卒業生達が遊びに来ても、相手している時間がないかも。
もちろん、授業が一番大切だが、教材の作成(今年度は6年算数と理科の全てを改訂している)もあるし、こりゃ気合いを入れて準備しないと大変なことになるぞ。
まあ、健康に注意し(飲み過ぎないよう)つつ、がんばるべ。
- 19.3.3 メール送信
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自宅からメールが送信できない。
この状態はもう1年以上続いている。
はっきり言って大変不便だ。
受信はできるが、直ぐに返事をと思っても叶わず、わざわざ事務所まで行かなければならない。
(その為に、数少ない貴重なオフの午前をつぶさざるを得なかったこともあった)
急ぎの用でないからと(勝手に判断して)返事を失念して帰宅しようものなら、結局返事まで2日近く空いてしまう。(実際、何度かあった)
友人との連絡ならばFacebookやLineで済ませられるが、学校関係や保護者とでは無理な話。
何とかしなければ・・・。
思い切って、メールソフトを入れ替えてみた。
しかし、残念。
現状変わらず。
受信はできても、送信はできなかった。
仕方ない。全ては、己の機械オンチが招いた事態だ。
受け容れるしかあるまい。
けど、あ〜あ。
- 19.3.4 MIO
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天王寺MIOが変わったらしい。これは行かなければ!と、用事のついでに覗いてみた。
近くにいながら、これまでは偶に本屋に行くくらいで、あまり縁がなかった。
その本屋も、旭屋が撤退し、紀伊國屋に変わったという。
あ、9F,10Fのレストラン街には何度か行ったことはあるぞ。
しかし、今回リニューアルされたのは旧館(プラザ館)の方らしい。
こちらはソフマップがなくなって以来、とんとご無沙汰だ。
あ、5Fのレストラン街には偶に行ってたかな。(結局、食事にしか利用していないのね。私って、単純)
中二階が改装されていた。
今までは、失礼ながらただの通路くらいにしか利用していなかったのだが、驚いたね。
人で溢れかえっていた。通路には席が設けられているのだが、空席を探すのも難しい。
しかも、どの店にも行列が。真っ直ぐ歩くことすら困難だった。
けど、噂に聞いていた「飲み屋街」は見当たらない。
諦めかけて帰ろうかと思ったところ、突如開けた異空間。
ぎょえ〜!ここは、京橋か?天満か?いや、新世界か?
時刻はお昼前。なのに、ずら〜っと居並ぶ飲み屋には、全て行列が。
慥かに安い。けど、だからって呑むか?
立ち食い、立ち飲みの店(豊祝まで入っていた)が多いようだ。
サッと呑んで、食べて、サッと引き上げるスタイルなのだろう。
私も、思わず引きこまれそうになった。
山ほど積まれた仕事がなければ、誘惑に負けていたかも知れぬ。
恐るべし、天王寺。
機会があれば、いや何とか時間を作って、ぜひ探検に出たいと思う。
(プラザ館のリニューアルは、昨年3月に行われていたようで酒。知らなんだ〜)
- 19.3.5 人手不足
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「スタッフ募集中!卒業生のみなさま、連絡待ってま酒!」
HPのトップページにもずっと赤い文字で載せているのだが。
今もギリギリの人数で回している。
授業の準備や諸々の雑事は自分でやれば良いだけだ。(時間は慥かに取られるが)
困るのは、授業中にかかってくる電話や用事でお見えになる保護者の対応ができないこと。
授業と授業の間の生徒の入れ替え時も非常に慌ただしい。
教室の外は、迎えの車と送りの車でごった返し、生徒は生徒で、無防備にビルから飛び出していく。
いくら言っても入り口の前まで乗り付けてくる車も多いし、何かあったら一大事だ。
そのためにも、スタッフがいてくれないと困るのだが、病気や用事で来られないこともあり、途端にその日はスタッフ0の状態になってしまう。
さらに、メンバーの一人が就職でいなくなる。大層めでたいことなのだが、私にとっては大ピンチだ。
かと言っても、職員を増やすつもりはない。とんでもないハズレを引き続け、もう面倒は懲り懲りだ。(まあ、あれ以上のハズレはそうそう見当たらないだろうが)
大学入試も終わり、そろそろ吉報も届き出すはず。New Faceの登場が待ち遠しい。
- 19.3.6 ハゲ茶色
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髪を染めた。
4年前の卒業記念パーティ以来だから、久し振り(で、2度目)。
今回は、パーティのためだけでなく、もう一つの一大イベントに向けてのアクションなのだ。
しかし、それにしても、不評だ。
生徒達はクスクス笑うし、大人は例外なく視線をそらす。
たしかに、赤茶色(本人は、ハゲ茶色と言っているが・・・)で、赤鬼みたいだ。
まあ、良い。
月末には、もう一度染め直す予定だしね。
- 19.3.7 邂逅
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「先生のこと嫌いじゃないんですよ。けど、正直、避けていました。きっと合わないのだと思います」
なかなか辛辣な言葉だ。事実、俄には受け容れがたかった。
1期生と呑んだ。
サシで飲むのは初めてかな。
一時はスタッフとして働いていた時期もある。
この発言は、当時のことを振り返ってのことだ。(誤解の無いように言っておくが、ケンカをしていたわけではないぞ)
賢い子だったし、自分をしっかり持っていた。
もちろん、今もそれは変わりない。
己の信念に基づいて行動している。
それ故、彼に対する私の評価はとても高いのだが、(謙遜もあるのだろうが)彼は、好きに生きてきた分失った物も大きいし、引け目もあると言う。
その気持ちはとても良く分かる。私も同じだからね。
彼の私に対する指摘は、全て尤もだ。
私の決定的に至らないところも、ちゃんと見抜いている。
流石と褒めるべきなのか、己の足りなさを恥ずべきなのか。
なかなか有意義な時間だった。
彼の中にあったわだかまりも少しは融けたのではないだろうか。そう願いたい。
また、機会があれば、じっくり語り合いたいものだ。
呑み過ぎたのはいつものことなれど、奇跡的に乗り過ごさずに帰ることができた。
己の弱さを痛感した一日だった。
- 19.3.8 観梅
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寒かった〜!
いやね、寒くなるのは(天気予報でも言っていたから)分かっていたのよ。
けど、来週からはますます忙しくなるからさ。今日くらいしか時間が取れなかったのよ。
場所は、近くの民族博物館。2年ぶりかな。いや、3年ぶりだった。
毎年来ているようにも思っていたが、結構前になるのね。
そう言えば、去年は月ヶ瀬に行ったのだった。ほとんど咲いてなかったけどさ。
で、今回は・・・。
残念ながら、既に大分散っていた。
仕方が無いから、代わりに(?)椿を写真に収めた。
花の時期を見極めるのは難しい。
寒さも手伝ってか、全体的に寂しい感じがしたが、気のせいだろう。
此処は元々人が少ないものね。桜の時期は結構賑わうそうだけどさ。
満開の頃に行けたら嬉しいな。
- 19.3.9 情緒不安定
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最近の私は、(タイトル通り)情緒不安定だ。
妙にイライラする。
笑って済ませば良いような生徒の他愛もない発言にも過剰に反応してしまうし、覇気の無い生徒の顔を見るだけで感情が高ぶってしまう。
思い通りに事が進まないと、自分が許せないばかりでなく、その原因を他に求めてしまう。
いかん。これではいかん。
一日中笑わないなんて異常だ。(けど、そんな日が日常になりつつある)
精神のバランスが壊れているのだろう。
理由は分からないが、せめて今が危険な状態だということだけは認識しておこう。 - 19.3.10 原因判明
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全ての原因は自分にあった。
不完全燃焼故の不満噴出だったのだ。
時間がないとぼやいてみたり、無茶な要求に腹を立ててみたり。
しかし、そんなことは、己の器がでかければ何の問題も無いはず。
いや、それ以前に、今の私には謙虚さが欠けていた。
上手くいかないのは自分の努力が足りないからじゃないか。
精一杯やってもいないくせに、適当なところで妥協していなかったか。
思い返せば、足りないことばかり。
疲れるのは仕方ない。けど、同じ疲れるにしても、もっと充実した疲れ方があったはず。
勿体ないことをしてしまった。
よし、今日からは精一杯に生きるぞ。
- 19.3.11 卒業
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「卒業」
この言葉を聞くだけで胸が一杯になる私。まして、その口にしようものなら、途端に涙声になってしまう。
どうも、「卒業」=「悲しい別れ」のイメージが強すぎたようだ。
最近になってようやく、少し考えが変わってきた。
「卒業」=「新たな旅立ち」もしくは「次のステージの始まり」ではないか。とね。
卒業しなければ、次には進めないのだ。
そう考えると、卒業する者にとって、卒業は大変喜ばしいことになる。
送り出す立場の私にとっては、やはり寂しさがつきまとうが、彼らの喜びに比べれば、我慢するしかあるまい。
もう一つ気がついたことがある。
私のような年になると、次のステージが見えない。(もしくは存在しない)
だから、卒業が終わりのように思え、前進だと捉えられなかったのではないだろうか。
私も何かから卒業しようかな。
え、そりゃ、卒業じゃなくて、引退だろうって?
う〜ん。慥かにね。
- 19.3.12 偶然トリプル
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こんな事って、本当にあるんだ。
全体保護者会で、熟女に囲まれ、精根尽き果てていた私。(変な言い回しやな〜)
午後の部で約束したアンケートを作成していたところ、教え子が一人現れた。
とびっきりの可愛子ちゃんRさん(26期生)だ。
久し振り。え〜!2年ぶりか?
あいにく、個別の授業があったため、碌な対応もできず、二言三言交わしただけだったが、その美少女ぶりにはますます磨きがかかっていた。
個別が終わると、今度は23期生Nくんの登場だ。
彼とも2年ぶり。その時は同期全員で来てくれたっけ。
お!美男美女が揃ったぞ。変なお節介虫がうずき出す。
「どう?可愛い子やろ!」
「ああ、はい。そうですね」
「カッコイイ兄ちゃんや思わへん?」
「あ、え?はい」
無理矢理カップルを作ろうとするのは、私の悪いクセだ。
「え?あれ。そう言えばRちゃんのお兄ちゃん。Nくんと同期やん」
「へ〜!」二人が声を揃えた。
どうやら、面識はなかったようだ。ま、縁があれば、今後何らかの進展があるかも知れない。
6年の授業が始まったので、2人には暇を告げたが、授業が終わってもまだ残っていてくれた。
幸い、この後の予定はない。
N君は何か相談がありそうな気配だったし、話を聞いてみるか。
そそくさと帰り支度をして、教室を後にした。(Rちゃんとはここでお別れ。またちてね〜!)
彼の悩みは進路に関することだった。
悩んでいたから、昔の気持ちを取り戻そうと、私を尋ねてきてくれたようだ。
適切なアドバイスができたとは思わないが、少しでも彼の心に灯を点すことができたなら嬉しいな。
帰りの電車の中で、また教え子と遭遇。彼とも2年ぶりだった。
最初は分からなかった。視線が合って会釈をしてくれたので、気がついた。少し(いや、かなり?)太っていたため、人相が変わって見えたのだ。
2駅間だけ話をした。相変わらず忙しそうだ。また、ゆっくり時間が取れたらと願う。
しかし、こんな偶然(同じ日に教え子3人に会い、しかも、全員が2年ぶりだなんて)も、本当にあるのだね。
幸運に感謝!
(訂正 N君とは1年ぶりで酒た)
- 19.3.13 恩師退官
-
恩師と言っても、私が直接教わった方ではない。(私の先輩には当たるのだが)
長男がお世話になった方だ。
担任もしていただいた。実に一人一人のことをよく考えて下さっていて、長男があることで悩んでいたとき、
「どうしたんや。最近、元気ないみたいやけど」と声を掛けていただいた。
おかげで、長男は自分を取り戻すことができた。
その後、教頭になられ、私は仕事の面でもお世話になった。(まあ、灘の受験生は滅多に現れないけどね)
長男には、卒業後も進路のことで色々とアドバイスを下さった。彼がぶれずに自分の目標に突き進めたのは先生のおかげだと思う。
そのお方が、この3月で退職なさるのだ。
灘にお勤めになられて39年間。まだまだお若いのに、残念だ。
ご挨拶にと、ハニーと一緒に伺った。
「前日に深酒をしたため、体調が悪いのです」と言われ、慥かにしんどそうにされていたにも関わらず、長い時間を取って下さった。
「先生の教育理念は何ですか?」と、いつになく真剣に尋ねる私。
「いろいろあるけどな〜。けど、やっぱり基本は『生徒目線』で接することかな」と教えて下さった。
「結局、こちらが何を与えようと、何を言おうと、それを受け止めるかどうかは生徒次第なんや。だから、押しつけるのではなく、彼らが今、何を考え、何を欲しているかを考えないことには、プラスにはならない」と、続けられた。
成る程と、深く頷いた。流石に重みのある言葉だ。
しかし、「現在の生徒達には、粘りがない。すぐに諦める。これも時代の風潮かな」と、嘆いてもおられた。
その点においても、全く同意見だ。それでも、先生は生徒達を見放すことなく、彼らの立場から、彼らを導き続けられた。
簡単に真似できることではないが、私も見倣いたいと思う。
「今後はどうなさるのですか」と伺うと、
「やり残したことはないし、教育からは身を引くつもりだ。幸い、趣味は多いから、のんびりするよ」と仰られた。
「しかし、心配なのは喋る相手がいなくなること。我慢できるかな〜」と笑っておられた。
慥かに、先生は饒舌なお方だ。授業においても、驚くべき程多くの言葉を使って説明なさる。
息子の中間か期末の試験問題では、設問数が100題を超えていて100点満点にならなかったこともあったように記憶している。
体育祭では、いつも長距離を走られ、体育祭の名物にもなっていた。驚くことに、未だかつて、最下位になられたことはないそうだ。
数々のエピソードを持つ、伝説の教師がまた一人現場を去られる。
非常に寂しいことではあるが、先生のお教えは次世代に必ず引き継がれていくことと信じている。
先生の紹介記事はたくさんあるが、その中の一つを紹介しておこう。
大森秀治先生。本当にありがとうございました。
- 19.3.14 羊羹
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昨日のこと。
神戸からの帰り、大阪で途中下車して、ハニーと都会を味わうことにした。
何を大袈裟な!と思われるだろうが、正直、なかなかこのような時間は取れない。
2人揃って出かけることはあっても、せいぜい天王寺止まり。よくて難波だ。
いや、けしてキタが都会でミナミや天王寺が田舎だと言いたいのではない。何となくのイメージで酒からお許しを。
電車に長い時間カンヅメになり、食事に行った店でも散々待たされ、気持ちは結構萎えていたが、偶々通りがかった店(LUCUA)で面白いものを見つけた。
ミニ羊羹とでも言えば良いのだろうか、一口サイズの羊羹なのだ。
大きさに驚いたのではない。サイズ的には、そりゃ、いくらでも小さくすることは可能だろう。
驚いたのは、そのバラエティの豊富なことだ。定番の抹茶や練りあんの他にも、わさび、ゆず、メロンやイチゴ。ほうじ茶、紅茶、挙げ句はコーヒーまであった。
製造元は静岡のお茶やさんらしい。
もう少し早く知っていれば、ホワイトデーのお返しに使えたかも知れないのにな。
まだ食べていないが、はて、どんな味だろう。楽しみだ。
他にも各地の名産(迷産?)品が並んでいて、大層面白かった。
このLUCUA、結構遊べそうだ。(存在すら全く知らなかったけどね)
B2Fのフードコートにはありとあらゆるジャンルのお店が並んでいた。
なんと「たこ焼きのやまちゃん」まであったぞよ。
またの機会があれば、今度はもう少しゆっくり探険してみようかな。
- 19.3.15 忘れ物
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楽を望むと、碌な事が無い。
昨夜の私は、正にその典型か。
大した荷物でもないのに、ハニーにお迎え要請。
そもそも、これが間違いの始まりだったのだ。
ハニーは約束の時刻通りに現れた。
しかし、その時私はまだお片付け中。生徒達の机を磨いている最中だった。
慌てて身支度をするも、ハニーには数十分待ってもらうことに。
そして、帰りの車中でのこと。
話の流れで「そうそう、この子がそうかも」と、Lineの画像を見せようと思った途端、気がついた。
が〜ん!携帯がない。
携帯は、いつもジャケットの胸ポケットに入れている。
しかし、胸ポケットにはそれなりの重みがあったため、携帯が入っていると勘違いしたのだ。
何のことはない。胸ポケットに入っていたのは、長財布。
「中身もないのに何故重い?ああ、小銭と領収書のせいね」
なんて気楽なことは言っていられない。
何故なら、個人的な連絡、及び不在中に事務所にかかってきた電話の転送、これら全てはスマホで受け取っているからね。
「え?ダメじゃん!!」
はい、仰るとおりで酒。全く、お話になりません。
一瞬、引き返そうかとも思ったが、
「高速代だけで数千円かかるし、明日早く行けばいいか」と、自分に都合の良い解釈をした。
あ〜あ、また早起きしなくては。トホホ。
- 19.3.16 恐怖
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小耳に挟んだ生徒達の会話。
「たこ焼き、何個くらい食える?」
「そうやな〜。100個は固いな」
げ!そんなに用意してないぞ。
来週に迫ったたこ焼きパーティ。
けして、たこ焼きを食べる会でもたこ焼きを作る会でもないのだが、勘違いしているのだろうか。
いや、二人とも兄弟がいるから、どんな会かは知っているはず。
もちろん、たこ焼きも提供するけど、それだけじゃないのだからさ。
う〜ん。困った。(続けて読むなよ)
慥かに、大食漢揃いの今回のメンバー。もう100個ほど追加注文しておこうかな。
- 19.3.17 春雷
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葉室麟の小説でも、米津玄師の歌でもない。
ただ単純に「雷」のことだ。
最近、よく明け方の雷の音で目が覚める。
今朝もそうだった。
大層大きな音なので、何事かと飛び起きるのだが、出かける頃には雨はほとんど上がっている。
春の天気は変わりやすい。それは分かっているのだが・・・。
寒かったり温かかったりがかなわない。生徒達の中にも体調を崩している者が多い。
私はまだ元気だが、これから始まるハードデイを考えると、やや不安だ。
絶対に斃れられないしね。
- 19.3.18 彼岸
-
やっと行けた。父の墓参り。
先週行く予定が、あいにくの天気で延期。とうとう、彼岸の入りになってしまった。
私はご無沙汰だったが、ハニーがまめに参ってくれているおかげで、草も生えておらず、墓はきれいだった。
どうせなら、今回も石の裏まで徹底的に磨こうかと思い、墓石の移動を試みたが、ダメだ。重くて動かせない。
少し動かしただけで断念した。
前回は割と楽に動かせたのに、どうしたことだ。
体力の衰えを実感。嘆かわしい限りだ。
私がこの墓の中に入る日も遠くないのかも知れない。
父には、息子の結婚を報告した。
きっと天国で喜んでくれているだろう。
月末に迫った結婚式だが、参加できずとも、きっと見守ってくれるに違いない。
- 19.3.19 募集
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募集方法を改めないといけないのかも知れない。
例年、この時期に『入塾説明会』を数回行っているのだが、集まりが芳しくない。
幸いなことに、入塾希望者はいる。授業見学を希望される方も多いとは言えないが、そこそこはいる。
しかし、私とすれば、私たちの理念・信条・方針を理解して下さった上で、入塾していただきたいのだ。
説明会は、そのための最初の機会となる(はず)。
なのに、来て下さらない。
前日に教室を掃除し、朝から気合いを入れて臨むも、来場者がいないと、正直、気持ちが萎える。
慥かに、前時代的な説明。映像を使うわけでもなく、ひたすら話をするだけ。
参加した方も、仕方なく相槌は打って下さるが、冗長であることは否めない。
反応が良いのは、授業を少し紹介するときくらいか。(まあ、私の売りは授業だからね)
スタイルを含め、抜本的な改革が必要なのだろうか。
とまれ、今年度の説明会は終了。次年度以降の課題とさせていただこう。
- 19.3.20 宣伝
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昨日のこともあり、何か良い方法はないかと頭を悩ませていた折り、一つ面白い提案を頂いた。
駅に広告を出さないかというのだ。
広告と言っても、看板ではない。
寺田町の駅の改札を出たところに、電子掲示板のようなものがある。(ご存知で酒たか?)
画面の半分は駅付近の地図になっており、残りの半分にたまに映像が流れているのを見かけたことはあった。
実は、その掲示板は広告になっているらしい。
地図で示されている施設をクリックすると、その施設の広告動画が流れる仕組みだそうだ。
「この度、リニューアルすることになりまして、御社に提案させて頂いたのです」と、飛び込みの営業マンが言う。
う〜ん。どうでしょ。
なかなか魅力的な話のように思える。
費用もさほど高額ではない。
ただ、少し引っかかるのだ。
宣伝効果としてはいかがなものか?とね。
HOPESを知らない人が、果たして地図をクリックするだろうか?
また、もしもクリックしたとしても、その動画を見て入塾しようと思うだろうか。
正直にその疑問を営業マンにぶつけてみた。
「慥かにその通りです。ある意味、ステータスの要素が強いと言えます」
ウソのない言葉だろう。となると、ますます宣伝効果は望めないではないか。
「しばらく考えさせて下さい」と、返事は保留させてもらった。
「枠がなくなる可能性が高いですよ」と営業マン。
「まあ、その時は縁がなかったと言うことで・・・」とお答えした。
実は、私の肚は既に決まっている。
けど、もしかしたら気が変わるかも知れないからね。
- 19.3.21 補習
-
本日は祝日なれど、午前から授業。
塾開設以来初めてのことだが、補習授業を組んだのだ。
今年の新5年生は途中入塾者が多く、その子達ははっきり言って何も知らない。
低学年から来ている者ならば、知っていて当然、できて当たり前の文章題が、彼らにとっては全くの未知分野だった。
私にすれば、青天の霹靂。なんたることだ。彼らもここに来るまでは、どこかの塾にいたはずなのに。
かと言って、このまま放置するわけにもいかない。
個別で解決しようかと思ったが、全員に行うには時間がいくらあっても足りない。
希望者を募り、と言うよりは半ば強制的に指名して、補習授業を決定した。
行って良かったと思う。
手応えは十分。
この子達はできないのではない。知らなかっただけなのだ。
彼らも自信が付いたはず。
今後も機会を見つけて行いたいと思う。10連休もあるしね。
- 19.3.22 パーティ
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1年で一番嬉しい日はと聞かれたら、私は間違いなくこの日を選ぶだろう。
そう、その日とは『たこ焼きパーティ』。卒業記念パーティの日だ。
例年はお昼に行っている。しかし、今年は中学校の登校日が重なり、初の夕方開催となった。
パーティ前に6時間授業をしたが、疲れは皆無。万全のコンディションで臨むことができた。(設営が少々慌ただしかったけどね)
今回のメンバーは、生徒より大人の方が多かった。さらに生徒の兄達も参加してくれ、賑やかな会となった。
大食漢揃いのため、食べ物の不足が心配されたが、保護者からの大量の差し入れも有り、食べ残しが出たほどだった。
お酒も大量に用意しておいた(ビール40本、日本酒1升、ワインにシャンペン各1本)のだが、こちらは足りなかったようだ。(反省)
こんなことを書くと、知らない人には、「食べて、呑んで、騒ぐだけかよ!」と思われそうだが、実際その通りなのだから仕方ない。
まあ、生徒達の本音を聞く会とでもしておこうか。
最後には、生徒達からの思いがけぬプレゼントも有り、泣きそうになった私。
デジカメの電池切れという失敗もあったが、心に残る素敵な会となった。
卒業は、送り出す側からすれば寂しい限りだが、本人達にとっては、新たなステージのスタート。
希望に胸を膨らませて、旅立っていく姿に、戸惑いや躊躇いはない。
彼らの前途に幸多かれと願うばかりだ。
彼らの未来に、乾杯!!って、また呑むんか〜い?(流石に、あれ以上は呑めんけどね) - 19.3.23 寒!
-
こういうのを「寒の戻り」と言うのだろう。(私の勝負勘は一向に戻らないが)
今日は、やたら寒かった。
マフラーをして行って正解。(生徒達には笑われたが)
まあ、こう言っている間に春は一歩ずつ近づいているのだろうけどね。
それにしても、教室が妙に冷える。
おかしいなぁと思ったら、それもそのはず。
エアコンのモードが『冷房』になっていた。
なじぇ?
あ、そうか。この前のパーティだ。暑かったから冷房を入れたんだった。
ああ、おバカ!
危うく、風邪をひくところだったわい。
- 19.3.24 ちらほらと
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報せが届き始めた。
開花の報せではない。合格の報せだ。
現役生より浪人生からの報せが多いのが謎ではあるが、彼らにすれば、それこそ、喜びもひとしおなのだろう。
おめでとう!これからの人生。思いっ切り、がんばって下さい。
しかし、バイト希望者はいない。
地方の大学に進む者が多いから仕方ないのだが、そろそろ誰か現れないかな〜。
- 19.3.25 夢見
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珍しく、同じ夢を2回見た。
「お!これは日記のネタになるぞ」と喜んだのも一時のこと。
出社して、このページを開ける頃にはすっかり忘れていた。
とほほ。
- 19.3.26 疲れていても
-
講習会中、ハードなのは、何も私だけではない。
新6年生だって、目一杯がんばっている子はいる。
中には、「休みだから時間もあるし、のんびりすればいいや」なんて考えている愚か者もいるようだが、そんな奴らは論外。後で泣くのは自分なのだ。
がんばっている子の一人の親に電話で聞いた。
「疲れていませんか?」とね。
「いいえ、元気ですよ」と返ってきた。
「もちろん(体は)疲れていますけど、(心は)元気ですよ」
何と素晴らしい。
「疲れていても元気」
良い言葉だ。
私も元気を頂いた。いや、目が覚めたような思いだった。
よし、この言葉を胸に、またがんばろう。
- 19.3.27 チコちゃん
-
すっかり「チコちゃん」にはまってしまった呑ちゃん(5歳)。
今度は、新しく出版された「チコちゃんに叱られる!」を購入。
その本が届いた。
良かった。今度は写真集ではなかった。絵本でもなかった。(実は、危うく絵本の方を注文するところだったのだが)
早速読んだが、大そう面白うございま酒た。
知らないことが一杯。(知っていることはほんのちょっぴり)自分がいかにぼーっと生きているかを思い知らされる。
「チコちゃんに叱られる!」は、ためになる番組だな〜。
他にもいろいろ関連本は出版されているようだ。
けどな〜。全部揃えるのもおバカだしな〜。
- 19.3.28 黒髪
-
髪を染めた。
「え!また?何を色気づいてるねん!」てか?
ちゃいますがな。明後日に迫った息子の挙式のためにで酒よ。
生徒達からだけでなく保護者からも嘲笑されたハゲ茶色ではなく、今回は黒にしてみた。
なんでも、毛染めの方法が根本的に違うらしい。(前回はマニキュアで、今回のはカラーリング。私にはサッパリ意味不明だけどね)
先ずはカット。その後に毛染め。
ここまでは前回と同じ段取り。
それ故、安心して目を閉じていたのだが、鏡を見た途端、思わず叫びだしそうになった。
うっそ〜ん!金髪やん!!
「え?こんな色なので酒か?」
「大丈夫ですよ。ちゃんと黒くなりますから」と、ママは微笑む。
「はあ・・・。でも、ビックリしたな〜」
と言いつつ、しばらく動悸が止まらなかったことは内緒にしておこう。
仕上がりは・・・。
ちゃんと黒くなっていた。流石はプロやね。
ただ、地肌まで黒くなってしまったように思えるのは、気のせいだろうか?
「先生は色が白いから」と言って下さったが、いいえ、分かっておりま酒。毛が少ないから地肌に付くので酒よね。
「シャンプーすれば2〜3日できれいになりますよ」と言われた。でも、それじゃ意味ないので酒よ。
まあ、文句は言うまい。ほぼ満足で酒。
帰宅後、写真に収まり、この黒髪をUPしようと試みたが、どうしたことだ。フォトプログラムが壊れていた。(編集が全く出来ない)
理由は分からぬが、
「早まるな。(ただでさえ少ない)ファンがまた減るぞ!」と、髪が、いや神が教えてくれたのかも知れない。
え?どうしても見たい?
う〜ん。そこまで仰るならば・・・。
復旧すれば(ダメならば、明日事務所から)UPしま酒。乞うご期待。(してないか?)
UPしま酒た。笑わないでね。
- 19.3.29 前日
-
いよいよ明日に迫った結婚式。
妙に落ち着かない私。式を挙げるのは息子なのにね。
授業の合間に、スピーチの原稿を考え、声を出してリハーサル?
上手く話せると良いのだが・・・。
ふと我に返り、やたらと緊張している自分に気がつく。
あかんがな。主役は息子達。とくに花嫁さんなのに。
危うく、仕事でミスをするところだった。
帰宅間際に気づき、難を逃れたが、おかげですっかり遅くなってしまった。
そうだ。楽しむことにしよう。
5ヶ月ぶりの完全オフじゃないか。
リラックスして、息子の晴れの日を祝ってあげよう。
- 19.3.30 当日
-
いつも通りの5時間睡眠。眠さはない。
なのに、突然咳が出始めた。
いか〜ん。リレンザまで服用して万全の対策を取ったはずが、まさか当日になって体調不良?
「大丈夫。大丈夫」と自己暗示を掛ける。
鼻水も出てはいるが、これはいつものこと。
さあ、風呂に入ってそろそろ出発だ。
おっと、その前に。もう一度練習しておこうか。
- 19.3.31 本番
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とても緊張した。実は、乾杯の音頭をとれば良いだけだったらしいのだが。
では、そのドン引きのスピーチをどうぞ。
新郎の父、般若尚之です。
少し御時間を頂戴し、ご挨拶をさせていただきたいと存じます。
縁というのは不思議なものです。2人が巡り会えたおかげで、みなさまとこのように慶びの宴を囲むことが出来るのですから。とてもありがたいものだと思います。ここで頂いたご縁を大切にしていきたいと存じます。○○家のみなさま、どうぞ末永くよろしくお願い致します。
さて、息子がこの世に生を受けてからというもの、私の生きがいは子どもの成長でした。
健やかであれ、優しくあれ、賢くあれ、逞しくあれと、願いつつ、我が子達を見守り続けてまいりました。そしてまた楽しい時間も過ごさせてもらいました。期待はどんどん膨らむ一方でしたが、息子達はそれに十分に応えてくれました。
こんなことを言うと「なんたる親バカ」と思われるでしょうが、事実、私は超の付くほどの親バカでした。ここにおります2人の息子は、私にとって、いや私たち夫婦にとって、かけがえのない存在で、彼らを誰よりも愛しております。
おっと、笑わないでいただきたい。世の親たるものは多かれ少なかれ似たようなものではないでしょうか。慥かに、私は少〜しだけ過剰なところがありますが。
ともあれ、以来、私たちは息子の一番の理解者でありたいと思ってまいりました。
しかし、○○さん。今日ここで私たちはその一番をあなたにお譲りしたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
息子は、良くも悪くもがんばりすぎるきらいがあります。高校時代は体育委員長。大学ではサークルの部長。そして職場ではクラブの顧問と、時には自分を犠牲にしてまで人の為に動いてしまいます。これからもおそらくこれは変わらないでしょう。ですから、行きすぎたところがあれば、少しはセーブするように言ってあげて下さい。もちろん、がんばることは悪いことではありません。がんばってきたからこそ、あなたの心を射止めることが出来たのでしょうからね。
息子よ。家庭を持つということは責任の伴うことです。必ず、○○さんを幸せにして下さい。
何事もよく話し合って、信頼し合いながら、お互い一番の理解者で有り続けて下さい。
お互いを思いやる気持ちを忘れずに、二人で幸せな家庭を築いてください。
少々長く話しすぎたようです。
ご列席の皆様。まだまだ未熟な二人です。これからもご支援の程、どうぞよろしくお願い致します。