カッパの日記 

2014年12月

14.12.1 喪

 12月になった。しばらくは気忙しい日々が続くのだろう。
 それでも、今年は休みがあるだけ、まだ有り難い。昨年は入試が終わるまで60日以上休みなしだったんだ。
 けど、今日はオフなれど、天気も悪いし、外出の予定もない。それ以前に、遊びに行く気分にもなれない。
 仕方がない、年賀状でも作るかと、重い腰を上げた。

 同級生達からは、喪中の欠礼葉書が何通も届いていた。
 みんなそういう年代になったんだ。
 私も昨年義父が亡くなり、今年は喪中だった。
 命ある者は必ず死ぬ。永遠の命なんてあるはずないと分かってはいても、それが身近な人だと、冷静ではいられない。
 しかし、残された者はいつまでも悲しみに浸っているわけにはいかない。どんなに辛くても、生きていかねばならないのだ。
 すべては、時が解決してくれるのだろうか。

 「来年こそは、笑っていたいね」と、ハニーと淋しく微笑み合いながら、年賀状作成をした。
 と言っても、まだ半分も完成していないので酒けどね。

14.12.2 同じ

 社会的地位も立場も違えども、いずれ様も同じ悩みを抱えているもんだな。
 それが分かって、ちょっと嬉しかった私。

 ある学校の先生方がお越し下さった。
 いつも大変お世話になっている方々だ。
 先日は、とある事情でお目にかかれなかっただけに、私はこの日をとても楽しみにしていた。
 はるばる飛行機に乗ってお越し下さるのに、いつも愛想なし(お茶一杯だけ)で申し訳なく思う。
 正直、心苦しいのだが、自分の考えや思うところをありのままに伝えることもおもてなしの一つだろうと、最近は(自分に都合良く)開き直っている。
 今回も為になるお話をたくさん伺うことができた。

 まあ、ここでは紹介はできない内容だが、先生方の悩まれていることと私の現在の悩みとはとても似通っていた。
 それだけで喜んでいてはいけない。何の解決にも繋がらないのは百も承知だが、少しだけ気が楽になった。
 ああ、今回も元気を分けていただきま酒た。感謝いたしま酒!

14.12.3 危険信号

 今日は全体保護者会。ほぼ全員の方に参加していただいた。
 無事終了と言いたいところだが、思いの外疲れた。何故か、クタクタだ。

 急激な冷え込みのせいもあるのだろう、実は昨日から少し調子が悪い。
 汚い話で恐縮だが、洟が出だしたのだ。
 症状としてはそれだけで、咳もなければ喉の痛みもない。当然、熱もない。風邪のはしりなのかも知れない。
 麻黄湯をのんで寝たら一旦症状は治まったが、先ほどからまた洟が出だした。

 今日も早く寝るとしようか。
 用心、用心。

14.12.4 手帳

 基本的には手帳は使用しない。
 わざわざ書き込まなければならぬほど多忙ではないし、人と会う約束とて、忘れてしまうほど先の予定はまずない。
 もちろん、過去には使用したことはある。
 ただ、大抵3日坊主。
 買った直後は嬉しくて、やたらと必要のないことまで書き込む(例えば過去の出来事)のだが、すぐに面倒になってしまい、カバンの底に眠るか、机の上のオブジェと化してしまうのが、常だった。

 昨晩帰宅したら、PCの上に手帳が置いてあった。
 「おお!これが噂の高橋手帳か?!」
 正直、どこがどれほど優れているのかは分からないが、私のニーズにはぴったりだった。
 日曜始まりの1週間になっているし、2015年の12ヶ月だけではなく前後2ヶ月(合計16ヶ月)の欄がある。しかもシンプル。
 (あ!だから良いのか?)
 大喜びのカッパちゃん。早速使わせてもらった。
 え?どうせ、過去の事しか書いていないんだろうって?
 失礼で酒ね。ちゃんと、今日の予定も書きま酒たよ。
 さあ、今回はちゃんと使うぞ。だって、ハニーのプレゼントなんだも〜ん。

14.12.5 足

 最近よく足が攣る。
 昨夜は左足で、その前は右足だった。
 幸い、表裏の両方でなく、片方だけだったので、対処できたが、それにしても痛かった。
 水を飲んだら治ると聞いていたので、台所まで行こうとするが、前に進むのも儘ならない。
 大袈裟ではなく、30分ほど呻き続けた。

 ようやく治まり、眠りに落ちていったが、再び激痛で目が覚めた。
 今度は、脛。
 寝返りを打ったときに、柱に回し蹴りを食らわし(損ね)、脛をしたたか打ったようだ。
 元来、寝相はあまり良くない。
 けど、今回は夢の中で暴れていた(子供か?)末の結果だけに、情けないやら悲しいやら。
 おかげですっかり寝不足だ。左足はまだ痛いし。

 そうだ。足が攣るのも、布団をはねのけ、毛布からはみ出した足が冷えたからかも知れぬ。
 とほほ。

14.12.6 名言

 「これからの人生において、今が一番若い」
 その事に気が付かず、多くの人は(過去ばかり振り返り)無駄に時間を使っている。

 ある小説の中の一節。
 正確な記述ではないが、概ねこんな意味だったように思う。

 なるほどね。
 慥かにそうだわさ。
 言われてみれば当たり前のことだけど、目から鱗が落ちる思いだった。
 ちょっと、元気が出ま酒た。

14.12.7 宴

 楽しい宴だった。
 教え子2人(7期生)が遊びに来てくれた。
 もちろん2人とも社会人。結構忙しいらしく、日程調整には苦労したと言っていた。
 彼らが登場したとき、私はまだ授業中。
 私の声が聞こえる度に、あの緊張が蘇ったと、本当に少しびびっていたようだ。

 片付けもそこそこに教室の近くの居酒屋へ。途中からハニーも加わり、賑やかな宴となった。
 いや〜。ほんま。よう笑わせてもらいま酒た。
 元々、個性の強いT君。当時から話題には事欠かなかったが、それにしてもこれほどまでとは。
 実家がTV放映されたとか、そのおかげで両親の実年齢を初めて知ったとか。(なんと10才も若く言われていたらしいが、30年近くも騙され続けって・・・)
 もう一人のM君も面白い。一時期HOPESのスタッフもしてくれた子だ。
 新婚さんのノロケが聞けるかと思いきや、還暦を迎えた母親がストーカー被害に遭ったなどと、笑うに笑えないネタまで披露してくれた。(ハイ、お母様はとても美しいお方なので酒)
 小学生時代の話から高校時代の話まで。現在の話ももちろんだが、ずっと笑いっぱなしだった。
 それでも、一丁前に私をほろりともさせてくれた。
 「教える立場になって初めて先生の苦労が分かりました」とか、「それほどまでに僕らのことを考えて下さっていたのですか」とかね。
 社交辞令なのは分かっている。けれど、それでも嬉しいじゃないか。
 あの問題児が立派なおべんちゃらまで言えるようになったのだから。
 2人は小学校の同窓生でもあるらしい。
 「現在の6年生にも君たちの出身校の生徒は多いよ」と言うと、
 「じゃ、今度激励に参ります」
 今度の激励大会は賑やかになりそうだ。

 おかげですっかり呑みすぎたカッパちゃん。
 今朝は頭が痛かったが、素敵な時間=プライスレス。
 ありがとう!とっても元気になりま酒た。

14.12.8 神戸

 今日はハニーとデート、久し振り(2年ぶりか)に神戸まで。
 え?何でで酒かって?
 実は、とある方に会いに行って参りま酒た。
 今年、世間を騒がせたお方&神戸と言えば、お分かりで酒か?
 そう、あの野々村元議員で酒よ。

 今日の面会を予告したら、ある学年の生徒はほぼ全員信じていた。
 んな、訳あるか〜い!
 何で、私の貴重な時間をあのクソ野郎に使わなあかんねん!

 じゃ、一体何のために?
 もちろん、サンタに会いにで酒よ!

 「世相サンタ」って、ご存じで酒か?
 私は、偶々見たニュースで初めて知った。その1年を代表するキャラクターをモチーフにしたサンタが登場すると言うことを。
 場所は神戸の異人館。
 「うろこの家」らしいが、異人館なんて行ったことのない私。
 北野と言えば、せいぜい波泳会が催される外国人クラブくらいしか知らない。
 それでも「神戸?そんなもん。俺の庭や」と常々公言して憚らぬ私が、ハニーの手前、道に迷う訳には行かぬだろう。
 正直、幟を立てたツアー客の集団に遭遇したときはホッとした。
 「よし、こいつらに付かず離れずついて行こう!」ってね。

 坂道を登ること数十分。やっと着いた(かな?)。
 え?でも、ここが異人館?
 北野天満宮まで在るやん。って、意味不明。まあ、有るのだから在るのだろうが。
 ぶつぶつ言いながら、水みくじを引いた。何と!大吉やん。
 存在に疑問を抱いた段階で、既に御利益はないのだろうが、それでも大吉は嬉しいものだ。(因みに、ハニーは小吉だった)
 それにしても、水みくじ。なかなか文字が浮かんで来ず、写真に写してもその文字は鮮明ではなかった。
 結局、持ち帰るのも面倒だから(ビショビショだし)と、途中で棄てた。

世相サンタ

 ようやく「うろこの家」到着。なんや一番てっぺんやんか?
 入場料の高額なことに文句を言いながらも入館。
 いました、いました。サンタさん。
 あの元県会議員だけではない。ノーベル賞受賞のお三方や、錦織圭、アナ雪、宝塚ジェンヌ、果ては軍師官兵衛までいた。
 中には誰か分からない方もいたが、流石は、世相サンタを謳うだけのことはある。
 中の展示は正直しょぼかったが、まあ来た甲斐はあったかな?
 ハニーも私も童心に返って大はしゃぎできたしね。
 4〜5年前から始まったそうだ。AKB48が大人気の年は、小さなサンタが48体並んだと、係のおねーちゃんは教えてくれた。

 夕闇が迫ってきた。

 と、言うことで。つ・づ・く。

14.12.9 ルミナリエ

ルミナリエ

 神戸来訪の目的はもう一つあった。
 そう、ルミナリエだ。
 忙しかったり、日程が合わなかったりと、今までに一度も見たことがなかったのだ。

 坂をゆっくり下りて、三宮に着いたのは17:00過ぎ。すっかり暗くなっていたけど、時間はまだ余裕。点灯は18:00だもんね。
 元町に向かってこれまたのんびり歩いていると、殺気だったような集団に遭遇。
 全員が同じ方向に向かっている。しかも早足だ。
 「え?これ何?まさかね」と思ったら、そのまさかだった。
 みな、ルミナリエ会場に向かっていたのだ。
 初めは、買い物でもしてから行こうかなどと、暢気なことを考えていた私達。急遽予定変更。列に加わった。
 ところが、行列はある所まで行くとそれ以上は進まなくなった。後ろからはどんどん来ている。
 あっという間に、道路一杯に広がった大集団のできあがり。
 みんな点灯の瞬間を見ようと集まってきたのだろう。
 そこで、待つこと30分。初心者の私達は、どこに点灯されるのかもわからない。

 ようやく列が進み出し、角を曲がった途端に、目映いばかりの光の洪水が目に飛び込んできた。
 ほ〜!これがルミナリエか?
 思わず、ため息が漏れた。写真を撮ろうと試みるが、歩きながらだと上手くいかない。(実際、殆どがブレていた)
 光のアーケードとは正にこのことで酒ね。
 きれいな電飾を見上げながら歩くこと10分ちょっと。
 「あ〜あ、終わっちゃった」(意外と短いのね)
 少し落胆。けど、通りを抜けると、あれれ、何か広場に出たぞ。
 全く知らなかったが、ルミナリエには色々な作品があるらしい。(今年の作品はこちら)
 広場と思ったのは、実は公園で、そこには巨大な城のような光の芸術が聳え立っていた。
 人でごった返してはいたが、それはそれは素敵な空間だった。

 ハニーと並んで、鐘も鳴らしてきたし、あ、もちろん募金もしたよ。ワインも買ったって、まあお約束で酒ね。
 途中、ぱらっと小雨に見舞われたが、大したことなく、寒いことは寒かったが、それを上回る満足感があった。
 機会があれば、また訪れたい。それまで元気でいようっと!

14.12.10 選挙

 期日前投票に行って来た。
 以前、不在者投票と呼ばれていた名残か、入り口には(不在者投票会場)と括弧付きで張り紙がしてあった。

 実は、今回は一抹の不安があった。
 いつもなら、早々と届けられるはずの投票用紙が、まだ届いていなかったからだ。
 入り口でその旨を伝えると、係の人は全く動ぜず「ああ、はい。どうぞこちらへ」と普通に対応してくれた。
 あれ?私みたいな人も結構多いのかな?と、会場内で別の人に尋ねると、
 「5日には発送しておりますが、また届いていないようですね。構いませんよ。届いたら破棄して下さい」とのことだった。
 何か違うんじゃないかな?と違和感を覚えつつも、投票を済ませた。
 結局それって税金の無駄遣いなんで酒よね。棄てるだけのものをわざわざ郵送するのだから。
 そもそも、今回の選挙自体が意味不明。莫大な無駄のように思える。一部の自己満足のために何故?どう考えても、釈然としない。
 無駄と言えば、期日前投票一つとっても、どうしてこれだけの人員を会場に配置する必要があるのだろうか。毎回、疑問に思う。
 まあ、やっている人たちはそんな疑問すら思いつかないのだろうが。(だから、あかんのや!)

 野党に入れるか。与党に入れるか。もうどちらにも期待できない。口だけの人間には正直うんざりしている。
 白紙投票も考えたが、それもシャクだから、絶対に選ばれそうにない人と政党に(失礼で酒ね〜)一票を投じた。
 あ〜あ。何かすっきりしないな〜。

 投票用紙は、私が出かけた後に届いたようだ。フン!

14.12.11 残念

 「○○(次男の幼名)が2度目のTV出演を果たすかも」
 いつもの今から帰るメール(腹減った! ハニー元気か? 何食べた?)の返信がこれだった。
 「え〜!それは目出度い。急いで帰るわ」と言っても、電車の中を走るわけにもいかぬ。帰宅時間が早くはならないのだが。

 聞けば、小学1年生で数学検定2級に合格した子がいるらしい。(すげ〜!すげ〜!)
 次男は、赤門前でそのことに対するコメントを求められ、問題も解かされたと言う。
 TBSと言えば4チャンネルだ。私の帰宅と『ニュース23』が始まったのは同時だった。
 間に合った。まあ、いきなりトップニュースではなかろうが。
 けど、賢い小学生とお馬鹿な大学生という対比にでも使われるのじゃないだろうか?と、少し不安もあった。
 「お!始まった」ハニーと並んでTV画面を凝視する。親バカで酒ね〜。
 しかし、残念。男女1人ずつの大学生がコメントしていたが、次男は登場しなかった。
 「むっちゃ、テンション低かったから、きっとカットされるで」と、本人も言っていたらしいから、仕方ないか。
 まあ、良いではないか。ちゃんと学校に行っている証にもなったことだしね。

 それにしても賢い子はいるもんだ。
 私もがんばろ!って意味不明?

 後日談。
 次男は生涯3回目のTV出演を果たしたようだ。
 ニュース番組にと言うよりバラエティに近い、「ひるおび」で放映されたようだ。
 が〜ん!
 もちろん見逃した私達。本人すら知らなかったのだからね。

14.12.12 ヘイトスピーチ

 次男の登場を待ちわびている間、TVからはヘイトスピーチのニュースが流れてきた。

 見ていて情けなくなった。
 京都の朝鮮人学校の前で、街宣行為をくり返す集団。
 一体何の主張があるというのだ。
 彼らにも言い分はあるのかも知れない。報道を一方的に信じてはいけない。
 しかし、おそらく、直接何かをされたとか、被害を受けたとかではないはずだ。
 ただ、調子に乗って好き勝手なことを喚いている。品性下劣。下衆の極みのように私の目には映った。

 人種差別。これほど下らぬものはない。しかし、その根は深い。
 差別。自分と違うというだけで、その者の存在まで否定する。
 身近な例では、イジメも同じだ。
 それが如何に自己中心的で、醜い行為であるかに、何故気が付かないのだろう。
 悲しいね。

14.12.13 入塾説明会

 今日は新年度の入塾説明会。
 実は、昨夜から緊張しており、余り眠れなかったほどだ。
 さて、今日は何人がお見えになるだろうか。
 予約も入っていたから、0ということはないだろうが・・・。
 けど、やはり不安だ。

 開始時刻10分前になっても、まだ誰も現れない。
 ありゃりゃ、まさかね、と諦めモードが入りかけたところに、やっとお一人登場。
 スイッチオン!俄然やる気が湧いてきた。
 けど、余り力を入れすぎてはならない。
 元々話すのは上手くない私。気合いを入れすぎると、気持ちばかりが空回りしてしまい、言葉がついていかなくなるのだ。
 過去には失敗も数知れず。はやる心を静めて、開始時刻を待った。

 十分とはいえないが、何とか想いを伝えることができたのではないだろうか。
 (え?あれで?!なんて言わないでね)
 途中から参加者も増え、私としては大喜び。
 素敵なご縁をいただけたのではと思う。

 さあ、今度は私がその方々の期待に応える番だ。
 出会いに感謝。精一杯がんばらせてもらおう。
  

14.12.14 まいにち、修造!

 やっと届いた。[日めくり]まいにち、修造!が。
 待ちわびたぞ。注文してから2週間以上。
 そんなに売れているのか?(まあ、どうでも良いが・・・)

 早速、笑わせてもらった。一文だけ紹介しよう。
 「サバを見てみろよ。いろいろな魚が泳いでいる所でも、周りを気にせず、常にサバサバしているだろ。
 サバは「自分」を持っている。」
 ぎゃはは!こいつ絶対馬鹿だ!(ファンの方ご〜めんなさいよ〜!)

 ハニーも驚いていた。
 「こんなんで商売なりたつんやね」って。

 でも、いいな〜。明るい馬鹿って素敵じゃ。
 毎日、少しずつ元気を頂こうか。

14.12.15 IKEA

 今年最後のオフは、IKEAでお買い物。

 前回初めて行ったときには、「ここは私達のような午後の人間が来る場所じゃない」と、悲哀にも似た違和感を覚えた。
 なのに何故、再び?
 そのときハニーが見つけてくれた、PCの補助台(ラップトップサポートと言うらしい)を求めてなのじゃ。
 家でPC作業をするときの私の姿勢は大層悪いらしい。
 ハニー曰く、PCに覆い被さるようにしてキーボードを叩いている。肩凝りの原因はおそらく、この姿勢の悪さだろう。と。
 私は全く気付かず通り過ぎていたのだが、私思いのハニーは、目ざとくチェックしてくれていたようだ。

 あちこち寄り道していたら、すっかり遅くなった。IKEAに到着したのは既に14:30。
 遅すぎる昼食を店内で取る。
 安いのか高いのか分からないメニューもあったが、やっぱり安いのだろう。カレーは300円しないし、(但し、具はナシ)飲み物は60円で飲み放題だしね。
 気分が悪くなるほどお代わりをし、さらに単価を下げる。これ以上飲んだら、動けなくなる。
 ようやく行動開始だ。
 やはり、店内は若い夫婦であふれていた。子ども達もおしなべて幼い。
 まあ、いいや。私達にもこんな時代があったのだから。と、開き直り、ブラブラとあれやこれやを眺めて回った。
 やっと発見。
 げ?!色がピンクしかない。
 黒は品切れ中で、来年の入荷になるらしい。注文しておいて配送を頼もうかと思ったが、それは無理!とのこと。(何故?)
 値段は499円。これだけのために、出直すのも馬鹿馬鹿しい。交通費と時間が無駄だ。
 仕方が無いので、ピンクを購入。
 ついでに、教室用のちり取りも買ったぞ。179円也。

 帰宅後、早速使ってみた。
 いいね!これ!
 この日記は、その台の上で書いているのだが、背筋が伸びて、視線もほぼ正面に来るので、とても楽だ。
 これで、肩凝り知らず、ヘルシーライフが約束されるのなら安い買い物だ。
 作業効率も大幅に向上するはず。
 ピンクは、慥かに変だけど、PCに隠れているからそれ程気にならない。
 ネットで調べたら、同じ品物が800円(1000円を超す物もあった)。ちょっぴり嬉しい。気分はお得ちゃん、てか?

 ハニー!ありがとうね。

14.12.16 うちわはげ

 オフの仕上げはもちろんお鍋。
 昨夜の鍋は魚ちり。

 帰宅途中に、スーパーで仲良くお買い物。
 魚は今一つというハニーの目を盗んで、買い物かごの中に放り込んだのはタラとハゲ。
 アンコウにも魅力を感じたが、タラの方が安かったんだも〜ん。
 何より、ハゲの名前が素敵だった。
 なんと「うちわはげ」。
 一瞬、我が目を疑ったが、何度見直しても確かに「うちわはげ」(長崎産)とある。
 団扇のようなカワハギなので、そう呼ばれるらしいが、和名は「ウスバハギ」。今が旬らしい。

 はい、美味しく頂きま酒たよ。
 個人的には、鱈の淡泊さも捨てがたいが、うちわはげの白身なのにしっかりとした味に軍配が上がった。
 ただ、ハニーの作ってくれた鍋の中の位置が少しだけ気に入らなかった。
 「はい、こっち(ハニー側)がタラで、そっち(カッパちゃん側)がハゲよ」
 悪意はないのだろうけどね・・・。

 幸せな一日で酒た。

14.12.17 寒〜!

 天気予報が大騒ぎしていた。
 「寒いで酒よ〜!ものすごい低気圧で酒よ〜!」ってね。
 「ふ〜ん。息子達に気をつけるようにメールしておいて」と、ハニーに頼み、床に就いたカッパちゃん。
 心のどこかで「どうせ大したことないのだろう」と思っていたことも慥かだ。

 目が覚めて驚いた。
 10時間近く眠った事にも驚いたが、それだけではない。
 風が凄い。唸りを上げて吹き付けている。
 え?昨晩の天気予報はホラじゃないの?
 外に出て、改めて驚いた。
 本当に寒い。容赦なく風は吹き付けてくるし、これで雨が降っていたら台風並みだ。

 気のせいか、雪も舞っていたようにも思う。
 大阪でこの寒さ。北の方はどんなだろう。想像もつかん。
 冷蔵庫に閉じ込められたことはないが、街全体が冷凍庫みたいな状況かも知れない。
 どうぞ皆さん。ご無事でね。

14.12.18 おでん

 あの強烈な低気圧は「爆弾低気圧」と言うらしい。
 なるほどね。何でも上手いことネーミングするもんだ。

 などと、感心している場合じゃない。心底寒い。震えながら帰宅の途に就いた。
 いつもの如く、帰るメール。すると、「今晩はおでんよ」と返信があった。
 「わ〜い!わ〜い!」と大喜びしたのも束の間。
 「日本酒ある?」
 「ないです!」
 「が〜ん!」
 そう言えば、先日飲み干したのを思い出した。
 仕方がないので、途中下車して割と遅くまでやっているスーパーへ。
 慥か、日本酒があったはず。

 けど、ろくな酒が置いていなかった。
 久保田も寒梅もあったけど、本醸造は次の日に割と残るから嫌なのよね。
 悩んだ挙げ句、手にしたのは聞いた事もない銘柄。
 天然水仕込みとあるから美味いだろう。と祈るような気持ちでゲットした。
 でも一升瓶で1000円しないのだから、あまり多くは望めない。臭くなければ、まあ良いかって感じ。

 ところが、意外や意外、割と美味かった。
 ハニーと呑んだからかな?(酒の味は相手次第って言うものね)
 おでんも美味しかったし、幸せいっぱい。

 カッパちゃんは、満足そうな笑みを残し、コテンと眠りに就きましたとさ。

14.12.19 謎

 謎じゃ。
 そう、全くもって謎なのじゃ。

 連日、私のおサイフケータイに振り込みがある。
 最初は、応募したキャンペーンにでも当たったのだろう。ラッキー!位に考えていたが、次の日も、またその次の日も。
 そもそも、そんなキャンペーンにいつ応募したかも、定かではない。

 どう判断すれば良いのだろう。
 1.単なる手違い
  この場合、あとで「返して!」と言われるのだろうな〜。言われる前に使っちまおうか!
 2.篤志家による寄付
  う〜ん。あり得ない。寄付にしては少額だし。(←おいおい)
 3.サンタさんからのプレゼント
  ありえる。これは十分にあり得る。カッパちゃん。いつも良い子にしてたからね。

 しかし、おいしい話には(必ず)裏がある。
 経験上、その事は嫌ほど知っているだけに、手放しでは喜べない。
 と言いつつも、とりあえずそのお金で宝くじを購入した私。
 どんだけ、強欲やねん。てか?
 ま、神のお告げと信じることにしようか。

14.12.20 2日

 2日。たった2日。されど2日なのだ。

 昨日帰宅すると、ハニーが鍋の前に座っていた。
 早く帰るねと言いながら、何やかやですっかり遅くなってしまったカッパちゃん。
 きっと、お腹を空かせて待っていたのだろう。
 「ごめん!ごめん」と言いつつ、私も急いで席に着く。
 その時、少し妙な空気を感じたのだが、私も腹ぺこ。目の前のご馳走に飛びついた。

 「明日から講習会。早よ、寝な!」と布団に滑り込む。まだ22:00前だ。
 目を閉じる寸前に、部屋にハニーが入ってきた。
 ようやく気が付いた。
 「あれ?髪切ったん?」
 「おそ〜い!!」パンチは飛んでこなかったが、目は怒っていた。
 そう言えば、食事中の会話にもそれを暗示するような単語が出ていた。
 「ごめんね、ごめんね〜。けど、まだ許せる範囲でしょ」(この段階ではまだ、私はハニーが今日髪を切ったのだと思い込んでいた)
 「まあ、いいか?けど、2日よ。2日も気が付かないなんて。結構短くしたのに」
 「???(げ!しまった!2日前だったのか)」
 必死に記憶をたどり寄せる。2日前。2日前。
 あ!おでんの日だ。そう言えば、ハニーが何故かむくれていた。そうか、そういう訳だったのか?
 こりゃ私が悪い。ハニー本当悪かった。
 それにしても、翌日も全く気が付かなかったなんて・・・。

 ホント、ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!

 ハニーより訂正!
 2日ちゃうかった。3日やで!
 はい、返す返すも申し訳ありません。

14.12.21 真相解明

 やっと、謎が解けた。
 真犯人が分かったのだ。

 小額(一回3000円)とは言え、毎日毎日振り込みが続けば、流石に不気味だ。
 「ギフトで酒」と言われ、喜んでもらい続けたが、やっぱり変。そんな、仏様みたいなサンタはおらんじゃろ!
 「怪しい!」って、気が付くの遅すぎたかな?

 そうで酒ね。風祭警部でもそこまで鈍くないわな。
 「は〜い、は〜い、は〜い!」
 彼なら、大袈裟な身振りで、大きく手を広げながら言うだろう。
 「犯人はあなたです!」と。

 そう、振り込みを続けていたのは・・・。

 はい、私で酒た。

 何故か知らぬが、私のカードから毎日(定額までなら)お財布携帯にチャージできるような設定がされていたらしい。
 身に覚えはない(きっぱり!)のだが、最近の私の記憶ほど怪しいものを私は知らない。

 あ〜あ!棚ぼた的なラッキーなんてある筈もない、と分かってはいても、やっぱり淡い期待を抱いてしまうものなのね。

 さて、どうしよう。
 おサイフケータイにチャージされた○万円。
 コンビニで使うとしても、せいぜいおにぎりやサンドイッチ。いくら食べ続けても1年は保ちそうだ。
 いっそのこと、お馬鹿の記念として、保存しておこうかな?

14.12.22 一大事

 sakura?
 「ああ、あの由紀恵様主演のTVドラマ?」って、分かる人は少ないだろう。
 だって、稀に見る低視聴率だったらしいから。と言うより、実際つまらなかったもんね。
 って、ほっとけや。由紀恵様の魅力が落ちた(目の隈はいただけないね)のは否めないが、視聴率云々はそれだけが原因ではなかろう。

 ちゃいまんがな。そんなことが一大事な訳ありません。
 何気なく開いた一通のメール。
 そこには、俄には信じられないほどの衝撃ニュースが書かれていた。
 なんと!ホームページをUPしていたサーバーがホームページサービスを止めるというのだ。
 ウッソ〜ン!(最近多くないか?)
 このぼんやりした頭で状況を把握するにはしばらく時間がかかったが、いくら考えても、

 「HOPESのホームページがなくなる」
 それ以外の結論には達しなかった。

 えらいこっちゃ!えらいこっちゃ!
 騒いだところでどうしようもないが、届いたメールをよく見ると、「かねてよりお知らせの通り」とある。
 げ!こりゃ、文句を言っても始まらんわい。

 こうなれば、一刻も早く移転先を探すしかない。
 ただ、無料(今までは無料だった)のサーバーはなかなか見当たらない。
 あっても、広告が付いてきたり、制限が多かったりと、妥協できない点が多すぎる。

 取り敢えず、一つ比較的低料金のサーバーを見つけ、引っ越しも完了したが、掲示板が使えないなどもう少し手を加えなければならない。
 あ〜あ、忙しいのにな〜。

 で、何故、冒頭にsakuraが登場したか?
 新しいホームページアドレスが
 http://www.hopes.sakura.ne.jp/
 なので酒よ。よろしくね。

14.12.23 ゆず

 「今日は何の日でしょう?」
 昨日、3年生に聞いても誰一人答えられなかった。ちょっとショック。
 けど、まあ、そんなものかも知れない。
 子どもが二十四節気に通じていたら、その方が変かも。
 それでも「ほら、お風呂に入れるでしょ」と言うと、半数以上の子は頷いていた。(本当に分かっていたのかな?入浴剤やおもちゃと勘違いしていなかったか?)
 その中の一人の質問。
 「あれ、食べたらどうなるの?」
 流石に「食べてごらん」とは言えなかったが、至極当然の疑問のようにも思える。
 だって、ゆずのそのままの姿を目にすることは、最近では殆どなくなった。
 せいぜい「ゆず風味の○○」や(我が家では定番の)「ゆず胡椒」くらいか。
 潰れたみかんのようにしか見えない物体が、お風呂にぷかぷか浮いていたら、そりゃ食べたくもなるわな。

 我が家でも浮かんでいた。
 おかげで、体はポカポカ。夕餉にはカボチャも登場したし、これで、この冬も無事に乗り切れるだろう。
 ハニー。ありがとうね。

14.12.24 イヴ

 それぞれのイヴ。みなさん、如何お過ごしで酒か?
 いえ、何していても良いので酒。
 誰とお過ごしで酒か?家族?恋人?それともお友達?

 そりゃ、年代とともに過ごす相手が変わるのは仕方ない。
 私だって、偉そうに言える立場ではない。
 けど、忘れないで欲しい。
 貴方を一番愛しているのは誰なのか?ということを。

 けして、息子達への愚痴ではない。
 寂しさへの八つ当たりでもない。
 そのとき一緒にいたい人。その人との時が長く続きま酒ようにと、願うばかりだ。

 え?あんたは何してたかってか?
 「毎日かあさん」のビデオを泣きながら観ておりま酒たよ。
 はい、もちろん。最愛のハニーとね。

 全ての友に!メリークリスマ酒!

14.12.25 年賀状

羊の皮を被ったカッパ  生徒達に出す年賀状が完成した。
 昨年よりは遅くなったが、元旦には十分間に合うだろう。
 無事終了できたのは、スタッフのS君のおかげだ。あじがとね!
 バタバタとしたが、結構楽しい作業だった。
 例年、数種類作るのだが、今年は2種類だけにした。
 生徒及び卒業生の諸君。お正月を楽しみにしておいてね。

 プライベートの年賀状はまだだけど・・・。
 ま、良いか?

14.12.26 一日遅れの

 昨日がクリスマスだったなんて、すっかり忘れていた。(イヴは覚えていたのに、何故?)
 断っておくが、私はキリスト教信者ではない。れっきとした仏教徒だ。お釈迦様をこよなく愛し、浄土真宗の教えを忠実に守っている。(←ウソ)
 そんな私が、こんな事を書くこと自体おかしいのだが・・・。

 今日は忙しかった。
 授業はたったの6時間なれど、途中の空き時間は1時間。しかもその時間に昨日の補講(未消化問題の解説)まで入れてしまった。
 おまけに、家賃の支払いまであったので、銀行にも行かねばならない。
 幸い、銀行は拍子抜けするくらい空いていた。(どうしてなのかな?年末ってもっと混むかと思っていたのだけど)
 まあ、そのおかげで、ハニーの作ってくれた弁当(無茶苦茶デカいお稲荷さん。写真を撮ろうかと思ったほどだ)を食べる時間はあった。
 そして、なんとか無事に授業終了。

 満員電車に揺られ、帰宅。世間の会社員が通勤にとんでもないエネルギーを費やしているのが、講習会になるとよく分かる。
 疲れ果てたが、そこにはハニーの笑顔が待っていた。もちろん、今宵は宴はお鍋だ。
 一応、メリークリスマ酒!と乾杯!
 お鍋は大層美味しかった。酒もビールから始まり、いつの間にか(日本酒は経ずに)ワインへ(え?可笑しい?ほっとけや!)。
 そして、デザートは・・・。ハニーの実家から届いたばかりのミカンだった。
 息子達の帰省に合わせて贈ってもらったようだが、そんなの関係ねぇと、早速いただいた。

 正直に言いま酒。カッパちゃん。実はミカンは苦手なの。
 もちろん、嫌いじゃないの。味はとっても美味しいから好きなのよ。けどね、あの皮をむく作業がね・・・。
 一応、言い訳させてもらえれば、家ではほとんどPCに向き合っている(飲んでいるとき以外はね)私。
 両手がふさがっている状態で、ミカンを食べるのは無理があるのよ。(え〜!ウッソ〜ン!って声は、この際無視ね)
 だから、いつもハニーに「ア〜ンさせて!」って頼むので酒が、ことごとく却下され続けていたので酒よ。

 けど、これを「クリスマ酒の奇跡」と言うのかな。
 なんと、今宵はハニーが口まで運んでくれた。
 素晴らしい。素敵な夜に、メリー!クリ酒マ酒!
 仏教徒をやめても良いかなと思った瞬間で酒た。

14.12.27 添え書き

 卒業生への年賀状に添え書きをした。

 一期生だともう30も半ば。所帯を持っている者も多いだろう。
 ところが、小まめに連絡をくれている生徒なら近況も分かるのだが、残念ながら皆が皆そうではない。
 と言うより、むしろ、音信不通の者の方が多い。
 だから、むやみやたらといい加減なことは書けない。
 「結婚しましたか?」なんて、とんでもない。特に女性には。
 せいぜい、「今どこにいるの?」とか、当たり障りのないことを書く程度だ。
 まあ、仕方ないのだろうけど、一抹の寂しさは拭いきれない。
 所詮、一時期、それも小学生の時に少し縁があっただけの関係だ。20年以上前の事なんて、覚えていなくて当然だ。
 それでも、たとえわずかでも連絡をくれる者がいるだけ、まだ幸せと喜ぶべきなのかも知れない。

 「教え子達よ。どうぞ、元気でいておくれ(そして、今が幸せであらんことを)」との想いを込めて、投函した。
 届けよ!

14.12.28 睡眠不足

 久し振りによく眠った。10時間といえばほぼ2日分だ。
 おかげで、私の睡眠不足は解消できた。
 講習会中は、とにかく一分でも良いから睡眠を取るようにしている。
 大抵、帰宅後1時間以内には高鼾だ。
 それでも、少しずつ疲れが蓄積されていたのだろう。
 目覚めがすっきりしない日がしばらく続いていた。

 ところが、私は元気になったが、今度はハニーがダウンしてしまった。
 頭痛を訴え、昨日は1日臥せっていたらしい。
 肩こりからくる頭痛なのだろうか。原因は定かではない(これまた心配)が、睡眠不足が影響しているのは確かだろう。
 無理もない。
 例えば、私の起床が5時30分ならば、ハニーはその30分前。
 私は、帰って食ってすぐ寝れば良いが、ハニーはそれから後片付けがある。
 私の睡眠時間が平均5時間とすれば、単純計算でハニーは4時間以下の睡眠ということになる。
 こりゃ、倒れるわな。
 ごめんね。ハニー。
 今日からは、先に休んでいておくれ。

 あ、でも、今日は次男が帰ってくるんだった。
 寝ているわけにはいかんかな?
 とにかく、早く元気にな〜れ!

14.12.29 親子連れ

 年の瀬を感じる一つに、電車や駅にいる人々の構成比率がある。
 そもそも、休日の昼間に電車に乗ることは滅多にないから、比較しようもないのだが、この時期は親子連れがやたらと目立つ。
 それも若い父親と幼子たちプラス母親って感じのね。
 まあ、当然と言えば当然だろう。
 父親とお出かけなんて、平日はほぼ無理なのだから。
 私もそうだった。両親と電車に乗ったのは、正月の親戚回りのときくらいしか記憶にない。
 子ども達は父親と一緒にいられるからか、それとも単にお出かけが嬉しいのか、大抵はしゃいでいる。
 ほほえましい光景だ。時には度を超した騒がしさを煩わしく感じることもあるが、まあ許せる範囲だ。

 そんな家族に出会うと、息子たちが幼かった頃のことを思い出す。
 最初は元気にはしゃぎ回っているが、一日の終わりには必ず疲れて眠ってしまう。また、その寝顔のあどけないこと。
 ただ、一旦眠るとなかなか起きず、しかも眠ると体重が増えるのだろうか、やたらと重くなる。
 抱きかかえて帰るのにどれほど苦労したことか。汗だくになったのも、懐かしい思い出だ。
 そして、懐かしさの後には、必ず寂しさが待っていた。
 今頃どこで何しているのか。元気でいるのだろうか。会えない切なさに、何度胸を締め付けられたことか。

 けど、今日は平気。感傷的にならずにおれた。
 だって、次男が昨晩帰ってきたんだも〜ん。
 長男も元旦には戻ると言っていたし、久々の家族全員集合だ。
 楽しみだな〜。

14.12.30 自己嫌悪

 講習会中で一番楽なスケジュールだったのに、妙に苛つく一日だった。
 理由は多々あるが、それを全て書いても仕方ない。読んで下さっている人には、迷惑なだけだ酒しね。(以下、閲覧注意で酒)

 正直、最低の気分だった。
 私はつくづく客商売には向いていないと、改めて思い知らされた。

 いつもなら、「この授業で今年は最後で酒。さあ、みなさん。よろしくね!」って、言うべき挨拶も、
 「おまえ!なんで何にもやってきてへんねん!」の怒声から始まった。
 全て私が悪いのだ。
 私がサービスに徹さえすれば良かったのだからね。
 けど、いい加減な奴らのために、私は笑顔なんて見せられない。
 嘘ばかり吐かれて笑っているなんて、私には到底できない。
 「人は変われる、信じて待とう」なんて、所詮きれいごとだ。
 さすがに言い過ぎかも知れぬが、その瞬間(正直)その生徒に憎しみすら抱いていた。

 ただ、一部の生徒の愚行を理由に多くの真面目な生徒が楽しみにしていた授業を台無しにしたのは、私がいけない。(完璧な八つ当たりで酒ね)
 けど、こちらを叱り、もう一方を褒めるなんて、器用な真似は、私にはできなかった。
 あ〜!もう最悪。今は誰とも口をききたくない。

 いつもなら、真っ直ぐに家に帰る私だが、今宵は無理だった。
 「こんな気分を引きずったままの顔を、ハニーには見せられない」と、どうでもよい用事にかこつけ、事務所に留まること1時間以上。
 そろそろ、気分も落ち着いてきた。
 「さあ、ぼちぼち帰ろか?」
 ようやく、重い腰を上げたが、隠そうとすればするほど顔に出る私。
 案の定、帰宅後すぐに見破られた。
 結局、最愛の(そして最大の理解者である)ハニーにも泣かれ、気分はさらに落ち込むばかり。

 一番大事な人を泣かせ、他人のために命をかけてまでするほどの価値が、はたして今の私の仕事にあるのだろうか?
 己の存在理由まで考え直させられた一日だった。
 

14.12.31 兄弟

 今年もあと5時間を切った。
 けど、まだ事務所。机の上の整理をしようかと思ったが、ちょっとやそっとでは終わりそうもない。
 う〜ん、どうしようか。とりあえず、この日記を書いてから考えよう。

 今日は、大失敗をかましてしまった。
 折角、教え子が(2人)訪ねてきてくれたのに、誰だか名前が出てこなかったのだ。
 もちろん顔に見覚えはある。けど、出てこない。
 しばらく唸っていたが、ついに降参。
 「お名前教えて!」
 彼らにすれば、これほどショックなことはないわな。
 まさか、私に忘れられていようとは、思いもしなかっただろう。
 しかも、2人は兄弟だった。
 名前を聞いて、すぐに思い出した。忘れようにも忘れられない、沢山のエピソードを持つ生徒達だった。
 でも、特に弟の方が変わっていた。昔の面影をわずかに残すだけで、すっかりオッサン化していた。
 2年前、彼の通う学校を訪れたとき、彼は机に顔を突っ伏してひたすら眠っていた。
 だから、顔がよく見えなかったのだ。と、一応言い訳させてもらったが、ごめん。本当にごめん。
 兄の方は、来年から社会人だそうだ。
 ひえ〜!早いものだ。入学したときに会ったきりだったから、それから早4年か。
 けど、卒業できるかやや微妙。何てことも言っていたな。
 「もう絶対忘れへんから、また来てね」と、記念撮影をして別れた。
 弟は、最後までむくれていたが・・・。

 さて、少しだけ片付けた。
 驚くなかれ。2014年の未使用のカレンダーが3つも出てきた。
 ダメだこりゃ!もう諦めた。
 さあ、帰るとするか。あと4時間だ。

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