- 15.9.1 受難
-
形ある物は、必ず壊れる。それは分かっている。
けど、ちょっと災難?が、続きすぎではないだろうか。
この夏だけで、壊れたり、故障したものを挙げてみようか。
家庭では、トイレの水漏れ(大洪水だ!ウォシュレットは効かないし)・エアコンのタイマー(謎のおもてなし続行中)・デジカメ(これは私のミスかな)。
教室では、トイレのドアノブ(見事に断裂していた。大家さんのご好意で修理代はかからなかったが)。
そして、先程、私の頭上のクーラーが水を噴き出した。
現在、とても蒸し暑い状態で、この日記を書いている。
思い出すのは2年前の夏。
今日と同じように、クーラーから水が噴き出した。
そのとき、とりあえずの修理なら1万円。きちんと直すなら8万円と言われ、当然とばかりに、安い方を選んだのだが、それが裏目に出た。
今さらだけど、ケチるんじゃなかったかな。だって、保って1年と言われたが、どうせ営業かけてるんやろと、信じなかったんだも〜ん。
さらに困ったことには、その時はすぐに修理に来てもらえたが、当時お世話になっていた方は、現在消息不明。
先日、久し振り連絡をとろうとしたら、半年以上前に退社したと言われた。
しばらくは、この状態で凌がねばなるまい。まあ、随分涼しくなったし、真夏でなかったことをまだ幸いと思おうか。
しかし、このPC(デスクトップ)も最近調子悪いし、(さすがにそろそろXPとはお別れしなくてはならないのだろうが)、職員のノートPCも不調だという。
あ〜!次から次へと、金のかかることばかり。
え?私、何か悪いことしましたか?
- 15.9.2 教材整理
-
半年に一度の大仕事?
本当は夏期集中講座が終わる前にしておくべきだったのだが、何とか2学期が始まる前に完了した。
数時間かかったが、何時間かかろうが、絶対にやっておかないといけないのだ。
教材をちゃんと整理・保管しておかないと、えらい目に遭う。
次に使用するときにとても不便だし、いや、不便くらいならまだ良い。紛失しているのことに気がつかなかければ、一大事だ。
一応全ての教材はPCに保存してあるが、中には、プリントアウトした現物しか残っていない物もある。(おいおい)
まして、今年は半分以上作り替えているからなおのことだ。
案の定、数点が見当たらなかった。まあ、PC内にあるものだし、バックアップも2重3重にとってある。
そのうち出てくるだろうなどと甘いことを言わず、けど早いうちに復元しておいた方が賢いのは言うまでもないが。
さあ、これで後半に向けての準備はOKじゃ。
ビシバシ行くで!
- 15.9.3 雨
-
今日は父の命日。もう17年も経ってしまった。
「お墓参りに行きましょ!」とハニーが言う。
「なんて素晴らしい提案。よし行こう!」と、準備をし始めたら・・・。
いきなり雲行きが怪しくなり、あれよあれよという間に、降り出した。
「あれれ?雨みたいね」
「そうだね。じゃ、お墓参り止めようか」
「止めよう止めよう」と、中止決定。
父ちゃん、ごめんね。
近いうちに必ず行くからね。
- 15.9.4 盗作
-
世間では、デザインの盗作やらが話題になっているが、専門家ではない私には詳しいことは分からない。
私は、佐野某氏を全く存じ上げないし、彼の肩を持つつもりも全くない。
ただ、この世に「完全オリジナル」なるものは存在しないのではないだろうか?と思う。
意図的にパクったかどうかは、本人のみぞ知ることであり、偶々似てしまったケースなどは、山ほど有ると思う。
私も算数オリンピックの作問などをするときには、完全なオリジナル作品は少ない。ほとんどの場合、元ネタがある。
入試問題を見ていて、「あ!これ、もっとこういう風にアレンジしたら面白いじゃないか?」と思いつき、色々いじっているうちに問題ができるのだ。
全くの偶然だが、私が算数オリンピックに提供した問題と全く同じ問題が甲陽学院に出題されていたこともあった。
しかも同じ年にだ。慌てて、オリンピックには連絡し、出題を取り下げてもらった。
危ない危ない。もう少しで、大盗人呼ばわりされるところだった。
実際、全ての入試問題をチェックするのは不可能に近い。
当時はまだ、全国国私立中学入試問題集、いわゆる電話帳が発行されていたから、主たる学校の入試問題は知ることができたが、現在では、うちの生徒が受験する学校くらいしか調べていない。
逆の場合も稀にある。私が考えて教材に使っていた問題が、実際の入試で出題されたことも。
生徒達には「○○中学が私の真似をしてんで!」と言うが、全く信じてもらえない。愚か者どもめ!(って、まあ、仕方ないか?)
某中学校のように、他の有名中学校で出題されていた問題を全く数字も替えずにそのまま出題する恥知らずな学校もあることにはある。
いくらなんでもそれはあまりに恥ずかしい。しかし、偶然似た問題が・・・ということは、ままあることなのだ。
同じ年の同じ日に全く違う学校で(男子校と女子校だった)ほぼ同じ問題が出題された事だってある。(先生同士が知り合いだったのかな?)
だから、今回の件をあまり目くじら立てて追求するのは、却ってみっともないように思うのだが、どうだろう。
え?自己弁護してるんやろ!ってかい?
ふん、失礼な。パクったのではない。参考にしただけじゃ。
- 15.9.5 訃報
-
道でバッタリある人と出会った。
横断歩道の向こうで手を振っている。
私は走り寄って声をかける。
「わ〜!お久しぶり。お元気ですか?」
「うん。元気よ」
「そりゃ良かった。ところで、ご主人は?もう高知に行かれたの?」
「うん。行ったよ。そしてね。・・・亡くなったの」
「え〜?!・・・いつ?」
「高知に帰った次の日よ」
「なんで〜?」
「疲れが溜まっていたのやろね。ご先祖さまのお墓で倒れていたみたい」
なんということだ!しばし言葉を失った。
よほどあの一件がこたえていたのだろう。
それにしても、まさか、亡くなられただなんて。
無口な方だった。お仕事をされているときは、声をかけるのさえ躊躇うほどで、近寄りがたい雰囲気もあった。
あれ?機嫌悪いの?と勘違いするくらい、真剣な面持ちで黙々とお仕事をされていた。
けど、大変人懐っこい笑顔を見せる方で、実は話好き。
小難しい顔で、下らないギャグを飛ばすから、どう反応すれば良いのか困ったことも多かった。
思えば、私は、マスターと話をするためにあの店に通っていたのかも知れない。
しかし、もう会えない。話もできない。
「故郷でもう一踏ん張りするわ」
「じゃ、またお店されるのですね。必ず行きますからね」
「え〜!でも無茶苦茶遠いで」
「いえ、きっと伺います。お元気で!」と泣きながら言葉を交わしたのが、本当に最後になってしまった。
マスター。今までありがとうございました。どうぞ、安らかにお休み下さい。
- 15.9.6 学園祭
-
N学園再び。
何故??一昨日、学校説明会で訪れたばかりやないか。
しかも、今日は日曜日。私にとっては一番忙しい日。なのに、授業の時間割変更をしてまで。
「謎じゃ!」ってかい?当然で酒よね。
「あ?分かった!忘れ物でもしたんでしょ?」
ブッブッー!失礼で酒ね。違いま酒。
今日はN学園の文化祭なので酒!
訪問の目的は、言うまでもなく、教え子達に会うことだが、それだけではない。
今年は、教え子のF君が文化祭実行委員長を務めている。
その彼。先日の学校説明会で見せていただいた紹介ビデオでは、委員長としての意気込みを、割とクールに語っていた。
昨年会ったとき、彼に「必ず行くからね」と言った私。その約束を果たしにやって来たのだ。
さて、学校到着。
みな、「この学校は遠い、遠い」と異口同音に言うけれど、寺田町から電車で40分。これなら、大して遠くはないのでは?
生憎、小雨が降りしきる中ではあったが、天気には逆らえまい。それに、まぁこの程度ならノープロブレムじゃろ。
ただ、雨のため既に撤去したのだろうか?野外のステージは行われていなかった。
昼どきだったため、食堂は満員。食事は断念し、校内をブラブラしていると、いきなり実行委員長の彼とバッタリ。
爽やかさは健在だったが、少し疲れていたようだ。無理もなかろう。もしかしたら、寝ていないのかも知れぬ。
彼の薦めに従って、先ずはお化け屋敷へ。
行列はさほど長くなく、ラッキーと思いきや、それでもなんと約一時間待ちだという。
行列緩和のため、控え室が用意されていたようだ。涼しい部屋で座って待てるのは有難い。
けど、私はのんびりしていられない。整理券をゲットして、再び校内探索へ出かけた。
他校と比較しても始まらないが、ややこじんまりとした印象を受けた。それでも、スタッフに元気があったので、好感度アップ。
お話を伺った先生も「この学校の生徒はとにかく元気!」と仰っていたので、嬉しくなった。
保護者にも何人かお目にかかることができたし、教え子で現在ここで教えているA君とも話ができた。
再び戻ったお化け屋敷は、なかなかの高レベルで、一人で回った私は何度か絶叫してしまった。
けど、脅かし役の高校生には、こんなオッサンが相手で申し訳なく思う。
こんなこともあった。
暗闇の中で(目が慣れてきたのだろう。次第に様子が見えてきた頃)目と目が合って、睨み合う二人。
この間が、実に微妙で面白かった。
役者の彼:「さあ、どうする。取りあえず脅かしておこうか」
私: 「どうしよう?取りあえず怯えたフリをしておこうか」
「ウオ〜!」
「きゃ〜!」
黄色い嬌声を期待していただろうに、誠に済まない。まあ、今後の人生に役立てて欲しい。(何を??)
女子高生たちに「一緒に写真に写って下さい!」とのリクエストを受けたり(何故?もちろんお断りしませんで酒たが)、校長先生ともお話できたりと、なかなか貴重な体験をさせていただいた。
購入した金券の残りは、帰り際に出会った作家の大先生に渡し、教室へと急いだ。
やっぱ、この学校は素敵だと思う。
学校らしい学校。語弊があるかも知れないが、私はこの学校が大好きだし、ここで学ぶことができる生徒達を羨ましくも思う。
- 15.9.7 資料作成
-
毎年同じ事をぼやいていような気がする。
実際調べてみたら、この日記に以前も書いていた。
今日は、休日返上でお仕事。午前中は学校説明会。午後は先輩と仕事のご相談。
打ち合わせ終了後は、飯も食わずに、資料作成に取りかかった。
何の資料か?って。もちろん、入試情報の資料だ。明後日の保護者会に間に合わせなくてはならない。
HPにUPされていない場合は、直接学校に問い合わせる。
大抵は快く教えて下さるのだが、一校だけ「秘密じゃ!」と意地悪?をされた。
「2週間後の説明会にお越し下さればお知らせいたします」
「今では駄目なのですか?」
「はい、まだ決まっておりません」
「(ウッソ〜ン)分かりました」と電話を切ったが、そんな訳なかろう。
卒業生が進学した学校でもあるのだが、ここら辺が無名な塾の弱さよね。
いっそ、資料から削除してやろうかと思ったが、そのまま『未定』と表記させてもらった。
10校くらいかけたかな?今年はまだ少ない方だ。何故なら、今年は女子校のデータは要らないから。
さあ、これで一応、情報は揃った。
と、安心するのは未だ早い。鵜呑みしたら、痛い目に遭う。
学校のHPをもとに、学生さんに調べてもらったのだが、人間誰でもミスはある。
ミスは仕方ない。けど、それを見過ごすのは愚の極み。大丈夫だろうと思い込むのは、信頼ではない。ただの怠慢だ。
事務所は暑い(クーラーは未だ故障したまま)ので、家に帰ってから、全ての学校をチェック。数校のデータに誤りが見つかった。
本当は、もう一度確認すべきなのだろうが、今日はもう疲れた。
だって、何故かネットの接続がものすごく不安定で、HPが開けられない状態が頻発したんだもーん。
ということで、資料作成は明日に持ち越し。
明日も学校説明会があるし、結構忙しいのだけどな〜。
まあ、いいや。鍋も食べたし、さあもう寝よか。
- 15.9.8 お客様
-
我が家に家族以来の人間が訪れるのは、久し振り。
と言っても、遊びに来られるのではない。
トイレの水漏れを、この日記に書いたら、建築関係のお仕事をされている知人が、
「一度、見に行きましょう」と言って下さったのだ。
さあ、えらいこっちゃ!えらいこっちゃ!
朝から、ハニーと2人で大わらわ。
いきなり汗だくになってしまった。
ところが、今日は、とある学校の説明会。
自分の部屋を少し片付けただけで、ふと見ると、もう説明会の開始時刻が迫っていた。
慌てて出発。
汗だくで現れたものだから、副校長先生からは「体調でもお悪いのかと思いました」と言われる始末。
学校説明会終了後、一旦帰宅し、再度片付けに取りかかるが、当然ながら数時間で綺麗になるものではない。
とりあえずの応急処置だけ施して、仕事に出かけた。(再び汗だく)
知人の方には「我が家には立ち入り禁止ゾーンが多数ありま酒。よろしくね!」とメールをしておいた。
その甲斐あってか、結局、私の片付けたゾーンには立ち入られることはなく、下見は終了(したようだ)。
普段から、片付けをしておかねばと、深く深く反省したカッパちゃんで酒た。
さて、問題の水漏れだが・・・。
事態はなかなか深刻なようだ。
あ〜あ!困ったな〜。
- 15.9.9 保護者会
-
台風接近のさなか、保護者会は予定通り開催。
出足が危ぶまれたが、流石に午前中は少なかったものの、午後の6年生の部ではほぼ全員の方が出席下さった。
有り難いかぎりだ。
しかし、参加者にとっては、楽しい会ではなかっただろう。
現状を正直に申し上げたが、楽観的な話は一切なし。それ程厳しい状況なのだ。
保護者の熱意と生徒達の気持ちのずれが余りに大きい。
この差を埋めないことには、効果は期待できない。
簡単なことではない。それでも、やるしかない。これが私の仕事なのだから。
- 15.9.10 すっきり!
-
年に一度か二度のことだけど、無性に「片付けした〜い」モードのスイッチが入ることがある。
ただし、ほんの一瞬だから始末に負えない。
その時を逃すと、いくら書類が散らばっていようが、資料が山積みされていようが、全く気にならなくなるから、大変だ。
今日は、上手くスイッチが入った。
おかげで、机の上から書類が消えた。
めでたしめでたし!
次男の幼い頃の写真や生徒達の写真とも久々にご対面。
大量の筆記具も出てきた。請求書も発見。(こちらは無視)
うん。すっきりした机の上は、実に気持ち良い。
- 15.9.11 涼し
-
「今年は秋が早いね」と私が言うと、
「夏が暑かったから、そう思うのじゃない」とハニー。
慥かにそうかも知れない。けど・・・。
そうだ!こんな時に役に立つのが、この日記。
9月の同時期の日記を数年分読み返してみた。
予想通り「暑い!暑い!」と書いていた。
やはり、今年は例年より少し涼しいようだ。
しかし、読んでいて、嫌になった。
え?何に?己の文才のなさにか!ってかい?
ほっとけ、そんなことは百も承知じゃ。
それ以上に、内容にうんざりしたのだ。
変わり栄えしないというか。毎年同じようなことしか書いていない。
情けな〜!
ま、仕方ないわな。平凡な人間に、毎年そうそう変化があるわけじゃない。
けど、同じ事の繰り返しで、このまま年を取っていくのかと思うと、少々侘しいような気もする。
- 15.9.12 大雨
-
涼しいやら、暑いやらと、寝ぼけたことを言っている場合じゃなかった。
近辺に被害がなかったものだから安心していたが、ニュースの映像で見るその被害の凄まじさよ。
他人事のように考えていた己が恥ずかしい。
今回の惨劇は、雨よりも河川の氾濫によるもの。治水の大切さを改めて思い知らされた。
小学生の頃、武庫川が氾濫寸前まで水位が上がり、学校の校舎から不安な気落ちで見つめていたことを思い出した。
何をおいても無事が一番。平穏な日々に感謝したい。
- 15.9.13 セ・リーグ
-
現実逃避と言われても仕方ない。
しかし、今の私の一番の楽しみは、プロ野球。
今年は珍しく混戦模様。
この時期に上位3チームが1ゲーム差でひしめき合っている。
わが贔屓チームも首の皮一枚で踏みとどまっている。
もちろん、分かっている。今の時期だからこそ言えるのだ。楽しみだとね。
日々、状況は変わる。今日笑っていても、明日は泣くかも。
それは、ライバルチームのファンも同じ思いだろう。
で、遅ればせながら、買いましたがな。甲子園のGvsTの試合のチケット。
雨で流れた試合の振り替え(っていうのかな?)試合分。
追加日程が発表された段階で購入しておけば良かった。
今さら言ってもどうしようもないが、席は外野の後ろの方。双眼鏡がなければ絶対にボールは見えないだろう。
TVで応援した方が絶対に状況はよく分かる。けど、雰囲気を味わって参りま酒。40年ぶりの甲子園のね。
それまで、どうか優勝戦線に残っていておくれよ。
- 15.9.14 3酒混合
-
今週はハニーの誕生日。ところが、その日は忙しい。帰れて24:00ギリギリか日が変わる。
じゃ、少し早いけど、今日遊ぼ!と相成った。
先ずは、四国からのお客さまにご挨拶。相変わらずのご様子で、一安心。
いつものように、話に花が咲いた。
はるばる訪ねて来て下さるだけでも恐縮なのに、なんとランチまでご馳走に。
しかし、教室の近辺に気の利いた店はない。いや、一軒だけあったが、現在は晩の営業だけになっていた。
他の店も定休日だったり、何故か閉まっていたりと、ウロウロウロウロ。
いくら何でも、行ったことのない店にお連れするわけにはいかない。
仕方なく、電車で一駅移動。天王寺なら逆に何でもありすぎる。
う〜ん。寺田町。便利なような、不便なような。
お客人とはここでお別れ。
さあ、デートの始まり、始まり〜。
目指すは梅田。
いや、梅田でなくてもよかったのだが、何となくね。
初めの予定では、食事をしてからお買い物。けれど、お腹は既にいっぱい。
少し買い物をしてから、ワインを飲みに『世界のワイン博物館』へ。(グランフロントにあるのね)
どうせなら変わったワインをと、先ずはスパークリングワインで乾杯。
(平日の夕方までは、スパークリングワインが半額だったことも大いにあるが、2杯も呑んだから結局は同じか?)
さらに白ワインを呑み、良い気分で店を出た。
これで帰るのも何だか物足りなく、昼間からはしご酒。
次は、おでんだ。25年前にハニーとデートした店に。
いつもは超満員のそのお店。けれど、流石にこの時間(開店30分後)は空いていた。
店員さんも気さくに相手をしてくれ、タコの卵なるものを初めて食した。
もちろん、ここでは日本酒。この時期限定という「冷やおろし」をいただく。
良い加減に酔ってきた。
もっと呑んでいたい気もしたが、持ち合わせも少なかったので断念。帰路に就いた。
帰宅後はビール。
いつもと順序は逆になったが、めでたくこれにて3酒混合コンプリート!
あれ?けど、主役を忘れて、自分一人が喜んでいたような。
ご免ね。ハニー。お祝いは今度また改めて。
- 15.9.15 居眠り
-
「あれ?まさかね」
「けど、う〜ん。どう見ても・・・」
「いや、やっぱりそんなはずは・・・」
とある学校の説明会に出かけた。(今年はこれで予定終了か)
そこで、目にしたのは信じがたい光景。
ひな壇に居並ぶ先生方。中の一人が目を閉じて、居眠りをしている(ように見えた)のだ。
例によって、前方の席に陣取った私。数メートルも離れていない位置からだから、見間違えではないと思う。
室内は、スクリーンを使って説明中のため、照明が落とされ、かなり暗くなっていた。
私の誤解だろうか。
けど、よしんば私の勘違いだとしても、誤解を招くようなポーズはいかがなものかと思う。
壇上では一生懸命、校長先生が力説されているというのに、全てが台無しだ。
アンケートには、しっかりとその件を書かせてもらった。(こわ〜!)
おっと、偉そうに言えた立場じゃなかった。
うちの職員もよく誤解されているんだった。
他山の石と戒めよう。
- 15.9.16 花束
-
花屋さんには余り縁が無い。
そんな私が、今日は大きな花束を抱えて、家路を急いでいた。
だって、花束を贈ることなんてあまりないんだも〜ん。
以前は、教育講演会の度に、花束をアレンジしてもらっていたが、数年前を最後に講演会は行っていない。
母の日のカーネーションにしても、数十年前に渡したきりだ。
若い頃は、花束の似合う男になりたいと思ったこともある。
さっと差し出す花束。相手の表情が驚きから喜びの色に変わる。その瞬間を見たくてさ。
なんて、妄想はよそう。結局、そんな格好いい男にはなれなかったのだから。
似合わないのは分かっているくせに、何故かって?
もちろん、愛するハニーのためにだ。
そう、明日はハニーの誕生日。
苦労ばかりかけているハニーにせめてもの感謝のしるしにね。
しかし、花束は結構重かった。
電車の中でも迷惑そうに見られた。(隅っこに立っていたのにね)
花束を頼んだのは、近所のお花屋さん。
結婚25周年のときに初めてお願いしたのだが、とても良心的で私は大変嬉しかった。
ハニーも喜んでくれたし、「これからはこのお店にしよう」と心に決めたのだ。
ただ、良心的すぎて、たくさんたくさん花を入れてくれる。
自然、花束のボリュームは増す。
私としては、スマートにさっと差し出したかったのだが、「よっこいしょ!」じゃ、あんまりだわね。
いえいえ、その花屋さんが悪いのではないの酒よ。
私の演技力不足が原因なので酒。
もっと格好良くなりたいな〜。
え?永遠に無理だって?ほっとけ!
- 15.9.17 サプライズ
-
ハニーの誕生日に届いたプレゼント。
息子達からだ。
何と、ドンペリ!
生まれて初めて触ったぞ。
写真も(いっぱい)撮った。
未だ呑んでいないが、勿体なくて呑めそうもないなあ。
いや、涙で味が分からないかも。
おっと、私がもらったんじゃなかったんだった。(テヘ!)
サプライズついでに、息子達も帰ってきたら嬉しいのだが・・・。
- 15.9.18 ほめくり、修造
-
今では、すっかり修造さんのファンになってしまったこの私。
その名も「ほめくり、修造」。
「まいにち、修造」にはすっかりお世話になった。
今春の入試で全員合格できたのも、この日めくりのおかげかも知れない。
その第2作が発売されると言うではないか。
もちろん即注文。それが本日届いた。
さぞかし今回もポジティブな言葉で埋め尽くされているだろうと、期待に胸を膨らませてめくってみたが・・・。
う〜ん。正直、前作ほどの衝撃は受けなかった。
一番笑ったのは、「今日から君は、マツタケだ!」かな。
「イライラしたら新幹線に乗れ!」も意味不明で面白かったが、今回は全体にちょっとまとも過ぎるように感じた。
もちろん、過度に期待していた私がお馬鹿なのだ。
これでも一般人の常識レベルは遙かに超えているのだから、ありがたくお言葉を頂戴しよう。
おまけのシールも付いていたしね。
- 15.9.19 学会
-
「学会」 なんと、アカデミックな響きなのだろう。
と言っても、私には無縁のイベント。行ったこともなければ、見たこともない。
だから、あくまでも想像の世界でしかないのだが・・・。
お偉い学者さん達が、小難しい顔で、難しいことを賢そうに話す。硬〜い空気の中粛々と進められる発表会?って感じなのかな?
いや、やっぱり、さっぱり分からん。想像もできない。そもそも、その会は面白いのかい?
その学会に、なんと長男が参加したらしい。
三重で行われるから、(少し遠いが)そのついでにと、帰省したのだ。
開催期間は3日間。長男は、その2日目に発表したそうだ。
私なら、緊張で何日間も眠れないだろう。
しかし、彼曰く
「まあ、言うことは決まっているし、大丈夫やったで」
「でも、緊張したやろ?」
「そりゃ、少しは緊張もするけど、それより(到着した)時間が(発表の時刻)ギリギリやったから、その方が気が急いたわ」
らしい。
親バカで申し訳ないが、「すげ〜!すげ〜!」としか言いようがなかった。
本日、たまたま時間がぽっかりと空き、(おかげで)息子と呑むことができた。
これは、天が授けて下さったご褒美か?
連休中も一緒に居られたら、嬉しいことこの上ないのだが、それほど神様も優しくはないようで、月曜の早朝には東京に向かうと言う。
同じ時間を共有できないのは、正直寂しい。
今でこそ、息子達のいない空間の空しさにも(大分と慣れ)平気になったが、最初の1〜2年は本当に辛かった。
自分の中で精神のバランスを保つのが精一杯で、感情のコントロールには随分苦しんだ。
しかし、私の知らない世界で、彼らが(日々)成長しているのだと思うと、その寂しさも嬉しさに変わる。
ありがとう。
いつの間にか、私は君たちを励ます役目から、君たちから力をもらう立場になっていたようだ。
いや、君たちが生まれてきてくれた瞬間から、私はパワーやエネルギーを君たちからもらっている。
私は、君たちのお陰で生きて来られたのだ。
ただ、父親として一言だけ。
無理はするな。健康第一。元気があれば、何でもできる。
じゃ、そういうことで。
あじゅ〜!また会おう!
- 15.9.20 運動会
-
運動会と体育祭の違いは何だろう。
小学校では運動会。中学高校だと体育祭。
意識の違いが名前を変えるのか。
内容的に大差ないとは思うのだが、中学高校では文化祭との対比で体育祭と呼ぶのかも知れない。
私は、運営が学校主体なら運動会で、生徒主体なら体育祭となるのではと思うのだが、まあこれは私の経験に基づく個人的な思い込みだろう。
さて、秋晴れの一日。
各学校で運動会が行われたようだ。(母校でも体育祭が行われたらしい。長男が体育委員長を務めていたときに行ったきり、ご無沙汰しているが)
生徒達も欠席が目立った。
半数近い生徒が欠席の学年もあったが、振り替え授業は行わない。いや、行えない。
日程的にタイトなこともあるが、どうしても不公平が生じてしまうのだ。
例えば、A日とB日のどちらかに行われるのならばまだ何とか調整できる。A日もB日も休みにし、別の日に移動させるとかね。
しかし、C日に行う学校まであると、もう無理だ。
人数の多い少ないでは決めたくない。全員が納得できなければ、行うべきではないと思うのだ。
では、どうする。
私の授業をビデオに撮って、それをDVDに焼き、配布するのだ。
従来、5年生と6年生に行ってきた措置だが、今年は4年生にまで拡大した。
案の定、集中力を切らし、後ろを振り返る者が数名いたが、まあそれも最初のうちだけ。なんとか普段通りの授業を行えた。
けど、おかげで、空き時間はひたすらDVD作成に追われる羽目に。(と言っても、撮りっぱなしで何の修正もしないのだが)
6年生となると流石だ。
疲れているだろうに、運動会終了後、後半の授業には参加する。
例年、「やっぱりもう駄目、休みます」と連絡してくる者も現れるが、今年はなんと全員参加。
「えらいぞ!よく来た!」褒めてつかわす。
それでも、やはり 気力<体力 なのだろう。
気持ちは参加していても、すぐ眠気が襲ってくる。目を開けていられないのだ。
私も気分転換にと、いつもより多めに雑談を入れるのだが、その時は反応してもすぐにまた思考停止状態に。
前後に大きく船をこぎ出したときには、思わず「危ない!」と叫んでしまった。
本当に疲れたのだろう。今日はゆっくりお休み。明日からまた頑張ろうね。
可笑しかったのは、運動会でなかった生徒が「うん。分かる分かる。本当に疲れるもんな」としきりに相槌を打っていたこと。
その子は、過去には、授業中よく居眠りをし、私に散々叱られていたのだ。
今さら、自分を正当化するなよ。と、苦笑するしかなかった。
私も何故か疲れた。この日記も書かず、爆睡してしまった。
さて、連休だ。何しよう。外は晴れ。けど、夕方まで予定はない。
まあ、ゆっくり休むとするか。
- 15.9.21 引退
-
プロ野球もシーズン終了間近。
この時期になると、引退を発表する選手も多い。
彼らの心境はいかなるものなのだろう。
「やり切った!悔いは無い」と言い切れる人は少ないのではないか。
どんな一流選手でも、晩年は力が落ちてくる。
みな、そんな中で、精一杯努力しているのだ。
しかし、成績を維持できればまだしも、かつての栄光を思うと並の成績では自分のプライドが許さない人もいるのだろう。
あの王貞治氏は引退した年にホームランを30本打っている。
昼間は結局、野球観戦。GvsDのデーゲームを見た。
すると、なんと、その試合は小笠原の引退試合だったようだ。
知り合いにそっくりな人がいたため、パ・リーグ時代から、割と好感を持っていた。
巨人に移籍したときは大喜び。期待通りの活躍も見せてくれたし、なんて格好良い男だと心から思っていた。
侍とよく称されていたが、寡黙だし、あの風貌ゆえに、なるほどねと納得させられる。
2000本安打も達成し、まだまだこれからと応援していたが、やはり寄る年波には勝てなかったのだろう。
中日に移籍後は代打稼業に専念せざるを得なくなっていた。
最終打席もフルスイング。爽やかな笑顔を残してグランドから去って行った。
試合後は両チームのナインから胴上げ。うん、素晴らしいシーンだ。
インタビューでも涙は見せず、クールガイの彼らしい最後だったと思う。
見ていたこちらがもらい泣き。テレビに向かって最大の拍手を送らせてもらった。
寂しさを感じたのは、我が身の環境をダブらせたからかも知れぬ。
何か切ないね。
- 15.9.22 警察官
-
3期生のYくん。彼の職業は警察官。
教え子の中では彼だけではないだろうか。
今年の同窓会には、忙しい勤務の合間に駆けつけてくれた。(前日は徹夜だったらしい)
会が終了すると、率先して片付けを手伝ってくれ、私は大いに助かった。
しかし、こちらが礼を言う間もなく、再び勤務に戻っていった。
「今度ゆっくり呑もうぜ」と言ったが、相変わらずのハードな日々らしく、日がなかなか合わない。
何度かメールでやり取りをし、ようやく昨日、その約束を果たすことができた。
S学院在籍中は、弓道部に所属していた彼。私の教え子も弓道部員がおり、彼のことを知っていた。どうやら伝説の部員だったようだ。
そんな昔話から始まり、現在のことから、そして将来のことまで、いっぱいいっぱい話をした。
趣味は山登りだという。
写真を見せてもらったが、私には絶対無理だ。高所恐怖症の私が、聳え立つ断崖の上を歩けるはずがなかろう。
どうか、無理だけはせず、安全な山登りを楽しんで欲しい。
同窓会が今年で最後であることを大層残念がってくれ、
「僕が何とかしますから、継続しましょう」とまで言ってくれた。
う〜ん。可愛い奴じゃ。と言うよりは、頼もしい奴じゃ。
そんな彼は、現在、お嫁さんを募集中だという。
世の独身女性達。どうですか?絶対にお薦めのナイスガイで酒よ。
一軒目は居酒屋。話が弾み、名残も尽きぬので、もう一軒行こうとなった。
折角、天王寺に出てきたのだからと、『明治屋』へ。
移転前には何度か訪れたが、移転後は初めて。
けど、正直、がっかりした。たたずまいは当時のままだが、決定的に違う何かを感じた。
時間も遅かったからかも知れないが、客もまばら。以前の活気はどこへ行った?
湯豆腐もなかったしね。おそらく、もう行くことはないだろう。
まあ、その当たりから記憶が怪しくなってくるのだが、帰りに寄ったパン屋で、店員さんに写真を撮ってもらった事は覚えている。
熱い抱擁を交わし、再会を約束し、別れた。
例によって、少し寝過ごしたが、それでも電車で帰れた。
ところが、歩いていて驚いた。
一瞬何が起こったのか分からなかったが、私は側溝に落ちたようだ。
幸い、水も流れておらず、単なるかすり傷で済んだが、情けないったらありゃしない。
穴に落ちたのは、これで人生3度目。
一度目はシラフで、しかも真昼間。考え事をしていて道を踏み外した。(変な意味ではないぞ)
今日、彼から届いたメールには「二日酔い気味での出勤でした(笑)」とあった。
ごめんね。激務なのにね。
また、会おう。けど、今度は控えめに呑もうね。
- 15.9.23 陽水
-
『SONGS』で、井上陽水が取り上げられていた。再放送だが、ビデオで観ることができた。
過去にも何度か、その番組では特集されていたらしいが、私は初めて観た。
かつて「マスコミには絶対に登場しない」と断言していた、若き日の陽水。それを思うと違和感は拭いきれないが、まあ年を重ねて人間は丸くなるもの。
笑って認めようではないか。拓カだって同じだしね。
彼のコンサートに初めて行ったのは、高校時代。
神戸のどこかの体育館で催されていた。誰と行ったのかすら覚えていない(おそらく一人)が、場所は三宮だったかな。
けど、体育館でっせ?!あの陽水が?
そのこと自体、信じてもらえないかも知れないが、さらに驚くのは、なんと前座はRCサクセション。今は亡き、忌野清志郎が務めていたのだ。
何とも贅沢なコンサートだったのだが、生意気盛りの高校生は、前座になど全く興味を示さず、ひたすら陽水の登場を足踏みを鳴らしながら待ち続けていた。
陽水を初めて知ったのは、中学生の頃だった。
とにかく衝撃を受けた。デビューアルバムの『断絶』。メッセージは難解だったけど、高い音楽性(そんな事が学生に分かる訳ない。どっかの音楽雑誌の受け売りだろう)に惹かれた。『傘がない』は今でも歌詞を見ずに歌えるかも?
しかし、既に拓カの洗礼を受けていた私。
「ビートルズが好き。拓カも好き。陽水も良いし、かぐや姫も捨てがたい」
そんな自分がやたらと軽薄に思えたのだ。(実際、超ミーハー。だって、本命はキャンディーズだったのだから)
「ここはA子かB子。どちらかに決めなければ」と、それこそ百恵さんが後に歌っていた『絶体絶命』の心境で、泣く泣くリリーズは捨てたのだ。
って、ちゃいマ酒がな。けど、まあ、そんな訳で、拓カに軍配が上がったのだった。
それでも、陽水の曲は好きだったし、アルバムもせっせと買いそろえていた。
ただ、やはり単細胞の私には、彼は難解すぎた。
『リバーサイドホテル』の辺りから、完全に理解不能。次第に離れていってしまった。
今宵、久し振りに聴いた彼の歌声。独特の高音+甘い声には、やはり感動した。
今回、オリジナル曲は歌わず、全てカバー曲ばかり。
これはこれで面白く感じたが、やや残念と言うよりは、勿体ない気がした。
彼が歌うといきなり雰囲気が変わる。オリジナルとは全く違うのだ。ムードが漂う。こんな陳腐な表現で申し訳ない。
拓カの『リンゴ』も歌っていた。
私は、あの曲を「これから始まる2人の生活。不安よりも期待が勝っている、若者特有の傲慢だけど照れ臭さを表現している」的な歌(なげー解説。自分でも嫌になる)と思っていたのだが、陽水の解釈は全く違っていた。
彼は、あの曲を(男女の)終わりを迎える切なさだと言う。まあ、人それぞれにとらえ方が違うのは当たり前。だから面白いのだけどね。
歌の上手さはおそらく日本一ではないか。すっかり聞き惚れてしまった。
それでも私は思うのだ。
「陽水には、カバー曲は歌って欲しくない」とね。
我が儘で酒かね。
- 15.9.24 多色ボールペン
-
多色ボールペンは、私も使っている。
生徒の質問解説や個別指導のときに便利だし、何と言っても一本で何色も使えるお得感がある。
その昔、『シャーボ』なる製品が流行ったのをご存じだろうか。シャープペンシルとボールペンが一体化したものだ。
過去の産物かと思いきや、調べてみると現在も流通していた。廉価なものから高級品まで種類も豊富だった。
近年は、そのボールペン部分が多色化の傾向にあるようだ。
学校説明会のお土産?グッズでも、ここ数年増えてきた。
ただ、難点もある。
当然ながら、多色を使うためには切り替えをしなければならない。
その際に発せられる音が、私には耳障りなのだ。
授業中、特に低学年の場合は使って嬉しいからか、頻りにカチャカチャカチャカチャ。数人にそれをされたら、たまったもんじゃない。
それに、どうしても使用する色は偏ってしまう。
ある一色がなくなると、結局単色ボールペンと同じ。
また、私の愛用している「ピュアモルト」は、手触りは良いのだが、インクのボテが酷い。まあ、高級品ではないから、仕方ないのだろうけどね。
ところが、最近、教室内にやたらと多色ボールペンが増えた。
初めは生徒の忘れ物かと思っていたが、それにしては大量だ。
学校名が書かれているなら分かる。しかし、殆ど全てに薬の名前らしき物が印字してあるのだ。
不審に思い、職員に尋ねたところ、「Sさんがちょっと前にたくさん持ってこられました」とのこと。
馬鹿野郎。何故それを早く言わない。
S様。遅くなりましたが、この場をお借りして、御礼申し上げま酒。
ありがとうございま酒た!
- 15.9.25 『天より高く』
-
我ながら、つくづく単細胞だと思う。
小説の中のありもしない話に、感動して泣いているのだから。
この夏は殆ど本を読まなかった。2ヶ月でたったの10冊。
忙しかったのもあるが、何より心が動かなかった。
正に「忙しい=心を亡くす」だ。
涼しさとともに大分回復してきた。けど、まだリハビリ中。
そんな状態のときは、小難しい設定の話は要らない。単純明快なストーリーが良い。
そんな折りに出会ったのが、重松清の小説『天より高く』。
一言で言ってしまえば、高校生の青春群像。
廃校が決定している高校の最後の卒業生になる高校生達。
毎日を何となく生き、何となく過ごしていたが、ある教師との出会いで変わっていく。
「終わりじゃないんだ。始まりにしよう」と熱く語りかける教師。
実は彼はその高校のOB。1期生なのだ。決めぜりふは「レッツビギン!」。
これだけでも、十分ウソ臭い設定なのに、さらに青クサい台詞が続き、ありそうだけどやっぱあり得ない出来事が続く。
けど、それが良いんだな〜。その一つ一つがピタッピタッと私の心にはまった。
最後は、一体修造が何人いるねん?みたいな結末を迎えるのだが、私はもう号泣寸前。
昨夜の電車内では、どうせ知った人もおらんやろうからと、ワンワン泣いていた。(当然シラフで酒よ)
終わりを受け容れるのは大切だ。けど、諦めずにそこから動き出そうとするのも悪くない。
今さらながら、教えられたような。読み終えたときは、気恥ずかしいけど清々しい気分だった。
大人の人にもお勧めで酒!
- 15.9.26 貧乏なのに
-
物入りが続く。
教室の掛け時計が2個続けて壊れた。まあ、1つは予備だったから良いのだが、まさかの連続リタイヤでいきなり困った。
仕方なく、柱時計を黒板の横にセットしたが、違和感は否めない。
私は必要に迫られなければ購入はしない。当たり前だと思うのだが、ある方から「危機管理能力の欠如だ」と言われたこともある。
幸いネットで調べると、廉価な物が結構あった。ラッキー!
一応、電波時計でSEIKO製品なのらしいがなんと1600円。ほんまもんかいな。ま、動いてくれればそれで良し。
次はパソコン。
XPパソコンを騙し騙し使っているが、どうも最近調子が悪い。気のせいなら良いのだけど、ネットが繋がらなかったり、やたらと処理に時間がかかったり。
え〜い!この際、買い換えようか!
DELLだと5万円以下で、現在の使用中のと同等スペックの物がありそうだ。
設定とかに時間がかかりそうなので躊躇していたが、とりあえず購入しておいて設定はボチボチすれば良いか。
よし、来週には注文するぞ!
最大の悩みは家のトイレ。
漏水の原因はまだはっきりしないが、修繕にはかなりかかりそう。
50万円と言われたときは驚いた。
「そんなにかかるなら諦めよう」とさえ思った。
話を聞けばそこまではかからなそうだが、確約は頂いていない。
う〜ん。宝くじでも当てるしかないか。
- 15.9.27 お月様
-
「中秋の名月」の名に恥じない、見事な月だった。
ちょうど雲も切れ、大きな月が頭上に輝いていた。
予定より少し帰宅が遅くなった。
そんな私の帰りをひたすら待っているハニー。
さぞ腹を減らしていただろうに、私は帰るやいなやハニーを引っ張り出し、月見に出かけた。
今宵の月は「スーパームーン」らしい。何でもいつもより少し大きく、輝度も何割かUPしているそうだ。
なんだか、お得。
私達が月に向かってカメラを向けていると、数人の人だかりができた。
ただ、コンパクトカメラとスマートフォンでは、鮮明な月が写せるはずもない。
せいぜいこの程度。でもまあ、丸く写っているから、ご愛嬌と言うことで。
月見団子のかわりに「つくね鍋」をいただいた。(え?全然似てないって。けど、つくねも一応丸いやんか)
良いことイッパイあれば良いな〜!
げ!たった今、思い出したけど、お月様にお願いするの忘れてた。
明日、もう一度改めてお願いしようっと。
- 15.9.28 80歳
-
母が80歳の誕生日を迎えた。
運良くオフだった私。しばしだが、共に過ごすことができた。
幼い頃は若くて綺麗な母が嬉しかった。
次第に年を取り、仕方無いことなのだろうが、年々記憶もあやふやになっていく母を見るのは、正直辛い。
「一緒に暮らそう」と、何度口にしかけたことか。
しかし、その行為は、一見、善意に思えるが、その実、母の寿命を縮めるだけのこと。
生活時間帯が全く違う私と母が、一緒に過ごせる訳はない。
近くに住んでいるとは言え、顔を見るのは月に1〜2回。
我が身の忙しさを言い訳に、母をないがしろにしてきたことは否めない。
今では、すっかり腰も曲がってしまった母。
幸い、意識はしっかりしているし、会話は成り立つから、意思の疎通は図れている。
要介護レベルではまだ低い。
それでもやはりいろいろな面で心配は尽きぬ。
いつまでも元気で長生きをして欲しいと願うばかりではあるが、永遠の命などあるはずがない。
そろそろ、母との同居を真剣に考えなければならない時期が来ている。
- 15.9.29 嬉し・楽し・悔し・甲子園
-
40年ぶりの甲子園は、驚きの連続だった。
それにしても強烈だった。
試合観戦中のビールのあてでも買おうかと、駅の近くのスーパーに。
そこでビックリ第一弾!
ものすごい混雑だった。私と同じ考えの人がこれほどまで居るとは思わなかった。
けど、この混雑(スーパーの食料品売り場が、これ程までに賑わっているのは初めて)を目の当たりにすれば、疑いようもないだろう。
甲子園球場は食べ物の持ち込みOKのようだ。そのせいだろう、惣菜コーナーはやたらと充実していた。
球場到着。
チケットは予めネットで購入したものの、現物は当日球場で。
QRコードをかざせばチケットが出てくるらしい。半信半疑だったけど、本当に出てきた。流石は阪神(半信)。
試合前の練習から見たかったが、入口を間違え、再入場の手続きをしているうちに、試合開始の時刻が迫っていた。
始球式には間に合ったけどね。
席に着き、先ずは乾杯。心地よい風が吹き渡る。グランドは美しいし、最高の気分だ。
席は外野の後方。そんな場所なら、TV観戦の方が絶対に上だ。そんな事は、百も承知。
だが、その席は特別。巨人ファン限定シート。阪神ファン立ち入り禁止のスペシャルゾーンなのだ。
回りは思い思いのユニフォームに身を包んだファンばかりだ。
ビジターの我が巨人軍は先攻。
ゆっくり観戦しようかと思いきや、とんとんとんとんとんでもな〜い!
いきなり全員起立。総立ちの応援が始まった。
ハニーと顔を見合わせ、戸惑いつつも、郷に入れば郷に従うまでのこと。
選手それぞれにテーマソングがあるのは知っていたが、それが何の曲かはわからない。
なのに、周りの人達は全員が大声で唄うのだ。
応援マーチだけではない。手拍子、掛け声、全てに圧倒された。
けど、これはこれで、意外に楽しいかも。
初回の攻撃が終わり(惜しくも得点ならず)、やっと座ることができた。
売り子さんにビールを頼む。東京ドームでは1杯800円だったが、ここでは650円。嬉しいね。けど、呑みすぎないようにしなければ。
ここでまた驚いた。
私達の席は列のほぼ中央。売り子さんどうするのかな?と思っていたら、なんとビールがリレーで運ばれてきた。
お金もリレーで売り子さんに。するとおつりが再びリレーされて返ってきた。
う〜ん。面白すぎる。けど、これじゃそうそう頼めないじゃないか。(結局4杯。いや5杯か?)
応援空しく、結果は完敗。
選手個人個人に工夫が全く見られなかったのが、残念だった。
ここはバントでしょ。と思える場面でも、みなバットを振り回すだけ。
まさか、スタンドの応援に影響されたとは思わないが、あまりに策がなさ過ぎたように思えた。
事実上、今シーズンの終戦を告げる、手痛い一敗となってしまった。
まあ、十分楽しめたから良かったけどね。
私が売り子のアルバイトをしていた頃とは全く別の球場になっていたし、グランドに降り立ったこと(小学生のとき)など遙か遠い記憶の向こう。
思い出や感慨にふける余裕すらなかった。
それでもまた、機会があれば行きたいな。
- 15.9.30 23歳
-
9月は家族の特別な日が多い。
誕生日と命日が入り乱れている。
父の命日(誕生日も)・ハニーの誕生日・義父の命日・母の誕生日、そして今日は次男の誕生日だ。
23歳になった。
あの可愛かった坊やが早いものだ。
それにしても、就職も内定し、あとは卒業するだけのはず。
なのに、ちっとも帰ってこない。
まあ、彼も何かと忙しいのだろう。元気でいるならそれでいいや。
今宵は、主役抜きで祝杯を挙げようか。少し寂しいけどね。