<500> 2002.7/1〜2002.7/7
 早いもので、この通信も今回で500号になりました。1年間に約50回発行しておりますから、まあ10年以上やっていれば当然です。ただの数字、通過点にすぎないのでしょうが、一応記念号とさせてもらいます。
 ところで、どうして「きりのいい番号」はありがたがられるのでしょうか。333番とか777番はおそらくパチンコの影響もあるのでしょう?同じ数字が並ぶ、または1234番のように連続した数字が並ぶ、あるいは00や000で終わる、などと色々ありますが、その理由を考えてみるのも面白いでしょう。
 さて、ホームページのアクセスカウンターは、順調に増えております。おかげさまで、もうすぐ9999番と10000番です。カウンター数はお客さん次第ですが、この通信はそうはまいりません。1週、1週積み重ねていくだけです。次のキリ番は777号かな。これは、おそらく大丈夫でしょう。しかし1000号となると・・・。後10年以上も今のペースを続けられるかどうかは、正直言って自信はありません。そういえば先日、昔の教え子から結婚式の案内状をもらいました。さすがに、教え子達の子どもに算数を教えることはないでしょう。しかし、体力・気力の続く限りは頑張っていこうと思っております。どうぞこれからもご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。
<501> 2002.7/8〜2002.7/14
 土曜日に、算数オリンピックトライアル大会が催されました。今年はHOPESを準会場として認めていただいたため、卒業生と在校生は天王寺教室で参加することができました。にもかかわらず、参加者が少なかった(特に卒業生)のは残念でした。成績や結果を気にすることなく、もっと積極的にチャレンジしてほしいものです。
 参加者は全員一生懸命問題に取り組みました。私も「審判員」の名札をつけ立ち会いましたが、何故かとても緊張しました。(実は、昔から試験となるとダメなんです)4・5年生にとって、90分間集中力を持続させることは辛いかなと思っていました。中にはどうしても問題が解けずに天を仰いでいる生徒もいましたが、みんな最後まであきらめずに頑張っていたようです。終了後の生徒達の反応は「割とできた」「意外と簡単やった」など、強気の発言が目立ちました。果たして、今年は何人が決勝大会に進めるでしょうか。生徒達の言葉を信じて、結果を楽しみにしておきたいと思います。
 さて、日頃怠けていたツケがドドーと押し寄せて参りました。夏休みの時間割を一応作成しましたが、まだ教科も入っていません。予め、欠席の日をお聞きしておりましたが、全員の希望には到底応えられそうにありません。できるだけ調整いたしますが、どうかご了承下さい。
 6年生諸君。何と言っても夏休みは学力を伸ばす最大のチャンスです。今年も例年通り、200時間の授業を予定しています。生徒達は「200時間がんばろうな!」と言うと、「えー?!?!?!。。。」という顔をしました。確かに楽ではありませんが、何も恐れることはありません。先輩達もみんな経験してきました。成績は突然良くなることはありません。しかし、一つ一つの積み重ねこそがとても大きな力になるのです。そのことを信じて、さあ、がんばりましょう!
<502> 2002.7/15〜2002.7/20
 函館ラ・サール中学校の学校説明会に行って参りました。3年前に初めて行ったとき、とても感じが良かったのを覚えています。その時はまだ中学校ができて2年目。未知の部分が多すぎ、全てはこれからという感じでした。今回は、あれからどのように変わったか、あるいは変わっていないのかを確かめようと、とても楽しみにしておりました。
 函館ラ・サール中学校はラ・サール修道会の運営する学校で、鹿児島のラ・サール中学校とは姉妹校です。けれど、校風はかなり違うそうです。鹿児島が受験中心の進学校とすれば、函館はのびのびとした大らかな学校になる、と冒頭で副校長の井上先生は話されていました。井上先生は実に巧みに説明をなさります。話の組み立て方、話しぶりや間合いの取り方、どれをとっても素晴らしく、どんどん話に引き込まれていきます(今度の保護者会で少し真似てみようかと思いますが、おそらく無理でしょう)。以下は井上先生のお話です。
 学力はもちろん必要。しかし、学力よりももっと大切なものがある。それは「人間力」。最近の子どもは人との触れ合いをしなくなった。例えば、友達が遊びに来ても、各自、別の漫画を読んだり、カードを眺めたりと、コミュニケーションを図ろうとしない。一緒に遊ぶと言えばせいぜいテレビゲームをするぐらい。これでは、相手を思いやる心や他者をいたわる気持ちは育まれない。また、本を読まずに漫画ばかり見ている。しかも、漫画やゲームは、内容に乏しく、刺激の強いものばかり。成長期に刺激の強いものを求めすぎると、感動する心が失われていく。この「感動する心」が非常に大切であり、この心が全てのエネルギーの源となる。勉強や研究でも、何かを学んだときに得られる喜びや新しいことを発見できたときの感動が、さらなる意欲につながっていく。「人間力」を身につけるために必要な環境が、函館ラ・サール中学校には整っている。
  1. クラブ活動を奨励。高校生のクラブ加入率は実に7割。62ものサークルがある。
  2. 寮での生活で、自立と協調性を身につける。寮は実にユニークで、全く個室はなし。大部屋での生活は、悩みとストレスの連続だけど、それを乗り越えることによって大き く成長していく。
  3. 全国各地から集まってくる仲間との交流。非常に横のつながりが強くなる。
 親元を離れて1人での生活。不安も多いだろうけれど、それを乗り越えて成長し、「人間力」を身につける。得られるものの方が遙かに大きいはずである。
 もっと上手く再現できればよいのですが、メモも取らずにただ聞き入っていたため、この程度しか伝えられず申し訳ございません。共感できるところが多く、とても感銘を受けました。親として、息子の志望校の一つに加えたいと思いました。そのうちに北海道まで見学に行くかも知れません。
 ところで、余裕を持って着くはずだったのに、会場を間違えて遅刻はするし、「あ、前の席が空いている。ラッキー」と座ろうとした席が、実は目の前で話をされていた校長先生の席だったり、汗をだらだら流したままずっーとニコニコしていたため不気味がられたりと、最初はさんざんでしたが、帰りはとてもさわやかな気分になりました。
<503> 2002.7/21〜2002.8/5
 いよいよ夏休み。長いようでもあっと言う間の40日間です。充実した夏休みにするためには、各自しっかりとした目標を定め、その目標に向かって毎日努力することが大切です。たとえその目標がすぐには到達できそうにない大きなものであっても、日々こつこつとやれば必ず届きます。そう信じてがんばりましょう。
 6年生諸君、この夏が勝負です。とにかく、自分の力を精一杯を出すことです。計画をきちんと立てて、規則正しい生活を心がけなさい。後でもっと努力しておけばよかった、と思うことがないように精進すること。また、応援大会で先輩方や先生方からいただいたアドバイスも忘れないで下さい。
 低学年の人達は、何も勉強ばかりする必要はありません。色々なことを楽しめば良いと思います。ただ、大切なことは時間を有効に使うことです。だらだらと過ごさず、オンとオフを上手く使い分けるようにしましょう。
 健康には十分注意して、素晴らしい夏休みにして下さい。
<504> 2002.8/6〜2002.8/19
 毎日暑い。本当に暑い。これだけ暑いと、自分が今どこにいて、何をしているのかすら分からなくなってしまいそうです。先日も免許を持たずに警察に行き、危うく免許不携帯で捕まるところでした。1日の授業が終わる頃には、まさにフラフラの状態です。できるだけ睡眠をとるように心がけているのですが、やらねばならぬ事も多くてままなりません。水分を必要以上に補充していることも、ばてばての原因になっているのでしょう。体力がなくなると、気力まで低下していきます。もっと摂生に努めようと思います。
 それにしても、生徒たちはとても元気です。病欠者もほとんどいません。こんな事を言うと教師失格かも知れませんが、彼らからパワーをもらって元気になることもあります。しかし反対に、私から限りなくエネルギーを奪い取っていく生徒もいます。彼らは、努力しようとせずにごまかします。立ち向かう前に逃げ出そうとします。自ら進んでしようという意識がない以上、こちらが何を言っても、結局同じ事の繰り返しです。もちろん、ひどいのは一部の生徒(4年生に1人、5年生に3人)にすぎませんが、誰のためにしていることなのか、早く気づいて欲しいと思います。
 さて、3年生と4年生の人たちは、しばらく塾がお休みになります。楽しいことがたくさんあると思います。何も勉強ばかりする事はありません。色々な経験をして下さい。ただし、規則正しい生活だけは忘れないように。また後半、元気な顔を見せて下さい。
<505> 2002.8/20〜2002.9/1
 暑い暑いと言っている間に、夏休みももう終わり。あと10日を残すだけとなりました。みなさん元気でしたか。充実した毎日が送れましたか。低学年のみんなは、きっと楽しい思い出がたくさんできたことでしょう。6年生諸君。お盆の間もよく頑張りました。今の努力は必ず成果として現れてきます。さあ、もう一ふんばり。最後までやり抜きましょう。
<506> 2002.9/2〜2002.9/8
 夏期講習会が終了しました。今夏は前半が特に暑く、正直言って乗り切れるかどうか不安でした。それでも何とかできたのは、元気な生徒達のおかげです。がんばった諸君、努力は必ず報われます。やり遂げた自分を誇りに、これからも一生懸命やっていきましょう。
 さて、先日東京まで行って参りました。算数オリンピック10周年記念の教育シンポジウムとピ−ター・フランクル氏の講演を聴くためです。日帰りで大変ハードな旅でしたが、とても有意義な1日になりました。
 シンポジウムのテーマは「算数・数学の力をつけるには」。講師は、数学者の広中平祐氏、筑波大附属小学校教諭の細水保宏氏、科学的教育グループSEG主宰の古川昭夫氏でした。3人3様のお人柄で、その対比がとても興味深かったです。各氏とも、それぞれ違う立場から現在の教育について語られていました。共通していたのは「学ぶためには、基礎知識が不可欠である」ことと、「楽しくなければできない」ことでした。
 言葉で表現するか式で表すかの違いだけで、数学は言語の一種。しゃべることができれば外国語も面白いし、面白ければどんどん使えるようになる。ところが、そのためには最低限の知識が必要で、それがないと拒絶反応を起こしてしまう。あるレベルさえ超えたら面白くなる。そのレベルまで導くのが教える側の使命だ。という意見には、大いに共感いたしました。さらに、生徒達がいかに基礎・基本を身につけるかは、教える側の問題であるとも言われていました。全くその通りだと思いました。本来、考えることは楽しいはず。しかし、詰め込みに偏るとそれは苦痛に変わってしまう。教える方法を工夫することがいかに重要であるか、改めて考えさせられました。
 「学力とは?」から始まり、「なぜ、数学を勉強するのか」や「勉強のさせ方」まで、話題はつきず、あっという間に時間は過ぎました。広中氏の「数学は最高に面白いゲーム」という言葉がとても印象に残りました。
 ピ−ター・フランクル氏の講演は、シンポジウムとは対照的なものでした。シンポジウムがじっくり聞かせ、考えさせる「静」とすれば、ピ−ター・フランクル氏の講演はまさに「動」そのものでした。素晴らしいパフォーマンスでした。数学の話は、内容が高度すぎて私にはよく理解できませんでしたが、それでもいつの間にかぐいぐい引き込まれていきました。生徒達の反応も素晴らしく、とても感動しました。「ああ、こういう授業もあるのか」と目から鱗が落ちる思いでした。ピーター氏とは少しだけお話しもでき、貴重な体験ができました。話の内容は秘密です。
 さあ、2学期の始まりです。まだ暑い日もあるでしょうが、それもあと少し。あっという間に時は過ぎていきます。後悔の残らない、充実した毎日を送るように心がけたいものです。
<507> 2002.9/9〜2002.9/15
 9月は文化祭のシーズンです。各中学校で行われていますので、志望校の文化祭には時間を作ってぜひお出かけください。日時などは、直接学校にお問い合わせになるか、HPなどでご確認ください。
 生徒達だけが友達同士で行くのも楽しいでしょうが、できるならば保護者の方も一緒に行っていただきたいと思います。そして、学校の雰囲気、生徒達や先生方の様子、施設面の充実などを保護者の目で確かめてください。通学に要する時間なども知っておく必要があります。私も時間が許す限り、多くの学校に出かけたいと思っております。私の場合、卒業生に会うことが一番の目的ですが、つい、生徒の服装の乱れ?具合や掃除が行き届いているかなどに目がいってしまいます。また、展示や研究発表が生徒主体のものなのか、顧問の先生の指導によるものかなども気になります。自由でもだらしないことがなく、にぎやかでも騒々しくはない、そのような学園祭ならば最高です。そんな学校でしたら、きっと日常の生活もメリハリがきいていることでしょう。
 低学年の生徒も良い機会ですから、いろいろな学校を見てきて下さい。きっと自分にあった学校が見つかると思いますよ。
<508> 2002.9/16〜2002.9/22
 突然ですが、どうやら私は大きな勘違いをしていたようです。いや、「勘違い」と言うより、「思い上がり」と言った方が正しいかも知れません。いったい何の話かと思われるかも知れませんが、常々、保護者の方には「私どもの考えを十分ご理解なさった上で、お子さまをお預け下さい」と申し上げてきました。ですから、現在来てくださっている方は全員、私どもの考え・方針に納得していただいているものだと、思い込んでおりました。もちろん、本当にご理解下さっている方も多いと思いますが、全員が肯定的なはずはないのです。そんな事は少し考えれば分かりそうなものなのですが、全くお恥ずかしい限りです。「自分たちの行っていることは正しい」→「だから理解されるはずだ」という考えを「思い上がり」と言わず、何と言えばよいのでしょう。もっと謙虚さが必要です。大いに反省しなければいけません。さらには、「理解してもらえない」と嘆くより、理解していただけるように努力するべきでした。例えば、保護者会。「人前で話すのは苦手だ」なんて寝ぼけたこと言っていないで、話が下手なら下手なりに、もっともっと一生懸命話すべきだったのです。「今さら何を‥‥」と怒られるのは覚悟の上です。遅きに失した感はありますが、今度の保護者会から改めていこうと思っています。
<509> 2002.9/23〜2002.9/29
 先日の保護者会には、ご多忙中にも関わらずご出席いただき、誠にありがとうございました。私なりには一生懸命話をさせていただいたつもりです。いつもよりはまともに話ができたと思っておりましたが、出口に「どうだった?」と尋ねると「うーーん?」と首をひねっていました。まあ、これからの努力目標とさせていただきます。
 さあ、大分涼しくなってきました。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、みなさんもご注意下さい。

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