- 11.1.1 孤独
-
長男とハニーは除夜の鐘を突きに出かけた。
次男は自習室で年越しをすると言っていた。
何と言うことだ。帰宅したら誰もいなかった。
大晦日の晩に一人で酒を呑んでいる私。
紅白では知らない人ばかり歌っていた。
小林幸子の衣装だけ見て、テレビを消した。
あ〜。寂しいな〜。
私も初詣に行けば良かったか。
けど、あの寒さ。謎の頭痛に悩まされていた私に出かける勇気はなかった。
0:00。年が変わった。
小さく呟く「おめでとう」
誰も返事はしない。(当たり前?)
ため息とともに布団に潜り込んだ。
いつの間にか眠ってしまったようだ。
2:00頃ハニー達が帰ってきた。
けど、起きる気力はなかった。
9:00。次男帰宅。
やっと家族が揃った。
お雑煮を味わいながら、幸せをかみしめる。
「今年もヨロシクね」
良い年になることを願うばかりだ。
- 11.1.2 年賀状
-
正月の楽しみは何と言っても年賀状。
今年もたくさん頂いた。
教え子達がどんどんパパになっていく。
あれ?1人増えてない?
そうなんだよな。みんな立派になっちゃって。しっかり家庭を築いている。
がんばれ〜!と届かぬ声援を贈っている年取ったカッパちゃんで酒た。
- 11.1.3 不便
-
帰省中の長男と毎日楽しく呑んでま酒。いや〜幸せ幸せ。
ところが彼の携帯・・・。
夏に会ったときも大概ひどい状態だったが、さらに凄くなっていた。
液晶部分が回転するタイプのはずだが、きれいに裏返らない。斜めに傾いているし、あちこち傷だらけだ。
よ〜し!携帯ショップへ行こう。
正月だというのに、店は開いていた。(働き者で酒ね〜)
しかも、大変混んでいた。
「何でじゃ!閑人どもめ!!」(おめ〜もだろって?!こりゃまた失礼)
待つこと1時間余。ようやく私達の番になった。
店員は3人。1人は見かけない顔の新人さん。(結構、年は行ってそうだが)
もう1人はイケイケっぽいねーちゃん。(言葉づかいなんてひどいもんだ。「それでね〜」「そうそうこっちの方がでかいでしょ!」等々)嫌いじゃないけど、できれば遠慮したい。
最後は店長さん。いつも大変愛想が良い。(由紀恵様グッズは全て彼からのプレゼント)
ラッキーなことに、店長さんが応対してくれた。
今回説明を聞きたいのは、スマートフォンについて。予てから気になっていた。
「エライ人気のようだけど、一体どこが良いのか?悪いのか?」
と、店長さんに尋ねると、待ってましたとばかりの笑顔。
「良い所いっぱいあります。(両手を広げて)けど、アカン所もあります。(広がった手が4分の1に縮まった)」
熱心に説明して下さったが、私には今一つ二つピンと来ない。
とりあえず、スマートフォンなるものが電話もできるんだという事は理解できた。
結論から言うと、息子の携帯はスマートフォンに変身する予定となった。
予定というのは、現在在庫切れで、納期は1月後だとか。
どうせなら、その頃に登場するはずの新しい物にしようかと相成ったのだ。
ついでにと、私の携帯を見せたのがいけなかった。
大した故障じゃないが、最近液晶画面に謎の縦線が現れるようになったのだ。
店長さん曰く「修理に出しましょ。まだ4ヶ月は保証期間ですよ」
2週間前後で直りますよと言われ、ほいほいと頼んでしまった。
馬鹿で酒ね〜。その頃が一年で一番携帯を使うのに。
代替機を借りたが、慣れないせいか使い勝手が悪い悪い。
はっきり言って、むっちゃ不便。
電話もしにくいし、メ−ルの仕方もわからない。
しばらく悩まされそうだ。
ま、これも自業自得かな。
- 11.1.4 合格祈願
-
「先生。お久しぶりどすな〜。今年はお顔が見えませんなぁ〜って、昨日話していたたところですねん」
いきなり住職に言われてしまった。
「え?毎年4日ですやん」
「そうでしたかいな〜。くしゃみしはりませんでしたか?」
これだけ覚えて下さっているのも、毎年毎年無茶なお願いをしているから。
はい。今年もお願いしてきましたよ。
神様。怒らんといて下さいや。
今回も、無理難題で酒。
それでも、どうぞよろしくお願いいたしま酒。
いやいや、これでは不謹慎で酒ね。
どうぞよろしくお願いいたします。
何故かここ数年、好天に恵まれている。
今年は、長男のお礼参り、次男のお願いもさせて頂いた。
今年も賽銭がはじかれた。え〜?何でじゃ!って深く追及はすまい。
おみくじは末吉さん。今年は自重しろということらしい。(←無理!)
はい、ココ問題で酒!ココは一体どこでしょう?って、写真見ればバレバレで酒ね。
皆様におかれましても、良い一年になりま酒ように!
- 11.1.5 激励会
-
入試激励会たった今終了。
もう、本当に頼りない子どもたち。
激励の途中で叱られるなんて、前代未聞だ。
最後は少し引き締まったようだが、はたしてどれほど気持ちが伝わっただろうか?
さて、今からミニ新年会。
はい、ほどほどにしときま酒。
- 11.1.6 お土産
-
「はい、先生。これ!」
はにかみながら差し出す子もいれば、どんなもんだいと突きつけるように渡してくれる子もいる。
年末や正月の旅行のお土産だ。近場から海外までさまざまだ。
嬉しいじゃないか。ただでさえ荷物が多くて大変だったろうに、わざわざ私達にまで気遣って下さるなんて。
頂いたものはもちろん独り占めだ。ってちゃいますがな。
生徒達に配ってみんなでいただく。「おいしいね〜!」って言い合って。
しばらくはおやつに困らなくてすみそうだ。多謝!
そういえば、いたな〜。昔の生徒に。
私の顔を見るなり、目を輝かせて毎回訊いてきたっけ。
「今日のおやつはなんでしゅか?」
彼も今年で二十歳か。元気にしているだろうか?
- 11.1.7 応援初日
-
今年も早くも1週間。早いな〜。何て言いながら今年も終わるのだろうか?
本日から、県外入試が本格的にスタートした。
(実は既に始まっており、私の生徒は5日が初日だった。けど、応援には行かず)
今日、明日、明後日、この3日間で塾生全員が本番の入学試験を体験する。
いつもは暢気な彼らも、流石に今日は少し緊張気味だった。
でも、それでいいんだ、それで。目一杯緊張して、失敗すればいいんだ。
けっして意地悪ではないぞ。
その失敗が次に活きるはずだ。いや、そのための経験なのだ。
激励会でも言ったように、人は持っているもの以上の力は出せない。
これまた、力もないくせに高望みするなという意地悪な意味ではない。
持っている力以上は望めないのだから、持っている力を出し切るしかないのだ。
ところが、いくら頭で分かっていても所詮は子ども。
実際に経験してみなければ分からないことは、(入試に限らず)いくらでもある。
そのために大切なのは平常心。
いかに早く自分を取り戻せるか。緊張という呪縛を解き、集中した状態に入ることができるかが勝負の分かれ目となるのだ。
きっと良い経験になっただろう。
そして、くたくたになったはずだ。
それもまた良い経験。来週は3日連続、4日連続の真剣勝負が待っている。
体調を整えてファイト〜!オ〜!
さて、私もそろそろ眠ろうか。しょぼくれた状態では、応援の意味がない。
- 11.1.8 忙中閑あり
-
今日は「勝負事の日」らしい。一か八かってことかい?
嫌いじゃないけど、入試がそれでは困る。
やはり、万全の準備をして臨ませたいものだ。
今日は6年の授業がないので、珍しく早く家に帰れた。
明日受験の生徒達全員に電話をし、しっかり疲れをとるようにと伝えた。
故障の直った携帯を受け取り(やっと不自由から解放される)、帰宅したのは20:00前。
昨日放映された「探偵ナイトスクープ」をビデオで見た。
2話目。戦地から妻に送った手紙(葉書)。
依頼者である息子が大事に保管していたのだが、流石に50年以上前の鉛筆書きでは文字がかすれて読めない。
辛うじて復元できる箇所を読むと、妻の身を案じつつも、生還できる日を信じて待て、と記してある。
依頼者が知りたいのは、自分の誕生を待たずして戦地で亡くなった父は、果たして母が(自分を)身籠もっていたことを知っていたのか、ということだった。
反則じゃろ、あれは。今年の初泣きとなってしまった。
けど、涙を流すと心が浄化される。
え、誰の言葉かだって?誰かそんなこと言っていなかったっけ???
さあ、そろそろ眠ろうか!って、帰宅してからまだ2時間?
ずいぶんのんびりとしたような気がしたけど・・・。
(それでも)皆の衆。あじゅ〜!
- 11.1.9 冬期終了
-
講習会が終わった。
今回は、「やっと終わった」という感じが全くしない。まだまだやり足らないように思える。
実際、6年生にはもっと時間が欲しい。
それに、5年生の授業が最近楽しくなってきたのに、何となく残念だ。
もちろん、平常授業に戻ってからも、5年生の授業はある。けど、講習会中の何となくゆったりした時間の流れ方も悪くないなと思うようになってきたのだ。(全員が宿題や復習をちゃんとしている事が、最低限の条件であるのは言うまでもないが)
まだまだ緊張が連続する6年生には申し訳ないが、私は一旦緩和モードに入らせてもらおう。
そう、全てはラスト1週間のために。
- 11.1.10 芳岡ひでき
-
今日はオフ。昨夜からの緩和モード続行中。
ハニーとお出かけランランラン。
と言っても、近くのデパートまでだが・・・。
世間は成人の日だったのね。着物姿のお嬢さん達を数人見かけた。
つくづく思う。子どもが息子達だけで良かった。
長男は今年で20才になる。成人式は来年だ。
その息子宛に、最近頻繁に振り袖のDMが届く。
そもそも振り袖を拵えてあげられる余裕なんてありゃしないが、一体どういう意図なのだろうか?
さて、今日のメインは芳岡ひでき氏の作品展。
明るい雰囲気の可愛らしいキャラクターの氏の絵。ご存じの方は多いのではないだろうか?
会場にはご本人も来ておられ、少しだけお話しさせてもらった。
奈良出身でいらっしゃるだけあって、作品のモチーフにも奈良がよく登場する。
私は初めて拝見するものばかりだったが、よほど嬉しそうに見ていたのだろうか?スタッフの方に声を掛けられた。
「芳岡の作品は初めてですか?」
「はい。私は知りませんでした」
「これらの作品には少しヒミツがありまして・・・」と教えて下さった。
彼女(もしかして芳岡先生の奥様?)の説明によると、作品には必ず時計とソックスがどこかに隠れているらしい。
時計は楽しい時間を意味し、ソックスはクリスマスプレゼントを入れる長靴下をイメージしているそうだ。
なるほどね。
そんなことを聞いたら、いい加減に眺めて済ます訳にはいかない。
一つ一つの作品を真剣に見ていくと、確かにある。どちらも明るさを演出するのに役立っていた。
簡単に見つけられるものもあったし、難しいものも多かった。
見つけられると嬉しくなるが、見つけられないとムキになる。
「あれ???」
どうしても、見つからない作品があった。(展示作品は全部で200以上は優にあっただろう)
その前で立ち止まり、ハニーと悩んでいたら、先程の彼女が近づいて来た。
「この作品は、芳岡がソックスを書き忘れたようです」
「え〜!そんなのありかよ!!」と思いつつも、笑うしかない。
他にも見つけられない作品が数点あったが、その都度彼女が謝りに来てくれた。(やっぱり奥さん?)
素敵な作品ばかりで、本音を言えば、欲しいなと思う作品も多かった。
けどね、高いんだこれが!ホンマ。原画だと最低でも3万円は下らない。100万円近いものもあった。版画でも1万円だ。
誤解のないように申し上げるが、けっして氏の作品にケチをつける気は毛頭無い。(←そりゃアンタは毛が無いだろってかい?!)
遊び心満載の作品には正直心を惹かれた。
カッパもあったし、柿の葉寿司なんてサイコ〜!
けどね、あんたそりゃ、やっぱり手が出ませんで(とほほ)!
ジグソーパズルは安かった(それでも4000円)が、気に入った作品がなかったのでパス。
氏は、とても気さくな方のようにお見受けした。
私が金持ちになれたら(きっと来世ではなれるはず)、ぜひまたその時にお会いしたいと思う。
- 11.1.11 安物
-
最近インターネットの買い物にはまっている。
わざわざ出かけずとも購入できるし、価格の比較が容易なので、街で買うより安く手に入るケースも多い。
ただし、それは実際見たことがある品物に限る。
安かろう、悪かろう。では意味がない。安い物と安物は違うのじゃ。
と反省しながら書いている。
例えば、私が今着ているYシャツは1枚600円もしない。
ネットで見つけ、「お!これは安い」と飛びついたのだが、届いた品物は・・・。
デザインは普通だったが、着心地最低。綿はたったの25%だ。
それに生地の薄いこと。下着が透けて見えるなんて、とってもセクシー。
それをなんと3枚も購入してしまった。
何故かって?だって、3枚1組だったんだもの。
食料品にも手を出した。
味も分からないのに、ついつい○○%オフの言葉に惹かれて。ポイント○倍だったしね。
文房具もたくさん購入した。
「それは構わないでしょ。だって必要なんだから」と仰るあなた。優しいのね。
違うので酒!必要以上に大量購入したので酒よ。
だって、○○円以上送料無料だったんだもの。
あ〜!もうお馬鹿!ポイントが付いたってせいぜい数十円なのに。馬鹿!馬鹿!馬鹿!
しばらくは大人しくしておこう。
- 11.1.12 文房具
-
今日も安物のシャツでがんばる呑ちゃん。
どうせ誰からも見られていないから平気さ。
注文していた文房具が届いた。流石はアスクル。本当に次の日に届いた。
ボールペン80本とボールペンの替え芯20本。修正テープが50個。
以前も書いたが、ボールペンの消費が激しい。
いや、正しい表現ではない。減りが著しいと改めよう。借りた物を平気で私物化する子の気持ちが分からない。
新しい物を買ったときや、注文した物が届いたときは、普通なら嬉しいはずだが、今回はそのときめきや喜びが全くなかった。
まあ、これだけ買っておけば、しばらくは保つだろう。
さあ、愚痴ってばかりいないで、早く家に帰ろう!
「美しい隣人」の由紀恵様が私を待っている。ビデオだけど
- 11.1.13 最終授業
-
今日は6年生の最終授業の日。
もうすぐ生徒達がやってくる。長い間通ってきてくれた彼らとも今日でお別れ。
毎日のように顔を見ていたのに、もう会えなくなるかと思うと、正直寂しい。
涙を見せずに無事授業が出来るだろうか?
厳しいことばかり要求してきたくせに、今さらという気がしないでもないが、彼らの未来を祈りたい。
- 11.1.14 先生失格
-
もっと温かく送り出してあげれば良かった。
「さあ、始めようか?今日で最後やね」
あれ?何かが目に入った。机の上にゴミが乗っている。
「おい、そのゴミ」と指摘するが、誰もが知らん顔。
誰かが洟をかんだティッシュだ。
「オ〜イ。誰やねん。捨てんかい」またもや全員無視。
私が捨てたが、何か怒りがこみ上げてきた。
授業開始前にはなかったのだから、誰かが放置したのは明らか。うっかり落としたのであるまい。明らかに机のまん中に置いてあった。それとも天から舞い降りたのか?地の底から涌いてきたのか?なのに誰も拾おうとも捨てようともしない。
受験生?そんなものどうでも良い。それ以前に、人間としておかしいやろ。
「誰やねん。誰が捨ててん」相変わらず、誰も何も言わない。
私もムキになってきた。
全く無関係の者もいただろう。いや、おそらくほぼ全員が「一体何言うてるねん」と思ったはずだ。確かに「どうでもいいやんか」のレベルだ。
けど、私はプッツンしてしまった。
「今日は本来最後の授業でしたが、中止にします」と、授業を放棄した。
あ〜あ、最悪。
誰か1人のことくらい無視すれば良かったのかも知れない。
けど、最後の最後まで自分勝手な奴らを認める気にはなれなかった。
30分以上の中断(その間自習)の後、授業は結局行ったが、1人1人に声を掛ける予定がそれどころではなくなった。
何とも後味の悪い最終授業だった。
彼らが未熟なのは仕方ない。けど、私も相当足りない。
帰宅後、やけ酒を呑みながら、「機関車先生」のビデオを観たが、自分の程度の低さに情けなくて涙が止まらなかった。
- 11.1.15 初日終了
-
疲れた〜!
殆ど何もしていない。
ただ、待っていただけなのに・・・。
そわそわそわそわ。全く落ち着かない。情けないが、頭も全然働かない。
仕方ないので、ぼんやりと教材の整理をしていた。気が付くと、時間だけが経っていた。
受験生達はもっともっと疲れただろう。
必死の思いで問題に向き合ったはずだ。
解けない問題に泣きそうになりながら、けど泣いて逃げ出す訳にはいかない。
歯を食いしばって堪えたんだよね。
よく頑張ったね。
今日はゆっくりお休み。そして明日またガンバレ!
私ももう寝る。お休みなさい。
- 11.1.16 悲喜こもごも
-
試験2日目。今日は寒かった。
けど、生徒達はがんばっている。
疲れも見せずに、元気に「行って来ま〜す!」。なんて健気な。
早くも結果が届き始めた。
正に悲喜こもごも。心休まらない日々はもうしばらく続くのだろう。
しかし、全てが終わった訳じゃない。
君たちが選んだ道だ。自分で決めたことじゃないか。
最後までしっかりやったらんかい。
泣くのも笑うのも全てが終わってからじゃ。
頑張れ!みんな。ファイト〜!オ〜!
- 11.1.17 感謝
-
あれから16年。
私に震災を語る資格はない。
大した被害にも遭っていないし、そもそもあの日私は酔っぱらって寝ていた。
ハニーが揺れる部屋の中で怯える息子達を抱いてくれていたおかげで、誰も怪我一つしないで助かった。
次の日、目覚めた私には信じられない現実が待っていた。
ニュースで映し出される街の様子。一体何が起きたのだ。俄には理解できなかった。
姉の家族は夙川に住んでいた。電話をしても通じず、その辺りは火災がひどいと報じられていたのでずいぶん心配したが、幸いみんな無事だった。(部屋はムチャクチャになってらしい)
実家の母は石灯籠がすっ飛んでいったと驚いていたが、大丈夫だった。
当時尼崎で入院していた父も、たまたま奈良に転院していて難を逃れた。
世間の惨状を目の当たりにしながら言うのは憚れたが、正直、本当にホットした。
実はちょうどその頃、別の悩みがあった。家族の生死に関わることだった。(父は病がもとでその3年後に亡くなったが)
その件も無事に解決し、おかげで今はみんな元気に過ごせている。
何て幸せなんだろう。
これを感謝せずに、一体何を語れるのか。
普段は不遜な私だが、この日ばかりは当時を思い出す。
- 11.1.18 気持ちは分かるけど
-
塾生の入試もほぼ終了。あと数校の試験を残すのみとなった。
あっという間の4日間だった。数年間の努力がこの数日間で結果として現れると思うとたまらなく切ないが、まあ仕方ないだろう。
結果を待つばかりとなった一人の生徒との電話。
「全部終わったね」
「はい」
「どうだった、この2年間」
「正直苦しかったです」
「そうか、辛かったか。お疲れさま。でもそれももうすぐ報われるな」
「はい」
「けど、これからも勉強は続くんやぞ」
「・・・」
「と言うより、これからが本当の勉強だぞ。前にも言っただろ」
「・・・」
いきなり声が聞こえなくなった。
「お〜い。どうした?聞こえてるか」
「・・・」
どうやら、まだ勉強が続くと言われ、へそを曲げたようだ。
自分では、これで遊べる。やっと(嫌な)勉強から解放されたと思っていたのだろう。
気持ちは分からぬでもないが・・・。
あ〜!私が彼らに伝えたかったことが全然通じていない。が〜ん。ショック!
でもまあ、こんなもんさ。
- 11.1.19 カード
-
世の中変わった。
現金を持たなくても買い物ができる。
ネットショッピングは当然その場の支払いはないし、街中でもカードさえあればたいてい購入可能だ。
これを便利になったと喜べばよいのか?それとも恐ろしい時代になったと憂えばよいのか?
どちらかと言えば旧い世代に属する私は、素直に受け容れることができない。
その場での支払いはなくても、ただではないのだから、当然お金は減っている。なのに、何か得した気分になるから怖いのだ。
金銭感覚が麻痺してしまうほど、やっかいなことはない。
紛失したらおおごとだし、できるだけクレジットカードは持たないことにしていた私だが、いつの間にか常時数枚所持しているようになってしまった。
クレジットカード以外にもカード類は多い。
ハニーなどお買い物のポイントカードだけで何枚持っていることか。
しかし、カードがなければ途端に困る。
定期がなければ、電車には乗れない。ピタパがあるじゃないかと言わないで、ピタパも定期入れに入れているのよ。
キャッシュカードがなければ、自分のお金でも引き出せない。
TSUTAYAのカードがなければ、ビデオは借りられない。
え?話がずれてきているって?
そうで酒。最近、それらを全部経験した私。
え?ただの馬鹿じゃん!いや〜ん。言わないで・・・。
カード云々のレベルではありませんで酒ね。ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
- 11.1.20 汗だく
-
昨日から一段と冷えこみがきつくなった。
今朝の入試応援は、山の上ということもあったが、正直寒かった。
けれど、呑ちゃんは汗だくなのだ!
何故?寒いからと走り回っていた訳じゃない。それじゃほんまもんのお馬鹿だ。
ヒントは、食べ物。
そう、辛さに弱いくせに辛い物大好きのカッパちゃん。
お昼にキムチクッパ、さらに夕方には麻婆豆腐を食べたのだ。
おかげで、ハンカチはズクズクになってしまった。
この寒空の下、汗を拭き拭き歩いている変な奴。それが私で酒。
合格の報告にみえた生徒と保護者も、頭から湯気を出している私を見て何と思っただろう?
きっと、きもいオッサンと思われたに違いない。ま、確かにそうだけどね。
ホント、胃が痛いと言うのに一体何してるんだろ。付ける薬がありましぇん。
- 11.1.21 やる気
-
今年度の入試終了。
おかげで今日はゆっくり眠れた。
やっと散髪にも行けた。まあ、生徒達は誰も気が付かなかったが。
ほっとする間もなく、新学年スタート。
生徒たちは元気だ。やる気が伝わってくる。
もちろん全てが順調な訳ではない。解決すべきことは山積みだ。
けれど、やる気が一番!元気があれば何でもできる!
彼らの意気込みに、大いに期待しよう。
みんなガンバレ!私も頑張る!ファイト〜!オ〜!
- 11.1.22 心配
-
巷ではインフルエンザが流行っているらしい。
いや、らしいなどと、暢気なことは言っていられない。
幸い、旧6年生達はだれも罹からず無事入試を終えることができたが、とうとう生徒の中で発症者が出た。
1人は低学年だが、もう1人は新6年生。
新6年生が心配だ。
ごほごほごほごほと咳をしている者が多い。
今回、感染が分かった子もひどい咳をしていた。
すぐにマスクをするようにと指示をしたが、正直申せば、発熱までしているのならば登塾は控えてもらいたい。
休んだらその分遅れるという焦りもあるのだろう。気持ちは分からないでもないが、まだ始まったばかり。無理をする必要はない。ゆっくり休養を取り、完全に治ってからまたがんばれば良いではないか。
そう言う私も、入試が終わるこの時期に体調を崩すことが多い。
十分注意しなければ・・・。
- 11.1.23 入試終了
-
20期生の入試が全て終了した。結果もすぐに出揃う。あとは追加合格の知らせを待つばかり。
今年も全員合格を達成できた。
ただ、私は残念でならない。
合格者の数字がどうのこうのと言うつもりは毛頭無い。
そもそも大手塾の合格者数争いなぞ興味はないし、どこかの中小塾のように合格者に他塾の生徒をカウントする破廉恥さも持ち合わせていない。
精一杯の努力が報われなかった者がいる。
誰よりもがんばってきたのに、本番では実力が発揮できなかった。それが現実よと言ってしまえばそれまでだが、割り切れない思いだ。
もちろん彼はこんな事で挫けるような子ではない。それはよく分かっている。
これ以上できないほどがんばったのだから、正々堂々胸を張って生きていけばよい。
たかだか中学入試。その結果で人間の値打ちが上がったり下がったりは絶対にしない。
一方では、努力が足りなかったと言わざるを得ない者もいる。
志を高く持つことは素晴らしいことだ。しかし、目標を実現するにはそれなりの覚悟と努力が必要。努力を怠り結果ばかりを望むのでは、虫が良いと言われても仕方ないだろう。
ただ、本人なりにはそれが精一杯だったのかも知れない。
私の指導が甘かったのか、それとも12才の少年少女に完璧を求めること自体、無理なのか。
今回の経験を通じて、彼らがさらなる成長をしてくれることを心から願っている。
- 11.1.24 お買い物
-
今日はお休み。嬉しいな。
けど、あれ?まだ、今年2回目だ。
卒業生に贈る記念品を求め、今年も行って来ました、箕面まで。
もちろん、ハニーと一緒よ。ランランラン♪
もう恒例になってしまった。今年で20年か。我ながらなかなかスゴイと思う。
ついでにノートも数百冊&文房具購入。
20万円で辛うじてお釣りが来たが、ちょっと買いすぎたかな?
今回は送りにせず(送料節約?)、自分で事務所まで運んだ。
はい、後悔しました。車で酒たが、それでもとっても重かった。
次回からはケチケチせずに送りま酒。って、本当は別の用事もあったのよ。
さて、今からドキドキの初体験が待っている。
え?何かって?
ふふふ。ヒ・ミ・ツ!
明日の日記をお楽しみに!
引っぱるほどのことではないので酒が、最近ネタ切れなので・・・。
ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
- 11.1.25 はじめての
-
「めんどくさいな〜。本当に熔けるんかいな?」
心の中でブツブツ言いながら、何故か私は台所に立っていた。
小鍋の中には、細かく裂かれたチーズが大量に入っている。それを木ベラでかき混ぜる私。
「おお!何となくさまになってきたぞ」次第にとろけてくる。
白ワインを沸騰させアルコール分を飛ばした(←勿体なくない?)ものを加える。
ベースの出来上がりだ。
さて、私は何をしていたのでしょう。もうお分かりでしょう?
そうで酒。「チーズフォンデュ」に挑戦していたのじゃ。
もちろん、料理が全く出来ない私の役目は、ベースを作るだけだ。
具はハニーが用意してくれた。私のリクエストで、不可解なものも含まれているが・・・。
基本的には、串カツの材料になるものなら何でもOKじゃないのかな?
「さあ、いっただきま〜酒!」
先ずは、スティックにホタテを突き刺す。
「う〜ん・・・」微妙な味だ。
まあ、何せ初めて食べる(店で食べたこともない)のだから、比較する基準がない。
細かいことは気にせず、次々と試してみる。
ブロッコリー、アスパラ、しめじ、プチトマト・・・。まあ野菜類はOKだ。
ウインナー、ささみ、エビ、ホタテ・・・。ホタテが少々生臭い。失敗かな。
ワインも少々きつすぎたようだ。
手軽に出来たし、なかなか美味。結構良いんじゃないの?
まあ、次回は少し具を考え直してみよう。
- 11.1.26 チーズフォンデュ2
-
5年生が進級し授業の曜日が変わったおかげで、水曜日の授業はたった2時間。まあ、それも今週限りだが・・・。
時間があるのは良いこと?だ。換気扇の掃除をし、教室のエアコンのフィルターまで洗った。
すっげ〜埃だったが、そのおかげで暖房の利きが良くなったように思える。気のせいか?
ところが、のんびりし過ぎたせいだろうか?大切な仕事を忘れていた。
気が付いたのは帰宅後。これぞ後の祭り。
さて、そんなこんなで帰宅の早かった呑ちゃん。
今日もチーズフォンデュに挑戦だ。
別にチーズフォンデュに、はまった訳ではない。
先日の具が余っていただけのことだ。
今回はベースを変えてみた。先日もチーズでは有名なメーカーだったが、今回もメジャー。
結論。○印の勝ち〜!
本日の発見その1。
チーズには油が結構含まれている。ピザと似たような油が浮いてきた。メーカーのせいか?
本日の発見その2。
チーズは割とお腹がふくれる。
空腹にお酒が沁みたのか?呑んだワインが美味しかったからか?
寅さんのビデオを観ているうちに眠たくなってきた。
と言う訳で、そろそろお休みなさい。
あ〜!駄文。小学生の作文以下じゃ。
- 11.1.27 映画評論家
-
私の一番嫌いな人種=○○評論家
自分じゃ何も出来ないくせに、偉そうな批評をたれている輩だ。
教育評論家なんて虫酸が走るわ。
今日は、私がその評論家になってみたいと思う。
この1週間に観た映画。何があるだろう。
「寅さん」「砂時計」「渋滞」「寅さん」あれ、邦画ばかりだ。
英語がダメな私は洋画が苦手。韓流も今一つ(二つ三つ)ピンと来ないので、自然とこうなる。
今回は、畏れ多くもあの名作「寅さん」シリーズについて語らせてもらおう。
予め断っておくが、作品のレベルがどうのこうのとか、俳優の演技がどうのこうのと言うつもりは全くない。
ストーリーについて文句を言うつもりもない。
ただ、40作近く観ていると気がついた(気になる)ことがある。
役者が使い回しなのだ。
前回まで駐在さんを演じていた俳優がある作品ではマドンナの恋人役になっていたり、女子大生役だった子が秘書になっていたり。
それはそれで面白いのだが、少々違和感を覚える。
さすがにレギュラー陣に変わりはない。いくらなんでも、さくらやおばちゃんがマドンナになったりはしないだろう。(TV版から映画ではあったらしい)
しかし、同じ女優が別のマドンナ役を演じるのは如何なものだろうか?
朝岡ルリ子のように同じ役で何度も登場するのは構わない。
けど、幼稚園の先生だったはずの栗原小巻が中学の先生になっている。もちろん全くの別人だ。
松坂慶子や竹下景子も別役で出ている。吉永小百合は同じ役だった。
観衆をなめているのか?それとも、10年以上も隔たりがあるのだし、まあいいじゃないかということなのか。
怒っている訳じゃないが、少々残念な気がする。
いや、待てよ。私の考えの方がおかしいのかも知れない。
「男はつらいよ」はシリーズとして完結している訳ではないし、一作一作が面白ければそれで良いのではないか。
もしかしたら、「007」のボンドガールにも同じ女優が別役で登場しているかもしれない。
やはり、この程度の知識じゃ、評論家にはなれそうにない。 - 11.1.28 お散歩
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今日は朝から説明会。時間があったので、その後、本屋へ。
問題集を購入したが、どうしてあんなに高いのだろう。
私の作った問題集に比べて量も少ないし、内容もバラバラだ。(私のが安すぎる?)
「文句を言うなら買わなきゃいいやん」と言われそうだが、確かにその通り。
今までなら見向きもしなかったレベルの本だ。
ところが、昨年から電話帳が発刊されなくなったので、新しい入試問題を目にするチャンスが激減した。
学校の説明会などで入手するにも限度がある。
仕方なく、最近の問題が掲載されているものに頼っている次第だ。
今年中にもう一冊問題集を出そうと思っている呑ちゃん。
その資料集めに困っているのよ。
2冊も買ったもんだから、いきなり貧乏になった。
昼食をとろうと、本屋の近くの店に入ろうとしたが、お金が足りない。
その時の所持金なんと839円。840円の定食に手が出せない。なんて情けない。
わざわざ銀行でお金をおろすのもシャクだし、ぶらぶらと歩いて安いカレー屋さんへ。
汗だくになり店を出る。
天気も良いし、教室まで歩こうか。最近あんまり歩いてなかったし、どうせなら少し遠回りをしてみよう。
吹き出す汗を拭いながら、寒空の下をてくてく歩くカッパちゃん。どう見ても変なオッサンだ。
ほら、向こうで誰か、こちらを見て笑っている。
「失礼なオバサンやな〜」と思いながらも、気にせず歩く。
どんどんその人に近づく。文句を言うつもりはないのよ。方向がそちらだったのよ。
その距離5m。まだ笑っている。
とうとう。声をかけられた。
「先生!お久しぶり〜」
「え?え?え?」狼狽える呑ちゃん。
なんと昔の教え子の保護者だった。
15年以上お会いしていなかったが、相変わらずお美しい。すぐに分かった。何てウソで酒ね。
しばらく立ち話。教え子達は立派に成人されているそうだが、「みんなまだ独身よ」と嘆かれていた。
教室のこんなに近くに住まわれているなんて全く知らなかった。
「たまには顔を出すようにお伝え下さい」と言って、その場を後にしたが、はてさて彼らは訪ねてきてくれるだろうか?
まあ、あてにせずに待っておこうか。
散歩のおかげで、すっかり元気になった呑ちゃんで酒た。
- 11.1.29 重松清
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またやっちまった。
「お!ネットで本も買えるんだ。ポイントは付くし、しかも送料無料」(しめしめ)
「何にしようかな〜。忙しくて本屋さんにも行ってないし、パッと思いつくほど詳しくないしな〜」
「そうだ、重松清にしよう。彼の作品なら何作か読んでいるし、嫌いじゃない」
検索してみる。
「へぇ〜!結構あるんだな。え〜い、これと、これ!ついでにこれも!」次々と買い物カゴに放りこんだ。
昨日、注文した本が届いた。
1冊を手にしたとき、ふと覚えた違和感。
「あれ?」
はじめましてと挨拶をしたら、向こうにへんな顔をされた時にも似た感覚だ。
今朝の電車で読んでみた。
「ビンゴ!」なんて喜んでいる場合じゃない。
やっぱりそうだった。読んだことがある。以前にも購入していたようだ。
『ビタミンF』う〜ん。効くな〜。心にも沁みるが、懐にも響いた。
今回獲得したポイント数5(=5円)。本の購入代金600円。
呑ちゃんはやっぱりお馬鹿で酒。
本日の教訓。
本は本屋で確認してから購入すべし!
- 11.1.30 痛い
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顔が痛い。冷たい風が突き刺さる。
指が痛い。いつの間にか紙で切ったようだ。
胃が痛い。空腹のせいか、精神的なものか?
頭が痛い。寝不足ではない。風邪引いたかも。
懐が痛い。金欠なのに出費ばかり。
心が痛い。信じるより疑ってしまう。己の狭量よ。
- 11.1.31 『RAILWAYS』
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オフだけど朝からお出かけ。もちろん、ハニーと一緒。お手々つないでランランラン。
用事終了。昼食でも取ろうかと上本町YUFURAに初めて足を運んだ。
エレベーターを降りると、ハニーが「ねえ、ほらほら」と前方を指さす。
あれ?どこかで見たことある兄ちゃんだ。
なんと教え子だった。スタッフとして働いていた頃は、長男をよく可愛がってくれたっけ。
「このビル設計したの僕ですねん」と言っていた。
既に事務所も構えているらしい。すげ〜すげ〜!
昨年、結婚したとも言っていた。
立派になった教え子と会うのは嬉しい。今度会うときはきっともっと成長しているだろう。
昼食に入った店はハズレ(生ビールを頼んだら発泡酒が出てきた)だったが、まあ彼に免じて?ドンマイ。
一旦帰宅。
映画『RAILWAYS』のビデオを観た。
正直、感動した。
本仮屋ユイカが可愛かったからではない。
仕事について改めて考えさせられた。
最近、つまらぬ事をぐちゃぐちゃ考えたり、経営面で悩んだりしていたが、やりたい仕事ができる。これ以上の幸せはないだろう。
反省とともに完全復活だ。御心配下さった方々、ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!もう大丈夫で酒。
さあ、今宵はミニ宴会。いや、謝恩会と言った方が良いか。
では、そろそろ、いってきま〜酒!