- 14.1.1 年頭
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新年おめれとう!
あれ?喪中やから、これ言ったらあかんのやったっけ?
まあ、いいや。言っちゃったし。
夜中に目が覚めた。2:00だった。
え?何で?
そうか、昨夜も酔って先に眠ったんだ。
年越しの瞬間は、夢の中だった。と言っても、どんな夢かは覚えていないが・・・。
長男は、テレビを観ながらレポート作成中だった。
次男は、友人達と出かけたようだ。
再び眠りに就く。
今度は、腹が減って、目が覚めた。7:00だった。
ぐっすり眠ったせいか、気分は爽快。
新年の実感が少しずつ湧いてきた。
次男はまだ帰ってきていない。(実は明け方戻っていたらしい。寝てま酒た)
長男は眠っている。
ハニーも目覚めた。
今は、長男の寝顔を見ながら、食べ損なった年越蕎麦ができるのを待っている。
これも、また幸せだ。
さて、今年はどんな年になるのだろう。
一杯幸せを感じられたら嬉しいな。
- 14.1.2 お正月
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どうして正月は幸せな気分になるのだろう。
よくは分からないが、おそらく普段とは違った「家族」モードが蔓延するのじゃないかな。街中に。
慥かに、親子連れの比率が圧倒的に高くなる。
幸せそうな家族を見ていると、ほのぼのとした気持ちになる。
けど正直、「ああ、いいな!」って気持ちと、「鬱陶しいな」って気持ちが半々だ。
自分の精神状態によるのは慥かだが、電車の中などで、わがまま全開のくそガキを親ばか全開の馬鹿親がちやほやしているのを見ると腹が立つ。
座りたいと駄々をこね、座れたら座ったで、今度は外が見たいと吐かしやがる。周りの迷惑なんて気にしない。非難がましい視線なんぞ、どこ吹く風よ。
どうして親は注意しないのだ?!まして、そこに爺さん婆さんが絡むと、子どもは際限なくつけあがる。頼むからそんなの茶番は家の中だけでしてくれ!
もちろん、そんな家族ばかりではない。慎ましやかに目と目で見つめ合うだけで幸せな空気を醸し出している素敵な親子もいる。
そんなとき、大抵子どもは満足そうに笑っている。
つくづく思う。幸せは内面から湧いてるのだと。
外的刺激にばかり頼っている子は、気に入らないことがあれば泣き叫ぶ。不平不満ばかりを口にする。
親を見れば子が分かり、逆に、子を見ていれば親が見えてくる。
私も少し前は、馬鹿親の最たる例を演じてきたと思う。
我が子しか見ていなかった。いや、見えなかったのだ。
恥ずかしい限りだ。
息子達との楽しい時間も今宵限り。
すでに成人した彼らには、彼らの時間があるのだろう。
1年分の喜びを頂いたとは言えない(我が儘で酒から)が、たくさん呑んで、たくさん語らった。
エネルギーは充填できたかな。
彼らの明日を心の中で応援しつつ、そろそろ私は眠りに就こうか。
「悪いね!」
息子らの何げない言葉だったが、今日からきっとマイブームになるだろう。
- 14.1.3 安倍晴明
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「痛った〜!」
携帯電話が胸で震えた。見るとハニーからの着信だった。
その瞬間、自分が今狭い穴蔵の中にいるのを忘れ、出口付近で思い切り立ち上がってしまった。
目の前が真っ白になった。
目の前のご婦人は驚きの余り言葉を失い、ぽかんと口を開けて私を見つめている。
血が出ていないか、おそるおそる頭に手をやる。
大丈夫だった。
笑うしかない。
その人も、安心したのか、微笑み返してくれた。
安倍晴明公の墓があるという、洞窟の中での出来事だ。
お賽銭を100円にしようかと思ったが、迷った末5円にした。
その罰が、いきなり当たったようだ。
合格祈願に、ここ安倍文殊院にお詣りするようになって、10年以上になる。いやもうちょっとか。
毎年毎年、無理な願いをしているにも関わらず、殆ど必ず叶えて下さる。
本当に神様みたいなお方だ。
今年も無茶を申しま酒たが、どうぞよろしくお願いいたしま酒!
例年4日に行くのだが、今年は3日。案の定、すごい人混みだった。
今では住職さんともすっかり顔なじみ。
帰り際に挨拶をしたら、縁起物だからと小さなお馬さんを下さった。
おみくじは「吉」だった。
金運はないとはっきり書かれていたのが気にはなったが、まあなるようにしかならないのだろう。
- 14.1.4 みゆき嬢
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頭はまだ痛い。安倍晴明公の怒りは相当のようだ。昨日の日記では(訂正済みで酒が)漢字まで間違えていたし。
拓カさんの次に好きなアーティストと言えば、言うまでもない。もちろん中島みゆき様だ。
年末にあったNHKBSの「オール中島みゆきナイト」を、再放送版で観ることができた。
NHKらしいべたなネーミング。「中島みゆきのオールナイトニッポン」を聞いていた世代の私達にとっては、鼻白むものがあった。
あまり期待はしていなかった私だが、意外や意外、何回も泣かされた。
素晴らし酒ぎる!やっぱ、みゆき様は天才だ。
「時代」を聴きながらしみじみと想った。
年賀状が減ったのは、私の時代が終わったから。
そりゃ、卒業生の彼らが、今更、昔の嫌なこと(苦しかった頃)を懐かしむことはないだろう。それは間違いない。
けれど、もう一度、自分が熱かった時代を想い起こすことはないのだろうか?!と。
全ては私の力不足だったのだ。
結局、私の想いは届いていなかったと思うと、悲しくなる。
さて、こんな私に、果たして次の世代に届けるエネルギーは残っているのだろうか?
「静かに身を引く時期が来たのかな」と思う反面、
「いやいや、まだまだ!せめて、未熟な彼らに少しでも伝えられれば」という気持ちもある。
まあ、ここら辺は、今度お目にかかるTORAさんと、みゆき様の話でもしながら結論を出そうか?
ところで、この番組。
NHKらしからぬスマートなエンディングには感心した。
ファンの方は必見で酒よ。
- 14.1.5 激励会
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いよいよ入試が始まる。いや、もう始まった。
きれい事を言っても始まらない。入試は戦いだ。
おっと、誤解しないでもらいたいが、他人との戦いではない。あくまでも自分との戦いだ。
勝負事には、運も大切だが、それ以上に必要なのは精神力。
精神的にもろい奴は勝ち残れない。そう、厳しい世界なのだ。
と言うわけで、今年も行ったぞ。入試激励大会。
大会と言うにはあまりに小規模だが、そんなの関係ない。
要は、一人一人の心にメッセージが届くかどうかだ。
応援に駆けつけてくれた卒業生達が、結構良い味を出してくれた。
去年は激励される立場で、緊張で固まっていたのに、随分と逞しくなったものだ。
おかげで、無事終了。
これで生徒達の心に灯がともったかな。
- 14.1.6 講習会終了
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あっという間の2週間。
肉体的には、さほどハードでもなかった。
適度に休息をとったのが良かったのだろう。
ただ、これからは、精神的にハードな日々が続く。
生徒達だけではなく、私も踏ん張りどころだ。
がんばれ!カッパちゃん。ファイト〜!オ〜!
- 14.1.7 七草
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今年も早くも1週間が・・・。
今日は七草がゆの日。
我が家では、七草雑炊。(かゆだと少々物足りない)
実に美味かった。
胃にしみわたるとは正にこのことだ。
一応、七草の名前は言えるが、実際食べたら何が何だかは分からない。
古来、七草がゆは一年の無病息災を願って食べるもの。祝膳や祝酒で弱った胃を休める為とも言われている。
そう言えば、年末から正月、よく飲んだもんな〜。
胃が痛いのは生徒のせいじゃないかも。身から出たさびかしら?
- 14.1.8 飛行機キライ
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今日も入試応援。慌てて飛び出したら、雨が降っていた。
雨。いやだだな〜。今年初だ!などと喜んでいられない。
だって、今日私、お空を飛ぶのよ。カッパのくせになんて言わないでね。
ビューンと四国まで、飛行機で行ってくるのね。
四国は松山。こう言ったらもうお分かりで酒よね。
そう、道後温泉で・・・。ってちゃいま酒がな。
愛光中学の入試応援で酒よ。
遊びじゃないのよ。真剣なのよ。この恋は。
なんて事書くから誤解されるのね。
そりゃ、一年ぶりにTORAさんとお目にかかれるのは嬉しいで酒けどね。
そうそう、飛行機。こわいのいやだだな〜。
「大体、あんな鉄の塊が空を飛ぶこと自体、信じられない」なんて事を言ったら、生徒達に馬鹿にされた。
調べてみたら、ジュラルミンだった。じぇじぇじぇ!ジェラルミンだと思っていたのは、内緒にしておこう。
とにかく、みんな、無事を祈っておいてね。
行ってきま〜酒!
- 14.1.9 生還
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マジ怖かった〜!
飛行機は、行きよりも帰りが揺れた。
ほんまチビリそうだった。だってプロペラが止まって見えたのだから・・・。(疑心暗鬼とは正にこのことだ)
無事着陸したときは、隣のおっさんと抱き合おうかと思ったくらいだ。
しばらく、お空は飛びたくないや。
昨夜は1年ぶりにTORAさんと痛飲。
呑んだ呑んだ。喋った喋った。
おかげで今朝は頭が痛かったけどね。
さて、肝心の入試の方は・・・。
私としては、やった問題が殆どで、手応えを感じたのだが、私が入試を受けるわけじゃない。
こればかりは、本人達の底力を信じるしかない。
それにしても、待っている間って、本当に胃が痛いのね。
特に算数の試験中は、吐きそうになった。(念のため言わしてもらうが、酒のせいではないぞ。誤解のないようにね)
けして届くはずはないのだが、「諦めるなよ。よく読め。よく考えろ」と呟き、「想いよ、届け!」と念じ続けていた。
さあ、ラスト10日。
気合いを入れて行きましょうか。
- 14.1.10 財布
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家を出てすぐに気がついた。
懐が寒い!
胸に手をやると、財布がなかった。
すぐに戻って、駅までダッシュすれば、間に合うのだろうが、その元気はなかった。
「まあ、一日くらい何とかなるだろう」
携帯はあるから、コンビニの買い物なら可能だ。ひもじさは凌げるだろう。
軽く考えていたが、散髪には行けない。本屋も無理。ラーメンも食べられない。
我慢すれば良いのだが、意識すると余計に辛い。結構、不便だった。
お金って大事なのね。
今頃気がつく、お馬鹿なカッパちゃんで酒た。
- 14.1.11 『明日のマーチ』
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石田衣良の小説。
派遣社員だった4人の若者が突然解雇宣告を受け、それを機に山形から東京まで600kmを歩くというストーリー。
現実にありそうな話にも思えるが、やはり小説だなという思いもある。
まあ、興味のある方は読んでみられたらよいと思う。
あまり深い思考を巡らさず、純粋に青春物語と軽く受け止めることをお薦めしたい。
彼の小説は、一文一文が短く、読みやすいから?割と好きだ。
そう言えば、今年の愛光にも石田衣良の小説が出題されていた。
今後もきっと増えるだろうな。『チッチと子』なんておそらく数校で出題されるだろう。
奥田英朗や森浩美あたりも、要チェックなんだけどな〜。
- 14.1.12 前受け終了
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愛光の結果は、まずは一安心。飛行機で怖い思いをした甲斐があったかな。
写真は、松山で見かけた「坊ちゃん列車」。
これで、前受け終了。
一応、塾生全員が合格を体験した。
けれど、ここまではあくまでも練習。
本番はこれからだ。
今喜んでいても、最後で泣いたら仕方ない。
今日からもう一度引き締め直さねば。
煙を吐いていたけど、あれは水蒸気らしい。
- 14.1.13 忙中閑
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連続出勤は続く。あれ、50日以上全く休んでいない。
まあ、朝から晩までではないから大丈夫だけどね。
昨日も、午前中から少し授業をしただけで、15:00には無罪放免。
ぽっかり空いた時間。何しよう?
そう言えば、同級生から新年会の誘いを受けていたんだった。
けど、もう断ったしな〜。これなら行けたかな。
まあ、次の機会を楽しみにしよう。(次があればだが)
と言うことで、家路に急ぐカッパちゃん。
ハニーがお鍋を作って待ってくれているはず。
寄せ鍋だった。
味付けを私が担当したら、最初は生臭く、次は濃すぎて、とてもじゃないが食べられたものじゃなかった。
う〜ん。難しい。
それでも、いつの間にか良い味になっていたから、鍋は不思議だ。
会社や家族、人間関係も似たような所がある。なんて思いながら、箸を置いた。
さて、まだ18:00。テレビでも観ようか。
トリックの特集やってたな。けど、連日観るほどの値打ちはないし。
よし!寝よう。
12時間眠りま酒た。
もうこれ以上は無理で酒。
- 14.1.14 手数料
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昨年末から、銀行振り込みに手数料がかかるようになった。
今までなら、同一銀行内なら無料だったのに、なんと言うことだ。
そう言えば、少し前からATMに何か書いてあったな。
決まったことは仕方ないけど、やっぱり腹立つ。
ただ、インターネットバンキングなら振込手数料はかからないらしい。
仕方がないから登録したが、ログインパスワードとか忘れていたから、結構大変だった。
そりゃ、忘れる方がお馬鹿で酒よ。それは否定しない。けど、やっぱり狡いと思う。
だって、PCを達者に使える人ばかりじゃないはずだ。特にお年寄りは。
お年寄りの中にも使いこなせる人もいるだろうが、うちの母なんて絶対に無理。
そういう弱者を閉め出そうとしているのか、それとも毟り取ろうとしているのか。
悪意を感じるのは私だけか?
ますます、銀行がキライになった。
- 14.1.15 成人の日
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「成人の日」と言えば、昔は1月15日と決まっていた。
それが変な法律のおかげで今は1月の第2月曜。まあ、連休の方が喜ばれるだろうから、仕方ないけどね。
あれからもう、1年も経ったのか。
去年は大雪。晴れ着の女の子には気の毒なことだったが、今年は日曜も月曜も好天に恵まれた。
良かった、良かった。同級生もお嬢さんの晴れ着姿を誇らしげにUPしていた。
ふと、自分の頃を思い出した。
げ!私は成人式には出席していない。
それもそのはず、私はその日「共通一次試験」を受けていた。
あ〜!思い出すのも情けない、20歳の春。ほろ苦くも何ともない、無味乾燥の日々だったな〜。
ま、自業自得で酒けどね。
センター入試も近づいてきた。卒業生の中にも挑戦する者が多いだろう。
みんな、がんばれ!ファイト〜オ〜!
- 14.1.16 最終授業
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「泣かへんど!絶対に泣かへんど!」
今日は6年生の最終授業。
心に決めていた。絶対に泣かない。そして、せめて最後は優しく送り出してあげようと。
散髪までして、気合いを入れて臨んだカッパちゃん。(そりゃ、あんたの勝手でしょ!はい、その通り)
きっと質問があるだろうからと、全ての用事を片付け、早くからスタンバイしていた。(実は午前中から)
けど、待っても待っても、誰も来ない。
期待する方が間違っているのは分かっていたが、次第に腹が立ってきた。
やりきれない気持ちがため息に変わる頃、ようやく登場。いつも通りのぎりぎりの時間だ。
「あれ?質問とかないの?」
「あります」(全員が同じ答えだった)
「じゃ、もっと早よ来いよ!」
きっと、ぎりぎりまで勉強していたのだろうと、善意に解釈したが、う〜ん。大丈夫か。この連中。
最後の授業は、淡々と進めることができた。
というより、そうしないと泣いてしまう。
それでも、一人一人の顔を見つめていたら、涙でぼやけてきた。
もう、この子達ともお別れだな。二度と叱ることもないだろう。
殆どの生徒が、3年生・4年生から来てくれた。
4年間(3年間)。長い時間だったよな。みんな泣き虫だったね。
宿題をしていないからと、泣きながら入ってきた子。(ほな、やって来いよ)
指名されただけで、ピーピー泣いていた子。(今言ったこと聞いただけやん)
たまたま教室の後ろにいた上級生に「先生も大変ですね」と同情されたこともある。
今でも頼りないことは頼りないが、そんな昔を思えば、随分と逞しくなったものだ。
一人一人と話をしたら、きっと堪えきれなくなるだろうからと、全員に手紙を書いた。
家に帰ったら、読んで欲しい。
ここでの思い出は、楽しいことばかりではなかっただろう。辛いことの方が多かったかも知れない。
けど、一生懸命がんばった。そして最後までやり遂げた。それは素晴らしいことだ。
いつか思い出して欲しい。精一杯努力したことを。きらきらと輝いていた純粋な自分の姿を。
さあ、行ってらっしゃい!
そして、笑顔で帰っておいで!
- 14.1.17 お下がり
私には、兄はいない(兄弟は姉一人)ので、あまり誰かのお下がりを着た記憶がない。
幼い頃は、親戚から頂いた服を着ていたこともあったのだろうが、覚えていない。
父の洋服はサイズが合わないし、大人になってからは殆ど皆無に等しい。ネクタイを貰ったくらいかな。
ところが最近、嬉しいことに、息子と服が共有できるようになった。
いや、正確に言えば、息子が「いらん」と言った服を私が着させてもらっているだけなのだが。
長男とはサイズが違うが、次男の服なら着ることができる。(身長は次男の方が遙かに高いが、体重は私の方が重い。どーだ、参ったか!)
ただ問題が一つ。
若者の服が私には似合わないのだ。
私の恐るべしファッションセンスは、そんな小さな事を気にはしないのだが、明らかに変!と思われるケースもある。
例えば、ダウンジャケット。
軽くて暖かいから喜んで着ていたが、若者仕様は身の丈が短かいようで、スーツの上着がコートからはみ出してしまう。
仕方なく、今朝は元のコートに戻した。
なかなか上手くいかないもんだな〜。
- 14.1.18 ゴボウ茶
-
最近、我が家のお茶が変わった。
茶色の液体から黄色い液体に・・・。
味は?きわめて微妙。
「これなぁに?」
おそるおそる聞いてみた。
「ゴボウ茶よ」
慥かに、言われてみたら、ゴボウの味だ。
少し調べてみると、食物繊維が多く含まれて、ダイエット効果もあるらしい。
ふふふ、良いではないか。
けど、この味に慣れるには時間がかかりそうだ。
- 14.1.19 『あすなろ三三七拍子』
-
重松清の小説。
タイトルから分かるように、応援団のお話。
応援団と言えば、私なら真っ先に頭に浮かぶのは『嗚呼、花の応援団』の青田赤道だ。
さすがに、そこまで破天荒ではないが、完璧な縦社会であることは間違いない。
礼節を重んじ、上下関係に厳しく、そしてそこには(普通の人は入り込めないような)一種異質な世界が作り上げられている。
完全な「男社会」と言っても良いだろう。
この小説でも、それらをしっかりと踏まえてはいるが、設定はかなりぶっ飛んでいる。
ある大学の応援団が廃部の危機にさらされ、45歳のサラリーマンがその団のOBである社長から命を受け、その大学に入学し、団長として応援団を立て直すというストーリー。団員には女性もいるし、顧問はマスコミでも有名な女性評論家だ。
荒唐無稽な設定にもかかわらず、ぐいぐい引き込まれていった。
なんせ、熱いのだ。今の私の心境に共通するところが多かったからだろう。何度も何度も泣かされた。
随所随所に登場する、くさいセリフがまた良いのね。
少しだけ紹介すると、
「人間には二つのタイプがある。人のことを応援できる奴と、できない奴の二種類だ」
「主役は選手。わしらは応援する立場。その『分』を忘れたらあかん」
「がんばるために、がんばる」
中には、意味不明なものもあったが、私の心にはストレートに届いた。
団長の最後のエールが、これまた素晴らしい。
「みんなも、どうか、自分のことを一生応援してくれるひとと出会ってくれ!自分が一生応援したくなるひとと出会ってくれ!」
ね!素敵でしょ!
上品な展開とはとても言い難いが、魂が揺さぶられるのは間違いない。
上下2巻に及ぶ長編だが、あっという間に読み切ってしまった。
押忍!!「お・と・な」にお勧めで酒!
- 14.1.20 早寝早起き
-
早起きはともかく、これほどまでに早寝が続いたことはない。
え?やっぱり!じじいの道一直線でしょ!ってかい?
ちゃいまんがな。
授業がないから早く帰れる→授業はなくても、結構くたくた→早起きに備えて早寝
というサイクルでんがな。
昨日なんて18:00には就寝。
で、当然こうなる。
現在、午前2:00。ぱっちり目が覚めてしまいま酒た。
さ〜て、どないしよ?
風呂にでも入って考えよか。
- 14.1.21 授業再開
-
3日間、全く授業をしなかった。珍しいことだ。年間休講日に旅行に出た以来か?
生徒達の入試はほぼ終了。みんな、よく頑張った。
全ての結果が判明するのはもうしばらく先だが、精一杯の努力が実ったように思う。
今日から早くも新6年生の授業が始まる。
さあ、長〜い1年の始まりだ。
けど、きっと、あっという間だろうな〜。
- 14.1.22 『三匹のおっさん』
-
有川浩の小説『三匹のおっさん』。
大分前に読んだが、たいそう面白かった。(感想文をこの日記に書いたかと思いきや、どこにも見当たらなかった)
続編『三匹のおっさん ふたたび』もすでに刊行されている。現在、文庫化されるのを今か今かと待っているところだ。
その小説がTVドラマ化されると聞き、とても楽しみにしていた。
先日、初回が放映された。
こりゃ見なあかん!と思ったが、なんせ今の時期、心身ともにくたくたで、暇があったら少しでも眠りたい。
なかなか見られずにいたが、昨夜やっと見ることができた。
期待が大きかったからだろうか。
正直残念。小説の方が面白かった。
映像化されることで、読んだとき抱いたイメージが崩れるものもあれば、逆に見えなかったものが形として現れ、より鮮明になるものもある。
成功例としては、『三丁目の夕日』かな。(まああれは原作が漫画だけどね)
けど、伊坂幸太郎も言っていたが、映像化されることで、小説にとって大切な部分はことごとく抜け落ちていく。
「粗筋は残るが、基本的にその小説の個性は消える」と。
私の精神状態のせいもあるだろう。最初に読んだときは新鮮だった展開も、とても陳腐なものに思え、少しも楽しめなかった。
役者のキャラが濃すぎるのかも知れないが、私にはよく分からない。
結局、昨夜は途中で見るのを止めた。
今宵もう一度見てみようかな。できれば、穏やかな気持ちでね。
- 14.1.23 延期
-
寒いで酒ね〜!
冷え込みま酒ね〜!
特に朝晩は・・・。
こんな時に、走ったら一発で風邪ひきま酒ね〜!
危険で酒!危険で酒!とっても危険で酒!
という訳で、ジョギング再開は延期!と決定。
ちゃいまんがな。そんな軟弱な理由ではありませぬ。
「入試が終わったら、また走ろう」と心に決めていた。
けど、まだ入試が終わっていないので酒よ。
がんばれ〜!もうちょっとの辛抱だ。
ファイト〜!オ〜!
- 14.1.24 みぞれ鍋
-
いくら忙しくても飯は食う。(この時点で、本当は忙しくないのかも?)
私みたいな俗物は、それが楽しみで生きているようなものだ。
旧5年の時間帯が空いた(新6年として既にスタートしている)ため、今日は早く帰宅できた。
出がけのハニーとの会話。(一部省略。「愛してるよ」とか「私もよ」とかはね)
「じゃ、今日は鍋にするね」
「何鍋?」
「フフフ。秘密」
「ヒント!」
「今までにしたことのない鍋よ」
「え〜!そんなのあったっけ?」
「お楽しみに!」
帰宅するやいなや、テーブルを覗き込む。
わからん。普通の鍋に見えるが、何だろう?
「これな〜に?」
「分からない。大根おろしよ」
「ふ〜ん。何て言うの?」
「みぞれ鍋よ」
「はは〜ん。これが噂に聞くみぞれ鍋か?(実は聞いたことも見たこともなかったが)」
結構、美味で酒た。
汁気がないことには、違和感を覚えたが、鍋の中を豆腐が泳いでなくても、それはそれで良いのかも知れない。
ハニーありがとう!おかげで元気になりま酒た。
さあ、明日も5:00起きだ。お休みなさい。
- 14.1.25 それぞれの事情
-
人間誰しも、いろいろな悩みや問題を抱えている。
大人だけではない。子どもだって同じだ。
それらは外から見ているだけでは分からない。
いや、分かれという方が無理だろう。
だから、私は話を聞く。一生懸命に聞く。
本当のことを話してくれる人も多いが、いくら言っても伝わらない、分かってもらえないと気づいた時の反応は、2つに別れる。
黙るか。騙るかだ。
ウソをつくのは子どもに多いが、大人だって少なくはない。(子どものウソは単純だ。けど、大人のウソには悪意や計算が見え隠れするから質が悪い)
そして、そのウソを(ウソと知りつつ)受け止めるか、拒絶するかはこちらの度量次第。
本来ならば、一人一人に時間をかけて対応すべきなのだが、心に余裕がないとそれはできない。
嗚呼、私はまだまだ未熟だ。
そもそも、ウソじゃないかも知れないじゃないかと信じようとするより、またかいなと決めつけているケースの方が圧倒的に多い。
もっと大きな心を持ちたいな。
- 14.1.26 雪
-
「兄は夜更け過ぎに雪江と変わるだろう♪♪」
ご存じ、山下達郎の名曲、クリスマス・イヴだ。
え?違う?
それじゃおかまの兄ちゃんの唄じゃないか!って?
まあ、良いではないか?!分かる人にだけ分かれば。
授業中、ふと外を見れば雪が舞っていた。
「げ!冗談じゃない」
生徒達ははしゃいでいたが、まだ入試は終わっていない。
明日も朝から応援なのだ。寒いのは嫌だだな〜。
けれど、明日で最後。いや、もう今日か。
可愛い生徒達のためだ。気合いを入れていくぜ。
という訳で、お休みなさい。
- 14.1.27 お買い物
-
ない!ない!車がない!
慥か、ここ(3階の44番)に停めたはずなのに・・・。
駐車場の下で待っているハニーに電話。
「おかしいよ!すぐに来て!車がないの!」
本日をもって、23期生の入試は全て終了した。
結果はまもなく判明するだろうが、みなよく頑張った。
数字(合格者数や合格率)がどうのこうのと言うつもりはない。(もちろん全員合格だが、第一志望合格率は100%ならず。今年も8割程度だった)
全員が持てる力を全て出し切った、そんな入試だったように思う。
入試本番だけではなく、ここまでこれだけ頑張ったんだ。
事実は事実として、結果は受け止めねばならないが、結果にかかわらず、堂々と胸を張って生けばよい。
彼らには、それだけの資格がある。
生徒の数は少なかったが、全員が私の誇りだ。
さて、そんな可愛い教え子達へのプレゼントを買いに、今日ははるばる箕面まで。毎年恒例の行事?だ。
創塾以来毎年行っているから、もう20年以上になるのか。当然ながら、お店の方々ともすっかり顔見知りだ。
と、言いたいところだが、すっかり様変わりしてしまった。(知った店員さんは一人しかいなかった)
経営母体が変わったのこともあるのだろう。やたらと、無機質になっているように感じた。
システム化されているのは良いことなのかも知れない。けど、う〜ん。正直、面白くない。(更新料を取られたからではないぞ)
何というか、買い物していても楽しくないのだ。
昔は、文具館だけで一棟あった。それが、今はフロアーの片隅に文具コーナーだけに縮小された。寂しい限りだ。
以前は、見て回っているだけで心が弾んだものだ。中には、なんでこんな物売ってるの?という、謎の品物も多かったけどね。
最低必要限な物だけを買い(それでも10万円近かった)、「もう来うへんぞ!」と憤りながらも、寂しい思いを禁じ得ず、駐車場に戻った。
で、冒頭のセリフ。
本当にないのだ。記憶間違いかと上の階も下の階も見たけど、やっぱり見当たらない。
ハニー到着。
ハニーは微笑んでいる。いつもながら、彼女の微笑みには癒やされる。
「ここちゃうよ」
「え?」
「ここ第2パーキングやろ?駐車券見てよ」
「ありゃ、第1パーキングや」
無事、愛車は発見された。
帰りの運転はハニーに任せ、私は助手席で爆睡。横になった途端の高鼾で、ハニーは驚いたらしい。
私の2ヶ月以上ぶりのお休みは、予想通りのドタバタで酒たとさ。チャンチャン。
- 14.1.28 梅ヶ枝中央きずな基金
-
夕刊の記事で知った。
何て、素晴らしい!
先ずは、その記事を読んでいただきたい。
貧しい家庭の子どもたちに学習やスポーツ活動の費用を支援するため、元大阪弁護士会会長の山田庸男つねお弁護士(70)が私財4億円を投じ、「梅ヶ枝うめがえ中央きずな基金」を設立した。
4億も凄いが、その想いに心を打たれた。
母子家庭で苦学しながら弁護士になった自らの生い立ちから、「経済的な理由で夢を諦めることがあってはならない」と発案。今月から希望者の募集を始めた。
ひとり親や、両親のいない大阪府内の中高生が対象。4月からの実施で初年度は30〜40人を予定し、賛同する弁護士が面接などで選考する。基金の運用益から、進学のための塾代やスポーツ用具の購入費など1人年30万〜50万円を支給する。
山田弁護士は1歳だった1944年12月に父親が戦死。大阪市内の集合住宅で母親と暮らした。母親は病弱で働けず、生活は苦しかったが、近所の人たちが食事などの世話をしてくれた。
小学生になると新聞配達で家計を支えた。高校には進学せず働くつもりだったが、中学の担任教諭が奨学金制度を紹介して「せめて高校には行かせてほしい」と母親を説得してくれた。商業高校を卒業後、日立製作所に就職し、営業マンとして働きながら、関西大の夜間部で法律を学んだ。
70年に弁護士となり、80年代には道路公害訴訟などで原告弁護団の要として活動。代表を務める法律事務所は現在、25人以上が所属し、東京にも拠点を置くほど規模が拡大した。
山田弁護士は「父親がいなくてつらい思いもしたが、周囲に手を差し伸べてもらったから今がある。恩返しのためにも、困窮する子どもたちを支え、貧困の連鎖を断ち切りたい」と話す。
基金では、起業家やスポーツ選手らを講師に招き、子どもたちによる交流の場も設ける。今後はNPOや学生団体と連携して活動の幅を広げていく意向で、資金提供者も求めている。
申し込みは基金ホームページ(http://www.kizuna-umegae.jp/)、問い合わせは梅ヶ枝中央法律事務所(06・6364・2764)へ。
(2014年1月27日 読売新聞)
「自分は貧しく辛い思いをしたが、周囲に手をさしのべてもらって今がある。その恩返しのために、困窮する子ども達を支えたい」
今時いるんだ。こんな人も。
息子達は今、奨学金を受けながら勉強している。
苦学生とまでは言わないが、奨学金制度のおかげで生活ができている。そのことには大変感謝している。
そういう私。裕福な家庭に育ったわけではないが、金銭面で不自由な思いをしたこともあまりない。
ひとえに両親のお陰だ。ただ、親はきっと口には出せない苦労していたに違いない。
けど、この山田弁護士には、頼るべき親がいなかった。
なのに、頑張った。小学生から新聞配達。何て凄いんだ。
成功し、財をなしたら、それでよし。と思う人が多い中で、支えてくれた人たちの恩を忘れず、自分の得た益を社会に還元する。
素晴らしい。素晴らしすぎる。いや、そんな軽い一言では言い表せない。
お目にかかったこともないし、おそらくこれからもその縁はないだろう。
私には、新聞記事だけでその人を評価できる資格などはない。
それほど思い上がっているつもりはないが、とにかく感動したので紹介させていただいた。
「受けた恩 返す相手は 別のひと」 駄作だが、私自身、心がけていることではある。
- 14.1.29 『オリンピックの身代金』
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奥田英朗の小説のテレビドラマ化。
年末に放送されたものをようやく観ることができた。
実は、原作の方はまだ読んでいない。
順番としては間違っているかも知れないが、まあたまには良かろう。
見応えのあるドラマに仕上がっていた。
映像化することで、スピード感が増したのかも知れない。
若干「何でもかんでも他人のせいにするんじゃねぇ!」とも思ったが、言いたいことも分かる。
さて、小説はどうしよう。読もうかな〜?パスしようかな〜?
結末が分かっているから、興味は半減してしまったしな〜。
そうだ!良いことを思いついた。
しばらく読まずにいよう。そうすれば、私のことだ。そのうち内容を忘れるだろう。
その時に読めば良いのだ。ど〜だ、賢いだろ!まいったか。
- 14.1.30 裸
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次の文章を読んで、あなたの思ったことを書きなさい
「父ちゃんは、駅のホームで裸のままお札を差し出した」
ある中学校で実際に出題された問題らしい。
ネットで紹介されていた、テストの珍回答集の中の一つだ。
その回答は
「父ちゃんはヘンタイだと思う」
久し振りに大笑いさせてもらった。
余りに可笑しかったので、次の日、早速生徒達に伝えた。
意外や意外、生徒達の反応は・・・。
「ぎゃ〜!ヘンタイや!」
珍回答と全く同じだった。
ショック!
生徒達には一応説明したが、「裸のまま」って、今は使わない表現なの?
う〜ん。ボキャブラリーの乏しさを痛感させられた。
- 14.1.31 卒業アルバム
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夢を見た。
同級生がたくさん登場していた。けど、知った顔は少ない。
次々と現れては、次々と姿を消していく。
夢だから仕方ないのだろうが、とにかく曖昧すぎる。場所も不明だ。
目が覚めてからも、しばらく何とも言えない微妙な余韻が残った。
どうしてこんな夢を見たのか?理由は明らかだ。
高校の同級生の一人がfacebookで遊んでいた。
アイコラちゅうので酒か?自分の写真と別人(有名人?)を組み合わせ、奇妙な顔に仕立て上げては喜んでいる。
ちょくちょく変更されるのだが、先日の画像はあまりに不気味だった。
ハニーに見せると、
「元はどんな人なの?」と聞かれた。
うん、当然の疑問だわな。
あいにく、最新の写真は持ち合わせていなかった(昨年、30数年ぶりの再会を果たしたが)から、卒業アルバムの中の写真を示した。
う〜ん。変われば変わるものだ。かつての美少年が、ただのおっさんに成り下がっている。
まあ、人のことを言えた立場ではないが・・・。
良い機会とばかり、アルバムをじっくりと眺めた。
何年ぶりだ?卒業当時でもこれほどゆっくり見ていない。
ところが、愕然とした。懐かしさよりも戦慄が走った。
知らない奴が多すぎる。
「誰これ?一体誰?こいつ何者や?」
次から次へと知らない名前と顔が登場する。
おかしい。いくら何でも全員の3分の1以上を知らないなんて。
慥かに6年間一度も口をきかなかった奴も多い。が、それにしても多すぎる。
恐怖が走った。
もしかしたら、私が忘れているだけなのか?
私の記憶はそれほど退化してしまったのか?
認めたくはないが、おそらく事実はそうなのだろう。が〜ん!ショック。
ごめんね。同級生諸君。すっかり忘れてしまって。
きっと、君たちも私のことは忘れてしまったのだろうな〜。
そう思うと、とても寂しくなった。
嗚呼、これも自業自得か。