以前のHOメールにこんな事を書きました。2年ほど前の事ですから、覚えている人もいるかも知れませんね。
突然ですが、ここで君たちに2つ質問をします。今の生徒諸君にもそのまま当てはまりそうですから、敢えて再掲させてもらいました。
「勉強は誰のためにするの?」
「勉強は何のためにするの?」
どうですか。この質問に即答できましたか?
人それぞれに答えは違うかも知れませんが、私の考えを申します。
勉強は自分のためにするのです。これはおそらく全員が同じ答えではないでしょうか。
では、何のために?
良い中学校や大学に進むため? 違います。
自分の将来の可能性を広げるため? まだ、少し違いますね。
この答えだと、将来お医者さんになるためとか、好きな仕事に就けるためとかになって しまいます。勉強は、資格を得るためにするものではありません。
じゃ、何なのさ?
まあ、そう怒りなさんな。
私は、「賢くなるため」だと思います。意外でしたか?
賢いって何なのさ。
そうですね。何でも知っている人(=知識が豊富な人)を賢いと呼ぶ場合もありますが、私に言わせればそれは単なる「物知り」に過ぎません。
「賢い」=「自分の考えで行動できる」ことだと思うのです。
賢くなるためには、良い教育を受けることが必要です。そして、良い環境の中で、良き師や良き友に恵まれてこそ、そこで受けた教育が活きてきます。
難しかったかな。あくまでも私個人の考えですから、絶対ではありません。
けど、今の君たちを見ていると、勉強の目的が全く分かっていないように思えてならないのです。目的が分からなければ行動は起こせませんよね。だから、宿題にしろ復習にしろ、注意されなければやらない。やっても適当。そして、そのいい加減さをごまかす。
当然、学力なんて身に付くわけがない。だんだん嫌になる。後は悪循環のくり返しです。
今一度、勉強の目的を自分なりに考え直してみて下さい。人に教えてもらうのはダメですよ。自分でしっかり考えて下さい。その答えが見つかったとき、きっと君たちの行動は変わるでしょう。期待しております。
先週この欄に書いたこと(誰のための勉強なのか?何のために勉強するのか?)に対して、数人の生徒が返事をくれました。中の一つにこんな答えがありました。
「私や周りの人たちを幸せにするために勉強すると思います」
素直な気持ちの伝わってくる、素敵な答えだと思いました。そこで、改めて『幸せ』とは何だろう?と考えてみました。
衣食住が足りていること。健康であること。災害や事故に遭わぬこと。楽しく生きていけること(楽して生きてではないぞ)。心配事がないこと。いろいろと思い浮かびましたが、これらを全て含めて、私は「幸せ=心が満ち足りていること」ではないかと思います。
常に心が満ち足りている状態であり続けるのは難しいでしょう。けれど、自分の気持ちの持ち方、また自分の努力次第で、その状態に近づくことはできるのではないでしょうか。けして楽な事ではありませんが、幸せになるためにがんばっていきたいと思います。
新型コロナウイルスの感染者数が増えてきました。数字だけ見れば、いつ緊急事態宣言が再び発令されてもおかしくない状況ですが、おそらく発令されることはないでしょう。と申しますのも、政府も自治体も、個人の命より社会全体の経済活動を重視しているように思えてならないからです。もっともこれは全く私個人の考えで、何の根拠もありません。ですから、単なる私見として聞いていただければ十分です。
検査数が増えたのだから、感染判明者が増えるのは当然だとか、既に抗体を持っている人も増えているだろうから、重症者は増えないはずだとか、さも大したことはないかのように喧伝されていますが、実のところは経済を止めたくないだけなのではないでしょうか。自粛を要請すれば、感染拡大をある程度抑えることは可能でしょう。しかし、それと同時に金銭的にダメージを受ける人は確実に増えます。さらに、一旦感染拡大が収まったとしても、規制を緩和すれば再び感染は増えるでしょう。このようなことを繰り返していけば、人々は疲弊するばかりで、社会全体の動きも停滞してしまいます。ですから、今回はそう簡単に緊急事態宣言は発令されないと思うのです。
では、どうすれば良いのでしょうか。怯えながら大人しくするしかないのでしょうか。目に見えぬ敵の存在は慥かに脅威です。だれでも不安です。ですが、心配ばかりしていても仕方ありません。国や自治体が私たちから不安を取りのぞいてくれないのであれば、自ら守るしかないのです。予防を徹底的に努め、危険な行動は取らない。手洗いうがいはもちろんのこと、マスク着用も怠らず、人混みは避け、可能な限り危険を回避する。それしかありません。一人一人の気の緩みが一番恐ろしい。私はそう思います。
幸い、まだ小学生には感染は拡大していないようですが、気を緩めることなく、万全の注意を払いながら、日々を精一杯生きていこうではありませんか。
先日の全体保護者会。多忙にも関わらず、また、あいにくの荒天の中、多数(?)ご参加下さり、誠にありがとうございました。
おかげさまで30年目の夏を迎えることができました。長いようでもあっという間の30年でした。この間に送り出した生徒達は500名余り。1期生は既に40才を越え、いつまでも子どもではありませんが、私にとっては彼等は永遠にかわいい教え子なのです。彼等と過ごした時間は、私の中では全く色あせることなく、今も素敵な思い出として輝いています。宝物と言っても良いでしょう。私を支えてくれたのは、生徒達の情熱でした。彼等のエネルギーが私を元気にし、私を動かしてくれました。そして、それが私の熱意となり、彼等に返される。この素晴らしい連鎖反応のおかげで、当時の私は生きていられました。
もちろん、生徒達ばかりではありません。保護者の方々の理解なくしては、何も成し得なかったでしょう。未熟な私を正しい方向へ導いて下さったのは、保護者の方々の温かい応援でした。失敗も数多くありました。中には愛想を尽かし離れていかれた方もおられましたが、それでも見放さずに応援してくださった方々のおかげで、今の私はあります。卒業生の中には、現在の保護者になっている者もいます。ありがたい話です。そのご恩に報いるために私ができることは、やはり生徒達に努力の尊さを伝えることしかありません。
これからも、初心を忘れることなく、授業を通じて子ども達に熱い心を伝えていきたいと思います。保護者のみなさま、どうぞよろしくお願い致します。生徒諸君、もっともっと熱く燃え上がろうではありませんか。ともに悔いの無い時間を過ごしましょう。
夏休みが始まりました。「え?うっそ〜ん!まだ、学校行ってるよ。夏休みと違うよ」
そうですね。君たちの言うとおりです。訂正いたしましょう。正しくは「例年ならば、夏期集中講座を行っている時期となりました」ですね。けれど、今年はいつもとは違うのです。夏休みは7月下旬から8月いっぱい。私が子どもの頃はそれが当たり前でした。当時の小学校には教室に冷房なんて入っていませんでしたから、真夏は暑すぎて勉強どころではなかったからでしょう。今では、冷暖房完備の教室も増え、夏休みの期間は学校によってまちまちとなりましたが、小学校で夏休みが8月から始まるのは、HOPES開塾30年間でも初めてのことです。
前置きが長くなりましたが、全てはコロナウイルス感染拡大が原因です。学校の休校期間が長かったため、授業時間を確保するために、夏休みを短縮する方法がとられたのです。まったく迷惑な話です。休みならば自由になるはずの時間が、なくなるのですからね。そもそもコロナ騒動がなければ、今年は例年より休日も多く、時間がたくさんあったのです。なのに、遊びに行く時間も減りました。いや、それだけではありません。受験生にとって一番大切なのは勉強時間の確保で、夏休みが受験生にとって最大のチャンスだと言われるのは、そのためなのですが、その時間は失われてしまいました。
「え〜大変や!どないしてくれるねん」と、今さら慌てても仕方ありません。失われた時間は戻りません。取り返すことも無理です。しかし、この事は学校の休校が決まった時から分かっていたことなのです。ですから、HOPESではその分を追加授業という形で4月から行ってきました。その際にも散々くりかえし注意していましたが、君たちの意識が低かったからでしょう。とんでもなくもったいない時間の使い方をしてしまいましたね。無理からぬ面もあります。4月と8月の1日が同じだと言われたってピンときませんよね。同じ時間でも密度が違えば、同じ長さには思えないですからね。けれど、例えば入試を受けているときの1時間も、昨日ぼんやりと過ごした1時間も、実は同じ長さなのです。
もう分かりましたか。その貴重な時間を有効利用できなかった君たちが、これからどうすれば良いのか。そうです。同じ時間を2倍に活かすには、密度を上げるしかないのです。今までと同じ気持ちでいては絶対にダメです。目標を再度確認し、1つ1つのことを集中して行う。そのためには、具体的な計画も必要となります。いや、何よりも大切なのは、絶対にやってやるという気持ちです。君たちの覚醒を切に願っております。
やっと梅雨明け。いよいよ夏本番!と、例年ならば、気合い十分で夏期集中講座に臨んでいる頃なのですが、今年はどうも勝手が違います。「これで本当に夏休みなの?こんなに楽で良いの?」と、私は違和感が拭いきれません。生徒諸君も似たような思いでしょう。なぜなら、まだ学校が夏休みではないのですからね。
しかし、前回もこの欄に書かせてもらいましたが、勘違いしてはいけません。学校があろうがなかろうが、今がもう8月なのは純然たる事実。受験生でこの意味が分からない人は流石にいないでしょう。え?分からない?では、はっきり言いましょう。入試まであと半年もないのです。コロナがどうなろうが関係ありません。中学入試は必ず行われます。例年、9月以降はとてもハードな毎日になります。やらなければならないことと残された時間とを考えれば、真にギリギリの勝負です。仕上げが間に合わせられない者は、夢叶わず敗れ去るしかないのです。数年間の労力は実らず、失意のうちに全てが終わるのです。
なのに今の6年生ときたら・・・。本気を出している人は殆ど見当たりません。惰性のように塾に来て、取りあえず授業を受けて帰る。自宅での学習は相変わらずいい加減。目的意識もなければ、目標達成のための計画すら立てられていません。情けない限りです。何を思い上がっているのですか。能力の乏しい者が努力をしなければ、結果は言うまでもないでしょう。しかも、全てが終わった後に泣き言を言うのは、決まって中途半端な事しかしてこなかった人たちです。そのくせ、彼等は必ず言うのです。「だって、○○だったからさ。仕方ないよ」とね。とんでもない。全ては自分の責任です。
大変なのはみな同じです。後で泣きたくなければ、今をがんばるしかありません。
さあ、待ちに待った(本格的な)夏休みの始まりです。やっと、学校が休みになりました。
とは言え、今年はその期間が非常に短かく、殆どの学校が2週間程度。中には10日もない学校もあります。あんまりですよね。例年ならば40日ほどある休み期間がその3分の1から半分しかないのですからね。けど、文句を言っても仕方ありません。私たちは決められたことに従うしかないのです。けど、まだ期間が短くてもあっただけ幸いと、喜ぶべきなのかも知れません。私は最悪、夏休みがなくなるのではないかとすら思っていましたからね。
短い期間なら、なおさら無駄にはできませんよ。今までも散々くりかえして言ってきたように、時間は自分の意識次第で、活かすこともできますが、無駄にも終わることもあるのです。特に、これからしばらくの過ごし方は、とても大事になります。6年生にとっては、大袈裟ではなく、人生を左右する10日間になることでしょう。しっかりした目標を持ち、その達成に全力を注いで下さい。
酷暑が続いておりますが、みなさんお元気ですか。
この暑い中、マスクまでして授業を受けるのは大変ですね。けれど、君たちはまだ恵まれています。暑いと言っても、せいぜい行き帰りの僅かな時間。しかも、多くの人は保護者に送迎してもらっており、炎天下の中を歩いて通っているわけではいません。教室はエアコンが効いていますし、自宅もおそらく快適な環境でしょう。これで文句を言ってはバチが当たります。
昔はもっと過酷な環境だったのですよ。例えば、このHOPESが始まった30年前。教室は靴屋さんの上を借りていました。エアコンは付いておりましたが、部屋の温度は人の体温以上になることも。それでも、誰一人として「暑い」なんて言いませんでした。何故だか分かります。「暑さ」より、生徒一人一人の「熱さ」が勝っていたからなのです。みな、自分の目標に向けて必死にがんばっていました。暑さを感じる余裕もないほどにね。
しかし、今の生徒諸君から「熱さ」は感じられません。これを時代が変わったからとは言いたくありません。人は誰も熱い心を持っています。がんばろうとする心を持っています。なのに、がんばれない。がんばらない。おかしいと思いませんか。人の本性がそう簡単に失われるはずはないのです。どうせ一度きりの人生なら、思いっ切りがんばりましょうよ。君たちの心の奥にある「熱い」気持ちが、表に現れることを信じ、待っております。
夏休みが終わってしまいました。本当にあっという間でしたね。いや、講習期間はまだ続いておりますが、学校が始まったのです。
このことが何を意味するか、お分かりですね。そう、もう自由になる時間はないのです。夏休みの期間中は、時間をどう使うかは、自分の意志次第でした。しかし、これからは学校での時間が君たちの生活を支配します。どんなにやることがたくさんあろうが、学校にいる間は学校内のルールに従って行動しなければなりません。
「え〜!じゃあ、何もできないじゃない」ですって。いやいや、慌ててはいけません。本来、それが当たり前なのです。
では、どうすればよいのか。『限られた時間で最大の効果を上げる』しかありません。言うほど簡単ではないですが、このこと自体は不可能ではありません。いや、そもそも、このことを実現しなければ入試で合格はできません。だって、現段階の学力で目標を突破できるはずがないでしょう。そのためには、先ず意識を改めることです。「済んでしまったことは仕方ない」などと開き直っている人は、絶対に無理です。そんなことを言う人は、おそらく「何とかなるさ。何とかなるはず」と思っているのでしょう。甘いです。甘すぎます。
私はこれまでも、実力はあったのに甘さが原因で目標に届かなかった残念な生徒を、いやほど見てきました。彼等に共通していたことは、ちょっとした過信と計画性のなさです。各自、今一度、目標を見つめ直し、きちんとした計画の下、精一杯の努力をして下さい。もう一刻の猶予もありませんよ。
相変わらず、残暑の厳しい毎日ですが、とにかくもう9月。2学期の授業が始まって既に1週間になります。流石にそろそろ夏休み気分は抜けていることでしょう。
「時間の大切さ」は、この欄でも再三再四訴えてきました。過ぎてしまった時間は取り返すことができません。もったいない時間の使い方をしてしまった人は、同じ失敗をくり返さないために、意識を改めましょう。意識を改めるとは、目標の再確認のことですよ。そして、時間を上手く使うためには、計画が大切です。とね。
低学年の人にはまだピンとこないかも知れませんが、高学年の人ならもう十分に実感できているはずです。さあ、気合いを入れていきましょう。残された時間は多くありません。悔いの残らぬよう、精一杯の努力をしましょう。