<850> 2009.11/23〜2009.11/29

 困りました。突然何を?と思われるでしょうが、現在進行形でとても困っております。この欄に書くべき事が思いつかないのです。曲がりなりにも10年以上毎週書いてきたというのに、何と情けないことでしょう。今までも書くべき事が見あたらなくて困ったことは幾度もあります。手の内をばらすようですが、そのような時には、
 1.天気(季節)に関すること。
 2.個人的な(家庭内の)でき事。
 3.生徒達への希望。
のいずれかに話題を持っていくと、何とか凌げたものです。いや自分では何とかなったと思っていただけで、賢明なる読者の方々にはバレバレだったのかも知れませんね。
 例えば、季節ネタの最低作品?は、「風薫る季節になりました」と書き出し、風の匂いについて触れ、そこまでは良いとしても、最後が「風邪には気をつけましょう」ですよ。後日それを読み返したときは、自分でも悲しくなりました。
 個人的なことは、そりゃ探せばいくらでもありますが、わざわざ書くほどのことではありませんし、最近はHPの日記とかぶってしまいます。と言いながらも、昔からよく息子達のことを恥ずかしくげもなく書いてきました。親バカ丸出しでしたね。
 最後の生徒たちへのメッセージは、これは本心から思い、願うことを書いてまいりました。決してネタがないから無理矢理こじつけてというわけではありません。しかし、実は書く度に自己嫌悪に陥っていたのです。「いつも偉そうなことを書いているが、そう言う自分はどうなのだ」と。計画性を持って行動しようと言いながら、明日の教材がまだできていないようなこともありました。現在の状況も似たようなものです。冬期集中講座の時間割や来年度の予定。保護者の方々にご協力いただいてアンケートを提出してもらったというのに、まだ着手しておりません。今週中には仕上げるつもりですが、流石にこの状況では生徒達に偉そうにはできません。
 と言うことで、今回はご勘弁いただきたいと思います。どうぞお許しを。
(間違いなくワースト10には入るであろう駄文でした)

<851> 2009.11/30〜2009.12/6

 ようやく冬期集中講座の時間割を作成いたしました。と言っても、まだ枠組みだけで科目は決まっておりません。とりあえずのものを配布いたしました。作成していて感じたのですが、本当に2週間なんてあっという間です。今の6年生の状況を考えると、最低その2倍の時間が欲しいところです。しかし、こればかりはどうしようもありません。彼らに2倍のがんばりを期待しましょう。
 新年度の時間割に関してもほぼ構想は固まりました。保護者の方々にご協力頂いたアンケートをもとに、現行の体制にとらわれることなく一つ一つ吟味し直しました。貴重なご意見をたくさんたまわり、本当にありがとうございました。教室の収容人数などの関係で結局は従来とあまり変わらないものになってしまいましたが、少しは改善されたように思います。来週の全体保護者会の席でお知らせする予定です。どうぞご期待下さい。
 さて、いよいよ12月。パワー全開でいくつもりです。生徒諸君もまず健康に注意するのはもちろんですが、限界に挑戦するくらいの心構えでがんばりましょう。  

<852> 2009.12/7〜2009.12/13

 先週は6年生の全体保護者会でした。今まで全体保護者会は、午前に低学年、午後に6年生と1日で行っておりましたが、今回はそれぞれ別の日に分けて行いました。その学年だけに集中するためであり、決して午前中ゆっくりしたいとか、この通信のネタのためとかではありません。
 早いもので6年生は今回が最終回でした。目一杯集中し、気合いを入れて臨みました。いや、そのつもりでした。しかし、会が始まる直前、「この方々にもお世話になったなぁ。それにしても色々な意味で大変な学年だった。いや過去形じゃない。あと少しだけとなったが、まだまだ不十分なところだらけ。未だに真剣になり切れていない生徒達をどうすればよいのか」などと考えていたら、一旦まとめていたはずの考えがどこかに行ってしまいました。結局、最後を鮮やかにまとめるつもりが、いつも通りのグダグダ話に終始してしまい、きっと保護者の方々には、なんて進歩のない奴だと思われたことでしょう。
 話の内容は、入試に臨むに当たっての諸注意が中心となりました。以下、要約です。
・ 現在の問題点とそれを克服するためには何をなすべきか
 特別なことはしなくても良い。ていねいに仕上げていくだけ。ただ、この時期の学習量の不足は致命傷となる。
・ 入試スケジュールに関して
 第一志望は変えて欲しくない。最終的な判断はご家庭に委ねるが、全てが厳しい勝負になるような受験パターンは避けた方が望ましい。
・ 健康管理について
 新型インフルエンザへの対策。防ぎようのないことかも知れないが、予防には万全の注意を払ってもらいたい。また、この時期の怪我はもっての他。
・ 試験当日の注意 等々
 ところが、とりとめなく話してしまったために一番大切なことを伝え忘れておりました。
 入試は、本人の情熱と積み重ねてきた努力の量とに比例して結果が決まります。しかし、大切なのは結果ではありません。ここまでどれだけがんばってきたかです。合格は努力の延長上にあるものです。残念ながら、努力したから絶対に合格できるとは限りませんが、精一杯の結果であれば、堂々と受けとめられるはずです。全ては自分の責任です。
 間の抜けた話ですが、紙面を借りて締め括らせていただきました。
 さて、今週は低学年の保護者会。このように報告し直す必要がないようにしたいと思っております。

<853> 2009.12/14〜2009.12/20

 先日の全体保護者会(低学年の部)には、ご多忙にも関わらず多数ご参加いただき、誠にありがとうございました。何と8割近くの保護者の方が出席下さりました。私たちが担っている責任の重さと私たちに寄せられている期待の大きさを改めて感じ、身が引き締まる思いでした。おかげさまで、今回は何とかまともに?お話しすることができました。
 いささか厳しい話もさせてもらいました。希望と現実のギャップについてです。例えば、現在の5年生が目指しているのは難関校ばかり。はたして本当にその学校に行きたいと思っているのかと疑問に思うこともありますが、本気になれば不可能なことはありません。しかし多くの人は、最初は夢を口にはするものの、実現に向けた努力を怠り、または目標達成までの苦しさから逃げ出し、結局は夢が夢のまま終わってしまうことが多いのです。自分で自分の可能性をつぶしているケースも少なくありません。何ともったいないことでしょう。幸いまだまだ時間はあります。一つ一つのことを疎かにせず、ていねいな学習を心がけましょう。やってできないことはありません。やらずにできることもないですが。
 ところで、本当に忙しいこの頃です。目が回るというのは、今のような状態をいうのでしょうか。全体保護者会が終わったかと思えば、今度は個人保護者会。現学年のことばかりでなく、新年度からのことも準備していかなければなりません。まあ、嫌な忙しさでありませんので、楽しみながらやっていこうと思っております。

<854> 2009.12/21〜2009.12/31

 早くも今年最終の通信となりました。私たちは世間一般の人たちとはやや異なったサイクルで動いておりますので、師走とか年の瀬とか言われてもピンと来ません。しかし、流石にあと10日ほどで今年も終わりだと思うと、驚くとともにちょっと慌てたくもなります。まあ、6年生の入試が終わるまではほっとできないのは毎年のことですが。
 区切りがないからと言うわけでもないのですが、私はあまり1年を振り返りません。今年はどうだったとか、来年こそはここを改めようとか、本来はきちんと反省すべきなのでしょう。しかし、その都度反省していると言えば格好いいですが、実はほとんど反省ばかりの日々を送っているので、わざわざまとめる気にもなれず、忙しさにかこつけておざなりにしています。生徒達には「反省無きところに進歩はない」などと偉そうに言っているくせに、全くお恥ずかしい限りです。反省しなければ。ってあれ?
 昨年末に立てた今年の目標は『報』でした。保護者から寄せられた期待と信頼。それに応えるのは当然のこと。また受けた恩は必ず返す。そして、生徒達には「努力は必ず報われる」ことを伝えていこうと考え、立てた目標でしたが、はたしてどうだったでしょうか。わがままな人達に振り回されているうちに、いつの間にか見失っていたような気がします。いや、自分の足りなさを他人のせいにしているようではいけません。
 そこで、大胆な宣言。来年の目標を『謙』にします。私に一番欠けているのは謙虚さ。もちろん今までの目標も継続課題ですが・・・。
 さあ、6年生。泣いても笑ってもこの冬がラストチャンス。この2週間の仕上がり次第で全てが決します。歯を食いしばってふんばりましょう。あきらめない限り、可能性はあります。

<855> 2010.1/1〜2010.1/10

 先ずは、新年のご挨拶を。

旧年中は大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
これからも、ご指導ご鞭撻の程どうぞよろしくお願いいたします。
 前回の通信に反省と目標を書かせてもらいました。実はもう一つ考えていることがあります。私も今年で50歳。いつまでも若いつもりでおりましたが、寄る年波には勝てず、実際体力の衰えは否めません。授業を辛いと思ったことはありませんが、1日に10時間近く立っていると、全く疲れを感じないとは正直言えなくなりました。もちろん1回1回の授業には全力で臨んできました。ただ、いつまでも今のスタイル(真剣さを徹底的に追及する。授業中に少しでも集中できていない者がいればすぐさま注意し、家庭学習においても手抜きや妥協は一切認めない)を続けていけるかどうか、いささか不安になります。生徒を叱ったり注意したりするには大変なエネルギーが必要です。中には、懇々と諭しやっと理解してくれたと思いきや、すぐまた同じことを繰り返す者がいます。いや、ほとんどの生徒がそうです。諦めたら終わりだと分かっていても、その度に空しい気持ちに包まれます。全力で生徒にぶつかって来たつもりが、果たしてベストの方法であったのかと思い悩まされることも多くなりました。思いが届かぬ空しさから苛立ち、教室全体の空気を重くしてしまったことも少なくありません。やる気が見られない一部の者のために、多くの生徒達の貴重な時間が失われていく。やりきれない思いがします。では、その者達をどうすべきなのか。放っておいてもよいのか。結局は本人の問題なのだから本人が気付かなければいくら周りが騒いでも仕方ない、というのも正論でしょう。ただ、過ちの重大さを気付かせるのも指導者の役目です。いや、それこそが指導者の責任だと私は考えます。本来は各家庭が担うべき責任でしょうが、時代の風潮かも知れません。責任を放棄するような保護者が増えてしまいました。この件に関して、私は長い間悩み続けてまいりました。正直に申せば、まだ正解は見つかっておりません。それでも、現在のスタイルをどのように改めればよいかは、少しずつですが見えてきました。具体的に申し上げるまでには至っておりませんが、端的に申せば「『激』から『穏』へ」と言ったところでしょうか。急には変えられないと思います。試行錯誤も続くでしょう。しかし、より高い効果を目指していきたいと考えておりますので、どうぞご期待下さい。
 少々長くなりましたが、年頭のご挨拶とさせて頂きます。今後とも、ご理解とご協力をよろしくお願い致します。
 さて、6年生諸君。いよいよ入試本番が始まりますね。入試に「絶対」はありません。誰もが不安な気持ちを抱えながら臨みます。大丈夫だなんて人は一人もいません。結果もすぐに出て来ますが、勝負は時の運。うまく行くときもあれば、思うようにならないこともあるでしょう。大切なのは結果ではありません。自分がここまでどれほどがんばってきたかが全てです。精一杯を尽くせたのであれば、それで十分ではないでしょうか。
 まだ時間はあります。最後の最後まで、歯を食いしばってがんばりましょう。全てが終わるまでは、絶対に「泣かない!笑わない!」さあ、ファイト〜!オ〜!

<856> 2010.1/11〜2010.1/17

 6年生諸君にとっては、今回がHOPES通信最終号となりました。彼らとは今週でお別れです。色々な意味で悩まされた学年だったので、様々な想いが錯綜しますが、会えなくなると思うととても寂しく感じます。
 ただ、感傷にひたるのはまだ少し早いでしょう。彼らは今、最後の仕上げを必死にがんばっているところです。そんな彼らに、最後のエールを送りたいと思います。
 今週末には、いよいよ関西の一斉入試が始まりますね。結果もすぐに出てきます。君たちの努力の成果が現れることを祈るばかりですが、全てが全てうまくいくとは限りません。そもそも、努力以上の結果を望むのは虫の良すぎる話で、誰しも持っている力しか出せません。残念なのは、力を持っているのにそれを発揮しきれなかった場合です。土壇場で自分が培ってきたものを出し切れるかどうかが、おそらく明暗を分けることになるでしょう。
 しかし、たとえ不本意な結果になろうとも、決してへこたれないで下さい。精一杯努力してきたのであれば、結果は二の次。堂々と胸を張っていればよいのです。また、事実は事実として謙虚に受けとめ、どこかに反省すべき所があったのならば、今後同じ失敗をくり返さないように心がけて下さい。
 人の真価は苦しいときにこそ問われます。最後の最後まで歯を食いしばってがんばって欲しいと思います。君たちが笑顔で帰ってきてくれることを信じております。

<857> 2010.1/18〜2010.1/24

 6年生が卒業してしまい、心にぽっかり穴が空いたような気がします。しかし、その感傷にひたる間もなく、統一入試が始まりました。今ごろ(現在1/17午前10:00)彼らは必死の思いで各校の試験に挑戦しているところ。願わくば、彼らが落ち着いて取り組んでいることを祈るばかりです。
 全員のというわけではありませんが、数人の応援に行ってまいりました。プレッシャーに耐えながらも何とか平静を取り戻そうと努めている姿には胸が熱くなりました。私たちができるのは、彼らが少しでもリラックスするように話をするくらい。一歩会場に足を踏み入れてしまえば、その後は自分との闘いです。自分が培ってきたものを出し切ることができるかが全てであり、他人との競争ではありません。まあ、いくら頭で分かっていても震えるものですけどね。
 それにしても、毎回辟易するのは大手塾の応援です。どうしてあんな大声を張り上げる必要があるのでしょうか。あれは自分の塾生への応援というより、他への威圧行為ですね。自分さえ良ければそれで良いという思い上がった考えには、憎悪すら覚えてしまいます。
 入試の結果はすぐに判明します。しばらくは泣いたり笑ったりの日が続くでしょうが、結果よりもここまでの彼らの精一杯の努力をたたえてあげたいと思っております。

<858> 2010.1/25〜2010.1/31

 先日の全体保護者会には、ご多忙にも関わらず多数ご参加下さり、誠にありがとうございました。
 その場で、19期生の入試状況を申し上げるとともに、受験とは一体何なのかについて私見を述べさせていただきました。どうして私立中学校を目指すのか、私立中学校の良さとは何か、また受験するには何が大切か、等々です。相変わらず上手くは話せませんでしたが、私の考えがご理解いただけたのであれば幸いです。低学年の子どもさんにはまだ難しい話かとも思いますが、ご家庭でも一度話し合われてみてはいかがでしょうか。
 勉強は入試のためだけにするものではありません。しかし、受験に対する意識があるのとないのとでは、同じことをしても効果が全く違います。意義や目的がはっきりしてさえいれば、あとは目標に向かって突き進むのみ。必要な学力をつけていけばよいのです。もちろん楽なことではありません。精一杯の努力が必要になります。そして何よりも、何が何でもがんばるんだという熱い気持ちが大切です。1年や2年などあっという間です。今回の19期生の受験で痛感しました。与えられた時間を活かして充実した毎日を送れるか、つまらない日々に終わらせてしまうかは、全て自分の気持ち次第です。
 特に新6年生諸君。この1年間は目一杯がんばりましょう。我が生活に悔いなし!と言えるほどにね。

<859> 2010.2/1〜2010.2/7

 2月になりました。新学年のスタートです。学校の学年はそのままですから、生徒諸君の中にはピンと来ない人もいるでしょうが、ここは心機一転、はりきっていきましょう。
 先ずは目標を設定して下さい。できれば具体的な目標がある方が良いと思います。とにかくがんばるとか言うのではなく、例えば進級テストの結果をもとに、前年度実行できなかったことや不十分だったことを洗い出し、どこを改めていけばよいかを考えるのです。
 目標が定まれば、次は計画です。おそらく一番君たちを困らせるのは、時間的なことだと思います。こればかりは慣れていくしかないのですが、家で何曜日に何を勉強するかを予め決めておくと良いでしょう。その際1日に1教科だけではなく、最低2教科勉強するように心がけて下さい。復習は3,4年生ならばその日のうちにするのが望ましいですが、遅くとも次の日までには宿題も仕上げるようにしましょう。とりあえず1週間から2週間はその計画に従って実行してみて下さい。順調に進められていればよし。新たな問題点が見つかった場合は手直しを加えればよいのです。2月は試行錯誤が続くかもしれませんね。計画を立てる段階で一つ注意してもらいたいのは、予定をあまりびっしりと詰め込みすぎないことです。予定通りにいかなかった場合の調整日を用意しておくと、かなり楽になりますよ。
 私も新たな気持ちで取り組んでいこうと思っております。これまでの反省を活かし、よりよい学習環境づくりを目指します。さあ、みんな。一緒にがんばりましょう。

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