- 15.1.1 仏の呑ちゃん
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寒い年の始めとなった。
朝は風がきつく、やたらと冷えた。案の定、帰宅時には大阪でも雪が舞ってたし、奈良では吹雪。こりゃ、かなり積もるわ。
今日は、年明け一番の授業。
良い年にしようねと言った後、生徒達に宣言した。
「今年は一切怒らないつもり。仏の呑ちゃんを目指しま酒!」
みんな驚いたのなんのって。
数秒後、声をそろえて叫びやがった。
「絶対無理や〜!」
ふふふ。私を甘く見るなよ。言ったことは守るぜ。
実は、一瞬切れかけたが、責めても仕方ないかと諦めた。けど、これってどうなのだろう。生徒の為になるのかな?
さて、何日続くか。
自信は・・・。ない。
- 15.1.2 家族
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HOPES通信には、「新年なんて何がめでたいねん?」みたいなことを書いた私。
別に、ニヒルを気取ったつもりもなければ、ひねくれて拗ねていた訳でもない。いたって、正直な気持ちだった。
「めでたさも中くらいなりおらが春」って、お前は小林一茶か?ってね。
それでも、やっぱり「正月を実感できる一時」はありがたい。
生徒達に「君たちの冬休みの楽しみは?」と尋ねた。
口々に、いろんな事を挙げてくれたが、一人だけ逆に尋ねてくれた子がいた。(大人やな〜)
「先生の楽しみは何なん?」
内心、よくぞ聞いてくれましたと喜びながらも、
「う〜ん。ずっと授業やしな〜」と勿体つける。(答えは決まっているのに)
「そうやな。息子達が帰ってくることかな」(それしかないやん)
生徒達は「あ、やっぱり?!」という表情を浮かべ、銘々の話題に戻った。(おいおい、もっと聞いてくれよ)
昨日、やっと家族が揃った。
吹雪の中、長男を駅まで迎え、そのまま母の待つ実家へ。
母にすれば、久し振りの邂逅の喜びにもっと浸りたかっただろうが、私は頻りに急かしてしまった。
(ノーマルタイヤで来ていたから、動けなくなるのではと気が気でなかったのも確かだが、早く帰って呑みたかったというのが正直なところかな)
母には悪かったが、早々に退散し、我が家で宴会。
呑んだね。食べたね。話したね。
幸せを思い切り満喫できた。最高の時間に感謝だ。
けど、翌日の授業に備え、後ろ髪を引かれる思いで、一人淋しく床に就いたカッパちゃんで酒た。
- 15.1.3 ご馳走
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食事には2つ有ると思う。
「生きる為の食事」と「楽しむ為の食事」
昔なら、ほぼ前者だろう。
殆どの家庭では、食事は家で、が当たり前だったのではないか。
日本が今ほど豊かでなかった時代。外食なんて考えられなかった。少なくとも我が家では。
何でわざわざ出かけていって食べねばならんのだ。家で食べれば良いじゃないか。
従って、外食=特別な食事。イベントに近い感覚だった。もっともその時代、イベントなんて滅多になかったが。
いつからだろう。外食に対する意識的なハードルが低くなったのは。
我が身を振り返れば、少年から青年に変わる辺りか。
家での食事よりも、友人達との集まりが貴重に思えた時代。家族とよりも仲間や恋人との時間を優先していた。
自然と、家での食事=生きる為の食事。外での食事=楽しむ為の食事。と、思うようになっていたのだろう。
あたかも、前者を価値が低いかのように位置づけにして。
世の中も変わりつつあった。次第に物質的に豊かになり、貧困という言葉を自分とは無縁のように感じ始めた時代。
外食産業が台頭し始めたのも、その頃からではなかったか。
しかし、果たして本当にそうだろうか。家での食事は価値が低いのか。
家庭内においても、楽しむ為の食事は存在する。
我が家でも、その昔、ご馳走が並んだことはあった。
しかし、当時はその有り難さに気が付かなかった。いや、気づかないフリをしていただけなのかも知れない。
結婚して、家庭を持つ。家族が増え、そして子ども達が成長していく。
その課程において、それぞれの価値観は不変ではない。変わっていって、当然だろう。
今まさに息子達は、かつて私がそうだったように、家族より仲間を優先する時期なのだろう。
ただ、正月のご馳走を目の前にして、ハニーと2人だけで食べる侘しさ。
その昔(いや今も)、親の気持ちを考えずに振る舞ってきたツケが、今頃回ってきたのかな。
ほんと、世の中順番で酒ね。
- 15.1.4 息子達
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最愛の息子達と過ごせる時間が終わりつつある。
次男は既に東京に行ってしまったし、明日には長男もいなくなる。
今度会えるのは何時だろうか。いや、会えたとしても、ともに食卓を囲めるような機会は、果たしてあるのだろうか。
ところで、今回、気になったことが一つ。
彼らがますます私に似てきたのだ。
え〜!良いじゃないで酒か。と、言われそうだが、素直には喜べない。
何故なら、似るのは、以前にも増して、私の悪い面ばかり。
自己中心的で、周りを顧みない。己を持っていると言えないこともなかろうが、やっぱりマイペース過ぎる。
ルーズな所も然り。おおらかと言うよりはだらしない。
さらに、何とかなるさと世間を嘗めている点なんて、昔の私そのものだ。(え?今もてか?)
博打好きで、しかも下手の横好き。何とかならんかな?あれほど失敗談を聞かせたのに・・・。
酒好きなのは、まあ許せる。私としては嬉しいが、度を超すと健康が心配だ。
幼い頃、いつも酔っ払っていた私を見て「ぼくは絶対にお酒は呑まない」と言っていたのが、ウソのようだ。
あ〜あ、こりゃ、しゃーないわ。だって、俺の子だもの。
結局は、失敗して学ぶしかないのかな。
せめて、大けがをしないようにと、祈るばかりだ。
- 15.1.5 祈願2015
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遅ればせながら、初詣&合格祈願へ。
今年は、長男の厄除けも兼ねて、ハニーと長男との3人でお詣りだ。
三が日の寒さがウソのような暖かい一日。天気も穏やかな晴れで、心まで清々しくなる。
もちろん、行き先は安倍文殊院。ここの神様には、毎年、無理を聞いてもらっている。
管主さまとも顔なじみだ。
祈祷が済んでいつもの講話。
「いくら神様でも何もせずにただ祈っていれば願いを叶えて下さる訳ではありません。神様は、その人の精進や努力をしっかりと見ていらっしゃいます。そして、その人に相応しいご縁を授けて下さるのです」
何度も聞いた話ではあるが、今回は特に心に沁みた。
しっかり、しっかり拝んできた。どうぞ、彼ら、彼女らの努力に相応しい縁をお授け下さい、とね。
さすがに5日ともなると、参拝客も疎らだった。
おみくじは、中吉。おまけは打ち出の小槌(何と3人とも同じおまけ)だった。
一通り、いろいろな神様や仏様にお願いをし、お賽銭も上げてきたが、一人だけ意地悪な神様がいた。
何の神様か忘れたが、私の賽銭を弾き飛ばしたのだ。金額(=1円)が気に入らなかったのだろうか?何て心の狭い奴じゃ。
長男との別れの時が近づいてきた。
潤んだ目でルームミラーで後ろを見ると、気持ち良さげに寝息を立てていた。
まあ、この調子なら大丈夫だろう。
奈良駅でお別れ。ホームに消えていく彼を見送ると、途端に、体中の力が抜けていった。
ハニーも同じだったのだろう。とても疲れた表情をしていた。
これから、また夫婦2人だけの生活が始まる。ハニー、どうぞよろしくね。
- 15.1.6 入試激励会
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今日は入試激励会。生徒より応援の方が数が多いのも珍しい。
1年上の先輩ばかりではなく、17年上の卒業生まで駆けつけてくれた。
先月の宴で、突然決まった話だ。
仕事も忙しいだろうに、文字通り駆けつけてくれた。
そして、何とも良い話をしてくれたのだ。簡潔にまとめられていた上にツボを外さない。素晴らしい激励だった。
私なんかよりよっぽど上手。きっと生徒達の心にシカと届いたことだろう。
写真は「自信とは自らを信じること。そのためには・・・」と熱く語っているところ。
激励会終了とともに、冬期集中講座も終了だ。
短い期間だったが、充実した時間を過ごせたように思う。6年生達もしっかり頑張った。
伝えるべき事は全て伝えた。あとは、彼らがきちんと復習さえしてくれれば大丈夫。
激励会の後は、7期生の彼らと打ち上げ。
今回も大変楽しい宴となった。
おかげですっかり元気になったカッパちゃん。
それにしても世間は狭いね。って意味不明で、ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
- 15.1.7 不明
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年賀状がたくさん舞い戻ってきた。
何故じゃ。ちゃんと調べて、連絡を受ける度に変更住所は登録してきたはずなのに。
10枚以上もあった。例年より多いような気がする。
中には、私のミスもあったけど、明らかにおかしいケースもある。
例えば、こうだ。
学生の場合、下宿先が変更になることが多いから、私は大抵、実家宛に出す。
その住所は現存するし、そこにご家族がいらっしゃるのも確認済みだ。
つまり○○家の住所としては正しいのだ。なのに、「○○△△くんは存在しない」と言われる。
住人リストみたいな物があるのだろうか。
○○家の家族であることは間違いないのに、現在△△くんは住んでいないから、存在しないことになってしまうのか?
納得いかない。
少し時間が出来たら、帰ってきた葉書の正確な現住所を全て調べてみたいと思う。
だって、可愛い教え子達と連絡が取れないなんて、悲しすぎるものね。
- 15.1.8 前受け完了
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地方入試。遠方の学校が関西会場で行ってくれる入試のことだ。
実際、その学校に進学する者は少ないが、いわゆる前受けとして利用させてもらっている。
会場が学校ではなく、会議室を借りて行うので、机が揺れたり、時計が見えなかったりと不便も多いが、本番の緊張感を味わうには良い機会だ。
その前受けが、完了した。
例年ならば、私はこの後、四国に飛んでいく(地方入試と本校入試は同時に行われるケースが多く、現地で受験した方が有利)のだが、今回はなし。TORAさんにも会えない。
朝から応援。と言っても、講習会中の早起きのおかげで、全く苦にならない。
嫌なのは、毎年の事ながら、大手塾の傍若無人ぶり。
旗を振り回し、生徒を呼び集めるパフォーマンス(アホーマンス)なんか可愛い方だ。
行列を作って生徒達を入場させる。行列の両側には保護者が並び、花道を作る。保護者は拍手で送り出す。
迷惑千万。その間、他の受験生達はトイレにも行けない。(トイレの前を行進するのだ)
かつて、一度怒鳴りつけたことがあったのだが、全く改善されていない。腐ってるね。
自分さえ良ければそれで良いと考えている指導者。その教えを忠実に守る生徒達。こりゃ、自己中ばっかり育つ訳だ。
仕方ないことと諦める他はないのが現実。
幸い、私の生徒達は無事受験できたようだから、よしとしようか。
結果はすぐに出てくる。
ただ、これはあくまでも練習。本番はこれからだ。
さあ、可愛い教え子達よ。ラスト1週間。燃え上がろうぜ。
- 15.1.9 雑記
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日が変わってからの更新が続いている。
2015年になって、まだ10日も経っていないというのに、早くも疲れてしまった。
それ程、昨日(8日)はいろいろあった。
知人の訃報から始まり、最後は駅で酔っ払いに絡まれた。
余程弱々しく見えたのだろう。(実際弱いけど)
あ〜あ。元気ださな。
- 15.1.10 おつかい
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『はじめてのおつかい』を見た。
今ではすっかり、夏休みと正月の特番として定着した感があるが、この番組も25年目に突入したそうだ。(HOPESと同じや)
前回見たのは、半年前。さすがに新鮮さはないが、逆に見ていて安心感がある。
森口博子も老けたな〜。などと思いながら見ているうちに、ささくれ立っていた心も和んできた。
新年の誓い「仏の呑ちゃん」を目指すは、早々に破ってしまった(学年ごとの温度差が激しすぎる)が、もう少し優しくなろうか。
子ども達はいっぱい良いところを持っているのだから、悪い点ばかり責めちゃいけないな。
- 15.1.11 私に足りないもの
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私に欠けているものは何だろう。
気配り・優しさ・思いやり・人望・緻密さ・繊細さ・財力・包容力・寛大さ・・・
あまりに多すぎて、訳が分からなくなった。
けれど、今一番足りないのはエネルギー。
あらゆるパワーが圧倒的に不足している。
少し休もう。
ラスト1週間のために。
- 15.1.12 完全オフ
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たくさん寝た。
約一月ぶりのオフ。世間は成人の日。天気は晴れなれど、私は一歩も外には出なかった。
ひたすら眠った。
一日の半分以上は横になっていたと思う。
おかげで少し回復した。
一つ発見。人間って、動かなければ腹もあまり減らないものなのね。
一つだけ良いことがあった。
先日の検査で、一項目だけ再検査になっていたのだが、その結果が判明した。
とりあえず異常なしとのことだった。めでたしめでたし。
さあ、体力は回復した。あとは、もう少しだけ気力を漲らせれば、チャージ完了だ。
- 15.1.13 ミニサイズ
-
これも消費税UPの影響なのか。
以前に比べて、内容量が著しく減った食品が多いように思う。
私の知っている最たる例が、アンリシャルパンティエのお菓子。
フィナンシェとマドレーヌなんて、2/3位のサイズになったんじゃないか。
いつを境にそうなったのか知らないから、その理由も分からないが、正直がっかりした。
いえね。私が好きなのも慥かで酒が、息子たちが小さいとき大好きだったので酒よ。食パンマンのお顔とカレーパンマンのお口ってね。
今日、新たに衝撃の事例判明。
LOOKチョコレート。登場したのは私が小学生の頃だったのではなかろうか。
4つの味が楽しめるとかのキャッチフレーズで、一粒一粒が独立しているのも従来の板チョコと一線を画しているみたいで素敵だった。
ちょっと高級?で、遠足のおやつに持っていくのを楽しみにしていたものだ。
今日のおやつ(午前中のティータイムに私は必ずおやつを要求するのだ)にハニーが出してくれたのだが、我が目を疑った。
冗談みたいに小さくなっていた。
中のお味もようわからんかったし、え?うそでしょって感じ。
きっと他にもあるんだろうな〜。そう言えば、モロゾフのプリンなんかも小さくなったよね。
世知辛いと言うか、セコいというか。そりゃ色々事情はあるのだろうが、なんか寂しいな。
- 15.1.14 失せもの
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おみくじにはどう書いてあったっけ。
「失せもの」は「出ずる」だったか「あらはれず」だったか?
神社や寺にお詣りに行けば、必ずおみくじは引くが、あまりその項目を気にしたことはない。
大抵、見るのは「金運」「健康運」だけだ。
その罰が当たったのだろうか、新年早々カッパ失踪事件が相次いだ。
先ずは、カッパちゃんの鈴。
おばちゃんからのプレゼントで、大事に大事にしていたのに、いつ家出した?
幸い、目撃情報が相次ぎ、生首はその日のうちに発見された。
ところが、今度はPたんから頂いた小銭入れが見あたらない。
合格祈願に出かけた時は確かにあった。賽銭を入れまくって空っぽになったとこまでは覚えている。
車の中かなと思っていたが、そこにはなかった。あ〜あ、神に召されたか?
それからというもの、実はろくなことがなかった。酔っ払いに絡まれたりさ。
これはPたんの怒りにふれたのに違いない。祟りじゃ〜!ってね。
ところが、昨日、ひょっこり戻ってきた。
それも鞄の中から。何食わぬ顔して、鎮座していた。
おかしいな〜。鞄の中は徹底的に調べたはずなのに。
「おまえ、どこいっとってん」と、尋ねても、返事はない。無口な奴だ。
まあ、この際、どこで何をしていたかは不問に付そう。帰ってきてくれたのだからね。
- 15.1.15 最終授業
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とうとう終わった。今、脱力感に包まれてこれを書いている。
今日は24期生の最終授業だった。
私は感無量だったが、彼ら彼女らに涙を見せるわけにはいかない。
何故なら、彼らはこれから闘いの場に向かうのだから。
例年以上にと言えば過去の生徒達に申し訳ないが、今年の生徒には、やりきった感が強い。
自己満足かも知れぬが、私の全てを伝えられたと思う。
問題は、それをどれだけ吸収してくれたかなのだが。
そりゃ不安はある。しかし、それを今さら言っても始まらない。
ここまで来たら、あとは生徒達を信じるしかあるまい。
精一杯闘ってこい。
入試は、自分との勝負だ。
自分がここまで培ってきた全て(学力だけではない、精神力もだ)を出せるか出せないか。ただ、それだけのことだ。しかし、それで全てが決まる。
私が彼らにしてあげられるのは、ここまでだ。
これからの道は、自分の力で切り拓いていくしかない。
健闘を祈る。グッラック!
- 15.1.16 窓
-
今日は全体保護者会。
それに備えて、昨晩は最終授業の余韻に浸る間もなく、せっせと掃除。
窓が汚れていたので、拭いたところ、あれま、雑巾いきなり真っ黒け。
一体どんだけ汚れててん。と言うより、いつから拭いてへんかってん。
恐ろしくなった。
そう言えば、近頃は掃除はスタッフに任せっぱなしで、自分ではしていなかったなぁ〜。
反省!
まあ、保護者会は無事終了。
私の現在の胸中を(お伝えしても仕方なかったが)分かっていただけたのではなかろうか。
さあ、いよいよ明日だ。
- 15.1.17 初日
-
待つ身の辛さとはよく言ったもの。
何も手に付かない。頭も働かない。ただ、ひたすら待つしかないのだ。
今日は、統一入試初日。
試験開始時刻だ。
生徒達はがんばっているだろうか?読み落としはないだろうか?
困っていないだろうか。集中できただろうか?
そろそろ、一科目終わった頃だ。
上手くいっただろうか?落ち込んでいないだろうか?
色々思いは尽きねども、こちらは気を揉むばかりで、結局は何もしてあげられない。
特に、午後入試は気持ちの切り替えが難しい。
生徒達に会えても、言葉かけ一つに気を遣う。
済んでしまったことはいくら悩んでも仕方ない。次の事に集中すべきだ。
分かっていても、元気がなければ、つい心配になってしまう。
とある会場でのこと。生徒の顔色が優れなかった。
「え?どないしたん?」思わず口にしかけて、思いとどまった。
口数も少ないし、元気がないように見える。
けど、よく見ると、一緒に応援に来たスタッフの顔色も悪い。
長い間立っていたから冷えたのかな?とも思ったが、あれれ?周りの人間全てが、土気色の顔をしていた。
「恐るべし、午後入試。一刻も早く、こんな入試はやめるべきじゃ!」と、心中ぼやきまくりのカッパちゃん。
しばらくして、真相解明。
顔色の悪さは、体育館の照明のせいだった。
その場にいる人全員の顔色が悪かったのだから、きっとそうだろう。
ホンマ、心臓に悪いよ。何とかしてよ!
しつこいけれどもう一回。
「午後入試なんて、即刻中止しろ!いや、禁止にせい!」
今日は疲れただろう。
けど、まだ初日が終わっただけだ。
最後の最後まであきらめるな!歯を食いしばって、ふんばれ!堪えろ!
がんばれ!みんな!!
- 15.1.18 ペース
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ついに、今年から「読書ノート」をつけることにした。
と言っても、読んだ本の名前を読み終わった日とともに記入するだけの簡単なものだ。
感想まで書こうかとも思ったが、
「いやいや、最初から気合いを入れすぎると長続きしないだろう」
などと、勝手な理屈をつけている。
単なる重複購入防止用で酒ね。果たして、いつまで続くことか。
本日、めでたく10冊目読了。
え?何を読んだかって?
ふふふ。秘密じゃ。
ただ、西加奈子が3冊も含まれていた。彼女、直木賞取ったんだよね。私には先見の明があったのかな?彼女の作品は既に半分以上読んでいる。
同時に、呑んだ日本酒のリストもつけ始めた。
驚くなかれ、既に6本も空けていた。
読書が2日に1冊のペース。まあ、これはそんなものだろう。
酒を呑むのも2日に一度のペース。それにしては、一本飲み切るのがちょっと早過ぎるかな。けど、正月もあったしね。
もちろん、一升瓶ばかりじゃないで酒よ。はい、呑みすぎ注意で酒!
さて、今宵は何を呑もうかな?
- 15.1.19 整理
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24期生の入試終了。後は、結果を待つばかり。
けど、正直、結果なんてどうでも良い。それよりも、ここまで頑張ってきた生徒達の努力、そして精神力。全員を称えてあげたい。
そうは言っても、次々と結果は届けられる。電話が鳴るたび、飛び上がっていた。
泣いたり、笑ったり。あと2日は落ち着かないだろう。
ということで、恒例の身辺整理を始めた。
今日は机の上と椅子の後ろ。
机は、部分的にだが、地肌が見えるようになった。
いつ以来?普通に考えれば、1年ぶりかな。
座席後方は随分広くなり、却って落ち着かないくらい。
よし、今日はこのくらいにしといたろ。
明日は、引き出しの中に挑戦するぞ!
- 15.1.20 終わりと始まり
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入試が終わった。
けど、終わったのは旧6年生で、新6年生にとっては、今始まったばかりだ。
今日はその1回目の授業。
みな少し緊張気味。けど、気合いは伝わってきた。
今までとは違うペースに戸惑いながらも、1回目の授業は無事終了。
最初から少し飛ばしすぎたかな。
余り悠長なことは言っていられないのも事実だが、まあ先は長い。焦らずやるべ。
きちんと仕上げてあげるからね。しっかりついてこい。
- 15.1.21 寒
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やたらと寒い。
そう言えば、昨日が大寒だったっけ?
通りで寒いわけだと、思っていたが、私が「寒いね〜」と言っても、生徒達は知らんぷり。
「何言ってんのん?このじいさん」と、まるで異星人を見るかのような目つきだった。
はい、慥かに老人で酒よ。
けどね。本当に寒いんだもの。
寒気はしないが、気をつけた方が良いかも知れぬ。
何年かに一度、私は斃れる。(相変わらず、大袈裟で酒ね)
そして、それは大抵、この時期なのだ。
入試が終わって気が抜けるからだろうか。
今の私は、まさにふぬけ状態。
用心せねば。
- 15.1.22 『流星ワゴン』
-
皆さんご存じ。そう、重松清の小説だ。
確たる記憶ではないが、私が重松を読み始めた頃の作品ではなかったろうか?
いきなりぶっ飛ばされた。脳天直撃のショックを受けたのを覚えている。
その小説がドラマ化されたのだ。
「こりゃ、見ん訳にはいかんじゃろ」と、ハニーに頼んで録画してもらった。
入試完全終了の今、放心状態の私には、いきなり難しい話だったかも知れぬ。
と言うより、思い出せないのだ、原作を。
重松は(敬称略で申し訳ない。これでも、一応私が年上だから許されるか?)映画化やドラマ化される度に、「原作を食われた」と表現する。
肯定しているのか、それとも仕方なしに頷いているだけなのか、それは私には分からない。
ただ、重松ファンの一人としては、けして改竄?されることを(納得済みなのだろうが)喜んでいないように思う。
ドラマを見始めて数秒後。
「???何なん!これ?」
全く知らない話が始まっていた。
これが、脚本の力なのか?ドラマ化されれば、これほどまでに違う話になるのか?
かつて、同じような思いを抱いたことは多い。
『三丁目の夕日』も然り。けど、あれは原作よりも素晴らしかった。ストーリー展開が想像以上で、かえって天晴れと感じた。
しかしながら、今回は手放しでは絶賛できない私。
まあ、あまり詳しく書くとネタバレっぽくなるので控えるが、「違うやろ!そりゃ!」と、ビデオを見ながら頻りに呟いていた。
中学受験を否定的に捉えていたのも、違和感を覚えた一因かも知れない。
ただ、全否定はできない私。中学受験はやはり歪みなのか?
それでも、しっかり泣きま酒た。
今後どうするかは、とりあえず、次話を見てからもう一度考えようかな?
と言いながら、きっと見るんだけどね。
- 15.1.23 番外編
-
「ない!ないぞ!何処に行ったんじゃ?!」
来週使用する教材を探していた呑ちゃん。
毎年使う教材なら絶対に全て保存されているのだが、年度末だと、年によっては使わないこともある。
けど、2年前に作った教材が、何故見つからないのじゃ?
作成には数時間かかった記憶がある。見つからなければ再現不可能かも。顔面蒼白とまでは行かぬが、冷静さは失っていたはず。
タイトルは、『パズルで遊ぼう。番外編』
仕方ない。PCの中を検索しよう。動揺しつつキーワードを入力。
どうか、見つかっておくれ!
祈る気持ちで結果を待ったが、「パズル」では見つからなかった。
長嘆息。けど、もう一度検索。嬉しいことに「番外編」でヒットした。
辛うじて、バックアップファイルに残されていたようだ。危ない危ない。
同時に出てきたのが、ハニーの書いた日記。
なんと25年前のものだ。新婚当時の日常が綴られていた。
読んで思わず赤面するものばかりだったが、当時の状況がありありと蘇ってきた。
え?ここに再現してよ!ってか?
絶対に無理。死んでも無理。近いうちに完全に削除しま酒。
まだ息子達が生まれる前の話だ。
その頃も「お金ないもん」と言っていたのが情けない。
けど、幸せだったんだな〜。しみじみと思う。
ハニー、ありがとうね。
今の私があるのは、全て君のおかげで酒。
- 15.1.24 寛
-
心の寛い人間になりたいな。
つまらんことを、一々咎めるのはもう嫌じゃ。
全てを赦せたら良いな。
自分がそんな大きな器でないことは分かっている。
けど、いい加減もう疲れた。
どうすりゃ良いのだろう。
基準を下げれば良いのかな?
それは嫌だと思うからダメなのか?
誰か教えてくれないかな〜。
- 15.1.25 惨
-
主義・主張を持つのは構わない。
けど、それを他人に強要してはいけない。
さらに、暴力や圧力で服従させようなんて、以ての外だ。
どうしてこんな簡単なこと(自分がされて嫌なことは他人にはしない)が分からないのだ?
教育が為されていないか、歪んだ教育を受けたかだな。
- 15.1.26 客
-
久し振りのオフ。今月に入って2回目だ。
初めは、卒業生への記念品と文具の買い出しに出かける予定だったが、カ−ド更新の関係でキャンセル。
もしかしたら、二度と行かないかも知れない。
20年以上使わせて頂いたお店だが、経営母体が変わってからは、いろいろな点でサービスの質が低下した(ように感じる)。
店側にすれば合理化なのだろうが、客にすれば不便。何かと不満が残る。
訪れる頻度が減ったのは、距離の遠さと需要の減少が最大の理由だが、行ってもときめかなくなったことが一因であることも慥かだ。
だからと言っても代わりになるような店がないから困る。品揃えが良く、価格が安くて、さほど遠くない場所にあれば、文句はないのだが・・・。
ネットで注文すれば事足りるが、一々探し出すのが面倒だ。
結局、万年筆の名入れをしてくれる店探しに半日潰れた。しかも、まだ確定していない。
夕刻近くになって、慌てた。
今日は、ハニーとデートの約束だ。
この1年私を支えてくれた(もちろん今までもずっとだが、取り敢えずは1年間)ことへの感謝をこめて、食事に出かけることにしていた。
目的地は難波のフグ屋さん。
と言っても、高級店ではない。クーポンサイトで見つけた大衆店だ。
小雨の降る中、予約時間少し前に到着。
ビルの5階にあった。結構大きな店なのね。
ところが、店に入ってもだれも現れない。呼び鈴を鳴らしても同じ。客の気配はあるから、営業時間前と言うことはないはずだが。
待つこと1,2分。ようやく現れ、案内された。
靴箱のナンバーは、私は「に−3」(にーさん)、ハニーはもちろん「は−2」だ。
席に着くと、すでに料理が並んでいた。
「あれ?おかしいな。予約時間より早いはずなのに」
この段階で、気が付くべきだったのだ。その理由に。
オーダーがなかなか通らない。運ばれてくるまでに時間がかかりすぎる。呑んでいる時間と待っている時間がほぼ同じだった。
理由は明白。店の広さに比べスタッフが圧倒的に少ないのだ。
忙しそうに動き回っている女の子に、「今、ホール2人なん?」と尋ねたら、申し訳なさそうに「そうなのです」と告げられた。
まあ、大衆店だからと割り切れば良いのだろうが、こうなると折角のフグの味も怪しく思えてくる。
「本当にトラフグか?」ってね。
腹はふくれたが、満足感は乏しかった。
奇しくも、ここでも店側の勝手な都合を目の当たりにしてしまった。
合理化・経費節減はしかたなかろう。だが、それが質の低下につながってしまっては、サービスの意味がなかろう。
ここで、ふと、我が身を振り返った。
私も一応サービス業だ。
はたして、顧客の満足を第一に考えて行動できているだろうか?
もちろん、サービスとは客に媚びることではない。
学習塾である以上、楽しいだけでは学力は向上しない。本人の努力が絶対に不可欠だ。
しかし、厳しさだけでは意欲が損なわれるのも慥か。
もし、生徒達が嫌な思いまでしているのであれば、それこそ本末転倒と言わざるを得ないだろう。
さて、どうするべきなのか。
もちろん、答えは分かっている。問題はそれを如何に行うかだ。
- 15.1.27 ショー
-
腹はふくれても、不満が残った私たち。
さて、今回は?
きっと、ハニーも同じ思いだったのだろう。
「もう一軒行こうか?」と誘うと、素直に喜んでくれた。
と、なりゃ目指すはもうあの店しかないだろう。
そう、BARレオンだ。
場所もそう遠くないし、雨は降っていたが、躊躇う理由にはならない。
「さて、今日は何の日だ」
恒例の質問に、考え込むマスター。
「前回お見えになったときは、結婚記念日でしたから・・・。う〜ん、今日はご主人の誕生日ですか?」
「ぶっぶー!今日はハニーと私の単なるデートの日!」
いきなり呆れられてしまった。
「何にいたしましょ?」
「すっきりとした辛口」のリクエストには少々困惑気味だったが、素敵なカクテルを作って下さった。(名前は忘れた)
ハニーの注文は、今回もスカッとするもの。前回はこれでマスカットが出てきたのだ。
え?なんと!液体窒素が登場した。
ここまできたら、もはや単なる飲み物作りではない。
まるで、ショーを見ているかのような気分だ。 出来上がったのは、ミモザ。
はい、たいそう冷えておりま酒た。
わいわいわいわい、次から次へと低レベルな質問を繰り出す、バカップル。
幸い、他には一人(美人の)客がいただけなので、まあ許されるかな? 話題は、いつしか「高級ウイスキー」へ。
写真は、ジョニーウォーカーの数々。
この中には1本10万円近い物もある。
私が呑んだのは、ど〜れだ?
70万円で仕入れたという、超高級品(マッカラン)も拝ませてもらった。ひえ〜!そんなの呑んだら、口が腫れるぜ。
最後は、特製マティーニで仕上げ。
味もさることながら、素敵な演出にすっかり酔いしれてしまった。
料金も相変わらず良心的で、ハニーも私も大満足でございま酒た。
- 15.1.28 価値観
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もう25年以上前の記憶故、定かではないが、まだ私が結婚する前のお話。
そう、私がハニーに恋に落ち、(猛烈に?)アタックしていた頃だ。
「どんな人と生きていきたい?(これから)」
申し訳ない。正確な再現は不可能だ。(やはり、時の流れ+己の老化には逆らえない)
「そうね・・・」
これって、わくわくドキドキの瞬間で酒よ。
「貴方みたいな人」って、答えを恋愛中の相手から期待するのは、けして自惚れではないだろ?
ところが、その時の答えは・・・。
「価値観が同じ人かな」
私の予想は軽く裏切られた。と言うより、初めは訳が分からなかった。
「そんなの。全く同じなはずないやん。違った方が刺激的やん」ってね。
今にして思う。
ハニーが正しかったことを。
恋愛は刹那でもできる。
しかし、共同生活は相互理解がなければ無理。
上手くいっている間は良いだろう。
けど、ひとたび困難に遭遇すれば、価値観が違う人とはその問題は乗り越えられないのではなかろうか。
もちろん、全てを己の力で解決できる人間はいるだろうが、私は違う。そこまで強くはない。
私の伴侶がハニーで良かった。
彼女の優しさ、寛大さに甘えているだけなのかも知れぬ(いや、絶対にそうだ)が、しみじみと、そう思う。
特に、弱った状態の私をいち早く察知し、癒してくれるハニー。
全く、感謝の言葉もない。
今日は、嫌なことがいっぱいあった。
それでも、「また明日から頑張ろう」と思うことができたのは、ハニーや家族のおかげだ。
ありがとう。
けして、価値観が同じだとは思えない。
ハニーが私に合わせてくれているのは、痛いほど分かる。
けど、もう少しだけ甘えさせておくれ。って、つくづくダメな私で酒。
- 15.1.29 黙れ!
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同じ国の人でも価値観が違う。
まして、異国の人間相手なら・・・。
難しい問題だ。と言うよりは、絶対に理解し合えない人がいることをまず認めるべきだ。
今回の人質事件に関しては、様々な立場の人が実に勝手なことを言っている。
聞いていて、腹が立ってくるほどだ。
真の関係者でないなら、しゃしゃり出てくるな。
と言うわけで、私も黙ろう。
- 15.1.30 修造に感謝
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日めくりカレンダー『まいにち、修造!』がとんでもない勢いで売れているらしい。
実は、私も購入した。
確かに面白い。教室のカウンターにおいて、毎日笑わせてもらっている。
いや、そんな失礼なことを言ってはいかんな。
毎日、元気をいただいている。
入試応援の際もお世話になった。
試験当日。どうしても生徒達は緊張する。その緊張を如何に和らげるか。
過去には「必勝腹巻き」を見せたこともあるが、これはあまりにも不評だった。
そりゃそうだ。オッサンの腹巻き姿なんて見たくもないだろう。
今年は、この日めくりを持参し、生徒達に見せた。
その甲斐あってか、今年は合格率が高かった。
う〜ん。馬鹿にできんな。修造パワー。
ご本人も、自分のブログで、この日めくりの活用法などを書かれている。
このブログがまたスゴい。そう、いろんな意味でスゴいのだ。
恐るべし、修造。ますますファンになった。
彼が国外にいるとき、日本の気温が下がるというデータもあるらしい。
この寒波もそのせいかも。早く帰ってこい!
- 15.1.31 世間
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世間は狭い。
先日、教え子と呑んでいたときのこと。
舞い戻ってきた年賀状の話題になった際に、たまたま別の教え子の名前が出た。
「あ、その人知っているかも。きっと、僕と同じ職場です」
卒業生同士が同じ会社に勤務することはままあるが、チームを組んで働いていたと言うのは珍しいだろう。
昨日は、その2人が揃って訪ねてくれた。
10年ぶりの再会。当時より随分スリムになっていて、驚いた。
思い出話に花が咲いたが、当の本人は意外と忘れているものなのね。
彼が4年生の頃だった。
宿題をしていなかったことを責めると、
「先生な。ぼくかて色々忙しいねん。そんな宿題ばっかりやってられへんわ」とキッパリと言い放った。
私は、叱るのも忘れ、思わず噴き出してしまった。
そんなことを言ったのは、後にも先にも彼だけだ。
ところが、全く身に覚えがないと言う。ひたすら恐縮していたが、まあ、そんなもんかもね。
他にも楽しい話が次から次へと出てきて、またもや呑みすぎてしまったカッパちゃん。
はい。気が付いたときは見知らぬ駅でしたとさ。