- 12.11.1 休暇終了
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予定を変更して、私だけ1日早く戻ってきた。
と言うのも、部屋探しは実際の物件を見ても仕方がないので、あっさり終了。
お世話になっている方々への挨拶が済んだら、今回の予定はそれで終わりなのだ。
1年ぶりの訪問。突然の申し出にも関わらず、歓待して下さった。
好意的に思って下さっているか、それとも儀礼的にお付き合い下さっているかどうかは、空気で分かる。
勝手な思い上がりかも知れないが、私は前者だと思っている。忙しい中、次から次へと挨拶に出てきて下さった。
心地よい職場の雰囲気。それが伝わってきて、部外者の私でも嬉しくなる。
反面、私もこのような職場の空気を作らなければならないのだと、深く(ちょっぴり)反省。
仕事の話もあったが、殆どは個人的な話題に終始した。
社長には、長男もお世話になっている。
「私のことを『東京の父』と思いなさい」と、酒の席では必ず仰る。心強い限りだ。
次男はまだ面識がないが、その内お世話になるかも知れぬ。部屋探しの話をすると、しきりに1を推して下さった。
その間、ハニーは言葉少なだったが、実は大変困惑していたのだった。
事務所には6人の方がおられたのだが、持参した手土産にはまんじゅうが5個。
「どうしよう。どないしよ」と、事務所を出たあともずっと気にしていた。
今度おじゃまするときに、沢山持っていくことにしようと、固く心に誓ったお馬鹿さん達であった。
最初は、晴れていたら高い所にでも登ろうかと思っていたのだが、生憎の曇天。
結局、今回は観光は一切なし。いささか味気ない旅ではあったが、私は満足している。
先ほど職場に復帰。いきなり現実が待っていた。
さて、何から片付けようかな。
- 12.11.2 350万円
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350万円!
何の値段かって?
これは私の口癖。教え子達ならみんな知っている。
生徒が忘れ物をしたとき、貸し出す時の料金なのだ。
生徒達は「高い」と文句を言う。
私は「安い」と主張する。
確かに安くはない。けど、これは生きた出費だと思う。
何故なら、もしも人生を左右するほどの大事な場面で忘れ物をしたらどうなるか。
例えば、中学入試。殆どの学校は気前よく貸し出してくれるが、中には一切受け付けない学校もある。(T大寺学園は貸してくれない。過去には持ってきたコンパスが壊れていて、作図が出来ず、数点差で涙を呑んだ子もいた)
いつもいつも気軽に借りられると思うから、忘れるのだ。
痛い出費でも、このことが今後の失敗を未然に防いでくれるならば、値打ちがあると思うのだが。
それにしても、生徒達の意識の低さには呆れてしまう。
今回、あるテストで作図問題を出した。
コンパス・定規が必要だから忘れずにと、数回念を押したにも拘わらず、半数以上の子が忘れていた。
本気で350万円請求してやろうか。そしたら、私はいきなり大金持ちだ。
うっかりミスは誰にでもある。それを責めるつもりはない。
けれど、授業を受けに来て、筆記道具を忘れる子(しかも毎回)。一体何をしに来ているのだ。
ただ、何となく生きているからそうなるのだ。誰だって、泳ぎに行く時には水着を忘れないだろう。
尤も、忘れ物の多さでは余り偉そうには言えない私ではあるが・・・。(昨日もコンタクトを着け忘れて大変不便だった)
中には、真に受けて泣き出しそうな顔をする子もいる。
残念ながらまだ回収できたことはない。
まあ、彼らの出世払いとしておこうか。
- 12.11.3 V
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プロ野球の話。私の贔屓のチームがめでたく日本一に輝いた。
「それがどないしてん!お前とは関係ないやろ!」ってかい?
はい、ごもっとも。
私は関係者ではないし、彼らの勝敗は私の人生を左右しない。
けれど、それでも大したものだと思う。
豊かな才能に恵まれた人ばかりが集い、レベルの高い中で競い合う。
当然、才能だけではやっていけない。陰では想像を超えた努力をしているに違いない。
プロなんだから当たり前。彼らはその技量で莫大なお金を稼いでいるのだ。と、言ってしまえばそれまでかも知れない。
しかし、常勝を期待されているチームならではのプレッシャーは相当なはず。
なのに、絶対に打たれてはならない場面でしっかり押さえる精神力。チャンスでキチンと結果を残す集中力。流石だ。
言い訳は一切通用しない、厳しい勝負の世界で生きている男達の、栄光を素直に称えたいと思う。
残念ながら、勝利の瞬間を見ることは叶わなかった(その頃私は、成績プログラムと格闘していた)が、久々にスポーツニュースのはしごをして、ご満悦のカッパちゃんで酒た。
- 12.11.4 マナー東西
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先日上京した際に、コンサート会場へ入るときの行列に驚いたことは、既に書かせてもらった。
関西人と関東人の違いは他にも多くあろうけど、マナーは関東の方が上ではないだろうか。
関西人の一人としては情けなくもあり、正直認めたくはないのだが、電車内のマナーなどは、はっきり言って関西(特に大阪?)は最低だ。
優先座席に我が物顔で座る若者。まあ、体調が悪いこともあるだろうから、一概には決めつける訳にはいかないが、その席で携帯をいじる無神経さ。
私は、優先座席で携帯を使用している奴には、それがどんなに若く美しい女性であろうとも、とりあえず「バカヤロウ!」と言うことにしている。
とは言え、気の小さい私のこと。相手に聞こえるようにはなかなか言えない。小声で呟くか、もしくは本を読みながら、あたかも本の内容に不満があるかのように叫ぶ。
「そんなんなら言わない方がマシ!」だって?はい、ごもっとも。
これは関西限定なのだろうか。東京では一人としてそのような人を見かけなかった。
座席の座り方にも大きな違いがある。
大抵の電車は7人がけのシートだ。これは東西関係ない。
しかし、関西だと座っているのはせいぜい5人が限度。酷いときには4人で占拠している。
関東では、そもそも電車がいつでも混んでいて空席自体少ないということもあろうが、みな仲良く?並んで座っている。
山手線(だけなのかも知れないが)などは、最初から座席がポールで2-3-2に区切られている。
実際座ってみるとたいそう窮屈だ。けど、誰も不平不満も言わずに大人しく座っている。
関西でも地下鉄などには同様のタイプの座席があるが、7人座っているのを見たことはない。
この差は、混み具合が違うからだけなのだろうか。
いや、やはり根本的にマナーに関する意識は、関西の方が低いように思えてならない。
- 12.11.5 AKO47
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今日は、ハニーと落語鑑賞。
「秋の落語会」なるものが奈良で行われると知ったのは数ヶ月前。
ちょうど私はオフだったし、しかも一人1000円という低価格。これは行かねばなるまい。
出演者は、有名どころでは月亭八方。彼以外はよく知らない方ばかりだったが、上方落語なら間違いないだろう。
実は、私もハニーも大の落語好き。
私は枝雀さんの大ファンで、彼のCDは殆ど揃えている。米朝さんも素敵だが、やや固い。
「普段よく聴く音楽は?」と聞かれ、「落語で酒!」と答えて、笑われたこともある。
ハニーは私の影響もあるだろうが、NHKの朝ドラ「ちりとてちん」からさらに深くはまったようだ。(ハニーはその全DVDを持っている)
奈良の街をブラブラと会場へ向かう。けっこう様変わりをしていて戸惑いを覚えた。
途中、制服姿の女子校生のグループと遭遇。
修学旅行生かと思いきや、いや違う。よく見る制服、地元の学校(女子校)だった。
「もしかして、目的地は同じ?」
「まさかね?」
などと話しながら歩くが、会場が近づくにつれ、制服少女達は、もはやグループとは言えぬ巨大集団へとふくれあがっていた。
どうやら、学校の文化鑑賞会と鉢合わせてしまったようだ。
「ま、いいか?可愛い子もいるかも?」と言ったら、睨まれた。
落語は面白かった。
ただ、ネタは女子高生を意識したのだろう(実際に進行係はそう言っていた)か。
『時そば』『狗の目』『火焔太鼓』と素人向きのポピュラーな演目が続き、思わず途中居眠りをしてしまった。
トリは八方。
流石に、他の者とはひと味違う。間の取り方が絶妙だ。
彼の演じたのは、創作落語。
忠臣蔵、赤穂浪士四十七士の討ち入りをモチーフにした『AKO47』。
もう、お分かりだろう。そう、AKB48のパロディだ。
女子校生達の受けは良かったようだが、かえって私には難解な部分も多かった。
面白いことは面白かったが、いささか深みには欠けたように思える。
「わざわざ出かけることはなかったか?これならTVを見ているのと同じじゃないか」と感じたのは、私だけではないだろう。まあ、1000円で欲を言っても仕方ないが。
「面白かったよね。女子生徒達の乱れた態度(行儀よく鑑賞している者なんて殆どいない。彼女らは1階。2階席からはよく見えた)も見られたし、良かった良かった」と、満足げに言うと、
「一体何見てたの」と、再び睨まれた。
穏やかな秋の午後。奈良の街中をそぞろ歩くのも、なかなか乙で酒たよ。
- 12.11.6 素材
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喪中につき欠礼の葉書が届いた。
早いものだとも言っていられないのか。もう少しで今年も終わりか?
年賀状のことも考えなければならない。ああ、何か面倒だな。
そんなことを思いながら、眺めていたからだろうか。
年賀状の素材集を見ても、何かピンと来なかった。
何でだろう。心が弾まない。
ヘビ嫌いだけが原因ならばよいのだが。要注意じゃ。
- 12.11.7 来客
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不思議なこともあるもんだ。
とある学校から突然の訪問を受けた。
アポもなかったし、過去にちょっとトラブルがあった学校だけに、ろくな応対もせず冷たく追い返すようにお帰りいただいた。
その数秒後、再びドアをノックする音が。
「まだ何か?」と、思ったら、懐かしい顔が微笑んでいた。
8期生のMくん。数年前の年末に駅で遭遇した以来だ。
こちらもアポなしだったけど、一切ノープロブレム。卒業生はいつでもいらっしゃい状態だ。
確か北大に行っていたはず。
無事、大学院まで卒業して、来春から社会人だと言う。
話は弾んだ。シラフだというのに・・・。懐かしい話から最新の話題まで。
到底、わずかな時間じゃ語り尽くせない。
「また来ます」と挨拶して帰ろうとしたので、(社交辞令じゃあかんよと)無理矢理本を一冊貸し出した。
貸し出しノートには「期限は年内」と書いたから、彼のことだ。間違いなく約束は守るだろう。
今度は一緒に呑むぞ。楽しみだな〜。
- 12.11.8 咳
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やっちまったよ。風邪引いたかな?
咳が止まらなくなってしまった。熱はない。
昨日は、頭も痛かったのだが、これはアルコール消毒によって解決。
ところが、夜半に咳き込んで目が覚める始末。
外出時はマスク着用。完全防備を心がけていたのにな〜。
早く治れ!
体がしんどいと、考え方まで閉鎖的になってしまう。
- 12.11.9 膳所
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膳所。「ぜぜ」ってちゃんと読めま酒たか?
私は、行ったこともなければ、どんな所かも知らなかった。
ただ、膳所高校は聞いたことがある。公立の進学校として名高い。スーパーサイエンスハイスクールの認定も受けていたはずだ。確か、甲子園にも一度出場していたんじゃなかっただろうか。
(詳しいじゃないかって?フフフ。その昔(大昔?)予備校で知り合ったきれいなおねえさんが膳所高出身だったのよ)
お世話になった方のお見舞いに、今日、初めて行ってきた。
思っていたより近かった(奈良から1時間ちょっと)し、思っていたより都会だった。JRも京阪の駅もあった。
病院は繁華街?とは反対方向だったので、どれほどのお町かは分からなかったが、病室からの眺めでは、琵琶湖が眼下に広がり、のどかな小都市といった感じか。冬は結構雪深く、スノータイヤは欠かせないらしい、と聞いたが、俄には信じられなかった。
時間があれば、辺りを散策しようと、カメラまで持参していたお気楽カッパちゃん。
けど、母も一緒だった(年をとると歩みが遅くなる)し、何より私の体調がすぐれない。膳所探訪は次の機会に持ち越しとなった。
洛東と言うには少し外れているかも知れないが、京都から近いし、近いうちにぜひ実現させたいものだ。
- 12.11.10 誤配?
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例年ならば、春と秋には文房具を大量購入していた私。
ノートだけでも数百冊(それでも以前は半年持たなかった)購入するため、少しでも安いお店へとわざわざ箕面くんだりまで出かけていたものだ。
ところが、その店も規模を大幅に縮小し、かつては文具だけで一棟あったのに、今じゃフロアーの一角に文具コーナーとして辛うじて残っているような有様。
私の方も生徒数減少で、以前ほど文具は消費しない。
自然と足が遠のいてしまい、現在は通販で間に合わせている。
先日、ノートを注文したのだが、何故か事務所には配達されず、我が家に届けられた。
私の注文間違えなのか?向こうのミスなのか?
オーダーした際のメールを保存しておけば良かったのだろうが、そんなの一々残しゃしない。
仕方がないので、少しずつ運んではいるが、ノート100冊って結構重いでっせ。
- 12.11.11 頭痛と空腹
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咳は治まった。
しかし、頭痛は消えない。
まだ全快ではないのだろうか。
それとも、頭痛は風邪とは別の原因なのか。単なる寝不足とかなら良いのだけどね。
実は、まだ事務所にいる。
今日は日曜にしては楽な一日で、授業は6時間だけ。
いつもならさっさと帰るところだが、授業終了後に3者面談があるので、帰るわけにはいかない。
あ〜あ、お腹空いたな〜。
え?何か食べれば良いじゃないかって?
はい、ごもっとも。
けど、明日検査があるのね。だから、今晩は絶食なのよ。
検査と言っても、大したものじゃない。胃カメラじゃないから気も楽だ。
それにしてもつまらない文だ。自分でも情けなくなる。
そんなら書くなって。こりゃまた、ごもっとも。
けど、頭動かないし、気力も涌かないから、仕方ない。
どちら様も、ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
- 12.11.12 おニュー
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新しい物は気分が良い。
綺麗なだからだけではない。新製品を目の当たりにしたときのドキドキするような気分。また、それが手に入ったときのウキウキ感や嬉しさ。(教え子には、新しい物好きの「そのなのにーちゃん」という者がいたが、彼程ではないにしろ)誰もが経験があるはずだ。
けど、幼い頃は素直に喜べなかった。
照れくさかったせいもあるが、けして裕福ではなかった我が家に似つかわしくないような。子供心には、複雑というか、妙な感情だったと思う。
特に、それが私だけに与えられた物だと、もういけない。
嬉しいくせに、「いらないや、こんな物!」みたいな顔をしていた。
例えば新品の靴。ピカピカの(と言っても皮ではないが)靴を履く気恥ずかしさからか、わざと汚して帰ってきたっけ。
きっと親は悲しかったに違いない。
今でもその癖?は治っていない。新しい物を身に付けるときの高揚感と後ろめたさは半端じゃない。
そんなことを思い出しながら、我が家に登場した「おニュー」を眺めていた。
ハニーが嬉しそうに言う。「グリル鍋、安かったんよ」と。
かねてから、買い換えの話は鍋をする度に上っていた。
じゃじゃじゃじゃ〜ん。
今日はそのお披露目の日だ。
先代は10年以上の使用によく耐えてくれた。
鍋好きの私のせいで、底はこそげ、昔なら鋳物やに修理を出すようなレベルまで使い込んだ。
いろんな思い出がある。
息子を叱ったら何も口を付けなかったことや、逆に息子に叱られたこと。
全て鍋を前にしていたような。
ありがとう!君のことは忘れないよ。記憶の続く限り覚えているよ。
と、感傷に浸ること数秒。
いいね〜。次の瞬間、私は今宵の鍋に舌鼓を打っていた。
はい、所詮、私はこんな奴で酒。俗物で酒。恩知らずで酒。
あ〜、おいちかった。ご馳走様で酒た。
- 12.11.13 訃報
-
教え子から電話。
何年ぶりだろう。「今度、結婚しますねん」と言った切りだから、かれこれ5年近くになるかも。
いつもは陽気な男なのに、ヤケに声が沈んでいた。
嫌な予感。
「○○って、覚えてはりますか」
「もちろん。けど、大分前やで、会ったんは」(15年以上前に教え子たち10人ほどで会いに来てくれた。まだ大学生になりたての頃だった。それ以来会っていない)
「そうですね。で、そいつがですね」と、ボソボソと喋る。
「山で遭難したんですよ」
「え?いつのことや」
「先月です。・・・」以下略
葬儀は既に済ませてあるらしいが、今月末にお別れ会が行われるらしく、それを報せてくれたのだ。
何とか列席したいと思うのだが・・・。
- 12.11.14 来客
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どうしたことだ。
懐かしい面々の来客が相次いでいる。
先週は8期生。今週は7期生だ。しかも同じ学校に進学した先輩後輩だから、これも縁か?
今日の彼は4年ぶり?。当時は大学生だったかな。
それが、いきなりスーツ姿で現れたから驚いてしまった。
危うく「セールスならお断りで酒よ」言うところだった。
とにかく面白い子だった。
行動・発想・発言、どれをとっても他の子とは(良い意味でも悪い意味でも)一味違っていた。
しかし、不思議と嫌な思い出は全くない。そりゃ沢山怒ったけどね。
きっと、彼は自分の感情にストレートだったのだと思う。
「○○さんが好き」と公言して憚らなかったことも、懐かしい。
その彼も、見違えるように立派になって、今は立派な社会人。
フィアンセは国際線のCA(しかもJAL)だというから、こりゃまた驚きだ。
本人曰く、「大学で成長したんですよ。クラブで上下関係を学べた事が大きかったです」
よくぞ、訪ねてきてくれた。正直、めっちゃ嬉しいぞ〜。
また会おう。今度は晩に遊びにおいで。
- 12.11.15 3倍光線
-
先ずは、この問題を見て頂こう。
おばあちゃんは現在69才です。孫が3人いて、大きい順に7才、5才、3才です。おばあちゃんの年が、孫の年の合計の3倍になるのは何年後ですか。
昨日、4年生の授業で教えた。私の解法はこうだ。
孫3人の年の合計は7+5+3=15,おばあちゃんは69だが、孫達が追いついてくるのを待ってはいられない。
そこで、孫達に『3倍光線』を当てる。
孫は9人になって、年の合計は15×3=45。これならおばあちゃんに追いつけるだろう。
(69−45)÷(9−1)=3 お答えは3年後。
最初、生徒達は『3倍光線』を理解できなかった。
「これを浴びると、1人はいきなり3人に増殖するんだよ」と言っても、信じない。
「ありえへん!」「ウソや〜!」等と口々に叫ぶ。
しかし、いろんな例を示すと、イメージできたのか、次第に納得顔に。
とどめに、「ほら、山中教授のIPS細胞を応用すると可能だよ」と言うと、大きく頷く子まで出てきた。恐るべし、ノーベル賞の威力。
実際、『3倍光線』があったら良いのにな〜と思った事があった。
今から10数年前だ。その頃は本当に忙しくて、体が3つあったらどんなに良いだろうかと本気で考えていた。
『3倍光線』を、自分に向けて照射するのだ。
3人に増殖したカッパちゃん。想像するとゾッとするが、1人は仕事、もう1人は家族と過ごしており、そして、最後の1人は自分の好きなことをしている。(例えば、酒を呑んでいる)
その事を生徒達に話すと、
「何で使わへんかったん?」と訊いてきた。
「うん。『3倍光線』には弱点があってね。これを浴びると体は3人になるけど、寿命は3分の1になってしまうのよ」
「しょ〜か。わかった。分身の術みたいなものやね」と生徒達。
果たして、本当に信じてくれたのだろうか。南半球のときのように、数年後に顔を真っ赤にして「先生のウソつき〜!」と怒鳴り込んで来なければ良いのだが。
いや、それより、この解法しっかりマスターしてくれただろうか。
- 12.11.16 寝息
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何を話していたか、内容は覚えていない。
大したことでないのは確かだ。
「うそつき!」
「そんなことないよ。正直者と呼ばれて52年と5ヶ月」
あれ?返事がない。
程なく、かすかな寝息が聞こえ始めた。
「ありゃ〜。もう眠ったんだ。お休みハニー」
そりゃ、睡眠不足にもなるわな。
私の帰りは遅いし、それから始まる晩酌の時間はやたらと長い。
息子達がいた頃ならば、おまけに朝早くから弁当作りが待っていた。
ごめんね。いつも苦労ばかりかけて。いっこも幸せにしていないね。
寝顔は暗くて見えなかったが、
「そのうち約束は守るからね」
と、声にならない声で呟き、私も眠りに落ちていった。
- 12.11.17 政
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見えんな〜。さっぱり見えん。
衆議院が解散され、総選挙が行われるというのだが・・・。
魅力ある政党がない。
民主は約束を守らなかったし、今更、政権を自民に戻して何が変わる。
じゃ、第三極?どうも胡散臭すぎる。
政治家一人一人は立派な方々なのであろう。(会ったことがないから分からんが)
仰ることももっともだ。
ただ、筋が通っていない。何が言いたいのか分からない。
政策一つを取ってみてもそう。
選挙に勝ちたいから言っているだけにしか思えない。
自分で己の破廉恥さに気がついていない奴が多すぎる。
彼らにしても、政治家を志したときは、高い志を持っていたはずだ。
なのに、どうして保身に回るのか。
かつ、それに惑わされる大衆の愚。
ほんま、このままじゃ日本はダメになりまっせ。
- 12.11.18 心と体
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乙女チックな事を言いたのではない。
ただ、悩み事と体の不調は連動しているように思う。
現在の(身体的な)痛みは、歯痛・頭痛・胃痛。あとは秘密って感じ。
悩みは、生徒のこと・家族のこと・経営のこと。あとは秘密って感じ。
おお!字数までぴったりだ。
若い頃の悩みは全て自分の力で解決できた。(するしかなかった?)
しかし、この年になると(言い訳かな?パワーが落ちたことは否めないが)、意志や努力ではカバーしきれない不確定要素が多すぎるように思える。
もちろん、その問題を解決できるのは私しかいない。
そんなことは分かっている。
だだ経験上、追いつめられた(心も体もきつい)状態での判断がろくでもないことも、いやほど分かっている。
全てから逃げ出したくなる自分もいれば、意地を張り続けたい自分もいる。
「ここが己の見せ所じゃ、ふんばらんかい」と言う自分もいれば、
「ようやった。もういいやんか」と、誤魔化そうとする自分もいる。
窮地に追いつめられたとき、以前の私には、状況を冷静に見つめる第三者的な私がいた。
そして、彼の判断はいつも正確だった。
しかし、現在の私にはその彼が見えない。
ジャッジをする能力すら失ってしまったのか。それとも、天が猶予を与えてくれているのか。
ただ、確かなことは、私がまだ生きているということ。
とてもありがたいことだ。
生きているから悩むのであって、そしておそらく、生きている以上は悩み続けるのだろう。
その幸せを感じながらもう少し悩んでみようか。
- 12.11.19 石山寺
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教え子のアドバイスには素直なカッパちゃん。
ハニーとお手々つないで、石山寺へ。 先日、膳所を訪れた際に、薦めてもらったのだ。
大津が京都から近いことは、実証済み。
天気は快晴。寒くもなく絶好の紅葉日和だ。
「瀬田の唐橋」を渡って、記念撮影。
正直、この橋のどこが値打ちなのかは分からなかったが、縁起を読んで無理矢理納得。遠くに見える琵琶湖の大きさにやや感動。
瀬田川に沿ってぶらぶらと歩く。
大学のボート部の合宿所を発見。立命館と京大が並んでいた。京大の方がでかかった。
なるほど、ここで練習するのか。宿舎の横に保管されていたボートは、想像以上に長くて細かった。
おデブが乗ったらひっくり返るなと、一人つまらぬ事を想像していたら、
「私は経験がある」と、ハニー。
ハニーの高校では全校挙げてのボート大会があり、それに出場したことがあるそうだ。
良いことを聞いた。今後、湖や池でのボート漕ぎはハニーに任そう。(って、乗ったことないけど)
遅い昼食(シジミの釜飯は美味だった)を終え、石山寺境内へ。
オオツ光くんがお出迎え。ヒコにゃんといい、滋賀はどうしてこんなにゆるキャラ流行りなのだろう。
紫式部ゆかりのお寺らしいが、良辨(ろうべん)僧正が開基し、弘法大師も関係があるようだ。(知らなんだ〜)
要は、由緒正しきお寺という事ね。西国巡礼の札所でもあるらしい。
ま、そこら辺はとっても疎い私だが、紅葉の素晴らしさくらいは感じることができまっせ。
写真はあまり上手に撮れていないが、そこはご愛敬。美しさを少しでも感じていただけたら嬉しい。
静かな境内に、舞い落ちる落ち葉。幻想的で感動した。
桜の季節にでもまた訪れたいと思う。
教えてくれたSくん。ありがとうね。
- 12.11.20 クーポン
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全てのクーポンがハズレだとは言わない。(素敵な店もあった)
けど、昨日行った店は酷かった。
「今度京都行くし、何か良い店ないかな〜」と、数日前に思いつき、
「割引券あったな。よし、クーポンサイトで探そう」なんて、ケチなことを考えたのがいけなかった。
和食で2軒見つかった。
けど、1つ(感じの良さそうな店)は使用期限前。仕方なくもう一軒に決めたのだが、何かいやな予感はしていた。
写真の料理は不味そうだった(そんならやめとけって!かい?確かにね)し、(和食なのに)飲み放題の文言にも違和感を覚えていた。
店に到着。外観は立派。
「おお、いいじゃないか?」と胸をなでおろす間もなく、部屋に通されビックリ。
椅子だ。それもごっついソファーみたいな一人がけのボックス椅子。
テーブルには、がちゃがちゃ(100円入れたら占いやら、カードやらが出てくるやつ)が置いてある。注文は電子パネル。
一通りの説明を受けた後、店員に訊く。
「生ビールって、発泡酒で酒か?」
「はい」(もちろんって顔すんなよ)
「追加500円いただければ本物の生ビールに変更できますよ」
「瓶はないの」
「ないです」ときっぱり。
「どうなさいますか。お一人500円ですから、お二人で1000円になりますが」(そんなの言われなくても計算できるって)
「じゃ、それで」
「変更で良いのですね」(何故、確認する。怪しいな〜)
ま、呑んで発泡酒なら文句言えばいいか?何て思っていたが、悲しいかな、分からない。普段呑んでいない銘柄だから、微妙だ。
ハニーの「う〜ん。ま、本物かな?」との判定を信じることにした。
料理?
チェーンの居酒屋でももう少しマシなもの出すぞ。
びしょびしょの枝豆(11月だぜもう)から始まり、ベショッとした刺身(いや、あんなの刺身じゃない。生魚の切り身だ)。大量のフライドポテト(ここはマクドか)。ポン酢のかかっていない和風ポン酢あえ(指摘したらポン酢が後から出てきた)。トドメは、ご飯(釜飯も不味かった)の後のモツ焼き(なんちゅうデザートや)。
ワインはコップで出てくるし(ハニーは一口呑んで黙ってしまった。どんな味だったのだろう)、日本酒はどうしたらこんなに変な味になるのと教えて欲しい程のブレンド具合。口に含んだだけで、酔いが覚めた。
これが、割引きなしの料金なら一人5000円程のコース?か。
それでも「ご馳走様で酒た。素敵な建物で酒ね」と、愛想笑いで店を出た。(大人ってウソつきや〜)
そもそも、なんでクーポンを出すのだろう。
考えられる要因としては
1.アピール。先ずは知ってもらうこと。
2.集客。利益度外視でも、賑わった方がよい。
3.顧客への大サービス。いつもは高いけど、ほらこんなにお得でっせ。
くらいなものか。まあ3番は滅多にないか?
しかし、とりあえずの目標が達成されたなら、継続して出す必要はないのではないか。
「あの店いつもクーポン出してる。そうしなきゃお客来ないんだろう」などと思われ、逆効果じゃないだろうか。
「酷い店だったね〜。けど、もう行くことないから。ま、いっか」と、ハニーと話しながら、ふと、気が付いた。
「あれ、こんなセリフ。今までに何回言っただろう?」
ぎゃ〜!愚かなのは私の方だった。数多の失敗に懲りもせず、また同じ過ちを繰り返す。
折角、保護者の皆様方から「良いお店」を紹介して頂いていたというのに・・・。
学習能力ゼロ(マイナス?)のおバカ河童で酒た。
どなたさまか、今度は京都で良いお店教えて下され!
- 12.11.21 ドラマ
-
昔はTVドラマなんて見なかった。時間もなかったし、そもそも興味がなかった。
だから、俳優の名前なんて殆ど知らない(由紀恵様は例外)。
けれど、最近はよく観ている。野球が終わったせいもあるが、結構ヒマなのかもね。
「高校入試」「プライスレス」「ゴーイングマイホーム」は一応毎週観ている。
あ、朝ドラの「純と愛」もある。げ!多いじゃん。
「てふてふ荘にようこそ」も、録画してもらっているが、観る時間はない。
どの作品もそれなりに楽しめる。
「プライスレス」や「ゴーイングマイホーム」はリアリティに欠けるが、「高校入試」はかなり現実的だ。
私の良くないのは、所詮は虚構の世界と割り切ればよいのに、感情移入し過ぎる所。
大抵、画面に向かって文句を言っている。「馬鹿野郎!」「この○○が!」などと、聞くに堪えない言葉が続く。
特に「高校入試」を観ているときはひどい。身勝手な教師やエゴ丸出しの保護者に腹を立て通しだ。
隣にいるハニーはたまったもんじゃないだろう。
だからと言う訳ではないが、そのハニーが今日からしばらくいなくなる。
愛想を尽かされた訳ではない。(ないはずだと信じたい)
ただ、ドラマを一人で見ることは、おそらくないだろう。
- 12.11.22 振り袖
-
私に娘はいない。皆さんよくご存じのように、息子が2人いるだけだ。
けど、よく人に言われる。
「女の子がいなくて良かったね」と。
同じことをハニーからも言われるし、自分でもそう思う。
男の子でもあれほど溺愛したのだ。女の子だったらさぞかし。
昨日、教え子が訪ねてきてくれた。
なんと、振り袖姿でだ。
来年、成人式を迎える彼女。成人式の写真の前撮りだったらしく、その足で寄ってくれた。
お人形さんのように可愛らしい姿に、思わず涙ぐみそうになった。
入塾当初はなかなか言うことを聞いてくれなくて、随分悩まされた子だ。
半年近く、意地の張り合いが続いたっけ。失踪(脱走?)して探し回ったこともあったな〜。
その子が早20歳。(12月生まれだから、正確にはまだだけど)そうだ!20歳になったら飲みに行く約束してたんだった。
親でなくとも感慨深いものがある。
着物の値打ちはよう分からんが、高価なものであろうことだけは何となく。
やっぱり息子で良かった。一時期、息子達に振り袖のDMが頻繁に届いたが、ろくに見もしなかったから、値段は分からない。
本人は絶対に載せてくれるなとのことだったが、後ろ姿だけならいいかな?
背景があんまりだけど、お許し下され!
- 12.11.23 詐欺
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世の中には、豪勢な人もいるものだ。
見も知らない私に5500万円をくれるというのだから。
その太っ腹な人の名は「高橋清美」。
興味のある方は検索されると良い。(ただ、悪意のない「高橋清美」さんも実在されているようなので誤解のないように)
私だけにではない。いろんな人に配っているらしい。そう、太っ腹な方だ。
怪しげなメールを開いた私が悪いのだが、実に面白い。
メールのタイトルだけ列挙してみようか。
・ 5500万のお振込みは『辞退』されますか?『希望』されますか?
・ 社用アドレスより直接ご連絡しています。5500万は専門家立会いの下、完全非課税にて全て無償にてお渡しする事をお約束します。
・ 〒107-0062 東京都港区南青山5丁目こちらは確認出来ますか?
・ 急用で席を離れます。たった一言、意思の確認だけ良いでしょうか?
・ 高橋の秘書を担当しています宮間です。高橋より緊急のご連絡を賜っております。
・ 時間指定にてお振込みを予約可能です。指定時刻に設定をお願いします。
・ ■画像添付■残高をご確認ください。こちらから5500万を送金させて頂きます。
ネット情報によると、この後は
「あなたに5,500万円差し上げたいが、他にも権利も持つ人間がいる。20万円振り込んでくれれば、あなたがこの権利を独占できます」
と、なるらしい。
まあ、騙される人はいないだろうが、一瞬たりとも信じかけたことは、内緒にしておこう。
この他にも、サイドビジネスを紹介すると言った手合いのメールはキリがない。
その内一つの資料請求をしたら(←お馬鹿でしょ)、昨日資料が届いた。
怪しい。じつに胡散臭い。ウソと欺瞞の匂いがプンプンする。(匂いを感じられてラッキー!)
これまたネットで調べたら、あるサイトでは「詐欺」だと断定していた。
危ない危ない。って、あれ?本当に私、どうしちゃったんだろう。
- 12.11.24 ベルト
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最近、ズボンがよくずれる。
ふ、ふ〜ん。良い感じでしょ。
え?言わなくても分かるって。
そう、痩せたのだ。
わ〜い!わ〜い!と、喜んだのも束の間。
何のことはない。ベルトの穴が一つずれていただけだった。
けど、全く違和感がなかったのが恐ろしい。
慌てて締め直したら、今度はきつかった。(そりゃそうだよね)
う〜ん。どうやら太ってしまったようだ。
そう言えば、久しぶりに会う人会う人みんな言ってたっけ。
「先生。丸なりはりましたね」と。
異口同音にそう唱えるものだから、てっきり
「そうか、私も人間的に成熟したのか。その魅力がにじみ出てきたのだな〜」
と、これまた喜んでいたが・・・。
ああ、何という情けない勘違い。
けど、落ち込んでいるヒマはない。
いつまでも醜態をさらして平気な私じゃないよ。
幸い?現在ハニーは居ない。しかも、不在2日目にして早くも冷蔵庫の食材は無くなった。
明日から、飢えるのは明らかだ。
空腹に耐え、節食に努めれば、あっという間に体重は落ちるはず。
わ〜い!わ〜い!ふふふ。楽しみだな〜。
皆の衆。スリムなカッパちゃんを、刮目して待たれよ!
- 12.11.25 お別れの会
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「おまえ、まだ35歳だぜ」
私の呟きに、15年ぶりの再会を果たした彼は、写真の中で何も言わず微笑むばかりだった。
残された家族は奥さんと娘さんが2人。2歳と4歳の娘さん達は父親の死を理解できたのだろうか。
昔の教え子の訃報に接し、『お別れの会』に参列してきた。
大学院で心理学を学び、教育学部の准教授として学生を指導する一方、心理学者としても将来を嘱望されていた彼が、事故に遭ったのは先月のこと。
一人で山に上ったきり、消息を絶った。仲間や家族の必死の捜索のおかげで、数日後に発見されたが、そのときには既に還らぬ人となっていたという。
会場には、彼の遺品や論文などが展示され、在りし日のビデオが流れていた。
結婚式の様子や娘らと戯れるその姿は、元気そのもの。そんな彼に不幸が訪れようとは、誰が想像できただろうか。幼い子供達のあどけない姿が余計に涙を誘った。
6年生(私が教えていた頃)の時のノートもあった。表紙には日記とあったが、あれは彼の考えた小説だろう。第3章で終わっていたのが残念。続きが読みたくても今となっては叶わない。
弔辞がまた泣かせた。
彼の勤務していた大学の学生さんは、彼がいかにその子のことを親身に考えてくれたかを、あふれんばかりの感謝の気持ちで語っていた。彼の優しさが、痛いほど伝わってきた。
どれほど学生さん達に慕われていたかは、会場に入りきれなかった参列者の多さからも判ったが、本当に素晴らしい先生だったのだろう。
大学時代の友人。恩師と弔辞は続いた。どのエピソードもみな、彼の真っ直ぐな性格と優れた人格、そして優しさをよく表していた。
「家族の為に生きている」と言っていたらしい。
最後に、奥さん宛てに綴られた日記が紹介されたときは、涙を堪えることができなかった。周りの目がなければ、号泣していただろう。
授業があったので、その後に催される『故人を偲ぶ昼食会』には参加できなかった。
おそらくその席でも、彼の人柄をよく表したエピソードが、多数紹介されたことだろう。
教え子達に告ぐ。
もしもこの日記を読んだら、今から言うことを、絶対に忘れないで欲しい。
絶対に死ぬな!
絶対に死んじゃダメだ。
いいか、わかったな!
- 12.11.26 無常
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時間を平気で無駄使いしている私が言うことではないかも知れないが、今の生徒達を見ていると歯痒さのあまり、腹が立って仕方がない。
お別れ会の帰りだったせいもあるかもしれない。ついついきつく当たってしまった。
その後、どうにもやり切れなくて、一人で飲み歩いた。(ハニーには内緒だよ)
3軒ハシゴをしたが、酒量は過ぎているのに意識は妙に覚めたままで、殆ど酔えなかった。
生きるということ。そして自分の命と時間。いくら考えても答は見つからなかった。
今回もしばらく引きずりそうだ。けど、いつまでも生徒達に八つ当たり?をしていても始まらない。
早く頭を切りかえねば。荒れるのは今日までにしたいと思う。
- 12.11.27 諦観
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一晩中考えても判らなかった。
だから、もう諦めた。
悟りとは程遠いけど、考えるのはもうやんぺ。
グチャグチャ悩んでも仕方ない。
死ぬより生きる方が絶対良いのだから、精一杯生きるしかない。諦観とは言えないけどね。
って、当たり前の答えしか見つけられないのだから、やっぱりお馬鹿で酒ね。
けど、もう吹っ切れましたから、ご安心を。
- 12.11.28 灯り
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家に帰ると、玄関に灯りが点いていた。
う〜ん。いいな〜。何かホットする。
そう!ハニーが帰ってきたのだ。
わ〜いわ〜い。嬉しいな〜。
ハニーの留守中に目論んだ「減量作戦」は成功しなかったが、ま、いいか。幸せ太りということで。
- 12.11.29 短文
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「しんでないシャープペンシルはしんでる」
面白い。2通りの意味に解釈できるが、意味は同じ。
芯が出ないシャープペンシルは死んでいる。のと、
死んでいないシャープペンシルは芯が出る。
Facebookで友人(同級生)から教えてもらった。
彼の許可をもらって掲載させてもらった。彼もどこかで拾ってきたらしい。
さあ、それからが大変。
私も考えてみた。そう、例によって徹夜で寝ながら考えた。
「いけないツアーはいけない」(不可能と不良)
「みせないサンプルはみせない」(見せないと店)
「きめてないネタはきめてない」(決め手と未決)
う〜ん、どれもイマイチだ。
夢の中でもいくつか浮かんだが、スッパリ忘れた。
朝起きてから思いついたのが、次の2つ。
「(イブに)あいていない人はあいている」(空きと相手)
「うれしいはなしはかなしいはなし」(無しと話)
いかがかな?
え?やっぱりダメ。こりゃまた失礼。
ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ〜!
- 12.11.30 ある決断
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ある決断をした。
私にしたら、思い切った方だ。
実は、数ヶ月前から考えていた。
ただ、今までの自分の生き方を全否定とまではいかずとも、ポリシーをある程度曲げる?必要があった。
自分自身を納得させるまでに時間が必要だったのだ。
スタッフには今日打ち明け、理解してもらった。
あとは、保護者に説明するだけだ。受け容れてもらえれば良いのだが。
例の大袈裟病かもしれない。
勿体つけるなと言われそうだが、詳細は後日発表と言うことで。