- 14.2.1 タンスにゴン
-
明け方、痛みで目が覚めた。
足の指が猛烈に痛い。
う〜ん。どうしてだろう?
徐々に思い出した。
昨夜は、教え子達と痛飲。無茶苦茶楽しい時間を過ごしたが、気づいたのは終点の駅。
ハニーに救助を頼んだのだった。
車を駐めに行ったハニーを待たず、倒れ込むように部屋に入ったら、部屋は真っ暗だった。
初めは何が起こったか分からなかったが、目から火花が飛んだのは慥かだ。
足先に強烈な痛み。どこかで思い切りぶつけたようだ。
けど、酔っているから、痛みにも鈍感。そのまま気絶するように眠った。
怖くて自分では見ることができない。
切れていたらどうしよう。血を見たら気絶してしまう。
ハニーに頼んで、見てもらう。
(情けないわね〜)と、言われたかどうかは、定かではない。
ただ、次のセリフで気が遠くなった。
「え!うわ!腫れてるよ!」
「血、出てない?」
「それは大丈夫だけど、内出血しているみたいよ。折れてるんじゃない?」
「もういい、それ以上言わないで」
できるだけ見ないようにして、靴下を穿く。サポーター代わりになったのだろうか。少し痛みが和らいだ。
硬めの靴を履いたら、ほとんど痛まなくなった。何とか歩ける。
12時間以上経過した今、まだ指先には力が入らないが、おそらく大丈夫だろう。
本当に情けない。あれほど飲み過ぎ注意!と言われていたのにな〜。反省!!
- 14.2.2 満身創痍
-
足の指は紫を通り越して緑がかった黒に変わった。
まあ、幸い、折れてはいなそうだ。自業自得と諦めるしかない。
あれ?悪寒が走る。
ポカポカ陽気なのにどうしてだろう。
暖房をつけていたら、生徒達からブーイングを浴びるし、
「寒いわ♪寒いわ♪寒いわ〜♪こんな時こそあなたにいて欲しい♪」と百恵ちゃんの「春風のいたずら」を歌っていたら、
「へたくそ〜!」「音痴や〜!」と、これまた酷い言われよう。
酷いと言えば、ある生徒の妹が、私を見て「おじいさんがいる」と言ったらしい。
おかげで心はボロボロだ!
授業終了。毎度の事ながら、土曜日曜はハードだ。
フラフラになりながら帰宅。大袈裟ではなく、本当にフラフラだった。
やはり、どこかおかしい。力が入らないのだ。
ハニーが用意してくれていたご馳走も、一口食べただけで断念。
ビールですら美味くない。(重症や)
あかん。熱が出てきた。38度だから微熱の部類だろうが、発熱なんて何年ぶりや。
おまけに、腹の調子がおかしい。
一瞬、ノロわれたかと思ったが、吐き気はないので違うのだろう。
横になるが、寒気が止まらない。
トイレにも何度も駆け込む。
少し眠ったかと思ったら、腹痛で目が覚める。
うわ〜!大変だ〜。朝一で病院に行こうかな?
ハニーの献身的な看護が嬉しい。
「冷えピタ張る?」
「うん」
「あれ?ないわ。湿布じゃあかんよね」
「・・・」
「じゃ、買ってくるわ」
おでこに冷えピタ、お腹に腹巻き、唇に火の酒、背中に人生を!ってジュリーとちゃうって!
トイレから戻って目の前が真っ暗になったときは、「もうあかんのか」と観念した。
けど、部屋の灯りが消えていただけだった。
現在AM6:00。
熱は下がった。腹痛も治まった。寒気もない。指は痛いが、回復したようだ。
う〜ん。一体何だったんだ。
- 14.2.3 ノロわれたカッパちゃん
-
熱は下がったし、もう良いか?と思ったが、結局病院へ。
「ノロかもしれませんね」との診断を受けた。
吐き気が全く伴わないケースもあるそうだ。
一日中横になっているのも結構しんどいものだ。
折角の完全オフ。70日ぶりのノーネクタイデーだったというのに・・・。
まあ、授業がなくて良かった。
明日、元気にな〜れ!
- 14.2.4 無駄足
-
朝一から出社。
お腹はまだゴロゴロ言っているが、もう大丈夫だろう。
本音を言えば、今朝の用事はキャンセルしたかった。
けど、2ヶ月以上前からこの日の予定(NTTの電話回線工事)は入っていたのだ。
しかし・・・
9:30に登場した2人組は、その10分後には姿を消していた。
「ビルの管理人がいないことには工事はできません」と言い残して。
そんなこと一言も聞いていない。全くふざけた話だ。
「営業の者には伝えておきますから」
まあ、工事の人には責任はないのかも知れないが、全くの無駄足じゃないか。
待つこと2時間。今度はNTTのPC設定の人がやって来た。
状況を説明すると、1分で帰っていった。
世の中には仕事の出来ない奴が多い。
そしてそんな奴は、自分のミスがどれだけ大きな迷惑を回りにかけているのか気がつかないから、なお質が悪い。
あ〜あ。こんな時に限って、全くすることがない。
教材の改訂も終わった(1時間もかからなかった)し、差し当たって急ぎのメールもない。
あ、そうだ。今度、生徒達がお世話になる中学校に、お手紙を書こう。
まあ、少しずつやっておけば後が楽になる。そう思うことにしよう。
- 14.2.5 回復(閲覧注意)
-
以下、美しくない表現が多々出てきま酒!ご注意下さい。
お騒がせいたしま酒た。
下痢も治まり、食欲も戻りま酒た。
授業中、腹痛に見舞われた。
「あかん、まだ治っていないのか?」
「休講にするべきだったか?!生徒達に感染らなければよいが」と、不安になる。
しばらくは我慢したが、限界を迎え、トイレに駆け込む。
意外や意外、先刻までの水下痢はかげをひそめ、出てくるのは空砲ばかり。
やった〜!完全復調だ!!
苦しい2日間だった。
時間にしてちょうど48時間。
何も食べなくても、あれほど出るものか?しかも液体ばかり。
本当にノロだったのか?今は、単なる食あたり(思い当たるのは2日前に食べた生牡蠣1個)だったと思いたい。
ただ、トイレは使用のたびに消毒したから、おそらく大丈夫だろう。
完全復調を祝い、早速乾杯!
空きっ腹(おそらく完全に空っぽだったろう)に呑むビールも酒も最高の味だった。もちろん、ハニーの手料理も。
正確には分からないが、この間、体重はかなり落ちた。
70kg台を表示している体重計には、久し振りに感動した。
どこまで減るのか?正直、期待感もあった。
ただ、それも束の間。
体調と共に、体重もあっという間に回復だ。
一食で2kg以上回復してしまったが、まあこれも幸せの証よ。
ハニー!献身的な介護ありがとう。
これはきっと、神が与えたメッセージだな。
「こらおまえ〜!え〜かげんにせな、大事なものなくすで〜!」 by はしだのりひこ
今は、生徒達に影響が出ないことを祈るばかりだ。
- 14.2.6 ハイテンション
-
新学年の授業が始まった。
みんな元気いっぱい。とても可愛らしい。けど、あまりに小さい。幼い。そして、とてもうるさい。
無理はない。新3年生など、学校の学年はまだ2年生だ。
いすに座っても足が床に届かない。ぶ〜らぶ〜らぶ〜らぶ〜ら。落ち着けという方が無理だ。
それでも真剣に考えていたぞ。話もちゃんと聞いていたぞ。つまらんギャグにも反応していたぞ。
何て素晴らしい!
これなら大丈夫。必ず伸びま酒。お約束いたしま酒!
しかし、こちらはクタクタになった。
集中力が続かない子ども達を、2時間、退屈させずに引っ張るのは、そりゃなかなかハードで酒ぜ。
「静かにしなさい!」なんて、素人の叱り方はしない。そんな注意じゃ効く相手じゃない。
多少?品がなくても、身振り手振りで、こちらに注意を引きつける。そして、タイミング良くワンポイントのヒントを与える。
病み上がり?のせいもあったかも知れないが、最後は脳みそ酸欠状態に陥った。
でも、なかなか心地の良い疲れだった。
何せ、相手はエネルギーの塊みたいな小悪魔ども、いや可愛い天使達だ。
しばらくは、こちらもハイテンションで臨まなければ!
カッパちゃん。ファイト〜!オ〜!
- 14.2.7 目
-
「ない!ない!片目がない!」
その事に気がついたのは、先日の保護者会の最中だった。
私の携帯のストラップは、言わずと知れた「カッパちゃん」。
その日は、とある中学校の合格発表があり、その連絡が入るはずだった。
携帯が震えるたびに、そわそわと、出したり引っ込めたりしていたところ、カッパちゃんの異変に気づいた。
が〜ん!
小樽で見つけたガラス細工で、お気に入りだったのに。
しょぼ〜ん!
目の前の保護者は大笑いしておられた。
いつまでも片目じゃ、縁起が悪い。丹下段平じゃあるまいし・・・。
悲しみの淵に佇む私を見かねて、ハニーが救いの手をさしのべてくれた。
「私が書いてあげる」
ああ!やっぱりハニーは女神さまだ!
「あれ〜?上手く書けないわ。ま、これでいいでしょ!」
と、手渡されたカッパは・・・。
不細工になっていた。思いっきり!
けど、妙に愛嬌がある。
思わず、爆笑。
ちょうど病で伏せっていた時だったが、笑ったせいか、元気になった。こいつのおかげで、全快できたのかも知れない。
写真は上手く撮れなかったが、まあこれでご勘弁。
あれ?カッパちゃん。あんた、あんよもないね。いつの間に?
ごめんよ。気が付かなかった。痛かったでしょ。
- 14.2.8 雪
-
雪はどうして白いの?
目覚めると、外は一面の雪化粧だった。やっぱり積もったんだ。
「うわ〜い!うわ〜い!」と無邪気に喜ぶのは、純粋な心を持った子ども。
「かなわんな〜!」と眉をひそめるのは、自分の都合で生きている大人。
さて、あなたはどちら?
私は、もちろん・・・。
子どもに還ったついでに、子どもじみた質問をしてみた。
『雪はどうして白いの?』
驚いたね。インターネット上には、ちゃんと答えが用意されていた。
雪はなぜ白いかという色の質問は、やさしいようで、じつはむずかしい質問です。
はい、よく分かりま酒た。
まず、わたしたちに物が見えるのは、物に光が当たり、その光が反射して、それがわたしたちの目に入ってくるからです。
次に、色が見えるのは、その反射する光の波長が、色によってちがうからです。
ところが、白い色というのは、ふつうの色の光とちょっとちがいます。この色はすべての波長を反射したときに見える色です。
したがって、雪が白く見えるのは、雪のつぶが小さいために、いろいろな波長の光をあちこちに乱反射して、それらの色がすべてまざりあうからなのです。
いろいろな色の光を合わせると白になるというのは、少しふしぎな気がしますが、光にはそういう性質があるということをおぼえておいてください。
空にうかぶ雲や、かき氷が、白く見えるのも、これと同じ理由なのです。
この雪で、都市機能はかなり麻痺するのだろう。
私自身、駅前で2度もこけそうになった。
便利に慣れすぎた私たちの生活。一度見直すのには、良い機会かも知れない。
- 14.2.9 暖
-
「このクソ寒いのに、なんちゅうタイトルや!」ってかい?
まあ、そう怒らんといて。暖かいと言いたいわけではないのだから。
そもそも私は、けして寒さに強い方ではない。
「夏よりも冬が好き」と言っているのは、暑さに弱いだけで、寒さを歓迎しているわけではない。
ただ、この冬はさほど寒く感じていないのも慥かだ。
何故だろう?
今シーズンから着用しているヒートテックのお陰だと、初めは考えていた。
ズボンと素肌の間に一枚入れるだけでこれほど違うものなのか。
あれほど馬鹿にしていたステテコをすんなり受け入れている自分にも驚くが、それ以上に効果は絶大だ。
けれど、どうやらそれだけではなかったようだ。
先日、やっと気が付いた。
先週寝込んでいたときは、ずっと寒かった。ノロわれていたせいかも知れないが、回復した後もしばらく寒かった。
そこでハタと気が付いた。
その頃と比べれば、今の方が気温は確実に低い。なのに、寒さはあまり感じない。違いは何か?
そう、体重なのだ。
あっという間にもとの体重に戻ってしまった(2日で4kgってすごくない?)私だが、無駄に太ったわけではなかったのだ。
私の脂肪は、ちゃんと防寒具の役目をしていたらしい。これは必要なメカニズムだった(必要悪ってか?)のだ。
いや、よそう。これ以上の、自己欺瞞と自己満足は。
素直に認めよう。
はい、私。ただいま、無駄に太っておりま酒。
- 14.2.10 休
-
やっと、やっと、オフ満喫。
大袈裟に思われるかも知れないが、完全オフって開放感ハンパない!(情けないけど正直な気持ちだ)
午前中は、ハニーとドライブ。(と言っても、大仏さんの近くまでだけど)
午後は、母とあっちこっち。
帰宅後は、もちろんお鍋で一献二献。三献までいったら呑みすぎか?(で、今は何献目?)
今日はつくづく、ハニーの奥ゆかしさと、私の足りなさを思い知らされた。
これは、ランチを頂いた店でのやりとり。
「食後のコーヒーをお持ちいたしましょうか?」
「お願いしま酒」
私は私に言われたものだと思っていた。その段階では、ハニーはまだ食事中。
「どうぞ!」とコーヒーが二つ運ばれてきた。
「おい!」
「え?」
「家内は、まだ食事中だろうが!」
「え?あ!はい。では、後ほどお持ちいたします」
と、すぐに詫びが入ったからそれ以上は言わなかったが。
「事務的な作業をするな。相手のことを考えて行動しろ!」
と、いつもスタッフに言っているセリフを飲み込むのがやっとだった。
怒りが治まりきらない私に、ハニーの一言。
「もっと言い方、考えようよ」
「何があかんねん」
「言われた人の気持ち、分かる?」
「あかんもんはあかんて言った方がええやん」
「けどね・・・」
人間としての深さの違いを感じた。
ありがとう。ハニー!
人生の終盤になって言うセリフじゃないかも知らないが、見倣わせていただこう。
君と出会えたことに感謝だ!
- 14.2.11 判
-
昨日見つけた判子。
思わず購入。
キュートでしょ。
一応、インクの補充も効くらしい。
- 14.2.12 友
-
親友との再会。
ほんま何年ぶりだろう。
私の授業終了時を見計らって、訪ねてきてくれた。
「朝まで行くかい?」と尋ねたが、驚いたような笑顔。
正直、私も体力に自信がない。
ゆっくり語り合いたかったが、またの機会を楽しみにしよう。
それにしても、お互い年を取った。
昔は自分のことだけ考えていれば良かった。
しかし、いつまでもそんな甘ちゃんじゃいられない。
親のこと、子どものこと、もちろん我が身を含めて、悩み多きお年頃だ。
それでも私達は生きている。
へこんだり落ち込んだりもしているが、前を向いて歩いている。
それで良いじゃないか。
なあ、友よ。
楽しいばかりが人生じゃない。苦しいことがあるからこそ、喜びもあるはず。
元気出そうぜ。お互いな。
今度は、私が静岡に行くぞ。待ってろよ。
- 14.2.13 再
-
「いつになったらトレーニング再開するのさ?!」
などと、気に病んで下さっている方がいればありがたい。(いるわけないか?)
ご心配なく。実は、一度だけ走っていたのら。
延期を決定してから、一度だけね。
ただし、10分程度。こんなの走ったうちに入らない。だから黙っていたのね。
その後、足の指の負傷やノロ疑惑?などがあり、またもや延び延びになってしまった。
そうそう、雪も降ったしね。
けれど、さすがにこれ以上の言い訳は効かない。
指はまだ少し痛いけど、そろそろ本気で減量を志さねば、大変なことになってしまう。
と言う訳で、走りま酒たよ。
ちょっぴりだけどね。(距離も時間も、ひ・み・つ!って、言えるか〜い)
寒かった〜!むっちゃ寒かった〜!
「これ以上は危険じゃ!生命に関わる」と自主判断の末、涙ながらに打ち切ったのだ。
ああ、60kg台への夢は果てしなく遠い。
- 14.2.14 甘
-
筋肉痛の身体にむち打って起き上がると、外は一面の銀世界、真っ白だった。
ぎゃ!また雪だ。
先日の降雪より、今回の方が本格的のようだ。
何故なら、この前は朝にはもう止んでいたが、今回は降り続いている。積もり方も半端じゃない。(奈良ではで酒が)
「昨日走っておいて良かった」と喜ぶと同時に、
「ああ、またしばらく走れないな」と残念そうなふりをする私。
いかん、いかん。つまらんフリをしている場合じゃない。
何て恨めしい雪なんだ。私のダイエットの邪魔をするなんて!
折角、「本格的にがんばるぞ」と、(ちょっと)その気になりかけていたのに。
だって、今年も大量に甘い物が届けられるはず。(甘い?)
うわ〜い!うわ〜い!と喜んでむさぼり食っていたら、その後に待っているのは・・・。
あな、恐ろしや。
おっと、全国のカッパちゃんファンの皆様。
「要らない」なんて、言ってはおりませんよ。
お酒も好きで酒が、甘い物も大好きな私。
「あ〜あ。タイミング悪いわ。渡し忘れたわ!」なんて後悔する必要は全くありません。
あらゆるプレゼントは、イベントの半年前から半年後まで受け付けておりま酒からね。
- 14.2.15 あほんだら
-
「あほんだら!あほんだら!あほんだら!」
私は親しみを込めて言っているつもりだが、初めて聞く生徒はギョッとした顔になる。
おかしい?
あの有名なギャグを知らないのだろうか。『吉本のたかじん』と呼ばれた帯谷孝史のギャグを。
生徒達に訊いてみた。
「知ら〜ん!」
なんと、誰一人として、知る者はいなかった。(そう言えば、帯谷孝史も最近見かけないな〜)
そうか。時代が違うのか。
少々寂しく思えた。
大阪の小学生なら「吉本新喜劇」を知らぬはずはない。勝手にそう思い込んでいただけなのか。
え?と言うことは・・・。
私は、ただ単に「口の悪いおっさん」と思われていたことになる。
が〜ん!ショック!
それにしてもジェネレーションギャップの大きさを感じてしまう。
「植木等」も知らないんだもんな〜。(植木算を学習するとき、「今日は植木さん」と言ったら、怪訝な顔をされた)
え?そんなの当たり前?
こりゃまた、失礼いたしま酒た!
- 14.2.16 願い
-
「世の中の全ての人が幸せになれま酒ように」
と、たまに思うことがある。あくまでも、「た・ま・に」だが。
しかも、それは大抵、自分が満ち足りた気持ちでいるとき。
あくまでも、自らが安全な場所に確保し、けして災いが我が身に及ばない状況下に限る。
そのこと自体、卑怯な考えと言われても仕方ないだろう。
慥かにそうだ。ただ稀に、幸せそうな家族連れを見かけたときにも、同じ事を思うこともある。
つまらぬ争いや揉め事のない穏やかな世界、悩みや苦しみから解放された世界。
それは、実現不可能なのだろうか。空想上の世界なのだろうか。
無力な私が願うことが、そもそも思い上がっているのかも知れない。
けれど、みんなが幸せな気分でいられるなら、素晴らしいじゃないか。
いや、永遠にとは言わない。それが瞬間でも構わない。
ああ、生きていて良かったなと思えることがあれば、人はまた生きられる。笑顔になれる。
そして、その笑顔で元気をもらった人は、また笑顔になれる。
そうやって、幸せが広がっていけば良い。
と言うことを、ハニーに伝えた。
たぶん、かなり酔っていたはずだ。シラフじゃ恥ずかしくて言えやしない。
ハニーは微笑んでこう言った。
「練行衆と一緒だね」と。
練行衆?なんじゃそりゃ?!
お水取りを見に行ったことはあるが、詳しくは知らない。
彼らはそんな思いで修行をしていたのか?
正直、よう分からん。
ただ、私と同じ思いを持った人たちもいるのだと知り、少しだけ嬉しくなった。
え?並べるな、比べるなって!こりゃまた。失礼いたしま酒た。
興味のある方は、この映像をご覧下され。迫力ありま酒よ! - 14.2.17 鬼
-
今日はハニーとお買い物。他の用事もあったので、少し遠いが、隣町の大型スーパーまで。
少々気は早かったが、バレンタインディのお返し等をゲットした。
店を出て駐車場に向かおうとすると、小さな男の子が目に入った。
「迷子かな〜」
泣いてはいないかったが、誰かを探しているようだ。
とりあえず、本人に聞いてみよう。
「ぼく、ママは?」
「・・・」
まだ、おむつをしていそうな子に、返事を期待したこと自体、間抜けだった。
結構、走り回っていたのだろう。髪は汗で濡れていた。
困ったな〜。けど、駐車場にさえ出なければ大丈夫だろう。そのうち、親も現れるはず。
ほどなく、向こうから走ってくる2人連れ発見。
良かった。ママだ。
と、途端にボウズ。ママの姿を見るや、反対向きにダッシュ!店の外に走り出そうとするから、慌てた。
まあ、とにかく、無事に親御さんに引き渡すことができた。
「こら!だめじゃない。鬼に食べられるって、いつも言ってるでしょ!ほら!」
え?!ちょっと待って!
私=鬼?
そりゃそうかも知れないけどさ〜。
結構、悲しい一言で酒た。
- 14.2.18 格
-
今日は、先日の仕切り直し。
電話回線の工事は滞りなく終わった。
お次は、PC設定(ネット接続)だ。
これまた、あっという間に終了。
大変感じの良い方で(教え子のT君に感じが似ていた)、時間が余ったせいもあるのか、いろいろと丁寧に教えてくれた。
「本当は、こ〜してあ〜してこ〜するのですが、実はこうすれば簡単なのですよ」などと、ね。
PCに関しては全く初心者の私。ただただ頷くばかり。感心して聞いていた。(少しだけ賢くなったようで、とっても良い気分)
もっと教えてもらいたかったが、向こうも次のお仕事があり、私も授業の時間が迫っていた。
心から御礼を述べ、お帰り頂いたのだが、事件はここから起こった。
じぇじぇじぇ!プリンターが作動しない。
大変だ〜。
慌てて電話で連絡を取り、指示を仰いだが、やはり動かない。
次の仕事に向かっていたはずのその方は、すぐに戻ってきて下さった。
感謝感謝のお別れしてからわずか10数分。まさか、こんなに早く、再会を果たすことになろうとは。
けれど、事態は一向に解決しなかった。
仕方ない。今度は、プリンターの会社の人に来ていただくことに。
待つこと数十分。いつもはにこやかな方が、やたらと不機嫌な顔で現れた。
そりゃそうだ。その人にとっては、えらい迷惑な話だ。勝手にいじった挙げ句、動かなくなったから助けてくれ!だなんてね。
「(こういうケースは)本当は有償なのですよ」と愚痴もひとしきり。
ひたすら謝り倒して、お願いする。
けど、私が理解不能なのは仕方ないとしても、専門家でもわからなかったことが、その人にかかれば瞬間だった。
まあ、自社製品なら当然とも言えるかも知れないが、いやいやそれだけではない。
上には上がある。というか、格の違いを見せつけられた気がした。
恐縮して説明を伺う。
IPアドレスがどうのこうの、ICMPが何とやら、ほんでもってpingがあっちゃっちゃ。
何のことやらさっぱり分からなかったが、分かったふりで頷くしかない。
まあ、一応メモは取ったから、(おそらく)次は大丈夫だろう。
実は限りなく不安だが、そうそうヘルプは要請できないしね。
その後の授業は、いつもより優しかった私。
だって、何も知らない子ども相手に偉そうに言っていた自分が、恥ずかしくなったんだもん。
- 14.2.19 最・低!
-
昨日の帰宅途中。
電車に乗ったら、いきなり背中を押された。
「あんた!何すんねん!」と咎めると、
「お前が割り込んできたんじゃ!ぼけ!」と宣う。
「はあ?」
私に席を取られるとでも思ったのか?こんなガラガラの電車なのに。そもそも、何で私が割り込みせなあかんねん。意味不明じゃ!
説明するのも無駄に思え、黙っていると「あほが!ぼけが!」と、ぶつくさ言ってくる。
私より少し若いか、同じくらいのおっさんだ。
(こいつは、危ない奴だ。若しくは頭がいかれてる)と判断し、無視を決め込み、席を立った。
まだ、何か喚いていたが、ほっとこう。酔っ払っているか、何かいやな事でもあったんだろう。
(こちらは完全にシラフだし。くわばらくわばら)
電車を降りた。
げ!追いてきてやがる。
しゃーないな。何か言ってきたら、相手になったろか。
と、背中に神経を集中させ、家路を急いだ。
けど、おかしい。慥かに後ろを歩いているくせに、近づいてこない。
ありゃりゃ。私はもう家に着きま酒よ〜。
よっぽど引き返して伝えたろうかと思ったが、わざわざ言うのもね。
ようやく分かった。
同じマンションの住人だったようだ。
最低〜!
今度見かけたら挨拶でもしてやろうか。
「この前はどうも」ってね。
けど、どうせ覚えちゃいないだろうな。
あ〜あ、つまらん奴に関わってしまった。気分わる〜。
- 14.2.20 居心地
-
「あ〜!ここなんか落ち着く」
「ホント、ホッとするわ」
「うん。居心地良いよね」
誰もが、何度か、耳にしたセリフだろう。
私にもそんな空間がある。 と、思っていた。
が、それは錯覚だったかも知れない。
そもそも、全ての人に共通した居心地の良さ、居心地の良い場所なんてあるのだろうか。
きっと存在しない。もしもあったら、それこそ不思議すぎる。ミステリアスゾーンじゃあるまいし。
ただ、そんな空間を求めて、みんな頑張っているのかな?と思うこともある。
例えば、男と女。
昨日まで知らない者同士が、今日から一緒に生活する。
考えたら、不思議だよね。けど、結婚なんてそんなものだろう。
では、何故そのような危険を冒すのか?
「寄り添って生きた方が、一人でいるより居心地が良いかも?」と思うからか。
また、仕事や職場を変える人も多い。
「今いるここより、次の見知らぬどこかの方が、居心地が良いはず」と思いたいのか。
一体、何を根拠に?そんなの単なる願望にすぎないだろ。あるいは、思い込み、妄想の類い?
では、マイホームはどうだろう。これぞ、最高の場所ではないか。
いや、それとて永遠の場所ではない。
安らぎの場だと信じ、それを得るために頑張る人が多いことは否定しない。(私もその一人)
けれど、家族が同じ空間や時間を共有するのは、所詮、僅かな間だけなのだ。
永遠に居心地の良い場所なんてものは存在しない。
あるとすれば、居心地の良い時間だけだ。
「ああ、これで良い。この時が最高」
慥かに、そういう瞬間はある。
しかし、時間は移ろっていくもの。状況や立場が変われば、考え方や想いは変わる。価値観すら変わっていく。
最高の瞬間が最悪の思い出に変わることすら、少なくはない。
「絶対的でかつ普遍的なものなんて(場所や空間、いや瞬間さえも)存在しない。みんな、それがあるという錯覚に縋って生きているだけ」
このように結論づけるには、私の人生だけでは根拠が乏しいかも知れない。
説得力はないが、それでも、ある意味では真理ではないかと思うのだが・・・。
- 14.2.21 文具店
-
「何かちゃうんよねぇ〜」
お店に入った途端、違和感を覚えた。
どこが足りないとか、ここがおかしいとか、具体的な指摘はできない。
ただ、何となく「ここじゃないな。探していた場所は」てな感じかな?
長年お世話になった文具店と縁を切ろうか?!と思ったのは、先月のこと。
やはり、遠いのが一番の問題だ。箕面までの往復で、ほぼ一日つぶれてしまう。
それでも以前は年に数回訪れていた。
1回にノートだけでも最低200〜300冊は購入するが、あっという間に使い切ってしまうからだ。
何でだろう???
そうか。以前は授業用のノートまで生徒達に配布していたんだった。生徒数も現在とは比較にならないほど多かったしな〜。
けど、大抵の物ならネットで買えるこの時代。多少割高でも、交通費やかかる時間を考えれば、手軽な方を選んでしまう。
自然に足が遠のいていったわけだが、ただ問題が一つある。
生徒達に卒業記念で贈っている万年筆。名入れまでネットで頼むと、その確認だけで手間がかかる。出来栄えも不安だしね。
代わりになるような店が近く(せめて大阪あたり)にないものか?
シモジマにも行ったけどな〜。
と言う訳で、今日、総合卸問屋みたいな所を訪ねてみた。
場所は堺筋本町。
まず、一軒目。駅のすぐそばに文具専門店発見。
「え?これって運命かも」と一瞬ときめいたが、そうそう都合の良い出会いなんてありはしない。
価格がお話にならない。問屋価格じゃないのだ。私の勘違いだろうか?
二軒目は、お目当てのお店。
自然と期待は高まったが、品揃えはあまり豊富とは言えない。
一応、万年筆の名入れはOKのようだけどね。
う〜ん。どうしようかな〜。悩むな〜。
- 14.2.22 ピカチュウ
-
ピカチュウ現る!ついに寺田町に登場。(カメラを忘れ、写真を撮れなかったのが無念)
しかも、はるばる高知から。(大阪までは、片道4時間ほどかかるという)
嬉しいじゃないか。わざわざ会いに来て下さるなんて。
黄色いコスチュームに身を固めた姿を期待したが、残念。ふつうの人間スタイルだった。
彼と知り合ったのは、10年ほど前。私がネットの算数サイトに夢中になっている頃だ。
ご自身で、算数サイト(これがまた難しい)を主催しておられ、私がそのサイトに挑戦したり、HOPESのHPに遊びに来て下さったりで、つきあいが始まった。
初めてお目にかかったのは、私が高知に遊びに行ったとき。
当時、彼はまだ20代で、私も40代(の青年)。なのに、初対面でいきなり「還暦くらいですか」と言われたのは悲しかった。
以来、年に一回会うか会わないかのつきあいが続いている。
最近では、愛光中学の入試会場でお見かけし、話が弾んだ。
相変わらずの好青年ぶりで、頭脳はとびきり優秀(算数オリンピックの出題者でもあられる)なのに、偉そうな所が全くない。
人間的にも大変優れたお方で、私は心から尊敬している。
で、その彼がこよなく愛しているのは「ピカチュウ」。ご存じポケモンのキャラクターなのだ。
今回の来阪も、実はポケモンセンターがメインの目的。
「大阪はよく来るの?」との問いかけに、「はあ、まあ月に一回くらいは」とのお返事。
「え〜!」と、驚くのはまだ早い。ポケモングッズのためなら北海道までも出かけるそうだから、筋金入りだ。
部屋にはピカチュウ300体(30体の聞き間違いではなかろう)と言うのも、強ちウソではあるまい。
「生徒たちに何か話をして下さいよ」とお願いすると、2年生といきなりポケモン話で盛り上がっていた。
今回は、日帰りということでゆっくりできなかった(何のお構いもできずに、ホント申し訳なかった)が、「今度は是非一献」と約束を交わし、お別れした。
一服の清涼剤の如き彼の訪問に、しっかり元気をいただいた。
心より感謝いたしま酒。
ご本人より連絡ありま酒た。ピカチュウ、ぬいぐるみは30体。グッズが300とのことで酒た。
謹んでお詫びとともに、訂正申し上げま酒。
- 14.2.23 疲
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疲れた〜。
まあ、こんな日もある。
ひたすら授業。外にも出なかった。(あ、一度生徒を送ったっけ)
当然、食事も取っていない。おやつはむさぼり食ったが・・・。
もう、何も話す気になれない。
たとえ、それが誰であれ。
今、電話が鳴っても、きっと無視するぞ!
「帰らなくっちゃ、早く帰ろう」と思いつつも、先ほどから日記を書いている。
思考回路も機能停止しているのに。
時間の無駄だ。普段でさえ、駄文しか書けない私が、一体何を書くつもりだ。さっさと帰ろう。
なのに、まだぐずぐずしている。
あ〜、馬鹿だ!
また、数分経過。
やっと分かった。
帰りたくないのではない。帰れないのだ。
立ち上がる気力すら既にない。どうしよう?
- 14.2.24 腰
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疲れはとれなかった。
少し前から、腰がだるいのら。鈍痛が続いている。
それでも、オフを一日家で過ごすのも勿体ない。
母の用事で実家まで。
まだ先日の雪が残っていたのには驚いた。
一人で雪かきをしたと言う。
あ〜!うっかりしていた。何て親不孝者だ。
暖かかったので、ついでに洗車。1年ぶりかも?ものすごく汚れていた。
車は綺麗になったが、腰はますます痛くなった。
年なのかな〜。トホホ
- 14.2.25 7
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事務所のPCを買い換えた。
XPのサポート終了に伴い、全てを・・・。と言いたいところだが、1台だけね。
もう10年以上使ってボロボロになっていたからだ。(まだ十分動くのだが)
家では、windows8を使っている。
けど、評判通り、たいそう使い勝手が悪い。
と言うわけで、今回はwindows7搭載機を選んだ。
8よりは分かりやすそうだ。
インストールも楽に済んだ。
いくらPC音痴の私でも、今までかれこれ10台以上は買い換えているのだから、そろそろ一人でできなきゃね。
なんて、実は偉そうには言えない。
やはり、プリンターが動かなかった。ドライバーが見つからないのだ。
結局、またもやコピー機会社の人にヘルプを頼んだ私。
先日の人が不在で良かった?いくら何でも一週間前の今日じゃあね。
電話で指示してもらい事なきを得たが、優しいお兄さんで助かった。(相手にどう思われているかは知らないが)
「7良いやん。こっそり買っとこか」とも思ったが、似たようなことを考える人は多いのだろう。
安値の店では売り切れだった。
まあ、私には必要ないか。
- 14.2.26 絶賛発売中
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私の作成した問題集。HPのトップページには「絶賛発売中!」とあるが、実はそうでもない。
ボチボチ売れていると言うより、ポツリポツリ売れていると言った方が正しいか。
それでも、この度、またお買い上げいただいた。
何と、今回は小学4年生からだ。う〜ん。頼もしい。
ところが、注文が入ってからすぐメールを送ったものの、返事がないまま1週間。
連絡も取れず、またこの前と同じかと不安になったが、先ほど無事解決した。
良かった良かった。
どうか、少しでもお役に立てますように。 - 14.2.27 傘
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久し振りの雨。雪でなくて良かった。
傘を差そうとしたら、骨が刺さって穴が空いていた。
が〜ん。お気に入りの(割と高級な)傘だったのに。
仕方ないと、次男の傘を借りて出かけた。
またもや小さな穴発見。
が〜ん。
何故か、自分の傘の穴を見つけたときより、ショックは大きかった。
その傘が、次男のお気に入りの色だったからかも知れない。
傘と言えば次男を思い出す。
その昔、傘でチャンバラをして、傘をボロボロにしたことがあるそうだ。
友達が始めたチャンバラに、「助太刀いたす」とか言って参加したらしい。(当時中1)
まさか、今回の穴までもがチャンバラの名残だとは思わないが、次男のことだ。わからんぞ。
そうそう、こんな事もあった。
空港で、飛行機に乗るときに通る、あの探知機。名前は知らない。ほら、ピコピコ鳴る奴あるやんか。あ、金属探知機で良いのか?
次男だけ何回もやり直させられた。
すると、彼のリュックから折りたたみ傘が3本も出てきたのだ。(当時小学生?訂正。中学生でした)
謎じゃ。一体何のために3本も持ち歩いていたのか?
元気でいるのだろうか?長い間、声も聞いていない。
雨の日や雪の日には、ちゃんと傘を差しているだろうか?
彼がこの日記を読んでいる可能性は限りなく0だが、もしももしも読んだなら、「元気だよ」と電話の一つも寄越して欲しい。
- 14.2.28 呻き
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こう見えても(どう見えているのだろうか?)きれい好きな私。
風呂には一日に二度入る。就寝前と出勤前にだ。
この事は以前にも書いたような気がするが、よう覚えとらん。(だって、日記を書き始めて7年近く。2500回以上書いた内容を全て覚えていたら化け物だ)
今日も、ご機嫌で湯船に浸かっていた。
すると、携帯が鳴った。(何故、風呂に携帯を持っていたのかは、秘密じゃ)
問い合わせの電話だった。事務所の電話が転送されて来たのだ。
しばらく会話をしたが、不審がられなかっただろうか。
「えらい、エコーの効いた声やな」と。まあ、美声ということで。
突然、風呂のドアが開けられた。ハニーがメモを持って立っていた。
風呂場での異変に気づいたようだ。
「ありがとう。けど、湯船の中でメモは取れないよ」風呂を上がり、礼を言う。
「最初は、歌でも歌っているのかと思ったのよ。けど、それにしては抑揚がないから」
「ええ、ええ、そうですよ。どうせ、私の歌には抑揚もリズム感も音程もありませんよ〜だ」
「そこまでは言っていないけど・・・」
いいんだ、いいんだ。音痴なのは、事実なんだもん。
その昔、自分の部屋で歌っていたら、父親が「大丈夫か?」と飛び込んできたことがあった。
「呻き声が聞こえたから、何事かと思って」だってさ。