カッパの日記 

2010年3月

10.3.1 特訓開始

 今日はオフ。けど忙しい1日だった。
 午前。実家でお寺さんのおまいり。長男を連れて行ったところ、母は大喜び。
 午後。母の検査で尼崎の病院まで。あっという間に終わり、拍子抜け。結果は後日。
 帰宅後。春休みの時間割作成。とりあえず完成。魔女の集会の日も確保できた。
 現在。日記を書きながら、長男の帰宅を待つ。早く帰ってこないかな〜。
 これから。フォフォフォ!鍋なのじゃ。何ヶ月ぶりだろう。家族で鍋を囲むのは。
 さて、今日から極秘プロジェクトが開始される。内容は、ひ・み・つ!なのじゃ。
 さあ呑むぞ!!

10.3.2 解明

 最近、ゴミをまき散らかす生徒が増えた。
 ノートの切れ端や消しゴムの破片(消しカスではない)。
 以前はほとんど無かっただけに、やたらと目につく。
 わざとだろうか。いや、いくら何でもそこまでレベルが低いとは思いたくない。(昨年の卒業生には1人いたが)
 じゃ、無意識?それもおかしいが、きっとそうなのだろう。
 ゴミを出すなとは言わん。けど、出したら片付けるのは、当然のことではないか。

 また、昨年から変なゴミをよく見かけるようになった。
 中に芯が入っているビニールテープと言っても、お分かりいただけないかな。
 細いテープの中にワイヤーが入っていて、よく電気製品のコードを束ねるのに使われたり、園芸の支柱を留めるのに使われたりしているものだ。
 何故そんなものが床に落ちているのか、ずっと不思議だったが、今日やっと謎が解けた。
 マスクの鼻の部分に使われている芯だったのだ。
 積年の?疑問が解けてスッキリ!
 んな訳ないだろ!わざわざ芯を抜き取り捨てて帰る連中のモラルの低さに呆れてしまう。  

10.3.3 シェフ

 わが家の新シェフが昨日デビューした。
 デビュー作は「鶏そぼろご飯」。彼の好物だし、初めて幼稚園のお弁当に持っていったのが「鶏そぼろご飯」だったから、きっと思い入れもあったのだろう。
 さて、お味の方だが・・・。
 合格!!大変美味しかった。
 卵はやや大粒だったが、鶏ミンチの方は細かく、かつジューシーに仕上がっていた。
 本人曰く「本を見ながらその通りに作っただけで、そんなに時間もかからなかった」らしい。
 素晴らしい。私なら、いくら本を見ても絶対にできそうにない。

 で、今日のランチも彼が作ると言う。
 メニューは私の好きな「麻婆豆腐」のはずだった。
 はずだったと言うのも、私はまだ食べていない。
 何故じゃ!
 午前中に仕入れに行き、仕込みを始めると言っていたのだが、私の出勤時間になっても彼は部屋から出てこなかった。
 う〜ん。まだまだ甘いのじゃ。一流の料理人への道は険しく、果てしなく遠そうじゃ!
 と言いながらも、楽しみが増えて大喜びの呑ちゃんで酒た。

10.3.4 鬱

 午後から気分がすぐれなかった。
 体調が悪いわけでもないのに、何故だろうか。
 睡眠は十分。朝食も昼食も美味かった。
 授業前に食べた炒飯がもたれたのか。(一体何回食うねんてか?まあ、それはおいといて)
 生徒達の復習のいい加減さに嫌気がさしたのか。(いや、今日に限った話ではないし)これも違う。

 実は、昼間見たニュースが気になっていたのだ。

 5歳の長男を餓死させたとして両親が逮捕された事件。
 何と言うことだ。亡くなったその子は、発見当時、5歳児の標準体重の半分以下である6.2キロしか体重がなかったそうではないか。
 虐待されていた疑いもあるそうだが、またその理由が驚く。
 「息子の顔が夫に似ていて憎かった」と母親は供述しているらしい。

 私には何もかも理解できない。
 我が子が可愛くない親が存在することも、妻が虐待しているのを知りながら観て見ぬふりをする夫も、餓死するまで何も与えない人間がいることも。
 別に、偽善者ぶるつもりはない。
 実際、子育ては大変だ。
 1人で子供と向き合っていたら気が狂いそうになることがあると、聞いたこともある。
 それでも、私には信じられない。
 亡くなった子が可哀想で、ニュースを見ながら涙を流した呑ちゃんで酒た。

10.3.5 拓郎展

 何?「拓郎展」?!一体何じゃそりゃ?
 道頓堀中座くいだおれビル4階studio ZAZAで行われているらしい。(3/5〜3/22)
 早速行って来た。
 デビューから今日までの軌跡が紹介されてあり、彼の全アルバムのみならず、他人に提供した曲のシングル(浅田美代子もあったゾよ)、はては彼が取りあげられた音楽雑誌等も展示されていた。
 面白いものではあった。でも、正直な感想。それがどないしてん!
 私は拓郎が大好き。だが、彼の音楽や人間性?に惹かれるのであって、写真を見て喜ぶほどのミーハーではない。そりゃ一時は部屋にポスターを貼っていたこともあったが、アイドルじゃないんだから。
 そもそも、彼は過去の人間ではない。まだ生きているし、これからもまだまだ活動するはず。
 映像も流されていたが、コンサートの臨場感はない。そりゃ当たり前やね。と言いつつ、しっかり2回ずつ観てきたが、以前、つまごい(1975)のフィルムコンサートに行ったときと同じような寂寞感が残った。
 ケチばかり付けたが、おかげですっかり元気になったのも事実。やっぱり偉大だ。
 最期に彼からのメッセージが流れていた。
 「また、コンサートをやりたい。太陽の下で、緑の多い場所で」
 ワ〜オ〜!!ホンマやろうな。今度こそ裏切らんといてや。
 う〜ん。どこなのじゃ?まあ、どこでもいいや。必ず行くぞ!

10.3.6 大きくなったね

 久しぶりに会った旧6年生たち。
 と言っても、卒業記念パーティーはまだ先。今日から新中1としての授業が始まったのだ。
 何と、新人を含め12名も集まった。
 みんな心なしか巨大化しており(縦に?横に?)、小教室が手狭に思えた。
 慣れない教科(幾何)に戸惑いながら、真剣に取り組む姿は、大人びたとはいえまだまだ可愛く、微笑ましい限り。
 そんな彼らを見ていて羨ましく感じた。
 「君たちは無限の可能性を持っている。ああ、何て素晴らしい!全てはこれからの努力次第。さあ、一生懸命がんばれ!」
 と、思わず授業を中断し、人生について語り出すややこしいオヤジの呑ちゃんで酒た。
 楽しく授業をさせてもらった。半年間だけだけど、皆の衆!よろしくね。

10.3.7 ウエルカメ

 待望のニューフェイス登場!
 本日から勤務してもらった。
 詳しい紹介はまたの機会とさせて頂くが、とにかくナイスガイなのだ。
 人当たりはいいし、何より笑顔が爽やか!まるで昔の私?のようだ。
 初めて会ったその日に「ああ、この人なら大丈夫」と感じた。
 保護者の皆様に紹介するのが楽しみだ。新しい環境に馴染むまで、多少時間がかかるかも知れないが、大いに期待している。
 みなさま、どうぞ宜しくお願いしま酒!

10.3.8 試食

 今日はオフ。
 「はは〜ん。どうせまた『パジャマの日』でしょ!」なんて思ったあなた。
 チ!チ!チ!甘いのじゃ。呑ちゃんは日々進歩しているのだ。
 今日はノーマイカーデーにしたのじゃ。(ノーマナイカーデイではないぞ!念のため)
 用事がたくさんあり、あちこち行かねばならなかったのに、何故ノーマイカーなのか?
 昨日の歓迎会の酒が残っていたからではない。昼間から呑むつもりだったからでもない。(結果的にはそうなったが・・・)
 そう!痩せるためなのだ。最近また一段とふっくらとしてきた。

 そんなわけで、昼から(朝からじゃないところがいいでしょ)精力的?に動き回った呑ちゃん。
 最後にデパートの物産展へ。「諸国うまいものめぐり」なるものが開催されていた。
 シェフのランチを心待ちにしていたが今日もお預けだったため、昼食を食べ損ねていた私。空腹はすでにピ−クに達していた。
 そんな時に「うまいもの展」。グッドタイミングだったのか?それともチョベリバ?(うわ〜!死語で酒ね)
 あれこれ見て回るが、どれも全て美味しそうで、店ごとに立ち止まる。
 よほど物欲しそうに見えたのか、どの店でも試食を勧めてくれる。
 初めての経験だったが、試食だけでも結構腹はふくれるものなのね。
 賢い人ならば適当に切り上げるのだろうが、そこはお馬鹿な呑ちゃん。
 「美味しいね。じゃ、これ頂戴!」と試食させてくれた全ての店でご購入。
 荷物はむっちゃ重くなったが、財布はすっかり軽くなってしまった。

 帰宅後それらをあてにすぐ飲み始め、シェフのディナーの完成を待つ。
 本日のメニューは厚揚げ&鶏の照り焼き。美味しゅうございま酒た。
 これじゃ、痩せるはずはない!当然、今はもうベロベロの呑ちゃんで酒た!

10.3.9 勝谷の本

 昨日、用事の合間に本屋さんへ。
 目的はもちろん「食の極道」(勝谷誠彦著)。最近発刊されたと同級生のメーリングリストで知った。

 先ずは、近鉄奈良駅前の本屋に。
 ところが、いくら探しても見あたらない。店員さんに尋ねると「あ〜!あのテレビに出てはる人!」と反応は素晴らしかったが、その本は「・・・?知らん」と言う。
 その店では著者がアイウエオ順に並んでいたのだが、角田光代の次が桂文珍。きっちり飛んでいる。何でやね〜ん。不思議ともう1人の同級生の本は平積みされていたが、当然そちらは無視。
 店を出ると、自民党の谷垣総裁が来るとかで通りは騒がしかったが、そんなの関係ね〜!
 次は、デパートの書籍売り場へ。
 店員さんの反応はこちらもよかった。さすがやね、勝谷君。
 ありましたよ。今度はちゃんと1冊だけ。きっとさっきの店でも売り切れだったのだろう。

 さっそく読んでみた。
 いいね〜。酒飲みの匂いがぷんぷんする。イラストは西原理恵子だし。
 サブタイトルの「喋るも食うも命がけ」というのも素敵だ。
 彼独自の誇張は多少あるものの、言っていることは正しい。(と思う)意外とと言っては、作家の大先生に甚だ失礼であるが、勝谷くん。喋りだけじゃなくて、文章も結構上手いじゃないか。
 まだほんの少ししか読んでないから、詳しい感想はまた後日とさせてもらうが、しばらく楽しませてもらおう。通勤時も退屈しないですみそうだ。わ〜い!わ〜い!

10.3.10 大当たり

大当たり

 帰宅すると、私の席に何やら大きな荷物が置いてあった。
 「何これ?」とハニーに聞いても、
 「知らないわよ。私が聞きたい」との返事。
 送り主は”ぴあカード”とある。
 「え?まさか?!」
 「でも、そんな」
 「いや、もしかして?」
 心当たりはある。1月ほど前に届いた、ぴあからのメール。

 2009年11月から福岡〜広島〜東京〜名古屋と展開している
 「TAKURO YOSHIDA ARTIST GALLERY TAKURONICLE 1970-Just now」。
 新たに3月5日(金)から、大阪 中座・道頓堀「スタジオZAZA」での開催が決定。
 今回、ぴあカード会員のみなさまに、この展覧会場のみで販売している限定グッズを、特別に抽選で計40名様にプレゼント!
 ファンにはたまらない超希少アイテムをゲットするチャンス!
[プレゼント詳細]
  ◇タクロニクル(デジタルフォト・プレイヤー) ≪15名様≫
     未公開秘蔵写真や名盤ジャケットの未発表カットを含む
     約200点に及ぶ貴重な写真を収録した「クロニクル」(価格29,800円)。
  ◇吉田拓郎展 ロングTシャツ(S/M/L/XL)各サイズ 5枚 ≪計20名様≫
  ◇吉田拓郎展 タンブラー ≪5名様≫
 このメールで、拓郎展の開催を知り、先日行って来た
 そう言えば、メールの懸賞にも応募していたのだった。
 「うん。間違いない。この大きさからすると・・・」
 急いで封を破り、中を取り出す。
 出た〜!タクロニクルだ!!
 写真↑は、大喜びの呑ちゃん。
 あまりにみっともない顔をしているから家人には馬鹿にされたけど、良いんだも〜ん。
 もちろん早速再生しているのは言うまでもない。今夜は眠れるかな?
 生涯最大の懸賞当選で酒た。
 でも、こんなことで運が尽きていたらとは思いたくない、少々不安な呑ちゃんでもあった。

10.3.11 合格発表

 実は3/10の出来事で酒。

 今日は全体保護者会。6年生の部は1時からだ。
 6年生は重要な話ばかり、真剣に臨まねばならぬ。なのに、どうも落ちつかない呑ちゃん。
 折しも同時刻、長男の合格発表があり、東京まで見に行った長男とハニーから連絡が入ることになっていたのだ。

 保護者会開始後5分、ちょうど新任職員の紹介を始めたところで、携帯が震えた。
 事情を説明すると、心優しい保護者の方々は「出たらいいのに」と言って下さったが、流石に出るわけにはいかない。しばらくして振動は止まる。メールだった。
 話が一段落したところで、失礼してメールを見る。
 おそるおそるフタを開けると、・・・。何とTSUTAYAからのメールだった。
 ややこしいときに送ってくんな。

 私が再び話し出すと、また携帯が。今度は振動が止まらない。間違いない。ハニーからだ。
 保護者のみなさまには失礼を詫び、電話に出させてもらった。
 ハニーの声は震えていた。
 「合格してたよ」
 「そうか、わかった。ありがとう」とだけ言って電話を切る。
 「おかげさまで、東京に行くことが決定しました」と報告すると、会場から暖かい拍手が。
 一瞬、泣きそうになったが、そうそう泣き顔を見せるわけにもいかない。

 保護者会が終わったから、喜びがこみ上げてきた。
 ようやく長男とも話をすることができた。
 「おめでとう。よくがんばったね。これで君の夢に一歩近づいたね。これからもがんばれよ」と言いたかったが、言葉にならなかった。

 さあ、今日は乾杯だ。シャトーマルゴー呑むぞ!

10.3.12 シャトーマルゴー1990

これ1本21万円なり

 引き続き3/10のお話。引っぱってゴメンな謝意!

 ついに、このワインを呑む日が来た。
 保護者から数年前にもらったのだが、あまりに高価で、ハニーとも
 「いつ呑む?」
 「じゃ、長男の大学合格の暁にでも?」
 なんて言っていたのだ。

 正直、高級ワインなどほとんど呑まない私には、良さなんて分からない。
 高いから美味いと思うだけなのかも知れない。
 それでも今夜のワインの味は最高だった。
 当の本人は、
 「これ、美味いの?」って顔で一気飲みした挙げ句
 「もういらんわ!」って言っていたが。

 私を気遣ってか、塾には一切行かず学校の勉強だけで6年間過ごした彼。(まあ、私達の時代では当たり前だったが、今は違う)周りはみんな行っている。正直不安に駆られることもあっただろう。それでも自分を見失わず、(自分のとりあえずの)目標を達成した。
 親バカだからあえて言わせてもらう。
 「息子よ!これからもまだまだ大変な道は続くだろう。けど、お前なら大丈夫。信じた道を突き進め!」

 現在の幸せにひたすら感謝したい。

10.3.13 お部屋探し

 やはり、いつまでも良いことばかりは続かない。
 寮の抽選に外れてしまった。13名募集のところ46名応募。補欠の22番って惜しくとも何ともない。
 くじ運の悪さはピカイチのくせに、あんな懸賞を引き当てたのがいけなかったのか。
 さて、忙しくなってきた。
 来週、部屋探しのために再び上京する。
 ネットで探すと結構広くて良さそうな物件もあるようなのだが、釣りだろうか?本当にあったとしても、この土日で多分売り切れるのだろうな〜。
 何件か問い合わせてみたが、仮押さえはできないそうだ。
 まあ、息子と2人であれこれ探すのも楽しいかも。
 良い部屋が見つかるといいな〜。私にまだ運が残っていることを祈りたい。

10.3.14 授業欠席

 授業を欠席者した場合、5年生と6年生には、私の授業をビデオに撮影し、DVDにダビングして渡している。
 ただし、欠席事由が「学校行事と病気」の場合に限らせてもらっており、個人的な事情だとお断りしている。
 さて、ここで問題。
 私の(お断りの)行為はサービス業に携わる者としては良くない事なのだろうか。
 最初に言い訳?をさせてもらおう。
 まず、低学年でビデオ撮影をしない理由は2つある。
 1つは、生徒達がビデオに気をとられ、授業に集中できなくなることが多かったからで、もう1つは、ビデオ撮影のために失われるものが多いから。
 アシスタントなどがいるはずはなく、撮影するのは当然私の仕事。説明して板書して、後ろに回って撮影し、また前に行って説明し、をくり返していると、机間巡視の時間がとれなくなる。高学年でもこのことは同じだが、まだ高学年なら自分一人で解いて、解説を聞きながら修正していく術を身につけている(そうでない者も多いが)。しかし、低学年は一つ一つ指示しなければならないことが多い。もっとはっきり言えば、目が離せない状態の子が多いのだ。その者たちを放置してまで一部の欠席者のためにビデオを撮るべきなのか。どちらが大切かは言うまでもないだろう。
 次に、欠席事由を病欠及び学校行事に限っている理由だが・・・。
 本来、授業は生で受けてこそ意味がある。その場で考え、発表し、修正していく。思考力は、その一連の行動を通じて身についていくものだ、と私は考えている。当然集中せねばならないし、ある程度の緊張感も必要だ。授業の良さはそこにある。
 本音を言えば、できるだけ授業は休んで欲しくない。
 その回限りのテーマもあるし、6年生ならば「絶対に受けておかないといけない授業」というものがいくつか存在する。
 しかし、やむを得ない場合は仕方がない。病気をおしてまで授業を受けろとは言わない。
 だから、ビデオ撮影をするのだが、あくまでもそれは非常措置である。
 授業を休んでも、ビデオがあるからまあいいや、なんて考えられると、何か違うんじゃないかと思うし、正直言って腹も立つ。まあ、ここら辺が狭量だと言われる所以だろうが。
 ビデオを撮影しない場合は、教材解答を添付する。実はこの解答作成に大変時間がかかる。
 はっきり言ってビデオ撮影の方がはるかに楽である。1つの解答を作るのに1時間近くかかることはざらだ。毎年同じ教材を使っているのなら楽なのだが・・・。
 講習会中など1日に8時間以上授業をする日に解答まで作るとなると、目が回るどころじゃない。以前、授業中は絶対に座らないことを自分に課していた頃(最近はごめんな謝意。字を書くときは座りま酒)、本当にクラクラしてきた。
 また、中には飛んでもないことを要求してくる保護者もいる。
 欠席した分の授業の補習をしろと言うのだ。もちろん即却下。
 理由を説明しても納得がいかない様子で、じゃあ質問ならいいんですねと言う。
 それなら構いませんよと答えたが、どうして勝手に欠席した子(もちろん病欠でも学校行事でもない。ただの家族旅行だ)に、真面目に授業を受けている生徒以上のフォローをせねばならないのか。あたかも当然のように要求するが、私には理解できない発想だ。

 なんて事をついついダラダラと書いてしまった。
 いかん、私はアホじゃ。今日も殺人的スケジュールだったのに。
 ああ、時間は戻ってこない。やっぱり、完璧などMで酒。

10.3.15 悪徳業者?

 今日は息子と部屋探し!おそらく最後の2人旅になるだろう。
 睡眠3時間も何のその、喜び勇んで出発だ〜!

 午前中は予定通り。憧れの東大の門をついにくぐることができた。
 あれっ。赤門は?それは別のキャンパスにあるらしい。第一、裏門から入ったし。(裏口とはちゃいまっせ〜)
 おおっ!いきなり食堂(目的地)到着。イタリアントマトが入っているのね。
 生協の加入手続きを済まし、「お部屋の大相談会」へ。
 あるじゃないか!結構よさげな部屋が、しかも割安で!
 息子のリクエストは和室。何でやね〜ん!と思うが、畳の方が落ち着くそうだ。さらに、バストイレ別も譲れない。二口コンロや駐輪場有りなどの条件を加えても、意外にあるもんだ!

 いくつかの物件をピックアップして、担当ブースへ。
 この段階でもう有頂天だったが、実はこれが悲劇の始まりだった。
 先ずは、徒歩圏内の物件を2件。ものすごく近い!が、流石に古い。築40年?
 ハニー曰く「私とそんなに変わらへんやん!」思わず笑ってしまった。
 もう1件、徒歩圏内の物件があったのだが、案内の人は何故か「一旦事務所に行きましょう。そこから車でご案内します」と言う。
 電車で移動すること30分。余り時間がないことは伝えてあったのに、どうして?
 ここで気付くべきだった。事務所に行くと別の物件も勧められた。案内した人は帰り、応対しに出てきたのは名刺を見ると店長だった。
 「まだ他にもございます。すぐに用意いたしますので5〜10分お待ちいただけますか?」
 「できるだけ早くお願いしま酒」と伝えて、待つこと小一時間。
 大人しい呑ちゃんでも怒るで!と言う前に、既に爆発していた。
 「もうええわ!一体どんだけ待たすねん!初めの2件だけでもえーから、はよ案内せい!!」
 息子は固まっていた。

 ようやく事務所出発。時刻はすでに14:30。16:00には学生宿舎(教養学部の寮)を訪れる予定だったが、まあいくらなんでも間に合うだろう。
 ところが、ああ何と言うことだ!甘かった。世の中には本当に仕事のできない奴がいることを忘れていた。
 道に迷うわ、運転は下手だわ、乗り物には強い息子が酔ったほどだ。
 さまよい続けて、結局1時間30分かけて1件行っただけ。
 約束の時間が迫っていたので、残りは全てキャンセル。寮に向かわせるが、相変わらずのもたつきぶり。当然、間に合わない。
 挙げ句が、駅に着くや、「此処からはタクシーで行って下さい」だと!ホンマに怒るで!もう呆れてしまい、怒鳴る気もしなかった。

 さて、その寮だが。
 寮費の安さは圧倒的。しかし、息子のリクエストを駐輪場有り以外には何も適えていない。駅からタクシーで1500円弱ってどうよ?バストイレ別どころか、シャワールームしかない。
 息子も失望の色を隠せない様子。それでも、「此処でもいいで」と私を気遣う。可哀想になってきた。
 せめて選択のチャンスくらいはあげたかったのだが、1日かけて3件じゃ、あんまりだ。
 大学生協も変な業者を指定するな!

 残された時間は限られていたが、もう一軒不動産屋に寄ってみた。
 最初にあと1時間しかないことを告げる。
 嫌な顔をされるかと思いきや、そこからの対応が素晴らしかった。
 手の空いている者全員に指示を出し、きびきびと応対してくれた。
 先ほどとは比較にならない。若い男だったが、多分ポジションも上なのだろう。感心した。
 正直に「あなたは仕事できますね!」と誉めると、
 照れながらも、「いいえ。でもまあ・・・、できます!」と笑った。
 旅の終わりに、少しだけ清々しい気持ちになった。

 しかし、問題は何一つ解決していない。
 春休みが終わるまで私の休みはもうないし、さて困ったことだ。

10.3.16 情熱大陸

 高濱正伸。この人の名前を知っている方は、かなり教育熱心。いや教育通かも知れない。
 そう、知る人ぞ知る。教育界では有名な人だ。
 昨日放映の「情熱大陸」は彼の特集だった。
 花まる学習会は関東に本部を持つ学習塾。生徒数は4000名ほどらしいから関東でもかなり大きな塾だ。もちろん進学塾であるが、その教育方法は独特で、単なる詰め込み暗記式の勉強ではない。実体験を通じて考える力を身につけさせていくユニークな授業は、今までもメディアに何度か取りあげられている。
 高濱氏はそこの主宰だ。
 初めてお会いしたのは数年前。アルゴクラブの運営も彼が中心になっている関係で、以来何度かお話させていただいたが、彼の印象は、頭脳明晰・クールな切れ者・かなりのやり手・という類のものであった。
 しかし、昨日の番組を見て、私の抱いていた彼のイメージが大きく変わった。
 いや、私は彼のことを全く何も知らなかったと言ってもよいだろう。
 クールだなんてとんでもない。むっちゃ熱いやん!私に勝るとも劣らない熱血漢(タイプはかなり違うが)だった。
 途中から涙を堪えきれなくなった。息子さんとのふれあいの場面は、今思い出しても目が潤んでくる。
 番組は、受験についても触れていたが、それはメインテーマではないだろう。あくまでも「高濱正伸」という一人の人間の人間くささを取りあげたヒューマンドラマだった。
 私はすっかり彼のファンになってしまった。
 私に欠けている大切な事にも気付かせてもらった。素晴らしい作品に感謝である。  

10.3.17 ポイント

 昨日のこと。長男の新生活に備え、電器屋へ。
 寮に入れるか否かで準備するものが大きく変わってくるのだが、とりあえずどちらの場合でも必要になるものだけを買い揃えた。
 現在のわが家の家計は、一円でも出費を抑えたいのが正直なところ。
 滅多にしないことだが、店員と価格交渉を試みた。
 ネットで予め大体の値段を調べておき、その最安値とまではいかなくても近い線まで値引きしてもらう作戦だ。
 応対してくれたのは、割と感じの良い店員。若手でも、年寄りでもない。何となく話が分かりそうで期待感が高まる。
 私が次々とくり出す無茶な?要求に、苦笑しながらも割と簡単に応じてくれた。あっという間にトータルで5000円以上は安くなった。
 丁重にお礼を言い、レジへと向かう。
 そこでレジのねーちゃんからのショックな一言。
 「値引きした商品はポイント対象外となります」
 「(な!な!何〜!そんなん一言も聞いてへんで〜!)」
 先ほどの店員を再度呼ぶのは流石に憚れ、しぶしぶ承諾。
 折角ポイント2倍デーだったのに、これじゃ大してお得になっていない。
 やられた!店員の方が上手だった。
 よいお勉強をさせてもらったと諦めよう。おそるべし、○ョー○ン!

10.3.18 鯛

 昨夜、帰宅するとテーブルの上に、巨大な頭が2つも並んでいた。
 長男のお祝いにとハニーの実家から届けられた鯛である。
 正直、驚いた。こんなに大きな鯛を見たのは初めてだ。
 残念ながら写真に収まる前に調理されていたが、ハニーによると、軽く2kgは超えていたらしい。
 しかも養殖ではなく天然物。義父が知りあいの漁師に頼んでおいて下さったそうだ。ありがたや〜!ありがたや〜!
 1匹は塩焼きに。もう1匹は煮付けにされていた。しかし、尻尾の部分は見あたらない。
 下半身は、何と鯛飯に変身していた。それは今朝発見。

 しかし、ここで問題発生。
 塩焼きだけでいくらでも呑める。煮付けも然り。う〜ん。悩んでしまう。
 結局、悩んでいるうちにビールを1本。煮付けで2本呑み、お酒に切りかえてから塩焼きをいただいた。
 当然一晩では食べきれない。今夜も鯛づくしを楽しませてもらう予定だ。

 おっと、忘れてた。肝心の主役は、昨夜から友人達と旅行に出かけていたのだった。
 どうしよう。残しておこうか。腐っても鯛?いや、それは流石にまずいだろう。
 許せ!息子よ。君の代わりに私が平らげてあげよう。  

10.3.19 卒業アルバム

 卒業のシーズン。だからと言う訳でもないのだが、私は卒業アルバムを見ていた。
 普通なら、「卒業アルバム=美しい思い出」となるのだろうが、あまりに昔のことだと思い出せない。
 実は小学校のアルバムを探していたのだが、見つからず、代わりに出てきたのが、幼稚園の卒園アルバム。カラーではなくモノクロというのが、時代を感じさせる。
 おお!写っているではないか。可愛らしい坊やが!
 え!誰のこと?なんて言わないで。私にもラブリーな時期はあったのじゃ。
 しかし、似ている。息子達に。
 息子の写真だと言ったら、騙される人もいるんじゃないだろうか。やっぱり親子じゃと、妙に嬉しくなった。
 ボンヤリ眺めているうちに、次第に蘇える記憶。
 懐かしいな〜。それっきり会っていない人が殆どだし、記憶もその時代で止まっているから当然なのだが、みんな昔のまんまだ。
 今ごろ、みんなどうしているのだろう。オバサン・オジサンになっているのは確かなのだが、機会があれば会いたいな〜。

10.3.20 ぬる〜

 春風駘蕩。
 広辞苑によると、「春風がのどかに吹くさま。転じて、性格・態度がのんびりしているさま」とある。
 悪い意味ではないのだろうが、私はあまり好きな言葉じゃない。
 と言っても、確たる理由があるわけではなく、何となく配列されている文字のイメージがぬるそうで嫌なだけだが。
 そう、何となくなのだ。春は何となく苦手。
 今年の目標を「穏」にしたくせに、穏やかさを受け入れるにはまだまだ抵抗がある。
 きっと器が小さいからだろう。
 今日みたいな生ぬるい日は、妙にイライラする。
 精神のバランスが保たれていないのかな。
 何となく身体も怠いから、少し体調を崩しかけているのかも知れない。
 こんな時は、たっぷり睡眠をとるに限るのだが、それもままならない。あ〜あ。  

10.3.21 入寮許可

 息子の住まいがやっと決定した。入寮審査に通ったようだ。
 昨晩、入寮許可証なるものが届いた。
 新生活を楽しみにしていた彼だったが、駅からも遠く、狭くて風呂もない部屋に住むことになってしまった。
 少し気の毒な気もする。私に経済力があれば、もっと快適な生活空間を用意してあげれたのにと思うと、可哀想にもなるし、正直情けなくもある。
 けど、まあ1年だけ辛抱しておくれ。
 寮で学ぶこともきっと多いだろう。全てが彼の生きる力にプラスになることを願う。

10.3.22 たこ焼きパ〜ティ

 「1年で一番嬉しい日はいつか?」と問われれば、間違いなくこの日を挙げるだろう。
 通称『たこ焼きパーティ』。卒業記念パーティのことだ。 ※ 昨年の日記
 「な〜んだ、合格祝賀会のことか」と言われそうだが、私はその呼び方が嫌いだ。
 合格を祝うのではない、彼らの此処までの努力を称え、門出を祝福するのだ。
 今年で19回目になる。
 この日だけ(?)は、仕事を忘れ、卒業生達との時間を心から楽しむ。
 ただ、昼から酒を呑むため、近年は仕事だけでなく全てを忘れ、記憶まで失っていることが多いので、要注意だ。
 睡眠不足のくせに、何故か早く目覚めてしまった。(遠足前日の小学生か?)
 もう一度眠るのも一手ではあるが、おそらく今日も例年と似たような状態になる可能性が高い(今回は予めワインまで用意されている)ので、正気のうちにと、この日記を書いている。
 きっと素敵な1日になるだろう。
 けど、やっぱりもう一回寝よ〜うっと。

10.3.23 事件

 今朝出社するときのこと。駅を降りたら何かしら騒然としていた。道路にはパトカーが停まっており、TV局のカメラらしきものも見える。
 急いでいたのでそのままやり過ごしたが、昼ごろになっても騒ぎは収まっていなかった。
 カメラを担いでいる人に聞いてみると、
 「どうやら殺人事件のようです」と教えてくれた。
 恐ろしいことだ。
 近所で事件が起こるのは、はっきり言って嫌だ。関係ないと言ってしまえばそれまでだが、犯人も捕まっていないようだし、もしも生徒達に何かがあったら大変だ。
 生徒達には、絶対に人だかりに近寄らないことと、十分注意して通塾するようにと伝えたが、心配は尽きない。
 明日から、春期集中講座が始まる。
 幸い、低学年は明るいうちに帰宅できるので大丈夫だとは思うのだが・・・。

10.3.24 講習会

 春期集中講座が始まった。
 昨夜は久しぶりにたくさん眠れたのでずいぶんと回復したが、体調はまだ万全ではない。
 明日からは早起き(5:30起床)が続く。ほとんど朝から晩までだし、気力と体力の限界に挑む2週間だ。
 なんて言ったら、はい。大袈裟すぎま酒。
 春休みなんてたったの2週間。そりゃ、一月近く休みがないのはキツイが、夏休みに比べれば楽チン楽チン。
 楽しいことや嬉しいこともきっと多いだろうし(淋しいこともあるけど)、まあ楽しみながらやらせてもらおう。
 でも、授業は真剣勝負だよ。

10.3.25 感謝

 家に帰れば、笑顔で「お帰りなさい」と言ってくれる人がいる。
 それだけで十分だ。

 その笑顔は、私を癒やしてくれる。
 それだけで十分だ。

 家族が元気でいる。
 それだけで十分だ。

 欲を言えば切りがない。今はこの幸せに感謝しよう。

10.3.26 所持金

 ただいまの所持金27円。
 50に手が届こうとするオッサンとしては、甚だ情けない話だが、事実だから仕方ない。
 家を出るときは、財布の中にはまだお札があったのだが・・・。
 何やかやと細々とした物を買っていたら、こうなってしまった。
 銀行に行く時間もなく、おかげで何も食べずにこの時間だ。
 まあ、よしとしよう。幸い、私は元気だ。
 さあ、まっすぐ帰るぞ!(って、当たり前?!)  

10.3.27 0円

 今朝、駅に向かって走っていると、携帯が鳴った。
 「こんな朝早くから何やねん。非常識な奴もいるもんだ」とばかり出ると、ハニーだった。
 「財布忘れているよ」
 が〜ん!今日一日無一文で過ごさねばならない。どないしよ。

 昨夜は、(長男が上京するまでに)彼と飲む最後のチャンスだったが、
 「一杯呑まへん?」
 「うん。呑まへん」
 と、あっさりフラれた。
 確かに帰宅したのは0時近かったが・・・。しょぼ〜ん。
 「連休には帰ってくるって言っているし、また機会はあるよ」
 と、ハニーは慰めてくれたが・・・。
 「もう少し酒を鍛えてあげたかった」と言うのは建て前で、本音は
 「もう少し一緒の時間が欲しかった」で酒。

10.3.28 ひとり

 家に帰ると、灯りが消えていた。

 「ただいま」と言っても、返事はない。

 「ああ、そうだった」と一人呟く。

 誰もいない部屋。寒々としている。

 次男は「私と残る」はずだった。でも、結局あいつも行ったのか。


 ビールを呑んでも美味しくない。テレビを点けても面白くない。

 ひとりって、こんなに虚しかったのか。

 いや、今までが幸せすぎだったのだ。

 いろいろなことが思い出される。

 楽しかったこと。嬉しかったこと。息子達の笑顔が蘇る。

 ハニーとの20年間。苦労ばっかりさせていたな〜。

 3本目のビールを空けたころ、眠ってしまったようだ。


 明け方、メールが届いた。
 「無事、着いたよ!」

 おお、そうだった。ハニーは息子達を連れて実家(宇和島)に帰っていたのだった。
 昨夜、夜行バスの見送りに行ったのを、こってり忘れていた。
 ハニーにとって何年かぶりの里帰り。本当に長い間辛抱させてしまった。
 しばらくゆっくりしておいで。

 泣いたらあかんよ。呑ちゃん。
 うん。大丈夫。今は耐えるときなのね。だって、たったの3日だもん。(エヘヘ)

10.3.29 朗報

 珍しく卒業生が集まった。
 学校も学年もバラバラだから偶然なのだろうが、大学進学の報告に来てくれた。
 嬉しい限りだ。
 私の夢は卒業生達と呑むこと。今からその中の一人と呑みに行くのだ。わ〜いわ〜い!
 けど、他の連中はどうしているのだろう。
 みんな顔を見せに来ておくれ!

10.3.30 フェリー

 昨夜の雪には驚いた。
 酔って幻でも見ているのかと思ったが、思わず撮った写真にはちゃんと白い物が写っていた。

 今日は家族が帰ってくる。喜び勇んでお迎えに。3:30に目が覚めた。
 息子達は夜行バス。6:00大阪着。
 ハニーはフェリー。7:30南港着。
 なぜ別行動?次男が当日になって参加表明したため、帰りのバスはもう席が無かったのだ。
 息子達とは無事出会えた。
 ゆっくり移動して、余裕でハニーの到着を待つ。
 しかし、定刻になってもハニーは現れない。
 電話をすると、もう着いているという。
 けど、それらしい船は見当たらない。
 「チケット見てみ。どこ着って書いてある?」
 「う〜んとね。南港ATCってあるわ」
 そりゃ見えないはずだ。私たちは昔ながらの南港で待っている。
 急いで移動だ。待っててね。マイハニー!
 しかし、それからが情けない。慌てるとろくな事はない。
 場所もよく確認せずに、ATC=海遊館のある所と思い込み、高速に乗る。
 念のため、高速の料金所で「ATCってどこで酒か?」と尋ねると、
 「え〜!この高速に乗ってはいけないよ!」と言うおじさん。(何で東京弁やねん?!)
 「でもね。バックはできないから、とりあえず天保山まで行って、それから戻ってきてね」
 「うっそ〜ん!」呑ちゃん半泣き。
 やっと着いたと思いきや、何故かそこは海遊館だった。
 結局ハニーに出会えたのは、約1時間後。

 ああ!ATC。それにしても、なんて辺鄙な所にあるんだ。
 橋下府知事!こんな所に府庁を移転だと?!一体何考えてるねん。
 と、八つ当たりの呑ちゃんで酒た。

10.3.31 行ってらっしゃい

 とうとう行ってしまった。
 最後の晩くらいゆっくり話をしたかったが、遅くまで荷造りをしており、朝早く出発した。

 いよいよ彼の新生活が始まる。
 初めての一人暮らし。楽しいことも多いだろうが、いろいろ苦労もするだろう。
 それら諸々のことを、全て受けとめて、乗り越えていって欲しい。
 がんばれ!お前なら大丈夫だ。でも、身体にだけは十分気をつけるんだぞ。

 しばらくは淋しいだろうな。でも、きっと時が解決してくれるさ。

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