- 11.5.1 遠近両用
-
「おお!よく見える」
先日注文したメガネが届いた。
以前、コンタクトで一度失敗しているのに、人間て1年も経てば忘れるものなのね。
またもや、遠近両用にチャレンジだ。
「コンタクトとは違い、そんなに違和感はない。クラクラもしない」と言われたのを真に受けて・・・。
確かに、コンタクトよりは楽だ。
遠くから近くに視線を切りかえても、大丈夫だった。
嬉しくなって、立ち上がってみた。
足下もふらつかない。
「ハニー!いいよこれ!」と振り返る。
と、突然、部屋が歪んだ。
レンズの端で見ると、まるで魚眼レンズを覗いたような錯覚にとらわれた。
いや、錯覚ではなかった。
今度はゆっくり視線を左右に振る。端に近づくと明らかに歪んでいる。
思い出した。
めがね屋の兄ちゃんが「非球面レンズの方が・・・」と言っていたのは、このことだったのか。
どうせ高いレンズを売りつけるつもりだろうと、取り合わなかったのだが、もう少しよく聞けば良かった。
ま、後悔先に立たず。
しばらく時間はかかるだろうが、そのうち慣れるだろう。
それに、今回購入したのはあくまでも室内用だから、急な動きさえしなければ大丈夫だろう。
「え?室内用。じゃ、メガネをかけたカッパちゃんは見られないの?」
全国のカッパちゃんファンのみなさま。ごめんなさいね。そう言うことなのよ。
非球面レンズに関しては面白い記事があった。ご参考までに。
- 11.5.2 文化祭
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「10:00には着きたいね〜」
「じゃ、7:00に起きよう」
「うん。お休み」
と昨夜は眠りに就いたのに・・・。
灘校に着いたのはお昼前だった。
先ずは、いつものように事務室へ。
あれ?ご挨拶したい先生方の殆どが揃っている。
校長先生・長男の担任・親子2代でお世話になった先生方・前校長先生まで居らっしゃる。
え?!何で??
手間が省けて良いじゃない。てか?
とんでもない。これって、かえって困るんだよね〜。
お一人お一人とゆっくりお話ししたかったのに、次から次へと挨拶するだけで、まるで米つきバッタ。
と言っても、話す内容にそんなに変わりはないから結局は同じことなんだけどね。
いきなり、今回の訪問の目的を半分達成してしまったカッパちゃん。
手持ち無沙汰で、ブラブラブラブラと校内散策。
旧校舎ももう見納めか。感慨深げに歩く。
先ずは、お目当ての数研とマジック同好会へ。毎年のことながら、レベルの高さには感動すら覚える。マジックは何度見てもネタは分からない。ただ呆然と感嘆するばかり。
バラエティも見させてもらった。
落語は今一つだったね。何でも3日前から始めたらしいが、おい!灘校生。あんまり世間を舐めるなよ。
その間、私は単独行動。ハニーはクラシック研究会のコンサートに聴き入っていた。
占いの部屋へも行った。(占いなんて信じないくせにね)
金運と健康運を占ってもらった。
金運:現在=かなり困っていらっしゃいますね。(その通り)
将来=あまり改善されないでしょう。(うっそ〜ん!)
打開策=あまりお金を使わないことです。(それだけか〜い)
健康運:現在=心配ありません。(よしよし)
将来=大きな岐路が来るでしょう。(不安)
打開策=ありません。(何でやね〜ん!)
当たりすぎやんけ〜!さぞ経験豊富な方とお名前を尋ねたら、
「いや、こんなの適当ですよ。大体私らラグビー部ですし」と言われてしまった。
「オッサンを舐めてるやろ」とちょっぴり憤りを覚えたが、そこはぐっと我慢。
HOPES卒業生のラグビー部員の名前を出すと態度が急変。ま、可愛い後輩や。許したろ。
昔を思い出しながら、何も考えず漂う時間は心地よい。(そう言えば、高校時代だけでなく、それからもずいぶん長い間漂っていたな〜。って未だに漂流中?)
流石にタイムスリップまでは感じなかったが、久しぶりにのんびりとさせてもらった。
やっぱり、母校は最高だ。
- 11.5.3 老人
-
昨日の帰り。
JRは面白いね〜。途中で抜かして行った電車が次の駅で待って居るんだから。
乗りかえた電車は混んでいた。
目の前の青年がスッと立ち上がった。
「え?」何が起きたのか分からなかった。
「どうぞ」どうやら席を譲ろうとしているようだ。
「ありがとう!でもいいよ。座っておいで」
「いえ、でも」
「いいから本当に。ところで、私いくつに見えたの?」
「いえ、年は関係ありません。年上ですから」と困惑気味に答える。
「君は何年生」
「はい、大学一年です」
「そうか?息子と同じだね」
なかなかの好青年だった。今の世の中、さっと席を譲る若者は少ない。
それにしても・・・。一体いくつに思われたんだろう。
ハニーは腹をかかえて笑っていた。
これで3回目だ。老人に思われ、席を譲ってもらったのは。
髪でも染めようかな?
- 11.5.4 お帰り〜!
-
長男帰省。2ヶ月ぶりの対面だ。
相変わらず忙しそうだが、元気そうで何より。
久しぶりに彼と呑む酒は美味かった。
早いもので、彼も20才(正確にはあと1週間あるけど)。
たった3日間の滞在だが、たくさん呑むぞ。
彼の情報によると、次男とはあまり共同生活をしていないようだ。
う〜ん。心配じゃ。
- 11.5.5 連休終了
-
さあ、今日も呑むぞ。休肝日なんて関係ない。
2日間は家で呑んだので、今日はお店で。
後輩が訪ねてきてくれ、家族も合流の予定。
楽しいことが待っていると、授業にも熱が入る。
本来、毎日こうあるべきなのだけどね。
- 11.5.6 元気でね
-
「頭、痛〜」
遅めの目覚めだったが、まだ昨夜の酒が残っていた。
たくさん呑んだもんな〜。けど、息子との時間=プライスレス。
「ピンポーン」玄関のチャイムが鳴る。
宅急便が届いたようだ。
受けとったハニーが嬉しそうにしている。
息子達からのプレゼントだった。
メッセージも何もないが、嬉しいじゃないか。
まだ眠っている長男を起こす。
礼を言うと、照れくさそうに微笑んだ。
一人(二人?)暮らしをしていて、母親の有り難みが分かるようになったのだろう。
さて、その長男。午後は授業があるからと、東京に帰ってしまった。
「じゃあ、また」とだけ言い残し、例によってバタバタと。
また、ハニーと2人きりだ。
寂しくなるが、今月末には会いに行く。
元気でいろよ。
- 11.5.7 葉書
-
昨日届いた1枚の葉書。
お世話になった方からの退職の知らせだった。
驚いた。何があったのだろう。
定年とかの年令ではないはずだ。
昨年酒席をご一緒させて頂いたときにも、そんな話は一切出ていなかった。
よほどの事情があるに違いない。
すぐに携帯電話にかけてみたが、「現在使われていません」との無機質なメッセージが流れるだけだった。
- 11.5.8 永遠の彷徨い人
-
ついに見終わった。
「男は辛いよ」全48作。
最終話。
いよいよ寅さんもマドンナと落ち着くかと思われたが、相変わらずの結末だった。
「男は引き際が肝心よ」といつも最後の一歩が踏み出せない。
見ている私たちをヤキモキさせ続けたが、最後まで同じであった。
これが山田洋次監督の考える「男の美学」なのであろう。
ただ、そうとも言い切れないと感じさせる場面もあった。
「相手のことを考えているようなことを言ったって、あんたは結局臆病なだけなのよ」とリリィが寅さんを責めるシーンだ。
相手を思いやり、自分が身を引く。
う〜ん、確かにカッコイイわな。
一方、自分の思いをストレートに相手にぶつけ、欲しい物はがむしゃらに獲りに行く。
みっともないかも知れない。
どちらが「男」なのだろうか。
もちろん、人それぞれで答えは違うだろう。
しかし、私は自分の気持ちに正直でありたいと思う。
渥美清は、病気をおして、寅さんシリーズの撮影に臨んでいたと聞く。
確かに、後半の作品で彼は元気がない。見ていて気の毒になることもあった。
それでも、最期まで寅次郎を演じ続けた彼は、やはり偉大な役者である。
- 11.5.9 奈良公園
-
昨夜のハニーの言葉。
「じゃ、天気次第で明日の行動を決めよう」
雲一つ見あたらない好天だった。
少し歩くだけでも汗ばむ陽気。
まるでもう初夏で酒よ。
車で来たことを後悔する。
喉が渇いても、呑めないじゃないか。
奈良公園の藤は見事だった。
あちこちで藤をスケッチしている人を見かける。
遠足の集団にも何組も遭遇する。
いいな〜。この景色。この空間。
足もとに鹿さんの落とし物さえなければ、文句ないんだけどな〜!
- 11.5.10 異変
-
いつからなんだろう。
家のPCから送ったメールが一部の人には届いていない。
昨日、次男からの指摘で気が付いた。
実は、以前にも一度言われていたのだが、「間違って削除したんだろう」と取り合わなかった。
試しに、自分の携帯に送ってみた。
全く届かない。
本来、届かなかったら「届きませんでしたぜメール」が返ってくるはずなのに、それもない。
このPCが呆けたのか?そろそろ8年になるからな〜。
でもこんなことってあるのだろうか?
もしもの為に予備は購入してある(それも3年以上前のこと)が、使い慣れたこのPC。なかなか手放すことができない。
ひえ〜!どないしよ!
私が家から送るメールは(しょうもない内容のことは殆どなく)大切な用件ばかりなのに。
どなたか、返事が届いていないぞという方いらっしゃいませんか?
けど、それってどうやって判断すればいいのじゃ?
- 11.5.11 20歳
-
私は横になっていた。
隣でハニーが携帯を持って身構えている。
「何してんの?」
「フフフ。もうすぐ」
「しょーか。分かった」
日が変わる。
ハニーが送信ボタンを押した。
ほどなく、ハニーの携帯が震えた。
長男からだ。
電話を替わってもらう。
「20才おめでとう!」
「今までありがとう。これからも頑張るわ」
思わず涙ぐんでしまった。
一緒に呑めないのは残念だが、今度会ったときに乾杯しようぜ。
- 11.5.12 早計
-
息子達がTVが欲しいと言う。
今まではPCで観ていた。
「え〜要らんやろ」とも言えず、プレゼントすることに。(←親バカで酒)
先ずはネットで検索じゃ。
DVD内蔵が良かろうと探すが、あまりないのね。
あまり大型だと狭い部屋には却って不都合かと、26〜32型に絞った。
大体目星はついので、近くの電器屋さんにレッツゴー!
来てみて良かった。(現物を見ないでネットで注文すると大抵後悔する。過去の失敗が今回は役に立った)
購入しようと思っていた機種は、DVDが内蔵されているが編集は出来ない。撮ったら撮りっぱなしだそうだ。
(よく分からんが)他にも不都合がたくさんあるらしい。危ない危ない。
さて、機種は決まった。帰宅後、再度、検索。
今度は最安値調査だ。店頭では90000円程度と少々高かった。
「お!安いやん!」
65000円の店があった。しかし品切れだ。
仕方がない。72500円の店に決定。
しかし、どうやら早まったようだ。
振り込みを終え、もう一度ネットで見ると、いきなり数百円下がっていた。
まあ、いいか。悔しいけどその程度ならば諦めもつく。
が〜ん!
先ほど見たら、え?70000円切っているやん。
ウッソ〜ン!たった2日でそりゃないぜ!
見なけりゃ良かった。けど、きっとまた見るんだろうな〜。
ハイ。お馬鹿な小市民で酒。
- 11.5.13 浅田次郎
-
伊坂幸太郎に飽きた訳じゃない。
結構読んだが、まだ読んでいないものもある。
ただ、少し他の作家にも手を伸ばしてみようかと。
う〜ん。だれにしよう。
そうだ。浅田次郎なんて格好良くない?
「月下の恋人」と「鉄道員(ぽっぽや)」を読んだ。
両方とも短編集で、読みやすかった。特に通勤電車の中では最適だ。
なかなか素敵だった。(偉そうな言い方でごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!)
文章がすっきりとしている。くどくない。
全部説明してしまわないのは、余韻を持たせようとしているのだろう。
単純お馬鹿な私には少々難解でもあるのだが、かえってイメージが広がる。
ただ、彼の手法なのだろうか。時空が交錯している作品が多かった。
最初は違和感を覚えたが、まあ目に見えるものだけが現実ではあるまい。存在しないはずのものが現れても良いではないか。そもそも、人の心だって見えないんだしね。
さあて、次は誰を読もうかな。
- 11.5.14 悪循環
-
太った。
明らかに太った。
冬の間は着ぶくれだと誤魔化していたが、もう隠しようがない。
ダイエットしなくっちゃ。と、昨夜は夕食を抜いた。
空腹で眠れなかった。
おかげで眠い。
頭が回らない。
気分が優れず、つまらぬ事にも苛立つ。
ストレスたまる。
ついついおやつに手を伸ばす。
太る。
食事をぬく。
夜中に眠れない。
眠い。
お馬鹿の連鎖だ。
- 11.5.15 はんにゃく〜ん
-
「先せ〜い!はんにゃくんがまた『はんにゃく〜ん』してま〜す」
懐かしいフレーズだ。小学1〜2年生だったろうから、もう40数年以上前になるのか。
そんな昔のこと、何故今になって思い出したのか?
小学校時代。懐かしい思い出ばかりだが、中には結構きつい思い出もある。それはまたいずれ。
辛い思い出?の中の一つが給食だ。
当時、私は給食が待てなかった。いや、待ち切れなかった。
学校給食。クラスの友達全員に配膳が終わるまで食べることは許されなかった。(今でもで酒よね)
みんなが揃って、初めて「いただっきま〜す!」
疑う余地のあろうはずもない当たり前の光景だ。私だって今なら微笑む。
けど、その頃の私はガマンのできない子。(今でも?ってかい)
目の前に食べる物が来ればもうダメ。ついつい手を伸ばし、口に運んでしまっていた。
冒頭のセリフが蘇る。
本人に罪の意識はない。そもそもつまみ食いをしている認識すらない。全くの無意識なのだ。
けど、その言葉を聞いて、ハッと我に返る。
「あ〜!またやっちゃった」
いつまでこの悪癖が続いたのかも覚えていない。
けど、治りきっていないことは確かだ。
今日は月に一度早く帰れる日曜日。
ハニーは、私の帰宅時刻に合わせて食事を用意してくれる。
もちろん鍋だ。
けど、今日は少しだけタイミングがずれた。
食卓に着くが、まだ鍋はでき上がっていなかった。
目は自然に鍋の具材を追いかける。
「みっけ!」
ゴボウ天を口に運ぶ。
「はんにゃく〜ん。はんにゃくんがまたが『はんにゃく〜ん』してま〜す」
ハニーが小学生の顔で笑っていた。
- 11.5.16 蕾
昨年は行けなかったので、2年ぶり。
今年は何と母と一緒だ。
今までは電車で2時間ほどかかっていたが、車だと1時間で到着。うん、次からは車だね。
ロープウェイも待ち時間ゼロだったし、時間的にはとても効率がよかった。
しかし、それもそのはず。ツツジはまだ咲き始めの状態。空いている訳だ。
予めHPで開花状況は調べていた。金曜の段階ではまだ全く開花していなかった。土曜日にようやく咲き始めたとのこと。今年は例年になく遅い。
1週間延期しようかとも思ったのだが、来週の月曜が晴れる保障はない。
母には申し訳ないが、決行した。
75才の老婆には山道はきつかったようだ。
歩くと腰が曲がるお婆ちゃんをよく見かけるが、まさか自分の母がそうなっているとは思わなかった。
歩みも遅く、少し歩くとすぐ休憩。こりゃ一目見たら引き返さねばと、半ば本気で考えた。
ようやく、ツツジ園到着。
上からの眺めはなかなかのもの。
あいにくの曇天。風もあり、肌寒かったが、母は喜んでくれた。
蕾が多かったとはいえ、山はそれなりに赤く染められ、新緑とのコントラストは見事だった。
弁当を食べていると、良い物発見。
一本の枝が目の前に落ちていた。長さも手頃だし、やや細くて頼りない気もするが、こりゃ充分杖になる。
早速、母にプレゼント。
水を得た魚ならぬ、杖を得た老婆。こりゃいいわと、ご満悦。
ツツジの間をぬって続く遊歩道。大丈夫だろうかと心配したが、腰もちゃんと伸び、楽しげに歩いていた。
よほど気に入ったのだろう。記念に持って帰ると言うのを、諦めさせるのに苦労した。
しかし、流石に疲れたのだろう。帰りの車では居眠りをしていた。
お疲れ様でした。また来年も行こうね。
- 11.5.17 夕立
-
「やられた〜!」
びしょ濡れの生徒が飛びこんできた。
空が突然暗くなり、遠くで雷の音も聞こえている。
「今にも降りそうだな」と生徒と話をしていると、あっという間に降り出した。
「今日は、晴れていても突然降ることもありますから、傘の用意をお忘れ無いように」
と、昼のニュースでお天気ねえちゃんが言っていたのが、珍しく的中だ。
雨が止むまでどこかで雨宿りする事も可能だったろう。
けど、彼は雨の中を走ってきた。
遅刻を咎められるのが嫌だったのか。
いや、それだけではないはずだ。
何となく嬉しくなったカッパちゃん。
心なしかいつもより優しかったのはヒミツにしておこう。
- 11.5.18 ブックカバー
-
すっかり本好きに変身してしまったカッパちゃん。
週に2〜3冊のペースで読み漁っている。
「小説ばかりなのはいささか問題で酒ね」
との指摘もある(え?誰から?)が、まあ良いではないか。本人が気に入っているのなら。
読み終わったものは、ハニーに手渡す。
彼女も読むのは遅い方ではないが、時間が少ないのだろう。今のところは断然私がリードしている。
ハニーがいま何を読んでいるのか、私には分からない。
何故なら、ハニーはいつもブックカバーをつけているから。
「いいな〜それ!」(実際、渋くてかっこいいのだ)ポツンと言ってみた。
昨日帰宅すると、パソコンの上に何かが置いてあった。
初め暗くて(現在部屋の電気がつかない。困ったものだ)よく分からなかったが、ブックカバーだ。
「わ〜い!わ〜い!ありがとう」
全く同じではないが、これでハニーとお揃いだ。
(ついでに?)P姐御ともお揃いだ。わ〜い!わ〜い!
- 11.5.19 庭
-
事務所に入ったときには既にバテていた。
ほんのちょっと庭に出ただけなのに・・・。
今日も素晴らしい好天。空は抜けるように青く、風が心地よい。
新緑が目にも鮮やかだ。
うん?庭の緑も目に飛びこんできた。
お〜!見事に育った雑草たち。
そう言えばずいぶん長い間放置していたなぁ。
完全武装で庭に出る。
ジャージに身を固め、帽子を被り、首には手拭い、軍手にスコップ。虫除けスプレーもバッチリだ。
草を毟るだけなら簡単だ。けど、またすぐ生えて来る。どうせなら根こそぎやっつけてやる。
気合い十分で雑草たちに挑んだが、5分後には身の程知らずな考えを後悔していた。
掘っても掘っても根は続く。スコップはすぐにグニャグニャだし、早くも指の皮が剥けそうだ。
「よ〜し、今日はこの辺にしといたろ!」
時間にして30分足らず。ハニーには「メダカちゃんで酒ね」と笑われた。
ま、夏が来るまでにはきれいにするよ。(自信はないけどね)
- 11.5.20 お馬鹿タレント
-
昨日のこと。M先輩と話をした。
私が最近の生徒のレベル低下を嘆くと、「世間の風潮も悪い。賢いよりも馬鹿が受ける時代だから」と仰る。
「それにしても、あのお馬鹿タレント達のバカッぷりはすごいで酒よね」と私が言うと、
「そう見せているだけで、実は彼らは賢いのではないか」と意外なお返事。
「瞬時にあれだけの反応が出来るのは賢い証拠。本当のアホなら芸能界でも生き残れない」とのこと。
う〜ん。なるほどね。賢い人には賢さが分かるんだ。
人を見た目で判断してはいけないと、改めて教えられま酒た。
しかし、そもそも私。人のことを言えるような立場じゃない。
アホはいかん。お馬鹿じゃ生きていけない。もっと賢くなりたい。 - 11.5.21 教育講演会
-
教育講演会を始めて今年で12年目。
思えば今までたくさんの先生方に講演していただいた。
最初の頃、私は緊張のあまり、開会の挨拶もままならなかった。
ようやく大勢の保護者の前でも普通に話せるようになってきたと思いきや、その講演会も今年で(おそらく)最後。
そのトリを飾って下さったのが、東大寺学園の矢和多忠一校長先生。
実に穏やかな、お人柄がそのまま表れたような話しぶり。
心が和む講演だった。
詳細は後日のHOPES通信に譲るとして、先ずは校長先生に感謝。
人として如何に生きていくべきか。
はっきりとお示しにはならなかったが、私はしかと受け取りま酒たぞよ。
ご参加下さった方々、どうも有難うございま酒た。謝謝!
さあ、今日はこれからが大変じゃ。
ビデオと写真。さらにレポートもまとめな!
- 11.5.22 オリンピック
-
オリンピックは、参加することに意義がある。
よく言われる言葉だが、はたしてその真意を理解して言っているのか。
参加さえすれば、弱くても良い、負けても良い。と勘違いしていないだろうか。
ちょっと調べてみた。
「オリンピックで重要なことは、勝利することより、むしろ参加することであろう」というメッセージが語られたときに、当時のIOC会長のクーベルタン氏が次のように述べたらしい。
「勝つことではなく、参加することに意義があるとは、至言である。人生において重要なことは、成功することではなく、努力することである。根本的なことは、征服したかどうかにあるのではなく、よく戦ったかどうかにある」
素晴らしい言葉だ。
「人生において重要なことは、成功することではなく、努力することである」
似たようなことを、私もよく生徒たちに言う。
ただ、拡大解釈してしまってはいないだろうか。
努力は貴いことだ。しかし、全ての努力が必ずしも報われるとは限らない。いや、むしろ成功しないケースの方が多いかも知れぬ。だから、成功しなくても構わないのだと。
もっと極論すれば、勝たなくても参加さえしておけば良いのだと。
もちろん、ただ成功すれば良いと言いたいわけではない。結果至上主義は大嫌いだ。
けれど、努力を怠っている者が言い訳のように使うことには、大いに疑問を感じる。
今回の算数オリンピック。
たしかに難しかった。
あのレベルを軽々とクリアーできる小学生が居るとすれば、大したものだ。
けど、果たして「難しかったから」だけで終わりにしても良いだろうか。
「できへんわ」と諦める前にもっと食らいつけ。
日頃の探究心。いや、そこまで要らない。ちょっとした向上心があれば十分だ。その積み重ねが大きな力になる。
指導者の私の責任も大きいが、今の彼らに足りないもの、それはひたむきさではないかと思う。
- 11.5.23 初観戦
-
休日なんてあっという間に終わる。
実家に出かけ母と食事、デパートでお買い物。ホ−ムページに写真をUPしたらもう夕方だ。
あ〜あ、もう一日が終わりか?
いいや、違うぜ。今日のメインはこれからだ。
今年初めてのナイター観戦。月曜に試合があるなんてラッキー!
さあ、テレビの前の特等席でビール片手に吠えまくるぜ。
日記を書きながらも心ここにあらず。気もそぞろって、このことなのね。
おっと、応援チームのピンチじゃ。
今日はこの辺で。ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
- 11.5.24 不安
-
いつの間にか気を失っていた。
缶ビール2本とワインを数杯呑んだだけなのに・・・。
試合の結果も知らず(ま、その方が幸せかも)、ソファーで眠りこけていた。
再び目覚めたのは夜中の1時。トホホ。
何でじゃ?どうしてこんなに弱くなったのだ。
そんなに疲れていたのか?
それとも、もう呑めない体になってしまったのか。
嫌じゃ嫌じゃ、そんなのは嫌じゃ。まだまだ呑みたい。せめて息子達が一人前になるまでは。
来週は上京の予定。当然?宴会が待っている。
来月には同窓会もある。次の日(8時間授業)を考えたら欠席するのが無難なのだろうが、前回は欠席したし、懐かしさに負け、(1年も経っていないじゃないかって?まあ、そりゃそうだけど)つい先日、参加表明をしたばかりだ。
う〜ん。不安じゃ。
- 11.5.25 つかの間の
-
梅雨入り前の好天。こんなのなんて言うんだっけ?
まあいい。今の幸せを享受できればよいのだ。
散髪をした。
男前が上がった。
誰も言ってくれないから、自分で言おう。
完全なるナルシストだ。きも〜!
全ては来週の上京の為に。
何と4泊5日の予定。私の人生において一番の長旅だ。
楽しみだな〜。
けど、一つだけ悩みが。
その間、この日記どうしよう?
- 11.5.26 似ているけれど
-
難波に近いのが「心斎橋」
梅田に近いのが「淀屋橋」
オシャレな方が「心斎橋」
雑多な雰囲気が「淀屋橋」
考え事をしていたら、降りる駅を間違えてしまった。
100%自分が悪いのだが、何か悔しい。
似たような駅名つけるなよ!
そう言えば、「甲東園」と「甲陽園」「苦楽園」なんてのも良く間違えたな〜。
え?そんな間違えするの、あんただけやろ!ってかい?
コリャまた失礼いたしま酒た〜!
- 11.5.27 梅雨入り
-
「え?もう梅雨入り?ちょっと早くない?」
近畿では観測史上2番目の早さだという。
う〜ん。ちょっと嫌だな。
入梅が早けりゃ梅雨明けも早いのか?
どうやらそうではないらしい。
う〜ん。ますます嫌だな。
まあ、私自身は殆ど事務所の中にいるから、天気は関係ないのだけど。
雨だとやはり生徒たちの通塾が心配になる。
落ち着いた行動ができる子供ばかりなら問題はない。
「ゆっくりおいで」といくら言っても、ドタバタとやって来る。
階段の上り下り一つにも神経を使う。
それより問題なのは、保護者の送迎だ。
教室の前に車を横付けし、子供を送り出したり、待ったりする無神経な人が依然として多い。
子供が濡れるのが可哀想?
バカな事を言うな。傘を持たせば済むだけの話じゃないか。
ただでさえ雨の日は視界が悪いのに、車が入り口の前まで来たら危なくて仕方がない。
あ〜あ。こんな事まで心配しなくちゃならないなんて・・・。情けない。
- 11.5.28 特急
-
「あれ?何で特急なんか乗っているんだろ」
ふと我に返って、首をひねる。
停車駅で一駅。時間にして15分弱。
特急に乗らねばならぬ距離ではない。
敢えて言い訳させてもらえば、500円を支払ってまで乗る理由は3つか。
1.早く家に帰れる。10分程しか短縮されないが、ハニーに早く会える。
2.確実に座れる。立っているのも辛いなんて事はないのだが・・・。
3.優越感?貧乏人のくせに要らんとこで見栄はるな!ってかい。はい、ごもっとも。
ところが、昨夜は急ぐ必要も何もなかった。
だって、ハニー居ないんだもん。
早く帰ったって、一人じゃ何をするのもつまんない。
待ってろよ。マイファミリー。私ももうすぐ行くからね。
- 11.5.29 出立
-
終わった。私の授業はこれでおしまい。欠席者用のビデオを作ったら晴れて放免だ。
さあ行くぜ!東京。
気分は最高。けど、天気は最悪。こちらも警報が出ていたが、関東も大荒れのようだ。
昨日今日と息子達は大学祭だった。中止ではなかったろうが、どうだったのだろう。
ステージは野外らしいから気の毒だ。
新幹線の時間まではまだ少しある。けど、もたもたしていたら間に合わない。
折角、生涯初のグリーン車を予約しているのだから、キャンセルするのは忍びない。
贅沢なんて言わないで!
EXカード。ポイントが貯まるのは嬉しいが、グリーン車の代金にしか使えないなんて。せめてチケット代金に充当できれば良いのだが。
- 11.5.30 部屋
-
「駅から分かる?」
「ちーとも分からん」
22:30。やっと東北沢駅に到着。
小降りにはなったが、まだ雨は降っている。
「困ったな〜。どうやって行けばいいんだろう」
途方に暮れかけると、改札の向こうに見慣れた顔が。
ハニーだ!。迎えにきてくれたんだ!
しかし、えらい薄着だ。
「寒くない?」と尋ねると
「寒い!」と言う。
「何で?」
理由はすぐに分かった。
歩いて1分ほどの所に息子達の部屋はあった。
こんなに近かったか?物件を決めたときに一度来てはいるのだけど。
こりゃ、上着を着るより早いわな。
ドアを開ける。
息子達はいない。
代わりに迎えてくれたのは、すえたような変な臭い。
何じゃこりゃ?!(未だに原因不明)
部屋は・・・。
想像以上に散らかっていた。
男やもめにウジがわく、とよく言われるが、2人なら大丈夫だろうと考えていた私が馬鹿だった。
どうやら、2人だと汚さも2倍になるようだ。
布団も引けないので、息子達の寝床に潜り込む。
明け方帰ってきた長男に追い出されたのは、言うまでもない。
けど、嬉しい。やっと家族全員が揃った。
さて、今晩からどうやって眠ろうか?
- 11.5.31 柴又
-
昨夜の雨がわずかに残っていた。
しかし、この時期とは思えぬ寒さも何のその。
行ってきました、葛飾柴又。
言わずと知れた「車寅次郎」の故郷だ。
電車を乗り継ぐこと約1時間。
京成電車の車体には「寅さん」が描かれていた。(反対車線は「両津勘吉」だ)
寅さんファンにはたまらない演出。いやが上にも期待に胸がふくらむ。
昼前に柴又駅到着。
寅さんの銅像が出迎えてくれた。
駅前のコーヒースタンドの名前は「さくら」だ。
小雨の中、帝釈天までの参道を歩く。
おっと、いきなり「とらや」発見。
映画の舞台になったお店だ。
多少の違いはあるが、ほぼイメージ通りの設えだった。
実際の撮影に使われた舞台が一部そのままに保存されていた。
ハニーも私も大満足。
食事も出来るようになっていて、値段は少々高く、味もそこそこだが、おいちゃん・おばちゃんになったつもりで味わえば、スター気分が満喫できる?
「とらや」を後に、帝釈天へ。
途中、木彫りのお店で般若のストラップゲット。不細工だ。
帝釈天(題経寺といい、毘沙門天が祀られている)の境内は映画で見たまんま。嬉しくなってくる。今でも源公(佐藤蛾次郎)が鐘をついているかのような錯覚に陥る。
「矢切の渡し」に向かうが、風が強かったからだろう。
残念ながら本日欠航。乗ってみたかったのにな〜。
しかし、本当に何もないところなのね。歌碑はあったけどね。
風に煽られ、江戸川沿いをプラプラと。
ついに到着、寅さん記念館。
いや〜。これほど楽しめるとは思わなかった。
ジオラマが素晴らしい。昭和の町並みが見事に再現されていた。
随所に映画のワンシーンが見られるようになっていて、全く飽きない。
時間があっという間に過ぎていく。
歴代マドンナが全て映像付きで紹介されていたが、流石に全てを見ている時間はなく、断念。
クイズもあり、結構レベルが高かった。2度目の挑戦で全問正解。まあこんなもんだろう。
お土産グッズは値が張るので諦めた。
記念館を出た後は、再度「とらや」に。 団子を買って帰った。
翌日頂いたが、大変美味だった。
以上、寅さんフリークの1日で酒た。
小学生並みの遠足の作文で、ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!