- 10.4.1 教科書
-
小学校の教科書が改善されたらしい。
喜ばしいことだ。と言うより、今までが酷すぎたのだ。
数年前(2002年)の教育改訂。新指導要領が公表されたときは驚いた。
「この改革は大失敗に終わる。10年以内には必ずもとに戻るはずだ」と断言した。
2002年4月のHOPES通信には、以下のように書いている。息子の教科書を見て、改めて驚くとともにあきれてしまいました。見た目も薄く、5年の算数などは手帳かと思うほど小さくなっていました。もちろん内容も甚だ希薄でした。
当時の予想が現実となったのは当然としても、可哀想なのは生徒達だ。
学校の授業が、今後この教科書に沿って進められていくのかと思うと、背筋が寒くなります。さらに恐ろしいのは、移行直後の今なら、みなが騒いで多少抵抗もするでしょうが、そのうちなれてしまうということです。これで当たり前、これでいいじゃないかと思えてくるのです。そして、この内容が基準となってしまうのです。それはとても大変なことです。子どもたちがどんどん退化していきます。
しかし、批判ばかりしていても何も変わりません。私たちも早急に対策をたてなければなりません。・・・(長くなるので、以下略)
まさに被害者。もはや学力の遅れを取り戻すことが不可能な者もいるはず。
まあ、考えようとしない生徒が増えたのは、一概に指導要領のせいばかりとは言えないが・・・。 - 10.4.2 ウソ
-
昨日はウソをついてもよい日。世間の人はどんなウソをついたのだろう。
私?「私はウソをつきませんでした!」とキッパリ。
はい!ウソで酒(^-^)
次男のついたウソが面白い。
友人宅に泊まりに行く予定だったのだが、
「今度、痔の手術をする事になったから行けなくなった」と伝えたらしい。
すっかり真に受けたその友人。気の毒なことだ。
昨年も「ぼく、千葉に引っ越すことになってん」と言われ、騙されたと聞く。
一体、どこからそんな発想が生まれるのだ。
ユーモアのセンスは、私のはるかに上をいく。大したもんだ。 - 10.4.3 親子2代
-
この仕事もかれこれ30年近くやっている。
当時のかわいらしかった教え子達が、すっかりオジサンやオバサンになっていても不思議ではない。
結婚して子どもができている子も(すでに子ではないが)多いだろう。
最近、立て続けに、かつての教え子たちから連絡があった。
20年以上会っていなかったのに、突然「覚えていますか?」と。
もちろん覚えているよ。1人は名前が変わっていて思い出せなかったが、会ったら記憶が蘇った。
そして、彼らの子どもを教えることになった。
それが面白いことに、私の中では彼らは小学生のまま。その息子さんは当時の彼らに実にそっくりなのだ。
話(授業)をしていると、本当にタイムスリップしたかのような錯覚に陥る。
それにしても、嬉しいじゃないか。
当時の職場は大規模塾。生徒数も現在の10倍以上いた。
大して面倒も見てあげられなかったのに、私のことを覚えてくれていた。
しかも、命よりも大切な息子を預けてくれるというのだから。
ありがたい話だ。その信頼にはこたえなければならない。
君たちの命。しっかりと預かったぞ。 - 10.4.4 お散歩
-
穏やかな春の午後。
「えらい、人相が悪いな〜」というのが呑ちゃんの第一印象。
ハニーと公園に来ている。
満開の桜の下、時間だけがたおやかに流れて行く。
だれも居ない。聞こえるのは鳥のさえずりだけ。本当に静かだ。
少し眠たくなってきた。
ハニーの膝枕で休ませてもらおうか。
という、状況をイメージしていた呑ちゃん。
甘かった。甘すぎた。
日曜の午後。素晴らしい好天。寒くもなく、暑くもない。しかも、桜は満開。
これだけ絶好の条件が揃って、誰もいないような穴場を私は知らない。
まあ、穴場は穴場なのだが、親子連れでごった返していた。仕方ないで酒ね〜!
さて、ここはどこでしょう?
って、タイトルでバレバレやっちゅうねん。
そう石切で酒。妙な街で酒た。
この駅で下車したのはおそらく2回目。
前回は何の用事だったか思い出せないが、初めてでないことは確かだ。
先ずはぶらぶらと歩いて、額田公園まで。写真の通り、見事な桜だった。
帰りは違う道でと歩いたのだが、面白いで酒ね〜。知らない街を歩くのは。
ところでみなさん。
ここ石切には、日本3番目の大仏があるのをご存じで酒たか?
おまけに、寄付金の額が大仏の両隣に競いあうように掲げられていて、正直言って、ありがたみはゼロ(いやマイナス)でございま酒た。
やたら、石のお店(さすが石切)と占いのお店が多かったのが、とてもとても謎で酒たが、機会があればまた探索してみたいと思いま酒。
夕食はハニーと彷徨った挙げ句、初めてのお店に。
流石はハニーの感性。美味しかった。また行きたいと思う。
お店のリポートはまたの機会に。
講習会中、初めてのんびりできた。さあ、あと少しがんばるぞ! - 10.4.5 3番目
-
昨日の「石切大仏」。妙に気になって調べてみた。
本当に日本で3番目なのだろうか?
一体何が3番なのか。
先ず、No.1と2を決めよう。これは「奈良東大寺の大仏」と「鎌倉高徳院の大仏」で文句ないだろう。
大きさかな?
これは違うだろう。高さ6mは確かに小さくはないが、これよりも大きな大仏はいくらでもあるそうだ。
「富山の高岡大仏」「石川県のハニベ巌窟院の大仏」どれにも負けているし、「茨城の牛久大仏」にはボロ負けだ。
それとも、歴史かな?
いや、これも違うだろう。1980年建立とあるから、いくらなんでも若すぎる。私より若いじゃないか。
わかった。きっとあれだ。
「日本で3番目に美味いうどんや」という看板の類だ。1番2番と言うのは憚れるが、3番ならまあいいだろうってかい?
それじゃ私が「日本で3番目の算数の先生」と言っているのと変わらんじゃないか。
一説によると、「宝積山能福寺の兵庫大仏」が「伝統日本三大仏の一」として公認※されているらしい。
※ 1891年に建立された初代の大仏は座高が8.5m。
1944年第2次世界大戦の金属回収令で国に供出されたが、大仏建立100年目の1991年に再建された。
その年に行われた開眼法要は、奈良東大寺の管長、鎌倉高徳院の管長らも臨席し盛大に行われた。
1と2に認められていると言うことで、No.3に決定かな。
う〜ん。残念なり石切大仏(石切神社とも関係がないそうだ)。恐るべし、坂本昌胤!(謎) - 10.4.6 あぶな〜
-
講習会もあとわずか。
今日は6年生の授業がないので、私も楽なスケジュール。(授業もたったの5.5時間)
しかし、授業はなくても、彼ら(6年生)はやって来る。
え?何しに?ってもちろん勉強をするためにだ。
そう。自習に来るのだ。(教室が空いているときは、自習室として開放している)
今日も朝から10名ほどが集まった。
本来こんなことはしたくないのだが、一生懸命脇目もふらずにがんばっている生徒たち(そうでない者も多いのが情けないが)を見ていると、ついつい情がわいてきて、
「お〜い!休憩するならおやつがあるぞ〜」と言ってしまう。
幸い、何やかんやとおやつには困らない。保護者からの頂き物や差し入れの数々。生徒達の旅行の土産もこの時期は多い。本当にありがたい話だ。
ところが、今日は間が悪いことに、適当なおやつが見つからなかった。
「仕方がない。残り物(もちろん未開封だが、配った際に余ったもの)でも探すか?」
「お!クッキー発見!」
一度配ろうかと思ったが、個別包装になっていなかったため、躊躇していた品だ。
生徒達、喜びの表情。
先ずは、私が一つつまむ。
生徒達、恨めしそうな顔。
「え?少し変???」
豆が混じっているクッキーは珍しい。きっとそのせいだろう。でも、やっぱり気になる。
もう一つ口に放りこむ。
生徒達、やや怒りの表情。
「やっぱり変だ」
急いで、賞味期限を調べる。別途記載とある。箱を探すのに少し時間がかかった。
「なななななに〜!」
賞味期限は2月だった。
幸い生徒達はだれも手を出していなかった。行儀の良い子どもたちで救われた。
結局、全部ごみ箱へ。
生徒達、大きくため息。ごめんね。ガッカリさせて。
さて、私。今のところ異常はない。2ヶ月くらい賞味期限を過ぎていても大丈夫のはずだ。そんなにデリケートにはできていないし・・・。 - 10.4.7 春期終了
-
終わったで酒よ。講習会。
自己採点で100点は到底つけられないが、65点くらいはいけるんじゃないだろうか。(バスボンか?)
プラスポイント
1.体調を崩すことなく乗り切れた。これもハニーのおかげだ。
2.生徒達にとことん関われた。ただ、これは諸刃の剣。マイナスポイントにも繋がりかねない。
マイナスポイント
1.生徒達にやや厳し過ぎたか。心に余裕をなくしていたのかも知れぬ。
2.一部の保護者との間に相互理解が得られなかったこと。まあ、一方的な要求には応える術もないが、残念である。
3.たこやきパーティの写真の編集にまだ着手できていないこと。これにはまとまった時間が必要なので、もうしばらく先になりそうだ。許せ!19期生のみんな。
明日からまた平常授業が始まる。幸い体力もまだあるし、気力も回復した。魔女達のおかげかな。
魔女の集いも初回から数えて6回目?もう3年以上になる。昨日は初回と同じメンバーだったが、みなさん、相変わらず陽気で元気。いやパワーアップしているんじゃないだろうか。
とにかく、昨夜も楽しく時を忘れて過ごさせて頂いた。おおきに!有難うござい魔酒た。
- 10.4.8 プレゼント
-
私の話ではないが、お世話になっている方(Iさんとさせて頂こう)から教えてもらった心温まる話。
ある日、Iさんは車上荒らしにあった。ところがそれがいつのことか分からない。
ETCカードを使おうと思って無いことに初めて気が付き、よくよく調べるとトランクからゴルフバックごと無くなっていたらしい。
警察には届けたものの、いつかも分からないような状態では、親身にはなってもらえない。
すっかりしょげかえっていたIさん。
まあ、ゴルフをすると言っても年に2,3回のこと。仕方がないと諦めていたが、その滅多にない機会が間近に迫っている。痛い出費を強いられそうだ。
そんな折り、時はIさんの誕生日。大きな荷物が届いた。
何だろうと開けてみると、何とゴルフバック。それも新品。フルセット。
贈り主はIさんの娘さんだった。
娘さんは大学生。ケーキ屋さんでアルバイトをしながらコツコツお金を貯めていたらしい。
「大分貯まった〜!」と喜んでいる娘さんに、
「お父さんがもらってやろ」と冗談で言うと、
「何であげなあかんねん」と怒られたらしい。
その娘さんからの思いもかけないプレゼント。
「どうしてや?」と尋ねると、
「お父さんが淋しそうにしていたから」だと言う。
ゴルフのことは何も知らない娘さん。お店に行って
「50歳くらいの大人が恥をかかないようなものを揃えて下さい」と言ったそうだ。
そう語るIさんの顔は既に泣きそうになっていた。
「金額もけっして安くはない。けれど、その多寡よりも気持が嬉しい」と。
親にいろいろしてもらって当たり前だと思う子が多い中、親を気づかうことができるとは、何と素晴らしい娘さんだろう。
流石はIさん。良い子育てをされている。 - 10.4.9 卒業アルバム
-
この時期、新入生をよく見かける。
今日は、入学式帰りと思われる小学生や中学生と遭遇した。
真新しい制服に身を包み、ぎごちなさと緊張感から初々しさが伝わってくる。
みんな眩しいな〜!
私も中学生に戻りたくなった。
え?いくら何でもそこまでは・・・とお思いだろうが、それには訳がある。
先日、実家で発見した小学校の卒業アルバム。1973とあったから、もう37年前なのね。
みんな変わっていない。アルバムの中で微笑んでいる姿は、昔のままだ。(当たり前か?)
懐かしいな〜。記憶が蘇る。
卒業以来会っていない人が殆どだが、どうしているのだろう。
もしも会ったら、驚くだろうな〜。40年近いものな〜。
記憶の中では少年少女のままでも、絶対にオジサンオバサンになっているんだもん。
会ってみたいような、少し怖いような、やや複雑な思いだ。 - 10.4.10 初夏
-
電車に乗ったらひんやりとした冷気が・・・。
え?もう?と思ったが、確かに冷房だった。
まだ、薄手とはいえ外套を羽織っている呑ちゃん。時代遅れか〜?!
しょ〜か〜!しょかか〜!
ビ−ルの美味い季節がやってきたのね。嬉しいな〜!
ところで、今度の東京、どんな格好で行こうかな? - 10.4.11 久しぶり
-
明日はお休み。約一月ぶりの完全オフだ。
この間、講習会もあったし、何度か上京もしたのだから、なかなかハードだった。
良くがんばったぞカッパちゃん。(誰も言ってはくれないから、自分で言おう!)
さて、明日。久しぶりに長男に会える。
久しぶりと言っても、たった2週間ほどのことだから大したことはないのだが、それでも嬉しいものは嬉しい。
ところで、東京はまだ桜が残っているのだろうか。あいにくの天気らしいが、まあいいや。 - 10.4.12 再会
-
騙された。何だ、この寒さは!?
長男の大学の入学式に参列するために、4:00に起床。喜び勇んで上京したが、新幹線を降りた途端、軽装で来た軽率さを猛烈に後悔した。
昨日の汗ばむほどの陽気は何だったのだ。教室では早々とクーラーを使用したが、あれは夢だったのか?
雨のせいもあるのだろうが、まるで冬が戻ってきたかのようだ。
これほど寒暖の差が大きいと、体調管理が難しくなる。
案の定、息子はきっちりと風邪を引いていた。
心なしか、顔色も悪い。
きっと、ろくなものを食べていないのだろう。
式が終わって食事をした際に、さほど豪勢でもないのに、
「久しぶりに腹一杯や。なんか懐かしい感じ」と言われ、思わず泣きそうになった。
武道館の大きさにも圧倒されたが、そこが超満員になるって一体どんな規模よ!?
入場するまで小一時間の行列。降りしきる雨の中、サクラの花びらが一風ごとに舞い落ちていく。そんな風情を感じる余裕なんてありゃしない。とにかく寒くて、震えていた。
やっと会場内に入ったら、既に式は始まっていた。
しかしハニーは流石だ。3000人以上いる新入生(3階席からは豆粒ほどにしか見えない)の中から、しっかりと我が子を発見するのだから。しかも肉眼で!
式自体は、流石は東大と思わす厳かさと重みがあった。
緒方貞子さんのスピーチがあったかと思うと、宇宙飛行士の野口聡一さんから宇宙からのメッセージが届けられるサプライズ。お2人とも卒業生でいらっしゃるそうだ。すげー!すげー!
記念写真を撮り、食事の後、寮に向かう。
随分、部屋らしくなっていた。まだ細々としたものが揃っていないし、せっかく購入した冷蔵庫が不良品でいきなり交換というのは不運だったが、まあ、住めば都かも知れぬ。
あれこれと用事をしている内に、あっという間に時は過ぎた。
私達は夕飯もと考えていたのだが、クラスコンパがあるとかで、息子は慌ただしく駅の喧噪の中へと消えていった。
その後の脱力感。いや、虚無感と言った方がよいか。
ある程度覚悟はしていた。しかし、これ程までとは思っていなかった。
何もする気がしない。
ハニーは夕食をどうすると尋ねてくれるが、そんなのどうでもいい。
ハニーも似たような想いだったろうが、私があまりに悄然としているのに、半ば呆れていた。
楽しそうに生活していたから、先ずは一安心。
しかし、疲れていたのがとても気がかりだ。
あまり無理はするな。体を大事にするんだぞ。 - 10.4.13 痛
-
朝起きたら体の節々が痛い。昨日の強行日程がたたったのか。
幸い、風邪は引いていないから、きっとただの筋肉痛だろう。
大袈裟にするほどではないのだが、ほんと情けない。
話は変わるが、痛いと言えば、最近胃が痛い。
これは昔からの症状で、熱いものを飲むとだめ。胃にしみるのだ。みそ汁やお茶はもちろん、一時期はコーラを飲んでもしみていた。
胃カメラで診てもらうと、軽い胃炎との診断。処方してもらった胃薬を服むと痛みは治まる。
今も定期的に胃の検診は受けている。しばらくその薬の世話にならずに済んでいたのだが・・・。
精神的なものかも知れない。だって、6年生の授業になると痛くなるのだから。
講習会中など、2回胃薬を飲んだ日もあった。
それほど今年の6年生は深刻な状況なのだ。
なのに、当の本人達はいたって呑気で、私がいくら注意しても
「一体誰の話?先生なんで必死になってるの」と馬耳東風も良いところ。
「お前らのこと考えると、胃が痛いわ」と言っても、ただ嬉しそうに笑うばかり。
あかん、これで頭まで痛くなってきたら、100%あいつらのせいだ。
そうなったら、恨んでやる! - 10.4.14 言葉
-
何気ない一言が、人を傷つけることがある。
私のように人と接する生業に就いている者は、特に注意が必要だ。
一度発した言葉は取り消せない。誤解されたまま、ずっと残ることもある。
言葉は慎重に選ぶべきだとは分かっていても、つい乱暴な口調になることが多い。
大いに反省すべきだ。
相手は子供だし、もしかしたらその子は私のような言い方をする者が誰もいない環境の中で育ったかも知れない。
一々気にしていたら何も言えないとも思うが、それなら言わなければよい。
感情のコントロールが出来ない者に、偉そうに言う資格はない。
自己批判をくり返していても仕方ないが、人に言われた言葉にハッとした呑ちゃんであった。 - 10.4.15 服屋さん
-
久しぶりにゆっくり眠れた。と言っても、5時前に一度目が覚める習慣はなかなか抜けないが、それでもそれからもう一度眠れるなんて、どれだけ幸せよ。
今日はハニーと本町までお買い物。 ズボンのお尻に穴が空いていた(ハニーには薄くなっているよと指摘されていたが、穴に気が付いたのが昨夜というお粗末さ。キャ〜恥ずかしい。生徒達には気付かれていなかったろうか)のだ。
そのお店は、私が20歳の頃からのお付き合いなので、もう30年ほどになる。
担当の方も随分年を取られた。それでもまだまだ若々しく、とってもダンディ。(そう、今は亡き小林繁氏をイメージしてもらえると良いだろう)年に一度行くか行かないかなのに、細かいことまでよく覚えて下さっている。やはり客商売は人を覚えることが基本で酒ね。知らない店で買うよりも、少し遠くてもあの店でとなるもんだ。今では、息子達もお世話になっている。
ところが少々腑に落ちない点もある。
本町の問屋さん。確かに安いのだろう。正札の7割〜半額で買うことができる。だが、量販店などではもっと安い服が簡単に手に入る。品質は全然ちがうのだろう(量販店で以前購入したズボンは1年も保たなかったから)が、値打ちの分からない私にとっては、やはり何となく割高に感じてしまうのだ。ズボンが1本1万円もすると、そうそう気安く買うわけにはいかない。上着もどうで酒かと勧められたが、丁重にお断りした。
ハニーに買ってもらった今回のズボン。大切に穿〜こうっと! - 10.4.16 我慢
-
ガラガラと私の中で何かが崩れていった。
今日は低学年の授業。本来ならば、私にとって癒しの時間だ。
なのに・・・。
先ず、約束を果たさない子が数名。
春休みの宿題の提出期限は1週間前。前回、忘れたと言うから、一回は待った。
けど、今日もまだだと言う。
いや、最初は「持ってくるのを忘れた」と言った。
「じゃ、取りに帰って持っておいで」と言うと、
「やっていません」と白状した。
まあ、こんなことは日常茶飯事。ウソを突き通す子が多い中で、まだ正直に言うだけマシだ。
しかし当然、居残りとなる。その連絡を家庭にさせると、泣きながら説明している。
何故、泣くのだ?
私は何か悪いことをしているのだろうか?不思議な錯覚に陥りそうだ。
その子の気持ちも分からぬでもないが、正直情けなくなった。
今度は、別の子が泣きながら教室に入ってきた。
どうしたのかと尋ねると、遊んでいたから宿題ができていないと言う。
ああ、どうしろと言うのだ。
この子も正直に言ってくれたし、やっていないことを責めるより、休まずに来たことを誉めるべきなのか。
さて、授業が始まった。
生徒達は、次から次へと思いつくままの言いたい放題。
こんな事で一々怒っていてはこの学年の授業は成り立たない。
余りに脱線しすぎたらたしなめるが、ある程度は許す。
しかし、余りに的外れの返事が続いたので、思わずため息をつくと・・・。
「先生!どうしたのですか?」と1人の生徒が真顔で聞いてきた。
あかん。コイツも状況が全く分かっていない。
かくして、私の癒しの時間は苦痛(我慢)の時間へと変わっていくのだった。
念のため断っておくが、今日私は一切怒っていない。
がんばれ!呑ちゃん。ファイト〜!オ〜! - 10.4.17 通学電車
-
ある小学校が移転した。大阪から奈良へだから、随分思い切ったものだ。
校舎が新しくなって喜んでいる生徒達もいるが、今までより遠くなったため、通学に時間がかかるようになり困っている者も多い。
例年、塾生のその小学校が占める比率は、かなり高い。
全生徒の3分の1がその学校の生徒だった学年もある。
今日、たまたま私の出勤時間が彼らの下校時と重なった。
案の定、同じ車両に数名見た顔がいる。
しかし向こうは気が付かない。
そりゃそうだ。友達とのおしゃべりに夢中になっているのだから。
それにしてもうるさいうるさい。
まあ、小学生の下校時なんてこんなものかも知れないが、もう少しお行儀よくしていて欲しかったな〜。 - 10.4.18 カエルの子
-
カエルの子はオタマジャクシ!なんて言いたいわけではない。
昨日、お世話になっている方のお父様が亡くなられたとの報せを受けた。
その方は、私の先輩でいらっしゃるし、長男の担任もしていただいた。長男は精神的にずい分と支えてもらった。
大恩ある方のお父様が亡くなられたのだから、不義理はできない。
授業はあったが、通夜に参列させてもらった。(中学生諸君、ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!)
聞くところによると、亡くなられたお父様は教師でいらっしゃったそうだ。
幼い頃から、教え子達が家に遊びに来ている様子を見ていて、ご自分も教師を目指すようになったと仰っていた。
実は、その方の息子さんも先生をされている。
なんと親子3代、教師が続いていることになる。
お医者さんの子が医者になるケースは珍しくないが、やはり子供は親の背中を見て育つのかと、改めて感じた。
え?じゃ、私の息子達は酔っぱらいのお調子者になるのであろうか? - 10.4.19 通り抜け
-
「立ち止まらないで下さい!立ち止まらないで下さい!」
今年も来ました、造幣局。
ポカポカ陽気の春の日の午後。ハニーとお手々つないでお花見パート2。
場内アナウンスは、例年通り↑。頻りに、さっさと歩けと急かすが、人はそんなに多くなかったように思う。
寒い日が続いたせいか、花は意外と残っていた。
今年の花は「都錦」。淡いピンクの上品な花だった。
(でも、写真は「松月」。期待した方、ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!)
よい子のカッパちゃん達は、アナウンスの指示に逆らわず、すたこらさっさ。あっという間に通り抜けてしまった。あまりにあっけなかったので、もう一回見て回ろうかと思ったほどだ。
しかし、空腹には勝てず、造幣局を後にした。
お昼は「きじ」でお好み焼き。噂にたがわぬ美味で酒た。店員さんの感じも良かったし◎。 - 10.4.20 校長先生
-
緊張の朝。昨夜はよく眠れなかった。(←ウソ)
今日は母校を訪れる日だ。
何故、母校に帰るだけで緊張するのか。
いつもなら気楽に出かけるのだが、今回はお会いする方が校長先生。
灘校の校長先生と言えば雲の上のような存在。私如きがおいそれと話せる相手ではない。
約束の時刻の20分前に到着するつもりで、電車を調べておいてよかった。
朝の近鉄、どこかの線で車両故障があったとかで、いきなりダイヤが乱れている。
特急に乗ろうと特急券を購入したとたんに、駅のアナウンス。
「ダイヤの乱れで・・・。当駅○○分発の特急より先に急行が発車します」
駅員に尋ねる。
「鶴橋にはどっちが早く着くので酒か?」
「急行です」ときっぱり。
仕方ない。特急券は無駄になるけど、急がねばと、急行に乗りこむ。
ところが、その急行。次の駅で特急に抜かされたではないか。
なめとんのか!近鉄。以前にも似たようなことがあった。
あくまでも営業第一。お客不在の経営方針には、大いに異を唱えたい。
まあ、何とか間に合った。(1分前は間に合ったとは言えないのだが)
今回の訪問の目的は、長男がお世話になったお礼。
この学校には、本当に感謝している。何一つ不満はない。長男はこの学校で学べたおかげで、実に多くのものを得ることができた。
さて、今回の訪問には実はもう一つの目的があった。
いや〜緊張しま酒たね〜。
続きは後日。ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜! - 10.4.21 『100回泣くこと』
-
先日、本屋で見かけて「あ!これこれ!」と思わず購入した。
でも呑ちゃんはやっぱりお馬鹿で酒。
買ったのは『100回泣くこと』(中村航)だが、欲しかったのは『99のなみだ』。
「まあ、似たようなもんだろ、数字が多い方が良いか?」と、読み始めた。
2時間ほどで読み終えてしまった。
なかなか良かったで酒よ。はい、ちゃんと泣けま酒た。100回とはいかなかったで酒が・・・。
さて、99の方はどうだろう。 - 10.4.22 学生
-
ハニーが学生になった。
と言っても、どこかで学び直すわけではない。携帯の契約上の話だ。
家族に学生がいる場合、学生割引の対象になるらしい。
「えらい、薹の立った学生やな」と言うと、頬をつねられた。
これで、家族全員がauになった。前のポイントが消えたり、解約手数料が1万円以上かかったりと、痛いこともあるが、先ずはめでたしめでたし?
ただ、残念なこともある。
いつもならここで由紀恵様の写真が登場するのだが、今回はもらえなかった。
いや、あるにはあったのだが、既に持っているポスターだったのだ。
う〜ん。彼女もそろそろ終わりなのかな〜。 - 10.4.23 感謝
-
今、私がいるのは、私の力ではない。
いろいろな方、それも数え切れないほど多くの人達のおかげで、私は存在している。
口で「ありがとうございま酒」と言うのは、簡単だ。
でもその時、私は果たして誰の顔を思い浮かべているのだろう?
人と人との出会いを大切にしたいと言っておきながら、何たることよ!
本当にお世話になっている方々のことを忘れ、目の前の人にだけ愛想笑い。最低だ。
昨日、熱い心を持っている人達と話をさせてもらい、自分の薄っぺらさに気がついた。
遅すぎるかも知れない。でも、間に合わせたい!
私はまだまだ未熟。果たして私に指導者の資格はあるのだろうか!? - 10.4.24 『告白』
-
「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
帯の文句に目を惹かれ、ミステリーは滅多に読まない私だが、文庫本になっていたこともあり、買ってしまった。
湊かなえ『告白』。最近話題になっている本だ。
全ての章が、登場人物のエピローグで書かれている。
なるほど、タイトルの「告白」とはこういう意味か。
映画化され、近々封切りされるようなので、ネタバレは避けるが、正直な感想。
ゾッとした。
娘が殺されたのに冷静でいられることが、先ず信じられない。
また、登場人物の心理が細かく分析されているが、人間はかくも繊細で脆い存在なのだろうか。
異常な行動の原因も、分かるような気もするが、認めたくはない。
映画?おそらく観には行かないだろうな〜。 - 10.4.25 そのなのにーちゃん
-
突然現れた『そのなのにーちゃん』。そう、先週のHOPES通信の問題にも登場した彼だ。
2年ぶりか?そうだ。彼の結婚式以来だ。
相変わらずのナイスガイ。だけど、微妙に年取った?
仕方ない。来月にはパパになろうと言うのだから。
彼とのつきあいもそろそろ25年。
結婚し、子供もできて、やっと落ち着くかと思ったら、何と今春からまた学生をしていると言うではないか。
しかも、今回は転職ではなく退職し、大学院に通っているらしい。
自分のしたいことのためのステップだと言うが、う〜ん。いつもながら驚かされてしまう。
まあ、おっちょこちょいの彼だったが、流石に昔とは違う。
しっかりと先を見据えての行動のはずだ。きっとガンバルだろう。じじいは見守るだけだ。
ところで、彼はどんなパパになるのだろうか。
「私に負けないほどの親バカを目指せ!」と言うと、
「それは無理っ酒!」ときっぱり言われてしまった。
まあ、これでまた東京に行く楽しみが一つ増えた。 - 10.4.26 携帯電話
-
ありゃ!しまった。
携帯電話を忘れたのに気が付いたのは、駅に向かっている途中だった。
まだ、引き返そうと思えば引き返すこともできた距離なのだが、教室のオープンの時間もあり(やたらと来るのが早い一部の5年生。正直閉口している。さらにはスタッフの新人さんにはまだ鍵を渡していない。授業開始1時間前に来るようにと言っている本人が遅れてはシャレにならない)、しばし躊躇したが、そのまま駅へ向かった。正直言うと坂道を戻る気力が湧かなかったのだ。
「まあ、今日一日くらいは携帯なしでも良いか?」と、自分の不注意を棚に上げ、妙にワクワクしていた。やっぱり、私はおかしなカッパちゃん?
教室にかかってきた電話は、事務所に誰もいないときは、全て私の携帯に転送されるようになっており、本来ならば許される行為ではないのだが、責任感のない証左か、それとも煩わしい事から逃げ出したかったのか。
ハニーに、何か連絡が入り次第教えてと頼み、仕事に就いた。
途中で何度か確認をしたが、本日私の携帯にかかってきた電話は0。メールも0件だった。
そうなのだ。結局は勘違いなのだ。
携帯電話がなければ仕事にならないなんて、私の場合はありえない。
確かに、携帯がないと不便なことは多いが、それとて以前は携帯がなくて当たり前。大して困ることもなかった。そもそも、息子が幼かった頃に怪我をし、私と連絡が付かなかったことが携帯を持つきっかけだったが、最近は外で呑むことも少なくなった。
しかし、携帯を持たないと不安だったのも事実。
では一体、何が私を不安にさせたのか?
携帯を持つことによって、何かに繋がっていたかっただけなのではないだろうか。
いや、所詮それも勘違い。
繋がっていなければならないと思い込んでいただけで、それも結局は自分に自信がないからなのだろう。
とにかく、現在の携帯依存症を改める必要がある。
とりあえず、電車の中で携帯を開くのをしばらく止めてみよう。第一みっともないしね。 - 10.4.27 不調
-
どうもスッキリしない。
昨日のオフ。好天だったにもかかわらず、遠出もせず、一日ボンヤリと過ごした。
珍しい事もあるもんだ。一滴も酒を呑まずに早々と寝た。
胃が重くて呑む気にならなかったのだ。さほど呑みすぎているわけでもないのだが・・・。
それにしても、人間眠ろうと思えば眠れるものだ。途中で数回目が覚めたがなんと14時間近くも眠ったことになる。
これで少しは回復しただろう。久しぶりに息子の声も聞けたし、頑張れ呑ちゃん。ファイト〜!オ〜! - 10.4.28 西原理恵子
-
先日NHKで放映された「こころの遺伝子(西原理恵子)」を観た。
私は西原理恵子の大ファン。彼女の作品は、マンガからエッセイに至るまで大抵のものを読んできた。特に初期の作品は大好きで、西原オリジナルグッズの携帯ストラップをつけていた時期もあった。
彼女のことはよく知っているつもりでいたが、それは大きな勘違いだった。
人情の機微を描いたほのぼのとした「ゆんぼくん」や「ぼくんち」などと、ギャンブルを題材にした「まーじゃん放浪記」やどちらかといえば破天荒な「鳥頭紀行」などと、一体どちらが彼女の本来の姿なのだろうか?常々不思議に感じていた。しかし、そのどちらもが彼女の魅力であることは確か。最近の作品「毎日かーさん」ではそのハチャメチャぶりに磨きをかけているようにも思える。
作品のキャラと作者のキャラがかぶっていることが、彼女をいい加減な人間のように思わせているが、実は彼女の生い立ちは壮絶なものだった。
以下、番組の一部を借りて書かせてもらう。
実父をアルコール依存症で亡くし、その後、母の再婚により義父となった人はギャンブル依存症で自ら命を絶った。
上京しても苦労は絶えず、当然ながら現在の成功をいきなり手にしたわけではない。
皮肉なことに、彼女が世間の注目を浴びだしたのは、義父を死に追い込んだギャンブルの世界の取材からだった。しかし、いつしか彼女自身も、その世界にどっぷりとはまっていく。
そんな折りに出会ったのが、鴨志田穣(かもしだゆたか)氏。戦場カメラマンの彼に連れられ、目にしたのは、想像も出来ないようなどん底の貧困生活にあえぎながらも、「笑って」強く生き抜く人々の姿。彼女はそこで自身の甘えを痛感する。
やがて、鴨志田氏と結婚。子供にも恵まれるが、幸せは続かない。
戦場のフラッシュバックで鴨志田氏はアルコール依存症になっていた。
彼女はその悲惨な時代をも笑いで描いている。彼女なりの思いやりだったのだろうが、氏とは結局離婚。憎しみ合っての別れではないだけに辛かったろう。
鴨志田氏は懸命の努力でついにアルコール依存症から立ち直る。もう一度家族としてやり直そうかという矢先に、今度は彼が末期の腎臓がんであることが判明。
残された時間がわずかだと知った2人は、最期の半年間は家族水いらずで笑顔があふれる毎日を送る。
「ついに最期の時は来た。2人のこどもは、泣き崩れる西原さんを必死に笑わせようとしたという。それは鴨志田さんと西原さんの遺伝子が確かに受け継がれている証拠だった」
と、番組は締め括っていた。
人一人の人生。簡単に言い表せるわけはない。
番組は彼女の生き様をどのように伝えたかったのだろう。
私には、西原理恵子という人間が、とても繊細でそしてとても逞しい女性に思えた。
ますます、彼女の事が好きになったのは言うまでもないが、私には彼女の強さは真似できそうもない。 - 10.4.29 連休
-
GWが始まった。幸い好天にも恵まれ、さぞ各地の行楽地は賑わったことだろう。
今年の目玉はどこだろう。やっぱり奈良かな〜。
平城遷都1300年。半月前までは全く盛り上がっていなかったのに、ようやく注目され始めたみたい。
まあ、奈良に住んでいる私には、人が増えるのは、正直あまりありがたくない話で酒が・・・。
しかし、私にはさほど関係ない話。
だって、今日もお仕事だもんね。
え?連休に授業?!と驚かれる方もいるようだが、私にすれば当たり前の話。受験生を預かっているのに、のんびりしましょうなんて、口が裂けても言えない。
それでなくても、今年の6年生はヌルイのに。
まあ、人は人。こうあるべきだなんて答えはない。
楽しむ人は楽しめばよいし、がんばる人はがんばればよい。 - 10.4.30 視界良好
-
「ハニーが可愛く見える」
昼に入ったそば屋で、テーブル越しに私が言うと、
「何枚舌を持ってるの?!」と軽く睨まれた。
私を悩まし続けた遠近両用コンタクト。
遠くは見えるが、近くはさっぱり。自分の書く字すら読めない。
「どこが両用やねん!高いばっかりで、使えん奴め!!」
頭も痛くなるし、思い切って、以前の普通のコンタクトに戻した。
はい。大変良く見えま酒!快適で酒!
一体何だったんだ?
早い話が、脳が遠近の切り替えについていけなかっただけなのだろうが、痛い出費であった。