- 17.3.1 命
-
輝いている命ばかりではない。
今、正に消えんとしている命だってある。
誰にでもその時は来る。
仕方のないことだ。
けど、切ないな。
他人事のように書いている私とて同じ。
必ずその時はやって来る。
せめて今を精一杯生きていこう。
- 17.3.2 初音
-
雨上がり。傘を持たずに家を出た。
空気は少しヒンヤリとしていたが、爽やかに澄んでいて、心地よい。
坂道をブラブラ下りていく途中で、思いがけない声を聞いた。
「ほ〜ほげぎょ!ぎょぇぎょぇ」
何じゃこりゃ?
一瞬耳を疑った。
ウグイスだと理解するまでに、数秒かかった。
えらい野太い声のウグイスだな〜。まだ、上手に鳴けないのだろうな。この初心者め!
等と考えていたら、自然に頬が緩んでしまった。
ウグイスは別名「春告げ鳥」とも言う。
ありがとう。おかげで、気分が少し晴れま酒た。
- 17.3.3 色眼鏡
-
「さんまの東大方程式」なる番組を見た。
何と今回で3回目だそうだ。
明石家さんまは嫌いじゃない。むしろ好きな方だ。
しかし、見ていて気分が悪くなった。
東大生を集めて、彼らがいかに変わっているかを曝し、貶めようとする番組。
悪意が透けて見える。
どうして普通に評価してやれないのだろう。
はなから、「変な奴」と決めつけている。
慥かに彼らは普通じゃない。少し変わっているだろう。
でも、普通って何?その基準は?
その他大勢と違うから変なの?自分と違う奴は変なの?じゃ、貴方が基準なの?
(自分と違うからといって仲間はずれにする。いじめの根源はここにあるのだ)
そんなのおかしくないか?
スポーツに秀でた人たちは手放しで賞賛される。
そのトレーニング方法は常人じゃ考えられないレベルだ。
しかし、彼らのことを誰一人として「変な奴」とは言わない。
なのに、勉強に秀でている者は「普通じゃない」と言われる。
だれも、素直に彼らの努力を認めようとしない。才能だけじゃないはずなのに。
息子達が東大生だったから彼らの肩を持つわけじゃないが、先入観と偏見、加えて僻みが入り乱れているようで、吐き気がしてきて、見るのをやめてしまった。
え?僻んで見ているのは、お前の方じゃないか!ってかい?
小難しいことを言わずに、面白ければ、あははと笑っていれば良いじゃないか。
慥かにそうで酒ね。けど、もう見ません。
- 17.3.4 50日ぶり
-
「お!久し振り!あれ?綺麗になったんちゃう?」
「はい」
おいおい、ここは「いいえ」だろ。
26期生が集まった。
50日ぶりの再会だ。
と言っても、卒業記念パーティでではない。
中学数学コースが始まったのだ。
久し振りのように思えたが、まだ入試が終わって2ヶ月も経っていない。
けど、みんな別人のようにサッパリした顔をしていた。まるで、憑きものが落ちたかのようだ。
私も気持ちよく授業をさせてもらった。
たった1ヶ月だけのコースだが、楽しませてもらおう。
写真は復活したシクラメン。
2年ぶりに花を咲かせたのだ。
まだ開いた花は1つだが、これからどんどん咲くはずだ。
嬉しいな。良いことばかりで、私は幸せじゃ!
- 17.3.5 幸せ観
-
今週のHOPES通信に、幸せについてを書いた。
けど、書くんじゃなかった。
改めて読み返すと、一体何が言いたいのか分からない。(特に後半)
「足るを知る」ことは大事だ。けど、それで十分と思ったら向上しない。
一見、相反するようなこの2つの事実を両立させるには、どうあるべきか?
と、言いたかったのだが、早計だった。
自分でも結論が出ていないことを表現できるほど、私は文章が上手くない。
反省。
けど、もう配布してしまったもんね。
ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
- 17.3.6 自己肯定意識
-
遠方より来客。お世話になっている学校の先生方だ。
今回は少々顔ぶれが違った。毎回必ず来て下さった先生はお見えにならず、若手と校長先生という異色?の組み合わせだった。
何らかの事情があるのかも知れないが、まあ、深く詮索はしないでおこう。
校長先生と親しくお話しさせてもらうのは、初めてかも知れない。
もちろん、何度もお目にはかかってはいるのだが・・・。
寡黙な方かと思っていたら、意外に(と言ったら失礼か?)饒舌な方だった。
流石は、長年生徒指導に携わってこられた方だ。含蓄の深い素晴らしいことを教えて頂いた。
「いまの生徒は自分の居場所を見失っているケースが多い。
保護者から一方的に責め続けられ、たとえ、それが愛情の一表現だとしても、子どもが親の愛情に本当に気がつくのはもっともっと先のこと。
まして、その子がもし、友達からも疎外されていたら、その子は完全に孤立してしまう。心を開く相手がいないのは辛いことだ。
教育者たる者、そのような状況を見逃してはいけない。それ以前に、そのような状態に陥らないようにすべきなのだが、なかなか難しい面もある。
では、どうすればよいのか」
というお話だった。
具体的な例も挙げられ、「本人に『自己肯定意識』を持たせることが大切だ」と教えて下さった。
大いに反省させられた。
他人の悪い点を挙げて責めるのは容易いこと。
注意する事が悪いと言っているのではない。時には必要なこともある。(特に、未熟な者相手の場合はね)
しかし、そのあとが肝心なのだ。
ダメージを与えるだけなら、それは愛情とは言えない。ただ、憎しみをぶつけているだけに過ぎない。
相手のことを考えられない人間に、他人を批判する資格は無い。
生徒達のこと、もっともっと愛さねば。
- 17.3.7 LIVE
-
器が小さいものだから、結構ストレスはたまりやすい。
最近、辛いことや嫌なことが続いた。
心を開いて酒を呑む相手もいないし、気分転換のお出かけをする時間も無い。
閉じた空間に長くいるだけで、気分が滅入ってくる。正直かなりやばい状態だ。
そんな時は・・・。やっぱ、買い物でしょ。え?私はおばさんか?
とにかく、たくさん無駄遣いをした。
やっぱりMだな。私。お金がないこともストレスの一因なのに、さらに追い打ちをかけるなんてね。
理科の実験用具を少し揃えた。(できもしないくせにさ)
顕微鏡から、(リトマス紙を見たこともないと言う者がいたので)リトマス紙まで。
たこ焼きパーティ用の酒も購入。近所の酒屋の方が安いかも知れないが、とにかく羽目を外したかった。(ってスケール小さ〜!)
最後は、ずっと欲しかったCDをポチってしまった。
昨年行われた拓カさんのLIVE。
関東限定だったが、偶々休講日に行われる公演もあった。
行きたいと思ったが、チケットが手に入らず(いや、努力を放棄したくせに、悲劇のヒーローみたいに自分を美化するのは却って格好悪いね。とにかく)断念。
そのCDが今年の頭に発売されていたのだ。
そのお知らせがきた時は、「げ!高い」と思ったが、発売された直後より大分安くなっていた。
いや、安くなっていなくてもポチッただろう。既にドーパミンが出まくっていた私に、思い留まるという選択肢はなかった。
これが、数日前の話。
今日、そのCDが届いた。わ〜い!わ〜い!
急いで帰宅。で、今そのCDを聴いている。
ええな〜!やっぱり。ええわ!
気分はすっかりコンサート会場。
いや、それ以上だ。(と思いたい)だって、酒を呑みながら聴いても良いし、一緒にがなるのも勝手だ。誰の目を気にすることもない。
これぞ正しくパラダイス。
おっと、ハニーがいた。(ハニーは、拓カさんが苦手)ごめんよ!ハニー。
いやいや、それより、全部聴いていたら睡眠時間が無くなる。(既に25時だ)
仕方ない。そろそろ眠るか。(つくづく年を取ったと自嘲)
おや酒みなさい。
- 17.3.8 紙エプロン
-
知っている方も多いだろうが、知らない人は全く知らない。
なのに、あえて告知する必要も無いとは思うのだが・・・。
私は食べるのが下手だ。
え?意味不明?
つまり、食べ方が汚いのだ。
わが家では、私のテーブルがいちばん汚れているし(息子達が小さかった時からだ)、生徒達に配ったおやつを私も頂くことがあるのだが、たいてい私の服は粉だらけになる。
外で食事をしても、後日何らかの染みが発見されることが多い。
だ・か・ら。
紙エプロンを供してくれる店は、ありがたい。
焼き肉屋やラーメン屋では、欠かせないアイテムだ。
当然、必ずお願いをする。
とあるラーメン屋では、最近、何も言わなくても紙エプロンがスッと出てくるようになった。
これって、喜んでも良いので酒よね。
- 17.3.9 何しに来たの?
-
有り難いことだ。私のところのような個人塾にも、学校の先生が訪ねて来て下さる。
連日、各学校の先生方にお目にかかって、色々なことを教えて頂いている。
けど・・・。
今日お越し下さった先生には、正直???が20個位ついた。
一体何しに来られたのだろう?
まあ、若い方だったから仕方ないのかも知れないが、こちらの質問には「分かりません」の連発。
挙げ句は、持参して下さった入試問題には誰かが解いた跡があった。
悪意ではないにしろ、言語道断。
早々にお引き取り頂いた。
一度抱いた不信感はそう簡単にはぬぐえない。
立場が逆になることも十分にあり得る。
他山の石とさせてもらおう。
- 17.3.10 時間割
-
春期講習の時間割を作成した。
やっとできた。と思ったら作り直しで、結構時間がかかってしまった。
例年は講習会前に行っている『たこ焼きパーティ』を、今年は講習会中に行う。
さて、どうなることか。
やるべき事がたまりすぎだ。
のんびり日記を書いているときではない。
カッパちゃん。ふぁいと〜!お〜!
- 17.3.11 やること・なすこと・できること
-
『小欲知足』の意味がようやく分かりかけてきた。
自分が何をすべきか、そんなことを悩む必要は無い。出来ることをやれば良いのだ。
もちろん、大したことは出来ない。だから、出来ることをやれば良いのだ。
やったことしか実らない。
何もせずに多くを望むのは愚の極み。
出来ることから精一杯。それしか出来ないのだからね。
- 17.3.12 デート
-
「今日は息子とデートやねん」
私が嬉しそうに言うと、
「デートというのはおかしいと思います」と、一人の生徒に突っ込まれた。
「何言うてんねん。デートというのは、人と人が時間や場所を約束して会うことを言うねんで。おまえ、何かやらしいこと考えたやろ」
と返すと、その生徒、辞書まで引いて反論してきた。
「ほら、ここに。『デート=男女が時間と場所を約束して会うこと』とありますよ」
「あかんな〜。その辞書。間違いやで。
そもそも、宇宙人と遭遇しようかという時代に、男や女、オカマやオナベなんかに拘るのはおかしいで」
「ハゲはどうなんですか」と、要らん突っ込みまで入ってしまったので、話はそこで終わった。
しかし、広辞苑によると・・・。
『デート=日時と場所を定めて異性と会うこと。またその約束』とあるではないか。
が〜ん!私の方が間違っていたのね。
まあ、いいや。とにかく今日はデートの日なのだから。
- 17.3.13 親
-
昨日のデート。
最愛の息子と過ごす時間は最高だ。
料理も酒も美味しさ2倍。いや、楽しさ100倍!と、なるはずだった。
しかし、途中から何か怪しい雲行きに。
急遽、息子の彼女と会うことになったからだ。
「近くまで来てるけど、良かったら会う?」
え?そんなことは予定には入っていなかったぞ。けど、断る理由も見当たらない。
どんな子だろうかという、興味もあったし、
「いいよ。じゃあ、会おうか」となったのだ。
場所を移動して、さてご対面。
身構えて待ったが、現れたのはいたって普通の女の子。
悪い印象ではない。
が、しかし。諸手を挙げて応援できない自分がいた。
彼女に文句があるわけではない。けど、上手くは言えないが、敢えて言えば何となくかな。
これは、親の嫉妬なのか?
息子の幸せを願う気持ちに偽りはない。
本人が気に入った子ならばそれで良いのだ。
う〜ん。けど、もう少し冷静になって、改めて判断したいと思う。
- 17.3.14 悩むな〜
-
答えの見つからない事で悩み続けるのは愚かだ。
それは分かっているけれど・・・。
それでも悩むのが人間だ。
大事なことは相手の立場に立って考えること。
自分の感情なんてどうでも良い。
ただ、それでもね。
なんて、悩んでいたら、この日記が滞っていた。
3日間もご無沙汰なんて。
いかん。このままじゃ、フェードアウトしてしまう。
取りあえず、悩み事は一旦中断。休止モードに入ろうか。
- 17.3.15 崩壊
-
私の中で、大切な物が音をたてて崩れていった。
所詮、私はただの道具にすぎない。
都合の良い時には「よろしくお願いします」と言ってくる人も、ちょっとのことで簡単に離れてしまう。
そのことは十分承知しているつもりだったが、それでも納得できない。
私が築き上げてきたと思っていた信頼関係。
しかし、そんなものは存在していなかったのだ。
単なる私の思い違い。いや、これも思い上がりなのか。
一度断ち切られた縁は、二度と修復できない。
仕方が無いと諦めるしかないだろう。
とにかく、私はウソが大嫌いだ。ウソを吐かれるのも嫌だし、吐くのはもっと嫌だ。
しばらくは心を閉ざして大人しくしておこう。
- 17.3.16 怪しい
-
気分が晴れない。
やるべき仕事は山積みなれど、一向に捗らない。
そんな時は気分転換じゃ!と、散髪に出かけた。
しかし、いきなり後悔。
もう少し早く行っておくべきだった。
鏡の中には、しょぼくれたオッサンが暗い表情で写っていた。
ママさんは「先生。痩せはったね」と言ってくれたが、何のことはない。疲れて、精気を失ない、やつれただけなのだ。
せめて、昨日の全体保護者会の前に行くべきだった。
しかも、この時期は、卒業生達もよく訪ねてくれる。
昨日も、ある卒業生と(その保護者までが)進路決定の報告に来てくれた。
先ほど送られてきた一緒に写った写真の私。実にショボい顔をしていた。残念、無念、又来年。撮り直しをお願いしたいくらいだ。
それでも、少しは気が晴れた。(ほんの少しだけだけど、見た目は一応マシになったしね)
さて、お仕事再開とPCに向かったのだが・・・。
変なメールが届いていた。
FACEBOOKからだ。こんにちは、般若 尚之さん
その時刻に、私は散髪屋さんにいた。
3月16日 14:10にWindows 7用Chromeを使用してアカウントへのログインの試行があったようです。アカウントは安全ですが、このログインを試行したのが利用者本人であることの確認にご協力ください。
これが他の誰かによるものであると思われる場合は、Facebookにログインしてアカウントの安全を確保するためのステップを完了してください。
よろしくお願いいたします。 Facebookチーム
明らかに私ではない誰かの仕業だ。ログインの場所は関東となっている。
カード不正利用の嫌な思い出が蘇る。アカウント乗っ取りでなりすましをされたこともあったしね。
早速、パスワードを変更した。むっちゃ長いものにしたので、自分でも覚えていられるか不安。
それにしても、鬱陶しい奴が居るもんだ。いい加減にしろよ!
- 17.3.17 御礼とご報告
-
ありがとうございました。
多くの方の暖かいお心に、感謝の気持ちしかありません。
教え子から、連絡が来た。
ファブリー病患者会でワークショップを開催できることが決定しました。本当にありがとうございました。
とね。
教え子から相談を受けたのは、ほぼ一月前。
何とかしてあげたいが、私一人では何もできない。
一体、どうすりゃいいんだ?
そうだ。同級生達に縋ろう。
真っ先に思いついたのは、同窓生のネットワークだった。
彼らの多くは各界で活躍している者ばかり。所謂、成功者たちだ。
言っちゃなんだが、多少の余裕はあるだろう。快くとは言わないまでも、ある程度は協力してもらえるのでは・・・。
そう考えたのだが、甘かった。
なんせ、同窓の中でもひときわ異色な生き方をしてきた私。しかも、高校時代はとんでもなかった。
そんな奴の虫の良い願いに応えてくれるほど、彼らもお人好しではない。
特に、(淡い期待を抱いていたから余計に失望したのだが)お医者さま方の反応が乏しかった。
おそらく、この類いの「たかりもどきの寄付」は後を絶たないのであろう。
それでも、数人が応じてくれた。(もちろんお医者さんも何人かいた)
「明日はわが身ですから」と、真っ先に手を上げてくれたのは、私ごときがおいそれとは口をきけないような政府要人のおえらい様。
在校時代にはほとんど話をした記憶のない人からの申し出もあり、正直驚いたが、それでも嬉しさが勝った。
ありがとうございます。ご厚意はけして忘れません。
facebookの反響の方が大きかった。
昔の教え子や友人、HOPESの卒業生から協力の申し出を受けた。
しかし、それでもまだ全然足りない。
己の無力を嘆きつつも、何とかしたい、してあげたい。その気持ちを抑えきれず、ついに卑怯な手段に出てしまった。
善良な人たち(そう、保護者の方々)の好意に甘えたのだ。
「あくまでも個人としての対応でお願いします」と言いながらも、ややもすれば強制的ともとられかねない。
虫の良い願いではあることは十分承知の上で、この日記に書かせてもらった。
何人かの保護者の方が名乗り出て下さった。
ありがとうございました。本当に感謝致します。受けたご恩は忘れません。
生徒を通じてという形にはなりますが、精一杯指導に努め、恩返しをさせていただきたく存じます。
ファブリー病。全く知らない病気だった。
教え子の活動が、その病に苦しむ人たちの希望の光になることを願っている。
- 17.3.18 鉛筆のルーツ
-
昨夜、帰宅後に偶々見たTV番組が面白かった。
もちろん初めて見るものだ。(そもそも24:00以降にTVなんて見ていられない)
お笑い芸人が出演していたし、深夜枠の番組なので、どうせ大したことはないだろうと、見るとはなしに眺めていたのだが、いつの間にか目が離せなくなっていた。
どうやら、いろいろなルーツを探る企画の番組のようで、その回は鉛筆を取り上げていた。
身近なアイテムだったせいか、引き込まれてしまった。
鉛筆が黒鉛からできていることは知っていたが、鉛筆の誕生から現在の姿に至るまでの経緯や、鉛筆にまつわる歴史など知らないことばかり。
例えば、黒鉛を初めて見つけたのがイギリスの羊飼いで、英国は鉛筆の発明のおかげで莫大な利益を上げ、世界の中心的存在にのぼりつめたとか、ナポレオンも鉛筆の利権の恩恵に与っていたとか。
さらには、ベートーベンやゴッホまで登場するのだから、驚きの連続だった。
しかもこの番組。ルーツを探りにわざわざ現地まで出かけるという念の入れよう。今回だけでもイギリス・フランス・ドイツと回っているのだから、恐れ入る。
一体何考えているのと疑いたくなる。番組制作のことはよく知らないが、深夜枠の番組にしては豪華すぎるのではないか。
けど、気に入った。
あまり機会はないかも知れないが、また見てみたいと思う。
(世界ルーツ探検隊という番組で酒。少し調べたら、今回私が見たのはパイロット版で、5月より毎週月曜日19:00〜放送されるそうだ。
道理で贅沢なわけだ)
- 17.3.19 春の憂鬱
-
「春の憂鬱」。そんな名の小説なかったっけ。
記憶違いかそれとも勘違いか?少し調べてみたけど、見つけられなかった。
いや、小説の話がしたいわけじゃない。
憂鬱なのだ。ここんところ毎日が・・・。
小説を探しているついでに覗いたサイトには、春は精神的なバランスが崩れやすい時期だとあった。気温が不安定な事が原因だそうだ。
そうかな〜。私には当てはまらないかも。
私の場合は、まわりのぬるさが苛立つ原因なのだ。
そもそも、私は春があまり好きではない。若い頃は大嫌いだった。
さすがに、この年になっていつまでも尖ってはいられないから、少し緩和されたが、ぴりっとしないこの季節。妙にかんに障るのだ。
生徒達にも緊張感がなくなるしね。
あ〜あ。嫌だな〜。あまのじゃくみたいなこの私の性格。
この日記も書いていて楽しくないし(当然、読んでいる方も面白くないわな)、そろそろ潮時かもね。
- 17.3.20 審判
-
身勝手な事をぼやいている場合じゃなかった。
周りがどうであれ、私は常に緊張しておかねばならないのだ。
塾長が忙しいのは当たり前。個人経営者が楽な方がおかしいのだ。
甘えていてはいけない。
いつも好き勝手な事を言ったり書いたりしているが、皆が皆、好意的に受け止めてくれているとは限らない。
むしろ、絶えず厳しい視線の下に立たされていると考えていた方が良い。
一挙手一投足に、毎回、審判を受けているようなものだ。
たった一言で壊れてしまうほどの薄っぺらい繋がりだとは思いたくないが、人の気持ちなんて分からない。
そもそも、永遠の信頼関係なんてものは存在しないのだからね。
ある方が教えて下さった言葉を思い出した。
『謙虚な緊張感』。忘れてはならない。
さあ、仕事に戻ろうか。
- 17.3.21 地上300m
-
「ひょえ〜!高い!」思わず叫んでしまった。
ただ、夜景は素晴らしかった。
一体どうして、私はこんな所にいるのだ。
自分が高所恐怖症だということを忘れていたわけじゃない。
ただ、近場で手軽な非日常を味わうには、ここしか思いつかなかったのだ。
駅で見かけた、プロジェクションマッピングのポスター。
場所はハルカス展望台。値段も手頃だ。行きたいなと少し前から思っていたが、なかなか機会が見つからない。
期間は今月いっぱい。やっぱり無理かと半ば諦めていたが、たまたま個別授業もなくて、ぽっかり時間が空いた。
春期講習の前日で、かつ仕事は山積みなれど、まあ良いかとばかり出かけた。もちろんwithハニーだ。
ハルカスは16階までなら何度か昇ったことがある。待てよ。そうだ!57階のレストランにも行ったっけ。
その時も震え上がったが、今回はなんせ地上300mだ。
窓ぎわに近寄る気すらしない。と言えば格好良いが、正直、足が竦んで近寄れなかったのだ。
周りはアジアからの観光客ばかりなれど、そんなの気にしない。ハニーも喜んでいたしね。
時刻が遅かったためか、星のプロジェクションマッピングは見られなかった。
それでも十分満足。初めて見る映像に興奮した。写真は上手く撮れなかったけどね。
フロアーを何周かしているうちに、高さにも次第に慣れてきた。
感覚が麻痺してきたのだろう。窓ぎわまで行って下を見下ろす勇気まで。(けど、やっぱり怖い)
夜景を十分楽しんだ後は、いつもの居酒屋へ。
安くて美味しいから大抵待たされるのだが、幸い、待ち時間なしで、席に着くことができた。やっぱり満員だったけどね。
すっかりできあがって、ご機嫌で帰宅。
さあ、講習会。気合い入れていくぜ!
- 17.3.22 慣れ
-
慣れることは悪いことじゃない。狎れるのは良くないけどね。
ただ、私は慣れるまでに時間がかかる。
昨夜は高さに慣れるまで30分。
2017年にも慣れてきた。日付記入欄ってあるじゃない。最近まで2017と書くのに違和感があったが、ようやくそれも薄れてきた。
理科の教材作成にもやっと慣れてきた。まだまだ時間はかかっているが、何とか1日1本のペースで作れるようになってきた。(1年かかったことになる)
ただ、油断は大敵。
慣れてきた頃がいちばん危険なのだ。
気を引き締めていこう。
- 17.3.23 てんてこまい
-
今の若者は知らないかな〜。
『てんてこまい』の意味なんてさ。
「忙しくてあわただしく立ち働くこと」なのだけど、語源は神楽から来ているらしいね。
今日の私は正にそれ。
午前中は楽だった。個別の授業が1つあっただけだからね。
まあ、細々とした雑事や電話応対などはあったが、合間を縫って教材作成に勤しんだ。
(しかし授業開始までに完成を目論むも、結局間に合わず。無念じゃ)
今日は2学年の平行授業。もちろん授業は講師の方にもお願いしているが、スタッフは私一人。
生徒の対応(復習テストの答案返却まであった)及び、保護者への応対(ちょっと突っ慳貪だったかな?反省!)、加えて欠席者のためのビデオ作成など、実際目が回る忙しさだった。
食事なんて取っている時間は無いのは当然としても、トイレも危なかった。
折角、卒業生が受験結果報告に来てくれたのに、ろくに話もできず終い。(ごめんね。Fくん)
やっと先ほど居残りの生徒を駅まで送り、一息ついたところ。
掃除をして、片付けなども一応完了。
実は、のんびり日記などを書いている余裕はないのだが、少しだけ自己満足に浸らせてもらおう。
よくやったぞカッパちゃん。なんてね。
まあ、楽しい授業ばかりだったし、疲労感より充実感がはるかに勝っているから、嬉しい1日だったけどね。
さあ、終電までもう一頑張りだ。
- 17.3.24 WBC
-
WBC。熱狂していたわけではないが、結構気にはなっていた。
残念な結果には終わったが、あれで十分なのではないか。私はそう思う。
私ごときが偉そうには言うことではないが、日本人てさ、少し異常に盛り上がるところがあるじゃない。国を背負ってとか、国民のためにとかさ。
けど、少し違うと思うのよね。オリンピックなんて特におかしいよね。
もっと気楽でも良いのではないで酒か。
プロ野球にしても、選手達はよく、チームのためにとかファンの皆様のどうのこうのって良く言うけど、ウソで酒よね。
自分のためにやっているのを誤魔化す必要無いじゃない。
そもそも勝負に勝ち負けはつきもの。
なのに、勝者が絶対に正という考えは、私は間違っていると思う。ときとして、敗者は悪にすらなってしまう。
勝ちも負けも全て受け容れてこそ、戦いは美しいのだ。高校野球なんて正に負けの美学じゃないで酒か。
勝ちに拘るのも大切かも知れないが、それだけ(結果だけ)で判断したらスポーツなんてつまらないものになってしまうぞ。
素晴らしいプレイこそ賞賛されるべきで、結果が全てではない。(今大会でも無敗のチームはいないのだからさ)
まあ、そうは言っても、勝ち負けはやはり気にはなるけどね。
- 17.3.25 パーティ
-
いつもは昼間に行っている卒業記念パーティ。今年は訳あって夕方開催となった。
この日だけは神聖なる教室も酒場と化す。
ビールにワインに日本酒と一応準備は万端。いやいや、今回はお子ちゃまビールも用意したぞ。
定刻の19:00。ようやく全員集合。さあ、乾杯じゃ!
今回は特別ゲストがいる。彼のおかげで、場が盛り上がる、盛り上がる。
保護者の方にもゲームに参加してもらい、楽しい時間が続いた。
その間もひたすら飲み続けるカッパちゃん。
でも大丈夫。最近は酒量がめっきり落ちた。そのせいか、己の限界は心得ている。
素敵な生徒達と過ごした素晴らしい時間。
この何年かを思い出しながら、しみじみと呑んでいた。
喜びと少しの寂しさに浸りながらね。そう、正に『乾杯』の世界だ。
ところが、生徒達の語る思い出話ときたら、どいつもこいつも、私が恐かったとぬかしやがる。いや失礼、言うではないか。
おいおい、冗談じゃ無いぞ。これほど優しい人間を私は他には知らない。
なんてね。
まあ仕方ないかな。彼らが私の気持ちに気がつくのはまだまだ先のことだ。けど、果たしてそのとき私はこの世にいるだろうか。
パーティの写真はできるだけ早くUPしたいと思う。
けど、少し待っていただきたい。
この春休み中に何とかできれば良いので酒が・・・。
- 17.3.26 ささやかな
-
講習会中のささやかな喜び。
それは、早く帰宅できる日があること。
もちろんオフなんて1日も無い。おまけに毎日朝一から出勤だ。
それでも、たまには早く帰れる日がある。20:00に家に居られるなんて夢みたいだ。
早く帰れば、ハニーと食事が出来る。一緒に鍋を食べることだって可能だ。
さらに嬉しいことには、たくさん眠れる。
もう、最高で酒ね。
毎日が講習会でも良いぞ!
なんて、ウソで酒が・・・。
- 17.3.27 作り直し
-
5年生の理科が化学分野に入った。
講師の方から化学分野が弱いと指摘を受け、早めに一度化学の知識を入れておいた方が楽ですよと、アドバイスを頂いたからだ。
しかし何を隠そうこの私、力学や化学の計算問題は得意なれど、物質の特性や反応に関しては、正直申してさっぱり。中高時代に避け続けてきた報いが今になって出てきた。
まあ、もっと苦手だった生物も何とか教えられるレベルまで来られたんだ。化学だってがんばれば何とかなるはずじゃ。
気を取り直し、教材作成に取りかかった。
それでもやたら時間がかかる。一つ一つを調べながらだから当然か。
最近は大分慣れてきたはずだが、今回は3日もかかってしまった。久し振りだ。まあ、講習会中だし授業も多いから仕方ないさ、と、自分を慰めるカッパちゃん。
ようやく完成。我ながら良い出来じゃ!と、自己満足。
となると、見せびらかしたくなる愚か者。いや、本音を言えば、褒めてもらいたかったのだ。
早速、できたての教材を講師の方にお見せした。
お褒めの言葉を期待しつつ、評価を待つ私。ドキドキ!
けど、甘かった。
「ここにたくさんの気体の名前が出ていますが、それに関する授業は既に行われているのですか?」
「え?!気体?だって、今回のテーマは水溶液で酒よ」と、言いかけたが、思い留まった。
「例えば、気体が溶けている水溶液。その性質を言うならば、もとの気体の性質を知らないことには・・・」
「成る程。その通りで酒ね」
「いきなり、未知のものを並べられても生徒達は理解できませんよ」
「仰るとおりで御座いま酒」
が〜ん。一から作り直しだ。
カリキュラムも見直さなければ。
けど、教えていただいて良かった。
危うく、生徒達に遠回りをさせるところだった。
幸い、明日使用する教材ではない。時間はあるさ。さあ、がんばれ!
作り直した教材を、改めてお見せする。
今度は「まあ、これなら良いでしょ」と最低ランクの及第点は頂いた。
取りあえずホッとしたが、まだまだ勉強不足だ。
もっともっと励まねば。
- 17.3.28 アホロートル
-
アホロートル。みなさんはご存知で酒たか?
ボケたじいさんのことではないで酒よ。もちろん私のことでもね。
理科の話が続くが、両生類について調べていたら、こいつと出会った。
それにしてもすごい名前だ。
一体何者かと思ったら、意外や意外「ウーパールーパー」のことだった。これなら知っている。
幼生のままで大人になってしまう変わったサンショウウオ。メキシコサラマンダーとも言うらしい。
「それがどないしたん?」
何て言わないでね。
ちょっと嬉しくなっただけで酒。
はい、仕事に戻りま酒。
- 17.3.29 開花
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開花といっても、桜ではない。近所のモクレンが開き始めたのだ。
白木蓮というらしい。数日前から蕾が膨らみ始め、昨日ついに開花した。
嬉しくなって、思わず、パチリ。
出勤途中の慌ただしい中で撮影したものだから、ボケてるけどね。(はい、言い訳で酒)
春はもうそこまで来てるのね。
桜の開花ももうすぐかな?
- 17.3.30 下克上受験
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やっと見終えた。
なかなか良い話だった。
実話らしいから、共感できる。ただのドラマなら鼻白むとこだが。
方法に関しては疑問符がつくが、受験に対する親子の思い。これは本物だ。
私もその思いを預かる身。他人事ではない。
努力が全て報われるとは限らない。けど、努力は人を裏切らない。
そして、人を信じる気持ちもね。
頑張れ、みんな。
けど、勘違いするなよ。
たまに頑張る事を努力とは言わないんだぞ。
君たちはいま、本当に努力しているか?!
見終わった直後だけに、少々ヒートアップしてるカッパちゃんで酒た。
- 17.3.31 食
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食に関する思い(と言うほどではないが、イメージ)は、以前にも書いた。
はて、いつだったかと、改めて自分の駄文の数々を読み返してみたら、結構多かった。
美味いものを食べた。珍しいものを食べた。美味い酒を呑んだ。いっぱい食べて、いっぱい呑めて幸せだった。
日記の3分の1近くに、そんなことが書かれている。つくづく、己の小市民ぶりを感じる。
しかし最近、食に対する欲望?が、少し減ってきたように感じる。
そりゃ、不味いものより美味いものを食べたい。同じ時間を使うなら、つまらない相手と食べるより楽しい仲間と過ごしたい。
当然の願いだ。
けど、食べた後、呑んだ後のことを考えると、あれ?同じじゃないかと、思えるようになったのだ。
わざわざ遠くまで出かけて、美味しいものを食べなくても、しかも高いお金まで払ってさ。ってね。
きっと、けち臭い奴だと思われるだろう。
私自身でもそう思う。
しかし、今の正直な気持ちなのだから仕方ない。
この気持ちが一時的な感情であることを願おう。