カッパの日記 

2012年12月

12.12.1 料金改定

 来年度のコース一部改変に伴って、授業料を見直すことにした。
 値上げか?値下げか?正直、悩むところだ。
 現在の授業料。けして安くはない。1時間当たり、6年生で800円〜900円。低学年では1000円だ。
 その額に見合うだけの授業を提供している自信はあるのだが、総額となると結構な額になる。
 ただでさえ、厳しいこのご時世。払う方は大変だ。
 その上、値上げ?
 とんでもないで酒ね。
 しかし、私とて楽な状況ではない。
 そこで妙案。
 一見、値上げのように思えるが、実質は、現状維持もしくは値下げになるようにしてみた。
 何故、そんなややこしいことを?と訝しがられても仕方ない。
 自分でも余り賢くはないと思う。
 誤解を招きやすいし、いろいろと煩雑になるのは明らかだ。
 けれど、私の頭ではこんな事を考えつくのが精一杯。
 う〜ん。払う方も貰う方も喜べる、納得できる方法ってないかな?

12.12.2 個人対応

 「ある決断をした」と、先日この日記に書いたところ、早速保護者から質問が来た。
 そりゃ、心配だわな。
 「あのオッサン、今度は何を企んどるんや?とんでもないことちゃうやろか?」
 保護者の方をあまり不安がらせてもいけないと思い、当初は保護者会で発表するつもりでいたが、HOPES通信に書かせてもらった。先ずは、その今週号を読んでいただきたい。

 そう、個人対応コースを新設するのだ。
 誤解を招くといけないので、保護者の方々とは直接お話ししたかったが、もう発表したのだから、今さら仕方ない。
 いろいろなご意見があるだろう。すんなりと受け容れられるとは思っていない。
 私自身も随分悩んだ。
 今までは質問対応という形で無料で行ってきたが、コースとなるとそう言う訳にもいかない。
 質問だと無料なのに、と思われる方もきっとおられるはずだ。しかも、けっして安い額ではない。保護者の負担増になるのは明らかだ。
 また、対応できる人数には限りがある。不公平にはならないだろうか。
 もちろん、質問対応は継続する。(お金に走ったと思われるのは心外だ)
 ただ、個人対応と質問では性質が違う。
 質問対応は、いわば単問形式。
 「これがわからない」「そうか、じゃあ、これをこう考えてごらん」と、その問題について解説する。対症療法と言っても良いかな。
 一方、新設のコースでは、苦手分野の克服を目的としている。
 したがって、先ず生徒がどこで分からなくなっているかを確認し、そのテーマの基本から応用まで対応できるように持っていく。いわば、テーマごとに仕上げていくのだ。

 当然のことながら、弱点は個人個人でさまざま。だから、全体授業では補いきれない。
 私の長年の悩みはそこにあった。
 願わくば、みんな授業だけで完璧にマスターして欲しい。
 一を聞いて一を知る。それで十分。一を聞いて十を知る。そんなレベルの子を求めているのではない。
 ところが、それすら全員に望むのは無理がある。どうしても少しずつだが、積み残し(いや表現は悪いが)消化不良の部分が出てきてしまう。
 その部分をどうするか。どうすればよいのか。
 こちらから、手を差し伸べるべきなのか。
 その方が効果があるのかも知れないが、私は拘った。
 必要があれば自分から求めてこいよ!と。

 が、時代は変わった。全てをお膳立てしてもらうことに慣れすぎてしまった子どもたちにとって、自ら求めるというのはとても高いハードルなのだろう。
 これが、現代の風潮なのか。
 それを助長するつもりはさらさらないが、少しだけ歩み寄ろうかと考えたのだ。

 たとえ、保護者の方々に理解してもらえたとしても、まだまだ問題は多い。

 授業は全て私が担当する。
 何故なら、生徒達の弱点を把握している者でなければ、弱点補強なんてできるはずがないからだ。
 となると、私の空いている時間を指導に当てるより他はないのだが、教室の空き状態も考えると、その時間は限られてくる。せいぜい、週に数時間だ。
 私のオフもなくなる。まあ、塾創設当時のことを考えれば、ずいぶん楽になったのだから、弛んでしまった体と気持ちを引き締め直すには良い機会だと考えることにしよう。
 その他にも心配の種は尽きないが、問題が生じたとしたら、一つずつ改めていくしか方法はないと思う。

 あ、そう言えば、コースの正式名称もまだ決めていない。
 「個人授業」というのも何か誤解を招きそうだし、私としては「ワンワンコース」なんて可愛くて良いと思うのだが・・・。

12.12.3 紅葉@神戸

再度山公園

 天気予報は月曜から雨だと言っていた。
 「仕方ない。雨なら年賀状でも作ろうか。まあ、天気次第だね」と半ば諦めていた。
 目覚めると・・・。霧が凄かった。
 「やっぱり、今日はダメかな〜」と思っていたら、出発予定時刻(そんなものはあってないようなものだが)には、薄曇りに。
 え?行けるかも。
 しかし、天気ばかりを気にしていてはいけない。
 ハニーの体調。私のテンション。(昨日まではお互い最低だった)これが最も重要なのだ。
 ん?大丈夫?頭も痛くない。
 よ〜し、これならOK。ドライブできそうだ。
 いざ行かん!目指すは神戸。再度山公園じゃ。

 ところが、肝心なことをすっかり忘れていた。
 当たり前のことだが、ドライブ=車で道路を走る。
 では、道路が通行できなければ・・・。
 「阪神高速13号東大阪線は(明日まで)補修のため通行止め」だったのだ。
 もちろん、他のルートもある。多少高くつくが、仕方ない。
 しかし、いきなり事故渋滞。
 一向に進まぬ車列に業を煮やし、「もう帰ろうか?」と言う私に、ハニーは呆れ顔。

 やっと、目的地到着。1時間以上のロスを食らったが、幸い無事だった。
 と言うのも、「山道のドライブ要注意」と、ネットでは警告されていたのだ。
 確かに道幅は狭かったが、対向車も殆どなく(そもそもバスですら、土日休日しか走らない路線だ)、運転はさして上手くない私でも拍子抜けする程楽勝だった。
 天気は(何故か)雲一つ見当たらない快晴。
 天気予報のウソつき。けど、こんなウソは大歓迎で酒よ。

 この場所は、同級生に教えてもらった。
 神戸っ子を自認していた私だが、こんな素敵な場所があることは全く知らなかった。(Jちゃんサンキュー)
 辺りはとても静か(ハイカーの話し声がうるさく思える程)で、空気はあくまでも澄んでいた。
 見上げれば、抜けるような青空と燃えるような紅葉。そして、足もとには紅葉のじゅうたん。
 歩くだけでも嬉しくなってしまう。
 しばらく行くと、目の前に池が広がった。
 ハニーは「私がボート漕ぐの?」と心配していたが、(幸い)シーズンオフの為か、ボートは撤収されていた。
 お、お〜!水面に紅葉が映える。
 感激だ。思わず(コンパクトカメラだけど)シャッターを切る。
 拙い写真だが、この美しさ。お分かり頂ければ幸いだ。
 実は、写真の方が現実より水面の青は鮮やかに写っている。(こんな経験は初めて)
 湖畔(実際は池の周りだが、気分は「エメラルドの伝説」)を巡るが、見る角度次第で表情を変える水面に、二人とも感嘆の声を禁じ得なかった。

 いつまでもこの静けさを味わっていたかったが、そろそろ寒くなってきたので、帰路に就く。
 途中、ビーナスブリッジに立ち寄った。
 「え?ここか。伝説のデートスポットって?」
 噂には聞いてはいたが、なんせ昔から女性が苦手な私。初めての訪れる有名な場所に興奮しきり。
 なるほど、神戸の街を一望できる素敵な所だった。
 「もっと若いときに知っていればな〜」などと、思いながら(ハニーには内緒)車を走らせると、あれ?いきなり見慣れた風景が。
 お〜!此処は、毎年OB会が行われている外国人倶楽部ではないか。
 「な〜んだ。(ビーナスブリッジって)北野町のすぐ上だったんだ」
 来年からOB会の前には、今日出会った若者のようにビーナスビレッジまでランニングをしようか。(なんて、絶対に無理!)

 帰り道。通行止めで信じられない程の時間がかかったが、素敵な空間を体験できたおかげで、疲れは殆ど感じなかった。
 もう、今年の紅葉も見納めかな。けど、満足満足。幸せを満喫できた一日に感謝で酒!

12.12.4 選挙事務所

 衆院選公示。いよいよ熱い戦いの火ぶたは切って落とされた。
 何て言い方したら、何だか応援しているみたいだが、本当はうんざりしている。
 これから約2週間、毎日うるさいだろうな〜。
 と言うのも、教室の下の階が選挙事務所になってしまったのだ。
 その候補のことをどうのこうの言うつもりはない。おそらくご本人は必死だろう。
 ただ、選挙事務所に出入りする人達が、心配なのだ。
 やたら目つきの悪い人もいるし・・・。
 まあ、向こうもこちらのことを同じように思っているのかも知れないけどね。

12.12.5 シュークリーム

 出かける直前にハニーが言う。
 「コーヒー飲む?」
 (え?今日は用事があるから早く出かけるって言っていたのに、何で?)
 一瞬、困惑の表情を浮かべるカッパちゃん。
 「もらおうか。おやつは?」
 「あるわよ」
 コーヒーには必ずおやつが必要なカッパちゃん。←子どもか!
 じゃ、じゃ〜ん!
 「おお!」驚いた。
 目の前に燦然と輝くシュークリーム。なんとエクレアまであるではないか。
 「え?これ、どないしたん?」
 「この前あなた、スーパーでシュークリーム手にしたけど、『高いからいいや』って元に戻したでしょ。何だか可哀相になって」
 涙がちょちょぎれそうになった。
 何とできた嫁さんだろうか。
 「でも、高かったでしょ」
 「ううん。安売りしてたの」
 ウソだと分かったが、ここは騙されておこう。
 
 外は寒かったが、心はとても暖か。有難うハニー!幸せ一杯のカッパちゃんで酒た。

12.12.6 窓ぎわ

 お世話になっている会社の担当がまた変わった。
 今日、その挨拶に訪れたのは、感じの良い青年。
 「今後、私が御社との窓ぎわとなりますので、よろしくお願いいたします」
 私の怪訝そうな表情に気がついたのだろう。
 「入社数ヶ月で早くも窓ぎわか。辛いな〜」と、私が突っ込む前に、
 「あ!窓口です」と言い直した。
 赦そう。OKだ。
 ギャグではなさそうだったし、こうして日記のネタも提供してくれたのだから。

12.12.7 保護者会終了

 保護者会、無事終了。

 いや〜、久しぶりに緊張した。
 いつもの報告以外に、新設コースの説明、料金改定の発表などがあったからだ。
 真意をしっかり伝えられるだろうか。保護者の方々に受け容れてもらえるだろうか。
 色々と心配しすぎて、昨夜は余り眠れなかった。
 気合いを入れすぎたのか、何故かお腹の調子もよくないし、不安一杯のスタートだった。

 ほぼ全員の保護者が出席下さった。
 精一杯話させてもらった。
 いざ話し始めたら、それ程緊張もしていないことに気がついた。
 舞い上がることもなく、普通に話せたのではないだろうか。

 けど、良く考えたら、そもそも悪いことをしているわけではないのだ。
 新設のコースに関しては、私自身にまだ納得しきれていない部分があるからぎごちなく感じるだけで、悪い試みではないと思う。
 料金改定にしても、値上げではない。悪びれる必要はないはず。
 そうだ、騙しているわけでもごまかしているわけでもないのだから、堂々としていて構わないのだ。

 しかし、正直、とても疲れた。
 本当に理解してもらえたかどうかはまだ分からない。
 それでも、気持ちは伝わったのではないだろうか。

 そう思いたい。

12.12.8 面影

 一人の生徒が騒いでいた。
 「むっちゃ、カッコイイねんで!」と興奮気味に、早口でまわりの友達にまくし立てている。
 「何がやねん?」と、私が訊くと、
 「先生の若い頃」と言うではないか。
 どこかで昔の写真でも見つけたのだろう。
 それがどれかは、怖くて聞けなかったが、正直、悪い気はしない。
 「そうか。ありがとう。だって、今でもむっちゃカッコイイだろ」と、言・う・と・・・。

 その生徒、腹を抱えて爆笑しやがった。
 「そりゃ、ありえへん。いくら何でも無理や!」
 「え???」

 失礼な奴だぜ、全く。誉めているのか貶しているのか分からない。
 過去完了ではないはずだ。今だってまだまだいけている?はず。
 そりゃ、慥かに髪は薄くなったよ、昔の私からすれば信じられない位太ったよ。
 それでも、当時の面影は十分残していると思うのだが・・・。

12.12.9 おんぶ

 先日、帰宅途中のこと。
 突然暗闇から現れた巨大な物体に、私はギョッとした。
 身長は優に2mを超している。横幅も大きい。
 近づくにつれ、その正体は明らかになったが、それは、ある若い男女のカップルだった。
 これだけじゃ、まだ分かりませんね。カップルというよりは一つの塊と言えば良いかな?
 もうお分かり頂けただろう。
 そう、女性が男性におんぶされていたのだ。
 何故、おんぶしているのか、おんぶしなければならないのか、その理由は私には分からない。
 怪我をしていたのか、それともじゃれていただけなのか。
 そして、その2人の姿を見て、私は昔を思い出していた。

 今を遡ること20数年。まだハニーと出会って間もない頃だ。
 デートの帰り、2人とも酔っていた。ハニーを部屋まで送る途中、足もとのふらつくハニーに私が囁く。
 「おんぶをしてあげよう」
 「何て優しい人。素敵だわ」と思ったかどうかは分からない。
 何故なら、ハニーをおんぶした次の瞬間、あろうことか、私は彼女を落としていたのだ。
 今さら言い訳するつもりはない。ただ、悪意はこれぽっちもなかった。
 彼女はスルッと私の手をすり抜けていった。
 重かったのだろうか、手がすべったのだろうか。それとも、単に酔っていただけだろうか。
 真相は謎だが、可哀相なことをしてしまった。
 瞬時に状況を判断できなかったハニーの唖然とした顔は、未だに忘れられない。

 それ以降、ハニーは一切おんぶの誘いには絶対に乗ってこない。何故だろう?

12.12.10 投票

 オフでも忙しい日はある。
 今日のメインは、墓参りと期日前投票(ここまでは母と一緒)。ついでに、電気屋巡りと年賀状作成のはずだったのだが・・・。

 山の上は、寒かった〜。
 親父には悪かったが、掃除もそこそこにお花を供えて、ほなサイナラ。

 投票所は混んでいた。
 ミーハーの母は、何が何でも「維新」。
 私も、維新から立候補してた教え子の兄弟に投票しようと思っていたが、選挙区が違ったようで断念。仕方なく、白紙投票。
 母は、頻りに「もったいない」と繰り返していた。

 昼食後、母とは別れ、クリスマスプレゼントをハニーに確かめてもらうおうと電気屋へ。
 つくづく私はサプライズ下手だ。
 「気に入らない物を貰うよりは本当に欲しい物の方が嬉しい」はずと思うのだが、いかがなものなのか。そこら辺が、女心を読めないイケテナイ奴と言われる所以かも。
 けど、実際見てもらって良かったと思う。案の定、ハニーは私が予定していたのとは微妙に違う物をチョイスした。
 ゆっくり検討し過ぎて、無料駐車時間をオーバーしてしまったのはご愛敬。

 細々とした事を片づけている内に、結構な時間になった。
 呑み始めてしまってからは、細かな?作業はできない。
 と言う訳で、年賀状には未だ手を付けていない。
 さて、完成するはいつのことやら。

12.12.11 注射

 「痛いのイヤ〜ん」何て言っていられない。
 インフルエンザの予防注射に行って来た。
 例年、予約をしていても待たされるのだが、今年は幸い待ち時間0。ウッソ〜ンって感じ。
 「チクッとしますよ」のセリフは今年も同じだった。
 「いやです」とも言えず、我慢した。
 エライ子、強い子、カッパちゃん。

 先生曰く、今年はインフルエンザよりノロウイルスの方が猛威を振るっているらしい。
 予防のしようもないのだとか。
 う〜ん。困った。
 ネットの記事には、「口呼吸だとウイルスを取り込みやすいので、鼻呼吸の方が良い」とあった。
 とにかく、入試が全て終わるまでは、体調には万全の注意を払わなければ。

12.12.12 それぞれの悩み

 今日一日、世間では色々な事があったらしい。
 いや、世界状況を憂いたり、国家を論じたりするつもりは毛頭ない。
 そもそも、私にはその器量はないし、時間もない。(毛根もないってか?)
 ただ、TVニュースを眺めながらあれこれぼやいていただけで、個人的には、せいぜい生徒相手に「いっちにいっちにいっちに」と唱えるのが精一杯だった。

 酔いも手伝っていたからだろうが、朧気ながら感じたのは、
 「まあ、世の中の人はそれぞれみんないろいろな悩みを抱えているのだな〜」ってことかな。
 しかも、自分の意志ではどうしようもないことに支配(左右?)されているような気もする。
 そう思うと、選挙で自分の名をひたすら連呼している連中等が、かわいくすら思えてくる。

 「え?私の悩みで酒か?」
 「そこまで、偉そうに言うなら言ってみろ!」ってかい?
 う〜ん。細かいことを言い出したら切りがないが、とりあえず一つ挙げるなら、我が家の電波状況かな?(それこそ、小さ〜!)

 明け方に圏外を表示する携帯電話と、夜半に繋がらなくなるFacebook。
 いや、それだけではない。ネット自体に接続できなくなるときもある。
 ただ、日によって時間帯は異なるので、原因がPC(もう10年選手。もしかしたらそれ以上になるかも)にあるのか、他の要因(例えば自宅近辺の電波状況)なのかは不明。
 まあ、その内繋がることも多いので、さほど問題にはしていないが・・・。

 しかし、つくづく思う。
 「こんな些細なことで悩めるなんて、どれほど私は幸せなんだろうか」と。

 以上、小者の独り言で酒た。

12.12.13 野望

 私には夢があった。
 何故、過去形なのかはおいといて、未だかつて、それを口にしたことは殆ど無い。
 言ったら笑われるだろうし、またいつもの妄想が始まったと相手にもされないだろう。
 だから、黙っていたのだ。
 でも、もういいや。胸に秘めていても仕方ない。打ち明けてしまおう。

 それは、現在の中学入試を変える(終わらせる)こと。
 エライ大きく出たな〜!と思われた方も多いだろう。まあ、もう少し聞いてくれ。

 私の授業を受ければ、算数の問題は全て解けるようになる。(一応、中学入試レベルの算数に限定しておこう)
 本人の能力次第だと言われそうだが、そうではない。私の解法、と言うより、考え方を身につけることができれば、どんな問題でも解けるようになる。
 私は出し惜しみはしない。持っている全てを生徒に伝える。
 従って、それを受けとめてくれさえすれば、少なくとも私以上の能力を身につけることは可能だ。
 実際、過去の生徒達には、私の伝えるほぼ全てを吸収した者も数多くいる。
 当然ながら、その者たちは志望する中学校に進学していった。

 もちろん、楽なことではない。
 ただ授業を聞いているだけではできるようにはならない。丁寧な復習と完璧な理解が必要になってくる。
 それゆえ、途中で挫折してしまう子もいる。
 それでも、諦めずに努力を積み重ねた者は、必ずその域に到達できるのだ。

 ならば、どうだろう。
 「般若の算数の授業を受けたら、どんな問題でも解けるようになる(らしい)。中学入試で解けない問題はなくなる(らしい)」
 と、このような評判が広まれば、みな受けてみたいと思わないだろうか。
 金儲けがしたいのではない。そりゃ、生徒が増えた方が嬉しいが、一度に教えられる人数は限られている。(映像の力を借りれば話は別だが)
 現実には生徒は集まらなかったのだから、ただの夢物語で終わってしまったが・・・。
 仮定の話で申し訳ない。

 けれど、もしも私の算数が広まり、誰もがどんな問題でも解けるようになったらどうだろう。
 入試で、全員が解ける問題を出題しても意味がなくなるのではないか。
 入試自体が無意味になるとは言わない。
 ただ、現在のような得点を競い合うような形式のテストではなくなるだろう。
 もっと別の面から能力を判定する、たとえば本当に思考力を測るような問題になるはずだ。

 と、このような大それた野望を抱いていたのだが・・・。
 叶わぬ夢で終わるのだろうか。悔しいな〜

12.12.14 感想文

 プライスレス(TVドラマ) ちょっぴり感動。泣いてしまった。
 SOSの猿(伊坂幸太郎) ようわからんかった。期待はずれ?
 昨夜の私(実話) 教え子と痛飲。案の定、寝過ごした。

12.12.15 おでこ

 「おでこにシールを貼ると、成績が上がるらしい」
 昨夜の探偵ナイトスクープで取り上げられていた。
 番組内の実験では慥かに能力UPが見られた。
 集中力が増す。と言う説も、実際にあるらしい。

 早速、試してみた。
 効果があるようなら、生徒達にも薦めてみたい。
 バンドエイドを額に張り、あるゲームに挑戦するカッパちゃん。
 う〜ん。残念。
 私には効かなかったようだ。

 けど、考えてみたら分かること。
 そんなウソみたいに安易な方法で受験をクリアできるはずはない。
 「入試は、本人の情熱と積み重ねてきた努力の量とに比例して結果が決まるのだ」
 これは、ある生徒の言葉だが、私の座右の銘になっている。

12.12.16 是々非々

 是々非々とは・・・。
 「良いことはよいこと、悪いことはわるいことと、公正無私に判断すること。道理によって正しく判断する態度をいう」こと。
 荀子の言葉らしいが、今回の選挙の結果を受け、各党の党首が口を揃えて言っている。
 恥ずかしながら、私は今回初めて知った。

 予想通りの結果。いや、正直予想以上か。
 しかし、つくづく人間は愚かだと思う。3年前の事をすっかり忘れ、みなが自民に戻った?
 唯一、投票率の低さは、自民に訣別したことを覚えている人達のアピールだったのかも知れない。
 それにしても民主党は酷すぎた。いい加減なことを言う幹部、口先だけの政治と言われても仕方ない。内部分裂もあったし、あれじゃ愛想を尽かされるのも当然だろう。政治家の醜さを世間に知らしめた点だけは評価できるかな。
 第三極にしても、何が言いたいかわからない。ポリシーのなさには、拍手を送りたくなった程だ。

 さて、今回の選挙の結果。喜んでいるのは誰?
 果たして、日本は本当に変わるのだろうか。
 誰も、これで生活が改善されるとは思っていないだろう。
 けれど、国民は「変わるかも知れない。良くなるかも知れない」という、わずかな期待に祈りまで込めて投票したんだ。
 自民党よ。そこを忘れるんじゃないぞ。
 政権取っていい気になっていたら、またあっという間に愛想を尽かされるぞ。

 取り敢えず、選挙が終わってホットした。
 これで、私の教室にも平和が戻ってくるだろう。

12.12.17 ポケットリフレ

 ハニーへのクリスマスプレゼント。
 肩凝りのひどいハニーにリフレッシュグッズをと思い、今年はこれにした。
 「ポケットリフレ」 低周波治療器だそうだ。
 クリスマスには少し早いが、昨日サンタさんが届けてくれた。
 早速、使わせて貰った。
 今、それを借りながら書いているが、結構効きま酒よ、これ!
 最強にすると、頭までしびれマッセ。
 お店で使用させてもらったとき、今一つに思えたのはきっと電池が弱っていたからなのだろう。
 あ、あかん。くせになりそう。

12.12.18 初調理

 今年最後のオフ。
 ルミナリエでも見に行こうかと思ったが、面倒なのでパス。
 だらだらと部屋で過ごした。
 となると、楽しみは今宵の鍋だけだ。

 あれ?今日は何鍋だったけ。
 そうそう、『キノコと春菊の何とか鍋』だった。
 先日、偶々見た料理番組で取り上げられていた鍋が美味しそうだったので、その本を思わず購入。
 そこに載っていた一品なのだ。

 「まだかな?まだかな〜」と大声で呟きながら待っていたら、ハニーから恐るべき一言。
 「ちょっと、手伝って!」
 (え〜!何を言う!!!)と、心の中で絶叫。
 だって、私。料理なんてしたこと無い。
 せいぜい、レトルトを温めるか、ソーセージを炒めるくらいだ。ゆで卵だってできやしない。
 戸惑う私に容赦ない一言が飛ぶ。
 「そこにレシピあるから」
 「そんなの見たってわかるわけないやん!」心の叫びは声になって出た。
 けど、ハニーもいい加減、業を煮やしていたのだろう。何もせずに、ゴロゴロしているカッパちゃんに。
 「ほら!」と、紙を一枚渡された。
 その紙にあった指令は・・・。
 「油をひいて、ネギを炒める」
 う〜ん。難しい。
 先ず、油が見当たらない。
 「お〜い。油どこ?」
 油はハニーが引いてくれた。
 「お〜い。ネギは?」
 「そこ!」
 おお!ネギは既に切られて、目の前に並んでいた。
 よし!これなら大丈夫。
 いざ、調理に初挑戦。
 鼻歌交じりに炒めていたら、ハニーがそこにショウガを突っ込んだ。
 (何すんねん)と気色ばんだが、指令書には「ネギとショウガを炒める」とあった。
 う〜ん。なかなか難しい。流石に料理は奥が深い。
 けど、無事にミッションコンプリート。どんなもんだい!

 いただいた鍋は、大変美味で酒た。
 特に、ネギとショウガが絶品だ。
 私って才能あるのかも?
 引退したら、小料理屋でも始めようかな?

12.12.19 劣性ホモ

 昨夜も教え子と呑んだ。
 先日の約束を、律儀に守ってくれたのだ。
 行ったのはいつもの焼鳥屋さん。奇しくも、彼の先輩と先週行ったのと同じ店。やっぱ縁かな。
 ただ彼が先輩と違うのは、からきしアルコールに弱いということ。
 実際に、チューハイ一杯だけで顔を赤くしていた。
 遺伝子的にアルコール耐性がないのだそうだ。
 「劣性ホモ」と言うらしい。初めて聞いたが、何か誤解されそうな名称だ。

 話は弾んだ。
 正直、己の力不足に半ば自棄になり、気持ちが折れそうになっていた時だっただけに、助けられたような気分だ。
 私を真っ直ぐ見つめる純粋な瞳に、元気をもらった。
 教え子に恥じることのない生き方をしよう。と、心に固く誓いながら、意識が薄らいでいくカッパであった。

12.12.20 依存

 今日からまた一人。
 寂しいと言うより張り合いがない。
 家に帰ってもつまらないし、だからと言って外を遊びあるく気力も湧かない。(時間も金もない)
 その分仕事に集中できれば良いのだが、あまり事務所に長居はしたくない。
 困ったもんだ。

 結局、私はあらゆるものに依存しすぎているのだろう。
 家族・仕事・仲間・思い出・アルコール。
 寂しがり屋と言えば聞こえは良いが、単なる甘えん坊なだけのような気もする。

 とりあえず、今は眠るか。そうすりゃ、また元気になるさ。
 明日のことは起きてからよく考えよう。(←ダメな発想)
 お・や・す・み!

12.12.21 メール

 メールは怖い。
 一度送信してしまうと、取り消すことが出来ない。
 だからこそ慎重にならねばならないのだが・・・。

 やっちまった。
 もちろん、ギャグでではないし、日記のネタのためでもない。
 ボーとしていたからとしか言いようがない。完全なる私のミスだ。
 しかも、一度ならず二度までも。

 低学年の保護者の方々に新年度の入塾説明会の日付をお知らせした。
 全員に送ってから、何気なく読み返していて気がついた。
 あれ?この日私の授業あるやン。どうするつもりやろ?
 どうするもなにも、どうしようもない。ぎゃ〜!どないしよ?
 HPに告知した日も間違えたのかと慌てたが、それは問題ない。
 私は一体何を見ていたのだ。
 謎は1秒で解けた。(ど〜だ!すごいだろ)入塾テストの日と勘違いしていたのだ。
 慌てて訂正メールを送る。

 「先ほどのメールの1/12(日)は1/26(日)の間違いでした」
 ところが、1/12も1/26も土曜日だった。あちゃ〜!
 再度、訂正メールを送るカッパちゃん。
 きっとしつこい奴と思われただろう。
 いや、それ以前に絶対思われているにちがいない。
 「こいつ、アホや」と。
 あ〜あ。いやになっちゃうな〜。もう。

12.12.22 早起き

 今日から、冬期集中講座。
 現在独身の私。朝ちゃんと起きられるか不安だったが、大丈夫。ひとりでできた!
 まあ、昨夜早く床に就いたから当然なのだが、4:00は少し早すぎたかな。
 さあ、出発じゃ。

12.12.23 イエス

 クリスマスに因んで、イエス様のことを書くのではない。
 そもそも私は無宗教。しかも、どちらかと言えば仏教徒だし。

 授業中。生徒達は問題が解けたら手を挙げる。もしくは、目で「できたから見に来い」と促す。
 それを見て、私は
 「OK!」だとか、「ウッキー!」だとか言う。
 良くできているときは、「酒っごいで酒ね〜」や「カンポ〜キ!」等と言うこともある。

 他にも表現は沢山ある(不正解バージョンはまたいずれ紹介しよう)が、ある学年に限って言ってはいけない言葉がある。

 それは・・・。
 「イエス!」 である。
 これは禁句。タブー!スペシャルNGワード。
 これを言っちゃ〜、おしまいだ。
 なぜなら、次の瞬間、全員が嬉しそうに叫ぶのだ。

 「高須クリニック!」 と。

 ほんま、良い子達でっせ!

12.12.24 イヴ

 恋人達にとっては大切な一日になるのだろう。
 けど、私には関係ない。
 何も、独りぽっちだからと、いじけている訳ではない。
 独りだが、何となく幸せな気分には浸っている。
 「みんな幸せになればいいんだ。そのためには、神様が演出として使われたっていいじゃないか」
 なんて思いながら、酔っぱらっている。

 珍しく早く帰れた。
 実は、年賀状の完成を目論んでいたのだが、空腹には勝てなかった。
 あと数時間の辛抱ができず、帰路に就いてしまった。(帰ったところで、誰もいないのに・・・)
 そう言えば、朝から何も食べていなかった。
 なのに、体重は減らない。
 昨日、散髪屋さんの鏡に映る布袋さんの如き我が頬に、思わず「アンタ誰?」と叫んでいたカッパちゃん。
 流石に恐怖を覚え、節食を誓ったが、やっぱ思うだけじゃだめなのね。

 早く帰った理由は、もう一つある。
 サンタさんに会いたかったのだ。
 私がお願いしたのは「肩たたきチョッパー」。
 夕方には届けられるとの情報をゲット。
 多忙なサンタさんに無駄足を踏ませる訳にはいかないからと、大急ぎで帰ったのだ。

 薄目を開けて寝たふり数十分。
 ふふふ。届きま酒たよ。ちゃんと。
 けど、ビックリ。最近のサンタさんは、ピンポ〜ンと鳴らすのね。
 「サンタさん。ありがと〜!」
 お顔は見られなかったが、とにかく忙しそうで酒た。

 早速使ってみた。
 効く、効く、効く〜!
 けど、店で体験した程の感激はなかった。
 何故だろう?
 しょ〜か。わかった。
 プレゼントはもらうまでが嬉しくて、ゲットしてしまった途端、その感激は薄れていくのかも知れぬ。

 世の中の良い子達。
 だからと言って、枕元に届けられたプレゼントに、ゆめゆめ失望の色を表すでないぞ。

 みなさん。素敵なイブを!

12.12.25 年賀状完成

 やっと、年賀状が完成した。
 やっぱ、600枚は多かったな〜。
 と言っても、手書きじゃないし、ほとんどスタッフに任せたから、私自身の労力は微々たるものなのだが・・・。

 その気になればあっという間のことなのに、面倒だと思うと捗らない。
 最近いろんな事が億劫に思えて仕方ない。良くない傾向だ。

 何の面白みもない、変わり映えのしない文面。
 もらっても大して嬉しくないかも知れない。
 だけど、一人一人のことを思い出しながら最終チェックをした。
 卒業生達よ。元気にしているか。
 せめて、年賀状が届いたら、思い出しておくれ。あの熱かった日々を。

12.12.26 泣き虫

 最高のクリスマスプレゼント。
 ハニーが帰ってきた。長男のビデオと伴に。

 ハニーの今回の上京の目的は、長男の引退公演を見に行くこと。
 長男はあるダンスサークルに所属している。
 大学に入ってからダンスを始めた彼が、なんと現在は部長(32代らしい)を務めている。
 けして踊りが上手いわけではない。そんな彼が100人以上の部員を束ねるのだ。楽なはずはない。
 考えも人それぞれだし、体育会系のような鉄の掟がある訳じゃない。人間関係だって希薄だ。
 「大変だろう」と水を向けると、「高校時代(体育委員長)の比じゃない」と返ってきた。
 実際、人間関係にはかなり悩まされたようだ。
 彼は(口には出さないがおそらく)「俺も精一杯やるから、みんなもやってくれ」と思っていたはず。
 けれど、みんながみんな理解して、ついてきてくれる程甘くはない。
 あいつは、自分は何もしないくせに偉そうに物を言うような奴では絶対にない。
 出来ないことは口にしないし、言葉にした以上は必ず実行する。責任感は人一倍強い。
 (親バカで申し訳ない)
 今回の公演の準備でも、ここ半年はほとんど眠っていないらしい。
 歴代の部長に恥ずかしくないような舞台をとの思いも、きっと強かったのだろう。

 そのステージ。できることなら観に行きたかった。
 しかし、それは叶わぬ夢。私には生徒達を預かっている責任がある。
 で、ハニーにビデオ撮影を頼んだのだ。

 早速、鑑賞させてもらった。
 踊りのことは分からない。一体どのくらいのレベルなんだろう。上手いのかそうじゃないのか。
 けど、みんな真剣だった。
 大学祭のステージでは(これまたビデオだが)、踊っているメンバー達が、楽しんでいるな〜という空気が伝わってきたが、今回は少し違う。
 観る側の私に思い入れが強すぎたのかも知れぬが、何となく、悲壮感が漂っていた。
 部員達の一生懸命な姿を観ているだけで、早くもウルウルしてきた。
 観に行かなくて良かった。絶対に号泣していただろう。

 舞台は2部構成。
 第1部は、パートパートに分かれ、各グループが踊りを披露するが、第2部は劇仕立てになっている。
 ストーリーも自分たちで考えるのだそうだ。
 セリフもなければ唄もない。ただ踊りだけで表現するのだから難しい。
 宝塚歌劇ですら意味不明の私にとって、今回のストーリーを理解するのは至難の業だった。
 ハニーの解説に助けてもらいながら、目はステージ上の息子の姿を必死に追っていた。
 ところが、よく見えない。ぼやけたり、かすんだり。
 撮影技術がどうのこうのではない。どうやら、私は泣いてしまっていたようだ。

 いつの間にか第2部も終了していた。
 舞台に息子が立って挨拶をしている。
 あれ、彼も泣いている。それも大泣きだ。
 一体誰に似たんだ、この泣き虫め。

 この公演で、息子はサークルを引退する。
 陳腐な言葉だが「お疲れさま。よく頑張った」と言ってあげたい。
 けど、いつ言おう。「正月も帰らない」って言ってたらしいからな〜・・・。
 さ、もう一回観〜よう!っと。

12.12.27 セリヌンティウス

 私は待っていた。
 約束の時間まで後1時間。
 はたして彼はやって来るだろうか。

 ある生徒に、未提出の宿題をちゃんとやって持ってくるように指示した。
 2日間の猶予を与えたから、時間的には十分だろう。
 彼とて、はなからサボるつもりではなかったはずだ。
 けれど、難しいものもあるし、まあ適当にやっても咎められはしないだろうと、思っていたのも慥かだろう。
 甘い。私はウソとごまかし、いい加減なことが大嫌いなのだ。

 過去にも似たケースは数多くあった。
 「いついつまでにやってくるように」と期限を切ったにもかかわらず、「忘れました」だの「できませんでした」だのと言い訳して、ごまかそうとする子は多かった。
 中には、約束の時間を過ぎても来ない。電話をかけても出ない。それでも来るかも知れないと、ひたすら待ったが、結局、数時間を棒に振った事もあった。
 まあ、その殆どの子は退塾していったが、その度にやるせなさだけが残った。
 どうして、がんばろうとしないのだろう。
 「やってみたけど、わかりませんでした」と言うのなら、いくらでも教えてあげる。
 けど、「わからないから、やりませんでした」と言うのはおかしいのじゃないか。
 しんどいことから逃げ出して、楽ばかり求めようとする。現代の風潮かも知れないが、私は認めない。

 また時間が過ぎた。あと40分だ。
 セリヌンティウスの心境がよく分かった。
 「きっと来る。(メロスは)必ずやってくる」と信じて待つも、なかなか現れない。

 来た〜!
 ついに生徒はやって来た。

 内容をチェックする。
 OKだ。苦しんだ後が見受けられた。
 分からなかった所は教えた。
 これで安心するのはまだ早いが、きっと彼はもう大丈夫だろう。そう信じよう。

12.12.28 自縄自縛

 え!あと3日で今年も終わり?
 と言うことで、1年を振り返ってみたが・・・。

 正直、あまり良い年ではなかった。
 人に振り回されただけのような。
 いや、違う。
 そもそも、他人のせいにするその発想がいかんのだ。
 全部、己が播いた種やんけ。

 大いに反省し、来年こそはと誓う。
 以上、ハニーと2人切りの忘年会にて。

12.12.29 お片付け

 整理整頓。この言葉が私ほど似合わない男も珍しいかも知れない。

 机の上を整理していたら、出てくるわ出てくるわ、ようこんなにため込んだものだ。
 数年前の書類もざら。社会保健関係が多かったが、解きかけの問題なんかもチラホラ。

 ようやく地肌が見え始めた。
 机の中や後ろ、さらには本棚。私の周りだけでもまだまだ片付けなければならない所ばかり。

 でも、もう飽きた。
 続きは、またそのうちじゃ。(って、何年後?)

 それにしても、事務所に15時間もいると流石に疲れた。
 授業9時間もなかなかだが、滞在時間12時間を過ぎた辺りから、意識が朦朧としてきた。
 耳鳴りも聞こえ出した。

 もう若くないんだな。 by イチゴ白書をもう一度

12.12.30 シュレッダー

 事務所には大型のシュレッダーがある。以前数十万で購入したものだ。(リース物件だったが、コピー機のリースが終了したら、何故か私のものとなった)
 あまりに大きいので、教室の後ろに置いてあるが、紙を細断する際に発生する音も凄まじい。

 昨日からお片づけモードに突入したカッパちゃん。
 今日は、机の後ろに着手した。
 何でもかんでも「とりあえず保存」した結果、壁のごとき資料の山ができあがった。
 入試関係の資料だけではない。算数オリンピック。生徒たちの成績。卒業生名簿関連もある。
 例年、生徒の成績資料だけは、その子の卒業とともに廃棄するのだが、どうしたことか1年分だけ残っていた。
 入塾してから卒業までの全成績(これはPCにも残っているが)。算数の全答案。面談の記録。模擬テストの結果など。
 一人分でも、結構、分厚いファイルになる。
 スタッフの大掃除を横目に見ながら、ひたすらシュレッダーと格闘するカッパちゃん。(さぼっていると思われたのではないだろうか)
 最初のうちこそ、一人一人を懐かしく思い出しながら作業していたが、のんびり感傷に浸っている時間はないことに気づく。
 いくら少人数とはいえ、一学年分となると膨大な量だ。結局、(その他の資料も含め)ビニール袋4杯分にもなった。

 え、ずいぶんさっぱりしただろう?ってかい?
 甘いね。
 20数年の蓄積をなめるんじゃないよ。

 ところで、私。一体何故こんなことしているんだろ。
 年度末でも何でもないのに・・・。自分でも謎じゃ。
 

12.12.31 雪

 通りで冷えるわけだ。大阪では小雪が舞った。
 積もる雪ではない。地面についたらすぐ解けてしまうタイプだ。
 それでも、珍しさからつい嬉しくなってしまう。

 嬉しい事がもう一つ。
 次男が帰ってくる。またもや、青春18切符で。
 きっと疲れ果てているだろうが、さあ飲むぞ。
 

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