カッパの日記 

2018年9月

18.9.1 秋の気配

 目的地に選んだのは、琵琶湖で酒た。びわ湖バレイにある、琵琶湖テラスだ。
 洞川は、道中の道が険しいらしく、最近滅多に運転しない私。さらには、睡眠不足の状態で運転する自信が無かったからね。
 琵琶湖なら近いし、ほぼ高速だけで行ける。楽勝だろうと。

 しかし、結構遠かった。ナビが古かったせいもあるが、1時間程度で着くかと思いきや、2時間以上かかった。
 おかげで、道中は睡魔との戦い。単調な道って却って眠くなるのよね。(前日の4時間睡眠も影響したかな)

 途中、道の駅でお買い物。
 美味しそうな野菜と枝豆ゲット。もちろん、地酒と地ビールもぬかりなく。
 ロープウェイの割引券まで頂いた。

 琵琶湖に来たことはあったが、琵琶湖を見下ろせるスポットは初めてだった。
 車で行けるのは、ロープウェイ乗り場まで。その後は、歩くかロープウェイだ。
 ハニーが足を痛めていた事もあり(そうでなくてももちろんだが)、ロープウェイを選択。
 混んでいるかと思いきや、待ち時間ほぼゼロで乗ることが出来た。
 ロープウェイを降りるやいなや、乗客達から歓声が起こる。私も叫んでいた。
 「涼し〜い!」
 下界とは、明らかに違う。体感で10度近くは低いように思えた。
 「わ〜い!わ〜い!」

 しかし・・・。
 何もない。食事するところもなければ、当然アトラクションも。
 あるのは、ひたすら眺めの良い景色と、寛げる空間。
 うん、これで良いんだよ。だってテラスだものね。
 ロープウェイが到着した山頂だけでなく、もう一つ頂きがあるらしい。
 そこへはリフトで移動。
 歩けないこともない距離だが、ハニーの足も心配だしね。
 リフト券を購入しようと売り場へ向かったら、全く見知らぬ人に声を掛けられた。
 「リフトに乗られるのですか?」
 「え?はい」
 「じゃ、これどうぞ!」
 怪訝そうな表情の私に、その人は続ける。
 「怪しい者じゃないのです。私もこの券頂いたので、使わせてもらいました。もう帰りますので、どうぞ」
 「え〜!頂いても良いのですか」
 「どうぞどうぞ。まともに購入すれば一人1200円もするそうですよ」
 「ありがとうございます」
 「また、次の人に譲って下さいね」
 「はい、そういたします」
 ラ、ラ、ラッキィー!
 おかげで、楽ちんコースを無料で満喫。高所恐怖症の私でも全然平気の穏やかリフトで酒た。

ハニーの靴に赤トンボ  次の頂き(ノーステラスと言うらしい)の方が眺めは良かった。
 けど、やはり何もない。ま、その方が良いけどね。(でも、お腹空いたな〜)
 テラスでのんびり下界を眺める。
 時を忘れる穏やかさだ。
 風はひんやり、もう秋の気配。(陽射しは強かった。帰宅後に驚いたが、すっかり日焼けしていた)
 目の前には、赤トンボが飛び交う。アゲハやタテハも心地よさそうに飛んでいる。
 すると、一匹の赤トンボがハニーの靴に止まった。
 無害な人と分かったのだろう。賢い奴だ。
 何度も飛び立つが、またすぐに舞い戻る。(私には近寄りもしないくせにね)

 空腹が限界に近づいてきたので、極楽から下界に戻る。
 あ、もちろんリフト券は次の方に譲りましたよ。若いおねーちゃん(ケバくはない)2人組にね。
 案内所で近江牛のレストランを教えてもらったが、残念。どの店もランチタイムは終わっていた。
 まあ、京都まで出れば何か食べるところはあるだろうと、ハニーは空腹を我慢し、私は眠気と戦い、ドライブ再開。
 結局、ラーメン屋に入った。ステーキとのギャップには割り切れない気もしたが、背に腹は替えられない。

 夕方、無事帰宅。
 私の完全オフ日。最後を飾る晩餐は、もちろん鍋だ。
 しかし、数時間前に食べたラーメンが微妙な感じで残っている。
 こんなことなら、我慢すれば良かったかな。
 まあ、一日、仕事のことは何も考えずに過ごせたことに感謝しよう。
 ハニー、ありがとうね!

18.9.2 講習会終了

 今日で夏期集中講座は終了。
 9月に入ってまで『夏期』というのはおかしいかも知れないが、まあギリギリ許される範囲かな。

 正直、精神的に疲弊しまくった夏休みだった。
 生徒のやる気のなさ、甘ったれた性根に嫌気がさし、自棄にもなりかけた。
 けど、いつまでも腐っているわけにはいけない。
 気持ちを切り替え、残された時間を最大限に有効利用しなければ。
 さあ、やるべ。

18.9.3 予定運休

 台風21号。とても強大らしい。だけど、だからって・・・。
 午前10時以降運休って?そりゃないぞJR。

 恐らく、明日は大雨の中、ひたすら歩くことになりそうだ。
 授業を中止にするかしないかも、とにかく教室に入ってからじゃないと判断できないものね。
 個人保護者会も午前中から予定しているし、キャンセルしようにも代わりの日が無い。
 あ〜あ。台風なんて大嫌いだ!

18.9.4 恐怖

 室内にいて、風を怖いと感じたのは初めて。
 台風21号。参ったね。
 先ほどから、風で教室がガタガタ揺れている。
 強化ガラスだから大丈夫とは思うが、窓ガラスが割れるかと思った。
 雷も光っていたし、停電も起こっているようだ。

 現在14時30分。
 個人保護者会の合間に書いている。
 取りあえず、今日の授業は中止に決定。
 これで強行したら、呆れられるだろう。

 さて、鉄道は全て止まっている。
 どうやって帰ろうかな?

18.9.5 帰宅難民

 恐怖まで覚えた台風の猛威。
 マジで怖かったが、17時頃には晴れ間も見え出し、「あれ?授業できたかな」と思ったほどだ。

 個別の授業を終え、「さて、そろそろ帰ろうか?」と思いきや、まだ電車は動いていない。
 高速道路も通行止めだ。
 「しゃ〜ない。タクシーで帰るべ」と、街に出たが・・・。

 タクシーいないやん。
 道路でしばらく立ち尽くすカッパちゃん。
 警察車両や消防車両がサイレンを鳴らして走り回っている。
 何事かと思えば、あちこちの信号機がソッポ向いている。
 強風のせいだろう。けど、初めて見た。
 直す方法がまた面白い。
 信号機にロープを引っかけ、エイヤと引っ張る。
 え?と、我が目を疑ったが、それで見事に向きが変わるのだから、更に驚き。

 小一時間後にようやくつかまえたタクシー。
 「奈良まで」と告げるやいなや、「無〜理〜!」。
 通報してやろかとの思いもよぎったが、仕方ないと車を降りる。

 ハニーに救援要請。
 ただ、下道で動いたことのないハニー。不安だ。
 案の定、到着までの時間の長いこと。どんだけ心配したか。
 けど、理由は程なく判明。
 道がまともじゃない。
 信号機が故障している交差点があったり(警官が手信号で捌いていた)、倒木が道をふさいでいたり。

 ナビの指示も怪しい。
 帰り道はかつて通ったことのないルートを指示され、結局2時間近くかかってようやく到着。
 無事を喜ぶべきだが、正直、疲れた。
 台風なんて大ちらいだ〜!

18.9.6 説明会ラッシュ

 どうしてこの時期に説明会が集中するのだろう。
 悪意ではないにしろ、各学校で牽制し合っているのかと穿った見方をしてしまいそうになる。
 職員がたくさんいるならまだしも、私のような個人塾だといきなり困る。
 今月だけで10校に参加するのだが、それでも10校以上お断りを入れなければならなかった。
 懇意にさせていただいている学校もあったのだが、その年に生徒が受験しなければ、ごめんなさいとするしかない。

 明日なんて、はしごだぜ。途中退席は失礼極まりないのだが・・・。
 ふ〜。

18.9.7 はしご

 本日の学校説明会。
 午前中は奈良(自宅の近所だから助かる)で、午後は北摂。
 午前の方も最後までいたかったのだが、そうすると次がぎりアウト。
 人身事故で電車が遅れているとの報もあり、肝腎の来年度入試の説明が始まる前に退席した。
 失礼極まりない行為なのに、副校長先生にはお見送りまでしていただき、大変恐縮。

 おかげで、次の会場には何とか間に合った。タクシー代は痛かったが、まあ仕方あるまい。
 その学校を訪れたのは5年ぶりかな。
 いや〜、驚いた。
 改革が進んでいるとは聞いていたが、これほどまでとは。
 以前は、勉強オンリーの学校で文化祭もなかった。
 クラブも、男子はサッカー(私の甥はそのサッカー部だった)、女子はバレーと限定されていたのだが、今では数十ものクラブがあるらしい。
 説明会の途中に、吹奏楽部による歓迎演奏まで行われた(またこれが素晴らしい演奏)のだから、まさに青天の霹靂だ。

 説明も熱意の伝わってくる素敵なものだった。
 自信に満ちた話しぶりには引きこまれた。(私もこうあらねばと思った)
 説明の内容を全て鵜呑みにするわけではないが、明らかに良い方向に向かっている。
 その反面、入試の競争が激化する恐れはあるが、それを突破するだけの力をつけるのは私の仕事だ。
 この学校を志望する生徒の夢が叶うよう、私もがんばるぞ。

 はしごした値打ちは十分にあったとおもう。何か気分の良い一日だった。

18.9.8 難聴

 電話が鳴っているのに気がつかない。
 電話の声が聞きづらい。
 昔はあり得なかったこのような症状が、最近よく起きる。

 とうとう、耳まで年を取ったか?
 情けない気分でいたのだが・・・。

 少し気になって調べてみると、受話音量が小になっていた。
 呼び出し音のレベルも小だった。
 設定を変えたら、とても良く聞こえるようになった。

 良かった。良かった。

18.9.9 「明日の子供たち」

 ようやく読み終えた。有川浩の小説。
 児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマだ。
 完全な創作ではなく、一部実際に起こった出来事が含まれているらしい。

 読み終えて、いかに自分が偏見に満ちているかを思い知らされた。
 施設の子ども達=可愛そうな子と思うのは、単なる思い上がり。
 色々なケースがある事を知らないくせに、全てを分かったように思うのは大変危険であることを教えてもらった。
 けして、明るい話ではないが、お薦め。

 それにしても、最近めっきり読書量が減っている。
 これではいけない。もっと読もう!

18.9.10 施設見学会

 今日も学校説明会。雨の中、行ってきました、カッパちゃん。

 今回は、説明会の前に「施設見学会」なるものが催されるらしい。
 文化祭で校舎に入ったことはあるが、じっくり見せてもらったことはなかったので、当然申し込む。

 受付9:20とあったが、私が到着したのは9:10。あれれ?誰も居ないぞ。(そりゃそうか)
 顔見知りの先生と話をしながら待つこと30分。
 「施設見学には何人くらい申し込まれているので酒か?」
 「10数名です」
 「おかしいで酒ね(9:30すぎても、私の他には1人だけ)」
 「もう少しお待ち下さい」
 しかし、待てども参加者は増えず、結局、2名でツアースタート。

 なかなか良かったで酒よ。
 もっと授業風景などを見たい気もした(各学年に卒業生は居るからね)が、それはまたいずれ。
 礼拝堂というのかな、教会の中にも入れてもらい、気分は俄かクリスチャン。
 プールは屋上にあるのね。ビックリ。
 リニューアルされた図書館にも入った。正直、イスの座り心地はいまいちだったけど、まあいいか。
 職員室が開放的でなかったのは残念な気がしたが、これも仕方ないかな。
 今度改築されるとき(いつやねん)には良くなっているでしょう。

 説明会の方は、やたらと英語教育に力を入れていることを強調されていた。
 中学入試に英語を取り入れる可能性があるとも。
 げ!そんなのイヤだ。
 まあ、その頃には私はもう引退しているだろうから、関係ないか。
 お土産には扇子をもらった。(意味不明)

18.9.11 愚者の生き方

 今日も元気に説明会。

 今日訪ねた学校には、毎年(そう30年以上毎年。いや、1年だけ抜けたかな)必ず行っている。
 特別な魅力がある学校ではない。(失礼で酒ね〜)入学者が毎年いるわけでもない。
 なのに何故行く?
 校長先生(正しくは、元校長。現学園長)のお話を聞くためなのだ。
 先生のお話は、はっきり言って支離滅裂。何を伝えたいのか分からないときの方が多い。
 けど、何か心に響くものがある。
 今日の話も例年通り、わけが分からない部分が多かった。
 自慢話に終始していたようにも思えるが、「教育者の誇りを忘れるな。惨めな思いまでして経営をする必要は無い」の言葉には大きく頷かせてもらった。
 学園長先生はもう89才。ご自身ではあと5年くらいかと仰っていたが、いつまでも元気でいてもらいたい。
 そして来年も是非お話を伺いたいものだ。

 現校長先生は、学園長の息子さん。
 この方もなかなか立派なことを仰る。
 学園の精神となっている「安心・信頼・尊敬」について熱く語られていた。
 その中で、なるほどと思ったのが「愚者の生き方」。
 「世の中は思うようにいかないことだらけ。そんな時、愚者は、感情を抑えられない」と、言われた。
 もっともだ。正に私は愚者そのものだ。
 「わ〜い。わ〜い!良い話を聞いた。肝に銘じて生きよう」と、会場を後にしたのだが・・・。

 早速、思うようにならないことが起きた。
 全く私には理解できない出来事だが、それは現実。
 天は私を試そうとしているのだろうか?
 愚者に戻るか?賢者となるか?
 大いに悩むところだが、私ももういい年だ。不条理も呑み込まなければならないのだろう。
 あ〜あ。けど、落ち込むな〜。

18.9.12 涼

 ここ数日、授業が終わって外に出ると、部屋の中より外の方が涼しい。
 今日なんて、寒さすら感じた。

 季節は確実に移ろっているのね。
 暑くないのは歓迎だけど、それに寂しさを覚えるなんて、やっぱ我が儘かな。

 寒いのは、私の頭髪と懐だけでいいやん。
 心まで冷え切ってしまわぬよう、灯火だけは燃やし続けたいものだ。

18.9.13 「チコちゃんに叱られる!」

 「ボーッと生きてんじゃないよ!」
 チコちゃんの決めゼリフだ。
 5歳児に言われたら腹も立つだろうが、憎めないのだ。

 ハニーに教えてもらい、初めて見た。
 なんとNHKの番組だった。

 チコちゃんが出す素朴な疑問に答えられなかったら、「ボーッと生きてんじゃないよ!」と叱られるのだ。
 いわゆる雑学クイズだが、なかなか面白い。
 お時間がある方はぜひ!

18.9.14 資料作成

 保護者会のための資料作成。
 取りかかったのがあまりに遅かった。
 当日の午前0:00過ぎだなんて、お話にならない。

 手順はこうだ。
 各学校の入試日程は前日までに調べてある。試験日・科目・出願期間までもね。
 HP用の原稿もほぼできあがっていた。
 その表を元に、発表と出願期間の部分を説明会や見学会、プレテストなどの日程と入れ替えるのだ。
 説明会等の日程は、各学校のHPを見れば分かる(入試日程を未だ公開していない学校でも、説明会の日程は公表している)
 最後に、できあがったWEB用の原稿を一覧表として、保護者会で配布する。

 その予定だった。
 ところが、説明会や公開行事を全て一から調べていくのには、結構時間がかかった。
 タグを打ちこむ作業自体はそれ程でもなかったが、それでも90校(うちの生徒達が受験する可能性のない学校は省かせてもらった)はあるのだ。
 1時間や2時間では済まない。
 結局、HPにUPできる形になったのは5:00を回っていた。
 げ、これから配布用の原稿作成に取りかかるのか?2時間はかかる。ペースも落ちてきたし。
 完徹で保護者会に臨むのは、非常に危険だ。
 ただでさえ失言が多いのに、回らない頭だと、取り返しのつかないことを言ってしまう可能性が高い。
 よし、諦めよう!
 と、潔く敗北宣言。
 取りあえずHPにUPし、倒れ込むように眠りに就いた。(2時間しか眠れなかったけどね)

 保護者会は何とか無事?に終了。
 「本日お手元にお配りする予定の説明会一覧は、すみません。HPに載せてありますので、そちらをご覧下さい」
 と言ったときには、失笑を買ってしまったが・・・。
 改めて己の無計画さを露呈してしまった。反省。

18.9.15 知識と知恵

 2時間睡眠+保護者会4時間+授業4時間は流石に疲れた。全ては自業自得とはいえ、もう無茶はよそう。マジで、生命の危機だ。
 ボロボロの状態で帰宅すると、まだ高校生クイズが放送中だった。(過去には教え子が映っていたこともあり、毎年(一応)気にはしていたのだ)
 既に終盤にさしかかっていたが、
 「お!知ってる学校残っているやん。え?常連校のN校やT校は?」
 ハニー曰く、出題傾向が変わったそうだ。
 従来の「知っているか否か?」の知識だけを問う問題は影を潜め、「知識が無くても答えは出せるよ。知恵があればね」のタイプの問題が中心になったという。
 「ほうほう。面白そうだ」と、つい、引きこまれてしまった。(さっさと眠れば良いのにね)

 確かに面白かった。(最後まで見てしまったじゃないか)
 凡人にはちょっと思いつかないような奇想天外なアイデアで難問を解決していく高校生達。
 素晴らしい!
 感動してしまった。
 世の中には居るんだ。本当の意味での天才が。

 彼らの才能の高さは言うまでもないが、ふと思った。
 「アクティブラーニングって、このことじゃないのか」とね。
 どの学校も、2020年以降の大学入試改革に備えて、「うちの学校はアクティブラーニングに力を入れていますよ」と、学校説明会などでしきりにアピールしているが、果たしてどうだろう。
 本当に生徒主体で考えさせ、自力で問題を解決させようとしているのだろうか。
 知識偏重の時代は慥かに終わろうとしている。
 それは喜ばしいのだが、どうも大学入試のためというウラが匂っていそうで、いささか怪しい感が拭えないのは、私の思い過ごしだろうか。
 各学校の取り組みが、入試対策のためだけではなく、本当に考える力を培うものであることを願ってやまない。

 テレビに出ていた高校生達のような者がもっと増えると良いな。
 全員が彼らのようになったらなったで、それはまたちょっと怖いような気がするけどね。

18.9.16 ささやかなお祝い

 昨夜は、ハニーと外食。少し早いが、ハニーの誕生日祝いだ。長男も駆けつけてくれた。

 クーポンサイトで見つけた食べ放題・飲み放題の店へ。
 クーポンを出しているような店にろくなものはない。(中にはまともな店もあるけどさ)
 過去の数々の痛い経験にも懲りず、また安さに惹かれて手を出してしまった。
 安さの原因はすぐに分かった。
 食べ放題になっているのは、最低ランクの品ばかり。グレードを上げようとすれば追加料金が発生する。
 例えば、肉を最上級にするには、バカにならない額(+数千円/人)が必要になる。
 追加料金にはクーポンの割り引きは効かない。なるほどね。
 さて、どうする。
 先ずは食べてみよう。取りあえず、1ランクだけアップした。(+500円/人)
 別に悪くないんじゃない。私ならこのクラスで十分だ。
 今度は飲み物だ。
 先ずは、生ビールで乾杯。ビールは飲み放題メニューに含まれる。(発泡酒かも知れないが、ここは深く考えまい)
 2杯ほど生ビールを飲んで、私は日本酒に移行。(いつもの流れね)
 げ!不味い。呑めたもんじゃない(呑んだけど)。
 たまらず、グレードアップ要求。
 一人あたり400円もしたが、数を呑んだらこちらの方が単品で頼むより安い。
 今度はまあまあの味の酒が出てきた。しかし、ハニーの頼んだスパークリング清酒が徳利で出てきた。
 「おかしいね〜。全然シュワシュワ感がないね〜」等と感想を交わしながら、取りあえず呑む。
 「やっぱりおかしい。冷えてないし」
 けど、大人しい性格の呑ちゃんファミリー。けして文句は言わない。
 店員が「手違いでした」と本物の清酒を持ってくるまでに、半分以上呑んでしまった。(剣菱の間違いで酒たとさ)
 まあ、料理の味はそこそこ。腹もふくれたし、ま、いっか?(二度と来ないだろうけどね)

 さあ、次なる店へレッツゴ〜!
 もちろん、行き先はいつものバーだ。
 珍しく「今日は何の日だ」を間違えられてしまったが、大人しい性格のカッパちゃん。けして暴れたりはしない。
 一杯目は「スペシャルなもの」を→梨と柚子のカクテル
 二杯目は「忘れられないもの」→名前は忘れたが、オールドスタイルのカクテルらしい。
 三杯目は「幸せを感じられるもの」を頼んだが、全て応えてもらえた。(ハニーは照葉樹林。写真はあるけど、ご勘弁)
 ごちそうさまで酒た。
 愛する者達に囲まれて私は幸せで酒。
 え?あれ?ハニーのお祝いだったのにな〜。
 ま、いっか?

18.9.17 顔合わせ

 いくつになっても、人と初めて会うときは緊張するものだ。
 それが、息子のお嫁になる人の両親となれば、尚更だ。
 いわゆる「両家顔合わせ」なのだ。

 約束の時刻は11:30だけど、下見のために少し前に入った。
 いや、その前にテストの準備のため、事務所によったものだから、慌ただしいったらありゃしない。
 ハニーとは別行動になるしね。

 あまり堅苦しくならぬよう、高級料亭は避けたが、デパートの中のレストランはいささか回りが騒々しすぎたか。(失敗)
 向こうのご両親到着。
 私より先輩なので、最初は身構えていたが、堅い感じの方でなくて一安心。
 乾杯の後しばらくはぎごちなかったが、次第に打ち解け、あまり神経をとがらす必要は無くなった。
 うん。私は好きだよ。この人達。
 お父さんはお酒好きなようだし、私同様で頭髪も薄かったから、絶対に悪い人じゃない。
 会話に悪意は全く感じられなかったし、こちらを探るような気配もなかったしね。
 これから長いお付き合いになるのだ。
 気楽に向き合える方が良いに決まっている。
 先ずは、良かった。良かった。

 式の日取りも決まったし、息子達は来月には引っ越しをするそうだ。
 さて、私は何をすれば良いのだろうか?

18.9.18 「From T」

 寝不足はようやく解消できた。だから私は元気で酒。
 今日は母の用事をハニーに任せ、午前中のんびりさせてもらった。(ごめんね、ハニー)

 おかげで、やっと拓カさんのCD「From T」を聴くことができた。発売と同時に購入したが、まだ聴いていなかったのだ。
 このCDのコンセプトは、
 拓郎さんが自ら厳選した、日常や就寝前に聴いているという「思い入れのある作品」や「もう一度聴いて欲しい歌」などを収録したもの
 と、なるらしい。

 慥かに聞きやすい曲ばかりだった。所謂、ベストアルバムの類いだしね。
 しかし、私自身の曲に対するイメージが変わっていたのにはいささか驚いた。
 例えば、「ガンバラナイけどいいでしょう」は以前聴いたときは「なんちゅう曲や!ありえへん」と思ったのに、今回は妙に腑に落ちた。
 年を取ったのね、私も拓カさんも。
 それでも、好きだった曲に対する思い入れは今も変わらずで、安心。
 久し振りに聴いた「元気です」には、思わず涙してしまった。

 やっぱり良いね。拓カさん。
 元気でいらっしゃるのだろうか。

18.9.19 刺青

 刺青が苦手だ。
 本人は良かれと思って入れているのだろうが、私は生理的に受け付けない。(嗚呼、またこれで何人かに嫌われる)
 正視していられなくなるのだ。
 スポーツ選手(特に外国のサッカー選手やプロ野球の外人)に多いが、格好いいと思ったことは一度も無い。
 テレビなどで見かける度に、青少年への悪影響を心配してしまう。

 刺青。元々は罪人に施されたものらしい。個体識別のためのものだったとも聞く。
 侠客が粋で入れていた時代もあるが、それならまだ分からぬでもない。
 けど、私にはやはり、入れ墨=極道者のイメージがつきまとう。
 それが現代ではファッションになっているという。はっきり言って理解できない。
 まあ、無理に理解しなくてもよいのだろうが。

 先日、エレベーターの中で刺青(中年)男と対峙したときには、本当に困った。
 目を合わすわけにはいかない。刺青を凝視もできない。
 吹き出しそうになるのを堪えるのが精一杯だった。
 だって、その刺青の柄。ミッキーマウスだったんだもん。

18.9.20 足元

 久し振りの雨。
 学校説明会がなければ、朝から外には出たくないところなのだが、まあ仕方ない。

 雨の日用の靴は持っている。
 雨靴ではないが、履き古した革靴を捨てるよりは、として使っているのだ。当然、ボロい。
 ところが、今日は説明会。
 大勢の人が集まる場で、わざわざみすぼらしさを強調することもなかろう。
 まあ、私の足もとなど誰も見ないだろうが、ボロボロの靴だとやはり気が引ける。

 という訳で、そこそこしっかりした靴を履いて出かけたのだが・・・。

 駅までの道で一度、足元をすべらせた。
 銀行の入り口でこけそうになった。

 靴底は革ではない。ラバーなのに、何故だ?
 滑り止めの着いていないタイプだからだろうか。
 それとも、足まで老化してしまったのだろうか。
 後者でないことを願いたい。

 二度あることは三度あるという。
 帰り道は気をつけよう。

18.9.21 校内見学

 今日は某女子校の学校説明会。
 毎年必ず参加させてもらっているが、驚いた。今年はすっかり内容が変わっていた。
 昨年もそれまでとは変わっていたが、以前は眠くなる説明会ナンバーワンだったのに。
 どの学校も改革に取り組んでいるのね。

 さらに驚くことに、今回は校内見学までついていた。
 10年以上前に一度だけ校舎内を案内してもらったことがある(あれは何の時だったのだろう?生徒はいなかった)が、本来、部外者は絶対立ち入り禁止だったはず。
 だから、文化祭にも行ったことはない。その男子禁制の花園に立ち入れるのだから、妙にワクワクした。(誤解しないでね)
 教え子にも遭遇できた。(向こうは気がつかなかったみたいだが)
 校舎内はお世辞にもきれいとは言えないし、教室も開放感が全く無い前近代的な造りだったが、ここでみな一生懸命学んでいるのだなと思うと、少しだけ感動した。

 さて、来年もご縁を頂けるだろうか。

18.9.22 傘

 家を出るときは、雨が降っている。当然傘を持って出かける。
 教室に着く頃には、雨は上がっている。
 それから数時間。雨は降ったり止んだり。けど、ほとんど降っていない。
 だから、教室を出るときは、傘を持たずに帰る。
 しかし、電車を降りると、小雨がぱらぱら。
 仕方が無いので、濡れて帰る。

 ということが、2日連続で続いた。
 馬鹿だ。全く学習能力が無い。

 今朝も出がけは曇り空。
 傘のストックが少なくなってきたので、傘なしで出かけようとしたら、ハニーに止められた。
 息子の傘を借りて出かける。
 駅に着く頃には、本格的に降り出した。あっという間に土砂降りだ。
 傘があって助かった。ハニーあじがとう。
 しかし、大阪は全く降っていなかった。

 さて、本日、私は忘れずに傘を持って出るだろうか?

18.9.23 ベルト

 2本続けてベルトが壊れてしまった。

 1本は革に何かが付着したようで、ベトベトする。拭ってもきれいにならない。
 そのまま使っていたら、革と革がひっついて離れなくなった。さらに、ズボンもベトベトになった。
 もう1本はバックルだ。ねじが外れたか飛んだかで、止まらなくなった。

 じゃあ、2本を1本に合体すれば良いじゃないか。
 ところが、一つは穴なしタイプ。合体は不可能だ。

 あ〜あ、息子の留学土産だったのにな〜。

18.9.24 曜日感覚

 世間は今日も休日。今月2度目の3連休だ。
 こうも連休ばかりだと、曜日感覚が狂ってくる。

 世間とは真逆の生活パターンの私。
 平日は比較的楽で、土日が忙しい。(生徒が学校に行っていれば授業は出来ないものね)
 土日は、ほぼ10時間授業。2日続きで朝から晩まで(講習会みたい)だから、月曜になると、正直ホッとする。体も気持ちも一気に楽になる。

 ところが、今日は午前中から授業。台風の振り替え授業もあり、月曜なのに授業だけで8時間だ。
 ま、授業は嫌いじゃないから良いんだけどね。

 けど、少しは体を休めたい。なんてわがままかな。

18.9.25 Don't sleep through life!

 やっぱり面白いわ。「チコちゃんに叱られる!」
 「ボーッと生きてんじゃないよ!」を英語で言うと「Don't sleep through life!」となるらしい。

 まあ、クイズの解答及び解説の全てが全て納得できる訳じゃないけど、そんな堅苦しい事言わないで、ただ単にやり取りを楽しめれば十分。
 解答者が惜しい答えを出したときは「フツーに生きてんじゃねえよ!」と言い、正解を出したときは「つまんねー奴だなぁ」と悪態をつくのが面白い。
 私はすっかり、チコちゃんの虜になりま酒たよ。

 今回も楽しませてもらった。次週の放映が楽しみだ。

18.9.26 彼岸

 お彼岸が終わった。なのに、私は墓参りに行っていない。
 そう、実に長い間ご無沙汰だ。
 多忙(や天候)を言い訳にしているが、もっと計画的に行動していれば、時間は作れたはずだ。

 父ちゃん。ごめん。
 来週には必ず行くからね。

18.9.27 お弁当

 学校説明会で食事が供されることは、珍しくはない。
 一時期に比べ減りはしたが、今でも会場がホテルの場合などは食事付きだ。(うらやましい?)

 ただ、今日訪れた学校は少し変わっていた。
 テーブルの上には、説明会資料。これ自体珍しくないのだが、その横に、小さな弁当が置いてあった。
 包み紙には「生徒が考えたアイデアいっぱいお弁当」とある。
 聞くと、実際に生徒達が調理し、校内で販売されているらしい。
 面白いじゃない。流石、女子校。
 司会の女性が言う。
 「説明の途中でもどうぞお召し上がり下さい」
 そんなのできるわけないだろ。と、思わず吹き出した。
 前方の席にいたから確認できなかったが、もしかしたら食べている奴もいたかもね。(いや、まさか)

 私はなぜかこの学校を気に入っている。(教え子の中にも入学者はいた)
 入学時に高い学力が要求される学校ではないが、入学後にいろいろな力を付けてくれそうだからだ。
 一時期低迷していたが、学校の改革は進んでいるようだ。
 授業でも、生徒の自主、自立を促す工夫がされており、(嗚呼、うちの生徒達にももっと自主性を持ってもらいたい)、その姿勢は授業以外の活動でも同様だ。
 今後の取り組みにも期待したい。

 さて、説明会終了。
 一旦、自宅に戻り、お弁当を頂くことに。(自宅から近いのよ、この学校。車で10分程度かな)
 サイズは、コンビニ弁当よりやや小さめか。
 どれどれ。一口食べてみた。
 お!上品なお味。濃すぎず、薄すぎず、美味しいじゃない。私の好みで酒よ。
 こりゃ、箸が進む。
 (これ、幾らで売られているのだろう)などと考えながら、次々とおかずに手を伸ばす。

 ところが、(別にがっつくほど空腹だった訳ではないのだが)、途中で噎せてしまった私。
 気管にご飯が入ってしまったのだ。
 苦しかったな〜。
 しばし、悪戦苦闘。
 ようやく鼻からご飯粒が飛び出したが、まだ違和感が残る。
 やっと取れた。今度はそぼろだった。
 え?そのそぼろ、どうしたのかって?
 もちろん食べましたよ。あ〜、美味しかった!

 なんて、ウソだぴょーん!信じないでね。

18.9.28 優勝と引退と

 今日はプロ野球のお話。
 広島東洋カープ。セリーグ3連覇おめれとうごじゃりま酒!
 実際強かった。勢いがあったし、こりゃかなわんわ!と思ったことは一度ではない。
 CSなんて下らないこと止めて、さっさとパリーグの覇者と日本一を争えば良いのに。

 一方、何人ものスター選手が引退を表明した。
 名前を挙げだしたらキリがないので割愛するが、中にはもったいないなぁと思う選手もたくさんいた。
 まあ、本人が決めたことだから、部外者が口を出すべきことではないけどね。やっぱ、寂しいわな。

 実力がある者だけが生き残れる世界。かつての栄光だけでは生きていけない。
 厳しいとは思うが、仕方ないのかな。

 さて、私はいつまで現役を続けられるだろう。
 あと数年?
 気力と体力が続く限り、精一杯頑張りたいと思うが、果たしてどこまで保てるかな。

18.9.29 「17歳だった!」

 原田宗典。作家なのだが、全く知らなかった。
 それをどうして知ったかも定かではないが、とにかく初めて読んでみた。

 むっちゃ面白かった。
 筆者が高校時代を思い出して書いたエッセイ(いきなりエッセイを選ぶことも珍しい)なのだが、共感するところがあり過ぎた。
 まるで私の高校時代と同じだ。
 自意識過剰で自己中心的。短絡な思考で勝手な事ばかりする。頭の中の半分以上は異性のこと。少し悪ぶってみたり、虚無的に振る舞ってみたり。
 筆者が同世代だったこともあるのだろう。(1年年上だった。学年は2年上か)
 人に言えない事ばかりしてきた私だが、この筆者はそれを晒しだしてしまうのだからすごい。
 しかし、きっと私だけではないはず。同世代の人なら似たような経験をしているに違いない。
 懐かしいような照れくさいような気持ちで本を閉じた。

 しかし、ふと思い、愕然とした。
 私って、当時から全然進歩していないじゃないか。
 高校卒業から40年も経つのに、何一つ変わっていない。
 情けないな〜。

 さて、この作家の作品、次はどれを読もうかな〜。

18.9.30 台風襲来

 もうイヤだ。またもや台風襲来。
 前回の恐怖と苦い経験が蘇り、今回は早々と授業中止を決定した。
 日曜の朝に自宅に居るなんて、何年ぶりだ。
 台風の中、出かけることもなく、生徒達の心配をする必要も無いことは気楽で良いが、後のことを考えると気が重い。
 日曜日の振り替えなんて到底無理なのだ。休講日をつぶしたとしても6年の授業はまかないきれない。
 それでも休講日を使うしかないのだろうな。
 あ〜あ、折角、一泊の旅行を計画していたのにな〜。

 次男が26才になった。おめれとう!
 元気でいるかな?会いたいな〜。
 元気でいろよ。がんばらんでもいいからな。

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