- 13.11.1 城と桜と唐揚げ定食
-
前日の酒(偶然入ったその店は、味はまあまあだったが、値段が凄い。鱈白子一切れで1500円?!瞬間、酔いが怒りに)が残っていたのか、目覚めはすっきりしなかった。
城の庭には、驚くなかれ、桜が咲いていた。
それでも、旅先で惰眠を貪るのは愚の極み。朝風呂で回復。いざ出発じゃ。
次なる目的地は、犬山城だ。
途中、銭洗い神社に寄る。
神水でお金を洗うと、なんと倍返し。お金が増えて返ってくると言う。
「こりゃ、いいわい」と喜んだが、何だか急に面倒に思えパス。つくづく富には縁がないのだろう。
狂い咲きもよいところだ。異常気象の影響だろうか。桜も気の毒なことだ。
犬山城は小さなお城だった。
大阪城や姫路城を知っている身にとっては物足りない。
「な〜んだ。これで国宝かい?」なんて思ったから、罰が当たったのか。
4階まで階段で上れる。階段と言っても近代的なものではなく、当時のまま(もちろん木製)のとても急なはしご段だ。
初めはよじ登るような感覚に喜んでいたが、ふと思い出した。
自分が高所恐怖症だった事を。
途端に、足が竦んで動けなくなる。へっぴり腰で這っていく私を尻目に、遠足の小学生達は元気に駆け上って行った。
それでも、何とか天守閣までは登った。
ガイドブックには、天守閣からの眺めが一番のお勧めとあったが、とんでもない。
フェンスも金網もない回廊にどうやって立つことができようか。おまけに「手すりにもたれないで下さい。キケンです」の張り紙までしてある。
呼吸が乱れてきた。いかん。動悸も速まってきた。脂汗が額ににじむ。まるで拷問だ。
ハニーは平気で写真を撮っているが、私はその姿を想像するだけで震えが止まらなかった。
高さにしてたったの19mだというのに、床の隙間から下が見えただけで、叫び出したくなった。
下界に降りても気分は優れず、午前中はずっと調子が悪かった。
車を返却し、名古屋に戻る。
今回の旅のもう一つの目的(Pたんと会うこと)を、果たすためにだ。 その前に、昼食。
以前、探偵ナイトスクープで取り上げられていた「唐揚げ定食が美味い店」へ。
体調が今ひとつのところに脂っこいのはいかがかと、しばし逡巡したが、やはり探偵までもが絶賛した味を確かめずにはいられなかった。
先ずは、店員さんに尋ねる。
「(放映後の)人気はどうで酒か?」と。
「おかげさまですごいです。(唐揚げ定食が)一番良く出ますね」
見渡すと、すでに店内は満席に近い状態だった。唐揚げ定食ばかりではなかったが・・・。
さて、いただいた感想。
慥かに美味い。けど、若者向けなのだろうか、私達には量が多すぎた。
再び、汗が噴き出してくる。けして爽やかな汗ではない。
ハニーも苦しげだ。それでも完食。食後のコーヒーは薄かった。
テレビに出ていた店長さん発見。「美味しさの秘訣?私の愛情ですかね」と言っていた人だ。
「愛情をごちそうさまで酒た!」と声をかけようかと思ったが、あまりに忙しそうだったので遠慮した。
Pたんはお元気そうだった。
「五十肩が辛い」と嘆いていたが、いつまでも若々しく、とても私と同年代には見えない(あ、いや、やっぱり見えるか?)。
ハニーと「息子達の将来の嫁」について盛り上がっている中、私は極力大人しくしていたよ。
アルコール抜きで何時間も良く話が続くものだ。女は凄いと感心。
今回の旅のテーマは、「笑顔の再生」。Pたんのおかげで、ハニーも元気になっただろう。縁に感謝!
- 13.11.2 偽装
-
世間は、食品の偽装表示で騒いでいま酒ね〜。
私にすれば「どうでも良いレベル」なのですが、「不正断固許すまじ」とムキになっているような人もチラホラ。
そもそも産地がどこであろうが、味に大した違いがあろうはずもない。(いや、違いが分かる人もいるのでしょうが、私には分からない)
ですから、真剣に怒っている人たちは、「不味い物を食わされた」からではなく、「騙された」から怒っているのでしょうね。
さらには、「高い料金を払ったのに」という気持ちが、怒りに拍車をかけているのでしょう。
慥かに不正は良くない。狡いし、そもそもせこい。天誅が加えられてしかるべきで酒
しかし、言ってはなんですが、こんなこと今までだって当たり前のように行われてきたはず。
一々目くじらを立てなくても、とは思いませんか?(それだけ、食に対する個々の意識が高くなってきたということでしょうか)
「あはは、やっぱりね」でいいじゃない。(伊良部先生の影響かな。細かいことは、どうでも良くなってきた)
私なら、『飲み屋で注文した生ビールが、発泡酒だった』ときの方が、憤りを覚えま酒。
何度、騙されたことか?
「え?騙される方が悪い?」
「そもそも安い飲み屋に行くからいけない?」
いいえ、とんでもない。徹底的に戦いま酒よ!
- 13.11.3 誤解
-
久し振りに、問題集の注文が入った。(久し振りだったのは悔しいが、事実だから仕方がない)
フォームからの申し込みだったので、早速メールで返事を差し上げた。
振込先をお伝えするためにだ。(一応、入金を確認してから発送するシステムになっている)
数日経った。ところが、まだ振り込みはない。
「おかしいな〜。連休だからかな〜?」
こちらも、そうそう銀行まで行って確認する時間はない。
「また、いたずらかな〜?」
一瞬、不安がよぎる。と同時に、嫌なことを思い出す。
注文だけして振り込みがないことはたまにある。前回もそうだった。(某塾の塾長みたいなセッコ〜イ確信犯もいたし)
思い切って電話してみた。
幸い繋がった。ホッとした次の瞬間、驚愕の事実が判明した。
「振込先の記載がなくて、お聞きしようと思っていたのです」と、言われたのだ。
そう言えば思い出した。
先日送ったメール。相手先が携帯だったため、文字数オーバーで送信不可能というメッセージが出ていた。
「分割して送りますか?」「キャンセルしますか?」「そのまま送りますか?」と、慥か3つの選択肢があったかな。
その時は、一括が無理なら分割して送ればよかろうと、あまり深く考えずに送信した。
先方からもすぐさま「ご丁寧にどうも」との返信があり、安心していたのだが・・・。
何と驚くなかれ!届いていたのは、分割された後半の部分だけだったらしい。
けれど、電話してみて本当に良かった。
何も小銭が欲しかったわけではない。(そこまで落ちぶれてはいない)
相手は、顔も知らぬ一人の受験生。言っちゃなんだが、その子の人生に直接関わっているわけではない。
それでも、私の作った問題集が(たとえ僅かでも)その子の役に立てれば、嬉しいじゃないか。
ただ、1冊をきっちりやろうと思えば、結構時間はかかる。間に合えば良いな、と願うばかりだ。
ふと、今更ながら不安になった。
前回、私がイタズラだと決めつけた人も、もしかしたらメールが届いていなかっただけなのかも知れぬ。
今となっては遅いが、今回のことを教訓に、次からは必ず確認したいと思う。
- 13.11.4 葉書
-
連休だけど、一歩も外に出ず。着替えもしなかった。
宅配便もパジャマのままで受け取る。あ〜なんという堕落。
届いた荷物は葉書だった。
そう、もう年賀状の季節なのだ。
事務所用に500枚。個人用に200枚。毎年、長男が高校時代に年賀状配達のバイトをした際にお世話になった方から購入している。
え?いくら何でも少し早くない?
慥かにそうだが、今年は事情があって早く取りかからなければならないのだ。
早速、裏面だけ印刷した。
宛名の方は、これからボチボチ取りかかろう。
それにしても、一年なんかあっという間だな〜。 - 13.11.5 『明日の記憶』
-
記憶力には自信があった。
生徒達のことなら、顔や名前はもちろんのこと、ふとしたやりとりまで鮮明に覚えているのが自慢でもあった。
「ほら、あの時君はこんなことを言ったんだよ。その時の席はあそこだったよね」とか、
「君が入塾したのは何年生の何月。最初の授業のテーマは○○だったね」とか、本人ですら忘れているようなことを言うものだから、生徒や卒業生達からは気味悪がられたこともある。
入試問題だって「この問題は○○中学校の何年の何番」とまで言い切れた。特に母校の問題なら40年分は完璧に頭に入っていた。
なのに、最近はど忘れが多くなった。
人の名前や曲名が、すぐに思い出せないのだ。ひどいときは、顔ははっきり思い出しているのに名前が出ない。
同じ本を購入することも多くなったし、以前お会いした人と話をしていてもそれがいつだったかを忘れてしまっていたこともある。
他人には「人の顔と名前を覚えておくことは、客商売の基本中の基本。一度会ったら絶対に忘れるな!」などと偉そうに嘯いていたのに。
今読んでいるのは、萩原浩の『明日の記憶』。
若年性アルツハイマー症に罹った話だ。
読んでいるうちに、不安になってきた。
思い当たることが多すぎるのだ。
さすがに数日前のことを忘れてしまうことはないが、いや、もしかしたら気がついていないだけなのかも知れない。
年齢のせいだよと、気楽に構えていても良いものだろうか。
若い頃に「若年性アルチュウハイマーで酒」とふざけていた罰が当たったのも知れぬ。
まだ、読み切ってはいない。
読んでから書こうかとも思ったが、忘れてしまっていたら困るので、書かせてもらった。
何年か前には映画化されているらしいので、読み終わったらビデオを観ようと思う。
けど、もしも観たことがあったらどうしよう。
- 13.11.6 恵方巻き
-
踊らされているのは分かっている。
節分に巻き寿司を食べる習慣なんて、私の子どもの頃はなかった。
豆まきだけで十分じゃないか。のり屋の策略だとかいろいろ言われているが、まあバレンタインデーみたいなものだろう。
とりたててポリシーがあって、「絶対反対!」というわけではないから、別にどうでも良いのだが・・・。
驚いた。
スーパーのチラシを見ていたハニーが叫ぶ。
「え〜。こんなのあるんだ。今日は『秋の恵方巻き』だって。巻き寿司がいろいろ売ってるわ」
そう言えば、明日は立冬だ。
いつの間に作ったんや、そんな制度?!
立春の前の日が節分。こりゃ分かる。じゃ、立冬の前の日は?
「じゃ、お昼はそれにしよう」と、買ってきてもらった。
さすがに、丸かぶりはしなかった。恵方も無視した。(←オイオイ)
結構美味しかったから、不満はない。(それなら言うなってかい?)
節分のときより、ずいぶん安かったらしいから、なおさら文句はない。
けどね〜。
さらに、驚いた。
インターネットで調べたら、節分以外にも、5月の「春の恵方巻」、8月の「夏の恵方巻」、11月の「秋の恵方巻」などがあるんだって!
どっひゃ〜!恐るべし。巻き寿司業界。
- 13.11.7 速度
-
先日のこと。
生徒の一人が「電車に酔った」と言ってきた。
普段から電車通学をしている者なのに、何故?
本人曰く「電車が速すぎて・・・」
そんなことってあるのだろうか。
慥かに、大阪環状線の速度と近鉄奈良線の快速急行とでは速度は違う。
慣れの問題だと思うのだが、そう言えば私も日ごろ使わない電車に乗った時は、揺れ方に違和感を覚えた。
まあ、子どもの方が感覚が新鮮なのだろう。大人は経験とともに鈍くなる。(次男も小さいときはよく乗り物酔いをする子だった)
言われてみれば、そんな気がしてきた。
最近、電車のスピードが少し速くなっていないだろうか。
気のせいか。いや、通勤時間は明らかに短縮されている。
以前を正確に覚えているわけではないが、10分程度は確実に。
時間が短縮されるのは悪いことではないが、それがエスカレートするのは困る。
福知山線の事故のようなことが起こらないことを祈りたい。
- 13.11.8 灯り
-
風呂場の灯りが消えた。2つあるうちの1つが全く点かなくなった。
と、言うのは、かれこれ1年以上前のこと。
球を換えてもダメ。管理事務所に尋ねると、配線から直さなければ無理らしい。
しかし、入居時に施工した業者はもういないとのこと。
自分たちで何とかしろと言われた。なんちゅう無責任な話や。
仕方がないから、放置していた(オイオイ)のだが、この度もう一つの電球も切れた。
グワ〜ン!真っ暗だ。
え?暗闇での入浴。怖すぎる。ホラー映画じゃあるまいし。
ハニーが別の球を持ってきた。
思わず、目を瞠る。
でかい!今までの2倍以上のサイズがある。
どうせあかんやろと、思っていたが、何と点いたのだ。
うお〜!裸で狂喜乱舞するカッパちゃん。(恥ずかしいから、あまり想像しないでね)
今までどうして試してみなかったのだろう。
やっぱり、必要に迫られたら道は拓けるのね。
「必要は発明の母」とはよく言ったものだ。
しかし、明るくなったらなったで、困ることもある。
今まで薄明かりだったから気にならなかった汚れとかが、やたら目立つのだ。
世の中には、知らない方が幸せと言うこともあるのよね。
- 13.11.9 顔
-
人は年を重ねるとともに、顔に責任が生じる。
その人がどんな人生を歩んできたかが、顔に表れるのだ。
例えば、生まれたばかりの赤ん坊の顔は天使そのもの。瞳はあくまでも黒く澄み、その表情には何の邪気もない。
ところが、意地悪ばかりをしていると、その人は意地の悪そうな顔になるし、人を疑ってばかりいると、疑い深そうな顔になる。
悪事を重ねれば、悪人顔になる。(中には善人顔でも根性の悪い奴もいるが、目を見れば大抵は分かる)
不思議なことだが、性格は顔に表れる。
というのは、私の持論。
昨夜のアテは鶏の手羽もと。
美味しい美味しいと丸かぶりで頬張っていたら、ハニーが鏡を差し出した。
そこには顔中ソースだらけのカッパちゃんが映っていた。
「顔には人生が表れるな〜」
きっと私は卑しい人間なのだ。が〜ん!
- 13.11.10 ぞろ目
-
昨日は忙しかった。
再び教室に戻り、授業。
私にしては珍しく、あちこちへ出かける用事があったからだ。
午前中に1つ授業。終了と同時に大阪へ。ある学校の先生にお目にかかるためにだ。
駅で保護者とバッタリ。相変わらず若々しい。水泳の話などで盛り上がった。
おひげの先生はお元気そうだった。しかし、相変わらず多忙で、一週間近く帰っていないと仰られた。
「ずっと大阪だったのでしたら、お声をかけて下されば」と恨み言を言うと、
「次回からは必ず」と言って下さった。楽しみにしておこう。
一旦教室に戻り、今度は別の学校の入試説明会へ。天気も良かったし、近くだから歩いて行った。
可もなく不可もない内容だった。毎年のように足を運んではいるが、今後は数年に一度で良いかな。
学校紹介のスライドでは、卒業生の一人が辛そうな顔で登校しているシーンが写っていた。
その後は3者面談。
結構長い一日だった。それでもあちこち動いたから、閉塞感はなかった。たまにはこんな日も楽しくていいかも。
帰宅し、食事を終えたら、日が変わっていた。(そりゃ当然か)
写真は、昨日の万歩計の記録。珍しく1並びだった。
これが明日(11/11)の記録ならもっと感動的なのだろうが、いや、これでも十分奇跡だ。
- 13.11.11 布団
-
寝起きするには、やはり畳の上が一番だ。
ベッドは疲れる。落下の心配もあるし・・・。
しかし、我が家には6畳間が一つあるだけ。
昔は、そこに親子4人がややこしい方の河の字になって寝ていた。(息子達が私の隣を取り合っていたのが懐かしい)
私達は、今でもそこで寝ている。
子ども達が巣立った今、夫婦二人きりではさぞ広かろうと思いきや・・・。
あれれ?おっかしいな〜。2人分の寝床を並べたら、もう窮屈で仕方ない。
理由は明白。私の私物(購入した本等)がスペースを占有しているのだ。
私のあの長〜い足?が収まりきらないのだから、余程のことだろう。(認めたくはない。現実逃避の鑑と呼んでくれ)
なのに、今宵はやたらと畳の白さが目に付いてしまう。
布団が一人分、部屋にぽつんと浮いている。
そうか。今日から一人だったんだ。
一人だと、この狭い部屋でも広すぎる。
「はは〜ん。また逃げられたんやろ!」とお思いの方、手〜挙げろ!
え?!全員かいな?
ちゃいまんがな。ハニーは用事でお出かけしているだけで酒よ〜ん。
ただ、今回はいつ帰ってくるか全くの未定。
でも、ハニー。心配するな!留守は私に任せろ。君はしばらくゆっくりすればよい。
一升瓶が一本空いたのは、内緒だけどね。 - 13.11.12 天罰
-
今宵は保護者とのデート。初の「さしのみ」に、いささか緊張はしたが・・・。
情けない!
けして、美女とのデートに舞い上がったわけではない(つもり)。
笑いあり涙ありの素敵な時間を過ごさせていただいた。
ところが、お別れして、電車を降りたら、あれ?バッグがない。
酔った頭で考える。
中には、デジカメ、手帳、扇子、ティッシュ?
違う。それだけじゃない。鍵もあった。
げ!これじゃ家に入れない。
実は、先ほどまで駅長室にいた。
問い合わせた結果、それらしいものが見つかったと言う。
良かった。急に寒くなったし、さすがに野宿はきつい。
待つこと10数分。無事バッグは手元に戻った。あ〜!ありがたや!
それにしても、頂いたお酒は忘れず、バッグを忘れるとは・・・。
天が与えた警告と受け止めよう。
- 13.11.13 冬?
-
ちょっと極端すぎやしないか?おい!地球さんよ。どう言うつもりや。
ずっと暑い日を続けたかと思えば、台風をあちこちで大暴れさせ、今度はいきなり冬かいな。
昨日、教室も初暖房。
大抵「暖房?暑いわ!そんなん」と文句をたれる生徒達も大人しかった。
いや、どちらかと言えばホッとしたような表情を浮かべていた。
早くもダウンジャケット着用の者もいれば、ファー付き(狸や狐なのがすごい)のコートを着ている者もいる。
生徒達の寒さ対策は、一応万全なようだ。
問題は私。帰宅時の寒さにはまいった。
ノンアルコールの体には、冷えが沁みた。
セーターやカーディガンを一枚身にまとえば良いのだが、困ったことに、それがどこにあるのか分からない。
情けない限りだが、男やもめ状態の私にはいかんともしがたい。
ハニーも、まさかこの時期にここまで寒くなるとは考えていなかったのだろう。
さて、この寒さ、いつまで続くのやら。一時的なものだと良いのだが・・・。
- 13.11.14 英語
-
「行けば良かったかな〜」
後悔なんて私には似つかわしくないが、慥かに心は動いたし、ずいぶん迷った。
ポール・マッカートニーの来日公演。彼ももう71歳。この機会を逃せばおそらく二度と会えないだろう。
いわゆるビートルズ世代からは少し遅れていた私。
けれど、ビートルズは大好きだった。レコードは全て揃えていたし、国内販売に飽き足らず海外盤まで手を出していた。中学時代は、なけなしの小遣い(月500円)をためては2000円のレコードを買っていた。
英語はさっぱりだったから、歌詞の内容はちんぷんかんぷんだったが、一応分かったふりをしていた。
初期の作品の方が好きだった。内容がストレートで分かりやすかったからだろう。
解散間近の頃の作品は、音楽性は高いのだろうが、やたらとメッセージが難解でさっぱり分からなかった。
以来、洋楽は殆ど聴かず、拓郎や陽水の方に傾倒していった。
今回の公演を見送った理由は2つ。
たまたま私のオフの日の公演もあったから、チケットさえ手に入ればとも思ったのだが、なんせ高い。
1万円以上もする。会場が球場だし、余程良い席でなければ双眼鏡でもポールの姿は豆粒程度だろう。
スクリーンに映る姿を見るなら、そのうちBSででも放映されるのでは、なんて思ったわけだ。
「つま恋は行ったくせに」何て言わないで!
やはり、拓郎さんとではのめりこみ方が違う。
もう一つの理由は、英語だ。
英語に極度のアレルギーがある私。
なんでわざわざ訳の分からん言語の飛び交う空間に金を払ってまで行かねばならないのだ!と思ってしまったのね。
けど、実際行った友人達の話を聞くと・・・。
「行けば良かったかな〜」(と、振り出しに戻る)
こんな事なら、もっとしっかり英語の勉強しておけば良かった。
因みに、大阪公演の曲目は以下の通りだったらしい。
ウイングス時代の曲は知らないが、半分くらいは知っていた。
やっぱり、ちょびっと残念。
行かなかった人、行けなかった人。私と一緒に悔しがりましょう。
01.Eight Days a Week
02.Save us
03.All My Loving
04.Listen to What the Man Said
05.Let Me Roll It
06.Paperback Writer
07.My Valentine
08.Nineteen Hundred and Eighty-Five 1985
09.Long and Winding Road
10.Maybe I’m Amazed
11.I’ve Just Seen a Face
12.We Can Work It Out
13.Another Day
14.And I Love Her
15.Blackbird
16.Here Today
17.New
18.Queenie Eye
19.Lady Madonna
20.All Together Now
21.Lovely Rita
22.Everybody Out There
23.Eleanor Rigby
24.Being for the Benefit of Mr.kite
25.Something
26.Ob-La-Di, Ob-La-Da
27.Band on the Run
28.Back in the U.S.S.R.
29.Let It Be
30.Live and Let Die
31.Hey Jude
アンコール@
32.Day Tripper
33.Hi, Hi, Hi
34.Get Back
アンコールA
35.Yesterday
36.Helter Skelter
37.Golden Slumbers−Carry That Weight−The End
- 13.11.15 その先にあるもの
-
世の中馬鹿が増えた。
みんな自分の目先のことしか見えていない。いや、見ようとしていない。
目先の利益、セコい金しか追いかけないから、大事なものを失っている。
いま世間を騒がしている(食品等の)偽装問題なんて、全てはそんな馬鹿が増えたからなのだ。
「何を偉そうに!」と目くじらを立てる前に、まあ聞いてくれ。酔っ払いの戯言(現にかなり呑んでいる)には違いないのだが・・・。
例えば、上司から「トイレ掃除をしてくれ!」と命じられたら、あなたはどう思う。
「なんで俺が?!」と感じる人が殆どだろう。私だってそうだ。
けど、そのトイレ掃除が何のためか?と考えられたら、見方は変わってくるのではないだろうか。
掃除をしている自分しか見えていない人なら、腹も立つだろう。理不尽さを感じる(大袈裟か?)かも知れない。
そこで、視野を広げてみるのだ。もう少し先に。
このトイレを使う人は、汚れた状態をどう思うだろうか。
当然、快くは思わない。「一刻も早く、こんな汚い臭い所からは退散したい」と思うだろう。自分の用さえ足せればね。
逆の状況ならどうだろう?
トイレに入った人が「なんてキレイなトイレなんだ!」と感じたら、それは素敵なことじゃないか。
おそらく、そう感じた人ならば、そのトイレを汚すことはしないだろう。
例え話じゃ、分かりにくいか?じゃ、もっとぶっちゃけよう。
早い話が「誰のために仕事をしているのか?」が分かっているかいないかで、全ての行動が違ってくるのだ(と、私は思う)。
先ほどの例のトイレ掃除ならば、仕事(=掃除)は誰かに命じられたからすることではない。
もっと単純。そのトイレを使用する人のために掃除(=仕事)をするのだ。
自分のためにしているならば「仕事」は、単なる金儲け、もしくは自己満足に過ぎない。そもそも「仕事」とすら言えないだろう。
他人のためを考えてする行為こそが、本当の「仕事」なのではないか。
「思いやり」やら「相手のこと立場を考えて」なんて大袈裟に言うまでもない。
「今の自分の行為が何に(誰に)繋がるか」さえ、分かっていれば答えは明白のはずだ。
しかし、それが見えていない。分かっていない。そんな奴が多すぎる。
何も自分だけを肯定したいわけではない。けれど、周りのアホどもを見ていると情けなくなる。
もっとも、こう言う自分とて、「仕事=生活の手段」と考えていた時期があったのだが・・・。
- 13.11.16 チクッ
-
今年もこの季節がやってきた。けして嬉しくはないが、仕方がない。
そう、インフルエンザの予防注射の季節なのだ。
「ワクチンが不足しそう」とのニュースを聞き、今年は早めにと思ったのだが、先生曰く「そんな情報は入っておりませんな〜」
まあ、いいや。体調が良いうちに受けておいた方がよかろう。
その先生とはもう長いおつきあいなのだが、今日は勝手が違った。
診察室の前の待合に、指名手配のような写真が貼ってあった。
「医師2年目。研修医の○○です」とある。
呼ばれて(飛び出すジャジャジャジャ〜ン。じゃなかった)診察室に入ると、写真の若者が微笑む。
う〜ん。不気味だ。
馴染みの先生は後ろで見守るだけだ。
一瞬、伊良部先生を思い出した。
「チクッとしますよ」
「いや〜ん」
このやりとりは例年のことだが、気のせいか、今回は本当に痛かった。
これは、おそらく信頼関係が影響しているのだろう。
「この先生なら大丈夫」と思うのと、「この先生、大丈夫?」と思うのとでは、大きな違いがある。
私も生徒達に信頼される存在でありたいと思う。
- 13.11.17 マスク
-
世の中変わった。
昔は、病人がマスクをしたものだ。他人様に感染させないようにと。
今は違う。健康な人がマスクをする。感染させられないようにと。
電車の中を見てご覧。マスクをしている人が半数近くになった。
けれど、咳をしているのはマスクをしていない人ばかり。
あれ?おかしいぞと、常識人なら感じるだろうが、実はちっとも不思議じゃない。
だって、風邪を引いた人はもう引かない。だからマスクはしなくても平気。 「当たり前じゃない!」
けど、まだ引いていない人にとっては・・・。だからビクビクするのだ。
「そんなの当たり前じゃない!」で酒か?
「実際、病院でもそうでしょ」
そう言われれば、患者さんはほとんどマスクなんかしていませんね。
みなさまもどうかご用心。
昔人間の常識は、今や非常識。全く通じない。
まともなことでも言おうものなら「うっそ〜ん!あり得ないし!」のレベルなのだ。
あ〜あ!あほくさ!もう寝よか。
- 13.11.18 長い一日
-
12時間を越えた辺りから意識が朦朧としてくる。魔の時間帯だ。
昨日は一日が長かった。
8:00 教室入り
13:00 昼食を買いにコンビニへ。晩の分もと思い多めに買った(金額は777円だった)ら、朝を食べていなかったからだろう、結局全部いっぺんに食べてしまった。今度は満腹で動けなくなる。おそらく体重はまた新記録を更新するのだろう。
20:50 授業中、携帯が震える。ありゃ、環状線が全線運行見合わせ。どないしよ。まあ、授業終了時には運行再開されるだろう。
21:10 ネットで確認するが、まだ動いていない。再開の見込みは立っていないとある。保護者に連絡。お迎え要請だ。
21:30 授業終了。電車は動き出したようだ。再び保護者に連絡。
22:00 三者面談終了。
やっと1日が終わった。その間、8時間授業と面談2つ。授業が連続ではなかったのがまだ救いだった。
夕方、教え子が遊びに来てくれたのに、ろくに相手してあげられなかったのが心残りだ。
よく頑張ったご褒美(自分には甘いのだ)にと、一人近くの居酒屋へ。
喉を潤しかけた途端に電話。まだプハーも言っていない。とりあえず出ると、元保護者からの教育相談だった。席に戻ったときには、ビールはぬるくなっていた。
ほろ酔い加減で帰宅。即、爆睡。
痩せる暇もありゃしない。というのは言い訳だけど・・・。
- 13.11.19 物語
-
毎週、生徒達に書いてもらっている作文。
今回は物語を作ってもらった。
タイトルは『たぬき』。
「たぬきを登場させた物語を考えておいで!」と言うと、
最初はブーブー言っていた彼らだが、提出された作文はなかなかの力作揃いだった。
ただ、話は面白いが、作品の完成度としてはけして高いとはいえない(そりゃそうだろう)。
ここで紹介しようかとも思ったが、さすがにちょっと無理がありそうなので、割愛させていただこう。
興味深かったのは、全員に共通した特徴が見られたこと。
「たぬき」と聞いて、昔話を連想したのか、昔話=訓話のイメージが強かったのだろう。教訓を含んだ、勧善懲悪的なストーリーが多かった。
おかまのたぬきが出てきたり、たぬきがお化けに騙されたりと、奇想天外な発想には大いに驚かされた。
子ども達の想像力+創造力は大したものだ。
一人だけ、父=たぬきで、ラストではそのたぬきが家族を食い殺すというホラーもあったが、殆どはハッピーエンドだった。
実は、たぬきならではのひねりを期待していた私。
登場人物がたぬきでなくても、そのままいけるような作品もあったが、まあ及第点を与えても良いだろう。
さ〜て、次はどんな物語を書いてもらおう。『カッパ』でも登場させてもらおうかな。
- 13.11.20 ボクシング
-
昨夜立ち寄った居酒屋で、ふと見上げるとテレビでボクシングが映されていた。
それも始まったばかりだ。
「えらい遅い時間からやるねんな〜」と思ったら、日本での試合ではなかった。
亀田興毅のタイトル防衛戦らしい。おお!そういえば亀田大毅にそっくりな男が戦っている。
折角だから、ゆっくり見ようか。一人で鍋でもつつきながら。
チャンピオンは劣勢のように見えた。手数は挑戦者の方が多いし、何となく精彩を欠いているかのように思えた。
「こりゃやばいかな」と、(亀田一族はあまり好きではないのだが)一応日本の応援をする。
とうとうダウンまで奪われた。
「あきませんな〜。判定だったら厳しいで」と、居酒屋の店主と意見が一致した。
決定打も出ないまま、試合は判定に。
ところが、ここで突然テレビの放送が終わる。
「なんちゅう中継や。意味あらへんがな」と一人ブーイング。
野球中継が途中で終わるのは、以前はよくあった。もっとも、最近はBSなら最後まで放送されるし、インターネットで速報も入るから困りはしないが。
「そんなんありか〜!時間を返せ!」と、久し振りに感じた。
ほどなく、画面はニュース番組に変わり、そこで結果は知ることができたのだが・・・。
なんと、チャンピオンは防衛に成功したらしい。
うっそ〜んダンスを踊りながら、店を出たカッパちゃん。
まあ、素人には分からないのだろう。
そもそも私は、パンチを繰り出すときの「シュ!シュ!」という音を「口で言ってはるわ!この人達変やな〜」と思い込んでいた(少年時代はで酒よ)ほどの門外漢。とやかく言うのはよした方が良さそうだ。
それにしても、寄せ鍋美味かった〜!
常連客へのサービスもあるのかも知れないが、具だくさん、いや、てんこ盛りと言った方が良いだろう。あれで1200円はけして高くない。
繁盛している居酒屋の底力を見せてもらった。恐るべし、肴家。
- 13.11.21 闖入者
-
物音で目が覚めた。
「ガタッ、ゴトッ」
玄関から聞こえる。
気のせいかと思ったが、音は続いている。
これは、現実だ。そう分かった瞬間、飛び起きた。
ふすまを開け、叫ぶ。
「誰や!」声が震えていたかも知れない。
「わ・た・し」
「え?何で?」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
しかし、そこには愛しいハニーの姿が。
そう!ハニーが帰ってきたのだ。
「フチュ〜」意味不明の言葉を発するカッパちゃん。
予定は全く聞かされていなかった。
寝耳に水とはまさにこの事だ。
驚きが、喜びに変わる。
わ〜い!わ〜い!嬉しいな〜。
けど、ハニー。心臓に悪いから、次からはこの登場は止めてくれ。
- 13.11.22 痙攣
-
家に待っている人が居るか居ないかで、気持ちのハリも行動も全く違ってくる。
今日は、全てのことを気持ちよく行えた。
面倒なだけの単純作業も、神経を使う細かい仕事も、いつもなら投げ出したくなる私だが、楽しみながらやらせてもらった。
先日は偉そうなことを書いたが、今日は仕事の先に何があるかはっきりと見えていた。当たり前だが、そんなときは仕事が捗る。
自己満足に過ぎないのは分かっている。それでも「よう頑張ったね。カッパちゃん」と自分を褒め、帰路に着いた。
駅へ向かう足取りも自然と速くなる。
何故なら、スタートの1分がゴールでは10数分の差に繋がるからだ。乗り継ぎの悪いときには、30分近く無駄な時間を強いられることさえある。
調べると、25分着−26分発の電車があった。ダッシュすれば間に合いそうだ。
駅に着いたら、表示は既に消えていた。
走った。走った。走りましたで酒よ。
おかげで、何とか乗り込むことができた。
夏場なら汗だくになるところだが、今の季節なら大丈夫。せいぜい、息が上がるくらいだ。
ところが、しばらくして体に異変が起きた。
背中から腕にかけて鈍痛が走ったのだ。
最初は「なんか変だぞ」くらいの痛みだったが、次第に息も苦しくなってきた。
頭を抱えて蹲る。隣の人は怪訝そうに私を見るが、
「頭が痛いのんとちゃいまっせ!背中で酒わ」と説明する気力もおこらない。(もともとそのつもりはないが)
よからぬ事が頭をよぎる。
「このまま私は倒れるのだろうか?」などと、本気で考えた。
「急激な肩凝りか?いや、腕も痛いから違うか?」
とりあえず、席を立って肩を回す。周りの人にどう思われようが、そんなの関係ね〜。
少し痛みは和らいだ。と言うことは、血行障害???
原因も分からぬまま、うめき続けること10分弱。不気味な奴と思われたことだろうが、やっと普通の表情でいられるようになった。
今は平気。この日記が書けるくらいなのだから、大したことではなかったのだ。
急激な運動をしたり、疲労が溜まると筋肉が痙攣する。以前は(40年程前の話だが)、泳いでいてよく足が攣ったものだ。
きっと、今回もそれに似たような症状だったのだろう。
それにしても、ほんの少し走ったことだけなのに、それが「急激な運動」だとは情けない。
とほほ・・・。
- 13.11.23 いい夫婦
-
今年も来ました。「いい夫婦の日」。
そりゃ毎年来るわな。なんでも、今年で25周年だそうだ。
ハニーが帰ってきたのは、その日を私が一人で迎えるのは寂しかろうという仏心かと思いきや、単に用事があったからだそうだ。
いいや、そう言っているだけなのは、分かっているって!ね、ハニー。
しかし、本当に助かった。
アイロンをかけなければ、着ていくワイシャツがないところだった。
折角だから、アイロンのかけ方を教わった。
結構面白い。しわがピンと伸びていく様は見ているだけでも気持ちが良い。
下手にかけると、かえって見苦しくなるのも分かった。
ただ、難点は手間がかかること。
最初は「クリーニング屋さんに弟子入りしようか」などと、軽口を叩いていたが、すぐに疲れてしまった。
結局、1枚かけただけで、弟子入りの話はなくなった。
主婦の仕事は大変なのだと、思い知らされた。
また一つ賢くなった。偉いぞ!かっぱちゃん。って、ちゃいまんがな。
いつもありがとうね。マイハニー!プレゼントは何もないけどね。
- 13.11.24 アルゴ全国大会
-
全国から強豪が集まるアルゴ全国大会。今年で5年目になる。
会場は、隔年で関西と関東が入れ替わり、今年は関西の番。昨日、灘校体育館で行われた。
わがHOPESの精鋭達も出場している。アルゴクラブの方々とは仲良くさせていただいているので、挨拶もかねて、会場まで応援に出向いた。
なんとハニーも一緒だ。母校の教頭先生は驚いておられたが、長男がこの大会の手伝いで帰って来ている。ただし日帰り。それなら一緒に食事でもというわけだ。
11:00前。体育館到着。
先ずは、アルゴクラブの方々にご挨拶。忙しそうにされている(そりゃそうだ)から、長話は出来ない。
おお!息子もいるではないか。最近太った彼。スーツがきつそうだ。(え?親子でデブ!なんてひどい!)
ほどなく、メンバーも全員集合。パネルの前で記念撮影などをすませ、さあ、いよいよ大会開始(12:00)だ。
柄にもなく、みな緊張気味。
私たちも、固唾を呑んで見守る。一種、異様な雰囲気だ。
勝利目前のところで、手痛いミス。ああ、気まぐれな勝利の女神はそうそう微笑んではくれない。
結果は「健闘空しく」とだけ言っておこう。
関西会場での試合では、HOPESから毎回メダリストが誕生していたが、世の中そんなに甘くない。
出場した選手達も上には上がいることを実感したことだろう。それだけで十分意義がある。
競技終了。表彰式まで全て終わったのは17:00を回っていた。
生徒達に別れを告げ、本部の方々や教頭先生にご挨拶を済ませ、私もお仕事終了。
さあ、ここからはプライベートタイム。息子との楽しい宴の始まり始まり〜!
魚が大好きな息子のリクエストで、寿司を食べることに。
しかし、学校の近辺も、私が遊んでいた頃とはずいぶん変わった。
「寿司屋ね〜。どこにあったっけ」
一軒だけ思い出した。OB会の後、大人数で押しかけ、とても嫌な顔をされた店だ。
まあ、さすがに向こうは覚えていないだろうからと、その店に。
大丈夫。店の内装も板さんも全て変わっていた。
楽しい時間はすぐに過ぎていく。
腹もふくれた頃には、4合瓶が2本空いていた。
駅で、何と先ほどおいとまを告げたアルゴクラブのメンバーの一人と遭遇。
偶然とは言え、縁を感じた。
息子と次に会えるのは年末になるだろう。元気で過ごせ!
さあ、私も入試が終わるまで一切休みはない。怒濤の9週間連続出勤だ。
がんばれ!カッパちゃん!ファイト〜!オオ〜!
- 13.11.25 衣替え
-
「衣替え?何でこの時期に?」と、思われる方も多いだろう。
今日から、薄いコートを羽織るようにはしたが、大きく変わったのは見た目ではない。
内側だ。と言っても、内面を磨くとか人間性を高めるとかの類いではない。
もっと、単純。下着を替えたのだ。
実は、今日のこの事を書くかどうか、ずいぶん悩んだ。
おそらく、また私のファン(居るかどうかでも定かではないが)が減るのは確実だろう。
けど、まあいいや。書いちゃえ。
私は焦っていた。
トイレで、もぞもぞ、もぞもぞと。
何も変なことをしたいわけではない。
普通に用を足したいだけなのだが、ズボンのファスナーを下げてもなかなか思いを遂げられない。
おかしい。本来、男性用下着にはあるべきはずの穴がない。
仕方ない。諦めよう。
状況は逼迫していたが、これ以上トイレでまごついているわけにもいかぬ。
一旦、トイレから脱出。
このまま帰路に着き、自宅まで我慢しようかとも思ったが、それもどうやら無理そうだ。
再度トイレへ。個室に入って確かめる。
ぎゃ〜!前後ろ逆だった。
何がかって?今日から穿き出したヒートテック。そう、いわゆるパッチだ。
慣れないものだから、気がつかなかったのだろう。
それにしても、危ない所だった・・・。
昨日までエアリズムを着ていた私が、いきなりヒートテックというのもおかしな話だが、正直、あまり違いは分からなかった。
とにかく、事なきを得て一安心。
ホッとして、帰路に着いたカッパちゃん。
ところが、数分後には事務所に戻っていた。
「え?何故?」
出勤時には着てきたはずのコートを着ていない事に気がついたのだ。
う〜ん。まさに馬鹿!
あ〜あ、これを読んだ方はきっと失望してしまったに違いない。
全国のカッパちゃんファンの皆様。ゴメンやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
- 13.11.26 喪中
-
「喪中につき、年頭のご挨拶は控えさせていただきます」
先日、投函した喪中葉書がボチボチ届き始めているようだ。
知らせないわけにもいかんし、知らせたら心配をかける。
早速、何人かから電話があった。
そりゃそうだわな。私でも突然葉書が届いたら、きっと尋ねるだろう。
実は、葉書を出す際に悩んだことは慥かだ。
今までに受け取ったものを見返してみると、
亡くなったのが誰でそれがいつだったかまで書いてある場合もあれば、ただ喪中につきとだけのケースもあった。
あえて後者を選んだのだが、失敗したかな。
お気遣い下さった方々、申し訳ありませんで酒た。
ただ、もうご心配召されるな。
私たちは元気にやっておりま酒。
- 13.11.27 評判
-
ときどき考えることがある。
「一体、私の塾は世間からどのように思われているのだろうか?」と。
「人の目を気にしてどうするの?」と言われそうだが、やはり気にはなる。
よく耳に入ってくるのは、「厳しい」「難しい」などの評価。
どちらかと言えば、敷居が高そうと思われているのだろう。
事実と全く異なるとは言わないが、あまり歓迎したくないイメージだ。
まして、「厳しすぎる」やら「怖い」とまで言われるのは、さすがに心外だ。偏見は極力御免被りたい。
そりゃ「楽しい」「面白い」と言われた方が嬉しいが、お遊び教室じゃないんだ。楽しいだけでは実力はつかない。
まあ、評判だけで判断されるような方は少ないだろうが、中にはデマを鵜呑みにするような人もいるかも知れぬ。
先日もこんなことがあった。
「入塾するつもりはありません。けれど、授業を見学させて欲しい」
「???」
事情を伺うと「子どもが最近やる気を失っているから、目を覚まさせて欲しい」と仰る。
「授業を見せてもらって、『世の中にはこんな厳しい塾もあるんだよ』と知らしめて欲しい」と言われるのだ。
苦笑するしかなかった。
もちろん「構いませんよ」とお引き受けしたが、随分ひどい評判になっているものだ。
実際ご覧になったその方はご理解下さったと思うが、明るく楽しい授業を行っている。
もちろん内容は高度だから、授業には真剣に臨まなければいけない。復習だって必須だ。いい加減な学習態度では何も残らないことも確かだ。
けれど、一体どこをどう間違えたら、そんなひどい評判になるのだ。誤解も甚だしい。
考えたくはないが、悪意を持って悪い風評を流している輩がいるのかも知れない。
悪評には対抗しようもない。私は今まで通りの授業を続けていくだけだ。
それにしても悲しい限りだ。
- 13.11.28 寺田町レポート
-
帰宅後、偶々つけたテレビで「寺田町」が取り上げられていた。
私の嫌いなタレントがレポーターを務めていた。
風呂屋の突撃レポートから始まり、美味しい店の紹介へ。
3軒取材されていたうち、1軒は知らない店だったが、他は行ったことがある。
驚いた。大して美味しくない店(もちろん私の個人的な感想だ)が、なんと絶賛だ。
しかも、映像を見る限りでは、本当に美味そうに紹介されていた。
「そんな、アホな!」
これは、正直な感想。
けど、「久し振りに行ってみようかな」と思ったくらいだから、テレビの力は恐ろしい。
騙されてはいけないと、改めて感じた。
- 13.11.29 シチュー
-
牛乳が苦手な私だが、シチューは好きだ。
それもクリームシチュー。お笑いタレントのじゃないぞ。
昨夜は冷えた。
掃除が終わり、なんやかんやしていると、終電間近の時間になってしまった。
家に帰ると、当然日は変わっていた。
あ〜あ。と何故かため息がこぼれる。
充実感と徒労感。最近はどちらが勝っているのか、分からない。
ハニーは眠っていた。けど、シチューが待っていた。
美味い。少しだけ心が温まった。
幸せを感じながら、床に就いた。
どうか、今日は足が攣りませんようにと願いながら・・・。
願いは通じたようだ。
季節はすっかり冬。さあ、がんばろう!
- 13.11.30 星
-
冬は嫌いではない。そりゃ寒いことは寒いが、ぬるい春より遙かに好きだ。
気持ちがしゃきっとする。自分の中から、甘さやいい加減さが抜けていく(ような気がする)。
若い頃とは違い、流石に過激な暑さ寒さにはご勘弁願いたいが、私の中の順位は依然として、冬(>秋>夏)>春だ。
今日は星が綺麗だった。
住んでいるのが、奈良の田舎だからだけではないはずだ。
冬は(秋も)空気が澄んでいるから、綺麗に見えるのだろう。
オリオン座がはっきりと見え、冬の大三角もしっかりと識別できた。
やっぱり、冬は素敵だ。
もう、秋に未練はない。
寒さ上等。どんと来やがれ!って、ヤンキーじゃないんだけどね。