<450> 2001.6/11〜2001.6/17
 先日の教育講演会には、ご多忙中にもかかわらず多数ご参加下さり、誠にありがとうございました。全学年の7割近くの保護者の方に出席いただき、ほぼ満席でした。
 何しろ、このような教育講演会はHOPES開校以来初の試みですし、いくら心やすくおつきあいさせていただいてるとは言え、相手は校長先生。何か失礼があっては大変だと、私はがちがちに緊張していました。初めてお越し下さった方もいらっしゃるというのに、自己紹介するのも忘れる始末。おそらく以前結婚式の司会をしたとき以上にあがっていたのでしょうか。若野先生の紹介も、考えていたことの半分も言えない有様で、先生にはいきなり失礼なことをしてしまいました。そんな最悪のスタートでしたが、先生は私の大失敗を見事に帳消しにして下さいました。
 実にすばらしいお話でした。穏やかな口調と巧みな話術で、保護者の方もすぐにうち解け、話に引き込まれていきました。
 お話しいただいた内容は、主に 等でしたが、とても紙面で書き尽くせるものではございません。
 私もお話をお聞きしていて、改めて教えていただいたことが多くありました。現在の状況を嘆くよりも、それを何とかしていかなければならないこと。そのためには何よりも、指導者が高邁な理念を持ち、魅力的な人物でなければいけないこと。このことを知り、もう一度がんばってみようと励まされる思いでした。
 保護者の方からの質問にも、気軽にお答えいただき、講演会は非常に楽しい雰囲気の中、 終了いたしました。先生のお人柄のおかげで、とてもさわやかな会となりました。
 実は、先生から保護者の方に一つアドバイスをいただいております。この紙面を借りてお伝えいたします。それは、生徒のやる気を引き出すためには、本人に目標を持たせることが一番だということです。目標があればがんばれますが、目標もないのにただがんばれと言うだけでは無理だ。と先生はおっしゃっておられました。
 なお、当日撮影いたしましたビデオがございますので、参加できなかった保護者の方でご希望の方がおられましたら、貸し出しいたします。お申し込み下さい。
<451> 2001.6/18〜2001.6/24
<452> 2001.6/25〜2001.7/1
 早いもので、もう6月が終わろうとしています。
 6月は私にとって、2つの意味で特別な月です。1つは自分の誕生月であること。この年になると今さら何一つとしてめでたいことはないのですが、この世に生を受けたことに感謝する特別な日ではあります。父の墓参に行き、母に礼を言いました。もう1つは、私に算数を教えてくださった塾の先生が亡くなられた月であることです。亡くなられてもう7年になります。毎年命日には仏前に近況報告にうかがうことにしております。現在の私があるのは先生のおかげのようなもので、算数の解き方だけでなく、物事の考え方や人生についてもいろいろと教わりました。両親の次に影響を受けたように思います。もっともっと教えていただきたかったのですが、残念です。けれど、こんな甘えた事ばかりを言っていると、先生にいつまで子供のつもりでいるんだと叱られそうです。
<453> 2001.7/2〜2001.7/8
<454> 2001.7/9〜2001.7/15
 先日の全体保護者会には、ご多忙中にも関らずご参加いただきまして、誠にありがとうございました。ただ欠席された方も多く、残念に思いました。特に6年生は大切な連絡もございますので、次回からは必ずご参加下さいますようお願いいたします。
 その席では、これまでの学習の進度および達成状況を報告するとともに、現在の問題点を述べさせていただきました。いま、生徒たちに一番足りないのは積極的な気持ちです。まあこのままで何とかなるだろうと安易に考えている6年生。自分の学力ならびに現在の状況が全く理解できていない5年生。ただまわりに言われてやらされていると感じている低学年の人たち。全員ではありませんが、このままでは大変です。早く気持ちを入れ替えてください。この夏を体勢を立て直す最後のチャンスと考え、精一杯努力してください。
<455> 2001.7/16〜2001.8/6 夏期1号
 それにしても暑い。ぼんやりとしていると、脳も体も溶けてしまいそうです。
 さて、いよいよ夏休み。長いようでもあっと言う間の40日間です。充実した夏休みにするためには、各自しっかりとした目標を定め、その目標に向かって毎日努力することが大切です。たとえその目標がすぐには到達できそうにない大きなものであっても、日々こつこつとやれば必ず届きます。そう信じてがんばりましょう。
 6年生諸君、この夏が勝負です。とにかく、自分の力を精一杯を出すことです。計画をきちんと立てて、規則正しい生活を心がけなさい。後でもっと努力しておけばよかった、と思うことがないように精進すること。また、応援大会で先輩方や先生方からいただいたアドバイスも忘れないで下さい。
 低学年の人達は、何も勉強ばかりする必要はありません。色々なことを楽しめば良いと思います。ただ、大切なことは時間を有効に使うことです。だらだらと過ごさず、オンとオフを上手く使い分けるようにしましょう。
 健康には十分注意して、素晴らしい夏休みにして下さい。
<456> 2001.8/6〜2001.8/20 夏期2号
 連日、猛暑が続いております。幸い、生徒たちは元気で、とてもうれしく思います。正直、毎日くたくたになりますが、汗をかきながらも通ってくる生徒たちの姿を見ると、その疲れも吹っ飛びます。特に天王寺教室の6年生からは、やる気がビシビシと伝わってきます。今の状態を何とかしよう、いや絶対に何とかするんだと、精一杯がんばっている姿には感動すら覚えます。そんな彼らには、こちらもとことんつき合います。可能な限りの応援をいたします。しかし、一部ではありますが、無気力な生徒が各学年に必ずいるのも事実です。毎回のように遅刻をしたり、宿題をして来なかったりと、そのだらしなさには怒りを通り越して情けなくなります。きっと毎日を何の計画もなくだらだらと過ごしているのでしょう。ただその場その場をごまかし、嫌なことは避けて通り、楽しいことだけしかやりたくない。そんな生き方のどこが面白いのでしょうか。そういえば、日・米・韓・仏の中高生にアンケートをとったところ、人生の目的は何かと言う問いに対し、日本は「ただ楽しければよい」と答えた人が一番多かったそうです。嘆かわしい限りです。思い当たるふしのある人は、生活習慣から改め、きちんとした毎日を送るよう心がけて下さい。全ては自分の気持ち次第です。
 さて、夏期講習会中の楽しみの一つに、卒業生を集めて行う<HOPES同窓会>があります。6年生の頃はそれこそ毎日のように顔を合わせていた彼らですが、卒業してしまうと次第に足が遠のいてしまい、なかなか会いに来てくれません。1年に1回だけでも会えればと思い、今年で5回目になります。毎年、とても楽しみにしていますが、今年はみんなに悲しい知らせがあります。第4期のある卒業生が、先月事故で亡くなりました。彼は、卒業してからもよく遊びに来てくれ、何度か食事を一緒にしたこともありました。「最近あまり来ないな、どうしてるんやろ」と出口と話をしていた矢先のことでした。通夜に行かせてもらいましたが、いつもあんなに元気に走り回っていた彼が、棺桶の中で物言わずに小さくなっていました。非常に賢い生徒でしたが、注意を受けることもありました。叱られる度に口をとがらせて文句を言っていた彼なのに、「馬鹿野郎!」と言っても、もう返事をしてくれません。あまりに変わり果てたその姿に、私はそれ以上何も言えませんでした。本当に本当に本当に残念です。君のことは忘れません。どうぞ安らかにお眠り下さい。
<457> 2001.8/21〜2001.9/1 夏期3号
<458> 2001.9/3〜2001.9/9
 夏休みが終わったとたんに、少しだけ涼しくなったような気がします。今にしてみれば、大したことなかったようにも思えますが、講習会中はなかなかハードな毎日でした。お盆に体調を崩してしまい、それを引きずったまま後半へ。加えて、一部のやる気のない生徒達に悩まされ、胃薬が手放せない毎日でした。彼らは、どうして楽なことばかりを求めるのでしょう。何故、ごまかしたり逃げ出したりする前に、歯を食いしばって頑張ろうとしないのでしょう。私一人がいくら厳しく指導してもその場限りで、また同じことの繰り返し。本当に疲れ果ててしまいました。結局、周りの人も含めて彼らは、勉強の目的を勘違いしているのだと思います。実際その中の1人は「合格するために勉強している」のだと答えました。何とも情けない限りです。確かに受験勉強には、合格するために努力する面もあります。しかし私は、合格することより、努力することの方が大切だと考えています。合格したいから頑張るというのではなく、努力の成果が合格につながるのです。結果よりも過程を重んじたい。これが私の信念です。万人に理解してもらえるとは思いませんが、せめて生徒達にだけは分かってもらいたいものです。
 さて、文句ばかりを書きましたが、やる気が見られない人はほんの一部です。多くの人は本当によく頑張りました。その成果は必ず現れてきます。今の気持ちを忘れず、これからも努力していきましょう。特に6年生諸君。これからは、限られた時間内にどれだけのことができるかにかかってきます。今までは、勉強量は自分の気持ち次第でどうにでもなりましたが、2学期からは時間的な制約が出てきます。大変ですが、苦しいのはみんな同じ。悔いの残らぬよう、精一杯頑張りましょう。
<459> 2001.9/10〜2001.9/16

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