トップページ > 過去のコメント集 > 510〜519号
- <510> 2002.9/30〜2002.10/6
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涼しくなってきました。それもそのはず、もう10月です。まだの学校もありますが、運動会はほとんどこの2週間に行われたようです。練習や準備で大変だったでしょう。それなのに、当日雨にたたられ、泥だらけになった人は、気の毒だとは思います。けど、天気ばかりはどうしようもない。せめて、風邪だけは引かないようにして下さい。
さあ、運動会が終われば、勉強の秋です。6年生は言うまでもありませんが、のんびりしていられる時間などありません。ただ、あわててあれもこれもと中途半端にするより、一つ一つ確実に仕上げることが大切です。5年生や4年生もそろそろ真剣に勉強に取り組んでいきましょう。
- <511> 2002.10/7〜2002.10/13
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6年生諸君。運動会も終わり、いよいよ正念場です。入試まであと100日程になりました。弱点を補うことは簡単なことではありません。君たちが考えているよりもずっと時間がかかります。そろそろタイムリミットです。それなのに、まだ弱点補強に取り組んでいない人がいます。まさか、何とかなるだろうなんて考えてはいないでしょうが、やるべきことをやらずに、判定テストの結果に一喜一憂したり、はては合格できるだろうかと心配してみたりするのは、全く無意味なことです。そういう気持ちも少しは分かりますが、不安を取り除くには徹底的にやるより他はないのです。健康に十分注意し、さあもう一度気を引き締めていきましょう。
- <512> 2002.10/14〜2002.10/20
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すっかり秋めいてきました。清々しい好天が続いています。秋と言えば「○○の秋」!みなさんは何を連想しますか?スポ−ツの秋、行楽の秋、読書の秋、・・・。色々ありますね。何をするにしても良い季節だからでしょう。私の場合は、うーん。やっぱり「食欲の秋」(日本酒の秋ではありません)ですね。先日、家内と京都の美術館まで出かけましたが、芸術はさっぱり分かりませんでした。「ピカソのどこがすごいねん?」「モジリアニがなんぼのもんやねん?」と、声には出しませんでしたが、心の中でぶつぶつ。ただ、帰りに食べた湯豆腐の美味しかったこと。「芸術 < 食欲」を改めて痛感しました。
さて、君たちは何の秋でしょう。「勉強の秋」も候補の一つに挙げておいて下さい。
- <513> 2002.10/21〜2002.10/27
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先日、ある方に教えてもらい、秋山仁先生の講演会に行ってきました。秋山先生のことは、みなさんもおそらくご存知でしょう。独特のスタイル(ひげとバンダナ)で、その風采からはとても偉大な数学者には見えないあの方です。生徒諸君には「算数大好き」のビデオでおなじみだと思います。実はあの方の大ファンでして、著書も何冊か読んだことがあります。どんなお話が聞けるのだろう、もしかしたら直接お会いして話すこともできるかも知れない、それならばサインも貰えるかな(実際、色紙を買っていきました)などと、あれこれ楽しみにしておりました。講演は、新指導要領についてから始まりました。「ああ、秋山先生も今の文部省の考えに反対なんだな」と「うん、うん」と聞いておりました。ところが、「実は私もあの案に参画した一人でありまして、評判は良くないそうですが‥‥」と言われるではないですか。「何?じゃ、敵かよ?」(いけませんね。私はすぐに白黒をつけたがります)「いや、待て待て。よく話を聞こう」と内心穏やかではなかったのですが、とにかく聞くことにしました。よくよく聞いてみると、秋山先生の言われることにも一理あります。「教える内容が少し位減ったって、また、授業時間が多少減ろうが増えようが、そんなことは大した問題ではない。要は教え方の問題。そして、学ぶ側の姿勢の問題です」と。ずいぶんと乱暴な意見だなと思いましたが、氏はさらに続けられます。「覚えるだけの勉強をいくらしても何の役にも立たない。大切なのはどうしてそうなるのだろうと考えること」と、円の面積の公式などを例にあげて説明されました。「公式を暗記するな。そのわけを考えよう」これは、私もいつも生徒たちに言っていることです。「教える側は、なぜ勉強が必要かを生徒たちに理解させることが必要である」と宮沢賢治やクラーク博士を引き合いに出されて、話されました。全くその通りだと、何度も何度もうなずきました。教える側に求められるのは、小手先のテクニックではなく、心に残る授業であると、改めて思いました。
数々のパフォーマンスを交えた氏の話は、まだまだ続きそうでしたが、時間の制限もあり、おしまれながらの閉会となりました。盛り上がったところで突然終わるというのも、実はテクニックの一つなのですが、そうだとわかっていても、あまりの鮮やかさに感心させられました。
その後、楽屋におしかけようとしましたが、あえなく阻止されました。それでも無理を言ってサイン色紙だけはいただくことができました。(U様ありがとうございました)
とても心に残る講演でした。少しでも氏に近づけるよう、がんばろうと思います。
- <514> 2002.10/27〜2002.11/4
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突然ですが、今日は「怒り」について。私はいつから「怒る」ことを忘れてしまったのだろう?などと言うと、おそらく多くの方が「え?!いつも怒ってるやん」と言われるかもしれません。同じことじゃないかと思われそうですが、違うんです。「おこる」じゃなくて「いかる」なんです。「おこる」は相手のことを考えて、相手のために怒るのです。「叱る」と意味が近いと思います。「いかる」は純粋?に自分の感情だけで動くものであり、相手は関係ありません。納得いかないこと、理不尽なことに対しては、「おこる」のではありません。「いかる」のです。
ところが、最近「いかり」をこらえて、我慢?することが多くなってきました。「大人になったんだよ」と人は慰めます。以前の私を知っている人ならなおさらです。けれど、ストレートに感情を表さないことが「大人」なんでしょうか?明らかに「そりゃ違うだろ」と感じることに対して「まあ、いいや」と誤魔化すことが「大人」なのでしょうか?理不尽に対抗する力がないから沈黙する。確かに賢いことなのかも知れません。実際そうだとも思います。子どもたちに「変な正義感」を教えたことが、悲劇につながるような世の中です。「黙って見過ごす」が一番正しいのかも知れません。しかし、たとえ力がなくても、間違いや絶対的な悪に対して、怒りを忘れたらいけないのではないでしょうか。
新聞を読みながら「一体おまえら何やねん!」と叫んでしまいました。具体的な理由はきりがないので省きますが、今の日本、というより世界中がおかしいんのではないでしょうか。「どうして、みんな平気で笑っていられるんですか?」と言いたくなります。目先のことばかり追いかけているから、全体が見えなくなっているのでしょう。もちろん自分自身も反省しなくてはいけません。しかし、怒りを忘れてしまう前に、何かがおかしいということに、早く気づくべきだと思います。
- <515> 2002.11/4〜2002.11/10
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年間休講日を利用して、北海道に行って来ました。今回は家族とではなく、インターネットの算数サイトで知り合った方との2人旅です。函館・札幌・小樽と行ってきました。
北海道を訪れる目的は3つありました。
1つは「函館ラ・サール」見学です。学校説明会でとても好い印象をもち、実際にこの目で確かめてみようと思ったのです。飛行機が予定より早く着いた(機内アナウンスの「お客様のご協力により当機は予定より20分も早く到着することができました」には笑ってしまいました)ため、午前中に学校に行くことができました。副校長先生とは面識がありましたので事前に連絡しておいたのですが、お忙しい身で、当日は少しお話ができただけでした。その代わり(?)に、何と校長先生に学校と寮を案内していただきました。校長先生は、ご存知の方も多いかと思いますが、外国の方です。英語が大の苦手の私は、会話の中に時折出てくる英単語が理解できず、とても困りました。しかし、次々と馬鹿な質問を繰り出す私に、丁寧にお答え下さり、本当に感激しました。校舎は本当にきれいで(ゴミ一つ落ちていませんでした。唯一見かけた紙くずは校長先生が素早く拾われました)、広く(廊下の幅などは関西の学校の2倍はあるように見えました)、広大な自然に囲まれて大変静かで、全く申し分のない環境でした。寮もしっかり見てきました。流石にこればかりは整理整頓が行き届いているとは言えない机やベットもありましたが、親元を離れた生徒たちが孤独に悩むことのないような工夫が随所に見られ、感心しました。授業見学もさせてもらいました。授業中の生徒の態度は悪くないと思いました。教師はみな熱心で、職員の方々も良い人に思えました。たいへん素晴らしい学校だと感じました。
2つ目は、美味しいものを食べることです。たった3日しかないため、何を食べようかと行く前から色々考えておりました。結局、予定の半分ほどしか実際には食べられず、残念でした。食べたものを全てデジタルカメラに納めてきました(本当に恥ずかしかった)が、後で見てみるとまともに撮れているものは殆どありませんでした。(ホームページにアップするのは止めます)
3つ目は、ある人物に会うことです。この方ともインターネットの算数サイトで知り合いました。高校で数学の先生をなさっている方です。メールでのやりとりを通じて、その温厚な人柄にとても惹かれ、会ってみたいなと強く思うようになり、今回の旅となったのです。実際お会いしてみて、思っていた通りの、いやそれ以上に素晴らしい方でした。札幌の街を案内していただきながら、色々なお話を伺うことができました。数学への造詣の深さ(秋山仁先生とも交友があるとのことです)もさることながら、何よりその人柄に感心しました。上手く表現できないのが残念ですが、例えば相手を決して否定しないことなどです。もちろん相手の言いなりではありません。相手の話を聞いた上で、その考えを尊重しながら自分の意見を伝えようとしていることが、話しぶりからよく分かりました。とはいえ、決して真面目一筋というわけではありません。とても面白い方です。時間があれば、もっともっと話をしたかったのですが、いつまでも引き留めるわけにもいかず、再会を約束してお別れしました。
北海道は大変寒かったです。雪はなく、霰(あられ)が降っていました。霰を見るのは初めてでしたが、北海道では本格的な雪のシーズンの前に、霰が降るそうです。大阪に帰ってきたら、こちらも寒くなっていたのには少し驚きました。
3日間、思い切り遊んできました。これで充電はバッチリです。何があろうが、おそらく大丈夫だと思います。
- <516> 2002.11/11〜2002.11/17
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先週、「何があろうが、おそらく大丈夫だと思います。」と書きましたが、そのとたんにコンピューター関係でトラブルが連発しました。
先ずはマウスが動かなくなりました。今まではゴミが詰まっていただけで、クリーニングをすれば元に戻っていたのですが、今回は分解してもダメでした。まあ、代わりの品を使えばよく、それほど被害はありませんでした。
次に、ノートパソコンがおかしくなりました。何も入力できないのです。今までも文字が書けなくなったり、図形が全て突然消えたりと、不思議なことがたまに起きていました。その都度、再起動をすると元に戻るので、原因は不明ですが、まあいいかと思っていました。それにしても、まだ購入して1年も経っていないのに何ということでしょう。今回も何度か再起動をすると直りました。
とどめは、事務所のパソコンが全くうんともすんとも言わなくなってしまいました。電源がたまに切れないという症状は半年ほど前から現れていました。そのときにすぐ修理に出せば良かったのでしょうが、ないと困るし、とりあえず動くからと言う理由でそのままにしていました。ところが、今回は電源すら入りません。大騒ぎした挙げ句、とうとう修理に出すことにしました。10日以上もかかるとのことです。それからが大変でした。そのパソコンは主に成績管理用に使用していたもので、ないと何もできません。6年生の合格判定テスト(学校別A)は終了して何日も経つのに、成績処理がまだのため、返却もできません。学校別Bの作成も期限が迫っていたのですが、機械がないことには仕方なく、今回の国語・理科・社会はワープロで作ることになりました。幸い、データだけは外付けのハードディスクに保存していたため、急遽ノートパソコンにバックアップをとり、Aテストは日曜日にやっと返却することができました。普段からバックアップをとっていないからこうなるんだと、いろいろな方からご指摘を受けました。まさに泥縄、お恥ずかしい話です。機械は普通に動いて当たり前などと考えていたのがよくなかったのでしょう。
今週中にパソコンは直って返ってくるはずです。今度は感謝しながら使わせていただきます。
- <517> 2002.11/18〜2002.11/24
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風邪が流行っているようです。今年の風邪はお腹に来るみたいです。みなさん気をつけましょう。特に6年生諸君は、細心の注意を払って予防してください。予防接種はもう済みましたか?私たちも今年から注射を受けることにしました。痛いのは嫌ですが…。
- <518> 2002.11/25〜2002.12/1
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先日、インフルエンザの予防接種を受けに行ったときのお話。
その前日の朝刊に「インフルエンザのワクチンにダニ混入」と言う記事があったので、病院の窓口で「大丈夫ですか」と尋ねたところ、「何の話ですか」と逆に聞かれました。説明しても、そんな話は知らない。本当の話か、と疑われる始末。「じゃ、今回の予防接種は止めておきます」と言うと、急に慌てて「先生はご存知のはずですから」と。ふと、この病院大丈夫かなと不安になりました。先生にお会いして、話をうかがっても「うーん。知りませんな。けど、うちのワクチンは大丈夫ですよ」と言われました。その根拠はと訊くと、「製薬会社は各社あり、多分そのワクチンはうちが使用しているのとは違う会社の物だろう。また仮に異常があるのならば、必ず連絡はあるはず。連絡がないということは安全だということです」と。この理論、少しおかしいと思いませんか?私が迷っていると、「心配ないですよ。100%大丈夫のはずです」と仰いました。「100%」と「はず」も変です。まあ、いつも息子たちがお世話になっている先生ですし、最後は「先生を信じて」と注射をお願いしました。
結局、先生の言われたとおり、ダニのワクチンは別会社の物でした。しかし、私は今回の病院側の対応には納得できないものを感じました。製薬会社に確認さえしてもらえたら、こちらも安心できたのです。医者は患者(今回の私は当てはまらないかも知れませんが)を不安にさせたらいけないのではないでしょうか。などと考えているうちに、ふと「自分はどうなんだ」と考えました。生徒たちに不安を与えてはいないだろうか、「これだけやれば大丈夫」と言い切れているだろうか、などと考えると自信はありません。入試では「絶対」や「100%」はありませんから、結果に対して「保証」はできません。けれども、過程においては「これで大丈夫」は存在するはずです。精一杯がんばっている生徒に「もっと、もっと」と言っているつもりはありませんが、もう少し安心できるようなアドバイスも必要かなと思いました。ただ、ちょっとほめると、すぐに気が緩んでしまう生徒たちばかりだから、それがとても心配なのです。
- <519> 2002.12/2〜2002.12/8
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とうとう12月です。本当に1年なんてあっという間です。去年の今頃は何をしていただろう?と、1年前のHOPES通信を読んでみました(HOPES通信は日記の代わりに役立っています)。「ホームペ−ジを作りました」と書いてありました。そうでした、そうでした。大変な思いで作ったことが記憶に蘇りました。おかげさまでアクセス数は順調に伸びており、もうすぐ20000です(おそらく今年中には達成できるはずです)。ただ、個人的には、インターネットにはまりすぎたような気がします。ネットを通じて多くの人と知り合うことができたことは、とても嬉しいことでした。旅行までしましたし、これからも数人の方とお会いする予定です。しかし、夢中になりすぎて、本業に支障をきたすようではいけません。流石にそこまで愚かではないつもりですが、いただいたメールの返事を書くだけで、確実に一晩かかっていることも事実です。息子に「お父さんはいつもパソコンに向かっているね」と言われ、はっとしました。大いに反省したいと思います。
さて、ようやく冬期集中講座の時間割を作成しました。今年から公立小学校が週5日制を導入したあおりか、冬休みが短くなっている学校もあるようです。そのせいで、やや変則的にはなりましたが、何とか学校があるのに塾があるという状況だけは避けることができました。ただ、家庭の事情による欠席に関しては、全員の希望にお応えすることはできませんでしたので、どうかご了承下さい。
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